JP2005090547A - 駆動装置の取付部材およびソレノイド - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸部材の進退動作に伴って生じる騒音を低減すると共に、動作時における温度上昇を抑制する。
【解決手段】 取付部材210は、ソレノイド112の一側面に装着される駆動側保持板211と、フレーム200に装着されるフレーム側保持板212と、これら駆動側保持板211とフレーム側保持板212とに挟み込まれた直方体状の二枚の防振部材213(213a,213b)とを備えている。二枚の防振部材213a,213bは、ソレノイド112のプランジャ203の軸方向に略平行に配置されており、これら二枚の防振部材213a,213b、駆動側保持板211、フレーム側保持板212の間に空気が流れる貫通孔215が形成される。
【選択図】 図11

Description

本発明は、画像形成装置等の機器で用いられるソレノイド等の駆動装置の取付装置等に係り、より詳しくは、駆動時に生じる衝撃音の低減に関する。
画像形成装置等のOA機器では、ロールやドラム等のデバイスを進退させたり揺動させたりする目的でソレノイドが用いられている。このソレノイドは、筐体内に配設される中空状の電磁コイルと、この電磁コイルの中空部に移動自在に配設されるプランジャとを備えている。そして、電磁コイルに所定の電流を流すと、プランジャが吸引/解放されることによって正逆方向に移動し、プランジャに取り付けられたデバイスが進退あるいは揺動する。このようなソレノイドでは、プランジャの吸引/解放動作に伴って衝撃音が発生するが、この衝撃音はソレノイドが取り付けられるOA機器のフレームへと伝播し、さらに大きな騒音となって機外へ放射されてしまうことになる。
そこで、このような騒音を抑制する対策として、例えば、筐体とOA機器のフレームとをボルト、ナットでネジ止めする際、筐体とフレームとの間およびフレームとボルトとの間にリング状のゴム材を挟むようにした技術が開示されている(特許文献1参照)。また、この特許文献1には、防振性を有する材料で構成されたゴム等の防振部材と、この防振部材の所定面に固着されるとともに筐体に固定するための固定部が設けられた第1の保持部と、防振部材の他の所定面に固着されるとともにフレームに固定するための第2の保持部とを備えた防振装置を用いて、フレームにソレノイドを取り付ける技術も開示されている。
特開平8−189546号公報(第2−3頁、図2、図8)
しかしながら、前者にあっては、例えばゴム材と筐体あるいはゴム材とフレームとの接触面積が小さいために、ゴム材の硬度を十分に下げて防振性を確保する必要があることから、ソレノイドに加わる荷重によって弾性体が変形し、ソレノイドの位置決め不良を招く。また、ゴム材をボルトで締め付ける構造となっているため、ボルトの締め付けトルクの管理が困難になってしまうという問題があった。
一方、後者にあっては、確かに騒音の防止については有効であるものの、ソレノイドの動作に伴って発生する温度上昇により種々の不具合が生じるという新たな技術的課題が見られた。これを具体的に説明すると、ソレノイドは、上述したように電磁コイルに電流を流すことによってプランジャを吸引/解放している。このため、ソレノイドは、回転子が回転する構造を有するモータ等と違って冷却されにくく、その分温度が上昇しやすい。したがってこのようなソレノイドに後者の防振装置を取り付けた場合には、筐体の略一面が防振部材で覆われてしまうために放熱性が低下し、ソレノイドが過熱されることにより動作不良を招いてしまうおそれがあった。また、防振装置自体も加熱されやすくなるため、ゴム等の防振部材が軟化してソレノイドの位置決め不良を招くおそれがあった。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、プランジャ等の軸部材の進退動作に伴って生じる騒音を低減すると共に、動作時における温度上昇を抑制することにある。
また他の目的は、位置決めされたソレノイドの位置ずれを抑制することにある。
かかる目的のもと、本発明は、往復移動する軸部材が具備された駆動装置をフレームに取り付けるための取付部材であって、駆動装置に装着される駆動装着部を備えた第一の部材と、フレームに装着されるフレーム装着部を備えた第二の部材と、
第一の部材と第二の部材との間に所定の間隔をもって配設される複数の弾性部材とを備えることを特徴としている。
ここで、複数の弾性部材は、軸部材の移動方向と略平行に配設されることを特徴とすることができる。また複数の弾性部材は、第一の部材の両端部側に配設されることを特徴とすることができる。さらに、複数の弾性部材は、第一の部材における複数のコーナー部近傍に配設されることを特徴とすることができる。さらにまた、第一の部材における駆動装着部および第二の部材におけるフレーム装着部は、複数の弾性部材の配設位置と異なる位置に形成されることを特徴とすることができる。
また他の観点から捉えると、本発明は、往復移動する軸部材が具備された駆動装置をフレームに取り付けるための取付部材であって、駆動装置側に設けられる第一の部材と、フレーム側に設けられる第二の部材と、第一の部材と第二の部材との間に貫通孔が形成されるように配設される緩衝部材とを備えることを特徴としている。
ここで、緩衝部材は、軸部材の移動方向と略平行に複数配設されることを特徴とすることができる。
さらに他の観点から捉えると、本発明のソレノイドは、中空状の電磁コイルと、電磁コイルの中空部に進退自在に配設されるプランジャと、電磁コイルを収容する筐体と、電磁コイルの外周面に所定の間隔をもって取り付けられる複数の弾性部材と、他の部材に固定するための装着部を備え複数の弾性部材に取り付けられる保持部材とを備えている。
ここで、複数の弾性部材は、プランジャの進退方向に略平行に配設されることを特徴とすることができる。また、保持部材における装着部は、複数の弾性部材の配設位置と異なる位置に形成されることを特徴とすることができる。
本発明によれば、プランジャ等の軸部材の進退動作に伴って生じる騒音を低減すると共に、動作時における温度上昇を抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
―実施の形態1―
図1は本実施の形態が適用されるシート処理装置の全体構成を示した図である。 シート処理装置(用紙処理装置)2は、例えば、電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置1に接続され、後処理装置として用いられる。このシート処理装置2は、画像形成装置1に接続されるトランスポートユニット3、このトランスポートユニット3にて取り込まれたシート(用紙)に対して折り処理を施す折りユニット4、この折りユニット4を通過したシートに対して所定の最終処理を施すフィニッシャ5、冊子の表紙などの合紙を供給するインターポーザ6、シート処理装置2の各機構部を制御する制御部7を備えている。尚、制御部7は、図1では、フィニッシャ5の筐体内に設けられているが、他のユニットの筐体内に設けることも可能である。また、画像形成装置1本体内に全ての制御機能を集約させるように構成することもできる。
これらの各ユニットにて構成されるシート処理装置2を機能で分割すると、フィニッシャ5に設けられ、用紙束を生成してステープル綴じを実行するステープル機能部10、フィニッシャ5に設けられ、用紙束を中綴じして製本する中綴じ製本機能部30、折りユニット4に設けられ、シートに対して内三折り(C折り)や外三折り(Z折り)を施す折り機能部50、例えばフィニッシャ5に設けられ、2穴や4穴の穴あけ(パンチ)を施すパンチ機能部70、およびインターポーザ6などで構成され、用紙束の表紙に用いられる厚紙や窓空き用紙などの合紙を供給する合紙機能部80を有している。
次に、本実施の形態における特徴的な構成である、ステープル機能部10について詳述する。
図2は、ステープル機能部10を示した構成図である。ステープル機能部10は、搬送される用紙をガイドする搬送ガイド101,102、用紙を検知して各機構部の動作を制御するための信号を出力するコンパイルイクジットセンサ103、搬送ガイド101,102の間を通って搬送された用紙を排出(搬送)する搬送ローラ対104、搬送ローラ対104により排出された用紙を積載するコンパイルトレイ105を備えている。また、ステープル綴じされた冊子を排出する排出トレイ109が設けられている。コンパイルトレイ105には、縦方向揃え(用紙搬送方向揃え)の基準壁となる縦基準壁(後述するエンドウォール151)が用紙排出方向と反対方向に設けられている。また、コンパイルトレイ105には、横方向揃え(用紙搬送方向と直交する方向)の基準壁となる横基準壁(図示せず)が、例えば装置の手前側(フロント側)に設けられている。
また、各機能を実行する機構部として、コンパイルトレイ105に供給される用紙について、縦方向(用紙搬送方向)の用紙揃えを実行する縦方向揃え部110、縦方向揃え部110による用紙搬送方向(縦方向)の用紙揃えを補助する縦揃え補助部120、用紙束の整合性を良くするために、ステープル綴じを実行する際、用紙束を押さえると共に、ステープル綴じが終了した後の用紙束を排出する用紙束支持・排出部130、コンパイルトレイ105に供給される用紙について、用紙搬送方向に直交する方向(横方向)に対して用紙揃えを実行する横方向揃え部140、縦方向の用紙揃えに際して壁となって用紙揃えを行うエンドウォール151を含み、このエンドウォール151を駆動させる機構を有するエンドウォール部150、ステープルヘッド161を備え、コンパイルトレイ105に供給された用紙束に対してステープル綴じを施すステープル機構部160、コンパイルトレイ105内の用紙を支えるガイドであるシェルフ171を含み、このシェルフ171を駆動させる機構を有するシェルフ機構部170を備えている。
まず、縦方向揃え部110について説明する。
縦方向揃え部110は、コンパイルトレイ105に順次、供給される用紙をエンドウォール151に押し当てるコンパイルパドル111、コンパイルパドル111を上下動(リトラクト/アドバンス動作)させるコンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112、コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112に連動して回動やスライドをするリンク113,114、カールの強い用紙を押さえる等、用紙揃えを助けるための規制ガイド115,116を備えている。コンパイルパドル111は、例えばEPDMで形成され、1つのコンパイルパドル111に3本程度の羽根が取り付けられている。この羽根によって、コンパイルトレイ105に供給される用紙の後端をエンドウォール151に押し当てている。この押し当てによって、用紙の後端(縦方向)の揃えを実行している。
図3は、縦方向揃え部110の各機構を説明するための斜視図である。ここでは、図面の見易さを考慮して、規制ガイド115を省略しているが、実際には、コンパイルパドル111と同軸に複数個(例えば3個)、設けられている。コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112の軸には、バネ117が設けられている。コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112およびバネ117の作用によってコンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112の軸が図の(A)方向に移動すると、リンク113は(B)方向に回動し、リンク114は(C)方向にスライドする。これらリンク113,114の動きによって、例えば、積載される用紙の枚数等、用紙束の厚さ等に基づき、必要なタイミングにて、コンパイルパドル111を上下動させることができる。一方、規制ガイド116は、リンク114の(C)方向の動作に連動して、(D)方向に回動する。これによって、カールの強い用紙の後端を押さえ込むことが可能となる。
次に、縦揃え補助部120について説明する。
図2に示す縦揃え補助部120は、コンパイルトレイ105に供給される用紙をエンドウォール151に押し当てる動作を補助するサブパドル121、例えば、用紙枚数が所定枚数(50枚)になった時点でサブパドル121の位置を上昇させる等、サブパドル121を上下動(リトラクト/アドバンス動作)させるサブパドルアップ/ダウンソレノイド122、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122に連動してサブパドル121を上下動させるリンク123,124を備えている。サブパドル121は、コンパイルパドル111と同様に、例えばEPDMで形成され、1つのサブパドル121に3本程度の羽根が取り付けられている。この羽根によって、コンパイルトレイ105に供給される用紙の縦揃えを補助している。
図4は、縦揃え補助部120の各機構を説明するための斜視図である。この図4に示す斜視図は、装置のリア側(IN側)から縦揃え補助部120を眺めた図を示している。縦揃え補助部120では、用紙の整合時間を短縮するために、用紙が排出されるタイミングに基づいてギア125が1回転し、サブパドルクラッチ128を介してリンク126に連動させ、サブパドル121を動作(上下動)させている。この上下動によって、コンパイルトレイ105からの用紙排出時には、用紙束の排出を妨げることのないような上止点の位置にサブパドル121が移動するように制御され、用紙揃えに搬送力が必要であるときには、搬送力を大きくするために、必要なタイミングにて、下止点の位置にサブパドル121が移動するように制御されている。
また、縦揃え補助部120では、コンパイルトレイ105に排出される用紙が、例えば50枚を超えると、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122を吸引する。サブパドルアップ/ダウンソレノイド122の吸引により中心123aを中心として図の(G)方向にリンク123が回動し、連動するリンク124と、サブパドル121を含む全体が上方向(図の(F)方向)に動く。また、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122を開放することにより、中心123aを中心として図の(H)方向にリンク123が回動し、連動するリンク124と、サブパドル121を含む全体が下方向に動き、コンパイルトレイ105に排出される用紙が1枚から50枚までに対応する高さに動く。このようにしてサブパドル121と用紙の積載面との高さを調整することで、用紙積載量が異なった場合であってもサブパドル121による搬送力を略一定の状態に保つことができる。更に、縦揃え補助部120には、用紙用面規制ガイド127が設けられており、サブパドル121によって予定以上の搬送力が用紙に付与された場合であっても、用紙が座屈することのないように構成されている。
次に、用紙束支持・排出部130について説明する。
図2に示す用紙束支持・排出部130は、対向ロール139に押圧し、用紙の支持と用紙束の排出を行うイジェクトロール(保持排出部材、拘束部材)131、例えば、Z折りされた用紙の折部近傍を押さえ込む押さえ込みロール(押さえ部材、押圧部材)132を有している。この押さえ込みロール132は、イジェクトロール131よりもコンパイル方向側(用紙排出方向と反対側)に設けられ、例えばA3サイズの用紙(A3SEF)がZ形に折られてA4サイズとなったときおよびB4サイズの用紙(B4SEF)がZ型に折られてB5サイズとなったときの用紙の折部(山折部)近傍を押さえ込むことができるように構成されている。なお、この詳細については後述する。イジェクトロール131および押さえ込みロール132は、シャフト137を中心として回動する。
図5は、用紙束支持・排出部130の各機構を説明するための図である。用紙束支持・排出部130は、イジェクトロール131および押さえ込みロール132を上下動させるイジェクトクランプモータ134、イジェクトロール131を回動させるイジェクトモータ135を備えている。押さえ込みロール132は、例えばPOM(ポリアセタールモノマー)により形成されており、板ばね133によって回転自在に支えられている。イジェクトクランプモータ134の回転によって中心軸136aを支点としてリンク136が回動し、図2に示すシャフト137を中心に、図5に示す(I)方向に、イジェクトロール131および押さえ込みロール132を下降/上昇させる。
イジェクトモータ135は、イジェクトロール131を回動させて、ステープル機構部160によってステープル綴じされた後の用紙を排出方向に向かって排出する。また、本実施の形態が適用されるイジェクトモータ135は、用紙束が排出された後、空のコンパイルトレイ105に最初に用紙が搬送されるタイミングにて、排出方向と反対方向であるコンパイル方向に向かって用紙を搬送するように、イジェクトロール131を逆回転させている。
更に、用紙束支持・排出部130は、スプリング138によって所定の押圧力で用紙を押圧している。このとき、スプリング138の圧縮伸張方向(図の(J)方向)とイジェクトロール131の移動方向(図の(I)方向)とが一致していないことから、スプリング138の圧縮または伸張によってイジェクトロール131にかかる圧力の変化を緩和させている。この結果、イジェクトロール131の用紙に対する押圧力が、積載される用紙の量によって大きく変化することを防ぐことができる。
次に、横方向揃え部140について説明する。
図2に示す横方向揃え部140は、用紙搬送方向と直交する方向にスライドし、コンパイルトレイ105に搬入される用紙について、例えば装置のリア側からフロント側に向けて、1枚ごとに横揃えを行うタンパ141、タンパ141を往復動させる駆動源であるタンパモータ142、タンパモータ142の駆動力をタンパ141に伝達するベルト143を備えている。
図6は、横方向揃え部140の各機構を説明するための斜視図である。横方向揃え部140は、タンパ141のホーム位置を検知するフォトセンサであるタンパホームセンサ144を備えており、このタンパホームセンサ144により検知されたホームポジションにて、タンパ141は待機状態にある。タンパ141のホームポジションは装置のリア側にあり、タンパ141は、装置のフロント側にある横基準壁(図示せず)に向けて用紙のサイドエッジを押さえつけるように機能している。この待機位置は、タンパホームセンサ144の位置に関わらず、用紙のサイズが小さい場合にはフロント側に近づいている。かかる場合に、待機位置は、タンパモータ142のステッピング制御によって決定される。横方向揃えでは、コンパイルトレイ105に対する用紙搬送のタイミングに合わせてタンパモータ142が回転し、タンパ141は、ベルト143の回動に伴って上記用紙サイズに応じた待機位置から図の(K)方向に移動する。この移動動作によって、コンパイルトレイ105に搬入される用紙に対する横揃えを可能としている。より具体的には、タンパ141に設けられた押し付け面である壁部141aを用紙のサイドエッジに押し付けることで、横基準壁(図示せず)に用紙を整合させている。
次に、エンドウォール部150について説明する。
図7は、エンドウォール部150の各機構を説明するための斜視図である。エンドウォール部150は、縦方向揃えの基準となるエンドウォール151を備え、ステープル綴じの基準位置(縦方向)に用紙を整列させている。また、エンドウォール部150は、エンドウォール151を退避させる(開かせる)際の駆動源となるステッピングモータであるエンドウォールモータ152、エンドウォールモータ152の駆動力を伝達するベルト153、エンドウォール151の閉じた状態を検知するフォトセンサであるエンドウォールホームセンサ154、エンドウォール151の開いた状態を検知するフォトセンサであるエンドウォールオープンセンサ155、ベルト153からの駆動を受けてエンドウォール151の開閉を行う軸156、エンドウォール151の天井部151bの回動中心となる中心軸157、壁部151aに設けられ、開いた天井部151bを元の状態に戻すスプリング158を備えている。
ここで、ステープル綴じは、積載された用紙束の角を1箇所、ステープルするシングル(1箇所綴じ)モードと、複数箇所をステープルするデュアル(2箇所)モードとを選択することができる。このシングル(1箇所綴じ)モードのときには、エンドウォール151は退避しない。デュアル(2箇所)モードのときには、ステープル動作とエンドウォール151とが干渉することから、エンドウォール151をコンパイルトレイ105の積載面から退避させることが必要である。エンドウォール151が退避のために回動する際、用紙束によって天井部151bが押され、中心軸157を介して天井部151bが開く。用紙束との接触がなくなった時点で、スプリング158によって、壁部151aとL字を形成する天井部151bが元の状態に戻り、壁部151a、天井部151bおよび底部151cによってコの字を形成することができる。この状態のまま、エンドウォール151を元の位置に戻すことで、次にコンパイルすることが必要となる用紙の受け入れが可能となる。
次に、ステープル機構部160について説明する。
図8は、ステープル機構部160を説明するための斜視図である。ステープル機構部160は、ステープル綴じを実際に行うステープルヘッド161、ステープルヘッド161を支えるベース162、このベース162上に形成され、ステープルヘッド161が動く経路を形成するレール163、ステープルヘッド161を移動させるステッピングモータであるステープルムーブモータ164、ステープルヘッド161のホーム位置を検知するステープルムーブホームセンサ165、ステープルヘッド161の中央位置を検知するステープルセンターポジションセンサ166を備えている。
前述のシングル(1箇所綴じ)を行う際には、ステープルヘッド161は、ステープルムーブホームセンサ165によって検知される第1のホームポジション位置に留まって、必要なタイミングにて、順次、ステープル綴じを実行する。一方、デュアル(2箇所)を実行する際には、まず、ステープルセンターポジションセンサ166によって検知される第2のホームポジション位置に待機している。その後、コンパイルトレイ105に一纏まりの用紙が積載され、エンドウォール151が開いた後に、ステープルムーブモータ164を駆動させてステープルヘッド161をステープル位置まで移動させ、2箇所にステープル綴じを施すように機能している。
次に、シェルフ機構部170について説明する。
図9は、シェルフ機構部170を説明するための斜視図である。シェルフ機構部170は、コンパイルトレイ105内の用紙を支えるガイドであるシェルフ171、このシェルフ171を駆動するステッピングモータであるシェルフモータ172、シェルフモータ172からの駆動力を受けてシェルフ171を図の(N)方向にスライドさせるラック&ピニオン機構173、シェルフ171のホーム位置を検出するフォトセンサであるシェルフホームセンサ174を備えている。
このシェルフ171は、コンパイルトレイ105内の用紙を支えるために、用紙搬送方向(用紙排出方向)に対して所定の長さが必要である。この所定の長さをもったコンパイルトレイ105の先をそのまま排出口とすると、図2に示す排出トレイ109がシート処理装置2から大きく突出してしまう。そこで、用紙束を排出する際には、用紙排出方向と反対方向にシェルフ171を引っ込めるように構成した。これによって、装置全体を小型化することが可能となる。
次に、図1〜図9を用いて説明したステープル機能部10の一連の動作について、これらの図を用いて説明する。
画像形成装置1より画像形成された用紙(シート)は、図2に示す搬送ガイド101,102の間を通り、搬送ローラ対104によりコンパイルトレイ105に供給される。供給された用紙は、縦方向揃え部110のコンパイルパドル111および縦揃え補助部120のサブパドル121により、エンドウォール151に寄せられる。このとき、横方向揃え部140のタンパ141により、コンパイルトレイ105の例えばフロント側に設けられた横基準壁(図示せず)に寄せられる。この動作を繰り返すことによって、コンパイルトレイ105の上面にて用紙は整然と集積される。
縦方向揃え部110では、図2に示すように、コンパイルパドル111を常時、回転させ、コンパイルトレイ105に供給される用紙の上面に当接して、用紙の後端側エッジ(リアエッジ)をエンドウォール151に押し当てている。このとき、前述のように、コンパイルトレイ105に積載される用紙が所定の厚み以上となったとき(例えば50枚を超えたとき)には、コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112を動作させて、コンパイルパドル111を上昇させることで、コンパイルパドル111による搬送力が適度な状態に保たれる。
一方、縦揃え補助部120では、図4を用いて説明したように、用紙が供給される毎に、サブパドル121を上止点の位置から下止点の位置に移動させている。サブパドル121は常時、図2に示す右回り(時計回り)の方向に回転しており、下止点の位置への移動動作に伴い、用紙をエンドウォール151に押し当てる縦方向揃えを補助している。また、コンパイルトレイ105に積載される用紙が所定の厚み以上となったとき(例えば50枚を超えたとき)には、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122を動作させて、サブパドル121の下止点の位置を上昇させることで、サブパドル121による搬送力が適度な状態に保たれる。
ここで、横方向揃え部140では、用紙が供給される際、供給される用紙の奥エッジより更に奥に位置するサイズ位置(待機位置)に待機している。待機位置は、前述のように、図6に示すホームポジション位置である場合の他、搬送される用紙の主走査方向長さ(用紙搬送方向に直交する方向の長さ)が短い用紙が搬送される場合には、ホームポジション位置よりもフロント側に近い位置にある。搬送ローラ対104により用紙の後端が排出された後に、タンパ141が横基準壁方向に移動し、「横基準壁からタンパ141までの距離≦主走査方向長さ」となる位置で停止する。その後、再度、待機位置に戻る。この動作を、用紙がコンパイルトレイ105に供給される毎に繰り返すことで、横揃えを可能としている。
その後、用紙束を形成する必要枚数の用紙が積載されて整合された後、用紙束支持・排出部130のイジェクトクランプモータ134(図5参照)が動作し、押さえ込みロール132およびイジェクトロール131が下降して、用紙面上に当接し、用紙束を押さえて支持する。そして、シングル(1箇所綴じ)モードの場合には、ステープルヘッド161に設けられたステープルモータ(図示せず)を動作させ、用紙束に対してステープル綴じを施す。その後、イジェクトモータ135(図5参照)が回転し、イジェクトロール131が排出方向に回転することで、用紙束(冊子)を排出トレイ109に向けて排出する。このとき、シェルフ機構部170では、図9に示したシェルフモータ172を動作させ、シェルフ171を引っ込める方向にスライドさせている。
一方、デュアル(2箇所)モードの場合には、押さえ込みロール132およびイジェクトロール131が下降し、用紙束が押さえられて支持された後、エンドウォール部150のエンドウォールモータ152(図7参照)が動作する。これによって、エンドウォール151が回動され、コンパイルトレイ105からエンドウォール151が退避される。ここで、デュアル(2箇所)モードの場合、ステープルヘッド161はステープルセンターポジションセンサ166(図8参照)の位置に待機しているが、エンドウォール151が退避した後、ステープル機構部160のステープルムーブモータ164(図8参照)が駆動し、ステープルヘッド161をステープル位置に移動して、2箇所にステープル綴じが施される。その後、シングル(1箇所綴じ)モードの場合と同様にして用紙束(冊子)が排出トレイ109に排出される。
次に、図3に示した縦方向揃え部110で用いられる駆動装置としてのコンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112について説明する。図10は、コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112の断面図を示している。コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112は、直方体状の筐体201と、この筐体201内に収容される中空状の電磁コイル202と、この電磁コイル202の中空部に移動自在に配設される軸部材としてのプランジャ203と、電磁コイル202とプランジャ203との間に配設されるガイド204と、プランジャ203の後端側に配設されるプランジャ受け205を備えている。そして、図示しない電源よりこの電磁コイル202に所定の極性の直流電流を印加することで、電磁的作用によりプランジャ203を図中矢印方向に往復(進退)できるようになっている。
また、図11は、このコンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112(以下の説明では、単にソレノイド112と呼ぶ)をフィニッシャ5(図1参照)のフレーム200に取り付ける取付部材210を説明するための図である。ここで、図11(a)は、取付部材210の分解図を、図11(b)は取付部材210の斜視図を示している。取付部材210は、ソレノイド112の一側面に装着される第一の部材としての駆動側保持板211と、フレーム200に装着される第二の部材としてのフレーム側保持板212と、これら駆動側保持板211とフレーム側保持板212とに挟み込まれた弾性部材(緩衝部材)としての直方体状の二枚の防振部材213(213a,213b)とを備えている。ここで、二枚の防振部材213a,213bは、ソレノイド112のプランジャ203の軸方向に略平行に配置されている。そして、取付部材210では、二枚の防振部材213a,213bを所定の間隔で略平行に配設することで、これら二枚の防振部材213a,213b、駆動側保持板211、フレーム側保持板212の間に貫通孔215が形成されるようになっている。
また、駆動側保持板211には、駆動装着部としての二つのネジ穴211a,211bが形成されており、ネジ(図示せず)によってソレノイド112側面に設けられたネジ穴112a、112bに固定される。さらに、フレーム側保持板212にもフレーム装着部としての二つのネジ穴212a,212bが形成されており、ネジ214(214a,214b)によってフレーム200に設けられたネジ穴200a,200bに固定される。そして、二つの防振部材213a,213bは例えばウレタンからなり、駆動側保持板211およびフレーム側保持板212に対して溶着されている。なお、防振部材213については、ウレタンの他、ゴム、エラストマー、硬質スポンジ等、各種弾性体より適宜選定することが可能である。また、駆動側保持板211のネジ穴211a,211bおよびフレーム側保持板212のネジ穴212a,212bは、二つの防振部材213a,213bの溶着位置とは異なる位置に設けられている。
このソレノイド112では、電磁コイル202に電流を流してプランジャ203を吸引したときに、プランジャ203の後端とプランジャ受け205(図10参照)とが衝突して衝撃音が発生する。本実施の形態では、取付部材210を介してフレーム200にソレノイド112を取り付けることで、発生した衝撃音が取付部材210の防振部材213によって吸収されるようにした。これにより、衝撃音がフレーム200に伝搬して発生する騒音を低減することができる。特に、本実施の形態では、ソレノイド112のプランジャ203の軸方向(移動方向)と略平行に二枚の防振部材213a,213bを配置することで、プランジャ203の移動によって生じる振動や衝撃音を容易に吸収することができる。また、本実施の形態では、取付部材210の二枚の防振部材213a,213b間に貫通孔215を形成することで、貫通孔215に空気が流入、流出できるように構成した。これにより、ソレノイド112がその動作によって昇温した場合に、ソレノイド112から駆動側保持板211に伝わった熱が貫通孔215を流れるエアフローによって冷却されるため、ソレノイド112が過熱することに起因する動作不良を防止することができる。さらに、貫通孔215を設けることにより、防振部材213a,213bが加熱されにくくなるため、防振部材213a,213bの軟化に伴うソレノイド112の位置ずれ(位置決め不良)を防止することも可能になる。
―実施の形態2―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、取付部材210の形状を異ならせることで、開口(貫通孔)を大きく確保するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図12は、本実施の形態に係る取付部材210を説明するための図である。ここで、図12(a)は、取付部材210の分解図を、図12(b)は取付部材210の斜視図を示している。取付部材210は、ソレノイド112の一側面に装着される第一の部材としての駆動側保持板221と、図示しないフレームに装着される第二の部材としてのフレーム側保持板222と、これら駆動側保持板221とフレーム側保持板222とに挟み込まれた弾性部材(緩衝部材)としての直方体状の四枚の防振部材223(223a〜223d)とを備えている。ここで、駆動側保持板221は、H字状の板材の四隅を対向する側に向かって折り曲げた折り曲げ部221a〜221dを有している。また、フレーム側保持板222も、H字状の板材の四隅を対向する側に向かって折り曲げた折り曲げ部222a〜222dを有している。ここで、フレーム側保持板222は、駆動側保持板221よりも広い幅を有しており、駆動側保持板221の折り曲げ部221aの外側とフレーム側保持板222の折り曲げ部222a内側との対向部に防振部材223aが取り付けられている。また、駆動側保持板221の折り曲げ部221bの外側とフレーム側保持板222の折り曲げ部222bの内側との対向部に防振部材223bが、駆動側保持板221の折り曲げ部221cの外側とフレーム側保持板222の折り曲げ部222cの内側との対向部に防振部材223cが、駆動側保持板221の折り曲げ部221dの外側とフレーム側保持板222の折り曲げ部222dの内側との対向部に防振部材223dが、それぞれ取り付けられている。つまり、防振部材223a〜223dは、駆動側保持板221(フレーム側保持板222)の各コーナー部近傍に取り付けられている。そして、取付部材210では、駆動側保持板221、フレーム側保持板222の両側部にそれぞれ凹部を形成すると共に四枚の防振部材223a〜223dを所定の間隔で四隅に配設することで、これら四枚の防振部材223a〜223d、駆動側保持板221、フレーム側保持板222の間に十字状の貫通孔224、225が形成されるようになっている。なお、駆動側保持板221およびフレーム側保持板222は、溶着される四枚の防振部材223a〜223dを介して取り付けられているだけであり、駆動側保持板221およびフレーム側保持板222は直接接触していない。
また、駆動側保持板221には、実施の形態1と同様、駆動装着部としての二つのネジ穴221e,221fが形成されており、ネジ(図示せず)によってソレノイド112側面に設けられたネジ穴112a,112bに固定される。さらに、フレーム側保持板222にもフレーム装着部としての二つのネジ穴222e,222fが形成されており、図示しないネジによってフレームに設けられたネジ穴(共に図示せず)に固定される。ここで、駆動側保持板221のネジ穴221e,221fおよびフレーム側保持板222のネジ穴222e,222fは、四つの防振部材223a〜223dの溶着位置とは異なる位置に設けられている。
本実施の形態では、実施の形態1と同様、取付部材210を介して図示しないフレームにソレノイド112を取り付けることで、ソレノイド112のプランジャ203の動作に伴って生じる衝撃音が取付部材210の防振部材223によって吸収されるようにした。これにより、衝撃音がフレームに伝搬して発生する騒音を低減することができる。また、本実施の形態では、取付部材210の四枚の防振部材223a〜223d間に十字状の貫通孔224,225を形成することで、貫通孔224,225に空気が流入、流出できるように構成した。これにより、ソレノイド112がその動作によって昇温した場合に、ソレノイド112から駆動側保持板221に伝わった熱が貫通孔224,225を流れるエアフローによって冷却されるため、ソレノイド112が過熱することに起因する動作不良を防止することができる。さらに、本実施の形態では、貫通孔224,225を十字状に設けることにより、防振部材223a〜223dが非常に加熱されにくくなるため、防振部材223a〜223dの軟化に伴うソレノイド112の位置ずれ(位置決め不良)を防止することができる。さらにまた、本実施の形態では、駆動側保持板221のネジ穴221e,211fおよびフレーム側保持板222のネジ穴222e,222fは、四つの防振部材223a〜223dの溶着位置とは異なる位置に設けるようにしたので、ネジ止め時に防振部材223〜223dが締め付け力によって潰れる事態を回避できると共に、所定の締め付けトルクにて締め付けることが可能になる。
―実施の形態3―
本実施の形態は、実施の形態1,2と略同様であるが、さらに取付部材210の形状を異ならせることで、取付部材の接地に必要な厚みを減少させるようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図13は、本実施の形態に係る取付部材210を説明するための図である。ここで、図13(a)は取付部材210の斜視図を、図13(b)は取付部材210の上面図を示している。取付部材210は、ソレノイド112が装着される第一の部材としての断面コ字状の駆動側保持板231と、この駆動側保持板231の両側部に配置されてフレーム200に装着される第二の部材としての二枚のフレーム側保持板232(232a,232b)と、これら駆動側保持板231と二枚のフレーム側保持板232a,232bとに挟み込まれた弾性部材(緩衝部材)としての直方体状の二枚の防振部材233(233a,233b)とを備えている。ここで、駆動側保持板231は、二枚のフレーム側保持板232a,232bよりも手前側に配置されるようになっており、駆動側保持板231および駆動側保持板231に取り付けられた二枚の防振部材233とフレーム200との間には貫通孔234が形成されるようになっている。
また、駆動側保持板231には駆動装着部としての二つのネジ穴(図示せず)が形成されており、二本のネジ235(235a,235b)によってソレノイド112側面に設けられたネジ穴(図示せず)に固定される。さらに、二枚のフレーム側保持板232a,232bにもそれぞれフレーム装着部としてのネジ穴232c,232dが形成されており、ネジ236(236a,236b)によってフレーム200に設けられたネジ穴(図示せず)に固定される。
本実施の形態では、実施の形態1と同様、取付部材210を介してフレーム200にソレノイド112を取り付けることで、ソレノイド112のプランジャ203の動作に伴って生じる衝撃音が取付部材210の防振部材223によって吸収されるようにした。これにより、衝撃音がフレームに伝搬して発生する騒音を低減することができる。特に、本実施の形態では、ソレノイド112のプランジャ203の軸方向(移動方向)と略平行に二枚の防振部材233a,233bを配置することで、プランジャ203の移動によって生じる振動や衝撃音を容易に吸収することができる。また、本実施の形態では、二枚の防振部材233a,233bの側面に貫通孔234を形成することで、貫通孔234に空気が流入、流出できるように構成した。これにより、ソレノイド112がその動作によって昇温した場合に、ソレノイド112から駆動側保持板231に伝わった熱が貫通孔234を流れるエアフローによって冷却されるため、ソレノイド112が過熱することに起因する動作不良を防止することができる。さらに、貫通孔234を設けることにより、防振部材233a,233bが加熱されにくくなるため、防振部材233a,233bの軟化に伴うソレノイド112の位置ずれ(位置決め不良)を防止することも可能になる。そして、本実施の形態では、ソレノイド112とフレーム200との間に防振部材233a,233bを配設するのではなく、ソレノイド112の側部に対応する部位に防振部材233a,233bを配設しているので、取付部材210を見かけ上小さくすることができ、フレーム200に対してソレノイド112をより近づけて配設することが可能になる。
なお、実施の形態1〜3では、取付部材210を介してフレーム200にソレノイド(コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド)112を取り付ける例について説明を行ったが、これに限られるものではなく、例えば、図4に示した縦揃え補助部120で用いられるサブパドルアップ/ダウンソレノイド122を取り付ける場合にも適用することができる。また、フィニッシャ5だけでなく、画像形成装置1、シート処理装置2、トランスポートユニット3、折りユニット4、インターポーザ6等で用いられるソレノイドを取り付ける場合にも適用することができる。
―実施の形態4―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、ソレノイド112自身に取付部材としての機能を具備させるようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図14は、本実施の形態に係るソレノイド112を説明するための図である。ここで、図14(a)はソレノイド112の斜視図を、図14(b)はソレノイド112の上面図を示している。本実施の形態では、ソレノイド112の筐体201の一側面201aに、プランジャ203の移動方向と略平行に弾性部材としての二枚の防振部材241(241a,241b)が所定の間隔をあけて溶着され、これら二枚の防振部材241a,241bの背面には、フレーム200に装着される保持部材としての二枚のフレーム側保持板242(242a,242b)がそれぞれ溶着されている。そして、二枚の防振部材241a,241bを略平行に配設することで、これにより、ソレノイド112をフレーム200に装着した際、二枚の防振部材241a,241bの間に貫通孔243が形成されるようになっている。また、二枚のフレーム側保持板242a,242bにはそれぞれ装着部としてのネジ穴242c,242dが形成されており、ネジ244(244a,244b)によってフレーム200に設けられたネジ穴(図示せず)に固定される。
このような構成を採用することで、本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、ソレノイド112自身に取付部材としての機能を具備させるようにしているので、実施の形態1〜3で用いた取付部材における駆動側保持板は不要となり、小型化、軽量化を図ることができる。
なお、本実施の形態では、ソレノイド(コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド)112自身に取付部材としての機能を持たせる例について説明を行ったが、これに限られるものではなく、例えば、図4に示した縦揃え補助部120で用いられるサブパドルアップ/ダウンソレノイド122自身に取付部材としての機能を持たせるようにしてもよい。また、フィニッシャ5だけでなく、画像形成装置1、シート処理装置2、トランスポートユニット3、折りユニット4、インターポーザ6等で用いられるソレノイドを取り付ける場合にも適用することができる。
実施の形態に係るシート処理装置の全体構成を示した図である。 ステープル機能部を示した構成図である。 縦方向揃え部の各機構を説明するための斜視図である。 縦揃え補助部の各機構を説明するための斜視図である。 用紙束支持・排出部の各機構を説明するための図である。 横方向揃え部の各機構を説明するための斜視図である。 エンドウォール部の各機構を説明するための斜視図である。 ステープル機構部を説明するための斜視図である。 シェルフ機構部を説明するための斜視図である。 縦方向揃え部で用いられるソレノイドの断面図である。 (a)(b)は、実施の形態1におけるソレノイドの取付部材を説明する図である。 (a)(b)は、実施の形態2におけるソレノイドの取付部材を説明する図である。 (a)(b)は、実施の形態3におけるソレノイドの取付部材を説明する図である。 (a)(b)は、実施の形態4におけるソレノイドの取付部材を説明する図である。
符号の説明
1…画像形成装置、2…シート処理装置、3…トランスポートユニット、4…折りユニット、5…フィニッシャ、6…インターポーザ、7…制御部、110…縦方向揃え部、111…コンパイルパドル、112…コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド、113,114…リンク、115,116…規制ガイド、117…バネ、120…縦揃え補助部、130…用紙束支持・排出部、140…横方向揃え部、150…エンドウォール部、160…ステープル機構部、170…シェルフ機構部、200…フレーム、201…筐体、202…電磁コイル、203…プランジャ、204…ガイド、205…プランジャ受け、210…取付部材、211…駆動側保持板、211a,211b…ネジ穴、212…フレーム側保持板、212a,212b…ネジ穴、213(213a,213b)…防振部材、214a,214b…ネジ、215…貫通孔

Claims (10)

  1. 往復移動する軸部材が具備された駆動装置をフレームに取り付けるための取付部材であって、
    前記駆動装置に装着される駆動装着部を備えた第一の部材と、
    前記フレームに装着されるフレーム装着部を備えた第二の部材と、
    前記第一の部材と前記第二の部材との間に所定の間隔をもって配設される複数の弾性部材と
    を備えることを特徴とする駆動装置の取付部材。
  2. 前記複数の弾性部材は、前記軸部材の移動方向と略平行に配設されることを特徴とする請求項1記載の駆動装置の取付部材。
  3. 前記複数の弾性部材は、前記第一の部材の両端部側に配設されることを特徴とする請求項2記載の駆動装置の取付部材。
  4. 前記複数の弾性部材は、前記第一の部材における複数のコーナー部近傍に配設されることを特徴とする請求項1記載の駆動装置の取付部材。
  5. 前記第一の部材における前記駆動装着部および前記第二の部材における前記フレーム装着部は、前記複数の弾性部材の配設位置と異なる位置に形成されることを特徴とする請求項1記載の駆動装置の取付部材。
  6. 往復移動する軸部材が具備された駆動装置をフレームに取り付けるための取付部材であって、
    前記駆動装置側に設けられる第一の部材と、
    前記フレーム側に設けられる第二の部材と、
    前記第一の部材と前記第二の部材との間に貫通孔が形成されるように配設される緩衝部材と
    を備えることを特徴とする駆動装置の取付部材。
  7. 前記緩衝部材は、前記軸部材の移動方向と略平行に複数配設されることを特徴とする請求項6記載の駆動装置の取付部材。
  8. 中空状の電磁コイルと、
    前記電磁コイルの中空部に進退自在に配設されるプランジャと、
    前記電磁コイルを収容する筐体と、
    前記電磁コイルの外周面に所定の間隔をもって取り付けられる複数の弾性部材と、
    他の部材に固定するための装着部を備え前記複数の弾性部材に取り付けられる保持部材と
    を備えるソレノイド。
  9. 前記複数の弾性部材は、前記プランジャの進退方向に略平行に配設されることを特徴とする請求項8記載のソレノイド。
  10. 前記保持部材における前記装着部は、前記複数の弾性部材の配設位置と異なる位置に形成されることを特徴とする請求項8記載のソレノイド。
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