JP2005090426A - 排気ガス浄化システム - Google Patents
排気ガス浄化システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005090426A JP2005090426A JP2003327394A JP2003327394A JP2005090426A JP 2005090426 A JP2005090426 A JP 2005090426A JP 2003327394 A JP2003327394 A JP 2003327394A JP 2003327394 A JP2003327394 A JP 2003327394A JP 2005090426 A JP2005090426 A JP 2005090426A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- catalyst
- temperature
- absorbent
- purification system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N3/00—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
- F01N3/08—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
- F01N3/0807—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents
- F01N3/0828—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents characterised by the absorbed or adsorbed substances
- F01N3/0857—Carbon oxides
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
【課題】250℃以下の低温域でも優れたNOx浄化能を有する排気ガス浄化システムを提供すること。
【解決手段】内燃機関の排気ガス流路にCO2吸収材、H2生成触媒及びNOx触媒を配設し、これらの温度を測定する手段と、還元成分増大手段と、排気ガス温度を高める手段と、を備え、H2生成触媒が水蒸気と一酸化炭素からガスシフト反応により水素を生成し、NOx触媒が排気ガス中のNOxをリーン時に吸着しリッチ時に還元浄化する排気ガス浄化システムである。排気ガス温度を高める手段により昇温された排気ガスがCO2吸収材がCO2を放出する温度以上且つその温度よりも50℃高い温度未満である。NOx触媒がPtやRhとCe酸化物とアルカリ金属類を含む酸化物など含み、300℃における、該アルカリ金属類の酸化物とCO2との反応の生成自由エネルギーΔGが、H2生成触媒に含まれるアルカリ金属類の酸化物の当該ΔGより小さいようにする。
【選択図】なし
【解決手段】内燃機関の排気ガス流路にCO2吸収材、H2生成触媒及びNOx触媒を配設し、これらの温度を測定する手段と、還元成分増大手段と、排気ガス温度を高める手段と、を備え、H2生成触媒が水蒸気と一酸化炭素からガスシフト反応により水素を生成し、NOx触媒が排気ガス中のNOxをリーン時に吸着しリッチ時に還元浄化する排気ガス浄化システムである。排気ガス温度を高める手段により昇温された排気ガスがCO2吸収材がCO2を放出する温度以上且つその温度よりも50℃高い温度未満である。NOx触媒がPtやRhとCe酸化物とアルカリ金属類を含む酸化物など含み、300℃における、該アルカリ金属類の酸化物とCO2との反応の生成自由エネルギーΔGが、H2生成触媒に含まれるアルカリ金属類の酸化物の当該ΔGより小さいようにする。
【選択図】なし
Description
本発明は、排気ガス浄化システムに係り、更に詳細には、酸素過剰雰囲気下(リーン雰囲気下)で運転する内燃機関の排気ガスに含まれるNOxを低温域(200〜250℃)で吸着・浄化し、高温域(600〜650℃)でS被毒されたNOx触媒を再生する排気ガス浄化システムに関する。
従来からリーン域のNOxを浄化する触媒は種々提案されており、例えば白金(Pt)とランタン(La)を多孔質担体に担持した触媒に代表されるように、リーン域でNOxを吸着し、ストイキ〜リッチ時にNOxを放出させ浄化する触媒が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平5−168860号公報
これまで、リーンバーンエンジンやディーゼルエンジンでは、NOx吸着触媒を使って、NOxの浄化を行ってきた。かかるNOx吸着触媒は、以下のイ〜ハ
イ.NOxを吸着する機能
ロ.吸着したNOxを脱離する機能
ハ.脱離したNOxを浄化する機能
の機能を使用してNOxを浄化する。これらの機能のうち、低温域(250℃以下)では、NOxの脱離及び浄化が起こらないことがあった。
一方、このような低温域でNOxを十分に脱離、浄化する方法としては、水素の利用が有効である。具体的には、排気ガス中に存在するCOを使い、CO+H2O→H2+CO2という反応を利用して、水素を生成できる。
しかし、近年では、低燃費化のためエンジンの燃焼効率が上がり、低排温化が進み、排気ガス中にCO2がより大量に含まれるため、反応が進みにくいという問題点があった。
イ.NOxを吸着する機能
ロ.吸着したNOxを脱離する機能
ハ.脱離したNOxを浄化する機能
の機能を使用してNOxを浄化する。これらの機能のうち、低温域(250℃以下)では、NOxの脱離及び浄化が起こらないことがあった。
一方、このような低温域でNOxを十分に脱離、浄化する方法としては、水素の利用が有効である。具体的には、排気ガス中に存在するCOを使い、CO+H2O→H2+CO2という反応を利用して、水素を生成できる。
しかし、近年では、低燃費化のためエンジンの燃焼効率が上がり、低排温化が進み、排気ガス中にCO2がより大量に含まれるため、反応が進みにくいという問題点があった。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、250℃以下の低温域でも優れたNOx浄化能を有する排気ガス浄化システムを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、H2生成触媒とともにCO2吸収材を配設することにより、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、CO2吸収材をH2生成触媒に混在させたり近傍に配置することにより、低温域でもH2生成反応が進行するようになる。
また、このCO2吸収材は一度CO2を吸収すると高温にしない限りCO2を放出しない。よって、高温にしてCO2を放出させるが、このときに排気ガス中の硫黄で被毒されたNOx触媒の再生も同時に行える。
更に、放出されたCO2をNOx触媒中のNOx吸着成分の再炭酸化に使うことで、硫黄被毒が容易且つより低温で解除される。これにより、耐熱性が向上し、使用貴金属量を低減できる。
また、このCO2吸収材は一度CO2を吸収すると高温にしない限りCO2を放出しない。よって、高温にしてCO2を放出させるが、このときに排気ガス中の硫黄で被毒されたNOx触媒の再生も同時に行える。
更に、放出されたCO2をNOx触媒中のNOx吸着成分の再炭酸化に使うことで、硫黄被毒が容易且つより低温で解除される。これにより、耐熱性が向上し、使用貴金属量を低減できる。
以下、本発明の排気ガス浄化システムについて詳細に説明する。なお、本明細書において、「%」は特記しない限り質量百分率を示す。
本発明の排気ガス浄化システムは、酸素過剰雰囲気下で運転する内燃機関と、この内燃機関の排気ガス流路に配設するCO2吸収材、H2生成触媒及びNOx触媒と、これらCO2吸収材、H2生成触媒及びNOx触媒の温度を測定する手段と、排気ガス中の還元成分濃度を間欠的に増大できる還元成分増大手段と、排気ガス温度を高める手段と、を備えて成る。
このようにCO2吸収材を配設することで、250℃以下の低温域でもH2生成触媒からH2がNOx触媒に供給され、NOxの脱離・浄化反応が効果的に進行する。また、硫黄被毒解除の際にH2生成触媒からのH2とCO2吸収材からのCO2でNOx触媒を容易に再生できる。
このようにCO2吸収材を配設することで、250℃以下の低温域でもH2生成触媒からH2がNOx触媒に供給され、NOxの脱離・浄化反応が効果的に進行する。また、硫黄被毒解除の際にH2生成触媒からのH2とCO2吸収材からのCO2でNOx触媒を容易に再生できる。
ここで、上記NOx触媒は、内燃機関より排出される排気ガス中のNOxを、リーン雰囲気で吸着し、間欠的にリッチ化することにより吸着NOxを浄化する。間欠的にリッチ化するには、例えば、エンジンの運転状態を変えることや、還元成分(H2、CO及びHCなど)を直接供給することなどが考えられる。このため、還元成分増大手段及び排気ガス温度を高める手段を配設して間欠的にリッチ化する。なお、特に、エンジンの運転状態を変える方法が望ましく、余計な装置を必要とせずにコストを低減できる。
また、上記NOx触媒には、硫黄被毒(S被毒)を受けるという問題点もある。このS被毒は一時被毒であるため、高温にすれば解除可能であるが、あまり高温に曝すと耐久性が低下し易い。
代表的なNOx触媒であるBaを例にとれば、S被毒解除反応はBaSO4+H2+HC→BaCO3+SO2で表される。この式からもわかるように、Baから硫酸が抜け、炭酸が入ることでNOx吸収材としての機能が再活性する。ここで、H2生成触媒が水素を生成しつつ、CO2を放出すれば、より低い温度でS被毒解除反応が進むことになる。
また、上記NOx触媒には、硫黄被毒(S被毒)を受けるという問題点もある。このS被毒は一時被毒であるため、高温にすれば解除可能であるが、あまり高温に曝すと耐久性が低下し易い。
代表的なNOx触媒であるBaを例にとれば、S被毒解除反応はBaSO4+H2+HC→BaCO3+SO2で表される。この式からもわかるように、Baから硫酸が抜け、炭酸が入ることでNOx吸収材としての機能が再活性する。ここで、H2生成触媒が水素を生成しつつ、CO2を放出すれば、より低い温度でS被毒解除反応が進むことになる。
上記NOx触媒としては、例えば、白金、ロジウムのいずれか一方又は双方と、セリウム酸化物と、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、及びこれらの任意の組み合わせに係るものを含む酸化物、炭酸塩又は硝酸塩と、を含んで成るものを好適に使用できる。
また、該アルカリ金属やアルカリ土類金属は、250℃における、それらの酸化物とCO2との反応の生成自由エネルギーΔGが、H2生成触媒に含まれるアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物の当該ΔGより小さいことが好適である。このときは、より低い温度でCO2を放出し、且つS被毒解除も低い温度で行われるため、耐熱性能が向上する。
ここで、生成自由エネルギーΔGとは、例えば、アルカリ金属をAとすると、A2O+CO2→A2CO3という反応のΔGを示し、アルカリ土類金属をBとすると、BO+CO2→BCO3という反応のΔGを示す。H2生成触媒に係るΔGを小さくすることで、CO2がNOx触媒の方に吸収され易くなる。この関係が必要なのは、S被毒解除時、H2生成触媒からCO2を放出する際、できるだけ温度が低い方が良いのと、その温度で放出されたCO2をNOx触媒が吸収しSを放出するためである。
また、該アルカリ金属やアルカリ土類金属は、250℃における、それらの酸化物とCO2との反応の生成自由エネルギーΔGが、H2生成触媒に含まれるアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物の当該ΔGより小さいことが好適である。このときは、より低い温度でCO2を放出し、且つS被毒解除も低い温度で行われるため、耐熱性能が向上する。
ここで、生成自由エネルギーΔGとは、例えば、アルカリ金属をAとすると、A2O+CO2→A2CO3という反応のΔGを示し、アルカリ土類金属をBとすると、BO+CO2→BCO3という反応のΔGを示す。H2生成触媒に係るΔGを小さくすることで、CO2がNOx触媒の方に吸収され易くなる。この関係が必要なのは、S被毒解除時、H2生成触媒からCO2を放出する際、できるだけ温度が低い方が良いのと、その温度で放出されたCO2をNOx触媒が吸収しSを放出するためである。
また、上記内燃機関としては、例えば、リーンバーンエンジン及びディーゼルエンジンなどが挙げられる。特に、自動車用エンジンであるときは、上記排気ガス温度を高める手段により、一定距離走行後にエンジン回転数を高めて硫黄被毒解除を行うことができる。この場合は、運転性を損なわず効果的に排温を高められるので有効である。かかる硫黄被毒解除のタイミングは、触媒性能が規制値を超えない時点であれば良く、例えば、ガソリン中の硫黄濃度が50ppmである場合、1000kmに一回程度で足りる。エンジン回転数は昇温制御の入っていない時のエンジン回転数よりも200〜800rpm程度増大させることが望ましい。なお、硫黄被毒解除を頻繁に行うと運転性を損なう恐れがある。
更に、上記内燃機関は、酸素過剰雰囲気下(リーン域)で通常運転されるものであり、この通常運転時の排気ガス温度は200℃〜250℃である。この温度域ではNOxの吸着反応は進行するものの、吸着したNOxを脱離して浄化する反応がうまく進まない。
そこで、H2生成触媒を配設するのが有効である。上記H2生成触媒は、リッチ時の排気ガス中に含まれるH2OとCOからガスシフト反応によりH2を生成し、吸着NOxを浄化する還元材として有効なH2をNOx触媒へ供給し得る。
更にまた、最近の高効率エンジンは排温が低下する傾向にあるため、CO2の影響はますます大きい。そこで、本発明ではCO2吸収材を上記H2生成触媒と併用することにより、H2生成触媒が十分に水素を生成するのに必要な温度(300℃以上)が280℃程度まで低下する。これより、H2生成触媒は280℃以上、NOx触媒は200℃〜250℃になるように配設できる。なお、CO2吸収材を使用しないと、排気ガス中に含まれる約10〜14%ものCO2により、ガスシフト反応がなかなか進まない。また、排気ガス中のCO2量が低減するとH2生成量が増大するデータを図3に示す。
更に、上記内燃機関は、酸素過剰雰囲気下(リーン域)で通常運転されるものであり、この通常運転時の排気ガス温度は200℃〜250℃である。この温度域ではNOxの吸着反応は進行するものの、吸着したNOxを脱離して浄化する反応がうまく進まない。
そこで、H2生成触媒を配設するのが有効である。上記H2生成触媒は、リッチ時の排気ガス中に含まれるH2OとCOからガスシフト反応によりH2を生成し、吸着NOxを浄化する還元材として有効なH2をNOx触媒へ供給し得る。
更にまた、最近の高効率エンジンは排温が低下する傾向にあるため、CO2の影響はますます大きい。そこで、本発明ではCO2吸収材を上記H2生成触媒と併用することにより、H2生成触媒が十分に水素を生成するのに必要な温度(300℃以上)が280℃程度まで低下する。これより、H2生成触媒は280℃以上、NOx触媒は200℃〜250℃になるように配設できる。なお、CO2吸収材を使用しないと、排気ガス中に含まれる約10〜14%ものCO2により、ガスシフト反応がなかなか進まない。また、排気ガス中のCO2量が低減するとH2生成量が増大するデータを図3に示す。
上記H2生成触媒としては、例えば、白金(Pt)とセリウム酸化物を含むものが好適である。H2生成するためには触媒表面上にH2Oの吸着を起こさねばならず、それにはCeO2が有効であり、また、COとの反応にはPtが有効である。
また、上記CO2吸収材としては、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、及びこれらの任意の組み合わせに係るものを含む酸化物、炭酸塩又は硝酸塩を好適に使用できる。更に、上記アルカリ酸化物(該アルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物)やアルカリ炭酸塩がZrとの複合炭酸塩であることが好ましい。Zrはアルカリの安定剤として機能する。
更に、CO2吸収材は、更にPtを含むことが好ましい。PtはCO2吸収材に付着したSを脱離させるので、CO2吸収性能を長期にわたって発揮できる。
更にまた、CO2吸収材は触媒1個あたり200g以上含まれることが良い。長期にわたってCO2を吸収し続けるためには大量のCO2吸収材が必要となる。
また、上記CO2吸収材としては、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、及びこれらの任意の組み合わせに係るものを含む酸化物、炭酸塩又は硝酸塩を好適に使用できる。更に、上記アルカリ酸化物(該アルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物)やアルカリ炭酸塩がZrとの複合炭酸塩であることが好ましい。Zrはアルカリの安定剤として機能する。
更に、CO2吸収材は、更にPtを含むことが好ましい。PtはCO2吸収材に付着したSを脱離させるので、CO2吸収性能を長期にわたって発揮できる。
更にまた、CO2吸収材は触媒1個あたり200g以上含まれることが良い。長期にわたってCO2を吸収し続けるためには大量のCO2吸収材が必要となる。
また、上記H2生成触媒は、上記NOx触媒より30℃以上高い温度となるように配設できる。このとき、上記CO2吸収材はH2生成触媒と同じ部位又は該H2生成触媒より上流側に配設することが好ましい。これより、H2生成が十分に起こり、それによりNOx浄化性能も向上する。また、耐久による劣化も抑制できる。例えば、図1及び図2に示すように配設できる。また、上記温度調節は、排気ガス流路の形状を適宜変更することや排気ガスの流速、滞留時間を制御して行っても良い。なお、反応効率を優先し、高温部にH2生成触媒やNOx触媒を配置すると触媒の劣化が早く進行し、これを抑制するためには大量の貴金属を使わなければならず、資源面でもコストの面でも望ましくない。
更に、上記CO2吸収材を該H2生成触媒と同じ部位に配設するときは、上流側ほど該CO2吸収材を高濃度とすることが好ましい。これより、H2生成触媒前段で多くのCO2を吸収し、下流側のH2生成触媒のH2生成能が高まり、NOx浄化性能が向上し易い。
更に、上記CO2吸収材を該H2生成触媒と同じ部位に配設するときは、上流側ほど該CO2吸収材を高濃度とすることが好ましい。これより、H2生成触媒前段で多くのCO2を吸収し、下流側のH2生成触媒のH2生成能が高まり、NOx浄化性能が向上し易い。
上記排気ガス温度を高める手段は、昇温した排気ガスによりCO2吸収材からCO2を放出させ得る。即ち、高温の排気ガスによりCO2吸収材及びH2生成触媒が加熱され、H2生成と同時にCO2が高温ガスとして放出されることにより、S被毒解除温度を低下できる。
例えば、H2生成触媒のみではS被毒除去には700℃まで加熱する必要があるが、本発明ではCO2吸収材を併用するため620〜650℃に加熱すれば良い。このとき、昇温した排気ガスは、CO2吸収材がCO2を放出する温度以上且つその温度よりも50℃高い温度未満(670〜700℃未満)であることが好ましい。排温が高すぎると触媒性能が劣化し易いからである。
また、CO2吸収材からのCO2放出やNOx触媒のS脱離を十分に行うためには、上記CO2吸収材は700℃以上800℃未満とし、NOx触媒は600℃以上750℃未満とすることが好ましい。なお、排気ガス温度が高過ぎると触媒性能を低下させ易い。
更に、上記CO2吸収材としては、700℃以上でCO2を放出するものを使用することが好ましい。例えばLi2ZrO3などが挙げられる。
かかる排気ガス温度の制御は、各触媒入口や排気ガス流路上に設けた温度測定手段と、上記排気ガス温度を高める手段を連動させて行うことができる。
例えば、H2生成触媒のみではS被毒除去には700℃まで加熱する必要があるが、本発明ではCO2吸収材を併用するため620〜650℃に加熱すれば良い。このとき、昇温した排気ガスは、CO2吸収材がCO2を放出する温度以上且つその温度よりも50℃高い温度未満(670〜700℃未満)であることが好ましい。排温が高すぎると触媒性能が劣化し易いからである。
また、CO2吸収材からのCO2放出やNOx触媒のS脱離を十分に行うためには、上記CO2吸収材は700℃以上800℃未満とし、NOx触媒は600℃以上750℃未満とすることが好ましい。なお、排気ガス温度が高過ぎると触媒性能を低下させ易い。
更に、上記CO2吸収材としては、700℃以上でCO2を放出するものを使用することが好ましい。例えばLi2ZrO3などが挙げられる。
かかる排気ガス温度の制御は、各触媒入口や排気ガス流路上に設けた温度測定手段と、上記排気ガス温度を高める手段を連動させて行うことができる。
また、上記NOx触媒に含まれるアルカリ金属又はアルカリ土類金属、及びこれらの任意の組み合わせに係るものを含む酸化物、炭酸塩又は硝酸塩と、上記CO2吸収材との量の比は、1:4以上であることが好適である。このように、NOx触媒との量的バランスを調整することで、NOx触媒中のアルカリなどがS被毒を受けたときに、それを解除するのに十分なH2及びCO2を供給できる。
更に、上記NOx触媒は、ゼオライトを含むことが好ましい。これより、エンジン始動時等の低温域(室温から150℃)において、HC浄化性能が向上し易い。
更にまた、上記CO2吸収材としてリチウム(Li)を含有し且つNOx触媒としてバリウム(Ba)を含有することができる。これらLiとBaを混合して使用しても良い。
更に、上記NOx触媒は、ゼオライトを含むことが好ましい。これより、エンジン始動時等の低温域(室温から150℃)において、HC浄化性能が向上し易い。
更にまた、上記CO2吸収材としてリチウム(Li)を含有し且つNOx触媒としてバリウム(Ba)を含有することができる。これらLiとBaを混合して使用しても良い。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
・CO2吸収材付きH2生成触媒
アルミナを酢酸Ce溶液の中に投入し、1時間室温で攪拌した。次いで、120℃で一昼夜乾燥した後、600℃で1時間焼成し粉末aを得た(この粉末aのCe担持濃度はCeO2として40%)。
粉末aに2%のテトラアンミンPt水酸塩溶液(pH=10.5)を含浸した。次いで、120℃で一昼夜乾燥した後、400℃で1時間焼成し粉末bを得た(この粉末bのPt担持濃度は2.23%)。
粉末bを427.5g、CO2吸収材であるSrOを450g、アルミナゾルを22.5g、水900gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕して、触媒スラリを得た。
触媒スラリをコーデェライト質モノリス担体(1.0L、400セル)に付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、400℃で1時間焼成し、コート層400g/Lの触媒を得た(触媒中のSrO2の量は200g/個である)。
・CO2吸収材付きH2生成触媒
アルミナを酢酸Ce溶液の中に投入し、1時間室温で攪拌した。次いで、120℃で一昼夜乾燥した後、600℃で1時間焼成し粉末aを得た(この粉末aのCe担持濃度はCeO2として40%)。
粉末aに2%のテトラアンミンPt水酸塩溶液(pH=10.5)を含浸した。次いで、120℃で一昼夜乾燥した後、400℃で1時間焼成し粉末bを得た(この粉末bのPt担持濃度は2.23%)。
粉末bを427.5g、CO2吸収材であるSrOを450g、アルミナゾルを22.5g、水900gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕して、触媒スラリを得た。
触媒スラリをコーデェライト質モノリス担体(1.0L、400セル)に付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、400℃で1時間焼成し、コート層400g/Lの触媒を得た(触媒中のSrO2の量は200g/個である)。
・NOx触媒
酢酸Ce水溶液と酢酸Ba水溶液を混合し、攪拌した。次いで、アルミナを投入し、1時間室温で攪拌した。その後、120℃で一昼夜乾燥した後、600℃で1時間焼成し、粉末Aを得た(粉末AのBa担持濃度はBaOとして7.3%、Ce担持濃度はCeO2として20%)。
粉末Aに2%のテトラアンミンPt水酸塩溶液(pH=10.5)を含浸した。次いで、120℃で一昼夜乾燥した後、400℃で1時間焼成し粉末Bを得た(粉末BのPt担持濃度は1.04%)。
酢酸Zr水溶液中にアルミナを投入し、1時間室温で攪拌した。次いで、120℃で一昼夜乾燥した後、900℃で1時間焼成した。更に、6%の硝酸Rh水溶液を含浸した後、
120℃で一昼夜乾燥し、400℃で1時間焼成し粉末Cを得た(粉末CのRh担持濃度は2.4%、Zrの担持濃度は3%)。
粉末Aに2%のテトラアンミンPt水酸塩溶液(pH=10.5)を含浸し、120℃で一昼夜乾燥した後、400℃で1時間焼成し粉末Dを得た(粉末DのPt担持濃度は3.41%)。
酸化セリウムに2%のテトラアンミンPt水酸塩溶液(pH=10.5)を含浸し、120℃で一昼夜乾燥した後、400℃で1時間焼成し粉末Eを得た(粉末EのPt担持濃度は3.2%)。
ベータゼオライトを627.5g、粉末Eを92.6g、シリカゾルを179.9g、水900gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕して、第一触媒スラリを得た。また、粉末Bを767.8g、粉末Aを50.5g、酸化Ceを47.8g、アルミナゾル33.9g、水900gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕して、第二触媒スラリを得た。更に、粉末Cを272.0g、粉末Dを403.9g、粉末Aを84.8、酸化Ceを81.1g、アルミナゾルを58.1g、水900gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕して、第三触媒スラリを得た。
第一触媒スラリをコーデェライト質モノリス担体(1.2L、400セル)に付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、400℃で1時間焼成し、コート層172.1g/Lの触媒Aを得た。この触媒Aに第二触媒スラリを付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、400℃で1時間焼成し、コート層167.5g/Lの触媒Bを得た。この触媒Bに第三触媒スラリを付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、400℃で1時間焼成し、コート層97.6g/Lの触媒Cを得た。
酢酸Ce水溶液と酢酸Ba水溶液を混合し、攪拌した。次いで、アルミナを投入し、1時間室温で攪拌した。その後、120℃で一昼夜乾燥した後、600℃で1時間焼成し、粉末Aを得た(粉末AのBa担持濃度はBaOとして7.3%、Ce担持濃度はCeO2として20%)。
粉末Aに2%のテトラアンミンPt水酸塩溶液(pH=10.5)を含浸した。次いで、120℃で一昼夜乾燥した後、400℃で1時間焼成し粉末Bを得た(粉末BのPt担持濃度は1.04%)。
酢酸Zr水溶液中にアルミナを投入し、1時間室温で攪拌した。次いで、120℃で一昼夜乾燥した後、900℃で1時間焼成した。更に、6%の硝酸Rh水溶液を含浸した後、
120℃で一昼夜乾燥し、400℃で1時間焼成し粉末Cを得た(粉末CのRh担持濃度は2.4%、Zrの担持濃度は3%)。
粉末Aに2%のテトラアンミンPt水酸塩溶液(pH=10.5)を含浸し、120℃で一昼夜乾燥した後、400℃で1時間焼成し粉末Dを得た(粉末DのPt担持濃度は3.41%)。
酸化セリウムに2%のテトラアンミンPt水酸塩溶液(pH=10.5)を含浸し、120℃で一昼夜乾燥した後、400℃で1時間焼成し粉末Eを得た(粉末EのPt担持濃度は3.2%)。
ベータゼオライトを627.5g、粉末Eを92.6g、シリカゾルを179.9g、水900gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕して、第一触媒スラリを得た。また、粉末Bを767.8g、粉末Aを50.5g、酸化Ceを47.8g、アルミナゾル33.9g、水900gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕して、第二触媒スラリを得た。更に、粉末Cを272.0g、粉末Dを403.9g、粉末Aを84.8、酸化Ceを81.1g、アルミナゾルを58.1g、水900gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕して、第三触媒スラリを得た。
第一触媒スラリをコーデェライト質モノリス担体(1.2L、400セル)に付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、400℃で1時間焼成し、コート層172.1g/Lの触媒Aを得た。この触媒Aに第二触媒スラリを付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、400℃で1時間焼成し、コート層167.5g/Lの触媒Bを得た。この触媒Bに第三触媒スラリを付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、400℃で1時間焼成し、コート層97.6g/Lの触媒Cを得た。
<評価方法>
以下の試験(1)〜(4)を順に行い、(3),(4)の評価は20回繰り返した。
(1)耐久試験
排気量4500ccのエンジンの排気系に触媒を装着し、軽油(S=10ppm以下)を使用し、CO2吸収材付きH2生成触媒の入口温度を750℃、NOx触媒入口温度を650℃とし、50時間運転した。
(2)低温活性試験:室温〜200℃
排気量2500ccのディーゼルエンジンの排気系に触媒を装着して、11モードを走り、排気浄化率を求めた。
(3)S被毒、S被毒解除処理
S濃度50ppmの軽油を使用し、NOx触媒入口温度を250℃とし、1hr運転を行った後、S脱離処理(S=10ppm以下の軽油を使用し、CO2吸収材付きH2生成触媒の入口温度を720℃、NOx触媒の入口温度を650℃とし、30分運転)を行った。
(4)高温活性試験:200℃〜300℃
排気量2500ccのディーゼルエンジンの排気系に触媒を装着して、リーン(A/F=30)40sec→リッチ(A/F=11)4secの運転を行い、この区間における排気浄化率を求めた。
以下の試験(1)〜(4)を順に行い、(3),(4)の評価は20回繰り返した。
(1)耐久試験
排気量4500ccのエンジンの排気系に触媒を装着し、軽油(S=10ppm以下)を使用し、CO2吸収材付きH2生成触媒の入口温度を750℃、NOx触媒入口温度を650℃とし、50時間運転した。
(2)低温活性試験:室温〜200℃
排気量2500ccのディーゼルエンジンの排気系に触媒を装着して、11モードを走り、排気浄化率を求めた。
(3)S被毒、S被毒解除処理
S濃度50ppmの軽油を使用し、NOx触媒入口温度を250℃とし、1hr運転を行った後、S脱離処理(S=10ppm以下の軽油を使用し、CO2吸収材付きH2生成触媒の入口温度を720℃、NOx触媒の入口温度を650℃とし、30分運転)を行った。
(4)高温活性試験:200℃〜300℃
排気量2500ccのディーゼルエンジンの排気系に触媒を装着して、リーン(A/F=30)40sec→リッチ(A/F=11)4secの運転を行い、この区間における排気浄化率を求めた。
(実施例2)
SrOの代わりにPt担持SrO(Pt担持濃度2%)をCO2吸収材として使用した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
SrOの代わりにPt担持SrO(Pt担持濃度2%)をCO2吸収材として使用した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
(実施例3)
SrOの代わりにLi2ZrO3をCO2吸収材として使用した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
SrOの代わりにLi2ZrO3をCO2吸収材として使用した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
(実施例4)
SrOの代わりにAl2O3をCO2吸収材として使用した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
SrOの代わりにAl2O3をCO2吸収材として使用した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
(実施例5)
SrOを150g/個とした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
SrOを150g/個とした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
(実施例6)
SrOの代わりにNa2OをCO2吸収材として使用した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
SrOの代わりにNa2OをCO2吸収材として使用した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
(実施例7)
実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、評価方法については、評価試験(3),(4)を繰り返し2回行って、評価試験(3)(S脱離処理)を1回行った(S被毒解除の間隔を2倍にした)以外は、実施例1と同様に行った。
実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、評価方法については、評価試験(3),(4)を繰り返し2回行って、評価試験(3)(S脱離処理)を1回行った(S被毒解除の間隔を2倍にした)以外は、実施例1と同様に行った。
(実施例8)
実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、評価方法については、評価試験(3)のS脱離処理時の温度をCO2吸収材付きH2生成触媒の入口温度を650℃、NOx触媒入口温度を600℃とした(CO2吸収材からCO2が放出されないようにした)以外は、実施例1と同様に行った。
実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、評価方法については、評価試験(3)のS脱離処理時の温度をCO2吸収材付きH2生成触媒の入口温度を650℃、NOx触媒入口温度を600℃とした(CO2吸収材からCO2が放出されないようにした)以外は、実施例1と同様に行った。
(実施例9)
実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、評価方法については、評価試験(3)のS脱離処理時の温度をCO2吸収材付きH2生成触媒の入口温度を720℃、NOx触媒の入口温度を580℃とした以外、実施例1と同様に行った。
実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、評価方法については、評価試験(3)のS脱離処理時の温度をCO2吸収材付きH2生成触媒の入口温度を720℃、NOx触媒の入口温度を580℃とした以外、実施例1と同様に行った。
(実施例10)
実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、評価方法については、評価試験(3)のS脱離処理時の温度をCO2吸収材付きH2生成触媒の入口温度を870℃、NOx触媒の入口温度を650℃とした以外、実施例1と同様に行った。
実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、評価方法については、評価試験(3)のS脱離処理時の温度をCO2吸収材付きH2生成触媒の入口温度を870℃、NOx触媒の入口温度を650℃とした以外、実施例1と同様に行った。
(比較例1)
第一触媒層を無くした以外、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
第一触媒層を無くした以外、実施例1と同様の操作を繰り返して触媒を得た。また、同様の評価方法を行った。
表1に示すように、本願発明に属する実施例1〜10で得られた触媒は、HC及びNOxの転化率が両立されている。特に、実施例1〜3の触媒は、耐久後のNOx転化率が優れることがわかる。一方、比較例1で得られた触媒は、第一触媒層を用いていない(ゼオライト層がないためHC吸着機能がない。よってコールドHC性能が悪化する。)ため、HC転化率が低いことがわかる。
また、図3のグラフより、実施例1と実施例4,7を比較すると、CO2吸収材にアルカリ金属が含まれない場合やS被毒解除のタイミングが遅れている場合は、NOx触媒の耐久性が低下することがわかる。
また、図3のグラフより、実施例1と実施例4,7を比較すると、CO2吸収材にアルカリ金属が含まれない場合やS被毒解除のタイミングが遅れている場合は、NOx触媒の耐久性が低下することがわかる。
Claims (16)
- 酸素過剰雰囲気下で運転する内燃機関と、この内燃機関の排気ガス流路に配設するCO2吸収材、H2生成触媒及びNOx触媒と、これらCO2吸収材、H2生成触媒及びNOx触媒の温度を測定する手段と、排気ガス中の還元成分濃度を間欠的に増大できる還元成分増大手段と、排気ガス温度を高める手段と、を備え、
上記H2生成触媒は、水蒸気と一酸化炭素からガスシフト反応により水素を生成し、上記NOx触媒は、該内燃機関から排出される排気ガス中のNOxをリーン時に吸着しリッチ時に還元浄化することを特徴とする排気ガス浄化システム。 - 上記H2生成触媒を上記NOx触媒より30℃以上高い温度となるように配設し、上記CO2吸収材を上記H2生成触媒と同じ部位又は該H2生成触媒より上流側に配設して成ることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記CO2吸収材を該H2生成触媒と同じ部位に配設し且つ上流側ほど高濃度とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記内燃機関が自動車用エンジンであって、上記排気ガス温度を高める手段として一定距離走行後にエンジン回転数を高めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記排気ガス温度を高める手段により昇温された排気ガスが、上記CO2吸収材からCO2を放出させ得ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記排気ガス温度を高める手段により昇温された排気ガスが、CO2吸収材がCO2を放出する温度以上且つその温度よりも50℃高い温度未満であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記CO2吸収材の温度を700℃以上800℃未満とし、NOx触媒の温度を600℃以上750℃未満とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記CO2吸収材として、700℃以上でCO2を放出するものを使用したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記H2生成触媒が白金とセリウム酸化物を含み、上記CO2吸収材がアルカリ金属及びアルカリ土類金属から成る群より選ばれた少なくとも1種の元素を含む酸化物、炭酸塩又は硝酸塩であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記アルカリ酸化物がジルコニウムとの複合酸化物であり、上記アルカリ炭酸塩がジルコニウムとの複合炭酸塩であることを特徴とする請求項9に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記CO2吸収材が、更に白金を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記CO2吸収材が、触媒1個あたり200g以上含まれることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化システム
- 上記NOx触媒が白金及び/又はロジウムと、セリウム酸化物と、アルカリ金属及びアルカリ土類金属から成る群より選ばれた少なくとも1種の元素を含む酸化物、炭酸塩又は硝酸塩と、を含んで成り、
300℃における、該アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の酸化物とCO2との反応の生成自由エネルギーΔGが、H2生成触媒に含まれるアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の酸化物の当該ΔGより小さいことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化システム。 - 上記NOx触媒に含まれるアルカリ金属及びアルカリ土類金属から成る群より選ばれた少なくとも1種の酸化物、炭酸塩又は硝酸塩と、CO2吸収材との量の比が1:4以上であることを特徴とする請求項13に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記NOx触媒がゼオライトを含むことを特徴とする特徴とする請求項1〜14のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化システム。
- 上記CO2吸収材がリチウムを含み、NOx触媒がバリウムを含むことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1つの項に記載の排気ガス浄化システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003327394A JP2005090426A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 排気ガス浄化システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003327394A JP2005090426A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 排気ガス浄化システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005090426A true JP2005090426A (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=34457274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003327394A Pending JP2005090426A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 排気ガス浄化システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005090426A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7207170B2 (en) * | 2004-03-19 | 2007-04-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Warm-up method and warm-up system for internal combustion engine |
JP2008126192A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Ngk Insulators Ltd | ハニカム担体 |
JP2015093242A (ja) * | 2013-11-12 | 2015-05-18 | 日立建機株式会社 | 熱機関の排ガス浄化装置および排ガス浄化方法 |
CN112031897A (zh) * | 2019-06-04 | 2020-12-04 | 丰田自动车株式会社 | 车辆 |
-
2003
- 2003-09-19 JP JP2003327394A patent/JP2005090426A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7207170B2 (en) * | 2004-03-19 | 2007-04-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Warm-up method and warm-up system for internal combustion engine |
JP2008126192A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Ngk Insulators Ltd | ハニカム担体 |
JP2015093242A (ja) * | 2013-11-12 | 2015-05-18 | 日立建機株式会社 | 熱機関の排ガス浄化装置および排ガス浄化方法 |
CN112031897A (zh) * | 2019-06-04 | 2020-12-04 | 丰田自动车株式会社 | 车辆 |
EP3748140A1 (en) * | 2019-06-04 | 2020-12-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle |
US11225898B2 (en) | 2019-06-04 | 2022-01-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle |
CN112031897B (zh) * | 2019-06-04 | 2022-08-05 | 丰田自动车株式会社 | 车辆 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5826285B2 (ja) | NOx吸収触媒 | |
JP5590640B2 (ja) | 排気ガス浄化システム | |
JP3758601B2 (ja) | 吸蔵還元型NOx浄化用触媒 | |
WO2010041741A1 (ja) | 排ガス浄化装置 | |
US7438866B2 (en) | Emission gas purification catalyst and internal combustion engine provided with the catalyst | |
US10704441B2 (en) | Exhaust gas-purifying catalyst | |
JP3952617B2 (ja) | 内燃機関の排ガス浄化装置,排ガス浄化方法及び排ガス浄化触媒 | |
JP3965676B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化システム | |
EP1241329A2 (en) | Nox reduction catalyst and nox reduction system | |
JP4923412B2 (ja) | 排ガス浄化触媒 | |
JP3704701B2 (ja) | 排気ガス浄化用触媒 | |
JP2002143683A (ja) | 排気ガス浄化用触媒及びその製造方法 | |
JP2003245523A (ja) | 排気ガス浄化システム | |
JP2005090426A (ja) | 排気ガス浄化システム | |
JP5094199B2 (ja) | 排ガス浄化装置 | |
JP4222064B2 (ja) | 排気ガス浄化用触媒 | |
JPH1157477A (ja) | 排気ガス浄化用触媒及びその使用方法 | |
JP3659028B2 (ja) | 排気ガス浄化装置及びその使用方法 | |
JP2005205302A (ja) | 内燃機関用排ガス浄化触媒および排ガス浄化装置 | |
JP3965793B2 (ja) | 内燃機関の排ガス浄化装置,排ガス浄化方法及び排ガス浄化触媒 | |
JP2002168117A (ja) | 排気ガス浄化システム | |
JP2004209324A (ja) | 排気ガス浄化触媒 | |
JP3925015B2 (ja) | 内燃機関の排ガスの浄化装置,浄化方法及び浄化触媒 | |
JP2006021153A (ja) | 炭化水素の吸着材及びその吸着材を用いた吸着材一体型炭化水素燃焼触媒 | |
JP2003326164A (ja) | 排気ガス浄化触媒、その製造方法及び排気ガス浄化装置 |