JP2005095724A - 函の処理方法、それを適用した函の処理装置 - Google Patents

函の処理方法、それを適用した函の処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005095724A
JP2005095724A JP2003330378A JP2003330378A JP2005095724A JP 2005095724 A JP2005095724 A JP 2005095724A JP 2003330378 A JP2003330378 A JP 2003330378A JP 2003330378 A JP2003330378 A JP 2003330378A JP 2005095724 A JP2005095724 A JP 2005095724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
box
brush
pocket
square
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003330378A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Miyashita
隆司 宮下
Takehiko Kuramoto
武彦 藏本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO KIKI KOGYO KK
Asahi Breweries Ltd
Original Assignee
TOYO KIKI KOGYO KK
Asahi Breweries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO KIKI KOGYO KK, Asahi Breweries Ltd filed Critical TOYO KIKI KOGYO KK
Priority to JP2003330378A priority Critical patent/JP2005095724A/ja
Publication of JP2005095724A publication Critical patent/JP2005095724A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 中仕切りによるポケットの内面の洗浄効果が高く、函の処理の工程長さや処理時間が短縮するようにする。
【解決手段】 函1の中仕切り7による角型のポケット8の内面に対し、磨き、粗し、削り、印刷の除去、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つを行うのに、函1の各ポケット8につき、それとほぼ相似な角型のブラシ41の上下移動による処理と、回転するブラシ81による処理とを異時に行うことにより上記の目的を達成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、函の中仕切りによるポケットの内面を少なくとも処理対象面として、磨き、粗し、削り、印刷の除去、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つを行う函の処理方法、それを適用した函の処理装置に関するものである。
ビールびん、酒びんなどのリターナブルなびん類を函に収容して、所定数単位での取り扱いや、出荷元とユーザとの間の通いに供することが古くから行われている。びん類の通いの函における充填びん収容時の負荷は空びん収容時に比し格段に高く、重い。しかし、函はそのような負荷に耐える十分な強度、耐久性を持ちながらも、取り扱いやすさや運搬性の面から、軽量で持ち運びやすく、水が溜まらないといったことが望まれる。そこで、函の多くは樹脂製で、図9、図10にビールびん用の通いの函1で代表して示すように、取手2、補強リブ3、補強ブリッジ4、通水や軽量化のための透孔5や窓6などを持ったものとなっている。また、中仕切り7を有してびんを個別に収容し保護するポケット8を形成している。
このような函1は地面上や倉庫に放置されたり、野ざらしにされたりし、ゴミや埃、汚れが付着しやすい。また、樹脂製であることにより静電汚れといわれる特殊な汚れも生じる。しかし、飲料などの食品を取り扱うびんを収容しリターナブルな使用に供するのに、それら各種の汚れを落す処理が望まれる。また、充填びんを収容した函1を消費業者や消費者への販売段階で、まとまった取引をする顧客先名や記号などを記した図9に示すようなシール9が貼着されることが慣例化しているが、メーカー側に回収し再利用にはそのようなシール9を除去することになる。また、近時では販売店で代金が支払い済みであることを示す図9に示すような支払い済みテープ9aが函1の天面などに貼着されることもあり、これも残っていると除去対象となる。
汚れや異物を除去する常套手段として、水や洗浄液の噴射によるもの(例えば、特許文献1参照。)、水や洗浄液中で超音波洗浄するもの(例えば、特許文献2参照。)、回転するブラシにより洗浄液を併用してブラッシングするもの(例えば、特許文献3〜6参照。)がある。一方、中仕切りによるポケットについては、回転ブラシによる場合の他にポケットの軸線方向に移動する洗浄用具として布袋を採用し、これに内部から通水して外部への透水を図りながら膨らませてポケットの内面に沿わせて洗浄するようなことも知られている(例えば、特許文献7参照。)。
特開2000−263004号公報 特開平06−328050号公報 特開平09−173996号公報 特開2001−009404号公報 特開平07−214025号公報 特開平07−185492号公報 特開平07−185492号公報
しかし、函の中仕切りによるポケット部は、回転するブラシを出し入れして洗浄してもブラシの機械作用がポケット部の四隅部に及びにくい。また、特許文献7に記載の袋によっても、その通水による膨らみではポケットの四隅部に沿いかねるので、そこに袋による機械作用は及びにくい。従って、長時間洗浄によっても洗浄し切るのは困難である。
そこで、本発明者等は種々な実験をしながら研究を重ねたところ、ポケットとほぼ相似な角型のブラシをポケット内で上下移動させれば、ポケットの四隅部にブラシの機械作用が及び洗浄効果が高まることを知見した。
本発明の目的は、このような新たな知見に基づき、中仕切りによるポケットの内面の洗浄効果が高く、函の処理の工程長さや処理時間が短縮する函の処理方法、それを適用した函の処理装置を提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明の函の処理方法は、函の中仕切りによる角型のポケットの内面に対し、磨き、粗し、削り、印刷の除去、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つを行う函の処理方法であって、函の各ポケットにつき、それとほぼ相似な角型のブラシの上下移動による処理と、ブラシの回転による処理とを異時に行うことを1つの特徴としている。
このような構成では、函の中仕切りによる各ポケットに、上下移動する角型のブラシと回転するブラシとを異時に働かせることにより、角型のブラシの上下移動によってその立毛の機械作用が各ポケットの四隅部にも働き易い処理と、回転するブラシの立毛の機械作用が各ポケットにおける四周の内4面の辺方向中央部に働き易い処理とが、互いの作業が邪魔し合うようなことなしに達成され、各ポケット部の四周の内4面のどの部分をも短時間で十分に処理することができる。
これを達成する函の処理装置としては、函を搬入して処理対象面に対し、ブラシの移動を伴い磨き、粗し、削り、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つの処理に供し、処理後搬出する前後の処理ステージと、それらの1つの処理ステージに搬入された函の中仕切りによる角型の各ポケットを上下移動により処理するそれとほぼ相似な角型のブラシと、このブラシを上下移動させる移動機構と、別の処理ステージに搬入された函の中仕切りによる角型の各ポケットを回転により処理するブラシと、このブラシをポケットに出入りさせる移動機構と、これら移動機構の動作を制御して各処理ステージでの各ブラシによる処理を行う制御手段とを備えたことを1つの特徴とするもので足り、角型のブラシと、回転するブラシとによる異時な処理が前後の処理ステージを順次に使い分けて連続的に達成することができ、作業効率が高まる。
本発明の函の処理方法は、また、函の中仕切りによる角型のポケットの内面に対し、磨き、粗し、削り、印刷の除去、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つを行う函の処理方法であって、函の各ポケットにつき、それとほぼ同じ角型のブラシの上下移動による処理と、回転するブラシによる処理とを異時に行い、角型のブラシによる処理と同時に、函の四周の外4面に対し、それらに沿う横向きで回転するブラシの、角型のブラシと同期した上下移動による処理を行うことを他の特徴としている。
このような構成では、函の中仕切りによる各ポケットに、上下移動する角型のブラシと回転するブラシとを異時に働かせることにより、角型のブラシの上下移動によってその立毛の機械作用が各ポケットの四隅部にも働き易い処理と、回転するブラシの立毛の機械作用が各ポケットにおける四周の内4面の辺方向中央部に働き易い処理とが、互いの作業が邪魔し合うようなことなしに達成され、各ポケット部の四周の内4面の四隅部を含むどの部分をも短時間で十分に処理することができる。しかも、角型のブラシによる処理と同時に、函の四周の外4面に対し、それらに沿う横向きで回転するブラシの、角型のブラシと同期した上下移動による処理が特別な時間なしに達成することができ、函のより多面の処理を短時間に達成し、処理効果を高められる。
これを達成する函の処理装置としては、函を搬入して処理対象面に対し、ブラシの移動を伴い磨き、粗し、削り、印刷の除去、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つに供し、処理後搬出する前後の処理ステージと、それらの1つの処理ステージに搬入された函の中仕切りによる角型の各ポケットを上下移動により処理するそれとほぼ同じ角型のブラシ、および前記函の四周の外4面に沿って回転しながら上下移動する横向きのブラシと、これらブラシを上下移動させる移動機構と、別の処理ステージに搬入された函の中仕切りによる角型の各ポケットを回転により処理するブラシと、このブラシをポケットに出入りさせる移動機構と、これら移動機構の動作を制御して各処理ステージでの各ブラシによる処理を行う制御手段とを備えたことを他の特徴とするもので足り、各ポケットに対する角型のブラシおよび函の四周の外4面に対する横向きで回転するブラシによる同時処理と、回転するブラシによる前記の同時処理とは異時な処理が前後の処理ステージを順次に使い分けて連続的に達成することができ、作業効率が高まる。
函の四周の外4面に対し、それらに沿う縦向きで回転するブラシとの相対的な横移動による処理を、前記横向きのブラシによる処理とは異時に行う、さらなる構成では、
横向きで回転するブラシとの相対的な縦移動による処理と、縦向きで回転するブラシとの相対的な横移動による処理とで、函の四周の外4面のそれぞれにつき異なった方向の処理を互いの邪魔なしに重ねて行い、函の外面が凹凸などで処理方向によって処理の難易が異なるような場合に処理効果が高まる。
函の天面および底面に対し、それらに沿う横向きで回転するブラシとの相対的な移動による処理を、前記各処理とは異時に行う、さらなる構成では、
函の天面および底面をも横向きで回転するブラシとの相対的な移動によって処理するので、函のより多面を前記各場合の特長を生かして処理することができる。
さらに、上記の各函の処理方法、装置において、ポケットを処理する角型のブラまたはおよび回転するブラシに、外方下向きに傾斜して延びる立毛部を持ったものとして、処理を行うことにより、または処理に供することにより、ポケットの底部をも洗浄することができ、特に、ポケットの底面と四周面とがなす汚れが付着すると残り易いコーナ部に処理が及びやすくなる。底面全域に対してはそれに対向する立毛部を設ければ対応できる。
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載によって明らかになる。本発明の各特徴は、可能な限りそれ単独で、あるいは種々な組合せで複合して採用することができる。
本発明の函の処理方法および装置の1つの特徴によれば、函の中仕切りによる各ポケット部を、立毛の機械作用が各ポケットの四隅部にも働き易い理と、立毛の機械作用が各ポケットにおける四周の内4面の辺方向中央部に働き易い処理とを複合させて、各ポケット部の四周の内4面のどの部分をも短時間で十分に処理することができる。装置によれば、特に、異時な複合処理を前後の処理ステージを順次に使い分けて連続的に達成し作業効率を高められる。
本発明の函の処理方法および装置の他の特徴によれば、函の中仕切りによる各ポケット部を、立毛の機械作用が各ポケットの四隅部にも働き易い処理と、立毛の機械作用が各ポケットにおける四周の内4面の辺方向中央部に働き易い処理とを複合させて、各ポケット部の四周の内4面のどの部分をも短時間で十分に処理することができる。しかも、各ポケットの四隅部に至るほど強く働く処理と同期したブラシの移動によって函の四周の外4面に対し特別な時間なしに処理を達成することができ、函のより多面の処理を短時間に達成し、処理効果を高められる。装置によれば、特に、各ポケットに対する角型のブラシおよび函の四周の外4面に対する横向きで回転するブラシによる同時処理と、回転するブラシによる前記の同時処理とは異時な処理が前後の処理ステージを順次に使い分けて連続的に達成することができ、作業効率が高まる。
函の四周の外4面に対し、それらに沿う縦向きで回転するブラシとの相対的な横移動による処理を、前記横向きのブラシによる処理とは異時に行う、さらなる構成によれば、
函の四周の外4面のそれぞれにつき異なった方向の処理を互いの邪魔なしに重ねて行い、函の外面が凹凸などで処理方向によって処理の難易が異なるような場合に処理効果が高まる。
函の天面および底面に対し、それらに沿う横向きで回転するブラシとの相対的な移動による処理を、前記各処理とは異時に行う、さらなる構成によれば、
函の天面および底面をも処理するので、函のより多面を前記各場合の特長を生かして処理することができる。
本発明の函の処理方法、それを適用した函の処理装置に係る最良の実施の形態につき、図1〜図10を参照しながら詳細に説明し、本発明の理解に供する。以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載を限定するものではない。本実施の形態では既述したビールびんの樹脂ケースである図9、図10に示すような函1の全面につき、それ自体移動し、あるいは搬送などされる函1との相対移動が図られる回転するブラシ11、81や角型の非回転なブラシ41と、ノズル12からの水や温水、洗浄液の少なくとも1つとによって、ゴミ、汚れ、貼着されたシール類の除去を行う場合の1つの例を示している。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、基本的には函類全般に適用して有効であるし、処理は函1の面に対し、磨き、粗し(粗くする)、削り、印刷の除去、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つを行うものであればよい。これを行う処理具としては前記ブラシ類とノズル12を基本的に採用しているが、移動により目的の処理ができれば他の形態の払拭具、摩擦具などでもよく、材料も天然素材、人工素材を単独または複合して用いた磨き材、粗し材、削り材、摩擦材、払拭材などでよく、素材の形態もフィラメント、糸、織物、編物、紐、シート、パッドなど各種のものを採用することができる。
まず、本発明の函の処理方法の1つの実施の形態につき、図5、図6に示す函の処理装置1000を参照して説明する。本実施の形態の函の処理方法は、函1の中仕切り7による角型のポケット8の内面に対し、磨き、粗し、削り、印刷の除去、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つを行うのに、函1の各ポケット8につき、図1、図5に示すようにそれとほぼ相似な角型のブラシ41の図9に示すZ方向での上下移動による処理と、図3、図5に示すようなブラシ81のZ方向軸まわりの回転による処理とを異時に行う。
このように函1の中仕切り7による各ポケット8に、Z方向に上下移動する角型のブラシ41とZ方向軸まわりに回転するブラシ81とを異時に働かせることにより、角型のブラシ41の上下移動によってその立毛の機械作用が各ポケット8の四隅部にも働き易い処理と、回転するブラシ81の立毛の機械作用が各ポケット8における四周の内4面の辺方向中央部に働き易い処理とが、互いの作業が邪魔し合うようなことなしに達成される。従って、各ポケット8部の四周の内4面のどの部分をも短時間で十分に処理することができる。角型のブラシ41はポケット8の内周よりも大きな外周を有したものが望ましく、これにより、立毛がポケット8までの距離よりも長いだけ摺擦作用が高まるし、ポケット8のコーナ部へ向け案内されて密集および突っ張って、コーナ部への処理機械力をより高められる。また、ポケット8の四隅部およびその左右両側に対しては他の部分よりも接触代の長いブラシ41を用いることによりポケット8の四隅部への機械的作用を高められる。もっとも、角型のブラシ41のポケット8の四周面の中央部に対応する部分の立毛の長さは短く腰が強いので、摺擦力、つまり処理の機械作用は大きい。しかし、ポケット8の四周面の中央部と四隅部などとの汚れむらを無くしたり、過剰な、あるいは無駄な処理を無くす意味で、角型のブラシ41におけるポケット8の四隅部に対応する部分と中央部に対応する部分とで、立毛の長さの違いや、密度の違い、あるいは有る無しの違いによって処理の機械作用に強弱を付けることもできる。
また、回転するブラシ11はポケット8の内面間距離よりも直径の大きなものが好適であるが、ポケット8の四隅部に及ぶぐらいの大径なものにすると、四隅部には機械的作用を及ぼしにくいのに回転抵抗が徒に大きくなる傾向があるので、角型のブラシ41との併用もあって、ポケット8の四隅部に達しない径に抑えても、四隅部の処理効果は低下しないし、角型のブラシ41によっては処理が弱いポケット8の内面の辺方向の中央部から四隅部に至るまでの範囲の処理効果は十分に高められる。また、回転するブラシ81のポケット8の四周面の中央部に対して及ぼす機械作用の強弱調整を、前記角型のブラシ41の機械作用の強弱調整に加えて行うこともできる。
例えば、角型のブラシ41はポケットの四隅部を主として処理するものであることから、四隅部に対向する範囲にだけ立毛を植設したものとしてもよい。これにより、四隅部に対向する立毛や立毛束の染み性や摺擦性を無理無く高めて、四隅部に対する処理効率、処理効果が向上し、ブラシ41の耐久性も向上する。また、回転するブラシ11は図示するように立毛が周方向に均等に密植したものとしてあるが、周方向に4箇所など部分的に密植したものとするとポケット8の四角形な内面などの処理対象面に回転しながら接触するときの周方向での変形の自由度が増すので、平面に対する立毛や立毛束個々の馴染み域や摺擦域が無理無く高まり処理効率、処理効果が向上し、ブラシ11の耐久性も向上する。
本実施の形態では、特に、図7、図8に例示するように、ポケット8を処理する角型のブラ41またはおよび回転するブラシ81に、外方下向きに傾斜して延びる立毛部41Bb、81bを持ったものとして、処理を行うことにより、または処理に供することにより、ポケット8の底部をも洗浄することができ、特に、ポケット8の底面と四周面とがなす汚れが付着すると残り易いコーナ部に処理が及びやすくなる。底面全域に対してはそれに対向する立毛部を設ければ対応できる。
ここで、各ポケット8に対するブラシ41の上下移動およびブラシ11の回転による処理は、函1の四周の内4面およびそれらがなす四隅部に対しても働くので、函1の四周の内4面の処理もポケット8に対するのと同時に達成することができる。この意味では、角型のブラシ41は図示するように周方向の全域に立毛を密植したものとするのが函1の四周の内4面に連続的に処理を及ぼせるので好適である。なお、ポケット8に対するブラシ41による処理と、ブラシ11による処理との先後は、基本的にどちらが先でもよい。しかし、回転するブラシ11による処理を先行しておくと、ポケット8の四隅部に対しても幾分の処理を及ぼして、頑固な汚れや付着物などの遊離を少しだけでも進行させておけるので、後に角型のブラシ41を働かせたときの四隅部への処理効果を、先後を逆にした場合に比し高めやすい利点がある。
以上のような方法を達成するのに函の処理装置1000は、図1、図3、図5に示すように、函1を搬入して処理対象面に対し、ブラシ41、81の移動を伴い磨き、粗し、削り、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つの処理に供し、処理後搬出する前後の処理ステージ10、30と、それらの1つの処理ステージ10に搬入された函1の中仕切り7による角型の各ポケット8をそれとほぼ同じ角型をなして図9に示すZ方向の上下移動により処理するブラシ41と、このブラシ41を上下移動させる移動機構14と、別の処理ステージ30に搬入された函1の中仕切り7による角型の各ポケット8を回転により処理するブラシ81と、このブラシ81をポケット8に出入りさせる移動機構87と、これら移動機構14、87の動作を制御して各処理ステージ10、30での各ブラシ41、81による処理を行う図5、図6に示すような制御手段15とを備えたもので足りる。これによって、角型のブラシ41と、回転するブラシ81とによる異時な処理が前後の処理ステージ10、30を順次に使い分けて連続的に達成することができ、作業効率が高まる。それには、搬送チエン46などによって函1を処理ステージ10、30へと順次に送り着け、処理に供すればよい。
要するに、函1の中仕切り7による各ポケット8部を、立毛の機械作用が各ポケット8の四隅部に至るほど強く働く処理と、立毛の機械作用が各ポケット8における四周の内4面の辺方向中央部に至るほど強く働く処理とを複合させて、各ポケット8部の四周の内4面のどの部分をも短時間で十分に処理することができる。処理装置1000によれば、特に、異時な複合処理を前後の処理ステージ10、30を順次に使い分けて連続的に達成し作業効率を高められる。
しかも、本実施の形態の函の処理方法は、さらに、前記角型のブラシ41による処理と同時に、函1の四周の外4面に対し、それらに沿う図1、図5に示すような横向きで回転するブラシ11の、角型のブラシ41と同期した図9に示すZ方向に上下移動による処理を行うようにしている。これにより、角型のブラシ41による処理と同時に、函1の四周の外4面に対し、それらに沿う横向きで回転するブラシ11の、角型のブラシ41と同期した上下移動による処理が特別な時間なしに達成することができ、函1のより多面の処理を短時間に達成し、処理効果を高められる。
これを達成するのに函の処理装置1000は、また、前記角型のブラシ41に加え、さらに、函1の四周の外4面に沿って回転しながら図9に示すZ方向に上下移動する横向きのブラシ11と、これらブラシ11を前記移動機構14と制御手段15とを共用して上下移動させるようにしている。これにより、各ポケット8に対する角型のブラシ41および函1の四周の外4面に対する横向きで回転するブラシ11による同時処理と、回転するブラシ81による前記の同時処理とは異時な処理が前後の処理ステージ10、30を順次に使い分けて連続的に達成することができ、作業効率が高まる。ここで、処理装置1000は、搬送チエン46による函1の搬送方向Kにおける先の処理ステージ10にて角型のブラシ11による処理と、回転しながら上下移動する横向きのブラシ11による処理とを先行して行い、後の処理ステージ30にてZ軸まわりに回転する縦向きのブラシ81による処理を行っている。
これは、処理ステージ10を持った処理装置100でのブラシ11による処理が、函1の処理対象面に貼着された図9に示すようなシール9を除去する困難な処理を、往復移動の繰り返しにて確実に行えるようにするのに、角型ブラシ41も同じ移動機構14を共用した往復移動の繰り返しによって、函1および各ポケット8の四隅部における汚れを除去するという困難な処理をも併せ確実に達成しようとするものであり、装置の複雑化なしに函1の複雑な多面に対し高い処理効果が得られる。これに、ステージ30を持った処理装置300でのZ軸まわりに回転する縦向きのブラシ11の函1および各ポケット8に対する処理と併せ、函1および各ポケット8の四隅部を含む四周の内4面に対する処理が十分に達成される。
また、本実施の形態の函の処理方法は、函1の四周の外4面に対し、それらに沿う縦向きで回転する図2、図5に示すようなブラシ11との相対的な図9に示すX方向の横移動による処理を、前記横向きのブラシ11によるZ方向の移動による処理とは異時に行うようにしている。これにより、横向きで回転するブラシ11との相対的な縦移動による処理と、縦向きで回転するブラシ11との相対的な横移動による処理とを複合して、函1の四周の外4面のそれぞれにつき異なった方向の処理を互いの邪魔なしに重ねて行うことができる。これにより、函1の処理対象面を単に2回繰り返し処理するということに対し、函1の外面が図9、図10に示すような凹凸などで処理方向によって処理の難易が異なるような場合の処理効果が相乗的により高まる。
これを達成するのに処理装置1000は、既述したステージ10、30の間の今1つのステージ20において、函1の搬送方向Kで見た前後の外面に沿ってX方向に横移動しながらZ軸まわりに回転する縦向きの回転ブラシ11を一対と、ステージ20の前後の左右に定位置にてZ軸まわりに回転して搬送される函1の左右の外面に働く縦向きのブラシ11を4つ設けてある。これにより、函1の四周の外4面を回転するブラシ11との相対移動によって処理するのに、回転しながら移動するブラシ11による函1との相対移動と、定位置にて回転するブラシ11による搬送される函1との相対移動とを図って、それら2種類のブラシ11が邪魔し合うようなこと無しに達成できるようにする。これは、ステージ20をもった処理装置200において、移動するブラシ11はそれの移動機構55と制御手段15とによって函1の前後の外面を往復移動して2回ずつ処理を行うのに対し、定位置にて回転するブラシ11は前後2箇所に位置して、制御手段15と搬送チエン46とにより搬送される函1の左右の同一の外面に対して2回ずつ働くことで、処理のバランスを図っている。しかし、処理のバランスを図るのにそのような処理方式に限られることはない。
また、本実施の形態の函の処理方法は、函1の天面および底面に対し、それらに沿う横向きで回転する図2、図5に示すような上下のブラシ11との相対的な移動による処理を、前記各処理とは異時に行う。これにより、函1の天面および底面をも横向きで回転する上下のブラシ11との相対的な移動によって処理するので、函1のより多面を前記各場合の特長を生かしながら互いの邪魔無しに処理することができる。これを達成するのに処理装置1000は、ステージ20を持った処理装置200における函1の左右の外面に働く縦向きのブラシ11のさらに下流側に前記上下のブラシ11を設け、制御手段15と搬送チエン46とにより搬送される函1に対して働くようにしてある。しかし、その設置位置や設置個所数は自由に設定でき、搬送方向Kで見た複数箇所に設置すると互いの邪魔なく函1の天面や底面に対して複数回の処理ができ、天面に貼着され残っていることのある支払い済みテープ9aをも除去するような場合に好適となる。
以下、さらに詳述する。処理装置100におけるステージ10にて、横向きのブラシ11をZ方向に上下に移動させて函1の四周の外4面同時に処理するのに、函1の四周の各面に対応して搬送方向Kで見た前後左右に設けた4つの横長なブラシ11を縦向きに移動させることにより、それらに対応する函1の処理対象面全域を走査して処理を行うことになるが、四周の4面に対するブラシ11の移動方向を一致させられる。このため、干渉などの問題なくブラシ11の4面同時移動による処理ができ、1つの処理ステージでの処理効果が高まる。
具体的には、4面を処理ステージの異同にかかわらず異時に処理する場合に比し、処理工程ないしは処理時間が1/4に短縮する。この結果、函1の1つの処理対象面に対して異時に異なった処理を行うような場合に工程や時間に余裕が得られる。また、他の処理ステージでの処理時間とのバランスを図りながら、シール9の除去などの難度の高い処理を繰り返し行う時間的な余裕が得られやすい。従って、難度の高い処理に対応しながら処理工程や処理時間の短縮が図れる。同時に、函1の各ポケット8に対応して設ける角型のブラシ41は、函1の四周の外4面に対向して設けた前記前後左右の4つの横向きのブラシ11と互いに干渉せずに位置して、しかも、函1に対するZ方向の上下移動により同時に働いて、函1および各ポケット8の四周の内4面を同時処理することができる。
図1に示す例の処理ステージ10は、特に、図9に示す函1に貼着されたシール9を除去する難度の高い処理と、函1および各ポケット8の特に四隅部に対する何度の高い処理とに供しているが、図5に示すように他の処理ステージ20、30での異なった処理との組合せにより、函1の同一面に対する複数の処理、天面、下面を含む全面の処理ができるようにしている。そこで、各処理ステージ20、30にて必要な処理が行われている間、処理ステージ10では函1の四周の4面に対向するブラシ11と角型のブラシ41とを往復上下移動させて、処理回数を増やし難度の処理が十分に達成されるようにすることができる。
ここで、図1に示す処理装置100での処理ステージ10は、クランプ具16およびその駆動機構18と一体のステージユニット17をなし、クランプ具16は処理ステージ10上に函1が搬入される都度、制御手段15による駆動機構18の動作制御にて、処理ステージ10上の函1を処理ステージ10との間でクランプして前記処理に供した後、クランプを解除して函1の搬出が行われ、次の函1が搬入されるようにする。
一方、移動機構14は、処理ステージ10の上方に対向する装置本体23側の天井壁22に処理ヘッド21を処理ステージ10上の離接するZ方向に昇降できるように支持し、この処理ヘッド21に函1の四周外4面に横向きに沿う回転ブラシタイプのブラシ11を支持し、処理ヘッド21の昇降によって各ブラシ11が処理ステージ10上にクランプされた函1の四周の外4面に沿って縦方向に往復移動して前記4面の同時処理を行うようにしている。
移動機構14は、図1に矢印Kで示す函1の搬入、搬出方向で見た前後2箇所に立設した昇降バー24を介し、天井壁22に立設したリニアガイド25、いわゆるLMガイドによって処理ヘッド21を昇降できるように案内し、天井壁22に設けられた駆動機構26の昇降動作を受けるようにしてあり、制御手段15による駆動機構26の動作制御によってクランプ後の函1に対し所定の処理が行われるようにする。駆動機構26は、減速機、ブレーキ付きのモータ27と、これの駆動ギヤ28から昇降バー24に設けたラック24aに噛み合うピニオンギヤ29に駆動を伝達するギヤ列31とで構成されている。従って、制御手段15はモータ27を動作制御して処理を開始し、また終了することになる。
ブラシ11は回転ブラシタイプであることによって、これを回転駆動することで昇降動作による単純なブラッシングに加え、さらに、高速のブラッシングを行って処理効果を高められるようにしている。また、そのときの処理効果は、移動速度、回転速度、ブラシ11の函1の処理対象面への押圧度合、押し付け代、移動回数、つまり、往復移動回数の少なくとも1つによって調節することができる。
このようなブラシ11の回転駆動のために、処理ヘッド21にブラシ11の駆動機構32を装備しており、制御手段15は前記処理を行うのに駆動機構32の動作制御によって、ブラシ11の回転開始、回転停止に加え、その回転状態を種々に制御することができる。駆動機構32は、搬入、搬出方向Kで見た前後のブラシ11を駆動する駆動機構32aと、左右のブラシ11を駆動する駆動機構32bとに分けて設けることにより、4つのブラシ11への駆動力伝達系を簡略化している。しかし、これに限られることなく、4つのブラシ11に対し1つの駆動機構を設けてもよいし、2つ以外の適数の駆動機構によってもよい。
各駆動機構32a、32bは、ほぼ共通しているので共通の符号を付して説明すると、処理ヘッド21上に立設したチャンネル型の駆動基板33をそれぞれ有している。各駆動基板33の溝内には減速機、ブレーキ付きのモータ34と駆動スプロケット35とが上部に、従動スプロケット36が下部に装備され、駆動スプロケット35および従動スプロケット36間がチエン37によって連結されている。各従動スプロケット36は、処理ヘッド21上に装備した駆動伝達機構38を介して対応する2つずつのブラシ11に駆動を伝達するようにしている。従って、制御手段15は具体的にはブラシ11の回転駆動の制御は2つのモータ34の動作制御によって行うことになる。
横向きな4つのブラシ11は、それぞれ対応する函1の処理対象面に全幅に働いて、しかも、互いが干渉しないように、前後配置のグループと左右配置のグループとで、上下に高さを変えて支持している。これによって、処理ヘッド21は一方のグループが函1の処理対象面の全高さ域を移動させ、かつ、他方のグループが函1の処理対象面の全高さ域を移動させる昇降ストロークが必要であって、上側のブラシ11は函1から上方に外れ、下側のブラシ11は函1の下側に外れるタイミングが交互に生じる。ブラシ11が下側に外れると、処理ステージ10上へ函1を搬入し、搬出する左右一対の搬送チエン46と干渉する。そこで、処理ステージ10は函1の四周の外面からはみ出さず、かつ左右の搬送チエン46間よりも小さな幅に設定しているので、ブラシ11と干渉することはない。そこで、ステージユニット17は図5に示すように基盤47上にてエアシリンダ48などのアクチュエータによって昇降できるように支持し、函1をブラシ11、41により処理する都度、制御手段15はエアシリンダ48との協働によりステージユニット17を上昇させて、処理ステージ10が函1を搬送チエン46よりも上の所定位置まで持ち上げるようにしてある。処理後ステージユニット17は図5に示す待機高さまで下降させて、処理後の函1が搬送チエン46により搬出され、次の函1が搬入されるようにする。
ここで、クランプ具16は、処理ステージ10に搬入された函1の底部にある図4、図10に示すような孔5を通じて函1に対し図4に示すように進入し、また図1に示すように函1の底部下へ退出し、進入によって函1を図4に示すように処理ステージ10上にクランプし、退出によってクランプの解除および退避を行うものとしている。そこで、制御手段15は駆動機構18を動作制御して、処理ステージ10に搬入された函1をクランプ具16によりクランプした後、移動機構14を駆動してブラシ11による処理を行い、処理後クランプ具16のクランプ解除と退避を行い、函1の搬出が図れるようにすることになる。
このように、制御手段15がクランプ具16の駆動機構18と協働して処理ステージ10上に搬入された函1に対しその底部の孔5を通じ進入させて処理ステージ10上に函1をクランプし前記処理に供するので、前記したような函1の内外の周面のどの部分をも開放して処理を邪魔しないようにできる。従って、それら各面の1つはもとより、前記した函1の四周の外4面の同時処理のほか、四周の内4面の同時処理も行えるようにすることができ、1つの処理ステージでの処理効果が高まる。
従って、処理装置100によれば、処理ステージ10上で函1の少なくとも1つの面を処理具の移動により処理を行うのを自動的に安定して確実に達成しながらクランプ具16を函1の底部の孔5を通じ進入させてクランプすることにより函1の四周の内外の周面のどの部分をも開放して処理を邪魔せず、それらの1つの面はもとより、四周の内外周面の同時処理も行えるようにすることができ、処理工程、処理時間の短縮化が図れる。具体的には、前記処理ステージ10では、前記クランプ方式の特徴を生かして、函1の内外面を前記横向きな4つのブラシ11と角型のブラシ41とによって同時に処理することを自動的に安定して確実に達成することができる。
さらに、クランプ具16は、定位置にある軸42まわりの旋回動作によって進入、退出を行うようにしてある。これにより、クランプ具16が函1の底部の孔5を通じて進入、退出するのに、定位置にある軸42を中心とした単純な旋回動作によって確実に達成することができる上、この旋回方向に近い図1に示すような屈曲形状を持つほど函1側との干渉域が小さくなって進入、退出に有利になるし、侵入前後でクランプ端16aの姿勢を進入に有利な図1に示す上向きとクランプに有利な図4に示す下向きとの間で変化させられる。
また、クランプ具16は図4に示す一方側とこれに対称な図示しない反対側との関係で代表して示すように、函1の底部の相対向し合う2箇所を、その対向方向で見た互いに逆な向きにて進入し、退出するようにしている。これにより、クランプ具16による函1のクランプが、押し合うか引っ張り合う対称方向にて行えて、処理ステージ上へのクランプと同時に、処理ステージ上で函が位置ずれして処理に影響するのを防止することができる。
さらに、クランプ具16が、クランプ端16aに向けた二股形状としてある。これにより、1つのクランプ具16によって2箇所をクランプすることになるので、一対のクランプ具16にて函1の4箇所を2箇所ずつ対称的にクランプして確固に安定させられる。
なお、一対のクランプ具16はリンク43によって連結し、1つの駆動源であるアクチュエータとしてのエアシリンダ44によって双方を同期駆動するようにしている。従って、制御手段15は、実際にはエアシリンダ44の動作制御によってクランプ、クランプ解除を行うことになる。
なお、角型のブラシ41は函1のポケット8の数だけ必要である上、函1のポケット8の数とピッチが収容するびんの大きさによって異なるので、その都度取り替える必要がある。また、これとは別にブラシ11は消耗品となることが多いので、交換する必要がある。そこで、多数のブラシ41を交換しやすくするため図1、図7(a)、(b)に示すように、一列ずつ、具体的にはブラシ41が4つ並ぶ列ずつ、それぞれの支持軸41aを介し同一の取り付け板51に支持し、各取り付け板51ごとに前記処理ヘッド21の下面に対し図7(a)(b)に示す一対の取り付け具52に対しねじ53の操作で個別に着脱できるようにしている。
ここで、ブラシ11などと函1の処理対象面との相対移動による処理時のブラシ11などの挙動につき詳述すると、函1の四周の外4面の各コーナ部に3本ずつある縦向きのリブ3の内の、左右2本ずつは、それに挟まれる処理対象面を上下に移動するブラシ11の働き域に位置するが、ブラシ11の立毛の回転方向に向いているので、ブラシ11の回転を損なわず立毛をそれらの間の縦向きの凹部3aにスムーズに受け入れる。これによって、ブラシ11の機械的な作用が縦向きのリブ3に邪魔されることなく細部にまで十分に及ぶ。これに対し、函1の四周の外4面における上部にある2本のリブが隣接している部分の凹部3aは狭く、その長手方向に直角な向きに回転する横向きのブラシ11の立毛は及びにくい。そこで、前記のブラシ11を縦向きにして図9に示すように上記したZ方向と直交するX方向に移動させれば、縦向きのリブ3に邪魔されるが横向きのリブ3には邪魔されずに、それらの間の凹部3aにそれが例え狭くても、ブラシ11の機械的な作用を細部にまで十分に及ぼすことができる。従って、図2に示すような別の処理装置200での処理ステージ20におけるブラシ11のX方向の移動による処理と組み合わせるのが好適である。
このために処理装置200は、図5、図6に示すように処理装置100の下流に組み合わせて、同じ函1に対して順時に働くようにしている。処理装置200は函1の四周の外4面に対して、ブラシ11を移動させて働かせるのに、ブラシ11の四周4面での動きが2面どうしでしか同時処理できないことに関連して、その構造を簡略化するために、函1の搬送チエン46による処理ステージ20への搬入、搬出方向Kに平行な端辺側の左右の側面には、ステージ20前後の左右に位置する4つの定置なブラシ11によって函1が搬送チエン46によって搬送されるときの相対移動によって、函1の処理対象面に対するブラシ11のX方向での移動を図り、函1の前後の処理対象面に対するブラシ11の移動は制御手段15が移動機構55と協働して行うようにしている。
移動機構55は搬送方向Kで見た前後一対の搬送方向Kとは直角なX方向に伸びるスライドガイド56に沿ってスライドベアリング部57を介し往復移動するスライド台58を有し、このスライド台58にブラシ11を支持し、X方向に往復移動できるようにしている。処理ステージ20上に函1が搬入され図1の処理装置100の場合のクランプ具16と同じ機構によるクランプが行われる都度、制御手段15が駆動機構59を動作制御することにより移動機構55と協働して、ブラシ11を函1の前後の処理対象面に対して搬送方向Kに直角なX方向、つまり左右方向に往復移動させるようにしている。ここでは、クランプ具16については、共通する部材には同一の符号を付して示し重複する説明は省略する。
駆動機構59はスライド台58上に設けられた減速機、ブレーキ付きのモータ61と、
装置本体62の天井壁63上にX方向に設けられて、モータ61に直結されたピニオンギヤ64と噛み合うラック65とで構成している。これによって、制御手段15は実際には
モータ61の動作制御によってブラシ11を函1の前後の処理対象面に対してX方向に往復移動させることになる。この場合の往復移動は原則的に1回としてあり、モータ61を持ったスライド台58が装置本体62に対して自走することになる。
なお、定置なブラシ11は、天井壁63に取り付けた減速機、ブレーキ付きのモータ66に直結して回転駆動し、スライド台58に支持した前後2つの移動型のブラシ11は、スライド台58上に設けた1つの減速機、ブレーキ付きモータ67からの駆動力を、モータ67のから両側に出た出力軸68によって、その両端のギヤ列69を介し分岐伝達して回転駆動するようにしてある。また、処理ステージ20とクランプ具16とがなすステージユニット70も、基盤47上にてエアシリンダ48などのアクチュエータによって昇降できるように支持し、函1をブラシ11により処理する都度、処理ステージ10の場合同様に、函1を搬送チエン46よりも上の所定位置まで持ち上げ。移動型のブラシ11が搬送チエン46と干渉しない高さにて働くようにしている。
以上において、函1の左右の側面はそれぞれ、それらに対応する前後2つずつの定置なブラシ11によって2回X方向の移動で処理されることになり、前後の2つの面がそれぞれ、それらに対応する1つの移動型のブラシ11の往復移動によって2回X方向に移動で処理されるのと一応等価といえる。従って、函1の四周の外4面はブラシ11によるZ方向の処理と、X方向の処理とを2つの処理ステージ10、20とその直近域で達成される。
処理ステージ20の後部の定置なブラシ11の直ぐ下流には函1が搬送される経路の上下に横向きに位置した回転ブラシタイプの定置なブラシ11がさらに配置されて、それぞれ個別な減速機、ブレーキ付きのモータ71、72によってそれぞれ直結に駆動するようにしてある。これにより、2つの処理ステージ10、20のまわりで函1はさらにその天面と底面共にブラシ11の相対移動による処理を受けるようにしている。これによって、函1の天面に図9に示すような支払い済みテープ9aが残っていたような場合でもこれを除去できる。万一、支払い済みテープ9aの除去が困難であれば、その程度に応じてこの部分への処理効果をシール9の除去の場合のように高めればよい。
以上において、ブラシ11が移動する際に函1の処理対象面が近づいてくる方向に対し、カウンタ方向にて摺擦する回転向きに設定すると、処理対象面との相対速度が増大するのに併せ、ブラシ11の立毛は近づいてくる凹部の立ち上がり面の基部によく入り込む。従って、移動型のブラシ11は処理ステージ10における場合と、処理ステージ20における場合との違いなく、往動時と復動時との双方でブラシ11の移動方向に対する回転向きが前記カウンタ方向となるように切り替えれば、ブラシ11の機械的な作用が凹部のブラシ11のZ方向両側での立ち上がり面の基部、ないしそれがなしている底部コーナ部に及びやすく、函1の凹凸のある表面の処理効果がさらに高まる。
定置型のブラシ11の場合は、前後のブラシ11の回転向きを逆に設定することによって類似の効果が得られる。函1の天面と底面とを処理する横向きのブラシ11も搬送方向Kでみた前後2箇所に配置して2回ずつ処理を行うようにする場合も、前後で回転の向きを逆にすれば同様に処理効果が高まる。また、天面に対しても、前後で複数回数処理すれば天面に貼着されることのある支払い済みテープ9aを除去するのに好適である。
処理装置300は処理ステージ30にクランプ具80にてクランプした函1の内面をブラシ81による再度処理を行うようにしている。ここでのクランプ具80は、函1の底部外回りにある図9、図10に示すリブ3を図3、図5に示すように外側から係合して処理ステージ30との間でクランプするようにしている。これにより、函1をクランプ具16によって底部内側をクランプしていた処理ステージ10、20での函1内を開放することができ、ブラシ81によって内面の前面処理を可能にしている。また、ブラシ81はステージ10でのブラシ41の場合と同様に函1の各ポケット8に対応する数だけ設けてある。
このために、処理装置300は、図3に示すようにブラシ81を昇降および回転できるように支持する処理ヘッド82を有し、移動機構85によって昇降できるように装置本体83の天井壁84に支持している。移動機構85は図3に矢印Kで示す函1の搬入、搬出方向で見た前後2箇所に立設した昇降バー86を介し、天井壁84に立設したリニアガイド187、いわゆるLMガイドによって処理ヘッド82を昇降できるように案内し、天井壁84に設けられた駆動機構87の昇降動作を受けるようにしてあり、制御手段15による駆動機構87の動作制御によってクランプ後の函1に対し所定の処理が行われるようにする。駆動機構87は、減速機、ブレーキ付きのモータ88と、これの駆動ギヤ89から昇降バー86に設けたラック86aに噛み合うピニオンギヤ189に駆動を伝達するギヤ列91とで構成されている。従って、制御手段15はモータ88を動作制御して処理を開始し、また終了することになる。
ブラシ81は回転ブラシタイプであることによって、これを回転駆動することで昇降動作による単純なブラッシングに加え、さらに、高速のブラッシングを行って処理効果を高められるようにしている。また、そのときの処理効果は、移動速度、回転速度、ブラシ81の函1の処理対象面への押圧度合、押し付け代、移動回数、つまり、往復移動回数の少なくとも1つによって調節することができる。押圧度合、押し付け代はブラシ81のポケット8および函1の四周の内4面に対する大きさの程度によって設定することができる。
このようなブラシ81の回転駆動のために、処理ヘッド82にブラシ81の駆動機構92を装備しており、制御手段15は前記処理を行うのに駆動機構92の動作制御によって、ブラシ81の回転開始、回転停止に加え、その回転状態を種々に制御することができる。駆動機構92は処理ヘッド82に支持した各ブラシ81の一列ごとにギヤ列93を介して駆動を分岐伝達される駆動系94を処理ヘッド82上に設けて、これら各駆動系94の受動スプロケット95を処理ヘッド82上の左右一対のスプロケット96、97間に張設した駆動チエン98に噛み合わせ、かつ、この駆動チエン98に処理ヘッド82に装備した減速機、ブレーキ付きのモータ99からの駆動を仲介チエン機構101を介して伝達し、各ブラシ81を同期駆動できるようにしている。
なお、ブラシ81はブラシ41と同様に、函1のポケット8の数だけ必要である上、函1のポケット8の数とピッチが収容するびんの大きさによって異なるので、その都度取り替える必要がある。また、これとは別にブラシ81は消耗品となることが多いので、交換する必要がある。そこで、多数のブラシ81を交換しやすくするため図8(a)、(b)に示すように、一列ずつ、具体的にはブラシ81が4つ並ぶ列ずつ、それぞれの支持軸81aを介し同一の取り付け板102に支持し、各取り付け板102ごとに前記処理ヘッド82の下面に対し図8(a)(b)に示す一対の取り付け具103に対しねじ53の操作で個別に着脱できるようにしている。
ここで、クランプ具80は、搬送方向Kで見た前後2つの軸105の回りに図3に実線で示す位置と、仮想線で示す位置との間での旋回によって函1を処理ステージ30との間で搬送方向Kで見た互いに逆な向きから左右2箇所をクランプし、また、そのクランプを解除するものとしてあり、駆動機構106によって駆動するようにしてある。そこで、制御手段15は駆動機構106を動作制御して、処理ステージ30に搬入された函1をクランプ具80によりクランプした後、移動機構85および駆動機構87を駆動してブラシ81による処理を行い、処理後クランプ具80のクランプ解除と退避を行い、函1の搬出が図れるようにすることになる。駆動機構106は各軸105毎に異なったエアシリンダ107をアクチュエータとして採用し、前後2つのクランプ具80を個別に同期駆動するようにしてある。しかし、クランプ具16の場合のように互いを連結して1つのアクチュエータによって駆動するようにしてもよいのは勿論である。
以上説明した処理装置100、200、300は図5、図6に示すように順次連結されて1つの処理装置1000を構成しており、処理ステージ10では函1の四周の内外4面とポケット8の四周の内4面の処理と、シール9の除去とを行っている。このため、ノズル12からは界面活性作用や溶剤作用のある常温以上の洗浄液を噴出するのが好適である。また、処理ステージ20およびその前後では函1の四周外4面の仕上げ洗浄を行っており、ノズル12からは界面活性作用のある常温以上の洗浄液を噴射するのが好適である。処理ステージ30では函1の四周の内4面の仕上げ洗浄をしていて、ノズル12から界面活性作用のある常温以上の洗浄液を噴出するのが好適である。処理ステージ30の下流ではすすぎノズル115からのすすぎ水を供給してすすぎ仕上げしており、ノズル115からは温水を噴射するのが好適である。
このような処理を一連に行うのに制御手段15は、処理装置1000においてその前段の搬入コンベア111によって切り離しストッパ112を介し後続から切り離しながら函1を間断的に供給する。供給した函1はその供給タイミングに同期した搬送チエン46の間欠駆動によって、各処理装置100、200、300における処理ステージ10、20、30へと順次に搬入し、搬入の都度そこでの処理に所定時間供した後、それを搬出して次へ搬入し、最終の処理ステージ30ではすすぎノズル115によるすすぎ部を経て搬出コンベア113へ送り出し、次の工程に送られるようにする。各処理ステージ10、20、30では必要に応じてストッパ114を設けて搬入される函1をクランプ前に所定位置に位置決めすると、函1の所定位置へのクランプがトラブルなしに確実に行われやすいので好適である。しかし、これに限られることはなく、搬送チエン46に代えてプッシャタイプの搬入、搬出を行ってもよく、その場合搬入、搬出の速度を高めやすいし、搬入、搬出位置がプッシャの押動終点位置にて精度よい送り着けもできるので、ストッパを省略することができる。なお、制御手段15はマイクロコンピュータのプログラムに従った動作制御やシーケンサによる動作制御を利用したものとすることができる。
既述したように、横向きの回転ブラシタイプのブラシ11が函1の四周の図9に示すような外4面のいずれかに対してZ方向に移動する場合、処理対象面に沿った直線移動であると、上部2本が近接した水平なリブ3、中段部の1本のリブ3、下段部の1本のリブ3には強く働き、それらの間の凹部3aの底部面に働きにくく、間隔の狭いリブ3間の凹部3aの底部面には特に強く働けない。これは、函1の処理対象面の凹凸形状による機械的な処理のむらを意味する。また、これをブラシ11の回転数や処理対象面への押圧度や押圧代を高めて回避しようとしても、リブ3などの凸部と過剰干渉が原因して回転が阻害されるので限界があり、あまり高められない。従って、処理むらは解消し切れない。処理時間を延長して処理の弱い部分まで十分処理できるようにすることはできても、処理時間が徒に長く掛かったり、凸部の過剰処理による摩耗、摩滅などの問題に繋がる可能性がある。
そこで、本実施の形態は、また、別の処理方法として、図4(a)で代表して示すように函1の1つの処理対象面に対し、その表面の凹凸に倣う移動経路45を持ったブラシ11などの移動を伴い処理する。本例では、図9に示すような函1の四周の外4面をZ方向に縦移動させる場合を示している。このように、ブラシ11が移動して函1の1つの面を処理するのに、ブラシ11をその処理対象面における表面の凹凸に倣う移動経路45を持って移動させることにより、ブラシ11の機械的な処理作用が凹部3aにも及びやすくなる。また、リブ3などの凸部による過剰抵抗を受けないので機械的な処理作用を高めるのに制限を受けにくい。このため、1つの処理ステージでの処理効果が高まる。具体的には、移動するブラシ11の機械的な処理作用が凹部3aにも及びやすく、処理対象面に凹凸があってもむらなく処理しながら、リブ3などの凸部による影響なしに機械的な処理作用を高めて処理時間を短縮することができ、図4(a)に示すように凹部3aに貼着されたシール9を除去するような難度の高い処理に好適であり、これ単独で、あるいはノズル12からの洗浄液の供給とで短時間で十分に除去することができる。
このような方法を達成するのに処理装置100は図4(a)に示すように、ブラシ11を処理ヘッド21に対し長孔121により函1の処理対象面と離接する方向の遊びを設けて支持し、ばね122によって函1の側に安定するように押圧している。これにより、ブラシ11は函1の処理対象面に沿って移動しながら処理するのに、リブ3などが形成する凸部により過剰抵抗を受けるような場合、ばね122がそれに打ち負けてブラシ11を後退および退避させ、凹部3aに対向する位置では負荷が小さくなる分ばね122はブラシ11を進出させるので、函1の処理対象面の凹凸に倣う移動経路45を簡単な機構によってブラシ11に自動的に与えられる。
もっとも、ばね122に代えて、形状記憶合金、圧電素子その他のアクチュエータを用い、それを制御手段15からのプログラムに従い動作制御してブラシ11を函1の処理対象面の凹凸に倣う移動経路45を自動的に与えるようにもできる。
また、このようなアクチュエータによるブラシ11の進退制御によれば、函1の1つの処理対象面における処理の難度に応じて、ブラシ11の押圧度や押圧代を高めて処理を促進することができ、函1の一部の貼着されたシール9を除去するような場合に好適である。また、処理の強弱は既述したブラシ11の回転数の変化、つまり図4(d)にしめすように処理難度の高いところの回転数RN1をそれよりも処理難度の低いところの回転数RN0よりも高くすることによっても与えられる。これらブラシ11の押圧度、押圧代、回転数の調節は函1の処理対象面に対する処理時の挙動にあたる。
これに対し、ブラシ11などの函1の1つの処理対象面に対する部分的な処理の難度の違いに対して、ブラシ11の移動の状態を調節することによっても対応することができる。ブラシ11などの移動の状態は、図4(b)に示すように処理難度の高いところの移動回数N1をそれよりも処理難度の低いところの移動回数N0よりも多くしたり、図4(c)に示すように処理難度の高いところの移動速度V1をそれよりも処理難度の低いところの移動速度V0よりも遅くしたりすることが考えられる。
また、処理ステージ20での函1の四周の外4面に対するブラシ11による処理は、厳密には均等になっていない。つまり、函1の搬送方向Kで見た前後の面に対しては、ブラシ11が往復移動している。これに対して、函1の左右の面に対しては搬送中の函1に対して定置なブラシ11が接触するだけである。これを解消するには、例えば、ブラシ11を縦向きに移動させて函1の処理対象面を各種処理するのに、図9に破線で示すように、四周の4面の隣接する2面ずつに沿った屈曲移動を函1の互いに反対の対角位置からそれらに対向する対角位置まで同時に行えばよい。このように縦向きの1つの処理具の2面に沿った屈曲移動を利用して、4面の2面ずつを分担して干渉などの問題なく2面同時での4面処理ができ、1つの処理ステージでの処理効果が高まる。
リターナブルなびんを収容して流通に供する通い函などに適用するもので、産業上利用できるのは勿論、省スペース、省エネ、省力化に有効である。
本発明の実施の形態に係る1つの処理装置を示す斜視図。 本発明の実施の形態に係る他の処理装置を示す斜視図。 本発明の実施の形態に係る別の処理装置を示す斜視図。 図1の処理装置の場合で代表して示す処理具の動作状態例を示し、(a)は処理対象面の凹凸に倣う移動経路を持つようにした例、(b)は処理難度に応じて移動回数を変えた例、(c)は処理難度に応じて移動速度を変えた例、(d)は処理難度に応じて回転数を変えた例を示す説明図である。 図1〜図3の処理装置を含む処理ライン例を示す側面図。 図5に示す処理ラインの平面図。 図1の処理装置の処理具の処理ヘッドへの支持状態を示し、(a)は側面図、(b)は正面図。 図3の処理装置の処理具の処理ヘッドへの支持状態を示し、(a)は側面図、(b)は正面図。 ビールびんを収容する函の上方から見た斜視図。 図9の函の底部を裏面から見た斜視図。
符号の説明
1 函
7 中仕切り
8 ポケット
9 シール
10、20、30 処理ステージ
11、41、81 ブラシ
14、55 移動機構
15 制御手段
18、26、32、59、106 駆動機構
46 搬送チエン

Claims (10)

  1. 函の中仕切りによる角型のポケットの内面に対し、磨き、粗し、削り、印刷の除去、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つを行う函の処理方法であって、
    函の各ポケットにつき、それとほぼ相似な角型のブラシの上下移動による処理と、回転するブラシによる処理とを異時に行うことを特徴とする函の処理方法。
  2. 函の中仕切りによる角型のポケットの内面に対し、磨き、粗し、削り、印刷の除去、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つを行う函の処理方法であって、
    函の各ポケットにつき、それとほぼ相似な角型のブラシの上下移動による処理と、回転するブラシによる処理とを異時に行い、角型のブラシによる処理と同時に、函の四周の外4面に対し、それらに沿う横向きで回転するブラシの、角型のブラシと同期した上下移動による処理を行うことを特徴とする函の処理方法。
  3. 函の四周の外4面に対し、それらに沿う縦向きで回転するブラシとの相対的な横移動による処理を、前記横向きのブラシによる処理とは異時に行う請求項2に記載の函の処理方法。
  4. 函の天面および底面に対し、それらに沿う横向きで回転するブラシとの相対的な移動による処理を、前記各処理とは異時に行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の函の処理方法。
  5. 函を搬入して処理対象面に対し、ブラシの移動を伴い磨き、粗し、削り、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つの処理に供し、処理後搬出する前後の処理ステージと、それらの1つの処理ステージに搬入された函の中仕切りによる角型の各ポケットを上下移動により処理するそれとほぼ相似な角型のブラシと、このブラシを上下移動させる移動機構と、別の処理ステージに搬入された函の中仕切りによる角型の各ポケットを回転により処理するブラシと、このブラシをポケットに出入りさせる移動機構と、これら移動機構の動作を制御して各処理ステージでの各ブラシによる処理を行う制御手段とを備えたことを特徴とする函の処理装置。
  6. 函を搬入して処理対象面に対し、ブラシの移動を伴い磨き、粗し、削り、印刷の除去、貼着物の除去、ゴミの除去、汚れの除去、洗い、を始めとする各種処理の少なくとも1つに供し、処理後搬出する前後の処理ステージと、それらの1つの処理ステージに搬入された函の中仕切りによる角型の各ポケットを上下移動により処理するそれとほぼ相似な角型のブラシ、および前記函の四周の外4面に沿って回転しながら上下移動する横向きのブラシと、これらブラシを上下移動させる移動機構と、別の処理ステージに搬入された函の中仕切りによる角型の各ポケットを回転により処理するブラシと、このブラシをポケットに出入りさせる移動機構と、これら移動機構の動作を制御して各処理ステージでの各ブラシによる処理を行う制御手段とを備えたことを特徴とする函の処理装置。
  7. 前記各処理ステージとは別の処理ステージまたはおよび位置にて、函の四周の外4面に対し相対的な横移動を伴い処理を行う縦向きなブラシと、前記相対的な横移動を前記制御手段と協働して行わせる移動機構とを備えた請求項6に記載の函の処理装置。
  8. 函の天面および底面に対し、前記処理ステージおよび位置とは、さらに別のステージまたはおよび位置にて、相対的な横移動を伴い処理を行う横向きで回転するブラシと、前記相対的な移動を前記制御手段と協働して行わせる移動機構とを備えた請求項5〜7のいずれか1項に記載の函の処理装置。
  9. ポケットを処理する角型のブラまたはおよび回転するブラシは、下端に有した外方下向きに傾斜して延びる立毛部によって、ポケットの底部にも処理を及ぼす請求項1〜4のいずれか1項に記載の函の処理方法。
  10. ポケットを処理する角型のブラシまたはおよび回転するプラスは、外方下向きに延びる立毛部を有している請求項5〜8のいずれか1項に記載の函の処理装置。
JP2003330378A 2003-09-22 2003-09-22 函の処理方法、それを適用した函の処理装置 Pending JP2005095724A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003330378A JP2005095724A (ja) 2003-09-22 2003-09-22 函の処理方法、それを適用した函の処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003330378A JP2005095724A (ja) 2003-09-22 2003-09-22 函の処理方法、それを適用した函の処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005095724A true JP2005095724A (ja) 2005-04-14

Family

ID=34459367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003330378A Pending JP2005095724A (ja) 2003-09-22 2003-09-22 函の処理方法、それを適用した函の処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005095724A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103170485A (zh) * 2011-12-20 2013-06-26 上海烟草集团有限责任公司 一种储丝箱清扫装置以及储丝箱清扫方法
JP2019509164A (ja) * 2016-02-01 2019-04-04 アウトストア・テクノロジー・エーエスAutostore Technology As 貯蔵システムの貯蔵格子を清掃するための清掃容器
CN109622533A (zh) * 2019-02-25 2019-04-16 蒋以宸 一种试管清洗装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103170485A (zh) * 2011-12-20 2013-06-26 上海烟草集团有限责任公司 一种储丝箱清扫装置以及储丝箱清扫方法
JP2019509164A (ja) * 2016-02-01 2019-04-04 アウトストア・テクノロジー・エーエスAutostore Technology As 貯蔵システムの貯蔵格子を清掃するための清掃容器
US11104522B2 (en) 2016-02-01 2021-08-31 Autostore Technology AS Cleaning bin for cleaning a storage grid of a storage system
JP2021151924A (ja) * 2016-02-01 2021-09-30 アウトストア・テクノロジー・エーエスAutostore Technology As 貯蔵システムの貯蔵格子を清掃するための清掃容器
CN109622533A (zh) * 2019-02-25 2019-04-16 蒋以宸 一种试管清洗装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5908347A (en) Polishing system for polishing wafer
KR101900284B1 (ko) 기록 장치 및 반송 벨트의 세정 방법
KR101556844B1 (ko) 글라스 측면 광택장치 및 그 장치를 이용한 광택방법
KR101614423B1 (ko) 패널세정시스템
KR100874987B1 (ko) 자동연마기
JPH10337541A (ja) 基板洗浄装置
KR100707978B1 (ko) 식판 세척장치
CN203076276U (zh) 晶圆片双面刷洗机
JP2002159927A (ja) 基板洗浄装置
KR20120084097A (ko) 브러쉬를 이용한 식판 세척장치
KR20090071172A (ko) 판재의 후처리 장치 및 이를 이용한 판재의 후처리 방법
JPH105704A (ja) ディスク形ワークの洗浄装置
JP2005095724A (ja) 函の処理方法、それを適用した函の処理装置
US20020035763A1 (en) Substrate cleaning tool and substrate cleaning apparatus
JPH10314684A (ja) ディスク形ワークの洗浄方法及び装置
JP2001054765A (ja) 基板洗浄装置
CN211386018U (zh) 清洁设备
JP2005118772A (ja) 函の処理方法、それを適用した函の処理装置および函の処理装置におけるクランプ機構
JP2017154851A (ja) 印刷装置
JP3490393B2 (ja) 基板洗浄装置
JP2000037669A (ja) 洗浄装置及び洗浄方法
JP3762180B2 (ja) 洗浄装置
JPH0446195B2 (ja)
JP2016179871A (ja) プリンター及びプリンターにおける搬送用ベルトの洗浄方法
JP4343788B2 (ja) 処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080722