JP2005096659A - 自動車の上部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる曲面を有するルーフパネルを車室内側から補強するルーフレインフォースメントにおいて、部品の種類及びコストを低減すると共に、生産性を向上させる構造を提供する。
【解決手段】ルーフパネル9を車室2側から補強するルーフレインフォースメント13及び15に、第1曲面部N1と第2曲面部N2とを車幅方向に交互に設けた同形状とする。第1曲面部N1の曲率はルーフレインフォースメント13と対面するルーフパネル9の曲面R1の曲率と同じであり、第2曲面部N2の曲率はルーフレインフォースメント15と対面するルーフパネル9の曲面R2の曲率と同じとする。ルーフレインフォースメント13の第1曲面部N1と、ルーフパネル9との間に充填材Mを充填し、さらにルーフレインフォースメント15の第2曲面部N2と、ルーフパネル9との間に充填材Mを充填する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車の上部車体構造に関するものである。
車両の前後方向にルーフとの間に充填材を介在させるルーフレインを複数備える自動車の上部車体構造は、下記特許文献1が知られている。
一般に、ルーフパネルは、車両前後方向のどこかを最も高い位置として、前後に湾曲するように成形されている。これは、自動車全体としてのスタイルにも影響を及ぼすが、ルーフパネルの強度、剛性の確保と、雨滴等をルーフパネルから流し落とす効果も兼ね備えている。
また、ルーフパネルの強度、剛性をさらに上げるため、車室内側にはルーフパネルを支持するルーフレインフォースメントが車幅方向に架け渡されている。このルーフレインフォースメントは、通常、車両前後方向に複数本、配設されるが、上記のようにルーフパネルは、前後に湾曲するように成形されており、その曲率が前後部で異なっていると、ルーフレインフォースメントは、配設される箇所の曲率に応じた形状のものを準備しなければならない。
そしてこのように、複数種類の形状のルーフレインフォースメントを使用すると、部品の種類の増加によってコストが増加してしまう、という問題がある。
また、複数種類の形状のルーフレインフォースメントを使用する場合、組付け間違いが発生したりするばかりでなく、組付けの合否の検査も複数の基準が必要となり、その結果、生産性を阻害する要因となってしまう。
特開平11−29067号公報
以上より本発明は、異なる曲面を有するルーフパネルを車室内側から補強するルーフレインフォースメントにおいて、部品の種類及びコストを低減すると共に、生産性を向上させる構造を提供することを課題とする。
本発明に関わる自動車の上部車体構造の第一の構成は、湾曲するルーフパネルとの間に充填材が充填され、ルーフパネルに沿って車室内側で車幅方向に延設されるルーフレインフォースメントが車両前後方向に複数備えられた自動車の上部車体構造において、ルーフパネルは車体前後方向で第1の曲面と、第1の曲面と曲率が異なる第2の曲面とを有するものであって、ルーフレインフォースメントには車幅方向で所定の間隔をおいて第1の曲面と同じ曲率を有する第1曲面部が形成されているとともに、第1曲面部の部位の間に第2の曲面と同じ曲率を有する第2曲面部が形成され、ルーフレインフォースメントは第1の曲面と第2の曲面のルーフ部に各々配設され、第1の曲面のルーフ部では第1曲面部との間に充填材が充填されているとともに、第2の曲面のルーフ部では第2曲面部との間に充填材が充填されているものである。
第一の構成によれば、ルーフパネルは、車体前後方向で第1の曲面で湾曲する部分と、第2の曲面で湾曲する部分とを有しており、ルーフパネルの車室内側には車幅方向に延びるルーフレインフォースメントが車両前後方向に複数備えられている。そして、ルーフレインフォースメントにも、ルーフパネルの第1の曲面と同じ曲率を有する第1曲面部、及び第2の曲面と同じ曲率を有する第2曲面部が形成され、これらルーフレインフォースメントの第1曲面部と第2曲面部とは、車幅方向で交互に形成されていることになる。そして第1の曲面のルーフ部ではルーフレインフォースメントの第1曲面部との間に充填材が充填され、第2の曲面のルーフ部ではルーフレインフォースメントの第2曲面部との間に充填材が充填される。したがって、共通のレインフォースメントを使用し、充填材を充填させる曲面部を第1曲面部にするか、又は第2曲面部にするかを選択するだけで曲面の異なるルーフパネルの補強を行うように配設することができるので、部品の種類を削減でき、且つ部品コストを低減できる。
本発明に関わる第二の構成は、ルーフレインフォースメントは、ルーフパネルとの間で閉断面を形成する凹部と、凹部の前後に備えられ、ルーフパネルとの間に充填材が充填されるフランジ部とが形成された車幅方向視逆ハット状の断面を有し、第1、第2曲面部はフランジ部のみに形成されているものである。
第二の構成によれば、ルーフレインフォースメントは、ルーフパネルとの間で閉断面を形成する凹部が設けられた形状であるため補強構造として好適であり、凹部上方には車両前後方向に延びるフランジ部が形成され、このフランジ部が第1、第2曲面部として形成されるものであるから、ルーフパネルの曲面が車種によって変わってもフランジ部の曲面の変更のみで対応でき生産性に優れたものとすることができる。
本発明に関わる第三の構成は、ルーフレインフォースメントのフランジ部には、ルーフパネルとの間に充填材が充填されず、且つ第1、第2曲面部より曲率が大きい第3の曲面部のフランジ面が形成され、第3の曲面部のフランジ面が第1曲面部及び第2曲面部から車室内側に突出形成されているものである。
第三の構成によれば、第3の曲面のフランジ面は第1曲面部及び第2曲面部から車室内側に突出形成され、充填材が充填されないので、第1曲面部及び第2曲面部と比較すると、厳しい寸法精度が要求されず、したがって、ルーフレインフォースメントを成形するための金型において、第3の曲面のフランジ面に対応する部分の加工精度も比較的ラフで良く、コスト低減ができる。
本発明に関わる第四の構成は、ルーフレインフォースメントは第1曲面部と第2曲面部との間に第3の曲率のフランジ面が形成されているものである。
第四の構成によれば、第3の曲面のフランジ面が、ルーフレインフォースメントの第1曲面部と第2曲面部との間に形成され、且つ上記第3の構成のように、第1曲面部及び第2曲面部よりも車室内側に突出して形成されるものである。したがって、第3の曲面のフランジ面とルーフパネルとの隙間は、第1曲面部とルーフパネルとの隙間、及び第2曲面部とルーフパネルとの隙間より大きいため、この第3の曲面のフランジ面とルーフパネルとの隙間を利用して、充填材が第1曲面部又は第2曲面部に適切に充填されているか否かの確認が容易になる。
また、第四の構成によれば、ルーフレインフォースメントの第1曲面部又は第2曲面部への充填材の塗布は、通常、ロボットにより行うが、作業者が行う場合もある。そして、作業者が行う場合、複数の曲率の面部から、充填材を塗布すべき面部を素早く、正確に判断するには、基準となる面部が必要であり、この基準となる面部として、第1曲面部及び第2曲面部よりも車室内側に突出して形成される第3の曲面のフランジ面を利用することができる。即ち、第3の曲面のフランジ面を基準として第1曲面部又は第2曲面部を素早く認識し、いずれかに充填材を塗布する作業が可能となり、生産性の向上、および誤作業の低減が可能となる。
本発明に関わる第五の構成は、第1の曲面のルーフ部に充填材を介して配設される第1ルーフレインフォースは、第2の曲面のルーフ部に充填材を介して配設される第2ルーフレインフォースの車両前方に配設され、第2ルーフレインフォースの第2曲面部の1つは車幅方向中央において車幅方向に所定の幅を有して設けられた中央第2曲面部とされ、中央第2曲面部の後方のルーフパネルには、開口が形成されていると共に、開口を利用してアンテナ部材がルーフパネルに固定されているものである。
第五の構成によれば、ルーフパネルには開口が形成され、この開口を利用してアンテナ部材が車室内側からルーフパネルに固定されるが、開口の前方部には第2ルーフレインフォースが車幅方向に配設され、第2ルーフレインフォースの車幅方向中央部には、第2の曲面のルーフ部と充填材を介して中央第2曲面部が設けられている。したがってアンテナ部材を開口に固定する際にルーフパネルが変形するのを中央第2曲面部と充填材とで抑制することができ、開口付近のルーフパネルの変形の抑制を別部材を用いることなく実現できるので、生産性の向上やコスト低減ができる。
以上、本発明によれば、異なる曲面を有するルーフパネルを車室内側から補強するルーフレインフォースメントにおいて、部品の種類及びコストを低減すると共に、生産性を向上させる構造を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る自動車の概略を示す図であり、図1(A)は、自動車の斜視図である。同図によれば、自動車1には、フロントウインドガラスWの車幅方向両端部にフロントピラー3、3が配設されている。自動車1の後端部には、開閉自在なバックドア11が備えられ、このバックドア11の車幅方向両端部にリヤピラー7が配設されている。リヤピラー7の車両外方には、リヤパネル部材5が配設されている。
フロントピラー3の上端部と、リヤピラー7の上端部は車両前後方向に延びるルーフサイドレール10が配設されている。そして、左右のルーフサイドレール10、10を橋渡しし、且つ車室2の上方を覆うようにルーフパネル9が配設されている。
また、ルーフパネル9の後方部の車室2側には、車幅方向に延びるルーフレインフォースメント13、15が車両前後方向に並んで配設されている。
ルーフパネル9には、その車幅方向中央で、且つ前後方向やや前方部に、上下方向に最も位置の高いトップ部Tが設けられている。即ち、ルーフパネル9は、このトップ部Tからルーフパネル9の前後左右の端部に向かって連続的に緩やかに湾曲しながら下がる形状に成形されている。
この湾曲しているルーフパネル9の曲面は、前後の位置で異なるように成形されている。
さらに、ルーフパネル9の車幅方向中央でルーフレインフォースメント15の後方には、アンテナ部材20が設けられている。
図1(B)は、図1(A)におけるルーフパネルのX−X断面図である。同図から分かるように、ルーフレインフォースメント13、15は、車幅方向断面視で凹部を有する形状とされている。ルーフレインフォースメント13と対面するルーフパネル9は、第1の曲率を有する第1の曲面R1とされ、ルーフレインフォースメント15と対面するルーフパネル9は、第1の曲率とは異なる第2の曲率を有する第2の曲面R2とされている。
図2は、車室2側からのルーフパネルとルーフレインフォースメントとを示す図である。
図2によれば、ルーフパネル9の車幅方向両端部には、車両下方に向かって突出する端部Fが車両前後方向に延びるように形成され、この端部Fには、端部Fの面を基準にすると車両上方に向かって窪んだ複数の窪み部Dが設けられている。これら窪み部Dにはルーフレインフォースメントの車幅方向端部Eが固定される。
ルーフレインフォースメント13もその車幅方向端部Eが窪み部Dに収められて固定されている。ルーフレインフォースメント15も同様である。したがって、ルーフパネル9には、ルーフレインフォースメント13、15以外にも、車両前方部において別のルーフレインフォースメント(不図示)が配設され、ルーフパネル9はルーフレインフォースメント13、15、及び別のルーフレインフォースメントによって補強されている。
また、ルーフパネル9において、ルーフレインフォースメント15が配設される位置よりも後方には、アンテナ部材20を設けるための開口21が設けられている。
図5は、ルーフパネル9へのアンテナ部材20の固定構造を示す図である。同図によれば、アンテナ部材20は、その下部に設けられたバッド部20aがルーフパネル9の上面に置かれている。バッド部20aの上部にはアンテナカバー20bが設けられ、アンテナカバー20bは、エレメント部(図示しない)と共に後上方に延びている。
バッド部20aの下部からは、ルーフパネル9の開口21を通してネジ部20cが突出するように設けられている。そして、上方に向かって尖った歯部を有するワッシャ部20dを挟んでナット部20eがネジ部20cにねじ込まれることによりルーフパネル9にアンテナ部材20が固定される。なお、ネジ部20cを貫通して下方にアンテナ線20fが出ているが、このアンテナ線20fは、ルーフパネル9と、ルーフトリム(図示しない)との隙間を利用してオーディオ装置に接続される。
次に、ルーフレインフォースメント13、15、及びルーフパネル9の構造を、図2と、図2におけるA−A断面、B−B断面を示す図3と、図1のC−C断面を示す図4とに基づいて説明する。
まず、図4に示すように、ルーフレインフォースメント13は、車幅方向視断面で車両前後方向中央部が凹部状に窪んだ形状とされていると共に、ルーフパネル9に対面するように上方部は前後に延びるフランジ13f、13fが形成されている。
そして、ルーフレインフォースメント15も同様に、車幅方向視断面で車両前後方向中央部が凹部状に窪んだ形状とされていると共に、ルーフパネル9に対面するように上方部は前後に延びるフランジ15f、15fが形成されている。
これを基に図2を見ると、ルーフレインフォースメント13のフランジ13f、13f、及びルーフレインフォースメント15のフランジ15f、15fには、所定の位置において充填材Mがルーフパネル9との間に充填されていることが分かる。
充填材Mの材料は特に問うものではなく、ルーフレインフォースメントとルーフパネルとの隙間に充填され、長期の使用によっても充填状態が維持されるものであれば良い。また、接着力がある方が好適であるが、必ずしも接着力を必要とするものでもない。
図3において、ルーフレインフォースメント13における前方側のフランジ13fの部分の断面を示すA−A断面では、ルーフパネル9とルーフレインフォースメント13との間に部分的に充填材Mが充填されていることが分かる。
また、ルーフレインフォースメント13には、車両前後方向に湾曲する曲率が異なる第1曲面部N1、第2曲面部N2、及び第3の曲面部N3が車幅方向に並んで設けられている。この並び方は、車幅方向中央部が第2曲面部N2、その車幅方向外方側が第1曲面部N1、さらにその車幅方向外方側が第3の曲面部N3、というように左右対称とされている。
なお、これら第1曲面部N1、第2曲面部N2、及び第3の曲面部N3の間の部分は、これらを結ぶ傾斜面(符号なし。ルーフレインフォースメント1も同様)とされている。
第1曲面部N1の曲率は、ルーフパネル9の第1の曲面R1の曲率と同じであり、第2曲面部N2の曲率は、ルーフパネル9の第2の曲面R2の曲率と同じである。
また、曲率面部N3の曲率は、第1曲面部N1の曲率、及び第2曲面部N2の曲率よりも大きく設定されている。
さらに、第3の曲面部N3は、第1曲面部N1、及び第2曲面部N2よりも下方、即ち車室内へ突出するように形成されている。逆に言えば、第1曲面部N1、及び第2曲面部N2は、第3の曲面部N3からルーフパネル9に向かって突出するように形成されていることになる。
そして、充填材Mは、第1曲面部N1の上面とルーフパネル9の第1の曲面R1の下面との間に充填されているものであり、曲率が同じであるため、均一な厚さに充填材Mが充填でき、確実な接着性が得られる。
一方、図3において、ルーフレインフォースメント15における前方側のフランジ15fの部分の断面を示すB−B断面では、ルーフパネル9とルーフレインフォースメント15との間に部分的に充填材Mが充填されていることが分かる。
ここで、ルーフレインフォースメント15は、ルーフレインフォースメント13と全く同じ形状である。
即ち、車両前後方向に湾曲する曲率が異なる第1曲面部N1、第2曲面部N2、及び第3の曲面部N3が車幅方向に並んで設けられている。この並び方は、車幅方向中央部が第2曲面部N2、その車幅方向外方側が第1曲面部N1、さらにその車幅方向外方側が第3の曲面部N3、というように左右対称とされている。
ルーフレインフォースメント15がルーフレインフォースメント13と異なるのは、充填材Mの充填位置である。即ち、充填材Mは第2曲面部N2の上面とルーフパネル9の第2の曲面R2の下面との間に充填されている。
そして、充填材Mは、第2曲面部N2の上面とルーフパネル9の第2の曲面R2の下面との間に充填されているものであり、曲率が同じであるため、均一な厚さに充填材Mが充填でき、確実な接着性が得られる。
したがって、形状が同じルーフレインフォースメント13、15をルーフパネル9の曲率の異なる面部に充填材Mを介して接着支持できるため、部品の種類を削減でき、且つ部品コストを低減できる。
また、例えば、ルーフレインフォースメント13は、車幅方向で左右対称であると共に、前後方向においても対称であるため、前後左右の誤組付けが発生することが無く、作業性、生産性が向上する。
さらに、ルーフレインフォースメント13には、第1曲面部N1、及び第2曲面部N2よりも下方に突出し、充填材Mが充填されない第3の曲面部N3を有しているので、ルーフパネル9と第3の曲面部N3との隙間を利用して、第1曲面部N1とルーフパネル9との間の充填材Mの充填状態の善し悪しが確認しやすい。
これは、ルーフレインフォースメント15についても同様であり、第1曲面部N1、及び第2曲面部N2よりも下方に突出し、充填材Mが充填されない第3の曲面部N3を有しているので、ルーフパネル9と第3の曲面部N3との隙間を利用して、第2曲面部N2とルーフパネル9との間の充填材Mの充填状態の善し悪しが確認しやすい。
ここで、充填材を充填する位置について本実施の形態の特徴を説明する。まず、図2と図3によれば、ルーフレインフォースメント13よりも後方側に配設されるルーフレインフォースメント15において、複数の第2曲面部N2のうちの1つは車幅方向中央部分に所定の幅をもって中央第2曲面部CN2として形成されていると共に、中央第2曲面部CN2を含む複数の第2曲面部N2は、充填材Mによってルーフパネル9と接着されている。中央第2曲面部CN2の後方には、アンテナ部材20(図1参照)がルーフパネル9の開口21を利用してワッシャ部20dとナット部20eとで締結、固定されるが(図5参照)、その固定の際、開口21の前方には充填材Mによってルーフパネル9と接着されている中央第2曲面部CN2があるため、開口21周辺の変形が抑制できるようになっている。
また、図2によれば、充填材Mが集中して充填されている領域P1、P2と、余り集中せずに充填されている領域P3とがある。
同図から分かるように、領域P1は車幅方向側方の領域であり、ルーフレインフォースメント13、15の車幅方向端部Eが窪み部Dに固定されている部分に近く、且つ充填材Mが集中して充填されていることによって、ルーフパネル9との一体化が高められている。
領域P2は車幅方向中央部の領域である。この領域は、ルーフパネル9の車幅方向中央部であるため、車体の振動に伴って上下方向に振幅するような力が作用しやすく、充填材Mにより強固に接着されている必要があり、そのために充填材Mが集中して充填されているものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明によれば、ルーフパネル9の車室2側において車幅方向に配設され、且つルーフパネル9を補強するルーフレインフォースメント13及び15に、第1の曲率を有する第1曲面部N1と、第2の曲率を有する第2曲面部N2を車幅方向に交互に設けた同形状とする。第1の曲率はルーフレインフォースメント13と対面するルーフパネル9の曲面R1が有する曲率と同じであり、第2の曲率はルーフレインフォースメント15と対面するルーフパネル9の曲面R2が有する曲率と同じとする。そして、ルーフレインフォースメント13の第1曲面部N1と、ルーフレインフォースメント13と対面するルーフパネル9との間に充填材Mを充填して両者を接着し、さらにルーフレインフォースメント15の第2曲面部N2と、ルーフレインフォースメント15と対面するルーフパネル9との間に充填材Mを充填して両者を接着する。これにより、同じ形状のルーフレインフォースメントであっても充填材Mの充填箇所を変えるだけでルーフパネルの曲率の異なる部分を補強することが出来、部品の種類の低減、及びコスト低減ができる。
これに加え、ルーフレインフォースメントを、車幅方向断面視でルーフパネルに対面するようなフランジ部を前後に有した逆ハット形状とし、第1曲面部N1と第2曲面部N2とはフランジ部に形成されれば良く、簡便な構造であり、設計変更にも低コストで対応できる。
さらにまた、第1曲面部N1、第2曲面部N2に加え、これらよりも大きな曲率を有する第3の曲面部N3をこれらの面部の間において下方に突出するように形成しておくと、第1曲面部N1又は第2曲面部N2とルーフパネル9との間に充填された充填材Mの充填状態が確認しやすくなり、生産性が向上する。
本発明に係る自動車の概略を示す図 車室側からのルーフパネルとルーフレインフォースメントとを示す図 図2におけるA−A断面、B−B断面を示す図 図2におけるC−C断面を示す図 ルーフパネルへのアンテナ部材の固定構造を示す図
符号の説明
9・・・ルーフパネル
13・・・ルーフレインフォースメント
13f・・・フランジ部
15・・・ルーフレインフォースメント
15f・・・フランジ部
20・・・アンテナ部材
21・・・開口
M・・・充填材
N1・・・第1曲面部
N2・・・第2曲面部
CN2・・・中央第2曲面部
N3・・・第3の曲面部
R1・・・第1の曲面
R2・・・第2の曲面

Claims (5)

  1. 湾曲するルーフパネルとの間に充填材が充填され、前記ルーフパネルに沿って車室内側で車幅方向に延設されるルーフレインフォースメントが車両前後方向に複数備えられた自動車の上部車体構造において、
    前記ルーフパネルは車体前後方向で第1の曲面と、第1の曲面と曲率が異なる第2の曲面とを有するものであって、前記ルーフレインフォースメントには車幅方向で所定の間隔をおいて前記第1の曲面と同じ曲率を有する第1曲面部が形成されているとともに、該第1曲面部の部位の間に前記第2の曲面と同じ曲率を有する第2曲面部が形成され、前記ルーフレインフォースメントは前記第1の曲面と前記第2の曲面のルーフ部に各々配設され、前記第1の曲面のルーフ部では前記第1曲面部との間に前記充填材が充填されているとともに、前記第2の曲面のルーフ部では前記第2曲面部との間に前記充填材が充填されていることを特徴とする自動車の上部車体構造。
  2. 請求項1において、前記ルーフレインフォースメントは、前記ルーフパネルとの間で閉断面を形成する凹部と、該凹部の前後に備えられ、前記ルーフパネルとの間に前記充填材が充填されるフランジ部とが形成された車幅方向視逆ハット状の断面を有し、前記第1、第2曲面部は前記フランジ部のみに形成されていることを特徴とする自動車の上部車体構造。
  3. 請求項2において、前記ルーフレインフォースメントのフランジ部には、ルーフパネルとの間に充填材が充填されず、且つ第1、第2曲面部より曲率が大きい第3の曲面部のフランジ面が形成され、該第3の曲面部のフランジ面が第1曲面部及び第2曲面部から車室内側に突出形成されていることを特徴とする自動車の上部車体構造。
  4. 請求項3において、前記ルーフレインフォースメントは前記第1曲面部と第2曲面部との間に前記第3の曲面部のフランジ面が形成されていることを特徴とする自動車の上部車体構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1つにおいて、前記第1の曲面のルーフ部に前記充填材を介して配設される第1ルーフレインフォースは、前記第2の曲面のルーフ部に前記充填材を介して配設される第2ルーフレインフォースの車両前方に配設され、該第2ルーフレインフォースの前記第2曲面部の1つは車幅方向中央において車幅方向に所定の幅を有して設けられた中央第2曲面部とされ、該中央第2曲面部の後方の前記ルーフパネルには、開口が形成されていると共に、該開口を利用してアンテナ部材が前記ルーフパネルに固定されていることを特徴とする自動車の上部車体構造。
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