JP2005090809A

JP2005090809A - 冷蔵庫

Info

Publication number: JP2005090809A
Application number: JP2003322671A
Authority: JP
Inventors: Tomohito Otsuka; 智史大塚; Yoshihiro Ito; 伊藤　　嘉浩
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2003-09-16
Filing date: 2003-09-16
Publication date: 2005-04-07

Abstract

【課題】冷蔵庫の回転式扉のヒンジ部の強度を確保した上で、意匠性に優れ、組立性、安全性に優れた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】外板１１と、回転軸側蓋体１２と、非回転軸側蓋体１３と、内板と内部に充填される発泡断熱材により構成される冷蔵室扉１０の回転軸側蓋体１２のヒンジ取付部近傍にヒンジ補強部材１８と保持部材１６を有し、回転軸側蓋体１２と保持部材１６を別体構造とするとともに、保持部材１６の一端に設けた取付穴１６ｂとヒンジ補強部材１８の一端に設けた取付穴１８ｂとを外板１１の上部折り曲げ部１１ｄに設けた取付穴１１ｂに取り付けビス１９を介して共締めし、保持部材１６とヒンジ補強部材１８とを外板１１に固定することで、回転軸側蓋体１２をコンパクトにでき、扉体のすっきり感を高めることができる。また、ヒンジ補強部材１８が扉体に強固に固定され、冷蔵室扉１０の耐久信頼性が高まる。
【選択図】図２

Description

本発明は冷蔵庫の扉体構造に関するものである。

従来、この種の冷蔵庫の扉は外板と側面の蓋体に発泡断熱材を充填し構成している。（例えば、特許文献１参照）。

図4は特許文献１に記載された従来の冷蔵庫の扉の斜視図である。図４に示すように、外板1と、回転軸側蓋体２と、非回転軸側蓋体３とより構成し、回転軸側蓋体２の上下端部には回転軸となるヒンジピンを支持できるようにヒンジ固定部４を有している。

上記構成において、外板1と、回転軸側蓋体２と、非回転軸側蓋体３と、内板とで構成される空間に発泡断熱材を充填し、断熱扉を形成している。
特開２００３−１６６７７９号公報

しかしながら、上記従来の構成では、扉自体にかかる荷重が回転軸側蓋体２にかかり、ヒンジ固定部４の強度を確保するため、前記２回転軸側蓋体の幅を広くする必要があり、意匠的にすっきり感が減少するという課題を有していた。

本発明は、上記従来の課題を解決するもので強度は保ったまま、外観の見映えが向上し、組立性、安全性に優れた冷蔵庫を提供することを目的とする。

上記従来の課題を解決するために本発明の冷蔵庫は、外板と、内板と、蓋体と、前記外板と前記内板と前記蓋体の間に発泡断熱材を充填した扉体において、前記扉体はヒンジ式の回転式扉であり、前記蓋体は回転軸側蓋体と非回転軸側蓋体とからなり、回転軸側蓋体のヒンジ取付部近傍にヒンジ補強部材と保持部材を有し、前記保持部材を前記回転軸側蓋体に固定するとともに、ヒンジ補強部材と保持部材を前記外板に固定部材で共締めしたものである。

これによって、ヒンジ補強部材を保持する保持部材が回転軸側蓋体と別体構造となり、回転軸側蓋体のヒンジ部の強度設計余裕度が高まり、回転軸側蓋体の構造設計をコンパクトにでき、例えば幅を細くすることが可能となる。また、ヒンジ補強部材と保持部材を外板に共締めすることでヒンジ部と扉体がより強固に固定される。

本発明の冷蔵庫は、回転式扉の側面に配置する蓋体の幅を小さくでき、扉体のすっきり感が高まり、冷蔵庫全体としての意匠性を高めることができる。

また、ヒンジ部と扉体がより強固に固定され、回転式扉の耐久信頼性が高まる。

請求項１に記載の発明は、外板と、内板と、蓋体と、前記外板と前記内板と前記蓋体の間に発泡断熱材を充填した扉体において、前記扉体はヒンジ式の回転式扉であり、前記蓋体は回転軸側蓋体と非回転軸側蓋体とからなり、回転軸側蓋体のヒンジ取付部近傍にヒンジ補強部材と保持部材を有し、前記保持部材を前記回転軸側蓋体に固定するとともに、ヒンジ補強部材と保持部材を前記外板に固定部材で共締めした扉体を有するものであり、ヒンジ補強部材を保持する保持部材が回転軸側蓋体と別体構造となり、回転軸側蓋体のヒンジ部の強度設計余裕度が高まり、回転軸側蓋体の構造設計をコンパクトにでき、例えば幅を細くすることが可能となる。これにより、回転式扉の側面に配置する蓋体の幅を小さくでき、扉体のすっきり感が高まり、冷蔵庫全体としての意匠性を高めることができる。

また、ヒンジ補強部材と保持部材を外板に共締めすることでヒンジ部と扉体がより強固に固定され、回転式扉の耐久信頼性が高まる。

請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の発明において、保持部材を回転軸側蓋体に設けたリブで挟みこみ、保持部材および回転軸側蓋体に設けたツメと切り欠きにより保持部材と回転軸側蓋体を固定するものであり、ドア回転軸方向およびドア回転軸法線方向の保持部材および回転軸側蓋体の抜けを防止でき、二部品化しても十分な強度を保つことが可能となり、扉体構造信頼性が高まる。

請求項３に記載の発明は、請求項２に記載の発明において、回転軸側蓋体のヒンジ取付部近傍にヒンジピンを受けるヒンジカラーを有し、回転軸側蓋体に前記ヒンジカラー受け用リブを設け、前記ヒンジカラーで前記保持部材と回転軸側蓋体の外れを防止したものであり、ドア回転軸方向およびドア回転軸法線方向の保持部材および回転軸側蓋体の抜け防止が強化でき、より扉体構造の信頼性が高まる。

請求項４に記載の発明は、請求項３に記載の発明において、回転軸側蓋体に外板受け用リブを設け、前記外板を回転軸側蓋体に嵌合するものであり、前記外板の扉内部への落ち込みを防止し、またウレタン発泡の扉内部からの圧力によって、前記外板は前記回転軸側蓋体の適正な位置に固定され、前記外板と前記回転軸側蓋体の部品の隙間発生を防止することができ、扉体のウレタン発泡後の完成度が高まる。

請求項５に記載の発明は、請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の発明において、外板と、内板と、蓋体と、前記外板と前記内板と前記蓋体の間に発泡断熱材を充填した扉体において、冷蔵庫に関する情報を表示、操作する表示操作部を前記扉体に設け、前記表示操作部とヒンジ補強部材を保持する保持部材の色調を統一したものであり、冷蔵庫全体の意匠的な製品の統一感が増し、外観的に優れた冷蔵庫を提供することができる。また、表示操作部とヒンジ補強部材を保持する保持部材の色調を統一した上で、ヒンジ補強部材を保持する保持部材と回転軸側蓋体の色調を異なるものとすれば、回転軸側蓋体の真直性が強調され、意匠性がさらに高まる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図1は実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵庫正面図、図2は同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室扉の主要構成部品の分解斜視図、図3は同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室扉の主要構成部品の分解斜視図である。

図1から図３において、冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室の前面に配置する冷蔵室扉１０は、外板１１と、回転軸側蓋体１２と、非回転軸側蓋体１３と、内板（図示せず）と内部に充填される発泡断熱材により構成され、冷蔵室扉１０の下方で、回転軸とは逆側にハンドル１４を有し、また操作表示部１５を有している。

また、回転軸側蓋体１２のヒンジ取付部近傍には金属製のヒンジ補強部材１８と樹脂成形からなる保持部材１６を有し、保持部材１６は回転軸側蓋体１２に設けた取り付け用リブ２１で前後方向に挟み込むように位置決めされる。そして、保持部材１６および回転軸側蓋体１２に設けた取り付け用ツメ２２と取り付け用切り欠き２３により保持部材１６と回転軸側蓋体１２が左右方向に動かないように嵌合し固定される。

また、回転軸側蓋体１２のヒンジ取付部近傍にヒンジピン（図示せず）を受ける筒状のヒンジカラー１７を有し、回転軸側蓋体１２に前記ヒンジカラー受け用リブ２４を設け、前記ヒンジカラー１７で、前記保持部材１６に設けた穴部１６ａとヒンジ補強部材１８に設けた穴部１８ａを通し、前記ヒンジカラー受け用リブ２４に嵌合し固定され、回転軸側蓋体１２の外れを防止している。

また、保持部材１６の一端に設けた取付穴１６ｂとヒンジ補強部材１８の一端に設けた取付穴１８ｂとを外板１１の上部折り曲げ部１１ｄに設けた取付穴１１ｂに取り付けビス１９を介して共締めし、保持部材１６とヒンジ補強部材１８とが外板１１に固定されている。

また、回転軸側蓋体１２に、外板１１が差し込み可能な程度の隙間を持たせて外板受け用リブ２０を設けており、外板１１を回転軸側蓋体１２の外板受け用リブ２０の隙間に嵌合し、その後、発泡断熱材を充填発泡するものである。

また、保持部材１６の前壁１６ｃは、外板１１の前面ヒンジ側上部に設けた切り欠き部１１ｃに位置するもので、前壁１６ｃの色調を回転軸側蓋体１２の色調とは異なるものとし、冷蔵室扉１０の下方の外板１１の全幅に亘って配置した表示操作部１５の色調とは統一したものとしている。

上記構成により、ヒンジ式の回転式扉である冷蔵室扉１０のヒンジ補強部材１８を保持する保持部材１６が回転軸側蓋体１２と別体構造となり、回転軸側蓋体１２のヒンジ部の強度設計余裕度が高まり、回転軸側蓋体１２の構造設計をコンパクトにでき、例えば幅を細くすることが可能となる。これにより、冷蔵室扉１０の側面に配置する蓋体の幅を小さくでき、扉体のすっきり感が高まり、冷蔵庫全体としての意匠性を高めることができる。

また、ヒンジ補強部材１８と保持部材１６を外板１１に、取り付けビス１９を介して共締めすることでヒンジ補強部材１８が扉体に強固に固定され、冷蔵室扉１０の耐久信頼性が高まる。

また、保持部材１６を回転軸側蓋体１２に設けた取り付け用リブ２１で挟みこみ、保持部材１６および回転軸側蓋体１２に設けた取り付け用ツメ２２と取り付け用切り欠き２３により保持部材１６と回転軸側蓋体１２を固定するものであり、ドア回転軸方向およびドア回転軸法線方向の保持部材１６および回転軸側蓋体１２の抜けを防止でき、二部品化しても十分な強度を保つことが可能となり、冷蔵室扉１０の扉体構造の信頼性が高まる。

また、回転軸側蓋体１２のヒンジ取付部近傍にヒンジピン（図示せず）を受ける筒状のヒンジカラー１７を有し、回転軸側蓋体１２に前記ヒンジカラー受け用リブ２４を設け、前記ヒンジカラー１７で、前記保持部材１６に設けた穴部１６ａとヒンジ補強部材１８に設けた穴部１８ａを通し、前記ヒンジカラー受け用リブ２４に嵌合し固定されるので、ドア回転軸方向およびドア回転軸法線方向の保持部材および回転軸側蓋体の抜け防止が強化でき、より扉体構造の信頼性が高まる。

また、回転軸側蓋体１２に、外板１１が差し込み可能な程度の隙間を持たせて外板受け用リブ２０を設け、外板１１を回転軸側蓋体１２の外板受け用リブ２０の隙間に嵌合し、その後、発泡断熱材を充填発泡するものであり、外板１１の扉内部への落ち込みを防止し、またウレタン発泡の扉内部からの圧力によって、前記外板１１は前記回転軸側蓋体１２の適正な位置に固定され、前記外板１１と前記回転軸側蓋体１２の部品の隙間発生を防止することができ、扉体のウレタン発泡後の完成度が高まる。

また、保持部材１６の前壁１６ｃは、外板１１の前面ヒンジ側上部に設けた切り欠き部１１ｃに位置するもので、前壁１６ｃの色調を回転軸側蓋体１２の色調とは異なるものとし、冷蔵室扉１０の下方の外板１１の全幅に亘って配置した表示操作部１５の色調とは統一したものとしているので、冷蔵庫全体の意匠的な製品の統一感が増し、外観的に優れた冷蔵庫を提供することができる。また、表示操作部１５とヒンジ補強部材１８を保持する保持部材１６の色調を統一した上で、保持部材１６と回転軸側蓋体１２の色調を異なるものとしているので、回転軸側蓋体１２の真直性が強調され、意匠性がさらに高まる。

以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、回転式扉の側面に配置する蓋体の幅を小さくでき、冷蔵庫全体としての意匠性を高めることができるので、回転式扉を有する冷凍機器等の用途にも適用できる。

本発明の実施の形態１における冷蔵庫の正面図本発明の実施の形態１における冷蔵庫の冷蔵室扉の主要構成部品の分解斜視図本発明の実施の形態１における冷蔵庫の冷蔵室扉の主要構成部品の分解斜視図従来の冷蔵庫の扉の斜視図

符号の説明

１１外板
１２回転軸側蓋体
１３非回転軸側蓋体
１５操作表示部
１６保持部材
１７ヒンジカラー
１８ヒンジ補強部材
１９取り付けビス
２０外板受け用リブ
２１取り付け用リブ
２２取り付け用ツメ
２３取り付け用切り欠き
２４ヒンジカラー受け用リブ

Claims

外板と、内板と、蓋体と、前記外板と前記内板と前記蓋体の間に発泡断熱材を充填した扉体において、前記扉体はヒンジ式の回転式扉であり、前記蓋体は回転軸側蓋体と非回転軸側蓋体とからなり、回転軸側蓋体のヒンジ取付部近傍にヒンジ補強部材と保持部材を有し、前記保持部材を前記回転軸側蓋体に固定するとともに、ヒンジ補強部材と保持部材を前記外板に固定部材で共締めした扉体を有する冷蔵庫。
保持部材を回転軸側蓋体に設けたリブで挟みこみ、保持部材および回転軸側蓋体に設けたツメと切り欠きにより保持部材と回転軸側蓋体を固定することを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫。
回転軸側蓋体のヒンジ取付部近傍にヒンジピンを受けるヒンジカラーを有し、回転軸側蓋体に前記ヒンジカラー受け用リブを設け、前記ヒンジカラーで前記保持部材と回転軸側蓋体の外れを防止した請求項２に記載の冷蔵庫。
回転軸側蓋体に外板受け用リブを設け、前記外板を回転軸側蓋体に嵌合することを特徴とする請求項３に記載の冷蔵庫。
外板と、内板と、蓋体と、前記外板と前記内板と前記蓋体の間に発泡断熱材を充填した扉体において、冷蔵庫に関する情報を表示、操作する表示操作部を前記扉体に設け、前記表示操作部とヒンジ補強部材を保持する保持部材の色調を統一したことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の冷蔵庫。