JP2005087424A - 便座リモコン装置 - Google Patents

Abstract

【課題】電源及び信号の送受信のための配線が不要で、機能の追加もソフト的に対応することのできる便座リモコン装置を提供する。
【解決手段】温水洗浄装置のリモコン装置であって、無線電波を受信するアンテナ３と、無線電波を受信して電源の供給を受け、この電源を利用してデータをアンテナ３から送信する無線タグＩＣ４と、当該無線タグＩＣ４のデータの送信をＯＮ／ＯＦＦ制御するスイッチ５とで一つの無線タグ６を構成し、当該無線タグ６を複数組設けてリモコン本体とし、当該リモコン本体を揺動式の便座１に設ける。目的とする機能に応じて、選択したスイッチ５をＯＮ動作させることにより、無線タグＩＣ４から温水洗浄装置に対するデータを送信でき、配線を施すことなく、温水洗浄装置の機能を制御することが可能である。
【選択図】 図１

Description

本発明は、無線電波（ここでは電磁波を含む、以下同じ）を受信して電源の供給を受け、この電源を利用してデータをアンテナから送信する無線タグを用いた電源の内蔵及び配線を不要とする便座のリモコン装置に関するものである。

温水洗浄装置のリモコン装置としては、特許文献１に記載されたようなものが公知である。この特許文献１に記載されたリモコン装置は、その出願以前のリモコン装置が便器本体の脇に取り付けられるものであって、小便水を引っ掛けられて故障の原因となることがあることから、これを回避するために考案されたものである。具体的には、リモコン装置を便座本体に設けることにより、男性が小便を使用するときには便座が撥ね上げられた状態で使用されることになり、使用者に対向するのは便座の裏面側であってリモコン装置は奥の壁面（便器後部側）側を向いており、小便水がかからなくなるというものである。
実公平６−１３８４９号公報

ところが、従来の温水洗浄装置のリモコン装置では、前記特許文献１に記載されたリモコン装置を含めて、リモコン装置のための電源及びその配線が必要であり、また信号のやりとりを行うための配線も必要であった。これらの配線は、便座のヒンジを通じて便座の内部で行うか、便座の外へその一部を露出させた剥き出しの状態で行われていた。そのため、面倒な配線接続作業を必要としたり、見栄えを悪くするという欠点があった。
また温水洗浄装置の機能を追加しなければならないときは、リモコン装置本体の全体を取り替える必要があり、大掛かりな作業が必要であった。

本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、電源及び信号の送受信のための配線が不要で、機能の追加もソフト的に対応することのできる便座リモコン装置を提供せんとするものである。

而して、前記課題を解決するために本発明が採用した請求項１の手段は、温水洗浄装置のリモコン装置であって、無線電波を受信するアンテナと、無線電波を受信して電源の供給を受け、この電源を利用してデータをアンテナから送信する無線タグＩＣと、当該無線タグＩＣのデータの送信をＯＮ／ＯＦＦ制御するスイッチとを一つの無線タグとし、当該無線タグを複数組設けてリモコン本体とし、当該リモコン本体を揺動式の便座又は便蓋に設けたことを特徴とする便座リモコン装置である。

本発明が採用した請求項２の手段は、無線タグと情報のやりとりを行うリーダ側のアンテナを便座に組み込んだヒータで兼用するようにしたことを特徴とする請求項１に記載の便座リモコン装置である。

請求項１の発明にあっては、便座又は便蓋に温水洗浄装置のリモコン装置を設けている。当該リモコン装置は、温水洗浄装置のリーダ側からの無線電波を受けることにより、無線タグＩＣに電源電圧が発生し、メモリに保存されていたデータの送信が可能となる。必要に応じて、選択したスイッチをＯＮ動作させることにより、無線タグＩＣから温水洗浄装置に対するデータを送信でき、配線を施すことなく、温水洗浄装置の機能を制御することが可能である。

請求項２の発明にあっては、無線タグと情報のやりとりを行うリーダ側のアンテナを便座に組み込んだヒータで兼用するようにしている。このように、便座ヒータを利用することで、別途専用のアンテナを設ける必要がなく、全体のコンパクト化及び低コスト化が可能である。
便座ヒータを無線タグとの間で情報のやりとりを行うリーダ側のアンテナとして利用している。このように便座ヒータを利用することで、別途専用のアンテナを設ける必要がない。

以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。図１は本発明の第１の実施の形態に係るものであり、図（Ａ）は便座１の全体を示す平面図、図（Ｂ）はリモコン装置２の電気回路構成を示す図面である。同図に示す如く、この実施の形態のリモコン装置２は、無線電波を受信するアンテナ３と、無線電波を受信して電源の供給を受け、この電源を利用してデータをアンテナ３から送信する無線タグＩＣ４と、当該無線タグＩＣ４のデータの送信をＯＮ／ＯＦＦ制御するスイッチ５とからなる一つの無線タグ６を有し、当該無線タグ６が三つ設けられている。スイッチ５は、リミットスイッチであってもよく、静電容量センサーであってもよい。静電容量センサーである場合は、指先でセンサーをタッチすればよい。無線タグ４は、温水洗浄装置の機器本体を制御するリーダ（図示せず）と無線電波で送受信を行うように設定されている。

次に、このように構成されたリモコン装置２の動作態様を説明する。使用者がトイレ室内へ入ると、これを人体検知センサーが検知し、温水洗浄装置の機器本体を制御するリーダが起動状態となり、無線タグＩＣ４へ電波が送信される。無線タグＩＣ４は、この電波をアンテナ３で受信する。これにより無線タグＩＣ内部の電圧発生回路に動作用の電圧が発生する。

一方、スイッチ５に指先を近づけるか又はタッチすることにより、スイッチ５がこれを検知し、メモリーに記憶されているデータを読み取り、当該データを無線通信インターフエイスを通じてアンテナ３から温水洗浄装置の機器本体へ送信する。機器本体側では、送信されたデータに応じた設定動作が行われる。これにより、無線通信方式によるリモコン操作が行われたことになる。温水洗浄装置の使用者は、操作したい機能に応じてリモコン装置２のスイッチ５を選択して操作すればよい。
また温水洗浄装置の機能を変更する場合には、リモコン装置２側では無線タグＩＣ４に書き込んだ情報の内容を書き換えるだけのソフト対応のみでよく、リーダライタによって外部から容易に行うことが可能である。

図２〜図４は本発明の第２〜第４の実施の形態に係るものであり、温水洗浄装置の機器本体のリーダ側のアンテナの各構成例を示すものである。図２に示す第２の実施の形態のものは、便座１に内臓したヒータ７を温水洗浄装置機器本体側のリーダのアンテナに兼用したものである。ヒータ７は、かなりの大きさを有しており、無線タグが使用する周波数の波長によっては好都合であり、捲線数をかなり減らすことが可能である。また暖房便座のヒータ７を利用することにより、別途に専用のアンテナを設置する必要がない。基本的な作用効果は、前記第１の実施の形態の場合と同じである。

また図３に示す第３の実施の形態のものは、温水洗浄装置１の機器本体側８内にリーダのアンテナ９を設置するようにしたものである。なお、同図において符号１０は便蓋である。その他の構成並びに作用効果は、前記第２の実施の形態の場合と同じである。

更に、図４に示す第４の実施の形態のものは、洗浄水を貯留するためのロータンク１１内にリーダのアンテナ１２を設置するようにしたものである。その他の構成並びに作用効果は、前記各実施の形態の場合と同じである。

なお、図示は省略するが、第５の実施の形態について説明する。この実施の形態では、複数の無線タグ６からなるリモコン装置のリモコン本体を、便蓋１０へ取り付けるようにしている。この場合、便座１へ着座した使用者がリモコン操作し易いように、便蓋１０を開放してリモコン本体が水平状態となるように設置すればよい。

ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。温水洗浄装置の機能と、これに対応する無線タグ４及びスイッチ５からなる信号発信装置６の数等は適宜の変更が可能である。

本発明の第１の実施の形態に係るものであり、図（Ａ）は便座の平面図、図（Ｂ）はリモコン装置の回路図である。 本発明の第２の実施の形態に係る便座の平面図である。 本発明の第３の実施の形態に係る便座の斜視図である。 本発明の第４の実施の形態に係る便座の斜視図である。

符号の説明

１…便座、２…リモコン装置、３…アンテナ、４…無線タグ、５…スイッチ、６…信号 発生装置、７…便座ヒータ、８…リーダ、９…リーダ側アンテナ、１０…便蓋、１１… 温水洗浄タンク、１２…リーダ側アンテナ

Claims (2)

1. 温水洗浄装置のリモコン装置であって、無線電波を受信するアンテナと、無線電波を受信して電源の供給を受け、この電源を利用してデータをアンテナから送信する無線タグＩＣと、当該無線タグＩＣのデータの送信をＯＮ／ＯＦＦ制御するスイッチとを一つの無線タグとし、当該無線タグを複数組設けてリモコン本体とし、当該リモコン本体を揺動式の便座又は便蓋に設けたことを特徴とする便座リモコン装置。
2. 無線タグと情報のやりとりを行うリーダ側のアンテナを便座に組み込んだヒータで兼用するようにしたことを特徴とする請求項１に記載の便座リモコン装置。
   

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