JP2005093007A - ディスク装置及びディスクドライブユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 筺体の外部からトレイ戻し移動手段を操作することができるとともに前面に蓋を設けることなく外観の品位を保つことができるディスク装置、及びトレイ戻し移動レバーをなくすることができるディスクドライブユニットを提供する。
【解決手段】 ディスクをディスク載置位置からディスク装着位置に搬送するトレイと、ディスク装着位置のディスクをクランプ及びクランプ解除するクランプ機構と、前記トレイの移動方向と交差する方向への移動が可能であり、前記クランプ機構をクランプ位置及びクランプ解除位置へ動作させるシフタ5と、前記クランプ機構を支持する底板とを備えており、前記底板に該底板の外部から前記シフタ5を操作することを可能とした操作許容口8を設けることによりディスクドライブユニットAを構成し、このディスクドライブユニットAを内装したディスク装置は、その筺体1の底面1bに該筺体1の外部から前記トレイを移動させることを可能とした操作許容口9を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明はDVD(デジタルバーサタイルディスク)レコーダ、DVDプレーヤ等のディスク装置及びディスクドライブユニットに関する。
図17は従来のディスクドライブユニットの構成を示す正面図、図18は従来のディスクドライブユニットの底板を取外した状態の底面図である。図17及び図18に示したディスクドライブユニット100は、ディスクを筺体101外のディスク載置位置からディスク装着位置に搬送するトレイ102と、ディスク装着位置のディスクを筺体101内でクランプ及びクランプ解除するクランプ機構103と、該クランプ機構103を昇降させるリフタ104と、該リフタ104を揺動させてクランプ機構103をクランプ位置及びクランプ解除位置へ動作させるシフタ105と、筺体101のローディングベース106に軸体107を介して枢支され、前記シフタ105をトレイ102の移動方向と交差する方向(矢印Y方向)へ強制的に移動させてディスククランプ位置にあるクランプ機構103をクランプ解除方向へ動作させるとともに、トレイ102を緊急時にディスク載置位置方向へ戻し移動させるトレイ戻し移動レバー108とを備えている。
図19は従来のディスク装置の構成を示す平面図、図20は従来のディスク装置の構成を示す正面図である。ディスク装置は特開平4−61059号公報に記載されているように公知である(特許文献1。)。
図17及び図18のように構成されたディスクドライブユニット100は、例えば図19、図20に示すような従来のディスク装置に用いられる。この従来のディスク装置は、図17及び図18のディスクドライブユニット100とHDD(ハードディスクドライバ)109とが直方体の筺体110に内装されたHDD一体型のDVDレコーダであり、筺体110の前面111には前記ディスク載置位置に臨むディスク挿脱口112及び前記トレイ戻し移動レバー108に臨む貫通孔113が設けられている。
このディスク装置にあっては、トレイによりディスクがディスク装着位置に装着された状態で、トラブルにより通常の操作ではディスクを取り出すことができなくなった場合などに、ディスク装置の筺体110の前面111外部から細長いピン等を前面111の貫通孔113に挿入してトレイ戻し移動レバー108を押すことにより、該トレイ戻し移動レバー108が動作し、トレイをディスク載置位置方向へ強制的に戻し移動させ、トレイを手動で引き出し可能な位置に移動させる。このトレイを手動で引き出すことにより、ディスクを取り出し可能になる。
特開平4−61059号公報
上述のように従来のディスクドラブユニットにあっては、リフタ104を介してクランプ機構103をクランプ位置及びクランプ解除位置へ動作させるシフタ105とは別個に、トレイ102を緊急時にディスク載置位置方向へ戻し移動させるトレイ戻し移動レバー108を設けることが必要であるため、部品点数が増加することになり、改善策が要望されていた。また、ディスクドラブユニットを用いるディスク装置にあっては、トレイ戻し移動レバー108を操作するための貫通孔113が、前面111にディスク挿脱口112が設けられている筺体110の前面111に該前面111を貫通して設けられており、該貫通孔113が露出した状態となっているため、外観上の品位がよくないのであり、また、外観上の品位のため、前記貫通孔113を隠す為の蓋を設けた場合には部品点数が多くなり、改善策が要望されていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は前面にディスク挿脱口を有する筺体の両側面、背面、天面、底面のいずれか1つに開口し、筺体の外部からトレイ戻し移動手段を操作することを可能とした操作許容口を設けたことにより、前面に蓋を設けることなく外観の品位を保つことができるディスク装置を提供することである。
また、他の目的はクランプ機構をクランプ位置及びクランプ解除位置へ動作させるシフタに筺体の外部から操作することを可能とした凸部又は凹部を設けたことにより、従来のトレイ戻し移動レバーをなくすることができ、部品点数を削減することができるディスクドライブユニットを提供することである。
また、他の目的はクランプ機構を支持する底板に該底板の外部からシフタを操作することを可能とした操作許容口を設けたことにより、従来のトレイ戻し移動レバーをなくすることができ、部品点数を削減することができ、しかも、ディスクドライブユニットを用いるディスク装置においては、前面にディスク挿脱口を有する筺体の前面でなく、筺体の底面に操作許容口を設けることができるディスクドライブユニットを提供することである。
また、他の目的は筺体の両側面、背面、天面、底面の少なくとも1 つに開口し、その外部からシフタを操作することを可能とした操作許容口を設けたことにより、従来のトレイ戻し移動レバーをなくすることができ、部品点数を削減することができ、しかも、ディスクドライブユニットを用いるディスク装置においては、前面にディスク挿脱口を有する筺体の前面でなく、筺体の側面に操作許容口を設けることができるディスクドライブユニットを提供することである。
本発明に係るディスク装置は、トレイ移動手段により移動され、ディスクをディスク載置位置からディスク装着位置に搬送するトレイ及び手動操作により前記トレイをディスク載置位置方向へ戻し移動させるトレイ戻し移動手段を有するディスクドライブユニットと、該ディスクドライブユニットを内装し、その前面に前記ディスク載置位置に臨むディスク挿脱口を有する筺体とを備えたディスク装置において、前記筺体の両側面、背面、天面、底面のいずれか1つに開口してあり、前記筺体の外部から前記トレイ戻し移動手段を操作することを可能とした操作許容口を有することを特徴とする。
この発明にあっては、前面にディスク挿脱口を有する筺体の前面でなく、筺体の両側面、背面、天面、底面のいずれか1つに操作許容口が設けられているため、前面に蓋を設けることなく外観の品位を保つことが可能である。
また、本発明に係るディスクドライブユニットは、トレイ移動手段により移動され、ディスクをディスク載置位置からディスク装着位置に搬送するトレイと、前記ディスク装着位置のディスクを筺体内でクランプ及びクランプ解除するクランプ機構と、前記トレイの移動方向と交差する方向への動作が可能であり、前記クランプ機構をクランプ位置及びクランプ解除位置へ動作させるシフタとを備えたディスクドライブユニットにおいて、前記シフタは前記筺体の外部から操作することを可能とした凸部又は凹部を有することを特徴とする。
この発明にあっては、シフタを筺体の外部から操作することが可能であるため、従来のトレイ戻し移動レバーをなくすることができ、部品点数を削減でき、コストダウンが可能になる。
また、本発明に係るディスクドライブユニットは、トレイ移動手段により移動され、ディスクをディスク載置位置からディスク装着位置に搬送するトレイと、前記ディスク装着位置のディスクをクランプ及びクランプ解除するクランプ機構と、前記トレイの移動方向と交差する方向への動作が可能であり、前記クランプ機構をクランプ位置及びクランプ解除位置へ動作させるシフタと、前記クランプ機構を支持する底板とを備えたディスクドライブユニットにおいて、前記底板は該底板の外部から前記シフタを操作することを可能とした操作許容口を有することを特徴とする。
この発明にあっては、シフタを筺体の底板外方から操作することが可能であるため、従来のトレイ戻し移動レバーをなくすることができ、部品点数を削減でき、コストダウンが可能になる。さらにこのディスクドライブユニットを用いるディスク装置においては、前面にディスク挿脱口を有する筺体の前面でなく、筺体の底面に操作許容口を設けることができるため、前面に蓋を設けることなく外観の品位を保つことが可能である。
また、本発明に係るディスクドライブユニットは、トレイ移動手段により移動され、ディスクをディスク載置位置からディスク装着位置に搬送するトレイと、前記ディスク装着位置のディスクを筺体内でクランプ及びクランプ解除するクランプ機構と、前記トレイの移動方向と交差する方向への動作が可能であり、前記クランプ機構をクランプ位置及びクランプ解除位置へ動作させるシフタとを備えたディスクドライブユニットにおいて、前記筺体の両側面、背面、天面、底面の少なくとも1つに開口してあり、その外部から前記シフタを操作することを可能とした操作許容口を有することを特徴とする。
この発明にあっては、シフタを筺体の外方から操作することが可能であるため、従来のトレイ戻し移動レバーをなくすることができ、部品点数を削減でき、コストダウンが可能になる。さらにこのディスクドライブユニットを用いるディスク装置においては、前面にディスク挿脱口を有する筺体の前面でなく、筺体の側面に操作許容口を設けることができるため、前面に蓋を設けることなく外観の品位を保つことが可能である。
本発明によれば、前面にディスク挿脱口を有する筺体の前面でなく、筺体の左側面、右側面、背面、天面、底面のいずれか1つに操作許容口が設けられているため、前面に蓋を設けることなく外観の品位を保つことが可能である。
また、本発明によれば、シフタを筺体の外部から直接操作することが可能であるため、従来の緊急トレイ動作レバーをなくすることができ、部品点数を削減でき、コストダウンが可能になる。
また、本発明によれば、シフタを筺体の底板外方から直接操作することが可能であるため、従来の緊急トレイ動作レバーをなくすることができ、部品点数を削減でき、コストダウンが可能になる。しかも、このディスクドライブユニットを用いるディスク装置においては、前面にディスク挿脱口を有する筺体の前面でなく、筺体の底面に操作許容口を設けることができるため、前面に蓋を設けることなく外観の品位を保つことが可能である。
また、本発明によれば、シフタを筺体の外方から直接操作することが可能であるため、従来の緊急トレイ動作レバーをなくすることができ、部品点数を削減でき、コストダウンが可能になる。しかも、このディスクドライブユニットを用いるディスク装置においては、前面にディスク挿脱口を有する筺体の前面でなく、筺体の側面に操作許容口を設けることができるため、前面に蓋を設けることなく外観の品位を保つことが可能である。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係るディスク装置の構成を示す底面図、図2はディスク装置の構成を示す正面図、図3はディスクドライブユニットの実施の形態1の構成を示す底面側斜視図、図4はディスクドライブユニットの底部の部分拡大図、図5はディスクドライブユニットの底板を取外した状態を示す斜視図、図6はディスクドライブユニットの一部を分解した斜視図、図7はシフタの拡大正面図、図8はトレイとシフタとの関係を示す斜視図、図9はトレイの構成を示す斜視図、図10は筺体のローディングベースの構成を示す底面側斜視図、図11は筺体のローディングベースの構成を示す平面側斜視図、図12はディスクドライブユニットの構成を示す平面側斜視図、図13はディスクドライブユニットの構成を示す平面図である。
図に示したディスク装置はディスクドライブユニットAとハードディスクドライバであるHDD(B)とが略直方体の筺体1に内装されたHDD一体型のDVDレコーダである。
ディスクドライブユニットAは、トレイ移動手段により移動され、ディスクをディスク載置位置からディスク装着位置に搬送するトレイ2と、ディスク装着位置のディスクをクランプ及びクランプ解除するクランプ機構3と、該クランプ機構3を昇降させるリフタ4と、該リフタ4を揺動させてクランプ機構3をクランプ位置及びクランプ解除位置へ動作させるシフタ5と、クランプ機構3を支持する底板(底面)61及びクランプ機構3等を取り囲む周面(前面、両側面、背面)62aを有する筺体6とを備えている。
トレイ2はトレイ駆動用の電動モータ20により駆動され、筺体6に枢着されたトレイ駆動ギヤ7に噛合するラック歯2aを有しており、トレイ駆動ギヤ7の一方向への回転により筺体6外部のディスク載置位置から筺体6内のディスク装着位置へ移動し、トレイ駆動ギヤの他方向への回転によりディスク装着位置からディスク載置位置方向へ戻り移動するように構成されている。
クランプ機構3は、クランプしたディスクを回転させる電動モータ31と、該電動モータ31を支持した矩形の支持板32と、該支持板32に2本の案内軸33,33を介してディスクの半径方向にトラバース動作可能に搭載され、ディスクの表面にデータの読み取り及び/又は書き込みを行う光ピックアップ部34とを備えている。支持板32の四角部には弾性筒体35が係止されており、支持板32の電動モータ31側角部に配置された2つの弾性筒体35,35に挿入される軸体4b,4b及び該軸体4b,4bに螺着される雄ねじにより支持板32にリフタ4が連結されており、支持板32の反電動モータ側角部に配置された2つの弾性筒体35,35に挿入される軸体及び該軸体に螺着される雄ねじにより筺体6の底板61に取着されている。
リフタ4は略凹形に形成されており、両側面部の上端部分に枢軸4a,4aが突設されており、底面部に離隔する2つの軸体4b,4b及び係合凸部4c,4cが突設されており、筺体6の周面62aに穿設された孔に枢軸4a,4aが内嵌され、支持板32の弾性筒体35,35に軸体4b,4bが内嵌されることによりリフタ4が揺動自在となり、このリフタ4の揺動に連動して支持板32、ひいてはクランプ機構3の電動モータ側部分を昇降可能にしてある。
シフタ5はトレイ2の移動方向と交差する方向への移動を可能として筺体6に保持されている。このシフタ5は移動方向と交差する方向に穿設された2つのカム溝5a,5aと、トレイ駆動ギヤ7に噛合することが可能なラック歯5bと、トレイ2を緊急時にディスク載置位置方向へ戻し移動させるための凸部5cとを有しており、カム溝5a,5aにリフタ4の係合凸部4c,4cが内嵌されて係合し、シフタ5を移動させることによりカム溝5a,5a及び係合凸部4c,4cを介してリフタ4を揺動させ、クランプ機構3をクランプ位置及びクランプ解除位置の間で昇降させることができるようになっている。また、ラック歯5bはトレイ2がディスク装着位置に停止しており、クランプ機構3がクランプ位置に停止している場合にトレイ駆動ギヤ7と非噛合となり、クランプ機構3をクランプ解除位置へ下降させる方向へシフタ5を移動させた場合にトレイ駆動ギヤ7と噛合するように構成されており、この噛合によりシフタ5の移動力をラック歯5bからトレイ駆動ギヤ7に伝動し、該トレイ駆動ギヤ7を回転させ、トレイ駆動ギヤ7に噛合しているラック歯2aを介してトレイ2をディスク載置位置方向へ戻し移動させる。尚、凸部5cがトレイ戻し移動手段を構成している。
筺体6は底板(底面)61と、該底板61に取着され、周面(前面、両側面、背面)62aを有するローディングベース62と、該ローディングベース62の反底板側に取着され、逆U字形に湾曲する天板(天面)63とを備えており、底板61の凸部5cに臨む位置には、凸部5cが挿入される長孔(操作許容口)8がシフタ5の移動方向と平行的に穿設されており、該長孔8に挿入されている凸部5cを底板61の外部から操作することによりシフタ5を移動させることができるように構成されている。
以上のように構成されたディスクドライブユニットAが内装された筺体1の前面1aにディスク挿脱口11が設けられており、底面1bの長孔8に臨む位置には底面1bの外部からシフタ5の凸部5cを操作することを可能とした操作許容口9が穿設されており、該操作許容口9に時計用ドライバ等の比較的小形の工具を挿入することにより凸部5cを介してシフタ5を移動させることかできるように構成されている。操作許容口9は長孔になっている。尚、操作許容口9は凸部5cの先端部分が挿入される大きさとするか、又は、凸部5cは挿入されずに前記した工具だけが挿入される大きさとしてもよいし、また、凸部5cの先端部分が外部に突出する大きさとし、工具を用いることなく凸部5cを直接手動で操作することができるようにしてもよい。
以上のように構成されたディスク装置は筺体1の底面1bに操作許容口9が設けられているため、前面1aにディスク挿脱口11が設けられている筺体1の前面外方から操作許容口9が見えないのであり、外観上の品位を良好にできる。また、ディスクがディスク装着位置に装着されており、クランプ機構3がクランプ位置にある状態で、トラブルにより通常の操作ではディスクを取り出すことができなくなった場合、底面1bの操作許容口9から長孔8に時計用ドライバ等の工具を挿入し、該工具の先端を凸部5cに係合させ、この係合状態で工具によりシフタ5を図6のX方向へ移動させることによりカム溝5a,5a、係合凸部4c,4c及びリフタ4を介してクランプ機構3をクランプ解除位置へ下降させることができるとともに、シフタ5のラック歯5bがトレイ駆動ギヤ7と噛合し、該トレイ駆動ギヤ7が回転され、該トレイ駆動ギヤ7に噛合しているラック歯2aを介してトレイ2がディスク載置位置方向へ戻り移動する。
実施の形態2
図14はディスクドライブユニットの実施の形態2の構成を示す側面図、図15はディスクドライブユニットの実施の形態2の要部の断面図である。実施の形態2のディスクドライブユニットAは筺体6の底板61に長孔8を設ける代わりに、ローディングベース62の周面62aのシフタ5に臨む位置に角形又は丸形の貫通孔10を設けたものである。
実施の形態2において、貫通孔10は周面62a及び該周面62aの外側に被装された天板63の側板部63aに夫々穿設されている。この貫通孔10はシフタ5の移動方向一端部又は前記凸部5cに臨む位置に穿設されており、時計用ドライバ等の比較的小形の工具を挿入することができる程度の大きさになっている。
実施の形態2のように構成されたディスクドライブユニットAを備えるディスク装置は、筺体1の左側の側面又は右側の側面であり、貫通孔10に臨む位置に前記側面の外部からシフタ5を操作することを可能とした操作許容口9が穿設されており、該操作許容口9に工具を挿入することによりシフタ5を移動させることかできるように構成されている。
実施の形態2のように構成されたディスク装置は筺体1の左側の側面又は右側の側面に操作許容口9が設けられているため、前面1aにディスク挿脱口11が設けられている筺体1の前面1a外方から操作許容口9が見えないのであり、外観上の品位を良好にできる。また、ディスクがディスク装着位置に装着されており、クランプ機構3がクランプ位置にある状態で、トラブルにより通常の操作ではディスクを取り出すことができなくなった場合、前記側面の操作許容口9から貫通孔10に時計用ドライバ等の工具を挿入し、該工具の先端をシフタ5の一端部又は前記凸部5cに当接させ、この当接状態で工具を押し込むことによりシフタ5を図15の矢印X方向へ移動させることができ、このシフタ5の移動によりカム溝5a,5a、係合凸部4c,4c及びリフタ4を介してクランプ機構3をクランプ解除位置へ下降させることができるとともに、シフタ5のラック歯5bがトレイ駆動ギヤ7と噛合し、該トレイ駆動ギヤ7が回転され、該トレイ駆動ギヤ7に噛合しているラック歯2aを介してトレイ2がディスク載置位置方向へ移動する。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用、効果の説明を省略する。
図16はディスクドライブユニットの他の実施の形態を示す要部の断面図である。以上説明した実施の形態では、工具等によりシフタ5を直接移動させるように構成したが、その他、中間部材を介してシフタ5を移動させるように構成してもよい。この場合、実施の形態1にあっては例えばシフタ5の近傍にベルクランク(中間部材)を枢支し、操作許容口9に挿入される工具等を操作許容口9に沿って移動操作することにより前記ベルクランクをシフタ5の移動方向へ揺動させ、該ベルクランクを介してシフタ5を移動させるように構成する。また、実施の形態2にあっては例えば図16のようにシフタ5の近傍にベルクランク(中間部材)30を枢支し、操作許容口9に挿入される工具等を押し操作することにより前記ベルクランク30を揺動させ、該ベルクランク30を介してシフタ5を移動させるように構成する。
また、以上説明した実施の形態のディスク装置は、略直方体に形成されている筺体1の底面1b又は両側面の一方に操作許容口9を設けた構成としたが、その他、ディスク挿脱口11が設けられている前面1aを除いた両側面の他方、背面、天面のいずれか1つに設けた構成としてもよい。また、ディスクドライブユニットAにあっては、操作許容口としての長孔8、貫通孔10を筺体6の底板61又は周面62aに設ける代わりに、天板63に操作許容口としての長孔8又は貫通孔10を設けた構成としてもよい。また、筺体1は略直方体に形成されているが、その他、筺体1は例えば略円柱形、略円錐形など非直方体に形成されてもよいのであり、筺体1の形状は特に制限されない。
また、トレイ戻し移動手段として、シフタ5に凸部5cを設けたが、その他、操作許容口9、長孔8又は貫通孔10に挿入される工具等が係合することを可能とした凹部をシフタ5に設けた構成としてもよい。また、トレイ戻し移動手段は図15のようにシフタ5の一端部であってもよいし、また、図16のように中間部材30であってもよい。
また、筺体1の操作許容口9、筺体6の操作許容口(長孔8又は貫通孔10)の形状は特に制限されない。
また、本発明に係るディスク装置、ディスクドライブユニットは図に示したように正面視で横長となり、ディスクが水平に配置されるように構成されているが、その他、正面視で縦長となり、ディスクが垂直に配置されるように構成されてもよい。
本発明に係るディスク装置の構成を示す底面図である。 本発明に係るディスク装置の構成を示す正面図である。 本発明に係るディスクドライブユニットの実施の形態1の構成を示す底面側斜視図である。 本発明に係るディスクドライブユニットの底部の部分拡大図である。 本発明に係るディスクドライブユニットの底板を取外した状態を示す斜視図である。 本発明に係るディスクドライブユニットの一部を分解した斜視図である。 本発明に係るディスクドライブユニットのシフタの拡大正面図である。 本発明に係るディスクドライブユニットのトレイとシフタとの関係を示す斜視図である。 本発明に係るディスクドライブユニットのトレイの構成を示す斜視図である。 本発明に係るディスクドライブユニットの筺体のローディングベースの構成を示す底面側斜視図である。 本発明に係るディスクドライブユニットの筺体のローディングベースの構成を示す平面側斜視図である。 本発明に係るディスクドライブユニットの構成を示す平面側斜視図である。 本発明に係るディスクドライブユニットの構成を示す平面図である。 本発明に係るディスクドライブユニットの実施の形態2の構成を示す側面図である。 本発明に係るディスクドライブユニットの実施の形態2の要部の断面図である。 本発明に係るディスクドライブユニットの他の実施の形態を示す要部の断面図である。 従来のディスクドライブユニットの構成を示す正面図である。 従来のディスクドライブユニットの底板を取外した状態の底面図である。 従来のディスク装置の構成を示す平面図である。 従来のディスク装置の構成を示す正面図である。
符号の説明
A ディスクドライブユニット
1 筺体
1a 前面
2 トレイ
3 クランプ機構
4 リフタ
5 シフタ
5c 凸部(トレイ戻し移動手段)
6 筺体
61 底板
8 長孔(操作許容口)
9 操作許容口
10 貫通孔(操作許容口)

Claims (4)

  1. トレイ移動手段により移動され、ディスクをディスク載置位置からディスク装着位置に搬送するトレイ及び手動操作により前記トレイをディスク載置位置方向へ戻し移動させるトレイ戻し移動手段を有するディスクドライブユニットと、該ディスクドライブユニットを内装し、その前面に前記ディスク載置位置に臨むディスク挿脱口を有する筺体とを備えたディスク装置において、前記筺体の両側面、背面、天面、底面の少なくともいずれか1つに開口してあり、前記筺体の外部から前記トレイ戻し移動手段を操作することを可能とした操作許容口を有することを特徴とするディスク装置。
  2. トレイ移動手段により移動され、ディスクをディスク載置位置からディスク装着位置に搬送するトレイと、前記ディスク装着位置のディスクを筺体内でクランプ及びクランプ解除するクランプ機構と、前記トレイの移動方向と交差する方向への動作が可能であり、前記クランプ機構をクランプ位置及びクランプ解除位置へ動作させるシフタとを備えたディスクドライブユニットにおいて、前記シフタは前記筺体の外部から操作することを可能とした凸部又は凹部を有することを特徴とするディスクドライブユニット。
  3. トレイ移動手段により移動され、ディスクをディスク載置位置からディスク装着位置に搬送するトレイと、前記ディスク装着位置のディスクをクランプ及びクランプ解除するクランプ機構と、前記トレイの移動方向と交差する方向への動作が可能であり、前記クランプ機構をクランプ位置及びクランプ解除位置へ動作させるシフタと、前記クランプ機構を支持する底板とを備えたディスクドライブユニットにおいて、前記底板は該底板の外部から前記シフタを操作することを可能とした操作許容口を有することを特徴とするディスクドライブユニット。
  4. トレイ移動手段により移動され、ディスクをディスク載置位置からディスク装着位置に搬送するトレイと、前記ディスク装着位置のディスクを前記筺体内でクランプ及びクランプ解除するクランプ機構と、前記トレイの移動方向と交差する方向への動作が可能であり、前記クランプ機構をクランプ位置及びクランプ解除位置へ動作させるシフタとを備えたディスクドライブユニットにおいて、前記筺体の両側面、背面、天面、底面の少なくとも1 つに開口してあり、その外部から前記シフタを操作することを可能とした操作許容口を有することを特徴とするディスクドライブユニット。
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