JP2005087346A - 柑橘類の皮剥き器 - Google Patents

Abstract

【課題】 厚皮柑橘類の皮剥きを容易にする。
【解決手段】 切り取り個所を少なくし、接続している部分だけを効率よく切り離すこと。
【選択図】図5

Description

本発明は厚皮の柑橘類の皮を簡単に綺麗に剥くための剥きかたに関する。

従来はナイフを使って半分又は四分の一に切り、後は手で皮を剥いて食べるのが一般的であるが、専用の皮剥き器としても柑橘専用カッターを用いて(例えば特許文献1参照。) 皮のみに一旦切れ目を入れてから再び専用器具で剥くものもある。この場合は皮を切る際果肉に傷をつけやすく、全体の皮を剥く際に皮が何枚にも分かれる。また、柑橘類の上下のへたをくり抜いて、へたからへた方向に皮を剥く(例えば特許文献2参照。) 様な剥き方があるが全部の皮向きには手間がかかと同時に厚い皮の場合は切り溝を入れる力が入れにくく安定した皮剥きが困難である。特に皮の厚い柑橘類は包丁の代わりにわずか刃のついた専用カッターといった器具が多く見られる。
実開昭58−34612 実開昭61−132676

この改善策として少ないカット数で、少ない力で、安全に皮と果肉を分離できるようにした。

本発明品は薄い長方形ステンレス板を中央から溝（第2図B）を作るように折曲げられ、上部は開放されている。底の溝部分を先端から（第2図C）程度残し、あとの溝部分と側面は凹状に（第2図A）切りとられている。この凹状部分は皮の切りはじめ加減や皮が連続的に剥ける刃先の進行方向を決定づける構成部分である。又、皮と果肉を分離するときに使用いやすいようにもなっている。溝として残された（第2図C）部分の後方（柄の付く方向）底面と側面先端には刃（符号2）が備えてあり、上部は開放されている。上部の角部分は、溝底面前角より各々左右に斜め上方向及び左右に曲げてある。（符号1）この部分は皮と果肉を分離するためのナイフの役目をしている。尚、角部分は丸みが付いており安全性に配慮してある。分離用ナイフ（符号1）の形状については楕円形、円形、菱形など形がある。 （符号3）は柄であり、柄の下部には握りやすい様波状に加工が施してある。第2図Ａの空間寸法は柑橘類の皮を剥き始める時に刃が皮に入りやすく、又、果肉に傷をつけない状態で皮をむくために30mmから60ｍｍの間隔が適寸法である。第3図B寸法は皮を帯状に切りとるときの力を少ないく、分離用ナイフ（符号、1）が皮と果肉の間に入り安く、同時に果肉も傷つけにくい寸法として5ｍｍから15ｍｍ程度の間隔が適寸法である。
本発明品の使用方法は、柑橘類の中央部側面（へたとへたの間）を帯状に皮を切りとり（第5図）、切りとった皮の後にできる溝から皮と果肉の間に分離用ナイフ（6図 ）を入れ、１周り回転させることにより皮と果肉を分離さる、同様に反対側の皮と果肉の間も分離用ナイフ（符号１）で１周り回転させる。柑橘類を両手で持ち中央の溝を堺に互い違いにねじるように回転（7図）させ皮と果肉を分離する。（8図）

柑橘類のなかでも特に皮の厚いもの、形の大きなもの、ほど容易に皮が剥くことが出来る。皮剥き刃の後部に凹部を設けることにより皮が安定して剥くことができ果肉に傷をつけにくいという利点がある。また分離された皮は皿のような形態をしているため柑橘類の食べた後残る、薄い内包、スジ等を置く器として、また、食べる前の器としても利用ができる。

皮剥き器の全体見取り図 側面図 平面図 正面図 みかん中央外周を帯状に１周切り取っている様子 切り取られたあとの溝から分離用ナイフを果肉と皮の間に入れて皮の間を１回転ずつさせる様子 みかんの分割された皮を両手で持ち左と右にねじる様に回転させる様子 皮が３分割されて皮が剥けた様子

符号の説明

1 分離用ナイフ
2 溝切カッタ−部
3 柄
A 凹部
B 溝
C 溝切部

Claims (1)

1. 柑橘類の皮の中央部を横方向に帯状に剥く溝切刃と、その上部に果肉と皮を分離するための分離用ナイフが一体化され、溝切刃の後部に凹部を設けてあり、溝切刃が剥く力と直角方向に付いた皮剥き器。
   

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