JP2005086802A - デジタルミキサ - Google Patents
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Abstract
【構成】 デジタルミキサにおいて、操作パネル100に、それぞれロータリーエンコーダ24を有する複数のchストリップ20を設け、各chストリップ20へのchの割り当てを定める複数のレイヤを記憶させ、その中から選択されたレイヤに従って各chストリップ20にchを割り当てることができるようにした。そして、自然数nについて上記各レイヤのうち2n−1番目と2n番目のレイヤに表裏の対応関係があるものとして、上記各ロータリーエンコーダ24に、選択されているレイヤの裏のレイヤにおいてそのロータリーエンコーダ24の属するchストリップ20に割り当てられるchのパラメータを割り当て、ロータリーエンコーダ24の操作に従ってそのパラメータの値を変更することができるようにした。
【選択図】 図4
Description
このchストリップは、デジタルミキサの性能や価格によっても異なるが、スライダ、ロータリーエンコーダ、およびキーやボタン等の操作子を有し、割り当てられたchのパラメータを制御するための操作子群として機能するものである。
「DIGITAL PRODUCTION CONSOLE DM2000 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2001年
例えば、デジタルミキサにマルチトラックレコーダを接続して録音を行う際に、1トラック分ずつパラメータを調整してレコーダに送り出し、レコーダが確認用に返してくる信号を裏のレイヤのchに入力し、これを聞き易い音量にレベル調整してモニタしたい等である。
この発明は、このような問題を解決し、デジタルミキサの操作性を向上させることを目的とする。
図1は、この発明の実施形態であるデジタルミキサの構成を示すブロック図である。図1に示すように、このデジタルミキサ(以下単に「ミキサ」ともいう)は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,外部機器インタフェース(I/F)14,表示器15,音響信号入出力部16,信号処理部(DSP)17,スイッチ18,電動フェーダ21,ロータリーエンコーダ24を備え、これらがシステムバス19によって接続されている。そして、入力する音響信号に対して種々の信号処理を施して出力する機能を有する。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラム等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
RAM13は、各種パラメータの設定内容を記憶したり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
外部機器I/F14は、このミキサと接続するパーソナルコンピュータ等の外部機器と情報の授受を行うためのインタフェースである。
表示器15は、このミキサの操作パネル上に設けられ、液晶ディスプレイ(LCD)等によって構成される表示手段であり、設定の参照,変更,保存等を行うための画面やミキサの動作状態等を表示する。
DSP17は、音響信号入出力部から入力する音響信号に対し、設定されている各種パラメータの値に従った信号処理を施すモジュールである。その処理の詳細については後述する。
内蔵エフェクタ123は、入力する信号に対し、選択されたエフェクトを付与して出力する複数ブロックのエフェクタである。そのチャンネル構成は、モノラル,ステレオ等で切り換え可能となっている。
入力パッチ125は、アナログ入力121とデジタル入力122の各入力及び内蔵エフェクタ123から入力される信号を、64chある入力ch140に割り振るための任意結線を行うものである。そして、入力ch140の各chには、入力パッチ125で割り振られた入力信号が入力する。
出力ch150は、各種バス127と1対1で対応するように16ch設けられている。そして、その各chは、図3に示した入力chの構成のうち、イコライザ142,ノイズゲート143,コンプレッサ144,フェーダ&オン145に相当するモジュールを有している。出力ch150では、これらのモジュールによって入力した信号に対して所定の処理を行い、処理後の信号を出力パッチ130へ出力する。
なお、DSP17は、入力ch140や出力ch150から選択した信号を混合して図示しないモニタ用出力に出力することもできる。
以上説明したDSP17の各要素は、回路によって実現しても、演算処理によって実現してもよい。
この操作パネル100は、表示器15を備え、ここに表示する表示画面を参照しながら種々の操作子を操作することにより、DSP17における信号処理等に用いるパラメータの変更を指示し、またこれらのパラメータを編集するためのものである。
そして、このための操作子としては、chストリップ20,レイヤ選択キー群30,エンコーダ機能指定キー群40,AUXバス選択キー群50,カーソル操作子60,増減操作子70,エンタキー80を設けている。
そして、各chストリップ20には、図2に示した入力ch140あるいは出力ch150のいずれかのchが割り当てられ、chストリップ20の各操作子は、基本的にはそのchのパラメータを制御し、値を設定するための操作子として機能する。ただし、これに例外を設けた点がこの発明の特徴であり、この点については後述する。
また、ここでは出力ch150を割り当てるレイヤはマスタレイヤとして別途用意し、マスタレイヤ選択キー35によってこのレイヤを選択できるようにしている。そして、このレイヤが選択された場合には、各chストリップ20には1番目から16番目の出力chを割り当てるようにしている。
固定機能キー表示部201には、各固定機能キー41に割り当てられているパラメータが表示される。この割り当ては固定であるが、一応確認のために表示しているものである。アサイン可能キー表示部202には、各アサイン可能キー42に割り当てられているパラメータが表示される。パラメータ選択部203には、アサイン可能キー42に割り当て可能なパラメータの一覧が表示される。
この画面においてパラメータを割り当てた後でアサイン可能キー42のいずれかを押下すると、そのキーに割り当てられているパラメータをロータリーエンコーダ24に割り当てることができる。
以上の各操作子を設けた操作パネル100を用いることにより、デジタルミキサを動作させるために必要な多数のパラメータを設定することができる。
このミキサにおいては、CPU11が表1に示す各イベントの発生を検出すると、表1に示したように所定のレジスタにイベントに応じた値をセットする。また、表1に示した各レジスタは、表2に示したようなデータを設定するためのレジスタである。
そして、例えばn番目のアサイン可能キーについてこの指定がなされると、n番目のアサイン可能キーに割り当てられているパラメータの番号を記憶するレジスタEA(n)に、割り当てを指示されたパラメータの番号をセットする処理を行う。ここで、パラメータの番号は、表3に示すように、割り当て可能な各パラメータについて1〜44まで定められている。また、何も割り当てないことを示す番号0や、固定機能キー41に割り当てられているAUXセンドレベル及びパンに対応する番号も用意されている。
この処理においては、まずステップS1でロータリーエンコーダの操作量をレジスタbufにセットする。そして、ステップS2でレジスタEANの値が126であれば、ロータリーエンコーダ24にはc番目のchストリップ20に割り当てられているchのAUXセンドレベルが割り当てられていることになる。そこで、ステップS3でそのchのAUXセンドレベルの値を操作量に応じて更新して終了するが、どのバスについての値を更新するかは、レジスタAUXNの値に従う。
また、ステップS4で43の場合には、上述したようにロータリーエンコーダ24には、裏のレイヤにおいてc番目のchストリップ20に割り当てられるchのフェーダのパラメータが割り当てられていることになる。そこで、ステップS6及びS7でそのフェーダの値を更新して終了する。
以上の処理において、ステップS3,S5,S7ではCPU11が変更手段として機能する。
また、ミキサやその操作パネルの構成や操作法等が上記の実施形態に限られないことはもちろんである。
さらにまた、デジタルミキサ以外でも同様なチャンネルストリップを有する各種音響信号処理装置にも適用可能である。
従って、この発明を適用することにより、操作性のよいデジタルミキサを提供することができる。
Claims (4)
- 操作部にそれぞれロータリーエンコーダを有する複数のチャンネルストリップを設けたデジタルミキサであって、
前記各チャンネルストリップへのチャンネルの割り当てを定めるレイヤを複数記憶し、その中から選択されたレイヤに従って前記各チャンネルストリップにチャンネルを割り当てる第1の割当手段と、
前記ロータリーエンコーダに、そのロータリーエンコーダが属するチャンネルストリップに割り当てられているチャンネルのパラメータを割り当てる第2の割当手段と、
自然数nについて前記各レイヤのうち2n−1番目と2n番目のレイヤに表裏の対応関係があるものとして、前記ロータリーエンコーダに、選択されているレイヤの裏のレイヤにおいてそのロータリーエンコーダの属するチャンネルストリップに割り当てられるチャンネルのパラメータを割り当てる第3の割当手段と、
前記ロータリーエンコーダの操作に従って、該ロータリーエンコーダに割り当てられているパラメータの値を変更する変更手段とを設けたことを特徴とするデジタルミキサ。 - 1つのチャンネル又は複数のチャンネルのパラメータを変更するためのパラメータエンコーダを有し、各チャンネルを制御する複数のチャンネルストリップと、
複数のレイヤを記憶し、その中から選択されたレイヤに従って前記各チャンネルストリップにチャンネルを割り当てる第1の割当手段と、
チャンネルが割り当てられたチャンネルストリップのパラメータエンコーダへ、そのチャンネルのパラメータを割り当てる第2の割当手段と、
選択されているレイヤと表裏の関係にある裏レイヤについて、前記選択されているレイヤのチャンネルが割り当てられたチャンネルストリップのパラメータエンコーダへ、対応する前記裏レイヤのチャンネルのパラメータを割り当てる第3の割当手段と、
パラメータエンコーダの操作に従って前記パラメータエンコーダに割り当てられたパラメータを変更するパラメータ変更手段とを設けたことを特徴とするデジタルミキサ。 - 請求項2記載のデジタルミキサにおいて、
前記パラメータエンコーダがロータリーエンコーダであることを特徴とするデジタルミキサ。 - 請求項2又は3記載のデジタルミキサにおいて、
自然数nについて各レイヤのうち2n−1番目と2n番目のレイヤとが前記表裏の関係にあることを特徴とするデジタルミキサ。
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