JP2005090862A - 冷却システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用してHV機器を効率的に冷却する。
【解決手段】 HV機器ECUは、インバータの電流値を検知するステップ(S2000)と、インバータの発熱量を計算するステップ(S2010)と、モータの電流値を測定するステップ(S2020)と、モータの回転数を測定するステップ(S2030)と、モータのコイル発熱量を計算するステップ(S2040)と、モータの鉄心発熱量を計算するステップ(S2050)と、モータ発熱量を計算するステップ(S2060)と、HV機器発熱量を計算するステップ(S2070)と、HV機器発熱量に対応する冷媒流量を計算するステップ(S2080)と、冷却器に送り込む冷媒流量が少なくとも計算された冷媒流量になるポンプ回転数とするようにポンプ回転制御回路に制御信号を出力するステップ(S2090)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】 図3
【解決手段】 HV機器ECUは、インバータの電流値を検知するステップ(S2000)と、インバータの発熱量を計算するステップ(S2010)と、モータの電流値を測定するステップ(S2020)と、モータの回転数を測定するステップ(S2030)と、モータのコイル発熱量を計算するステップ(S2040)と、モータの鉄心発熱量を計算するステップ(S2050)と、モータ発熱量を計算するステップ(S2060)と、HV機器発熱量を計算するステップ(S2070)と、HV機器発熱量に対応する冷媒流量を計算するステップ(S2080)と、冷却器に送り込む冷媒流量が少なくとも計算された冷媒流量になるポンプ回転数とするようにポンプ回転制御回路に制御信号を出力するステップ(S2090)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、電動モータ(以下、モータと略す。)やインバータ等の発熱体を冷却する発熱体の冷却システムに関し、特に、モータにより走行する電気自動車、ならびに走行用のモータおよびエンジン(内燃機関)を有するハイブリッド自動車等(以下、これらを総称して単に電気自動車と記載)に適用して有効である、冷却システムに関する。
電気自動車では、モータ、インバータ、ジェネレータおよびバッテリ等の発熱体を冷却する必要がある。このため、エンジンのみを使用する通常の車両のごとく、冷却水を発熱体とラジエータとの間を循環させるといったシステムが考えられるが、このようなシステムでは、発熱体を冷却するためのラジエータを新たに設ける必要があるので、車両搭載性が低いという問題を有している。
そこで、たとえば、このような発熱体を空調装置(蒸気圧縮式冷凍サイクル)にて冷却することにより、新たにラジエータを設けることを防止している。蒸気圧縮式冷凍サイクルの蒸発器、すなわち減圧器で減圧した後の冷媒により発熱体を冷却するため、圧縮機において減圧器での減圧分に対応する圧縮仕事(機械仕事)が増大する。このため、圧縮機を駆動するための消費電力が増大し、電気自動車の走行可能距離が短くなってしまうという問題が新たに発生する。
このような問題点に鑑み、特開平11−337193号公報(特許文献1)は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用して発熱体の冷却を図るとともに、発熱体を冷却するに必要な機械仕事の増大を抑制する熱体冷却装置を開示する。この熱体冷却装置は、ジュール熱を発する発熱体と、圧縮機、放熱器(凝縮器)、減圧器および蒸発器を有する蒸気圧縮式冷凍サイクルと、放熱器から流出した冷媒を、減圧器、蒸発器および圧縮機を迂回させて放熱器の冷媒流入側に導くパイパス通路と、パイパス通路に冷媒を流通させるポンプと、バイパス通路に設けられ、バイパス通路を流通する冷媒と発熱体との間で熱交換させ、発熱体を冷却する発熱体冷却部とを備える。
この熱体冷却装置によると、発熱体を冷却するために必要な機械仕事量は、冷媒が発熱体冷却部を流通する際の圧力損失分に対応する仕事量であるので、発熱体を冷却するために増加する機械仕事量の増大を抑制することができる。すなわち、ポンプがするポンプ仕事量(機械仕事量)は、冷媒が発熱体冷却部を流通する際の圧力損失分に対応する仕事量であるので、発熱体を冷却するために増加する機械仕事量が増大することを抑制できることになる。
特開平11−337193号公報
特許文献1に開示された熱体冷却装置は、空調用の冷凍サイクルの高圧側にバイパス通路を設け、ポンプより冷媒が発熱体冷却部に送り込まれ、発熱体冷却部の内部で発熱体のジュール熱を吸熱し、放熱器(凝縮器)で放熱する。この熱体冷却装置においては、発熱体冷却部の内部で冷媒が沸騰して、冷媒の潜熱により熱を奪うため(強制対流沸騰冷却)、熱伝達率が高く、冷却性能が高いこと、発熱体冷却部の放熱器が空調用の凝縮器を兼ねているので、放熱器の数を減らすことができること、発熱体冷却部に送り込まれる冷媒は圧縮機を経由しないので圧縮機の動力増加を招かないこと、ポンプは、液体を1気圧程度昇圧するだけであるので動力が小さくてすむこと等の長所を有する。
しかしながら、使用条件によっては、以下のような問題点を生じる場合がある。
発熱体冷却部に冷媒を供給するポンプにおける液冷媒の状態(温度と圧力)によっては、キャビテーションが発生して、ポンプの効率が低下して、発熱体冷却部に供給される冷媒の流量が低下する場合がある。これは、冷却能力の低下を招く。
また、発熱体冷却部の内部における冷媒蒸気の過熱を防止するために蒸発量に対して、通常は1.2〜1.5倍程度の流量になるように、発熱体冷却部に冷媒を供給するポンプが制御される。この場合、十分な冷却能力を確保できるが、発熱体冷却部において蒸発しなかった冷媒が放熱器(凝縮器)に戻るので、その増大分だけ放熱器とその前後の管路における圧力損失が増えて、ポンプの動力増加を招く。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用して発熱体を効率的に冷却することができる、冷却システムを提供することである。
第1の発明に係る冷却システムは、熱を発生する発熱体と、圧縮機、凝縮器、減圧器および蒸発器を有して構成された蒸気圧縮式冷凍サイクルと、凝縮器から流出した冷媒を、減圧器、蒸発器および圧縮機を迂回させて凝縮器の冷媒流入側に導くパイパス通路と、パイパス通路に冷媒を流通させるための冷媒流通手段と、バイパス通路に設けられ、バイパス通路を流通する冷媒と発熱体との間で熱交換させ、発熱体を冷却するための発熱体冷却手段と、凝縮器と冷媒流通手段との間に設けられ、冷媒を冷却するための過冷却手段とを含む。
第1の発明によると、たとえば、冷媒流通手段として、凝縮器から発熱体冷却手段に冷媒を供給する液冷媒ポンプを想定すると、凝縮器と液冷媒ポンプとの間に過冷却手段が設けられる。第1の発明のような過冷却手段が存在しない場合には、液冷媒ポンプに凝縮器からレシーバを介して導入された冷媒は飽和状態(飽和液線上にあり、冷媒の圧力が少しでも低下すると沸騰を開始する状態)である。このため、レシーバから液冷媒ポンプまでの管路抵抗により圧損が生じて圧力が低下すると沸騰が生じて気泡が発生して、この気泡が液冷媒ポンプ内に入ると流量が低下する。また、液冷媒ポンプの翼車近傍おいては局所的に負圧を生じやすいため圧力が低下しやすく、圧力が低下すると沸騰が生じて気泡が発生して、これにより液冷媒ポンプの流量が低下する。第1の発明においては、この液冷媒ポンプに冷媒が導入される前に、過冷却手段により冷媒を過冷却の状態(たとえば5℃程度以上の状態)にする。このため、たとえ圧損が生じて冷媒の圧力が低下しても、冷媒が過冷却状態で温度が低いので沸騰しないで気泡の発生を防止できる。また、液冷媒ポンプ内における気泡の発生も防止できる。これにより、液冷媒ポンプは所定の能力を発生させることができる。その結果、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用して発熱体を効率的に冷却することができる、冷却システムを提供することができる。
第2の発明に係る冷却システムは、熱を発生する発熱体と、圧縮機、凝縮器、減圧器および蒸発器を有して構成された蒸気圧縮式冷凍サイクルと、凝縮器から流出した冷媒を、減圧器、蒸発器および圧縮機を迂回させて凝縮器の冷媒流入側に導くパイパス通路と、パイパス通路に冷媒を流通させるための冷媒流通手段と、バイパス通路に設けられ、バイパス通路を流通する冷媒と発熱体との間で熱交換させ、発熱体を冷却するための発熱体冷却手段と、発熱体の発熱量を検出するための検出手段と、検出された発熱量に基づいて、冷媒流通手段を制御するための制御手段とを含む。
第2の発明によると、以下のような効果が発現される。たとえば、冷媒流通手段として、凝縮器から発熱体冷却手段に冷媒を供給する液冷媒ポンプを想定する。従来は、十分な冷却能力を確保できるように、通常は、発熱体冷却手段の内部における冷媒蒸気の過熱を防止するために液冷媒の蒸発量に対して1.2〜1.5倍程度の流量の液冷媒が、液冷媒ポンプを用いて発熱体冷却手段に供給される。そのため、発熱体冷却手段において蒸発しなかった冷媒が凝縮器に戻り、その増大分だけ凝縮器とその前後の管路における圧力損失が増えて、液冷媒ポンプの動力増加を招いていた。第2の発明においては、発熱体であるモータ、インバータ、ジェネレータおよびバッテリ等の発熱量を検出して、この発熱量に基づいて液冷媒ポンプの能力を制御する。したがって、1.2〜1,5倍も余裕を持たせた流量の液冷媒を発熱体冷却手段に供給する必要がなくなり、発熱体を冷却するために必要かつ十分な流量の液冷媒を供給できる。これにより、発熱体冷却手段において蒸発しなかった冷媒が多く存在することがなくなる。このため、蒸発しなかった冷媒が凝縮器に戻ることもなく、凝縮器とその前後の管路における圧力損失が増えないので、冷媒流通手段である液冷媒ポンプの動力増加を招くこともない。その結果、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用して発熱体を効率的に冷却することができる、冷却システムを提供することができる。
第3の発明に係る冷却システムは、熱を発生する発熱体と、圧縮機、凝縮器、減圧器および蒸発器を有して構成された蒸気圧縮式冷凍サイクルと、凝縮器から流出した冷媒を、減圧器、蒸発器および圧縮機を迂回させて凝縮器の冷媒流入側に導くパイパス通路と、パイパス通路に冷媒を流通させるための冷媒流通手段と、バイパス通路に設けられ、バイパス通路を流通する冷媒と発熱体との間で熱交換させ、発熱体を冷却するための発熱体冷却手段と、凝縮器へ向かう管路にバイパス通路から合流する、液相の冷媒の流量を調節するための調節手段とを含む。
第3の発明によると、以下のような効果が発現される。たとえば、冷媒流通手段として、凝縮器から発熱体冷却手段に冷媒を供給する液冷媒ポンプを想定する。従来は、十分な冷却能力を確保できるように、通常は、発熱体冷却手段の内部における冷媒蒸気の過熱を防止するために液冷媒の蒸発量に対して1.2〜1.5倍程度の流量の液冷媒が、液冷媒ポンプを用いて発熱体冷却手段に供給される。そのため、発熱体冷却手段において蒸発しなかった冷媒が凝縮器に戻り、その増大分だけ凝縮器とその前後の管路における圧力損失が増えて、液冷媒ポンプの動力増加を招いていた。第3の発明においては、発熱体冷却手段から排出されて凝縮器へ向かう管路に合流する液相の冷媒の流量が調節される。すなわち、この合流する部分で、液相の冷媒が存在しないようにあるいは液相の冷媒が少ししか存在しないように調節される。これにより、発熱体冷却手段から凝縮器に向かう管路に、発熱体冷却手段で蒸発しなかった冷媒が多く存在することがなくなる。このため、蒸発しなかった冷媒が凝縮器に戻ることもなく、凝縮器とその前後の管路における圧力損失が増えないので、冷媒流通手段である液冷媒ポンプの動力増加を招くこともない。その結果、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用して発熱体を効率的に冷却することができる、冷却システムを提供することができる。
第4の発明に係る冷却システムにおいては、第3の発明の構成に加えて、調節手段は、発熱体の発熱量を検出するための検出手段と、検出された発熱量に基づいて、冷媒流通手段を制御するための制御手段とを含む。
第4の発明によると、被冷却対象である発熱体の発熱量を検出して、その発熱量を冷却するのに必要かつ十分な流量の液冷媒が発熱体冷却手段に供給されるように、冷媒流通手段である液冷媒ポンプが制御される。このため、蒸発しなかった冷媒が凝縮器に戻ることもなく、凝縮器とその前後の管路における圧力損失が増えないので、冷媒流通手段である液冷媒ポンプの動力増加を招くこともない。その結果、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用して発熱体を効率的に冷却することができる、冷却システムを提供することができる。
第5の発明に係る冷却システムにおいては、第4の発明の構成に加えて、制御手段は、検出された発熱量に対応する冷媒の流量よりも大きな流量の冷媒を流通させるように、冷媒流通手段を制御するための手段を含む。
第5の発明によると、蒸発しなかった冷媒が凝縮器に戻ることがなく、凝縮器とその前後の管路における圧力損失が増えないで、冷媒流通手段である液冷媒ポンプの動力増加を招くことがない範囲において、検出された発熱量に対応する冷媒の流量よりも大きな流量の冷媒が流通される。このため、発熱体冷却手段において、冷媒と発熱体との間で十分に熱交換されて、発熱体を十分に冷却することができる。
第6の発明に係る冷却システムにおいては、第3の発明の構成に加えて、調節手段は、
発熱体冷却手段と合流する位置との間に設けられ、気相の冷媒と液相の冷媒とを分離するための気液分離手段と、分離された液相の冷媒を、発熱体冷却手段の入口側に還流させるための環流手段とを含む。
発熱体冷却手段と合流する位置との間に設けられ、気相の冷媒と液相の冷媒とを分離するための気液分離手段と、分離された液相の冷媒を、発熱体冷却手段の入口側に還流させるための環流手段とを含む。
第6の発明によると、たとえ、発熱体冷却手段の内部における冷媒蒸気の過熱を防止するために液冷媒の蒸発量に対して1.2〜1.5倍程度の流量の液冷媒が供給されたとしても、そのとき、発熱体冷却手段において蒸発しなかった冷媒は気液分離手段により気相の冷媒と液相の冷媒とに分離される。気相の冷媒は凝縮器に戻り、液相の冷媒は、発熱体冷却手段の入口側に還流されて、凝縮器に導入されない。これにより、発熱体冷却手段において蒸発しなかった冷媒が多く存在することがなくなる。このため、蒸発しなかった冷媒が凝縮器に戻ることがないので、冷媒流通手段である液冷媒ポンプの動力増加を招くことはない。
第7の発明に係る冷却システムは、第6の発明の構成に加えて、気液分離手段における冷媒量を検出するための検出手段と、検出された冷媒量に基づいて、冷媒流通手段を制御するための制御手段とをさらに含む。
第7の発明によると、気液分離手段における冷媒量を検出して、その冷媒量に基づいて、冷媒流通手段である液冷媒ポンプの吐出流量を制御する。このため、気液分離手段において液相の冷媒が多く検出される時には、発熱体冷却手段に供給されている液冷媒の流量は発熱体を冷却するには多過ぎるので、液冷媒ポンプの吐出流量が少なくなるように制御される。また、気液分離手段において液相の冷媒が少なく検出される時または液相の冷媒が検出されないときには、発熱体冷却手段に供給されている液冷媒の流量は発熱体を冷却するには少な過ぎるので、液冷媒ポンプの吐出流量が多くなるように制御される。これにより、発熱体の発熱量が時間の経過とともに変化したとしても、最適な液冷媒の流量を液冷媒ポンプから発熱体冷却手段に供給できる。
第8の発明に係る冷却システムは、熱を発生する発熱体と、圧縮機、凝縮器、減圧器および蒸発器を有して構成された蒸気圧縮式冷凍サイクルと、凝縮器から流出した冷媒を、減圧器、蒸発器および圧縮機を迂回させて凝縮器の冷媒流入側に導くパイパス通路と、パイパス通路に冷媒を流通させるための冷媒流通手段と、バイパス通路に設けられ、バイパス通路を流通する冷媒と発熱体との間で熱交換させ、発熱体を冷却するための発熱体冷却手段と、凝縮器の内部の圧力を検出するための検出手段と、凝縮器に冷却空気を供給するための供給手段と、検出された内部の圧力に基づいて、供給手段を制御するための制御手段とを含む。
第8の発明によると、空調用の冷凍サイクルを利用した冷却システムでは、空調用の蒸発器および発熱体冷却手段の凝縮器が共通である。このため、たとえば車両に搭載された発熱体であるモータ、インバータ、ジェネレータおよびバッテリ等の発熱量が、高負荷運転が継続した場合や、車速が極低速である場合などの悪条件が重なった場合には、凝縮器の内部の圧力が上昇してしまい、圧縮機の仕事量が増加して、最終的には車両のエネルギ効率が下がるので燃費が悪化する。凝縮器には冷却空気が供給手段(回転数調整可能な冷却ファン)により供給され、この冷却空気により冷媒が冷却されるとともに、圧力が低下する。凝縮器の内部の圧力が高くなると、この冷却空気を多く供給して、凝縮器内部の圧力上昇を抑制する。これにより、冷媒の温度が低下して、凝縮器内部の圧力上昇を抑制できる。その結果、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用して発熱体を効率的に冷却することができる、冷却システムを提供することができる。
第9の発明に係る冷却システムにおいては、第8の発明の構成に加えて、制御手段は、内部の圧力が高いほど、冷却空気量が多くなるように、供給手段を制御するための制御手段とを含む。
第9の発明によると、凝縮器の内部の圧力が高いほど、冷却空気量が多くなるように、供給手段である冷却ファンの回転数を上げて、冷却空気でより強力に冷却して圧力の上昇の抑制度合いを高めることができる。
第10の発明に係る冷却システムは、第8または9の発明の構成に加えて、内部の圧力が予め定められた値よりも高いと、発熱体である電気機器の出力を制限するように指示するための指示手段をさらに含む。
第10の発明によると、凝縮器の内部の圧力が予め定められた値(たとえば、耐圧設計値を考慮して設定された値)を越えるほどに、内部の圧力が高くなると、機器損傷のおそれがあるので、発熱体である電気機器(モータ、インバータ、ジェネレータおよびバッテリ等)の出力を制限する。これにより、凝縮器の破損等を回避できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
なお、以下においては、本実施の形態に係る冷却システムをハイブリット自動車に適用した例について説明するが、本発明に係る冷却システムはハイブリット自動車に適用されることに限定されない。他の蒸気圧縮冷凍サイクルを利用した発熱体冷却システムについても、本発明に係る冷却システムの適用が可能である。
<第1の実施の形態>
図を参照して、本実施の形態に係る冷却システムについて説明する。以下においては、この冷却システムをハイブリット自動車に適用したものとして説明する。
図を参照して、本実施の形態に係る冷却システムについて説明する。以下においては、この冷却システムをハイブリット自動車に適用したものとして説明する。
図1は、本実施の形態に係る冷却システム100の模式図である。なお、本実施の形態でいうハイブリット自動車は、モータ210を駆動源として走行する場合と、エンジン(図示せず)を駆動源として走行する場合とを切替えて走行するタイプである。
冷却システム100は、冷媒を吸入圧縮する圧縮機110と、圧縮機110から吐出する冷媒を凝縮させる凝縮器(放熱器)120と、凝縮器120から流出した冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離して、液相冷媒を流出させるレシーバ130とを含む。圧縮機110は、駆動源の状態に応じてモータ210またはエンジンにより駆動される。
さらに、冷却システム100は、レシーバ130から流出した液相冷媒を減圧する膨張弁(減圧器)140と、膨張弁140にて減圧された液相冷媒を蒸発させて車室内の冷房を図る蒸発器150とを含む。膨張弁140は、圧縮機110に吸入される冷媒の加熱度が所定値となるように、その弁開度が制御される温度式膨張弁である。本実施の形態に係る冷却システムにおいては、圧縮機110、凝縮器120、レシーバ130、膨張弁140および蒸発器150により、蒸気圧縮式冷凍サイクル(以下、冷凍サイクルと略す。)RCによる空調装置が構成されている。
さらに、冷却システム100は、凝縮器120から流出した冷媒を、膨張弁140、蒸発器150および圧縮機110を迂回させて凝縮器120の冷媒流入側に導くパイパス通路160をさらに含む。このバイパス通路160には、モータ210およびインバータ(図示せず)220のパワートランジスタ(以下、これらを総称して発熱体230と記載する。)とバイパス通路160を流通する冷媒とを熱交換させて、発熱体230から発生するジュール熱(ジュール損)を吸熱して発熱体230を冷却する、モータ冷却器170Aおよびインバータ冷却器170B(モータ冷却器170Aとインバータ冷却器170Bとを合わせて冷却器170と記載することがある。)が配設されている。
さらに、冷却システム100は、バイパス通路160に冷媒を流通させる電動ポンプ(以下、ポンプと略す。)180と、レシーバ130と膨張弁140との間に配設されて冷媒通路を開閉する電磁弁190と、圧縮機110から吐出した冷媒がバイパス通路160に流入することを防止する逆止弁200とを含む。
さらに、冷却システム100は、レシーバ130とポンプ180との間に設置された過冷却器1000を有する。この過冷却器1000は、この過冷却器1000がない場合に比較して、冷媒温度を約5℃以上低下させる熱交換器である。この過冷却器1000により、ポンプ180に導入される液冷媒は過冷却の状態となる。
本実施の形態に係る冷却システム100の動作を説明する。
(1)車室内の空調(冷房または除湿)のみ
ポンプ180を停止させるとともに、電磁弁190を開いて圧縮機110を稼動させる。これにより、バイパス通路160には冷媒が流通せず、冷凍サイクルRCのみに冷媒が流通するので、冷凍サイクルRCのみ稼動して車室内に吹き出す空気が蒸発器150により冷却され、車室内の空調が行なわれる。
ポンプ180を停止させるとともに、電磁弁190を開いて圧縮機110を稼動させる。これにより、バイパス通路160には冷媒が流通せず、冷凍サイクルRCのみに冷媒が流通するので、冷凍サイクルRCのみ稼動して車室内に吹き出す空気が蒸発器150により冷却され、車室内の空調が行なわれる。
(2)発熱体230の冷却のみ
ポンプ180を稼動させるとともに、電磁弁190を閉じて圧縮機110を停止させる。これにより、冷凍サイクルRCは停止した状態で、冷媒は凝縮器120と冷却器170との間を循環するので、発熱体230が冷却される。なお、このとき、凝縮器120は、冷却器170にて発熱体230から奪ったジュール熱により加熱又は沸騰(蒸発)した冷媒を冷却又は凝縮させている。つまり、本実施の形態では、発熱体230の冷却は、凝縮器120および冷却器170からなる沸騰冷却サイクルにて行なっている。
ポンプ180を稼動させるとともに、電磁弁190を閉じて圧縮機110を停止させる。これにより、冷凍サイクルRCは停止した状態で、冷媒は凝縮器120と冷却器170との間を循環するので、発熱体230が冷却される。なお、このとき、凝縮器120は、冷却器170にて発熱体230から奪ったジュール熱により加熱又は沸騰(蒸発)した冷媒を冷却又は凝縮させている。つまり、本実施の形態では、発熱体230の冷却は、凝縮器120および冷却器170からなる沸騰冷却サイクルにて行なっている。
(3)車室内の空調および発熱体230の冷却
ポンプ180を稼動させるとともに、電磁弁190を開いて圧縮機110を稼動させる。これにより、冷媒は冷凍サイクルRCおよびバイパス通路160を循環するので、車室内の空調および発熱体230の冷却が行なわれる。
ポンプ180を稼動させるとともに、電磁弁190を開いて圧縮機110を稼動させる。これにより、冷媒は冷凍サイクルRCおよびバイパス通路160を循環するので、車室内の空調および発熱体230の冷却が行なわれる。
(4)過冷却器
上記した(2)または(3)の場合(すなわち発熱体230の冷却が行なわれる場合)には、過冷却器1000により過冷却された液冷媒がポンプ180に導入される。レシーバ130から過冷却器1000を経由しないでポンプ180に導入された冷媒は、飽和状態(飽和液線上にあり、冷媒の圧力が少しでも低下すると沸騰を開始する状態)である。このため、レシーバ130からポンプ180までの管路抵抗により圧損が生じて圧力が低下すると沸騰が生じて気泡が発生して、この気泡がポンプ180内に入ると流量が低下する。また、ポンプ180の翼車近傍おいては局所的に負圧を生じやすいため圧力が低下しやすく、圧力が低下すると沸騰が生じて気泡が発生して、これによりポンプ180の流量が低下する。過冷却器1000は、このポンプ180に液冷媒が導入される前に、液冷媒を過冷却の状態にする。このため、たとえ圧損が生じて冷媒の圧力が低下しても、冷媒が過冷却状態で温度が低いので沸騰しないので気泡の発生がない。ポンプ180に気泡が入って来ないし、ポンプ180内において気泡が発生しないので所定のポンプ能力を発生させることができる。
上記した(2)または(3)の場合(すなわち発熱体230の冷却が行なわれる場合)には、過冷却器1000により過冷却された液冷媒がポンプ180に導入される。レシーバ130から過冷却器1000を経由しないでポンプ180に導入された冷媒は、飽和状態(飽和液線上にあり、冷媒の圧力が少しでも低下すると沸騰を開始する状態)である。このため、レシーバ130からポンプ180までの管路抵抗により圧損が生じて圧力が低下すると沸騰が生じて気泡が発生して、この気泡がポンプ180内に入ると流量が低下する。また、ポンプ180の翼車近傍おいては局所的に負圧を生じやすいため圧力が低下しやすく、圧力が低下すると沸騰が生じて気泡が発生して、これによりポンプ180の流量が低下する。過冷却器1000は、このポンプ180に液冷媒が導入される前に、液冷媒を過冷却の状態にする。このため、たとえ圧損が生じて冷媒の圧力が低下しても、冷媒が過冷却状態で温度が低いので沸騰しないので気泡の発生がない。ポンプ180に気泡が入って来ないし、ポンプ180内において気泡が発生しないので所定のポンプ能力を発生させることができる。
本実施の形態に係る冷却システム100によれば、冷凍サイクルRC内を循環する冷媒のうち、凝縮器120から流出して膨張弁140に流入する前の冷媒により発熱体230を冷却しているので、バイパス通路160(沸騰冷却サイクル)を流通する冷媒の圧力は、冷媒が流通する際の圧力損失分を除き、ほぼ同圧の状態(吐出圧)で流通(循環)する。
したがって、ポンプ180は、バイパス通路160、凝縮器120およびレシーバ130での圧力損失分に対応するポンプ仕事のみ行なえばよいので、従来に比較して、発熱体230を冷却するために増加する機械仕事が小さくなる。延いては、圧縮機110を駆動するための消費電力を小さくすることができるので、モータ210による走行距離を延ばすことができる。
なお、発熱体230を冷却するときと、発熱体230を冷却しないときとでは、冷却システム100内を循環する冷媒量が変化するが、この変化量は、通常の冷凍サイクルと同様に、レシーバ130に蓄えられた冷媒により調節される。
ところで、車室内の空調を行なわないとき(冷凍サイクルRCを稼動させないとき)に、冷媒が蒸発器150内に流入すると、冷媒が蒸発器150内で凝縮してしまい、液冷媒が蒸発器150内に滞留してしまうおそれがある。そして、この液相の冷媒の滞留は、冷媒不足による冷却器170の冷却能力低下、および圧縮機110の稼動直後における液圧縮(液バック)による圧縮機110の損傷を誘発する。
これに対して、本実施の形態に係る冷却システムにおいては、冷凍サイクルRCを稼動させないときには、電磁弁190が閉じられるので、蒸発器150に液冷媒が滞留することを防止できる。したがって、冷却器170の冷却能力低下および圧縮機110の損傷を未然に防止できる。
ところで、仮に、圧縮機110で圧縮されて高温となった冷媒がバイパス通路160に流入してしまうと、発熱体230は冷却器170にて加熱されてしまうので、発熱体230が損傷してしまう可能性がある。
これに対して、本実施の形態に係る冷却システム100では、逆止弁200が設けられているので、圧縮機110から吐出した冷媒が、冷却器170に流入することを確実に防止できる。したがって、発熱体230が損傷することを防止できる。また、圧縮機110から吐出した冷媒が冷却器170に流入しないので、圧縮機110から吐出した冷媒を確実に凝縮器120に流入させることができる。したがって、冷凍サイクルRCを循環する冷媒量が減少することを防止できるので、冷凍サイクルRCの冷凍能力が低下することを防止できる。
さらには、本実施の形態に係る冷却システム100では、過冷却器1000でポンプ180に導入される液冷媒を凝縮器120で冷却されるよりも5℃程度さらに冷却し、圧力上昇が発生しても沸騰することがないようにして、気泡の発生によるポンプ180における流量低下を防止している。
以上のようにして、本実施の形態に係る冷却システムによると、凝縮器からレシーバを介してモータ冷却器およびインバータ冷却器に液冷媒を供給するポンプの手前で過冷却する。このため、たとえ、圧力が低下しても、液冷媒が過冷却の状態であるので、沸騰が生じない。その結果、気泡によるポンプの能力低下が発生しないので、ポンプの能力が低下しないようにできる。
<第1の実施の形態 変形例>
上述した第1の実施の形態の特徴部である過冷却器1000は、以下のようなものであってもよい。
上述した第1の実施の形態の特徴部である過冷却器1000は、以下のようなものであってもよい。
たとえば、凝縮器120、レシーバ130および過冷却器1000が一体化された凝縮ユニットであるサブクールコンデンサとよばれるものがある。このサブクールコンデンサの過冷却度は通常7〜8℃であるので、これを適用することもできる。
また、ポンプ180の設置位置を、レシーバ130の高さ位置よりも低くすることにより、ポンプ180の能力低下の原因である気泡の発生を防止することができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る冷却システムについて説明する。
以下、本発明の第2の実施の形態に係る冷却システムについて説明する。
図2を参照して、本実施の形態に係る冷却システムについて説明する。本実施の形態に係る冷却システムは、前述の第1の実施の形態に係る冷却システムの構成に加えて、HV(Hybrid Vehicle)機器ECU(Electronic Control Unit)2000と、HV機器ECU2000に接続されインバータ220のパワートランジスタ(パワー素子)に流れる電流を検知するインバータ電流センサ2100と、HV機器ECU2000に接続されモータ210のコイルに流れる電流を検知するモータ電流センサ2200と、モータ210の回転数を検知するモータ回転数センサ2300と、HV機器ECU2000に接続されポンプ180の回転数を制御するポンプ回転制御回路2400とをさらに含む。
これら以外の構成は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについては同じ参照符号を付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図3を参照して、本実施の形態に係る冷却システムのHV機器ECU2000で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)2000にて、HV機器ECU2000は、インバータ220のパワートランジスタ(パワー素子)の電流値を検知する。このとき、HV機器ECU2000は、インバータ電流センサ2100から入力されたインバータ220のパワートランジスタの電流信号に基づいてインバータ220のパワートランジスタの電流値を検知する。
S2010にて、インバータ220のパワートランジスタの発熱量を計算する。このとき、HV機器ECU2000は、S2000にて検知したインバータ220のパワートランジスタの電流値に基づいて、発熱量を計算する。
S2020にて、HV機器ECU2000は、モータ210のコイルの電流値を検知する。このとき、HV機器ECU2000は、モータ電流センサ2000から入力された電流信号に基づいて、モータ210の電流値を検知する。S2030にて、HV機器ECU2000は、モータ210の回転数を検知する。このとき、HV機器ECU2000は、モータ回転数センサ2300から入力された回転数信号に基づいて、モータ210の回転数を検知する。
S2040にて、HV機器ECU2000は、モータ210のコイル発熱量を計算する。このとき、HV機器ECU2000は、S2020にて検知したモータ210の電流値に基づいて、モータ210のコイル発熱量を計算する。S2050にて、HV機器ECU2000は、モータ210の鉄心の発熱量を計算する。このとき、HV機器ECU2000は、モータ210のコイルの電流値およびモータ210の回転数に基づいて、モータ210の鉄心発熱量を計算する。
S2060にて、HV機器ECU2000は、S2040にて計算したモータ210のコイル発熱量と、S2050にて計算したモータ210の鉄心発熱量とに基づいて、モータ発熱量を計算する。
S2070にて、HV機器ECU2000は、S2010にて計算したインバータ発熱量と、S2060にて計算したモータ発熱量とを合算して、HV機器発熱量を計算する。
S2080にて、HV機器ECU2000は、HV機器発熱量に対応する冷媒流量を計算する。このとき、必要な冷媒流量は、S2070にて計算されたHV機器発熱量を、冷媒が蒸発する蒸発潜熱で賄える流量である。この冷媒流量は、HV機器発熱量に基づいて計算される流量であってもよいが、計算の結果算出された流量の1.2〜1.5倍程度の流量とするとさらに好ましい。すなわち、何かの原因により冷媒流量が不足すると、HV機器の冷却器170の出口側で冷媒が全部蒸発ガス状態になり、ガス状態は熱伝達率が悪いため、冷却性能が低下するおそれがあるため、冷媒の流量を少し余分にすることが好ましい。
S2090にて、HV機器ECU2000は、ポンプ180の回転数を制御する。このとき、HV機器ECU2000は、ポンプ回転数制御回路2400に制御信号を出力する。なお、ポンプ180の形式は、遠心式、容積式のいずれであってもよい。ただし、冷却システムの圧力損失が大きいか、あるいは圧力変動がある場合には、圧力変化に対して流量変化の少ない容積式のポンプが望ましい。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る冷却システムの動作について説明する。
ハイブリッド車両が走行を開始して、インバータ220のパワートランジスタに電流が流れ、モータ210が回転すると、インバータ電流センサ2100によりその電流値が検知されHV機器ECU2000に入力される。また、モータ210のコイルに流れる電流値がモータ電流センサ2200により検知されHV機器ECU2000に入力される。さらに、そのモータ210の回転数がモータ回転数センサ2300により検知されHV機器ECU2000に入力される。
HV機器ECU2000においては、インバータ220のパワートランジスタの電流値を検知し(S2000)、インバータ220のパワートランジスタの発熱量を計算する(S2100)。さらに、モータ210の電流値からモータ210のコイル発熱量が、モータ210の電流値とモータ210の回転数とからモータ210の鉄心発熱量がそれぞれ計算される(S2040、S2050)。モータ210のコイル発熱量とモータ210の鉄心発熱量とに基づいて、モータ210の発熱量が計算される(S2060)。
インバータ220のパワートランジスタの発熱量とモータ発熱量とに基づいて、HV機器発熱量が計算され(S2070)、このHV機器発熱量に対応する冷媒流量が計算される(S2080)。この冷媒流量を流せるようにポンプ180の回転数がポンプ回転制御回路2400を用いて制御される(S2090)。
以上のようにして、本実施の形態に係る冷却システムによると、冷却ポンプから冷却器に供給する冷媒の流量を発熱量に応じて制御することとした。その結果、HV機器の温度を所定値以下に制御することができるとともに、ポンプの消費電力を低く抑えることができる。
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態に係る冷却システムについて説明する。
以下、本発明の第3の実施の形態に係る冷却システムについて説明する。
図4を参照して、本実施の形態に係る冷却システムについて説明する。本実施の形態に係る冷却システムは、前述の第1の実施の形態に係る冷却システムの構成に加えて、インバータ冷却器170Bの下流側に設けられた気液分離器3000と、気液分離器3000とポンプ130の導入側とを接続する液リターンライン3100とをさらに含む。
これら以外の構成は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについては同じ参照符号を付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図4に示すように、モータ冷却器170Aおよびインバータ冷却器170Bの下流側に、気液分離器3000を設置し、その気液分離器3000からポンプ180の上流側へ接続されるバイパスラインである液リターンライン3100を設置した。ポンプ180により冷却器170の内部で蒸発する冷却流量より多くの流量(1.2〜1.5倍)を送込む場合、蒸発しなかった液冷媒を気液分離器3000により分離し、液相の冷媒だけを、バイパスラインである液リターンライン3100を通してポンプ180に戻すことができる。
このようにすると、冷却器170において蒸発しなかった液相の冷媒、つまり冷却に関与していない液冷媒が、凝縮器120に戻ることがなく液相の冷媒分の凝縮器120における圧力損失増加を防止することができる。その結果、ポンプ180の労力を低減することができる。また当然圧縮機110の動力を低減させるという効果も発現し得る。
以上のようにして、本実施の形態に係る冷却システムによると、冷却器の下流側に、気液分離器を設け、液相の冷媒を凝縮器に送込まずにポンプにリターンさせるようにした。その結果、凝縮器に液相の冷媒が送込まれることがなく、液相の冷媒分の凝縮器における圧力損失の増加を防止することができ、ポンプや圧縮機の動力の低減を実現することができる。
<第3の実施の形態 変形例>
以下、本発明の第3の実施の形態の変形例に係る冷却システムについて説明する。
以下、本発明の第3の実施の形態の変形例に係る冷却システムについて説明する。
図5を参照して、本変形例に係る冷却システムについて説明する。本変形例に係る冷却システムは、前述の第3の実施の形態に係る冷却システムの構成に加えて、気液分離器3000における冷媒量を検知する冷媒量センサ3200と、ポンプ180の回転数を制御するポンプ回転制御回路2400と、冷媒量センサ3200およびポンプ回転制御回路2400に接続されたHV機器ECU2000とをさらに含む。
これら以外の構成は、前述の第3の実施の形態と同じである。それらについては同じ参照符号を付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
本変形例に係る冷却システムは、気液分離器3000における冷媒量を冷媒量センサ3200により検知して、その冷媒量センサ3200により検知された冷媒量に基づいて、HV機器ECU2000がポンプ回転制御回路2400に制御信号を送信することによりポンプ180の回転数を制御する点が特徴である。
図6を参照して、本変形例に係る冷却システムのHV機器ECU2000で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
S3000にて、HV機器ECU2000は、気液分離器3000における冷媒量を検知する。このとき、冷媒量センサ3200からHV機器ECU2000に入力された冷媒量検知信号に基づいて冷媒量が検知される。
S3010にて、HV機器ECU2000は、検知した冷媒量が予め定められたしきい値よりも小さいか否かを判断する。検知された冷媒量が予め定められたしきい値よりも小さいと(S3010にてYES)、処理はS3020へ移される。もしそうでないと(S3010にてNO)、処理はS3000へ戻される。
S3020にて、HV機器ECU2000は、ポンプ180の回転数を増加させるように、ポンプ回転制御回路2400に制御信号を出力する。その結果、ポンプ回転制御回路2400は、ポンプ180の回転数を増加させ、ポンプ180から冷却器170へ送込まれる液冷媒の流量を増加させる。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本変形例に係る冷却システムの動作について説明する。
気液分離器3000における冷媒量を検知し(S3000)、その冷媒量が予め定められたしきい値よりも小さい場合には(S3010にてYES)、冷媒流量が少ないときであって、冷却器170の内部で液冷媒がすべて蒸発してしまい、冷媒が過熱することを示す。このような場合には、冷却器170における冷却性能が低下するので、それを回避する必要がある。そのため、ポンプ180の回転数を増加させるように(S3020)、HV機器ECU2000はポンプ回転制御回路2400に制御信号を送信する。すなわち、気液分離器3000に冷媒量センサを設置し、冷媒量がある一定値(しきい値)よりも小さくなると、ポンプ180の回転数を増加させて、液冷媒流量を増加させて、所望の冷却性能を発現させる。
以上のようにして、本変形例によると、モータ冷却器およびインバータ冷却器の下流側に気液分離器を設け、気液分離器からポンプの上流側にバイパスラインである液リターンラインを設けた上で、気液分離器の冷媒量を検知して、その冷媒量が少なくなるとポンプの回転数を上昇させて液冷媒の流量を増加させるようにした。その結果、冷却器内ですべての液冷媒が蒸発してしまい冷媒が過熱することを避けることができ、所望の冷却性能を発現させることができる。
<第4の実施の形態>
以下、本発明の第4の実施の形態に係る冷却システムについて説明する。
以下、本発明の第4の実施の形態に係る冷却システムについて説明する。
図7を参照して、本実施の形態に係る冷却システムについて説明する。本実施の形態に係る冷却システムは、前述の第1の実施の形態に係る冷却システムの構成に加えて、凝縮器120に冷却空気を送風するファン4300と、そのファン4300の回転数を制御するファン回転制御回路4100と、圧縮機110および凝縮器120内部の圧力を検知する圧力センサ4200とに接続され、HV機器ECU2000から信号に基づいてファン回転制御回路4100を制御するエアコンECU4000と、HV機器ECU2000からの制御信号に基づいてポンプ180の回転数を制御するポンプ回転制御回路2400とをさらに含む。
これら以外の構成は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについては同じ参照符号を付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
本実施の形態に係る冷却システムは、凝縮器120の内部の圧力を検知する圧力センサ4200を設けたこと、凝縮器120を空冷するためのファン4300を設けたこと、圧力センサ4200により検知された圧力信号に基づいて、ファン4300の回転数を制御するようにしたことが特徴である。
図8を参照して、本実施の形態に係る冷却システムのエアコンECU4000で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、本発明がエアコンECU4000により実行されるものに限定されるものではない。
S4000にて、エアコンECU4000は、凝縮器120内部の圧力を、圧力センサ4200からの検知信号に基づいて検知する。S4010にて、エアコンECU4000は、検知された凝縮器120の内部の圧力が予め定められたしきい値A以下であるか否かを判断する。内部圧力がしきい値A以下であると(S4010にてYES)、処理はS4000へ戻される。もしそうでないと(S4010にてNO)、処理はS4020へ移される。
S4020にて、エアコンECU400は、内部圧力が、予め定められたしきい値Bよりも大きく予め定められたしきい値C以下であるか否かを判断する。内部圧力が予め定められたしきい値Bよりも大きく予め定められたしきい値C以下であると(S4020にてYES)、処理はS4030へ移される。もしそうでないと(S4020にてNO)、処理はS4040へ移される。
S4030にて、エアコンECU4000は、ファン4300の回転数を「小」に制御するようにファン回転制御回路4100に制御信号を出力する。
S4040にて、エアコンECU4000は、内部圧力が、予め定められたしきい値Dよりも大きく、予め定められたしきい値E以下であるか否かを判断する。内部圧力が予め定められたしきい値Dよりも大きく予めしきい値E以下であると(S4040にてYES)、処理はS4050へ移される。
もしそうでないと(S4040にてNO)、処理はS4060へ移される。
S4050にて、エアコンECU4000は、ファン4300の回転数を「中」になるようにファン回転制御回路4100に制御信号を出力する。
S4060にて、エアコンECU4000は、ファン4300の回転数を「大」になるようにファン回転制御回路4100に制御信号を出力する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る冷却システムの動作について説明する。
空調用の冷凍サイクルを利用したこの冷却システムにおいては、凝縮器120が共通であるため、HV機器(モータ210、インバータ220等)の放熱量に応じて、凝縮器120の内部の圧力が上昇する。通常、車両が市街地走行などではHV機器の放熱量は小さく問題が発生しないが、高負荷条件(外気温が高い、急登坂路走行(HV機器発熱量が大きい)場合、車速が小さく凝縮器に入る冷却風速が小さい場合、高負荷走行していて車両が停止し冷却風速が0になる場合)などの条件が重なると、凝縮器120の内部の圧力が上昇し、圧縮機110の仕事量が増加し、究極的には車両の燃費が悪化する可能性がある。このような問題点に対して、凝縮器120を空冷するためのファン4300を設け、凝縮器120の内部の圧力を検知する圧力センサ4200を設けた。
凝縮器120の内部の圧力を圧力センサ4200で検知し、その圧力が予め定められたしきい値A以下であると(S4010にてYES)、ファン4300を作動させない。凝縮器120の内部圧力が予め定められたしきい値Bよりも大きく予め定められたしきい値C以下であると(S4020にてYES)、ファン4300の回転数が「小」になるようにファン回転制御回路4100がファン4300の回転数を制御する。
凝縮器120の内部圧力が予め定められたしきい値Dよりも大きく予め定められたしきい値E以下であると(S4040にてYES)、ファン4300の回転数が「中」になるようにファン回転制御回路4100がファン4300を制御する(S4050)。凝縮器120の内部圧力が予め定められたしきい値Eよりも大きい場合には(S4040にてNO)、ファン4300の回転数が「大」になるようにファン回転制御回路4100がファン4300を制御する。
以上のようにして、本実施の形態に係る冷却システムによると、凝縮器120を空冷するためのファンを設けるとともに、凝縮器の内部の圧力を検知するようにした。凝縮器の内部の圧力が上昇して、その内部圧力が高ければ高いほどファンの回転数が大きくなるようにファンを制御するようにした。その結果、凝縮器の内部の圧力がファンの動作によりその上昇が抑制され、圧縮機の仕事量の増加を抑制することができる。
<第4の実施の形態 変形例>
以下、本発明の第4の実施の形態の変形例に係る冷却システムについて説明する。
以下、本発明の第4の実施の形態の変形例に係る冷却システムについて説明する。
なお、本変形例に係る冷却システムの構成は、前述の第4の実施の形態に係る冷却システムの構成と同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図9を参照して、エアコンECU4000で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、図9に示したフローチャートの中で、前述の図8に示したフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付してある。それらについて処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
S4100にて、エアコンECU4000は、凝縮器120の内部圧力が予め定められたしきい値Eよりも大きく、予め定められたしきい値F以下であるか否かを判断する。内部圧力が予めしきい値Eよりも大きく予め定められたしきい値F以下であると(S4100にてYES)、処理はS4060へ移される。もしそうでないと(S4100にてNO)、処理はS4110へ移される。
S4110にて、エアコンECU4000は、ファン4300の回転数が「大」になるようにファン回転制御回路4100に制御信号を出力する。S4120にて、エアコンECU4000は、HV機器ECU2000に対して、HV機器(モータ210、インバータ220等)の出力を制限するように指示を出力する。この指示信号を受信したHV機器ECU2000はモータ210やインバータ220の稼動に制限をかけて、エンジンを駆動源とした走行に切換えるようにしたりする。
これにより、モータの発熱量やインバータの発熱量が低下し、凝縮器120の圧力の上昇を抑制することができる。なお、この出力制限については、HV機器側(モータ、インバータ等)の出力を制限する代わりに、空調側(圧縮機110)の出力を制限するようにしてもよいし、また両方同時に出力を制限するようにしてもよい。
以上のようにして、本変形例に係る冷却システムによると、凝縮器内部の圧力が、たとえば耐圧設計値に基づいて設定された圧力値以上になると、凝縮器の損傷を防止するためにHV機器や、空調機器の出力を制限する。これにより、凝縮器を含む冷却システムの損傷を防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
110 圧縮機、120 凝縮器(放熱器)、130 レシーバ、140 膨張弁、150 蒸発器、160 バイパス通路、170A モータ冷却器、170B インバータ冷却器、180 ポンプ、190 電磁弁、200 逆止弁、210 モータ、220 インバータ、230 発熱体、1000 過冷却器、2000 HV機器ECU、2100 インバータ電流センサ、2200 モータ電流センサ、2300 モータ回転センサ、2400 ポンプ回転制御回路、3000 気液分離器、3100 液リターンライン、3200 冷媒量センサ、4000 エアコンECU、4100 ファン回転制御回路、4200 圧力センサ、4300 ファン。
Claims (10)
- 熱を発生する発熱体と、
圧縮機、凝縮器、減圧器および蒸発器を有して構成された蒸気圧縮式冷凍サイクルと、
前記凝縮器から流出した冷媒を、前記減圧器、前記蒸発器および前記圧縮機を迂回させて前記凝縮器の冷媒流入側に導くパイパス通路と、
前記パイパス通路に冷媒を流通させるための冷媒流通手段と、
前記バイパス通路に設けられ、前記バイパス通路を流通する冷媒と前記発熱体との間で熱交換させ、前記発熱体を冷却するための発熱体冷却手段と、
前記凝縮器と前記冷媒流通手段との間に設けられ、冷媒を冷却するための過冷却手段とを含む、冷却システム。 - 熱を発生する発熱体と、
圧縮機、凝縮器、減圧器および蒸発器を有して構成された蒸気圧縮式冷凍サイクルと、
前記凝縮器から流出した冷媒を、前記減圧器、前記蒸発器および前記圧縮機を迂回させて前記凝縮器の冷媒流入側に導くパイパス通路と、
前記パイパス通路に冷媒を流通させるための冷媒流通手段と、
前記バイパス通路に設けられ、前記バイパス通路を流通する冷媒と前記発熱体との間で熱交換させ、前記発熱体を冷却するための発熱体冷却手段と、
前記発熱体の発熱量を検出するための検出手段と、
検出された発熱量に基づいて、前記冷媒流通手段を制御するための制御手段とを含む、冷却システム。 - 熱を発生する発熱体と、
圧縮機、凝縮器、減圧器および蒸発器を有して構成された蒸気圧縮式冷凍サイクルと、
前記凝縮器から流出した冷媒を、前記減圧器、前記蒸発器および前記圧縮機を迂回させて前記凝縮器の冷媒流入側に導くパイパス通路と、
前記パイパス通路に冷媒を流通させるための冷媒流通手段と、
前記バイパス通路に設けられ、前記バイパス通路を流通する冷媒と前記発熱体との間で熱交換させ、前記発熱体を冷却するための発熱体冷却手段と、
凝縮器へ向かう管路に前記バイパス通路から合流する、液相の冷媒の流量を調節するための調節手段とを含む、冷却システム。 - 前記調節手段は、
前記発熱体の発熱量を検出するための検出手段と、
検出された発熱量に基づいて、前記冷媒流通手段を制御するための制御手段とを含む、請求項3に記載の冷却システム。 - 前記制御手段は、検出された発熱量に対応する冷媒の流量よりも大きな流量の冷媒を流通させるように、前記冷媒流通手段を制御するための手段を含む、請求項4に記載の冷却システム。
- 前記調節手段は、
前記発熱体冷却手段と前記合流する位置との間に設けられ、気相の冷媒と液相の冷媒とを分離するための気液分離手段と、
前記分離された液相の冷媒を、前記発熱体冷却手段の入口側に還流させるための環流手段とを含む、請求項3に記載の冷却システム。 - 前記冷却システムは、
前記気液分離手段における冷媒量を検出するための検出手段と、
検出された冷媒量に基づいて、前記冷媒流通手段を制御するための制御手段とをさらに含む、請求項6に記載の冷却システム。 - 熱を発生する発熱体と、
圧縮機、凝縮器、減圧器および蒸発器を有して構成された蒸気圧縮式冷凍サイクルと、
前記凝縮器から流出した冷媒を、前記減圧器、前記蒸発器および前記圧縮機を迂回させて前記凝縮器の冷媒流入側に導くパイパス通路と、
前記パイパス通路に冷媒を流通させるための冷媒流通手段と、
前記バイパス通路に設けられ、前記バイパス通路を流通する冷媒と前記発熱体との間で熱交換させ、前記発熱体を冷却するための発熱体冷却手段と、
前記凝縮器の内部の圧力を検出するための検出手段と、
前記凝縮器に冷却空気を供給するための供給手段と、
前記検出された内部の圧力に基づいて、前記供給手段を制御するための制御手段とを含む、冷却システム。 - 前記制御手段は、前記内部の圧力が高いほど、前記冷却空気量が多くなるように、前記供給手段を制御するための制御手段とを含む、請求項8に記載の冷却システム。
- 前記冷却システムは、前記内部の圧力が予め定められた値よりも高いと、発熱体である電気機器の出力を制限するように指示するための指示手段をさらに含む、請求項8または9に記載の冷却システム。
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