JPH11240665A - シート後処理装置 - Google Patents

シート後処理装置

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JPH11240665A
JPH11240665A JP6056398A JP6056398A JPH11240665A JP H11240665 A JPH11240665 A JP H11240665A JP 6056398 A JP6056398 A JP 6056398A JP 6056398 A JP6056398 A JP 6056398A JP H11240665 A JPH11240665 A JP H11240665A
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stapler
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Misao Kobayashi
美佐夫 小林
Yasushi Hosokawa
泰史 細川
Shuji Ishimaru
修二 石丸
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Nisca Corp
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステープラの交換が必要な場合にその取り付
け、取り外しを容易に行え、さらに画像形成装置からシ
ートのストレート排出または反転排出に応じて選択的
に、ステープラの綴じ位置および綴じ方向を容易に変更
すること。 【解決手段】 トレイ上に排出されたシートの一端側の
両角部に対応してステープラ15を上向き、下向きに支
持する2つのステープラ支持部材151と、このステー
プラ支持部材151を予め設定されている2箇所の支持
位置に選択的に搭載する移動式の載置板321とを備
え、1つのステープラユニットとしてフィニッシャー装
置内に引き出し式に装着する。なお、この装着に際し、
ステープラ15が回転され、その向きをシートの一端に
交差状、斜めに向けられ、シートの表面に対し針が斜め
に打ち込まれるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
ーなどの画像形成装置に用いるフィニッシャー装置を含
む、シートに所定の後処理を実行するシート後処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置に備えたシート後処
理装置では、複写機などの外部装置で画像を形成され、
ページ順に排出された複数のシートを整合したうえ、そ
の一端を後処理手段で後処理するようになっている。こ
の種のシート後処理装置は、特開平5−270167、
特開平9−86779などの各公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
この種のシート後処理装置においては、後処理手段がシ
ートに対する後処理位置に固定されているため、後処理
手段の交換が必要な場合に、専門的な技術が要求され、
その取り付け、取り外しが容易でないという問題があっ
た。また、複写機やプリンタの種類によって、画像形成
後のシートをストレートに排出するものや、反転して排
出するものがあるために、それぞれの排出形態に合わせ
て、後処理手段の後処理位置および後処理方向を変更す
る必要があり、その変更がまた容易でないという問題が
あった。
【0004】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、この種のシート後処理装置において、後
処理手段の交換が必要な場合にその取り付け、取り外し
を容易に行え、さらに画像形成装置からシートのストレ
ート排出または反転排出に応じて選択的に、後処理手段
の後処理位置および後処理方向を容易に変更することの
できる優れたシート綴じ装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシート綴じ装置においては、複数の取付部
を有する後処理手段の取付部材と、この後処理手段の取
付部材を移動自在に支持する支持部材とを備え、後処理
手段をその取付とともにシート後処理装置から外部に取
り出して、後処理手段の取り付け、取り外しを行うよう
にしている。
【0006】また、画像形成装置からのシートのストレ
ート排出または反転排出に応じて、後処理手段を複数の
取付部のいずれかに取り付け、取付部材上に支持するこ
とにより、後処理手段の取り付け位置を所定のシート後
処理位置に変位し、後処理手段の後処理方向をシートの
表面側から裏面側へ向けて設定するようにしている。
【0007】したがって、後処理手段の交換が必要な場
合に、その取り付け、取り外しを容易に行えるととも
に、画像形成装置においてシートのストレート排出また
は反転排出に応じて後処理手段の後処理位置および後処
理方向を容易に変更することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、後処理装置あるシート綴じ
装置の実施の形態について図を参照しながら説明する。
【0009】図1において、3はフィニッシャー装置で
あり、このフィニッシャー装置3は、外部装置の画像形
成装置に連設され、画像形成装置から搬送された用紙P
1を偏向する偏向経路9と、この偏向経路9から用紙P
1を略垂直方向に導く第1の用紙搬送経路10と、第1
の用紙搬送経路10から用紙P1を略水平方向に導く偏
向部を有する第2の用紙搬送経路11と、第2の用紙搬
送経路11の排紙下流側の出口端とフィニッシャー装置
3の排紙口3aとの間に形成された排紙経路兼用の処理
空間12と、第1の用紙搬送経路10と第2の用紙搬送
経路11との境界部分から分岐された第2の排紙経路1
3とを備える。
【0010】このようにして、用紙P1を、偏向経路
9,第1の用紙搬送経路10,第2の用紙搬送経路11
を経て処理空間12へ導き、この処理空間12でステー
プル処理した後に排紙口3aへ至るステープル処理用の
経路と、偏向経路9,第1の用紙搬送経路10,第2の
用紙搬送経路11を経た後に処理空間12を通過して排
紙口3aへ至る無加工処理の経路と、偏向経路9,第1
の用紙搬送経路10,第2の排紙経路13へ至る無加工
処理の経路を具備している。なお、偏向経路9,第1の
用紙搬送経路10,第2の用紙搬送経路11の全体経路
がフィニッシャー装置3の筐体14の後部形状に沿って
略コ字状に迂回されていることで、後述するシート綴じ
装置15Sのステープラ15を設置するための収納空間
16が形成されている。
【0011】ここで、偏向経路9は用紙P1が通過可能
な間隔を置いて対向された一対のガイドプレート17,
18によって形成されている。また、偏向経路9の経路
始端部には、外部装置から送られてきた用紙P1の用紙
先端部および用紙後端部を検出する用紙検出センサー2
0と、用紙P1を偏向経路9の下流側に搬送する供給ロ
ーラ対21,21とを備えている。
【0012】第1の用紙搬送経路10は用紙が通過可能
な間隔を置いてガイドプレート17と対向されたガイド
プレート22によって形成されている。また、第1の用
紙搬送経路10の経路中途部には偏向経路9から送られ
てきた用紙を搬送方向下流側へと搬送する搬送ローラ対
23,23が設けられている。
【0013】第2の用紙搬送経路11は用紙が通過可能
な間隔を置いてガイドプレート22に対向されたガイド
プレート24によって形成されている。また、第2の用
紙搬送経路11の経路終端部には、第1の用紙搬送経路
10から送られてきた用紙を排出方向下流側へと搬送す
る複数の搬送ローラ対25と、第2の用紙搬送経路11
内の用紙の排紙先端部並びに排紙後端部を検出する用紙
検出センサー26とが設けられている。この用紙検出セ
ンサー26は、偏向経路9上の用紙検出センサ20が外
部装置の画像形成装置のコントロールパネルもしくはコ
ンピュータ側で設定された転写枚数をカウントした後
に、このカウントアップ検出に相当する用紙の排紙後端
部を検出すると、所定時間経過後にステープラ15を駆
動させるための命令信号を出力するようになっている。
また、第1の用紙搬送経路10と第2の用紙搬送経路1
1との境界部分には第2の用紙搬送経路11と第2の排
紙経路13とに用紙の搬送方向を切り換える切換手段2
7が設けられている。この切換手段27は、ステープラ
15の用紙幅方向に沿う駆動により対偶をなして駆動す
るクランクアーム28,29と、クランクアーム28,
29の駆動によって回転する切換レバー30とを有して
いる。
【0014】なお、この実施の形態では、フィニッシャ
装置3において用紙検出センサ20の情報に基づいてス
テープラ処理のタイミングを決定し、ステープラ15を
駆動する例を記載しているが、当然のことながら、画像
形成装置でこのタイミングを知恵しており、画像形成装
置で枚数カウントとステップル処理判断を行い、フィニ
ッシャ装置3に対してステップルコマンドを発行するよ
うな体系も考えられる。さらに、ステープラ15を駆動
する信号を手押しのボタン等で発生するようにしても良
い。
【0015】また、処理空間12は、第2の用紙搬送経
路11の出口端の下方に位置し、第2の用紙搬送経路1
1の出口端寄りに下端がオーバラップされた状態で排紙
口3aに向かって傾斜設定されたステープラトレイ31
の上方に形成されている。
【0016】この処理空間12の排紙口3aの近傍には
排紙処理部32を備えている。排紙処理部32は、ステ
ープルトレイ31の上端に回転可能に設けられた複数の
排紙駆動ローラ41,41…と、この排紙駆動ローラ4
1,41…に接離可能なアーム式従動ローラ42,42
…と、排紙駆動ローラ41,41…と同軸に設けられた
回転アーム43とを有している。
【0017】ここで、アーム式従動ローラ42は、用紙
の排出状態に応じて排紙駆動ローラ41に対して接近、
離反するものであり、ステープラ15により用紙を束ね
た際に排紙駆動ローラ41に接近して用紙束を排紙駆動
ローラ41とで挟持することにより、その用紙束を排紙
口3aから後述の集積トレイ33上に排紙する。なお、
アーム式従動ローラ42の接近、離反は、特に図示しな
いが、アーム式従動ローラ42を回転可能に保持したア
ームに係合爪を突設すると共に、この係合爪に一端が係
合するL字状レバーの他端側に偏心カムを当接させ、こ
の偏心カムの回転を制御することで行う。即ち、偏心カ
ムの回転角によってL字状レバーが回動して係合爪を上
下動させ、この上下動によってアームが回動する構成と
なっている。
【0018】また、回転アーム43は、その両端にコロ
47,48を回転可能に設けた略L字形状を呈してい
る。なお、この回転アーム43は、特に図示しないが、
モータ駆動によりウォームギヤが回転され、このウォー
ムギヤの回転を回転ギヤが受けて回転される。ここで、
回転ギヤと排紙駆動ローラ41とは同軸であるが各々独
立した回転を行うようになっている。
【0019】排紙処理部32の下方には、フィニッシャ
ー装置3の筺体14の外壁から突出状態で上方に向けて
傾斜設定された集積トレイ33が設けられている。この
集積トレイ33は、その基部に固定のブラケット34に
設けられたローラ35,35が上下方向に延びるガード
レール36に沿って移動することにより上下動され、そ
の上下駆動用の昇降装置37が筺体14の外部に設けら
れている。
【0020】一方、第2の排紙経路13は、用紙が通過
可能な間隔を置いて互いに対向するガイドプレート5
2,53によって形成されている。その経路終端部には
用紙を補助排紙口3bから排紙するための排紙ローラ対
54と、補助排紙口3bの下方から上方に向けて斜めに
傾斜した状態で筺体14の上部に開閉可能に設けられた
補助集積トレイ55に集積された用紙の積載量を検出す
るための積載量検出センサー56とを備えている。
【0021】この第2の排紙経路13には、ステープラ
15が用いられないことにより図示されない駆動にてク
ランクアーム28,29が駆動され、切換レバー30に
より搬送経路が切り替えられて、第1の用紙搬送経路1
0の終端部から用紙が搬送される。
【0022】ここで、積載量検出センサー56は、その
積載量が最大となったことを検出すると、残りの用紙を
集積トレイ33へと積載するように切換レバー30を作
動させる。なお、ステープラ15を用いない場合の用紙
の積載を集積トレイ33で行い、この集積トレイ33で
の積載が最大となったときに補助集積トレイ55を用い
るようにしてもよい。
【0023】また、補助集積トレイ55は、第2の用紙
搬送経路11と処理空間12の上方を開放するよう回動
可能に筐体14に設けられている。なお、偏向経路9お
よび第1の用紙搬送経路10でのジャム検知は用紙検出
センサー20によって行われ、図1中、1点鎖線で示し
たようにカバー14aの開放によりジャム解除を行うこ
とができる。
【0024】さらに、補助集積トレイ55は図1の1点
鎖線で示した位置にワイヤーなどの支え部材を設けるこ
とで、集積トレイ33では扱えない大きいサイズの排出
に適応させることもできる。
【0025】なお、各ローラ対21,23,25,54
は、一方が駆動側ローラで他方が従動側ローラになって
おり、モータの駆動によってローラ対54が回転される
と共に、複数のプーリ並びにベルトを介して各ローラ対
21,23,25の駆動ローラが回転するようになって
いる。
【0026】(第1の実施の形態)このフィニッシャー
装置3において、処理空間12および収納空間16にシ
ート綴じ装置15Sが設置されている。ここで、シート
綴じ装置15Sは、シートを収納可能なステープラトレ
イ31と、このステープラトレイ31上に収納されたシ
ートの角部を針綴じするステープラ15とにより構成さ
れている。
【0027】ステープラトレイ31は、既に説明してい
るように、処理空間12において第2の用紙搬送経路1
1の出口端寄りに下端がオーバーラップされ、排紙口3
aに向けて傾斜設定されている。その両側には、図2に
示すように、第2の用紙排紙経路11からの用紙の両幅
を揃えるための第1、第2の整合基準部材311、31
2が取り付けられ、さらにこれらの整合基準部材31
1、312間に用紙のサイズに応じて用紙の幅方向に変
位可能な移動基準部材313が配設されている。
【0028】ここで、第1、第2の整合基準部材31
1、312は、所定の幅寸法を有する板材からなり、ス
テープラトレイ31の両側に、整合基準部材311、3
12の平面側をステープラトレイ31の平面に対して直
角方向に向け、立ち上げられて設けられている。移動基
準部材313はステープラトレイ31上に各整合基準部
材311、312に平行に立ち上げ配置されたガイド板
314と、その駆動装置315とからなる。ステープラ
トレイ31の平面上には、その中央部に両整合基準部材
311、312方向に向けて長穴状に切り欠かれたガイ
ド穴316が設けられ、その下面側にガイド板314の
駆動装置315として、駆動モータ317と、その回転
軸に取り付けられたピニオン318と、ピニオン318
に噛合され、ガイド穴316に沿って変位可能なラック
部材319とを備え、ガイド板314がラック部材31
9の一端に取り付けられて、ステープラトレイ31上に
配置されている。なお、ガイド板314はラック部材3
19の両端に着脱可能であり、図2(A),(B),
(C)に示すように、ステープラ15の支持位置の変更
によりシートの整合基準位置が変わるため、ステープラ
15の支持位置に応じて、ガイド板314のラック部材
319に対する取り付け位置および駆動方向が変更でき
るようになっている。また、図3に示すように、これら
の整合基準部材311、312の一方を共用し、ステー
プラトレイ31の両側にそれぞれ着脱可能に取り付ける
ように変更してもよい。さらに、図4に示すように、ガ
イド板314をステープラトレイ31上でその中心から
両側方向にスライド可能な構造に代えてもよく、この場
合はガイド板314を着脱可能に取り付ける必要がな
い。ステープラトレイ31にはまた、図1に示すよう
に、用紙の積載量を検出するための計量センサー39が
設けられている。この計量センサー39の検出量は、ス
テープラ15の綴じ許容量に応じて設定され、その綴じ
許容量以上に用紙が積載された際にはステープラ綴じが
行われないようになっている。
【0029】なお、ステープラトレイ31の下端には、
パドルが設けられている。用紙検出センサー26により
用紙の通過を検出された後、所定時間の経過を確認した
時点でこのパドルが回転され、この回転によりステープ
ラトレイ31上に排紙されて自重によって滑り落ちた用
紙をステープラ15に向けて掻き込み、ストッパ90と
ステープラ規制壁15bに当接し、確実に後端整合が行
われるようになっている。
【0030】ステープラ15は、このステープラトレイ
31の下端と第1の用紙搬送経路10との間に位置する
ように、偏向経路9,第1の用紙搬送経路10,第2の
用紙搬送経路11を迂回することによって形成された収
納空間16に設けられている。
【0031】ステープラ15はその支持構造体320に
よりフィニッシャー装置3内に組み込まれ、ステープラ
15とその支持構造体320とにより一つのステープラ
ユニット15Uを構成している。図5に示すように、ス
テープラ15は、針を折り曲げるためのベンチユニット
58と、針を用紙に押し込むためのドライバユニット5
9とを備え、ベンチユニット58を囲むベンチフレーム
に対してドライバユニット59の回転中心位置は固定さ
れており、この回転中心となるピン61にドライバユニ
ット59が回転可能に設けられている。駆動モータ62
の回転動力は3段のシーケンスギヤ63に伝達される。
このシーケンスギヤ63にはドライバユニット59によ
るベンチユニット58の開閉をコントロールするための
ギヤピン64が突設されている。
【0032】複数の針を収納したステープルカートリッ
ジ15aから先端外に覗いている針をステープラトレイ
31上の用紙束に対して下方から針を挿入するためのド
ライバ65は、ドライバアーム66の上下に連動して針
をドライバユニット59の打込部67から挿入する。ド
ライバアーム66は、その回転中心を軸としてギヤピン
64を長孔66aで連結されており、シーケンスギヤ6
3の1回転に付き1回の上下動を行う。
【0033】なお、図1に示すように、筐体14の背面
カバー14aが開放可能であり、ガイドプレート17,
18,22の中央が開放されているため、ステープラ1
5に内蔵されたカートリッジ15aが着脱できるように
なっている。
【0034】ステープラ15は、用紙の綴じる位置や綴
じる方向に応じて、その支持構造体320によって支持
位置が変更可能になっている。その支持構造体320を
図6から図9に示している。
【0035】図6に示すように、ステープラ15はステ
ープラ取り付け用の載置板321上に固定されるように
なっている。載置板321は、細長い平面状のステープ
ラ載置面322と、その左右両側に下方に向けて略L字
形に折り曲げ形成された側片323と、その前後両端に
下方に向けて直角に折り曲げ形成された端片324とか
らなり、ステープラ載置面322にはその両端側所定位
置にステープラ15を軸支するための円形の穴325が
1つずつ穿設され、さらに、それぞれの穴325の近傍
で、ステープラ載置面322の一方の側縁に沿ってばね
配置用の細長い穴326およびその一端側にばね係止用
の穴327がそれぞれ形成されるとともに、他方の側縁
に切り起こしにより係止爪328が上方向に向けて突設
されている。ここで、これらの穴326、327、係止
爪328はステープラ載置面322の中心部を対称中心
として相互に対称的な位置(180°反転された位置)
の関係になっている。
【0036】載置板321のステープラ載置面322に
は、いずれか一方の円形の穴325上にステープラ15
を支持するためのベース板329が軸支され、水平方向
に揺動可能に取り付けられている。ベース板329は板
状の部材からなり、ステープラ15を支持する矩形状の
支持部330を有し、その両側にアーム部331が突出
形成されている。また、ステープラ15の支持部330
の一部にはばね係止用の穴332が設けられている。ベ
ース板329は載置板321のステープラ載置面322
上に軸支されるとともに、この両者間にばね333が介
在配置されている。すなわち、ばね333を載置板32
1の穴326上に配置して一端が載置板321側の穴3
27に係止されるとともに、その他端がベース板329
側の穴332に係止され、このばね333の圧縮力によ
りベース板329の連結側が引っ張られ、ベース板32
9が常時ばね333の圧縮方向に付勢される。また、こ
のばね333の連結と同時に、ベース板329の一方の
アーム部331が載置板321の係止爪328に衝接、
係止されて、ベース板329が両アーム部331を載置
板321上でステープラ載置面322の長手方向に対し
て直交する方向に向けて保持されている。なお、この載
置板321の奥側の端片324にフィニッシャー装置3
内に設置された雌側のコネクタ3Cに接続する雄側のコ
ネクタ321Cが設けられている。
【0037】載置板321はまた、図7に示すように、
フィニッシャー装置3内において、ステープラトレイ3
1の一側部に沿って配置固定された一対のガイドレール
334を介して移動可能に装着されるようになってい
る。一対のガイドレール334はそれぞれ、載置板32
1と略同じ長さを有し、断面略コ字形をなすレール材か
らなり、フィニッシャー装置3内の所定位置において両
ガイドレール334間に載置板321の幅寸法分だけ間
隔を開けて対向配置されている。したがって、載置板3
21の両側片323を各ガイドレール334内に嵌め込
まれて、載置板321がこれらガイドレール334の案
内によりステープルトレイ31の一端部に沿って移動可
能であり、フィニッシャー装置3に対し外部に引き出し
可能に装着されている。
【0038】また、一対のガイドレール334の一方に
は、その上面で、奥側の所定のシート綴じ位置に相当す
る部位にストッパーピン用の取り付け穴335が穿設さ
れ、一対のガイドレール334の他方には、その上面
で、手前側の所定のシート綴じ位置に相当する部位にス
トッパーピン用の取り付け穴335が穿設されて、これ
らの取り付け穴335にストッパーピン336が着脱可
能に取り付けられるようになっている。したがって、ス
テープラ15の取り付け位置を奥側としてステープラ1
5を取り付けて、ストッパーピン336を一方のガイド
レール334の奥側の取り付け穴335に固定した場
合、図8(A)に示すように、載置板321を一対のガ
イドレール334の始端から合わせ、これらガイドレー
ル334に沿って奥側方向に向けて送り入れると、図8
(B)に示すように、ベース板329の一方のアーム部
331がストッパーピン336に衝接し、そのアーム部
331の移動を規制されて、ベース板329が所定方向
に向けて回転し、ベース板329の支持部330上に支
持されたステープラ15がその移動方向延長上に対して
交差状に、ステープラトレイ31の一端部に斜めに向け
て固定される。なお、このとき、載置板321奥側端の
コネクタ321Cがフィニッシャー装置3内のコネクタ
3Cに接続される。また、ステープラ15の取り付け位
置を手前側としてステープラ15を取り付けて、ストッ
パーピン336を他方のガイドレール334の手前側の
取り付け穴335に固定した場合、図9(A)に示すよ
うに、載置板321を一対のガイドレール334に沿っ
て奥側へ送り入れると、ベース板329の他方のアーム
部331がストッパーピン336に衝接し、そのアーム
部331の移動を規制されて、ベース板329が所定方
向に向けて回転し、ベース板329の支持部330上に
支持されたステープラ15がその移動方向延長上に対し
て交差状に、ステープラトレイ31の一端部に斜めに向
けて固定される。
【0039】このような載置板321において、予め設
定された2箇所の支持位置にステープラ15が次のよう
にして支持される。第1に、図5に示すように、一つの
ステープラ15を上向き、下向き兼用に用いる場合であ
り、ステープラ15の上下にそれぞれステープラ支持部
材151を備え、上下いずれか一方の支持部151Uま
たは151Dが載置板321上にベース板329を介し
て取り付けられる。第2に、図10に示すように、一つ
のステープラ15を上向き専用に用いる場合であり、ス
テープラ15の下部にステープラ支持部材152を備
え、このステープラ支持部材152が載置板321上に
ベース板329を介して取り付けられる。
【0040】第3に、図11に示すように、一つのステ
ープラ15を下向き専用に用いる場合であり、ステープ
ラ15の下部にステープラ支持部材153を備え、この
ステープラ支持部材153が載置板321上にベース板
329を介して取り付けられる。
【0041】したがって、ベンチユニット58側が支持
部材に取り付けられた場合は、ドライバユニット59が
移動して針綴じし、ドライバユニット59側が支持部材
に取り付けられた場合は、ベンチユニット58が移動し
て針綴じする。
【0042】このような構成を備えたフィニッシャー装
置3は、例えば、図12または図15に示すように、複
写機やレーザープリンター等の画像形成装置本体2上
に、アダプタ装置4を介して連結され、画像形成された
シートの後処理を行うようになっている。
【0043】ここで、画像形成装置本体2には、複数の
用紙を収納する給紙カートリッジ5と、給紙カートリッ
ジ5からの用紙に画像を転写する転写ドラム6を有する
画像形成手段7と、画像定着後の用紙をフィニッシャー
装置3に供給する搬送部8とを備え、この搬送部8から
送り出された用紙P1がアダプタ装置4を介してフィニ
ッシャー装置3へ供給される。なお、このような画像形
成装置本体2にフィニッシャー装置3の機能を内蔵し、
画像形成装置本体2とフィニッシャー装置3とを一つの
装置内に具備した画像形成装置とすることも可能であ
る。
【0044】次に、図12および図15に例示する画像
形成装置に連結したフィニッシャー装置3によるシート
の後処理動作について、シート綴じ装置15Sの動作を
中心に説明する。
【0045】まず、図12に示す画像形成装置の場合、
その給紙カートリッジ5の給紙方向から、画像形成後の
シートがフィニッシャー装置3においてステープラトレ
イ31上にストレート排出され、フェイスアップ状態で
Nページから降順に重ねられていく。
【0046】このようなシートのストレート排出の場
合、図6に示したように、ステープラ15がその載置板
321の移動方向手前側の支持位置に取り付けられる。
この取り付けに際して、フィニッシャー装置3から外部
に載置板321を引き出し、載置板321上、手前側の
穴325上にベース板329をばね333とともに取り
付けて、ベース板329上にステープラ15を下向きに
支持する。図5に示す上向き、下向き兼用のステープラ
15の場合、その支持部151Dをベース板329に固
定して、ステープラ15を下向きに支持する。また、図
11に示す下向き専用のステープラ15の場合、その支
持部材153をベース板329に固定して、ステープラ
15を下向きに支持する。すなわち、ドライバユニット
59の移動により針綴じする。なお、載置板321の一
対のガイドレール334の一方に、図8に示すように、
ストッパーピン336を取り付けておく。
【0047】このようにして、載置板321を一対のガ
イドレール334に合わせてフィニッシャー装置3内に
押し戻すと、既に図8を用いて説明しているように、ベ
ース板329の一方のアーム部331が一対のガイドレ
ール334の一方に取り付けてあるストッパーピン33
6に衝接し、その移動を規制されて、ベース板329と
ともにステープラ15が斜めに向けて固定され、この向
きがシートの表面に対して左角に斜めに針を打ち込む設
定になる。
【0048】なお、このステープラ15の支持位置に応
じ、図2〜図4に示すように、ステープラトレイ31上
の移動基準部材313について、ガイド板314の取り
付け位置およびその駆動方向が決まり、また整合基準部
材を共用にした場合は、さらに整合基準部材の取り付け
位置が決まり、それぞれ必要に応じて設定変更される。
【0049】(シート後処理動作)図12において、画
像形成装置本体2から排出された用紙P1は搬送ローラ
対21,23,25の駆動並びにガイドプレート17,
18,22,24の案内によって偏向経路9,第1の用
紙搬送経路10,第2の用紙搬送経路11内を経由して
迂回搬送されていく。このとき、アーム式従動ローラ4
2は排紙駆動ローラ41から離反した状態にあり、ま
た、回転アーム43は、その一方によってステープラト
レイ31の積載面31aが延長された状態になってい
る。
【0050】そして、図13(a),(b)に示すよう
に、第2の用紙搬送経路11の終端部から処理空間12
上へ用紙P1が搬送され、図13(c)に示すように、
第2の用紙搬送経路11の終端部に設けられた搬送ロー
ラ対25から排紙後端部が抜けると、ステープラトレイ
31はその強制排出に伴う勢いによって排紙先端部が排
紙駆動ローラ41とアーム式従動ローラ42との間から
外部へと突出した後に逆方向へと自重により案内され、
用紙の幅方向が第1整合基準部材311または第2の整
合基準部材312と移動基準部材313とにより整合さ
れ、さらに図13(d)に示すように、用紙の排紙後端
部がパドルの回転によってストッパ90とステープラ規
制壁15b(図1参照。)に当接されて整合される。
【0051】このような処理が複数枚繰り返され、用紙
検出センサ20(図1参照。)が所定枚数をカウント
し、そのカウントアップの最終用紙がステープラトレイ
31上に搬送されて整合が完了することを用紙検出セン
サー26の所定時間で検出すると、パドルが回転して最
終用紙をステープラ15へ落し込む。そして、下向きの
ステープラ15により用紙束がステープル綴じされる。
【0052】このとき、予め設定されたステープラ15
の向きおよび支持位置から、フェイスアップされて整合
されている用紙束の表面側左角に、斜めに、上から下に
向けて針が打ち込まれ、用紙束が綴じられる。
【0053】このステープル綴じが行われた時点で既
に、アーム式従動ローラ42が排紙駆動ローラ41に接
近して、用紙束がグリップされているから、ステープル
処理によって用紙束が崩れることはない。
【0054】つづいて、ステープル綴じ後の用紙束は、
図14(a),(b)に示すように、駆動ローラ41と
アーム式従動ローラ42との協同によって搬送される。
この際、回転アーム43も同時に回転して積載面31a
の延長状態を解除しつつ、図7(c)に示すように、集
積トレイ33上へと用紙束を集積させる。
【0055】さらに、回転アーム43は、図14(d)
に示すように、もとの積載面31aを延長した状態へと
復帰するようにそのまま回転を継続し、その復帰状態で
回転が停止する。そして、以下、用紙束の組数に応じた
処理が繰り返され、用紙束の積載量が増えると集積トレ
イ33が下方へと変移して大量の用紙束の集積が可能と
なる。
【0056】なお、ステープル綴じが行われない場合
は、図示されない駆動手段によってレバー28,29が
回動され、この回動によって切換レバー30が切り換え
られて、第2の排紙経路13が第1の用紙搬送経路10
と連通される。したがって、画像形成装置本体2から排
出された用紙は、搬送ローラ対21,23,54の駆動
によって偏向経路9,第1の用紙搬送経路10,第2の
排紙経路13内を経由して搬送され、第2の集積トレイ
55へと順次積載される。
【0057】次に、図15に示す画像形成装置の場合、
その給紙カートリッジ5の給紙方向から、画像形成後の
シートがフィニッシャー装置3においてステープラトレ
イ31上に反転排出され、フェイスダウン状態で1ペー
ジから昇順に重ねられていく。
【0058】このようなシートの反転排出の場合、図6
に示したのと異なり、ステープラ15がその載置板32
1の移動方向奥側の支持位置に取り付けられる。この取
り付けに際して、フィニッシャー装置3から外部に載置
板321を引き出し、載置板321上、手前側の穴32
5上にベース板329をばね333とともに取り付け
て、ベース板329上にステープラ15を上向きに支持
する。図5に示す上向き、下向き兼用のステープラ15
の場合、その支持部151Uをベース板329に固定し
て、ステープラ15を上向きに支持する。また、図10
に示す上向き専用のステープラ15の場合、その支持部
材152をベース板329に固定して、ステープラ15
を上向きに支持する。すなわち、ベンチユニット58の
移動により針綴じする。なお、載置板321の一対のガ
イドレール334の一方には、図9に示すように、スト
ッパーピン336を取り付けておく。
【0059】このようにして、載置板321を一対のガ
イドレール334に合わせてフィニッシャー装置3内に
押し戻すと、既に図9を用いて説明しているように、ベ
ース板329の一方のアーム部331が一対のガイドレ
ール334の一方に取り付けてあるストッパーピン33
6に衝接し、その移動を規制されて、ベース板329と
ともにステープラ15が斜めに向けて固定され、この向
きがシートの表面側に対して左角に、斜めに針を打ち込
む設定になる。
【0060】なお、このステープラ15の支持位置に応
じ、図2〜図4に示すように、ステープラトレイ31上
の移動基準部材313について、ガイド板314の取り
付け位置およびその駆動方向が決まり、また整合基準部
材を共用にした場合は、さらに整合基準部材の取り付け
位置が決まり、それぞれ必要に応じて設定変更される。
【0061】このようなシート綴じ装置15S各部の設
定から、図15において、画像形成装置本体2から送り
出された画像形成後のシートが1ページ目から順次、ス
テープラトレイ31上にフェイスダウン状態で排出さ
れ、これが整合されると、ステープラ15の向きおよび
支持位置により、用紙束に対して右角に斜めに、下から
上に向けて針が打ち込まれ、用紙束が綴じられる。
【0062】このように、第1の実施の形態のシート綴
じ装置15Sによれば、ステープラトレイ31上に排出
されたシートの一端側の両角部に対応してステープラ1
5を上向き、下向きに支持する2つのステープラ支持部
材151と、このステープラ支持部材151を予め設定
されている2箇所の支持位置に選択的に搭載する移動式
の載置板321とを備え、1つのステープラユニット1
5Uとしてフィニッシャー装置3内に引き出し式に組み
込み、必要に応じてこのステープラユニット15Uをフ
ィニッシャー装置3から外部に引き出して、ステープラ
15の取り付け、または取り外しを行うようにしている
ので、ステープラ15の交換が必要な場合に、その取り
付け、取り外しを容易に行うことができる。
【0063】また、画像形成装置からのシートのストレ
ート排出または反転排出に応じて選択的に、ステープラ
15を上向き、下向きの2つの支持部材151のいずれ
か一方により支持し、載置板321の所定の支持位置に
取り付けることにより、ステープラの向きおよび支持位
置をシート表面側の所定の綴じ位置に合わせるようにし
ているので、シートの排出形態に応じて、ステープラ1
5の綴じ位置および綴じ方向を容易に変更することがで
きる。
【0064】さらに、このステープラ15の支持位置に
応じて、ステープラトレイ31上の移動基準部材313
の設定を変更し、ステープラトレイ31上のシートをス
テープラ15の支持位置側の整合基準面に向けて整合す
るようにしているので、シートの排出形態に関わらず、
ステープル綴じを所定の位置に行うことができる。
【0065】また、このシート綴じ装置15Sの場合、
ステープラユニット15Uをフィニッシャー装置3内に
装着すると同時に、ステープラ15を回転し、その向き
をシートの一端(一辺)に対して斜めに向けて、シート
の表面に対し針を斜めに打ち込みできるようにしている
ので、操作性の向上を図ることができる。
【0066】したがって、画像形成装置の設置先で、専
門的な技術を必要とすることなしに、仕向け変更を容易
に行うことができる。
【0067】(第2の実施の形態)図16、図17に本
発明の第2の実施の形態として、ステープラ15の支持
構造体420の構成が示されている。この実施の形態で
は、ステープラ15を固定する取り付け板421と、ス
テープラ15の取り付け板421をステープラトレイ3
1の端部に沿って移動するステープラ移動機構422
と、これら各部を1ユニットとしてフィニッシャー装置
3内に収容する引き出し式のフレーム423とを備え
る。
【0068】ここで、ステープラ15の取り付け板42
1は、ステープラ15を既に説明している各ステープラ
支持部材151、152、153を介して搭載可能な矩
形状の平板である。ステープラ移動機構422は、その
構成部品として、一対のロッド424と、一対のプーリ
425およびタイミングベルト426と、駆動用のモー
タ427とを有している。引き出し式のフレーム材42
3は、その構成部品として、主フレーム428と、ガイ
ドフレーム429とを有している。
【0069】この支持構造体420の構成上、主フレー
ム428は把手430を有する正面板431と、背面板
432と、両者を連結する連結板433と、正面板43
1の内側で平行に、連結板433の下部に固定された補
助板434とを備える。背面板432の一部にはガイド
穴435が設けられている。一方、ガイドフレーム42
9は正面側ガイド板436と、背面側ガイド板437
と、これらを連結する底板438とからなり、正面側ガ
イド板436の一部にガイド穴439が設けられてい
る。ガイドロッド440がその一端を主フレーム428
の補助板434に固定されるとともに、ガイドフレーム
429の正面側ガイド板436のガイド穴439、主フ
レーム428の背面板432のガイド穴435をそれぞ
れ通されて、その他端がガイドフレーム429の背面側
ガイド板437に固定されている。このようにして両フ
レーム428、429が結合され、主フレーム428の
正面板431をその把手430を握って引いていくと、
主フレーム428がガイドロッド440の案内によりガ
イドフレーム429に対して引き出されるようになって
いる。
【0070】このような主フレーム428において、正
面板431と背面板432との間に一対のロッド424
が取り付けられ、さらにこれらのロッド424と同じ高
さ位置で、背面板432側にモータ427に連結された
駆動側のプーリ425が取り付けられるとともに、正面
板431側に従動側のプーリ425が取り付けられて、
これら両者間にタイミングベルト426が巻き掛けられ
ている。
【0071】そして、ステープル15の取り付け板42
1が一対のロッド424上をスライド可能に組み付けら
れるとともに、その一側部をタイミングベルト426に
固定されている。したがってステープル15の取り付け
板421が、モータ駆動のタイミングベルト426の回
転により、一対のロッド424上を往復移動するように
なっている。
【0072】なお、このようなステープラ15の取り付
け板421上に、図17に示すように、ステープラ15
が上向き用または下向き用のステープラ支持部材151
Uまたは151Dまたは152または153を介して固
定され、支持される。
【0073】このような構成から、ステープラ15の取
り付けに際し、主フレーム428がフィニッシャー装置
3から外部に引き出され、その取り付け板421上にス
テープラ15が取り付けられる。この場合、シートの排
出形態、すなわちストレート排出か、または反転排出か
に応じてステープラ15が上向き、または下向きに固定
される。さらに、シートの排出形態に応じ、所定の操作
からステープラ15の取り付け板421が、モータ駆動
により両プーリ425間をタイミングベルト426が回
転されることにより、ステープラトレイ31の端部に沿
って移動され、位置決めされる。
【0074】このようなステープラ15の支持構造体4
20により、ステープラトレイ31の一端部において、
ステープラトレイ31上に排出され、整合された用紙束
に対して左角または左側縁の任意の位置に、その表面側
から裏面側に向けて針が打ち込まれ、用紙束が綴じられ
る。
【0075】このように上記第2の実施の形態によれ
ば、ステープラ15の支持構造体420をフィニッシャ
ー装置3内に引き出し式に組み込み、必要に応じてその
支持構造体420をフィニッシャー装置3から外部に引
き出して、ステープラ15の取り付け、取り外しを行う
ようにしているので、ステープラ15の交換が必要な場
合に、その取り付け、取り外しを容易に行うことができ
る。
【0076】また、画像形成装置からのシートのストレ
ート排出または反転排出に応じて選択的に、ステープラ
15を上向き、下向き2つの支持部材151のいずれか
一方により支持し、取り付け板421上に取り付けて、
その移動機構422によりステープラ15の取り付け位
置を所定のシート綴じ位置に合わせて変位するようにし
ているので、シートの排出形態に応じて、ステープラ1
5の綴じ位置および綴じ方向を容易に変更することがで
きる。
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるシート綴じ
装置を装着するフィニッシャ装置の断面図である。
【図2】同シート綴じ装置のステープラトレイに備えた
整合基準部材および移動基準部材を示す平面図及び断面
図である。
【図3】同シート綴じ装置のステープラトレイに備えた
整合基準部材および移動基準部材の変更例を示す平面図
である。
【図4】同シート綴じ装置のステープラトレイに備えた
整合基準部材および移動基準部材の変更例を示す平面図
である。
【図5】同シート綴じ装置に用いる上向き、下向き両用
のステープラおよびその支持部材の側面図である。
【図6】同シート綴じ装置に備えたステープラの支持構
造体の斜視図である。
【図7】同支持構造体の載置板とガイドレールとを示す
断面図である。
【図8】同支持構造体の動作例を示す平面図である。
【図9】同支持構造体の動作例を示す平面図である。
【図10】同シート綴じ装置に用いる上向き用のステー
プラおよびその支持部材の側面図である。
【図11】同シート綴じ装置に用いる下向き用のステー
プラおよびその支持部材の側面図である。
【図12】フィニッシャー装置を連結された画像形成装
置の一例を示す側面図である。
【図13】同フィニッシャー装置において、ステープラ
トレイへ用紙を搬送する過程を時系列で示す説明図であ
る。
【図14】同フィニッシャー装置において、集積トレイ
へ用紙束を搬送する過程を時系列で示す説明図である。
【図15】フィニッシャー装置を連結された画像形成装
置の別の例を示す側面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態におけるシート綴
じ装置のステープラの支持構造体を示す斜視図である。
【図17】同ステープラの支持構造体を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
3 フィニッシャー装置 15S シート綴じ装置(シート後処理装置) 15U ステープラユニット 15 ステープラ(後処理手段) 151 ステープラ支持部材 152 ステープラ支持部材 153 ステープラ支持部材 31 ステープラトレイ 311 第1の整合基準部材 312 第2の整合基準部材 313 移動基準部材 314 ガイド板 315 駆動装置 316 ガイド穴 317 駆動モータ 318 ピニオン 319 ラック部材 320 支持構造体 321 載置板(取付部材) 321C コネクタ 322 ステープラ載置面 323 側片 324 端片 325 穴 326 穴 327 穴 328 係止爪 329 ベース板 330 支持部 331 アーム部 332 穴 333 ばね 334 ガイドレール(支持部材) 335 取り付け穴 336 ストッパーピン 420 支持構造体 421 取り付け板 422 ステープラ移動機構 423 引き出し式のフレーム 424 ロッド 425 プーリ 426 タイミングベルト 427 モータ 428 主フレーム 429 ガイドフレーム 430 把手 431 正面板 432 背面板 433 連結板 434 補助板 435 ガイド穴 436 正面側ガイド板 437 背面側ガイド板 438 底板 439 ガイド穴 440 ガイドロッド

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを収納可能な収納トレイと、この
    収納トレイに収納されたシートを後処理する後処理手段
    とを備えるシート後処理装置において、 前記後処理手段を取り付けるための取付部を複数設けた
    取付部材と、 前記シート後処理装置に固定され、前記取付部材をスラ
    イド移動自在に支持する支持部材とを備え、 前記取付部材の複数の取付部のいずれかに取り付けた後
    処理手段を所定のシート後処理位置に移動することを特
    徴とするシート後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は前記取付部材を前記収納
    トレイ端部に沿ってスライド移動自在に支持するととも
    に、前記取付部材に支持される前記後処理手段の向きを
    所定のシート後処理位置にて偏向させることを特徴とす
    る請求項1記載のシート後処理装置。
  3. 【請求項3】 前記後処理手段を前記取付部材に対し揺
    動して前記後処理手段の向きを偏向する偏向手段を設け
    たことを特徴とする請求項2記載のシート後処理装置。
  4. 【請求項4】 前記偏向手段は、前記後処理手段を所定
    のシート後処理位置で規制する規制手段と、前記後処理
    手段に設けられ、前記取付部材のスライド移動により前
    記規制手段と当接して前記後処理手段を揺動させる揺動
    部材とで構成したことを特徴とする請求項3記載のシー
    ト後処理装置。
  5. 【請求項5】 前記後処理手段の揺動方向と対向する方
    向に付勢する付勢手段と、前記取付部材に前記後処理手
    段の揺動方向と対向する方向への揺動を阻止する阻止部
    材とを設けたことを特徴とする請求項3または4記載の
    シート後処理装置。
  6. 【請求項6】 前記後処理手段は、シート後処理位置に
    て前記収納トレイの端部の前記取付部材の移動方向延長
    上と交差する方向に揺動することを特徴とする請求項3
    から5のいずれかに記載のシート後処理装置。
  7. 【請求項7】 前記取付部は、前記収納トレイ上のシー
    トの一方の面から後処理を実行するための前記後処理手
    段の取付位置と他方の面から後処理を実行する前記後処
    理手段の取付位置とを有することを特徴とする請求項1
    記載のシート後処理装置。
  8. 【請求項8】 前記支持部材は、前記収納トレイ上のシ
    ートの一方の面から後処理するための前記取付部材の支
    持位置と他方の面から後処理する前記取付部材の支持位
    置とを有することを特徴とする請求項1記載のシート後
    処理装置。
  9. 【請求項9】 前記収納トレイ上のシートを整合するた
    めの整合基準部材とこの整合基準部材に向かって進退自
    在に移動される移動基準部材とを有する整合手段とを備
    え、前記整合基準部材を前記取付部材の複数の取付部の
    それぞれに対応して配置したことを特徴とする請求項1
    記載のシート後処理装置。
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