JP2005088357A - 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 ノズル形成部材と撥水層の密着力が十分でなく、ワイピングに対する耐久性が低く、あるいは、密着力を向上させると、加工上十分なノズル径精度が得られなくなる。
【解決手段】 金属部材からなり、ノズル先穴51を形成した基材としてのノズル形成部材52の液滴吐出面側に、ポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53、ポリイミド/ポリアミド樹脂層53上にSiO層54が、このSiO層54上にフッ素系撥水層55を、それぞれ順次積層形成し、液室側からレーザ光でノズル4内にはみ出す部分を除去することで、径精度の高いノズル4を形成するとともに、ノズル形成部材52とフッ素系撥水層55の密着力を向上して耐久性を向上する。
【選択図】図5

Description

本発明は液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置に関する。
例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の画像形成装置としては、液滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する液室(吐出室、圧力室、加圧室、インク流路等とも称される。)と、この液室内の液体を加圧するためのエネルギーを発生するアクチュエータ手段とを備えた液滴吐出ヘッドを搭載したものである。
この液滴吐出ヘッドにおいて、ノズルから液滴を吐出するために、ノズルの形状及び精度は、滴体積や滴速度など滴吐出特性に大きな影響を与える。また、ノズルが形成されるノズル形成部材の表面特性が滴吐出特性に大きな影響を与えることも知られており、例えば、ノズル形成部材表面のノズル孔周辺部に液体(インク)が付着すると、滴吐出方向が曲げられたり、滴の大きさにバラツキが生じ、あるいは滴吐出速度が不安定になるなどの不都合が生じる。
そのため、ノズルの吐出側表面に撥水膜(撥インク膜)を形成することによって、ノズルの吐出側表面の均一性を高めることで、滴吐出特性の安定化が図られている。
ここで、ノズル形成部材として樹脂材料を用いる場合、樹脂材料と撥水剤との密着性が高くないために、撥水剤を樹脂材料からなるノズル形成部材表面に直接塗布して形成することは極めて困難である。
そのため、樹脂材料からなるノズル形成部材の表面を粗面化して微小な凹凸を形成し、その後撥水剤を塗布することも行われているが、これでもノズル形成部材と撥水層との十分な密着力を得ることができていない。
特開2003−089207号公報
一方、ノズル形成部材にノズル孔を加工する方法としては、ノズルが連通する液室を形成した液室構成部材にノズル形成部材となる樹脂部材を予め接合した後、ノズル形成部材にエキシマレーザーを用いてノズル孔を加工する方法が知られている。
特開平2−121842号公報 特開平1−108056号公報
そこで、樹脂材料とフッ素系撥水剤(層)との密着性を高めるために、ノズル形成部材の少なくとも表面が樹脂材料で形成され、この樹脂材料の表面に微粉末層及び撥水層を順次積層し、これにエキシマレーザー加工でノズル穴を形成したものもある。
特開2002−248773号公報
上述したように、ノズル形成部材と撥水層の密着力が十分でないと、撥水剤を塗布して撥水層を形成した初期には撥水性が得られていても、液滴吐出ヘッドではノズル形成部材の表面やノズル周辺部に付着した液体やゴミなどの異物を除去するためのワイピング動作が不可避であるため、経時的に撥水層表面が擦られることから、徐々に撥水層が剥がれて撥水性が低下することになる。
そこで、特許文献4に記載のように樹脂材料の表面に微粉末層及び撥水層を順次積層することで樹脂材料に対する撥水層の密着性を向上させることが行われるが、エキシマレーザー加工でノズル穴を加工するときに、ノズル穴壁面となる位置に微粉末が位置するとレーザーで加工しきれずに、凸状粒子として残ってしまうことがある。この場合には、微粒子の大小にかかわらず、ノズルとしては異形ノズルとなって滴吐出特性に影響が出ることになる。かといって、微粒子の粒径を小さくすると、耐久性が低下することになる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ノズル径精度及び耐久性に優れ安定した滴吐出特性が得られる液滴吐出ヘッド及びその製造方法、並びにその液滴吐出ヘッド或いはその製造方法を用いて製造した液滴吐出ヘッドを搭載した画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液滴吐出ヘッドは、ノズル先穴を形成した金属部材からなるノズル形成部材の滴吐出面側にポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層、SiO層及びフッ素系撥水層が順次積層形成されている構成としたものである。
ここで、ノズル形成部材がニッケル電鋳で形成されていることが好ましい。また、フッ素系撥水層の膜厚が1Å以上30Å以下の範囲内であることが好ましい。さらに、フッ素系撥水層の材料が変性パーフルオロポリオキセタンであることが好ましい。さらにまた、SiOの膜厚が1Å以上30Å以下の範囲内であることが好ましい。また、ポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層の膜厚が、0.1μm以上5μm以下の範囲内であることが好ましい。
本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法は、本発明に係る液滴吐出ヘッドを製造する製造方法であって、ノズル形成部材上に液状の状態のポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂をコーティングしてポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層を形成するものである。
ここで、ノズル形成部材に樹脂をコーティングする前に、ノズル形成部材にはノズル穴に相当する部位に先穴加工が施されていることが好ましい。
この場合、ノズル形成部材にポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層、SiO層及びフッ素系撥水層を順次積層して形成した後、ノズル形成部材をマスクとして先穴を介してレーザ光を照射し、ポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層、SiO層及びフッ素系撥水層のはみ出し部分を除去してノズルのエッジを形成することが好ましい。
あるいは、ノズル形成部材の両面及び先穴部分にポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂を塗布した後、液滴吐出面側にのみSiO層及びフッ素系撥水層を順次形成し、液室側から先穴を含む領域にレーザ光を照射して、先穴部分のポリイミド又はポリアミド樹脂を除去するとともに、吐出面側のポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層、SiO層及びフッ素系撥水層のはみ出し部分を除去してノズルのエッジを形成することが好ましい。
さらに、フッ素系撥水層は、真空蒸着法でコーティングして形成することが好ましい。この場合、フッ素系撥水層を形成するための真空蒸着は、真空中でのSiO層形成に引き続いて同一チャンバで連続して行われることが好ましい。さらにまた、SiO膜はSiをスパッタ後Oイオン処理をして形成されることが好ましい。また、SiO膜を形成した後フッ素系撥水剤を真空蒸着してフッ素系撥水層を形成した後、エキシマレーザでノズル孔加工をすることが好ましい。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液滴吐出ヘッド又は本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法によって製造された液滴吐出ヘッドを搭載したものである。
本発明に係る液滴吐出ヘッドによれば、ポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層とフッ素系撥水層との間にSiO2層を介在させることで、フッ素系撥水剤が化学的結合によってSiO2層と密着するため、ノズル形成部材との密着力が高くなり、ワイピングなどのこすりに対する耐久性が向上し、ノズル穴を形成したノズル形成部材にポリイミド樹脂或いはポリアミド樹脂層、SiO2層及び撥水層を順次積層形成することで、はみ出し部の除去処理を施すことによりノズル径精度を格段に向上させることができ、耐久性及び径精度に優れたヘッドが得られる。
本発明に係る液滴吐出ヘッドによれば、ノズル形成部材上に液状の状態のポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂をコーティングしてポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層を形成するので、先穴加工をしたノズル形成部材を用いることにより、ノズル径精度を向上することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液滴吐出ヘッド又は本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法によって製造された液滴吐出ヘッドを備えているので、安定した滴吐出特性が得られて高画質記録を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る液滴吐出ヘッドの一例について図1ないし図4を参照して説明する。なお、図1は同ヘッドの平断面説明図、図2は同ヘッドを分解した状態の平面説明図、図3は図2のA−A線に沿う断面説明図、図4は図2のB−B線に沿う断面説明図である。
このインクジェットヘッドは、アクチュエータ基板(アクチュエータユニット)1と、流路基板2及びノズル基板3を積層接合し、これら3枚の基板1、2、3を接合することで、液滴を吐出するノズル4が連通口であるノズル連通路5を介して連通する液室6、液室6に液体(インク)を供給するための流体抵抗部7及びインク供給孔8を形成している。各液室6は液室間隔壁9で仕切られている。
アクチュエータ基板1には、アクチュエータ素子11が各液室6に対応して形成されている。このアクチュエータ素子11は、振動板12と、この振動板12と犠牲層エッチングで形成されたギャップ(空隙)13を介して対向する電極(個別電極)14とで構成される。
また、アクチュエータ基板1には流路基板2のインク供給孔8が臨み、外部からインクが供給されるインク供給路18を形成している。
一方、ノズル・液室ユニット10を構成する流路基板2は、例えば、結晶面方位(110)の単結晶シリコン(Si)基板をKOH水溶液などの強アルカリ性エッチング液で異方性エッチングすることによってノズル連通路5及び液室6となる凹部を形成したものである。
また、ノズル基板3は、金属部材上にポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層を形成し、ポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層上にSiO2層、撥水層を順次積層形成したものである。
ここで、アクチュエータ基板1の具体的構成について図3及び図4を参照して説明しておくと、シリコン基板21上に熱酸化膜22などの絶縁膜を形成し、この熱酸化膜22上に個別電極14を所要の電極形状にパターニングして形成し、この個別電極14に絶縁膜23、ポリシリコンなどの犠牲層24、絶縁膜25を順次積層し、この絶縁膜25上に振動板電極26を所要の形状にパターニングして形成し、更に絶縁膜27を形成した後、絶縁膜25、27にエッチングホール(犠牲層除去孔)28を形成して、個別電極14と振動板電極26との間の犠牲層をエッチングで除去することでギャップ13及び連通路17並びに振動板12を形成し、その後、犠牲層除去孔28を封止するとともに、アクチュエータ素子11の耐接液性を向上するための樹脂材料からなる封止接液膜29を振動板12上に形成している。
なお、個別電極14及び振動板電極26としては、ポリシリコン膜を用いている。電極の材料としては、高温耐性を有し、加工性に優れ、且つ成膜表面の凹凸が少ない材料が好ましく、ポリシリコン以外では例えばTiNなどの高融点金属材料も好ましい。また、個別電極16はパッド配線31を介して外部の電極パッド32と接続されている。
また、個別電極14及び振動板電極26の対向面側に形成した個別電極側絶縁膜23及び振動板側絶縁膜25は、当接時の短絡、放電による損傷を防止するとともに、犠牲層24の残存部分と相俟ってギャップ13のスペーサーを兼ねるようしている。さらに、振動板12上に形成し、エッチングホール28を封止する封止接液膜29としては、PBO膜(ポリベンゾオキサゾール膜)が好ましい。
以上のように構成したヘッドにおいては、振動板12を共通電極とし、個別電極14との間に駆動パルス電圧を印加することによって、振動板12と個別電極14間に発生した静電力によって振動板12が個別電極14側に変形変位する。その後、駆動パルス電圧を放電することによって、振動板12が復帰変形して、液室6の内容積の変化、及び圧力の作用によってノズル4からインク滴が吐出する。
なお、ここでは、本発明に係る液滴吐出ヘッドとして、アクチュエータに静電型アクチュエータを用いる例で説明したが、これに限るものではなく、電気機械変換素子などの圧電型アクチュエータ、電気熱変換素子に膜沸騰を利用するサーマル型アクチュエータなどを用いることもできる。ただし、静電型アクチュエータは、小型化、高速化、高密度化、省電力化において他の方式に比べて優位な点を有している。
次に、このヘッドにおけるノズル基板(以下「ノズル板」ともいう。)3の詳細について図5を参照して説明する。なお、同図は同ノズル板のノズル部分の拡大断面説明図である。
このノズル板3は、金属部材からなり、ノズル先穴51を形成した基材としてのノズル形成部材52の液滴吐出面側に、ポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層(以下「ポリイミド/ポリアミド樹脂層」という。)53、このポリイミド/ポリアミド樹脂層53上にSiO層54が、このSiO層54上にフッ素系撥水層55が、それぞれ順次積層形成されている。なお、これらのポリイミド/ポリアミド樹脂層53、SiO層54及びフッ素系撥水層55の開口部分をノズルエッジ4aと称し、ノズルエッジ4aとノズル先穴51とを併せてノズル4という。
ノズル形成部材52は上述したように金属部材からなるが、Ni電鋳によって形成することで、ノズル径を精度よく形成できるとともに、レーザ加工の際に高精度なマスクの役割を果たし、フッ素系撥水層の穴径を精度よく形成することができるようになる。
ポリイミド/ポリアミド樹脂層53を形成する材料としては種々のものが使用可能であるが、後述するように、液状の樹脂材料を塗布することが好ましく、このような材料としてはユピファイン(商品名、宇部興産製)、ケミタイト(商品名、東芝ケミカル製)などが市販されている。
このポリイミド/ポリアミド樹脂層53は、膜厚が厚くなると、滴吐出面側の径精度の劣化をもたらし、薄すぎるとピンホール等の発生により、SiO層54やフッ素系撥水層54の剥離を引き起こすことになる。このため、この樹脂層53の膜厚としては、0.1〜5μmの範囲にすることが好ましい。この範囲とすることにより、ノズル径の精度を損ねることなく、ポリイミド/ポリアミド樹脂層のピンホールによる撥水層の密着不良も防止することができる。
そして、ポリイミド/ポリアミド樹脂層53は上述したように状態でノズル形成部材52にコーティングすることによって、0.1〜5μmの範囲の膜厚を容易にえることができ、高耐久性の高撥水性のノズル板を容易に得ることができる。
SiO層(膜)54の形成には、比較的熱のかからない、つまり、樹脂層53に熱的影響の発生しない範囲の温度で成膜可能な方法で形成することが好ましい。具体的には、スパッタリング、イオンビーム蒸着、イオンプレーティング、CVD(化学蒸着法)、P−CVD(プラズマ蒸着法)などが適しているといえる。
このSiO層(膜)54の膜厚は、撥水層55と樹脂層53の密着力が確保できる範囲で必要最小限の厚さとするのが工程時間、コストから見て有利である。このSiO層54の膜厚があまり厚くなると、エキシマレーザーでのノズル孔加工に支障が生じる場合がある。すなわち、ポリイミド/ポリアミド樹脂層53はきれいにノズル孔形状に加工されていても、SiO層54の一部が十分に加工されず、加工残りになることがある。したがって、具体的には密着力が確保でき、エキシマレーザー加工時にSiO層54が残らない範囲として、膜厚1Å以上300Å以下の範囲が好ましい。特に好ましくは、10Å〜100Åの範囲である。
実験結果によると、SiO層54の膜厚が30Åでも密着性は十分であり、エキシマレーザーによる加工もまったく問題なく行うことができた。また、膜厚が300Åでは、僅かな加工残りが観察されたが使用可能範囲であり、300Åを超えると、かなり大きな加工残りが発生し、使用不可能なノズル異形が現出した。
フッ素系撥水層55に使用するフッ素系撥水材料としては、いろいろな材料が知られているが、ここでは変性パーフルオロポリオキセタン(ダイキン工業(株)製、商品名:オプツールDSX)を用いて、膜厚(層厚)が1Å以上30Å以下の範囲内になるように蒸着することで必要な撥水性を得ている。変性パーフルオロポリオキセタンをフッ素系撥水剤として使用することにより、SiO層との密着性が高くなってワイピング耐久性が向上するとともに、SiO層及び撥水膜の膜厚を薄くすることができてエキシマレーザ加工性が良好になるので、耐久性と加工性を両立することができる。
実験結果では変性パーフルオロポリオキセタンの厚さは、10Åでも20Å、30Åでも撥水性、ワイピング耐久性能に差は見られなかった。よって、コストなどを考慮すると、より好ましくは、1Å〜20Åの範囲内である。
フッ素系撥水層55を形成するフッ素系撥水材料は真空蒸着でSiO層54上に形成することが好ましい。真空蒸着によることで、薄くて均質でしかもSiO層との密着性が高い撥水膜(層)が得られる。
次に、本発明に係る製造方法の第1実施形態としてこのノズル板3の製造工程について図6を参照して説明する。
この実施形態では、先穴51の加工がされた金属のノズル形成部材52に液状のポリイミド樹脂或いはポリアミド樹脂をスピンコート、ロールコートなどを用いて塗布し、硬化させてポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53を形成した後、SiO層54、フッ素系撥水層55を形成する。
この段階では塗布によって形成されるポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53の一部がノズル形成部材52のノズル先穴51内にはみ出した(閉塞する場合も含む)はみ出し部53aとなっているので、このままではノズルとしての機能を持たない。そこで、流路面側(液室面側)からレーザ光を照射し、ノズル先穴51内の樹脂(はみ出し部53a)を除去する。
このとき、レーザ光は、液室面側から照射することによって、金属部材であるノズル形成部材52をマスクとして使用することができ、ノズル径相当に絞る必要がなく、全面露光でもノズルを形成でき、極めて生産性に優れている。
また、ポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53は極めて薄いので、ポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂のフィルムを貼って形成した場合のように滴吐出面側がマスク(ノズル形成部材52)から離れていないため、ノズル径精度も極めて精度良く形成できる。
そこで、具体的に説明すると、図6(a)に示すように、ノズル先穴51を形成した金属部材からなるノズル形成部材52に液状のポリイミド樹脂或いはポリアミド樹脂を塗布する。この塗布は、スピンコート、ロールコートなどで実施することができる。これを硬化させることでポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53を形成するが、このとき、ノズル先穴51内に樹脂が侵入してしまうので、はみ出し部53aが形成される。
次いで、図6(b)に示すように、ポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53の表面にSiO膜(層)54を形成する。このSiO膜(層)54の形成は、真空チャンバ内で行われるスパッタリング工法が適しており、膜厚は数Å〜200Å程度が好ましく、ここでは、10Å〜50Åの膜厚を使用している。
また、スパッタリングの方法としては、Siをスパッタした後、Si表面にOイオンを当てることでSiO膜を形成する方法によることが、SiO膜の樹脂層53への密着力が向上するとともに、均質で緻密な膜が得られ、撥水層54のワイピング耐久性向上により効果的であることが判明した。
次いで、図6(c)に示すように、SiO層54上にフッ素系撥水層55を形成する。このフッ素系撥水層55を形成する方法としては、フッ素系撥水剤をスピンコータ、ロールコータ、スプレーコータ、スクリーン印刷などの方法で塗布することもできるが、本発明者らの実験によると、上述したように、真空蒸着で成膜する方法が撥水膜54の密着性の向上につながることが確認された。
また、真空蒸着についても、上記SiO層54を形成した後、そのまま同じ真空チャンバ内で実施するのが、さらに良い効果が得られることが確認された。これは、SiO層53を形成した後、一旦真空チャンバからワークを取り出すと不純物などが表面に付着することにより、密着性が損なわれるものと推測される。
また、フッ素系撥水材料については、種々の材料が知られているが、ここでは、フッ素非晶質化合物として、シラン変性パーフロロポリエーテルを使用することで、特にインクに対する必要な撥水性を得ることができることが確認された。
そして、撥水膜55を蒸着形成した後に、空中放置することにより、フッ素系撥水剤とSiO2層54とが、空気中の水分を仲介として化学的結合をし、フッ素系撥水剤になる。このように、SiO膜とフッ素系撥水剤が化学的結合により密着するため、フッ素系撥水膜を非常に薄くすることが可能になり、必要材料を低減でき、また、処理時間も短縮できてコストダウンを図れる。
そこで、図6(d)に示すように、ノズル形成部材52をマスクとして液室面側からエキシマレーザ光56を照射することによって、ポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53のはみ出し部53aを、このはみ出し部53a上に載るSiO層54及びフッ素系撥水層55を含めて除去することによって、ノズルエッジを4a形成する。これによりノズル先穴51及びノズルエッジ4aを含むノズル4が形成される。
ここで、ノズル孔を加工するエキシマレーザ加工機について図7を参照して簡単に説明すると、レーザー発振機81から射出されたエキシマレーザビーム82はミラー83、85、88によって反射され、加工テーブル90に導かれる。レーザビーム82が加工テーブル90に至るまでの光路には、加工物(ワーク)91に対して最適なビームが届くように、ビームエキスパンダ84、マスク86、フィールドレンズ87、結像光学系89が所定の位置に設けられている。加工物91は加工テーブル90上に載置され、レーザビーム82を受けることになる。加工テーブル90は、周知のXYZテーブル等で構成されていて、必要に応じて加工物91を移動し所望の位置にレーザビーム82を照射することができるようになっている。
次に、本発明に係る製造方法の第2実施形態としてこのノズル板3の製造工程について図8を参照して説明する。
この実施形態では、ポリイミド樹脂或いはポリアミド樹脂は金属、特にSUSやNiとの被着性が高く、かつエポキシ接着剤等との接着力も高いことから、金属面に塗布することにより接着力改善の効果が得られる。また、安定で溶剤にも強く、インク等の液に接液してもほとんど劣化しない。そこで、これらの特性をいかすため、ポリイミド樹脂或いはポリアミド樹脂を金属部材からなるノズル形成部材の両面に塗布し、流路面側にポリイミド樹脂或いはポリアミド樹脂からなる接着改善層を形成する。
ポリイミド樹脂或いはポリアミド樹脂の塗布方法は、ディップ法などでもよいし、スピンコータ、ロールコータで片面ずつ塗る手法でもよい。このとき、ノズル内がポリイミド樹脂或いはポリアミド樹脂で閉塞されるため、レーザによってノズル内部の樹脂を除去する。この場合、照射径はノズル近傍部を除去できればよいので、ノズルをレーザで形成する場合ほど高精度を必要とせず、多穴を同時加工でき、生産性が高くなる。
これを具体的に説明すると、図8(a)に示すように、先穴51の加工がされた金属のノズル形成部材52の両面に液状のポリイミド樹脂或いはポリアミド樹脂をスピンコート、ロールコートなどを用いて塗布し、硬化させてポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53、54を形成する。この場合、先穴51内もポリイミド樹脂或いはポリアミド樹脂が入り込む。
その後、図8(b)に示すように、吐出面側のポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53の表面にSiO2層54を形成し、更に図8(d)に示すように、SiO層54上にフッ素系撥水層55を形成する。
次いで、図8(d)に示すように、所定のマスクを用いてノズル先穴51を含む所用の領域に液室面側からエキシマレーザ光56を照射することによって、ノズル形成部材52の液室側のポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53を除去して、残存部分のポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53を接合改善層57として残し、また、ノズル形成部材52をマスクとして液室面側からエキシマレーザ光56を照射することによって、ノズル先穴51内のポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53及びこれに続くノズルエッジ4a部分のポリイミド樹脂/ポリアミド樹脂層53並びにSiO2層54及びフッ素系撥水層55を除去することによって、ノズル4を形成する。
次に、本発明の実施で使用した薄膜形成装置の概要について図9を参照して説明する。この装置は、米国のOCLI社(OPTICAL COATING LABORATORY INC.)によって開発された「メタモードプロセス」と呼ばれる工法を装置化したものであり、ディスプレイなどの反射防止・防汚膜の作製に使用されているものである。
この装置では、周長3.5m、高さ約1mの矢示方向に回転するドラム71の周囲4箇所に、ステーションが配置されて、全体が真空引きできるチャンバ内に配置されている。
まず、ステーションS1でSiをスパッタし、その後ステーションS2でOイオンをSiに当ててSiOとする。本発明では反射防止膜の機能は必要ないのでNbスパッタのステーションS3は使用せず、オプツール蒸着を行うステーションS4に移行して液体を真空蒸着する。この装置を使用することによって、前述したように、SiO層54を形成した後、そのまま、同じ真空チャンバ内で撥水剤としての例えば変性パーフルオロポリオキセタンの真空蒸着を実施することができる。
次に、本発明に係る液滴吐出ヘッド又は本発明に係る製造方法により製造した液滴吐出ヘッドを搭載した画像形成装置としてのインクジェット記録装置の機構の一例について図10及び図11を参照して説明する。なお、図10は同装置の斜視説明図、図11は同装置の機構部の側面説明図である。
この画像形成装置であるインクジェット記録装置は、記録装置本体111の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載した本発明に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジ等で構成される印字機構部112等を収納し、装置本体111の下方部には前方側から多数枚の用紙113を積載可能な給紙カセット114を抜き差し自在に装着することができ、また、用紙113を手差しで給紙するための手差しトレイ115を開倒することができ、給紙カセット114或いは手差しトレイ115から給送される用紙113を取り込み、印字機構部112によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ116に排紙する。
印字機構部112は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド121と従ガイドロッド122とでキャリッジ123を主走査方向に摺動自在に保持し、このキャリッジ123にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する本発明に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドからなるヘッド124を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。またキャリッジ123にはヘッド124に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ125を交換可能に装着している。
インクカートリッジ125は上方に大気と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。
また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘッド124を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。
ここで、キャリッジ123は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド121に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド122に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ123を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ127で回転駆動される駆動プーリ128と従動プーリ129との間にタイミングベルト130を張装し、このタイミングベルト130をキャリッジ123に固定しており、主走査モータ127の正逆回転によりキャリッジ123が往復駆動される。
一方、給紙カセット114にセットした用紙113をヘッド124の下方側に搬送するために、給紙カセット114から用紙113を分離給装する給紙ローラ131及びフリクションパッド132と、用紙113を案内するガイド部材133と、給紙された用紙113を反転させて搬送する搬送ローラ134と、この搬送ローラ134の周面に押し付けられる搬送コロ135及び搬送ローラ134からの用紙113の送り出し角度を規定する先端コロ136とを設けている。搬送ローラ134は副走査モータ137によってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ123の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ134から送り出された用紙113を記録ヘッド124の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材139を設けている。この印写受け部材139の用紙搬送方向下流側には、用紙113を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ141、拍車142を設け、さらに用紙113を排紙トレイ116に送り出す排紙ローラ143及び拍車144と、排紙経路を形成するガイド部材145,146とを配設している。
記録時には、キャリッジ123を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド124を駆動することにより、停止している用紙113にインクを吐出して1行分を記録し、用紙113を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙113の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙113を排紙する。
また、キャリッジ123の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、ヘッド124の吐出不良を回復するための回復装置147を配置している。回復装置147はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ123は印字待機中にはこの回復装置147側に移動されてキャッピング手段でヘッド124をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段でヘッド124の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
このように、このインクジェット記録装置においては本発明に係る液滴吐出ヘッド又はその製造方法によって製造された液滴吐出ヘッドを搭載しているので、長期にわたり、インク滴の吐出特性のバラツキが少なく、高い画像品質の画像を記録できる画像形成装置が得られる。
本発明に係る液滴吐出ヘッドの一例を示す平断面図である。 同ヘッドを分解した状態の平面説明図である。 図2のA−A線に沿う断面説明図である。 図2のB−B線に沿う断面説明図である。 本発明に係る液滴吐出ヘッドのノズル板部分の拡大説明図である。 本発明に係る製造方法の第1実施形態の説明に供する説明図である。 エキシマレーザ加工装置の概略構成図である。 本発明に係る製造方法の第2実施形態の説明に供する説明図である。 本発明の実施に用いる薄膜作製装置の一例の説明に供する説明図である。 本発明に係る画像形成装置の一例を説明する斜視説明図である。 同画像形成装置の機構部の説明図である。
符号の説明
1…アクチュエータ基板
2…流路基板
3…ノズル基板(ノズル板)
4…ノズル
5…ノズル連通路
6…液室
7…流体抵抗部
8…インク供給孔
11…アクチュエータ素子
12…振動板
13…ギャップ(空隙)
14…電極(個別電極)
51…ノズル先穴
52…ノズル形成部材
53…ポリイミド/ポリアミド樹脂層
54…SiO
55…フッ素系撥水層

Claims (15)

  1. 液滴を吐出するノズルを形成するノズル形成部材を有し、前記ノズルが連通する液室内の液体を加圧して前記ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドにおいて、ノズル先穴を形成した金属部材からなる前記ノズル形成部材の滴吐出面側にポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層、SiO2層及びフッ素系撥水層が順次積層形成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ノズル形成部材がニッケル電鋳で形成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記フッ素系撥水層の膜厚が1Å以上30Å以下の範囲内であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記フッ素系撥水層の材料が変性パーフルオロポリオキセタンであることを特徴とするである液滴吐出ヘッド。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記SiO2の膜厚が1Å以上30Å以下の範囲内であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層の膜厚が、0.1μm以上5μm以下の範囲内であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドを製造する製造方法において、前記ノズル形成部材上に液状の状態のポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂をコーティングして前記ポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層を形成することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  8. 請求項7に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法において、前記ノズル形成部材に樹脂をコーティングする前に、前記ノズル形成部材にはノズル穴に相当する部位に先穴加工が施されていることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  9. 請求項8に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法において、前記ノズル形成部材にポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層、SiO2層及びフッ素系撥水層を順次積層して形成した後、前記ノズル形成部材をマスクとして先穴を介してレーザ光を照射し、前記ポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層、SiO2層及びフッ素系撥水層のはみ出し部分を除去してノズルのエッジを形成することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  10. 請求項8に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法において、前記ノズル形成部材の両面及び先穴部分にポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂を塗布した後、液滴吐出面側にのみSiO2層及びフッ素系撥水層を順次形成し、液室側から先穴を含む領域にレーザ光を照射して、先穴部分のポリイミド又はポリアミド樹脂を除去するとともに、吐出面側の前記ポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂層、SiO2層及びフッ素系撥水層のはみ出し部分を除去してノズルのエッジを形成することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  11. 請求項7ないし10のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記フッ素系撥水層は、真空蒸着法でコーティングして形成することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  12. 請求項11に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法において、フッ素系撥水層を形成するための真空蒸着は、真空中でのSiO2層形成に引き続いて同一チャンバで連続して行われることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  13. 請求項7ないし12のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記SiO2膜はSiをスパッタ後O2イオン処理をして形成されることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  14. 請求項7に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法において、SiO2膜を形成した後フッ素系撥水剤を真空蒸着してフッ素系撥水層を形成した後、エキシマレーザでノズル孔加工をすることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  15. ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドを備え、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、前記液滴吐出ヘッドが請求項1ないし6のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド又は請求項7ないし14のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの製造方法によって製造された液滴吐出ヘッドであることを特徴とする画像形成装置。

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