JP2005088808A - パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フェールセーフ用の電磁弁の作動状態を監視することで、電磁弁の故障を確実に検知可能なパワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】 油圧パワーシリンダの両圧力室に対し第1及び第2通路を介して油圧を供給する一対の吐出口を備えた可逆式ポンプを正・逆回転させる電動機と、必要操舵補助力に基づき、前記電動機に所望の油圧を発生させるために前記電動機に対して駆動信号を出力する電動機制御手段と、前記第1及び第2通路を連通するように設けられた連通路と、前記連通路の連通・遮断を切り換える電磁弁と、前記電磁弁の通電回路上であって、前記電磁弁と接地との間の電流を検出する電流検出手段と、を有するパワーステアリング装置とした。
【選択図】 図2
【解決手段】 油圧パワーシリンダの両圧力室に対し第1及び第2通路を介して油圧を供給する一対の吐出口を備えた可逆式ポンプを正・逆回転させる電動機と、必要操舵補助力に基づき、前記電動機に所望の油圧を発生させるために前記電動機に対して駆動信号を出力する電動機制御手段と、前記第1及び第2通路を連通するように設けられた連通路と、前記連通路の連通・遮断を切り換える電磁弁と、前記電磁弁の通電回路上であって、前記電磁弁と接地との間の電流を検出する電流検出手段と、を有するパワーステアリング装置とした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、電動モータでポンプを駆動することで操舵アシストするパワーステアリング装置に関する。
従来、パワーステアリング装置にあっては、操舵トルクを検出するトルクセンサの出力に基づき電動モータを駆動してオイルポンプを駆動し、ピストンで区切られたパワーシリンダの2室の一方の室の油圧を高めることで操舵アシストする技術が知られている。ここで、運転者の操舵によって左右のシリンダ室に差圧が生じているときに、ポンプの異常等によりポンプが停止すると、シリンダ室の圧力差が大きいときは、ステアリングがロックしてしまう。そこで、2室のパワーシリンダ室を連通するバイパス回路と、このバイパス回路の連通・非連通状態を切換可能なフェールセーフ用の電磁弁を設けた技術が特許文献1に開示されている。
この技術では、パワーステアリング装置に何らかの異常が発生したときは、電磁弁を連通状態とし、左右のパワーシリンダ室の差圧を解消することで、運転者の操舵によるノンアシスト操舵(以下、マニュアルステアと記載する)を可能としている。
特開2002−145087号公報(図1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の電動油圧パワーステアリング装置にあっては、下記に示す問題があった。すなわち、電磁弁の作動状態は監視されることはなかったため、電磁弁の故障を検出することができないという問題があった。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、フェールセーフ用の電磁弁の作動状態を監視することで、電磁弁の故障を確実に検知可能なパワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため本願発明では、電磁弁の通電回路上であって、電磁弁と接地との間の電流を検出する電流検出手段を設けた。これにより、電磁弁に流れる電流値を検出することで、電磁弁の通電回路の遮断や地絡を検出することができる。
以下、本発明のパワーステアリング装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例1におけるパワーステアリング装置の全体構成を表すシステム図である。まず、構成について説明する。パワーステアリング装置は、ステアリングホイール1、ステアリングシャフト2、ラックアンドピニオン式ギア機構3、運転者の操舵力をアシストするパワーステアリング機構5、電動モータ6aにより駆動する外接ギア型のオイルポンプ6、操舵輪7、運転者にステアリング系に故障が発生したことを報知する警告灯8、ステアリングコントロールユニット10から構成されている。
パワーステアリング機構5の油圧源であるオイルポンプ6は、パワーシリンダ5aの第1シリンダ室51及び第2シリンダ室52を連通する油圧管61に設けられている。運転者がステアリングホイール1を操作すると、操作方向に応じて電動モータ6aの回転方向が切り換えられ、第1シリンダ室51と第2シリンダ室52との間の油を給排することで運転者の操舵力をアシストする。具体的には、図中ステアリング1を右に操舵すると、第2シリンダ室52から第1シリンダ室51に油圧が供給される方向に電動モータ6aが駆動することでアシストする。
油圧管61には、第1シリンダ室51と第2シリンダ室52とを、オイルポンプ6を介すことなく連通するバイパス回路62が設けられている。このバイパス回路62上には、コントロールユニット10からの指令信号に基づいて作動する電子制御式の電磁弁4が設けられている。
この電磁弁4は、コントロールユニット10からの指令信号により電圧が供給されると閉じた状態となり、電圧の供給がない状態では開いた状態となるノーマルオープン弁を用いている。これにより、ステアリング系に何らかの異常が発生し、電源の供給をシャットダウンした場合であっても、第1シリンダ室51と第2シリンダ室52を連通状態とすることが可能となり、アシストトルク無しの通常の操舵(マニュアルステア)を確保することができる。
また、ステアリングシャフト2には、運転者の操舵トルクを検出するトルクセンサ12が設けられている。
コントロールユニット10には、トルクセンサ12からの操舵トルク信号、イグニッションスイッチ13からのIGN信号、エンジン回転数センサ14からのエンジン回転数信号、車速センサ15からの車速信号が入力される。これら入力された信号に基づいて、オイルポンプ6の電動モータ6a、電磁弁4及び警告灯8へ指令信号を出力する。
図2はコントロールユニット10内の構成を表すブロック図である。電源回路101は、バッテリ11からの電圧信号、及びイグニッションスイッチ13からのIGN信号が入力され、メインマイコン107と信号を送受信する。
エンジン回転数処理回路102は、エンジン回転数センサ14からのエンジン回転数信号をメインマイコン107へ出力する。トルクセンサ処理回路103は、トルクセンサ12からのトルク信号をメインマイコン107に出力すると共に、サブマイコン108へ出力する。車速信号処理回路104は、車速センサ15からの車速信号をメインマイコン107へ出力する。診断回路105は、コネクタ16を介して入力される診断信号をメインマイコンに出力する。CAN通信回路106は、車両系CANによって送信される信号をメインマイコン107に出力する。
サブマイコン108は、メインマイコン107を監視する。メインマイコン107にフェールが発生したときは、フェールセーフリレー109,電磁弁駆動回路116及びウォーニングランプ駆動回路117へ制御信号を出力可能に構成されている。
フェールセーフリレー109は、何らかのフェールが発生したときは、モータ駆動用の電源供給を遮断する。EEPROM110は、制御に必要な各種データを格納すると共に、データを更新可能な構成となっている。フェールセーフリレー診断入力回路111は、フェールセーフリレー109の作動診断信号をメインマイコン107へ出力する。モータ駆動回路112は、メインマイコン107からの指令信号に基づいて電動モータ6aへ電圧を供給する。電流モニタ回路113は、電動モータ6aの電流値を検出し、メインマイコン107へ出力する。モータ端子電圧回路114は、電動モータ6aの端子電圧をメインマイコン107へ出力する。モータ回転信号処理回路115は、電動モータ6aの回転数をメインマイコン107へ出力する。
電磁弁駆動回路116は半導体リレーから構成され、メインマイコン107もしくはサブマイコン108からの指令信号に基づいて、電磁弁4に対し駆動信号を出力する。ウォーニングランプ駆動回路117は、メインマイコン107もしくはサブマイコン108からの指令信号に基づいて、警告灯8に対し指令信号を出力する。
このように、電磁弁駆動回路116として、スイッチング速度の速い半導体リレーを用いることとした。よって、電磁弁4を、フェールセーフ用以外にも利用することができる。例えば、運転者の素早いステアリング切り返し動作時に、電磁弁4をPWM制御等によって所望の連通量を確保し、第1シリンダ室51及び第2シリンダ室52の差圧を素早く解消するといった制御にも適用できる。
電磁弁駆動回路116と電磁弁4の間(通電回路a)には、電圧を検出する電圧モニタ回路120が設けられている。電圧モニタ回路120により検出された電圧値は、メインマイコン107に出力される。また、電磁弁4と接地の間(通電回路b)には、電流を検出する電流モニタ回路121が設けられている。電流モニタ回路121により検出された電流値は、メインマイコン107に出力される。
ここで、電磁弁4と接地の間に電流モニタ回路121を設けた理由について説明する。図3は、電磁弁4に意図しない電流値が供給された状態を表す概略説明図である。
(天絡パターン)
図3(a)は、天絡時における電流の流れを表す図である。電磁弁駆動回路116を遮断し、電磁弁4への電流の供給を遮断している場合であっても、天絡によって電磁弁4へ電源から電流が供給される場合がある。このとき、電流モニタ回路を電磁弁駆動回路116と電磁弁4の間に設けていた場合、電流モニタ回路には電流が流れていないため、異常を検知することができない。
(抵抗のある地絡パターン)
図3(b)は、抵抗のある地絡時における電流の流れを表す図である。電磁弁駆動回路116をONとし、電磁弁4へ電流を供給している場合であっても、抵抗のある地絡によって電磁弁4に所望の電流が供給されない場合がある。このとき、電流モニタ回路と電磁弁4の間で地絡した場合には、電流モニタ回路には正常な電流が流れているため、異常を検知することができない。
(天絡パターン)
図3(a)は、天絡時における電流の流れを表す図である。電磁弁駆動回路116を遮断し、電磁弁4への電流の供給を遮断している場合であっても、天絡によって電磁弁4へ電源から電流が供給される場合がある。このとき、電流モニタ回路を電磁弁駆動回路116と電磁弁4の間に設けていた場合、電流モニタ回路には電流が流れていないため、異常を検知することができない。
(抵抗のある地絡パターン)
図3(b)は、抵抗のある地絡時における電流の流れを表す図である。電磁弁駆動回路116をONとし、電磁弁4へ電流を供給している場合であっても、抵抗のある地絡によって電磁弁4に所望の電流が供給されない場合がある。このとき、電流モニタ回路と電磁弁4の間で地絡した場合には、電流モニタ回路には正常な電流が流れているため、異常を検知することができない。
上記観点から、電磁弁4と接地との間に電流モニタ回路を設けることとした。これにより、天絡や地絡に係わらず電磁弁4に実際に流れている電流値を検出することができる。
以下、回路異常判断処理について説明する。
〔回路異常判断処理1〕
図4は電圧モニタ回路120を用いた回路異常判断処理を表すフローチャートである。
ステップ201では、電磁弁駆動回路116をOFFとする。
ステップ202では、電圧モニタ値が所定値mshv1よりも大きいかどうかを判断し、mshv1未満のときは正常と判断して本制御フローを終了し、mshv1以上のときはステップ203へ進む。
ステップ203では、電磁弁駆動回路116の異常、または通電回路aの天絡異常であると判断する。すなわち、電磁弁駆動回路116を遮断したにも係わらず、電圧値が検出されるからである。
ステップ204では、警告灯8を点灯し、運転者に故障を報知する。
ステップ205では、異常判断時処理1を実行する。
〔回路異常判断処理1〕
図4は電圧モニタ回路120を用いた回路異常判断処理を表すフローチャートである。
ステップ201では、電磁弁駆動回路116をOFFとする。
ステップ202では、電圧モニタ値が所定値mshv1よりも大きいかどうかを判断し、mshv1未満のときは正常と判断して本制御フローを終了し、mshv1以上のときはステップ203へ進む。
ステップ203では、電磁弁駆動回路116の異常、または通電回路aの天絡異常であると判断する。すなわち、電磁弁駆動回路116を遮断したにも係わらず、電圧値が検出されるからである。
ステップ204では、警告灯8を点灯し、運転者に故障を報知する。
ステップ205では、異常判断時処理1を実行する。
ここで、異常判断時処理1とは、パワーステアリング装置による操舵アシスト制御を停止し、電磁弁4及び電動モータ6aへの通電を停止する処理を行うものである。尚、電磁弁駆動回路116をOFFしたときに電圧が確実に遮断できない状態は、特に操舵アシスト制御を続行可能な場合もあるため、異常の種類によっては、通常制御時よりもアシスト力を小さくし、運転者に異常を報知してもよい。また、異常判断時処理1を行うことなく、警告灯8の点灯のみによって運転者に異常を報知してもよい。
〔回路異常判断処理2〕
図5は電流モニタ回路121を用いた回路異常判断処理を表すフローチャートである。制御の内容は上述の回路異常判断処理1における電圧値に代えて、電流値を検出している点が異なる以外は、同様であるため説明を省略する。
図5は電流モニタ回路121を用いた回路異常判断処理を表すフローチャートである。制御の内容は上述の回路異常判断処理1における電圧値に代えて、電流値を検出している点が異なる以外は、同様であるため説明を省略する。
〔回路異常判断処理3〕
図6は電流モニタ回路121を用いた回路異常判断処理(特に断線・地絡判断)を表すフローチャートである。
ステップ401では、電磁弁駆動回路116をONとする。
ステップ402では、電流モニタ値が所定値mshi以下かどうかを判断し、mshiよりも大きいときは本制御フローを終了し、mshi以下のときはステップ403へ進む。
ステップ403では、bライン地絡異常、または駆動回路・電磁弁断線異常と判断する。すなわち、電磁弁駆動回路116から所定の電流値を流した際に、この電流値よりも著しく小さな電流が検知された場合には、通電回路bの断線もしくは抵抗のある地絡と判断できるからである。
ステップ404では、警告灯8を点灯し、運転者に故障を報知する。
ステップ405では、異常時判断時処理2を実行する。
図6は電流モニタ回路121を用いた回路異常判断処理(特に断線・地絡判断)を表すフローチャートである。
ステップ401では、電磁弁駆動回路116をONとする。
ステップ402では、電流モニタ値が所定値mshi以下かどうかを判断し、mshiよりも大きいときは本制御フローを終了し、mshi以下のときはステップ403へ進む。
ステップ403では、bライン地絡異常、または駆動回路・電磁弁断線異常と判断する。すなわち、電磁弁駆動回路116から所定の電流値を流した際に、この電流値よりも著しく小さな電流が検知された場合には、通電回路bの断線もしくは抵抗のある地絡と判断できるからである。
ステップ404では、警告灯8を点灯し、運転者に故障を報知する。
ステップ405では、異常時判断時処理2を実行する。
ここで、異常判断時処理2とは、断線時は操舵アシスト制御を続行することができないため、パワーステアリング装置による操舵アシスト制御を停止し、電磁弁4及び電動モータ6aへの通電を停止する処理を行うものである。また、地絡時は、操舵アシスト制御を続行可能な場合(通常制御時よりは電流値が低めであるが、電磁弁の作動は確保できる程度)もあるため、異常の種類によっては、通常制御時よりもアシスト力を小さくし、運転者に異常を報知してもよい。また、異常判断時処理2を行うことなく、警告灯8の点灯のみによって運転者に異常を報知してもよい。
〔回路抵抗異常判断及び電流フィードバック制御処理〕
図7は回路抵抗異常判断処理と電流フィードバック制御処理の内容を表すフローチャートである。
図7は回路抵抗異常判断処理と電流フィードバック制御処理の内容を表すフローチャートである。
ステップ501では、電圧モニタ値/電流モニタ値の値が所定値以上かどうかを判断し、所定値以上のときはステップ507へ進み、それ以外はステップ502へ進む。すなわち、電圧モニタ回路120と電流モニタ回路121との間の抵抗値が所定値以上かどうかを判断するステップである。
ステップ502では、電圧モニタ値/電流モニタ値の値が所定値以下かどうかを判断し、所定値以下のときはステップ507へ進み、それ以外はステップ502へ進む。すなわち、電圧モニタ回路120と電流モニタ回路121との間の抵抗値が所定値以下かどうかを判断するステップである。
ステップ503では、電磁弁4を閉弁しておくのに必要な目標電流値を算出する。
ステップ504では、電圧モニタ回路120から検出された電圧値から出力DUTYを算出する。
ステップ505では、目標電流値と電流モニタ回路121から検出された電流値の偏差に基づいて加算DUTY(補正DUTY)を算出する。
ステップ506では、電磁弁駆動回路116から電磁弁4に対しPWM制御信号を出力する。例えば、目標電流値を一定の値とし、この目標値となるように電流フィードバック制御を実行することで、電磁弁4の意図しない開弁を防止することが可能となり、安定した操舵アシスト制御を達成することができる。
ステップ507では、回路抵抗が異常であると判断する。すなわち、実際にモニタリングした電圧値と電流値から求められた抵抗が所定範囲内になければ、回路抵抗異常と判断できるからである。
ステップ508では、警告灯8を点灯し、運転者に異常を報知する。
ステップ509では、異常判断時処理3を実行する。ここで、異常判断時処理3とは、電磁弁4及び電動モータ6aへの通電を停止する。
以上説明したように、実施例1のパワーステアリング装置にあっては、電磁弁4と接地の間に電流モニタ回路121を設けたことで、電磁弁4に流れる電流値を検出することが可能となり、電磁弁4の作動状態を確実に検知することができる(請求項1に対応)。
また、電流モニタ回路121を設け、回路に流れる電流値が所定値以上(もしくは一定値)となるように供給電圧を補正することで、電磁弁4の電磁石の磁力を確保することが可能となり、意図しない電磁弁の開弁または遮断を防止することができる(請求項2に対応)。
更に、電圧モニタ回路120を設けたことで、電磁弁4に電圧が供給されていないにも係わらず電流値が検出されるといった天絡を検知することができる(請求項3に対応)。
次に、実施例2について説明する。図8は実施例2におけるコントロールユニット10内の回路基板の構成を表す概略図である。基本的な構成は実施例1と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。
電磁弁4と電流モニタ回路121の間には第2リレー118が設けられている。第2リレー118は、リレー駆動回路118aとメカニカルリレー118bから構成され、メインマイコン107もしくはサブマイコン108からの指令信号に基づいて、電磁弁4の接地状態を切り換える。メカニカルリレー118bがONのときは、電源供給によって電磁弁4が駆動し、メカニカルリレー118bがOFFのときは、電源供給状態に係わらず電磁弁4は駆動しない。すなわち、電磁弁4への電源供給回路上に電源ラインが天絡したとしても、確実に電磁弁への電源供給を遮断する。
このように、第2リレー118として、メカニカルリレーを用いることとした。すなわち、電磁弁駆動回路116(半導体リレー)とは異なる構成のメカニカルリレーを設けることで、同じ原因による故障を防止することが可能となり、どちらか一方のリレーの作動を確保することができる。特に、メカニカルリレーは耐久性に優れているため、より故障を防止することができる。尚、第2リレー118として半導体リレーを設け、この半導体リレーを電磁弁駆動回路116とは異なる容量を持つリレーとすることで、同じ原因による故障を防止してもよい。
ここで、電磁弁4の上流側(電磁弁駆動回路116)と下流側(第2リレー118)の両方にリレーを設けた理由について説明する。図7に示すように、回路基板上には電源系回路(フェールセーフリレー109やモータ駆動回路112に接続される回路)と、フェールセーフバルブ制御系回路(電磁弁駆動回路116等)とが共存しているため、異物(金属くずの混入や半田付け不良等)が両者を橋絡し、天絡してしまう虞がある。特に、基板上の回路は金属面が露出しているため、この点についての対策を十分に施す必要がある。
また、基本的にパワーステアリングユニットは、車両搭載時に電源系と電磁弁制御系のハーネス同士が一緒に束ねられる。このとき、近年、車両のコンパクト化が進み、非常にスペース的に厳しい箇所にパワーステアリングユニットを搭載することになる。両者のハーネスはビニルコーティングされているため、両者の間でショートサーキットが発生するという可能性は低いものの、その点も考慮してリレーを2つ設けている。
〔回路異常判断処理〕
次に、実施例2の構成における回路異常判断処理について説明する。図9は回路異常判断制御を表すフローチャートである。
次に、実施例2の構成における回路異常判断処理について説明する。図9は回路異常判断制御を表すフローチャートである。
ステップ601では、電磁弁駆動回路116をOFFとする。
ステップ602では、第2リレー118をOFFとする。
ステップ602では、第2リレー118をOFFとする。
ステップ603では、電圧モニタ値が所定値mshvhng以上かどうかを判断し、mshvhng以上のときはステップ616へ進み、それ以外はステップ604へ進む。
ステップ604では、電流モニタ値が所定値mshihng以上かどうかを判断し、mshihng以上のときはステップ611へ進み、それ以外はステップ605へ進む。
ステップ605では、電磁弁駆動回路116をONとする。
ステップ605では、電磁弁駆動回路116をONとする。
ステップ606では、電圧モニタ値が所定値mshvlng以下かどうかを判断し、mshvlng以下のときはステップ612へ進み、それ以外はステップ607へ進む。
ステップ607では、第2リレー118をONとする。
ステップ607では、第2リレー118をONとする。
ステップ608では、電流モニタ値が所定値mshilng以下かどうかを判断し、mshilng以下のときはステップ610へ進み、それ以外はステップ609へ進む。
ステップ609では、正常であると判断して各フラグf_valveng1,f_valveng2,f_valveng3,f_valveng4,f_valveng5,f_valveng6を0にセットする。
ステップ609では、正常であると判断して各フラグf_valveng1,f_valveng2,f_valveng3,f_valveng4,f_valveng5,f_valveng6を0にセットする。
ステップ610では、通電回路a,通電回路b,電磁弁4いずれかの断線、または抵抗値が大きいといった異常、もしくは第2リレーOFF故障と判断して第1フラグf_valveng1を1にセットする。
ステップ611では、電流モニタ回路が異常と判断して第4フラグf_valveng4を1にセットする。
ステップ612では、第2リレー118をONとする。
ステップ613では、電流モニタ値が所定値mshilng以下かどうかを判断し、mshilng以下のときはステップ615へ進み、それ以外はステップ614へ進む。
ステップ614では、電圧モニタ回路異常と判断して第2フラグf_valveng2を1にセットする。
ステップ615では、駆動回路OFF故障と判断して第3フラグf_valveng3を1にセットする。
ステップ613では、電流モニタ値が所定値mshilng以下かどうかを判断し、mshilng以下のときはステップ615へ進み、それ以外はステップ614へ進む。
ステップ614では、電圧モニタ回路異常と判断して第2フラグf_valveng2を1にセットする。
ステップ615では、駆動回路OFF故障と判断して第3フラグf_valveng3を1にセットする。
ステップ616では、第2リレー118をONとする。
ステップ617では、電流モニタ値が所定値mshihng以上かどうかを判断し、mshihng以上のときはステップ619へ進み、それ以外はステップ618へ進む。
ステップ618では、電圧モニタ回路異常と判断して第5フラグf_valveng5を1にセットする。
ステップ619では、電磁弁駆動回路ON故障、または通電回路aの天絡と判断して第6フラグf_valveng6を1にセットする。
ステップ617では、電流モニタ値が所定値mshihng以上かどうかを判断し、mshihng以上のときはステップ619へ進み、それ以外はステップ618へ進む。
ステップ618では、電圧モニタ回路異常と判断して第5フラグf_valveng5を1にセットする。
ステップ619では、電磁弁駆動回路ON故障、または通電回路aの天絡と判断して第6フラグf_valveng6を1にセットする。
上記制御処理内容について、第1〜第6フラグのセット条件に分けて説明する。
〔正常時:第1〜第6フラグが全て0〕
正常時は、ステップ601,602において、電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとする。この状態でステップ603,604において、電圧値及び電流値をチェックする。いずれも出力されていなければ、少なくとも電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとすることで確実に電源が遮断していることは確認できる。
〔正常時:第1〜第6フラグが全て0〕
正常時は、ステップ601,602において、電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとする。この状態でステップ603,604において、電圧値及び電流値をチェックする。いずれも出力されていなければ、少なくとも電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとすることで確実に電源が遮断していることは確認できる。
次に、ステップ605において電磁弁駆動回路116をONとし、ステップ606において再度電圧値をチェックする。電圧値が所定値mshvlngよりも大きな値として出力されていれば、電磁弁駆動回路116は正常に作動していると判断できる。そして、ステップ607において第2リレー118をONとし、ステップ608において再度電流値をチェックする。電流値が所定値mshilngよりも大きな値として出力されていれば、第2リレー118は正常に作動していると判断できる。
すなわち、電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFF状態としたときの電圧及び電流をチェックし、ON状態の電圧及び電流をチェックすることで、電磁弁駆動回路116,通電回路a,通電回路b,第2リレー118,電圧モニタ回路120,電流モニタ回路121のそれぞれの作動状態をチェックすることができる。
(第1フラグf_valveng1=1のとき)
ステップ601,602において、電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとする。この状態でステップ603,604において、電圧値及び電流値をチェックする。いずれも出力されていないため、少なくとも電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとすることで確実に電源が遮断していることは確認できる。
ステップ601,602において、電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとする。この状態でステップ603,604において、電圧値及び電流値をチェックする。いずれも出力されていないため、少なくとも電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとすることで確実に電源が遮断していることは確認できる。
次に、ステップ605において電磁弁駆動回路116をONとし、ステップ606において再度電圧値をチェックする。電圧値が所定値mshvlngよりも大きな値として出力されているため、電磁弁駆動回路116は正常に作動していると判断できる。そして、ステップ607において第2リレー118をONとし、ステップ608において再度電流値をチェックする。電流値が所定値mshilngよりも小さな値として出力されているため、ステップ610に進み、通電回路a,通電回路b,電磁弁4の断線または抵抗値が異常に大きい異常状態、もしくは第2リレー118がOFFの状態を維持するOFF故障と判断できる。このときは第1フラグf_valveng1を1にセットする。
(第2フラグf_valveng2=1のとき)
ステップ601,602において、電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとする。この状態でステップ603,604において、電圧値及び電流値をチェックする。いずれも出力されていないため、少なくとも電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとすることで確実に電源が遮断していることは確認できる。
ステップ601,602において、電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとする。この状態でステップ603,604において、電圧値及び電流値をチェックする。いずれも出力されていないため、少なくとも電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとすることで確実に電源が遮断していることは確認できる。
次に、ステップ605において電磁弁駆動回路116をONとし、ステップ606において再度電圧値をチェックする。電圧値が所定値mshvlngよりも小さな値として出力されているため、電磁弁駆動回路116はOFF故障しているか、もしくは電圧モニタ回路120に異常が発生していると判断できる。そして、ステップ612において第2リレー118をONとし、ステップ613において再度電流値をチェックする。電流値が所定値mshilngよりも大きな値として出力されているため、電磁弁駆動回路116はONであり、電磁弁4に対して電流が供給されているため、電圧モニタ回路120が異常と判断できる。このときは第2フラグf_valveng2を1にセットする。
(第3フラグf_valveng3=1のとき)
基本的な流れ(ステップ601〜613)は第2フラグf_valveng2=1のときと同じであるため省略する。ステップ613において、電流モニタ値が所定値mshilng以下のため、電磁弁駆動回路116のOFF故障と判断できる。このときは第3フラグf_valveng3を1にセットする。
基本的な流れ(ステップ601〜613)は第2フラグf_valveng2=1のときと同じであるため省略する。ステップ613において、電流モニタ値が所定値mshilng以下のため、電磁弁駆動回路116のOFF故障と判断できる。このときは第3フラグf_valveng3を1にセットする。
(第4フラグf_valveng4=1のとき)
ステップ601,602において、電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとする。この状態でステップ603において電圧値をチェックし、電圧が出力されていないため、少なくとも電磁弁駆動回路116をOFFとすることで確実に電源が遮断していることは確認できる。
ステップ601,602において、電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとする。この状態でステップ603において電圧値をチェックし、電圧が出力されていないため、少なくとも電磁弁駆動回路116をOFFとすることで確実に電源が遮断していることは確認できる。
次に、ステップ604において、電流値をチェックし、電流が所定値mshihng以上出力されているため、電流モニタ回路121の以上と判断できる。このときは第4フラグf_valveng4を1にセットする。
(第5フラグf_valveng5=1のとき)
ステップ601,602において、電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとする。この状態でステップ603において電圧値をチェックし、電圧が所定値mshvhng以上出力されているため、電圧モニタ回路120の異常、または電磁弁駆動回路116のON故障の可能性があると判断してステップ616に進む。
ステップ601,602において、電磁弁駆動回路116及び第2リレー118をOFFとする。この状態でステップ603において電圧値をチェックし、電圧が所定値mshvhng以上出力されているため、電圧モニタ回路120の異常、または電磁弁駆動回路116のON故障の可能性があると判断してステップ616に進む。
ステップ616において第2リレー118をONとし、ステップ617において電流値をチェックする。電流値が所定値mshihng未満であるため、電圧モニタ回路120の異常と判断できる。このときは第5フラグf_valveng5を1にセットする。
(第6フラグf_valveng6=1のとき)
基本的な流れ(ステップ601〜617)は第5フラグf_valveng5=1のときと同じであるため省略する。ステップ617において、電流モニタ値が所定値mshilng以上のため、電磁弁4に電流が供給されていると判断できる。すなわち、電磁弁駆動回路116のON故障、または通電回路aの天絡と判断できる。このときは第6フラグf_valveng6を1にセットする。
基本的な流れ(ステップ601〜617)は第5フラグf_valveng5=1のときと同じであるため省略する。ステップ617において、電流モニタ値が所定値mshilng以上のため、電磁弁4に電流が供給されていると判断できる。すなわち、電磁弁駆動回路116のON故障、または通電回路aの天絡と判断できる。このときは第6フラグf_valveng6を1にセットする。
以上説明したように、実施例2では、実施例1の構成に加えて、電磁弁4と電流モニタ回路121の間に第2リレー118を設けた。これにより、通電回路aが天絡したとしても確実に電磁弁4への電流の供給を遮断することができる。
また、電圧モニタ回路120と電流モニタ回路121とを用いて、電磁弁駆動回路116,電圧モニタ回路120,通電回路a,通電回路b,第2リレー118,電流モニタ回路121の異常、もしくは故障を検知することができる。よって、確実に故障検出を行いつつ、故障箇所の特定によって異常判断時処理の多様性を確保することができる。
更に、上記実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項3に記載のパワーステアリング装置において、
前記電磁弁と電源の間に電磁弁への電源供給状態を制御可能な電磁弁駆動回路を設け、前記電磁弁と接地との間に電磁弁の接地状態を制御可能な第2リレーを設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
前記電磁弁と電源の間に電磁弁への電源供給状態を制御可能な電磁弁駆動回路を設け、前記電磁弁と接地との間に電磁弁の接地状態を制御可能な第2リレーを設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
よって、電磁弁4への通電回路上で天絡が発生したとしても、第2リレーによって確実に遮断することができる。
(ロ)請求項3または上記(イ)に記載のパワーステアリング装置において、
前記電磁弁駆動回路と前記第2リレーの制御状態、及び電圧検出手段と電流検出手段の検出値に基づいて、異常を検知する異常検知手段を設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
前記電磁弁駆動回路と前記第2リレーの制御状態、及び電圧検出手段と電流検出手段の検出値に基づいて、異常を検知する異常検知手段を設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
制御状態や検出値に基づいて、電磁弁駆動回路,電圧検出手段,電磁弁上流側通電回路,電磁弁下流側通電回路,第2リレー,電流検出手段の異常、もしくは故障を検知することができる。よって、確実に故障検出を行いつつ、故障箇所の特定によって異常判断時処理の多様性を確保することができる。
(ハ)請求項1または上記(イ)または上記(ロ)に記載のパワーステアリング装置において、
1つの回路基板上に、前記電動機制御手段及び前記電磁弁駆動回路,第2リレーを設け、
前記電動機制御手段及び前記電磁弁駆動回路,第2リレーを、前記回路基板の同一側面に配置しつつ、電源供給ラインを前記同一側面から配索することを特徴とするパワーステアリング装置。
1つの回路基板上に、前記電動機制御手段及び前記電磁弁駆動回路,第2リレーを設け、
前記電動機制御手段及び前記電磁弁駆動回路,第2リレーを、前記回路基板の同一側面に配置しつつ、電源供給ラインを前記同一側面から配索することを特徴とするパワーステアリング装置。
回路基板の同一側面に駆動指令を出力する駆動回路等を配置し、電源供給ラインを同一側面から配策することで、回路基板の構成をコンパクトにしつつ、電源供給ラインを束ね易くすることが可能となり、車両搭載性の向上を図ることができる。また、このように電動機への電源供給ラインと、電磁弁への電源供給ラインが近接し、天絡したとしても、電磁弁駆動回路及び第2リレーによって、確実に電磁弁への電源供給を遮断することができる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 ギア機構
4 電磁弁
5 パワーステアリング機構
51,52 パワーシリンダ室
6 オイルポンプ
6a 電動モータ
7 操舵輪
8 ウォーニングランプ
10 コントロールユニット(SBWCU)
11 バッテリ
12 操舵トルクセンサ
13 IGNスイッチ
14 エンジン回転数センサ
15 車速センサ
107 メインマイコン
108 サブマイコン
116 電磁弁駆動回路
118 第2リレー
120 電圧モニタ回路
121 電流モニタ回路
2 ステアリングシャフト
3 ギア機構
4 電磁弁
5 パワーステアリング機構
51,52 パワーシリンダ室
6 オイルポンプ
6a 電動モータ
7 操舵輪
8 ウォーニングランプ
10 コントロールユニット(SBWCU)
11 バッテリ
12 操舵トルクセンサ
13 IGNスイッチ
14 エンジン回転数センサ
15 車速センサ
107 メインマイコン
108 サブマイコン
116 電磁弁駆動回路
118 第2リレー
120 電圧モニタ回路
121 電流モニタ回路
Claims (3)
- 操舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助する油圧パワーシリンダと、
前記油圧パワーシリンダの両圧力室に対し第1及び第2通路を介して油圧を供給する一対の吐出口を備えた可逆式ポンプと、
前記可逆式ポンプを正・逆回転させる電動機と、
前記操舵輪に与えるべき必要操舵補助力を検出する必要操舵補助力検出手段と、
前記必要操舵補助力検出手段によって検出された必要操舵補助力に基づき、前記電動機に所望の油圧を発生させるために前記電動機に対して駆動信号を出力する電動機制御手段と、
前記第1及び第2通路を連通するように設けられた連通路と、
前記連通路の連通・遮断を切り換える電磁弁と、
前記電磁弁の通電回路上であって、前記電磁弁と接地との間の電流を検出する電流検出手段と、
を有することを特徴とするパワーステアリング装置。 - 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記電流検出手段により検出された電流値が所定値以上となるように、前記電磁弁への供給電圧を補正する電圧値補正手段を設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。 - 請求項1または請求項2に記載のパワーステアリング装置において、
前記電磁弁の通電回路上であって、前記電磁弁と電源との間の電圧を検出する電圧検出手段を設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003326703A JP2005088808A (ja) | 2003-09-18 | 2003-09-18 | パワーステアリング装置 |
DE102004044729A DE102004044729A1 (de) | 2003-09-18 | 2004-09-15 | Hilfskraftlenkungssystem |
US10/942,125 US6978859B2 (en) | 2003-09-18 | 2004-09-16 | Power steering system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003326703A JP2005088808A (ja) | 2003-09-18 | 2003-09-18 | パワーステアリング装置 |
Publications (1)
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ID=34456808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003326703A Abandoned JP2005088808A (ja) | 2003-09-18 | 2003-09-18 | パワーステアリング装置 |
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JP (1) | JP2005088808A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101878986B1 (ko) * | 2011-11-14 | 2018-07-16 | 현대모비스 주식회사 | Mdps 릴레이 검사 장치 및 방법 |
-
2003
- 2003-09-18 JP JP2003326703A patent/JP2005088808A/ja not_active Abandoned
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KR101878986B1 (ko) * | 2011-11-14 | 2018-07-16 | 현대모비스 주식회사 | Mdps 릴레이 검사 장치 및 방법 |
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A621 | Written request for application examination |
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A762 | Written abandonment of application |
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