JP2005094039A - 発光素子モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定したレーザ特性が得られる発光素子モジュールを提供すること。
【解決手段】 活性領域21を挟んで相対向する光反射面22と光射出面23が形成された半導体発光素子2と、その半導体発光素子2の光射出面23に端部が接続され光を導光するコア32に所定波長の光のみを反射する回折格子33が形成された光ファイバ3とを備えて構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザ光を出力する発光素子モジュールに関するものである。
従来の発光素子モジュールとしては、図5に示すように、発光源となる半導体発光素子Aと導光路となる光ファイバBを備えたものが知られている。すなわち、この発光素子モジュールは、p型半導体とn型半導体を接合してなる半導体発光素子Aの相対向する各側面に高反射率の光反射面Cと低反射率の光射出面Dが設けられると共に、光ファイバBのコアEに回折格子Fが設けられており、半導体発光素子Aの光射出面D側に所定の距離隔てて光ファイバBが配設されたものである。そして、この発光素子モジュールは、半導体発光素子A内で発生した光Gを光反射面Cと回折格子Fの間で反射させ増幅させることにより、それらを共振器として機能させて、単一波長のレーザ光Hを光ファイバBを通じて出力しようとするものである。
このような発光素子モジュールにおいて、レーザ光Hの光出力を高めるためには、半導体発光素子Aと光ファイバBとの光結合が重要であり、その結合効率の良否によりレーザ光Hの出力が大きく左右されることとなる。そこで、この発光素子モジュールにあっては、光ファイバBの端部Iを球面状に加工しレンズ系を形成して、半導体発光素子Aから広がって放射される光Gのビーム径をコアEに整合することで結合効率の向上が図られている。
しかしながら、従来の発光素子モジュールにおける光結合技術にあっては、次のような問題点がある。まず、光ファイバBは細径のものであるから、その端部Iを球面状に加工するのは非常に困難である。このため、多数の発光素子モジュールを製造するにあたり、光ファイバBにおける球面加工のバラツキに起因して各発光素子モジュールの出力特性にバラツキを生じてしまう。また、光ファイバBの端部Iの球面加工の際、その端部Iの切削量が多少異なるだけで、端部Iから回折格子Fまでの距離が相違し、その結果発光素子モジュールから発せられるレーザ光Hの波長特性にバラツキを生ずることとなる。
そこで本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであって、安定したレーザ特性が得られる発光素子モジュールを提供することを目的とする。
すなわち本発明は、活性領域を挟んで相対向する光反射面と光射出面が形成された半導体発光素子と、その半導体発光素子の光射出面に端部が直接接続され、内部を進行する光のうち所定波長の光のみを反射する回折格子が形成された光ファイバとを備えて構成され、光ファイバに形成された回折格子は、光ファイバの端部近傍に形成されていることを特徴とする。
このような発明によれば、半導体発光素子の光反射面と光ファイバの回折格子が共振器として機能し、それらの間に位置する活性領域で発せられた光のうち所定波長のもののみがそれらで反射され増幅されてレーザ光として回折格子から射出されていく。その際、光ファイバの一端は光射出面に直接接続されているから、半導体発光素子と光ファイバとの間を進行する光が外部へもれることなくそれぞれ光ファイバ又は半導体発光素子へ確実に入射されることとなる。一方、半導体発光素子と光ファイバの光結合状態は常に一定してバラつくことがなく、安定したレーザの出力特性が確実に得られる。
また本発明は、活性領域を挟んで相対向する二つの光射出面が形成された半導体発光素子と、その一方の光射出面に端部が接続され内部を進行する光のうち所定波長の光のみを反射する回折格子が形成された共振用の光ファイバと、他方の光射出面に端部が接続され内部を進行する光のうち所定波長の光のみを反射する回折格子が形成された出力用の光ファイバとを備えて構成され、共振用光ファイバに形成された回折格子は、共振用光ファイバの端部近傍に形成され、出力用の光ファイバに形成された回折格子は、出力用の光ファイバの端部近傍に形成されていることを特徴とする。
また本発明は、前述の出力用の光ファイバと共振用の光ファイバにそれぞれ形成される回折格子が互いに同等な回折波長特性を有することを特徴とする。
また本発明は、前述の共振用の光ファイバの回折格子の反射率が出力用の光ファイバの回折格子の反射率に対し大きいことを特徴とする。
これらの発明によれば、半導体発光素子の両側に設けられた光ファイバにおける各回折格子が共振器として機能し、それらの間に位置する活性領域で発せられた光のうち所定波長のもののみが選択的にそれら回折格子間で反射され増幅されるから、単一波長のレーザ光が出力可能となる。
また本発明は、前述の出力用の光ファイバにおける光射出面と接続されない開放端の端面が光軸方向と直交しない斜め向きに形成されたことを特徴とする。
このような発明によれば、出力用光ファイバの開放端における光の反射が防止されるから、所要以外の波長のレーザ光の出力が回避される。
また本発明は、前述の光射出面と光ファイバとの接続面が光の進行方向と直交しない斜め向きに形成されたことを特徴とする。
このような発明によれば、半導体発光素子と光ファイバとの接続面における光の反射が防止されるから、所要以外の波長のレーザ光の出力が回避される。
また本発明は、前述の光射出面と光ファイバの接続が、光ファイバのコアの周囲に形成されるクラッドより大きく、かつ、半導体発光素子の活性領域より小さい屈折率を有する接着剤により行われたことを特徴とする。
このような発明によれば、光ファイバと半導体発光素子との間を進行する光がその接続境界部分で反射するのが防止され接続損失が低減される。
また本発明は、前述の半導体発光素子における光反射面又は光射出面がその半導体発光素子の端面に誘電体多層膜の付設により形成されたことを特徴とする。
このような発明によれば、光反射面又は光射出面における反射率が所望の値のものとできるから、その光反射面又は光射出面における光の反射又は透過特性を容易に設定可能となる。
更に本発明は、前述の半導体発光素子の活性領域の幅と光ファイバのコアの径がほぼ同寸法で接続されたことを特徴とする。
このような発明によれば、半導体発光素子と光ファイバにおける光結合効率が向上するから、出力の大きなレーザ光を出射可能となる。
本発明によれば、次のような効果を得ることができる。すなわち、光の発生及び増幅を行う半導体発光素子とレーザ光を出力する光ファイバが直接接続されることにより、半導体発光素子と光ファイバと間を進行する光がそれらの外部へもれることなくそれぞれ光ファイバ又は半導体発光素子へ確実に入射されるから、効率良くレーザ光を出力できる。また、半導体発光素子と光ファイバの光結合状態は常に一定してバラつくことがなく、安定したレーザの出力特性が確実に得られる。また、接続される光ファイバの端面の加工も容易であり、生産性に優れている。更に、半導体発光素子と光ファイバを光結合するためのレンズ系が不要であり経済的に製造可能である。
また、半導体発光素子の両端にそれぞれ回折格子を有する出力用の光ファイバと共振用の光ファイバを設けたことにより、各光ファイバにおける回折格子が共振器として機能するから、所定波長の光のみが選択的にそれら回折格子間で反射増幅され、単一波長のレーザ光を出力することができる。
また、出力用の光ファイバにおける光射出面と接続されない開放端の端面がコアの光軸方向と直交しない斜め向きに形成されることにより、出力用光ファイバの開放端におけるフレネル反射が防止されるから、所要以外の波長のレーザ光の出力が回避できる。また、光射出面と光ファイバとの接続面が活性領域又はコアの光軸方向と直交しない斜め向きに形成されることにより、半導体発光素子と光ファイバとの接続面における光の反射が防止され、所要以外の波長のレーザ光の出力が回避できる。
また、半導体発光素子の光射出面への光ファイバの接続が光ファイバのコアの周囲に形成されるクラッドより大きく、かつ、半導体発光素子の活性領域より小さい屈折率を有する接着剤により行われることにより、光ファイバと半導体発光素子との間を進行する光がその接続境界部分で反射するのが防止され、それらの接続損失が低減できる。
また、半導体発光素子における光反射面又は光射出面がその半導体発光素子の端面に誘電体多層膜の付設により形成されることにより、光反射面又は光射出面における反射率を所望の値に設定できる。
更に、半導体発光素子の活性領域の幅と光ファイバのコアの径がほぼ同寸法で接続されることにより、半導体発光素子と光ファイバにおける光結合効率が向上し、出力の大きなレーザ光を射出することができる。
以下、添付図面に基づき、本発明に係る実施形態の一例について説明する。なお、各図において同一要素には同一符号を付して説明を省略する。また、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致していない。
図1は発光素子モジュール1の構成を示す模式図である。図1において、発光素子モジュール1は、半導体発光素子2と光ファイバ3とを備えて構成されている。半導体発光素子2は、光の発生及び増幅を行う活性領域21を有し、その活性領域21を挟んで相対向する光反射面22、光射出面23が設けられた構造とされており、その活性領域21へ電流を注入することで光を発生し増幅すると共に、その光を光反射面22で反射して光射出面23から射出するようになっている。この半導体発光素子2としては、例えば、一般のファブリペロー型の半導体レーザと同様にInGaAsP/InPのダブルヘテロ構造体が採用され、InPからなるクラッド層24、24の間にInGaAsPからなる活性領域21を配置した構造とする。この活性領域21は混晶とされることによりその屈折率がクラッド層24のものより大きくなり、活性領域21に沿って光が導光されるようになる。
また、半導体発光素子2における光反射面22と光射出面23は、例えば、活性領域21の両端を含む半導体発光素子2の対向する面にそれぞれ誘電体多層膜が付設されて形成される。誘電体多層膜は、シリカ(SiO)、チタニア(TiO)、窒化けい素(SiN)、酸化アルミニウム(Al)、フッ化マグネシウム(MgF)、アモルファスシリコンなどの薄い膜を数十層に積層して構成したものであって、その膜の材質の屈折率、厚さ及び層数を適宜変えることにより、特定波長における透過率を任意に設定可能としたものである。このように光反射面22及び光射出面23を形成することにより、それらの光の反射率を容易に、かつ確実に所望の値とすることが可能となる。具体的には、光反射面22は高い反射率に設定され、また光射出面23は低い反射率に設定されており、例えば、光反射面22は80%以上の高い反射率に設定され、光射出面23は0.5%以下の低い反射率に設定される。なお、光反射面22は結晶へき開面とし蒸着するなどして形成され、光射出面23はその他公知の手法により形成されていてもよい。
また、この半導体発光素子2には、電流注入用の駆動回路(図示なし)が接続されており、内部のクラッド層24を通じて活性領域21へ電流を流せるように構成されている。すなわち、図1のように、駆動回路から半導体発光素子2に所定の作動電流が流されることでクラッド層24及び活性領域21が励起されて自然放出光が発生し、この自然放出光が誘導放出を引き起こしながら活性領域を進行し、誘導放出光とともに光射出面23から射出されることとなる。なお、半導体発光素子2は、前述のInGaAsP/InPのダブルヘテロ構造体のものに限られるものでなく、光を発生し増幅すると共に光反射面22及び光射出面23を有するものであれば、その他の半導体等により形成されたものであってもよい。
一方、光ファイバ3は、前述の半導体発光素子2の光射出面23から射出された光を導光するための細径の線材であって、クラッド31の中心位置に屈折率の大きいコア32がその長手方向(光軸方向)に沿って形成されており、そのコア32に沿って光が導光されるようになっている。例えば、この光ファイバ3は、クラッド31が石英(SiO)により形成され、コア32がその石英に屈折率上昇材であるGeOを添加されて形成される。
また、光ファイバ3には、その内部を進行する光のうち所定波長の光のみを反射する回折格子33が設けられている。この回折格子33は、半導体発光素子2の光反射面22と共にファブリペロー型の共振器を構成するものであって、少なくともコア32内に設けられている。また、回折格子33は、光ファイバ3の光軸方向に沿って実効屈折率を所定の間隔おいて周期的に変化させることにより、所定波長の光を反射可能となっており、その屈折率変化量や形成間隔(周期)を所望の値とすることにより光の反射率や光の反射波長を適宜設定することが可能である。この回折格子33は、ゲルマニウムを添加した石英ガラスに紫外光を照射するとその照射部分の屈折率が紫外光の強度に応じて上昇することを利用して形成することができる。すなわち、光ファイバ3の外側からゲルマニウムが添加されたコア32等へ向けてその軸方向へ干渉縞となった紫外光を照射することにより、コア32等にその干渉縞の光強度分布に応じた実効屈折率を有する回折格子33が形成されることとなる。なお、この回折格子33は、図1において光ファイバ3の端部から所定の距離隔てて形成されているが、その距離を置かず端部から直に形成されているものであってもよい。
この回折格子33により反射される光の回折波長(ブラッグ波長)λは、次の(1)式で表される。
λ=2・n・Λ ……(1)
n:回折格子33における最小屈折率
Λ:回折格子33の周期
つまり、この回折格子33は、回折波長λを中心とした狭い範囲の波長帯にわたって光を反射する機能を有している。このため、従って、この回折格子33と半導体発光素子2の光反射面22とにより構成される共振器により、所定の波長の光のみが反射往復されて、レーザ光として出力されることとなる。
その回折格子33が形成された光ファイバ3の端部は、半導体発光素子2の光射出面23に接続されている。すなわち、光ファイバ3の端部は、その端部におけるコア32が活性領域21に連続するように光反射面23へ直接接続されて、コア32と活性領域21間で光が外部に漏れない構造とされており、光射出面23から射出される光が光ファイバ3のコア32へ入射されると共に、コア32内の回折格子33で反射される光がコア32から活性領域21内へ入射されるようになっている。また、光ファイバ3の接続端面は、鏡面状に平滑として光反射面23と接続するのが好ましく、その場合接続損失を低く抑えることが可能となる。
ここで、光ファイバ3と半導体発光素子2の接続方法の一例について説明すると、半導体発光素子2を位置決めして設置するためのガイド溝と光ファイバ3を設置するためのV溝を形成した基台を予め用意し、先ずその基台へ半導体発光素子2を接着などにより固定しておく。そして、接続すべき端面に接着剤を塗布した光ファイバ3をV溝内へはめ込み、その接続端面を半導体発光素子2へ当接させることにより、それらの接続を行えばよい。その際、接着剤として、光ファイバ3のクラッド31より大きい屈折率を有し、かつ、半導体発光素子2の活性領域21より小さい屈折率を有するものを用いることが好ましい。つまり、そのような接着剤で接続されることにより、活性領域21とコア32の間を進行する光が接続境界部分で反射することが回避され、それらの接続損失が低減される。
次に、前述した発光素子モジュール1の作動について説明する。
図1において、半導体発光素子2のクラッド層24、24間に所定の電圧を印加して、各クラッド層24及び活性領域21へ作動電流を供給する。すると、クラッド層24と活性領域21が励起されて自然放出光を発する。この自然放出光は、活性領域21内で誘導放出を引き起こして誘導放出光と共に進行して、反射率の高い光反射面22で反射されて反射率の低い光射出面23から射出されていく。そして、光射出面23から射出された光は、活性領域21に連続する光ファイバ3のコア32内へ入射される。その際、活性領域21とコア32が直接接続されているから、光射出面23から射出された光がその接続境界部分で発光素子モジュール1の外側へ漏れ出すことがなく、確実にコア32内へ入射されることとなる。また、活性領域21とコア32の光結合は、それらを直接接続することにより常に一定した結合状態となる。
そして、コア32内へ入射された光は、そのコア32の光軸方向へ沿って進行し回折格子33に到達し、この回折格子33により所定の波長の光のみが反射される。すなわち、波長λを中心とした約数nmの反射波長幅を有するもの光のみが反射されることとなる。そして、反射された光はコア32内を半導体発光素子2側へ向けて進行し光射出面23から活性領域21内へ入射される。その際も、前述と同様に、活性領域21とコア32の直接接続により、光がそれらの接続境界部分で外側へ漏れ出すことがなく、確実に活性領域21内へ入射されることとなる。そして、入射された光は活性領域21内を進行中に、再び電流注入の励起により増幅されながら光反射面22で反射されてコア3側へ進行していく。このように、活性領域21で発生した光は、光反射面22と回折格子33との間での往復を繰り返して増幅されて、回折格子33を透過してレーザ光として出力されていく。このようにして出力されるレーザ光においては、半導体発光素子2と光ファイバ3との光結合状態が一定しているから、その接続部分での損失が少なく安定した出力特性が得られる。
次に、発光素子モジュールにおける他の実施形態について説明する。
前述の発光素子モジュール1において、図2に示すように、半導体発光素子2に形成された光反射面22を低反射率の光射出面23aとし、その光反射面23aに回折格子43を有する短寸の共振用光ファイバ4を直接接続したものであってもよい。すなわち、発光素子モジュール1aは、半導体発光素子2における対向する端面にそれぞれ出力用の光ファイバ3と共振用の光ファイバ4を直接接続し、活性領域21と各コア32及びコア42を連続させて、各光ファイバ3、4の回折格子33、43を共振器として機能させたものである。光ファイバ4の接続は、前述の発光素子モジュール1における光ファイバ3の接続と同様に行えばよい。
また、それぞれの光ファイバ3、4における回折格子33、43は、同じ回折波長とし、回折格子43にあっては所定の波長において80%以上の反射率とし、少なくとも回折格子33の反射率に対し高いものとしておくのが好ましい。この発光素子モジュール1aによれば、活性領域21で発生した光がそれぞれの回折格子33、43で所要の波長のみを選択的に反射して増幅されるから、波長の単一性に優れたレーザ光が出力できる。また、光ファイバ4の端面をコア43の光軸方向に対し斜めに形成しておくのが好ましく、このように形成することにより、その端面でのフレネル反射が防止され所要以外の波長の光が増幅されてレーザ光として出射するのが回避できる。
また、前述の発光素子モジュール1又は1aにおいて、図3に示すように、半導体発光素子2の光射出面23と光ファイバ3のコア32との接続面が活性領域21から射出される光の光軸に対して直交しない斜めの向きに形成されていてもよい。すなわち、発光素子モジュール1bは、半導体発光素子2の光射出面23が活性領域21の光軸方向(長手方向)に直交しないように斜めに形成され、また、光ファイバ3の端面も同様に斜めに形成されて、活性領域21とコア32が曲折しないように接続されている。このような発光素子モジュール1aによれば、半導体発光素子2の活性領域21と光ファイバ3のコア32との接続境界部分において、光の進行方向に向けた反射が防止される。このため、所要以外の波長のレーザ光が出射することを回避できる。なお、発光素子モジュール1aのごとく半導体発光素子2の両端に共振用の光ファイバ4と出力用の光ファイバ3を接続した場合は、その共振用光ファイバ4と半導体発光素子2との接続面も斜めにしてもよく、そのような接続面により光の反射を防止できる。
更に、前述の発光素子モジュール1、1a又は1bにおいて、光ファイバ3のコア32の径とそれに連続する活性領域21の幅が同寸法で接続されたものであってもよい。例えば、図4に示すように、発光素子モジュール1cは、半導体発光素子2の活性領域21がその途中から光ファイバ3側の端部へ向けて末広がりのテーパ状(テーパ部21a)とされ、その端部における幅がコア32の径と同寸法とされ、活性領域21、コア32間を進行する光がそれらの接続境界部分で反射するのが防止できる構造となっている。なお、テーパ部21aにあっては、光の増幅機能を有さず導光のみを行う導光路とするのが好ましい。また、活性領域21全体をテーパ状とする場合もある。更に、発光素子モジュール1aのように半導体発光素子2の両端に光ファイバを接続するときは活性領域21の両端部分をテーパ状とすればよい。この発光素子モジュール1cによれば、半導体発光素子2と光ファイバ3における光結合効率が向上するから、出力の大きなレーザ光を出射することができる。
発光素子モジュールの模式図である。 その他の実施形態に係る発光素子モジュールの模式図である。 その他の実施形態に係る発光素子モジュールの模式図である。 その他の実施形態に係る発光素子モジュールの模式図である。 従来の発光素子モジュールの説明図である。
符号の説明
1…発光素子モジュール
2…半導体発光素子
3…光ファイバ
21…活性領域
22…光反射面
23…光射出面
31…クラッド
32…コア
33…回折格子

Claims (8)

  1. 活性領域を挟んで相対向する光反射面と光射出面が形成された半導体発光素子と、その半導体発光素子の光射出面に端部が直接接続され、内部を進行する光のうち所定波長の光のみを反射する回折格子が形成された光ファイバと、
    を備え、
    前記光ファイバに形成された回折格子は、前記光ファイバの端部近傍に形成されていること、
    を特徴とする発光素子モジュール。
  2. 活性領域を挟んで相対向する二つの光射出面が形成された半導体発光素子と、
    その一方の光射出面に端部が直接接続され、内部を進行する光のうち所定波長の光のみを反射する回折格子が形成された共振用の光ファイバと、他方の光射出面に端部が直接接続され、内部を進行する光のうち所定波長の光のみを反射する回折格子が形成された出力用の光ファイバと、
    を備え、
    前記共振用光ファイバに形成された回折格子は、前記共振用光ファイバの端部近傍に形成され、前記出力用の光ファイバに形成された回折格子は、前記出力用の光ファイバの端部近傍に形成されていること、
    を特徴とする発光素子モジュール。
  3. 前記出力用の光ファイバと前記共振用の光ファイバにそれぞれ形成される回折格子が互いに同等な回折波長特性を有することを特徴とする請求項2に記載の発光素子モジュール。
  4. 前記共振用の光ファイバの回折格子の反射率が前記出力用の光ファイバの回折格子の反射率に対し大きいことを特徴とする請求項2又は3に記載の発光素子モジュール
  5. 前記出力用の光ファイバにおける前記光射出面と接続されない開放端の端面が光軸方向と直交しない斜め向きに形成されたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の発光素子モジュール。
  6. 前記光射出面と前記光ファイバとの接続面が光の進行方向と直交しない斜め向きに形成されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の発光素子モジュール。
  7. 前記半導体発光素子における光反射面又は光射出面がその半導体発光素子の端面に誘電体多層膜の付設により形成されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の発光素子モジュール。
  8. 前記半導体発光素子の活性領域の幅が、前記光射出面に接続される光ファイバのコアの径と同寸法となるように、その端部に向けて拡大されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の発光素子モジュール。
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