JP2005089705A - スルホン酸基含有ラダーシリコーン及び組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、上記のスルホン酸基含有ラダーシリコーンは、例えば、各種の有機ポリマー、無機系ポリマー、各種の無機塩など他のポリマー及び/又は溶剤からなる成分を含んで組成物とすることができる。
本発明のスルホン酸基含有ラダーシリコーンは、ラダーシリコーンであって、スルホン酸基を含有したものを主骨格とする。
本発明で用いるスルホン酸基を含有する前段階のラダーシリコーンは、原料モノマーとして好ましくはフェニルトリアルコキシシランを含むトリアルコキシシラン、または、好ましくはフェニルトリハロシランを含むトリハロシランを加水分解し、縮重合を行うことにより製造することができる。
(I)上記した式(1)で表されるn個のシルセスキオキサン単位を含有するラダーシリコーンをスルホン化する方法(本発明のスルホン酸基含有ラダーシリコーンに相当する)。
(II)(A)上記した式(1)で表されるn個のシルセスキオキサン単位を含有するラダーシリコーン10〜90重量%、(B)スルホン酸基を有するポリマー10〜90重量%を共存させる方法(但し、(A)と(B)との合計が100重量%であり、本発明のスルホン酸基含有ラダーシリコーン組成物に相当する)。
すなわち、本発明におけるスルホン酸基含有ラダーシリコーン組成物には、次の2種類のものがある。
(i)上記(I)に示すスルホン酸基含有ラダーシリコーンの組成物。この組成物の例としては、スルホン酸基含有ラダーシリコーンに各種有機ポリマー、無機系ポリマー又は各種の無機塩などのポリマー及び/又は溶剤、さらには他の添加材を含有するものが挙げられる。
(ii)上記(II)の(A)ラダーシリコーンと(B)スルホン酸基を有するポリマーとからなる組成物。この場合、(B)スルホン酸基を有するポリマーとしては、スルホン酸基含有ラダーシリコーンは除外される。また、この組成物には、さらに他のポリマー及び/又は溶剤、さらには他の添加材を含有することもできる。
この(II)の場合において、「(B)スルホン酸基を有するポリマー」とは、スルホン酸基がポリマー中に固定された状態で存在することを意味する。
上記(I)(II)の方法を組み合わせても良い。
得られたスルホン酸基含有ラダーシリコーン及び組成物の溶液について、フェノールフタレインを指示薬、水酸化カリウムエタノール溶液を塩基とした酸塩基滴定でスルホン酸基量を測定した。
スルホン酸基含有ラダーシリコーン及び組成物の溶液を、乾燥後の膜厚が0.2mmとなるように4フッ化エチレン重合体(登録商標:テフロン)製の枠に流し、25℃にて24hr放置して溶剤を揮発させた。乾燥後の塗膜(フィルム)のクラックを目視にて観察し、○〜×の3段階で成膜性を判定した。
○……クラックが無い。
△……フィルムの端にクラックが見られる。
×……フィルムの全面にクラックが見られる。
上記の方法により作成したフィルムを150℃×1hr焼成後、温度25℃、相対湿度60%にて24hr養生した。その後、該フィルムを白金箔を付けた2つの4フッ化エチレン重合体(登録商標:テフロン)製ブロック間に挟み、四隅を止めて測定セルを作成した。この際、膜に対して垂直方向から見たときに、各白金箔間の間隔が0.5cmとなるように調整した。本セルの白金電極部分に、インピーダンスメーターを接続し、両白金電極間の交流インピーダンスを周波数60Hzにて測定して該フィルムの体積抵抗を算出した。
(ラダーシリコーンのスルホン化)
1L(リットル)の還流管付きセパラブルフラスコにラダーシリコーン〔ポリフェニルシルセスキオキサン:グラスレジンGR950(昭和電工(株)製)〕15g、1,2−ジ
クロロエタン300gを投入後、攪拌して十分に溶解させた。その後、オイルバスを用いて50℃まで昇温し、無水プロピオン酸(和光純薬(株)製)12g、濃硫酸(和光純薬
(株)製)6gを順次添加した。50℃にて1hr反応させた後、イソプロピルアルコール(和光純薬(株)製)3gを添加して、冷却を行った。
得られたスルホン化ラダーシリコーン溶液を分液ロートに移し、ジエチルエーテル200gを添加した後、500gの蒸留水にて5回洗浄を行った。洗浄後の溶液を真空乾燥して得られたポリマーに150gのテトラヒドロフラン(和光純薬(株)製)を加え十分に溶解した後、1000gのn−ヘキサン(和光純薬(株)製)中に投入してスルホン化ラダーシリコーン樹脂を得た。得られた樹脂を再びテトラヒドロフランに溶解し、所定濃度に調整することで、スルホン酸基含有ラダーシリコーン溶液を得た。
ラダーシリコーンとしてグラスレジンGR100(メチルシルセスキオキサン・フェニルシルセスキオキサン共縮重合物、昭和電工(株)製)を用いた以外は実施例1と同様の操
作を行って、スルホン酸基含有ラダーシリコーン溶液を得た。
1Lの還流管つきセパラブルフラスコにメタノール225g、メトキシエチルアクリレート90g、ヒドロキシエチルアクリレート15g、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸45g、さらに水7.5gを加え、十分に攪拌し溶解させた。温水バスを用いて昇温を開始し、反応液温度が55℃となったときにアゾビスイソブチロニトリル0.75gを投入し、重合を開始した。60℃にて7hr重合反応を行い、(B)スルホン酸基含有ポリマーの溶液を得た。25℃まで冷却後、メタノール180gおよび(A)ラダーシリコーンGR950を45g加えた(このときの(A)ラダーシリコーンと(B)スルホン酸基含有ポリマーの重量比率は(A)/(B)=25/75である)。本混合物を攪拌し、均一に溶解させることで、スルホン酸基含有ラダーシリコーン組成物溶液を得た。
(A)ラダーシリコーンとして、GR950の代わりに、GR100を用いた以外は実施例3と同様の操作を行って、スルホン酸基含有ラダーシリコーン組成物溶液を得た。
メタノール160gにラダーシリコーンGR950を40g加えて、スルホン酸基を含有しないラダーシリコーン溶液を得た。
(A)ラダーシリコーンと(B)スルホン酸基含有ポリマーの重量比率を(A)/(B)=95/5とした以外は実施例3と同様の操作を行って、スルホン酸基含有ラダーシリコーン組成物溶液を得た。
(A)ラダーシリコーンGR950の代わりに、メチルシルセスキオキサンオリゴマー〔X40−9220(信越化学工業(株)製)〕を用いた以外は実施例3と同様の操作を行
って、スルホン酸基含有シリコーン材料溶液を得た。
Claims (9)
- 体積抵抗が、10-2〜103Ω・cmである請求項1に記載のスルホン酸基含有ラダーシリコーン。
- スルホン酸基量が、0.2〜5mmol/gである請求項1又は2に記載のスルホン酸基含有ラダーシリコーン。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のスルホン酸基含有ラダーシリコーンと、ポリマー及び/又は溶剤からなる成分とを含む組成物。
- 体積抵抗が、10-2〜103Ω・cmである請求項5に記載のスルホン酸基含有ラダーシリコーン組成物。
- スルホン酸基量が、0.2〜5mmol/gである請求項5又は6に記載のスルホン酸基含有ラダーシリコーン組成物。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のスルホン酸基含有ラダーシリコーンから成るフィルム。
- 請求項4〜7のいずれか一項に記載のスルホン酸基含有ラダーシリコーン組成物から成るフィルム。
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