JP2005082917A - 衣服用形状保持部材及び衣服用形状保持部材を有する衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】衣服の一部を適宜な形状に形成できる衣服用形状保持部材及び衣服用形状保持部材を有する衣服を提供する。
【解決手段】本願発明の衣服用形状保持部材を有する衣服は、衣服本体としてのシャツ100と、衣服用形状保持部材としての衿芯1とを備えている。衿芯1は、ポリオレフィンを主成分としたシ−トを延伸した延伸シ−トからなり、シャツ100の衿部101に設けられている。そして、衿部101を手で、例えば湾曲状に曲げ変形することにより、衿芯1が曲げ変形するとともに、曲げ変形後、ほぼその形状を保持する。これにより、衿部101を適宜な形状に形成して保持できる。
【選択図】図4

Description

本願発明は、衣服の一部に設けられ衣服の一部を適宜な形状に形成して保持させておくための衣服用形状保持部材及び衣服用形状保持部材を有する衣服に関するものである。
従来から、例えばシャツの衿部に、弾性を有する合成樹脂製のシート状の衿芯を装着している場合も多い。このような衿芯をシャツの衿部に装着しておくことにより、シャツの衿部の先端が下方側を向いた状態から上方側を向いた状態に変形したような場合でも、衿芯の弾性によって元の下方側を向いた状態の形状に戻すことができる。
しかしながら、シャツの種類或いはシャツを着る人によっては衿部の先端を、上方側を向いた状態の形状にデザインして着たいと思う場合もあるが,上記のような衿芯を有する衿部では、手で衿部を曲げ変形させても、変形後、手を離すと衿芯の弾性によって元の下方側を向いた状態の形状に戻ってしまい、衿部の先端が上方側を向いた状態の形状に形成できない。従って、このような衿芯では、着た人の好みに応じて種々の形状に形成するようにしてデザインするというようなことはできない。
本願発明は、衣服の一部を着る人の好みに応じて適宜な形状に形成できる衣服用形状保持部材及び衣服用形状保持部材を有する衣服の提供を目的とする。
本願発明は、次の衣服用形状保持部材を提供することにより、上記課題を解決する。
本願の第1の発明の衣服用形状保持部材は、衣服の一部に設けられ衣服の一部を適宜な形状に形成して保持する衣服用形状保持部材であって、曲げ変形でき、且つ、曲げ変形後、その形状を、ほぼそのまま保持し得る合成樹脂製のものであることを特徴とする衣服用形状保持部材である。
本願の第2の発明の衣服用形状保持部材は、本願第1の発明に係る衣服用形状保持部材が、ポリオレフィンを主成分としたシートを、一軸方向に延ばすことにより形成された延伸シ−トを備えたものからなることを特徴とする衣服用形状保持部材である。
又、本願発明は、次の衣服用形状保持部材を有する衣服を提供することにより、上記課題を解決する。
本願の第3の発明の衣服用形状保持部材を有する衣服は、衣服本体と、この衣服本体の一部に設けられ衣服本体の一部を適宜な形状に形成して保持させておくための衣服用形状保持部材とを備え、この衣服用形状保持部材は、曲げ変形でき、且つ、曲げ変形後、その形状をほぼそのまま保持し得る合成樹脂製のものであることを特徴とする衣服用形状保持部材を有する衣服である。
本願の第4の発明の衣服用形状保持部材を有する衣服は、本願の第3発明に係る衣服用形状保持部材が、ポリオレフィンを主成分としたシートを、一軸方向に延ばすことにより形成された延伸シ−トを備えたものからなり、衣服用形状保持部材の延伸方向と、衣服本体の変動希望曲面の母線に直交する方向とがほぼ一致するように、衣服用形状保持部材が衣服本体の一部に配設されたものであることを特徴とする請求項3記載の衣服用形状保持部材を有する衣服である。
ここに、「変動希望曲面」とは、衣服本体の一部を構成する曲面であって、衣服を着るユーザーが曲率を変動させることを望む曲面をいう。
本願第1の発明及び第3の発明は、衣服用形状保持部材が、曲げ変形でき、且つ、曲げ変形後の形状を、ほぼそのまま保持し得る合成樹脂製のものであるため、衣服用形状保持部材を適宜な形状に曲げ変形すれば良く、これにより、衣服用形状保持部材を設けた衣服の一部を衣服用形状保持部材の形状に対応した形状に形成できるとともに、その状態に保持できる。従って、衣服の一部を、着る人の好みに応じて種々の形状に容易に形成できる。
本願第2の発明の衣服用形状保持部材は、ポリオレフィンを主成分としたシートを、一軸方向に延伸すことにより形成された延伸シ−トを備えたものとするため、曲面の母線と延伸方向とが所定の角度を持つような曲げに対する強度が大きく、衣服用形状保持部材が繰り返して曲げ変形されても亀裂を生じるようなことを防止できる。これにより、繰り返して長期間、使用でき、経済的なものにできる。
本願の第4の発明は、衣服用形状保持部材の延伸方向と変動希望曲面の母線に直交する方向とがほぼ一致するように衣服用形状保持部材が衣服本体の一部に配設されたものとする。こうすることにより、衣服本体の一部がデザインのためにユーザーの希望するように曲げ変形されると、衣服用形状保持部材も曲げ変形し、その衣服用形状保持部材の曲げ変形した曲面の母線と延伸方向とがほぼ直交する。その際、衣服用形状保持部材が一軸方向に延伸すことにより形成された延伸シ−トからなるため、曲面の母線と延伸方向とが直交するような曲げに対する強度が大きい。従って、衣服用形状保持部材が繰り返して曲げ変形されても亀裂を生じるようなことを防止できる。
図1Aは、本願発明の一実施の形態の衣服用形状保持部材の正面図、図1Bは、その側面図である。
この実施形態の衣服用形状保持部材は、ポリオレフィンを主成分としたシートを、一軸方向に延ばすことにより形成された延伸シ−トから構成されている。この実施形態では、厚さが0.4mm程度、幅が10mm程度、長さが50mm〜60mm程度の大きさのものから構成されており、衣服の衿部を適宜な形状に形成して保持するための衿芯1とされている。
この衿芯1を構成した延伸シ−トは、この実施形態では、高密度ポリオレフィン100重量部と、この高密度ポリオレフィンに対し親和性を有する重合性不飽和化合物1〜30重量部とを主成分とする組成物を溶融してシートに成形する工程と、そのシートを圧延する工程と、その圧延された圧延シートを延伸する工程と、延伸後の延伸シート中の前記重合性不飽和化合物を重合させる工程とによって製造したものが用いられている。以下、更に詳しく説明する。
高密度ポリオレフィンは、高結晶性であれば特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン、1−ブデン、及び1−ベンテン等の単独重合体や、例えば酢酸ビニル、ビニルアルコール、塩化ビニル、及びアクリル酸等のビニル系単量体などの共重合成分が10重量%以下である共重合体などを用いることができる。
好ましくは、高密度ポリオレフィンとして、重量平均分子量の大きい高分子量高密度ポリオレフィンが、最終的に得られる延伸シートの強度及び弾性率等の機械的物性を高め得るため、好適に用いられる。
又、高分子量高密度ポリオレフィンの中で、重量平均分子量が20万〜50万の範囲の高密度高分子量ポリエチレンが、低分子量ポリエチレンに比して強度及び弾性率等の機械的物性を更に高め得ることができ、好ましい。
また、高密度ポリエチレンを用いる場合、その密度は0.94g/cm以上のものが好ましい。密度が小さいと延伸を行っても強度及び弾性率の向上が望めないことがあるからである。
重合性不飽和化合物は、高密度ポリエチレンに溶け込み易い低分子量の不飽和化合物であれば特に限定されず、各種重合性モノマー及び/又は重合性オリゴマーを用いることができる。重合性モノマーとしては、トリメチロールプロパントリアクリレートなどが挙げられ、重合性オリゴマーとしては、エポキシアクリレートなどが挙げられる。
又、重合性モノマー及び重合性オリゴマーの重合を促進させるために、各種有機過酸化物や各種光重合開始剤等に代表されるラジカル発生剤を配合するのが好ましい。配合量としては、重合性不飽和化合物100重量部に対し、3〜5重量部が好ましい。
有機過酸化物としては、ジターシャリーブチルパーオキシド等が挙げられる。又、光重合開始剤としては、アセトフェノン等が挙げられる。
上記組成物を押出機等で溶融成形させる場合、その溶融温度は130°C以上が好ましく、より好ましくは140°C以上である。溶融温度が130°C未満であると、組成物の溶融が不完全となり、重合性不飽和化合物との相溶性が悪くなり、後の延伸工程における延伸性が悪くなる恐れが有る。又、溶融温度が高くなりすぎると、高密度ポリエチレンや光重合開始剤が分解又は蒸発してしまう可能性がある。従って、溶融温度は実質的に250°C以下が好ましい。
そして、溶融した組成物は、まず、シートに成形する。成形方法は、特に限定されず、通常のロール成形法やカレンダ成形法等を用いることができる。又、そのシートの厚さは、後の圧延工程を考慮して0.5〜4mm程度の範囲が好ましい。
次に、上記のようにして成形したシートを圧延する。圧延方法は、通常行われている方法、例えば一対の互いに反対方向に回転する圧延ロールを用いて行うことができる。
又、圧延ロールの温度は、70°C〜120°Cにして行うのが好ましく、より好ましくは90°C〜115°Cである。
また、圧延倍率は、2〜10倍が好ましい。尚、ここで、圧延倍率とは、次式により定義されるものである。
(圧延倍率)=(圧延前の厚さ)/(圧延後の厚さ)
次に、圧延した圧延シートを延伸する。延伸方法は、特に限定されず、通常のロール延伸法やゾーン延伸法を用いることができる。又、延伸温度は、70°Cから用いる高密度ポリエチレンの融点までの範囲、より好適には、80°C以上で高密度ポリエチレンの融点から10°C低い温度以下の範囲である。
また、延伸工程における延伸倍率は、2倍以上が好ましく、更に好ましくは3〜10倍である。尚、ここで、延伸倍率とは、次式により定義されるものである。
(延伸倍率)=(延伸前断面積)/(延伸後断面積)
尚、上記圧延の前又は延伸の前に熱処理を施しても良い。熱処理を施すことにより、結晶状態を整え、延伸を円滑に行なうことができ、配向度を向上させることができる点で好ましい。
延伸後、シート中の重合性不飽和化合物を除去せずに重合させる。重合させることにより、非常に時間を要する除去工程を省略でき、生産性を向上させることができる。重合性不飽和化合物を重合させる方法としては、加熱することによって重合させる方法、紫外線を照射する方法、電子線を照射する方法等を用いることができる。
以上のようにして延伸シートを製造することにより、重合性不飽和化合物を混入して延伸性を向上させた状態で延伸を行うため、引張強度及び弾性率等の機械的物性を向上させることができる。又、重合性不飽和化合物を延伸後に重合させているため、延伸シートの表面へのしみ出し現象、いわゆるブリード現象等を生じることもない。従って、非常に分子鎖の絡みが多いために延伸が非常に困難であるとされている高密度ポリオレフィン、特に重量平均分子量が20万〜50万程度の高密度ポリオレフィンを延伸でき、強度及び弾性率を著しく向上させることができる。
そして、このようにして得られた延伸シートを適宜な大きさにカットすることにより、図1A、図1Bに示す衿芯1を得ることができる。又、この図1Aに示す衿芯1は、その長さ方向(X−X方向)と延伸方向とがほぼ一致するように形成されている。
また、このようにして得られる延伸シートは、延伸方向の引張強度及び引張弾性率に優れ、また、熱寸法安定性に優れている等の利点を有することから、鉄道車両の天井材等用に、商品名「Forte(フォルテ)」(積水化学工業株式会社製)として市販されているので、それを利用して衿芯1を得ることができる。
又、得られた衿芯1は、手で自由自在に湾曲状に、或いは屈曲させて曲げ変形させることができ、且つ、曲げ変形後もその曲げた形状をほぼそのまま保持し得る。例えば図2Aに示すように厚さ0.6mmに形成した衿芯1を、手で、長さ方向の延伸方向と直角な方向に、90度に折り曲げた後、手を離すと、図2Bに示すように曲げ戻り角度δが0〜3度であり、折り曲げた形状をほぼそのまま保持し得る。
以上のように構成された衿芯1は、図3に示すように衣服本体の衿部101に取付けられて使用される。以下、衣服用形状保持部材としての衿芯1を有する衣服について説明する。
この衣服は、衣服本体としてのシャツ100と、衿芯1、1とを備えている。この実施形態では、衿芯1、1は、シャツ100の衿部101の左右両側夫々に、各衿芯1、1の長さ方向(延伸方向)を、衿部101の先端部101aの角度を二等分する二等分線に合致する二等分線方向(P−P方向)にほぼ一致するようにして配設されている。この衿部101における二等分線方向(P−P方向)は、シャツ100を着るユーザーがデザインのために曲率を変動させることを望む変動希望曲面の母線(例えば図中の線P1)にほぼ直交する方向である。
又、この衿部101における二等分線方向(P−P方向)は、衿部101の変形し難い難変形曲面の母線の方向と一致する。詳しくは、衿部101の幅方向の上端側は衣服本体の首部102に接続されている。従って、曲面の母線が衿部101と首部102との接続部103に交差する方向を向くような曲面に、衿部101を変形させようとしても衣服本体の首部102又は接続部103によって衿部101が変形し難い。よって、衿部101の変形し難い難変形曲面は、その母線が衿部101と首部102との接続部103に交差するような曲面である。上記二等分線方向(P−P方向)も、衿部101と首部102との接続部103に交差し、二等分線方向(P−P方向)は、衿部101の難変形曲面の母線の方向と一致する。
更に、この衿部101における二等分線方向(P−P方向)は、シャツ100を着るユーザーがデザインのために曲率を変動させる必要性の少ない変動不用曲面の母線の方向と一致する。即ち、シャツ100を着るユーザーは、デザインのために、曲面の母線がこの二等分線方向(P−P方向)に一致するように変形させる可能性は少ない。よって、上記二等分線方向(P−P方向)は、上記変動不要曲面の母線の方向と一致する。
又、この実施形態では、各衿芯1、1は、衿部101を縫製する際に衿部101を構成した布地の間に入れられることにより、衿部101の内部に設けられている。
そして、例えば衿部101の先端部101aが下方側を向いた図3に示す状態から衿部101の先端部101aが上方側を向いた状態にする場合は、図4に示すように衿部101を、母線P1が上記二等分線方向(P−P方向)とほぼ直交する曲面になるように曲げ操作する。これにより、衿芯1が曲がる。そして、その状態で手を離す。これにより、衿芯1がその形状をほぼそのまま保持し、衿部101の先端部101aが上方側を向いた状態にすることができる。
又、その際、衿芯1は、その衿芯1の曲げ変形した曲面の母線P1と延伸方向(X−X方向)がほぼ直交する。この衿芯1は、一軸方向に延伸すことにより形成された延伸シ−トからなるため、延伸方向と曲面の母線とが直交するような曲げに対する強度が大きい。従って、衿芯1が繰り返して曲げ変形されても亀裂を生じるようなことを防止できる。
以上のようにして行うことにより、本願発明の衿芯1を設けた衿部101を、着る人の好みに応じて適宜な形状に変形させて保持できる。
尚、上記実施形態では、衣服用形状保持部材としての衿芯1を、延伸シートだけから構成しているが、衣服用形状保持部材は、上記実施形態の方法により製造した延伸シートだけから構成する形態のものに限らず、曲げ変形でき且つ曲げ変形後、その形状をほぼそのまま保持し得る範囲であれば、衣服用形状保持部材の片面又は両面に延伸シート以外の他の層を積層させたものであっても良い。例えば衣服用形状保持部材の片面に、接着部を設け、衿芯1を、本体部と接着部とから構成するようにしても良い。
又、衣服用形状保持部材を、衣服の布地の間に入れる形態のものに限らず、例えば上記のように本体部と接着部とから構成した衣服用形状保持部材を、その接着部を介して、或いは延伸シートだけから構成した衣服用形状保持部材を、接着テープ等を介して、衣服の衿部等に取り外し自在に取付けるようにしても良い。
また、上記実施形態のように、衣服用形状保持部材を衣服の布地の間に入れる場合、衣服本体に収納部を形成して衣服用形状保持部材を収納するようにしても良い。又、収納部を形成する場合、収納部に取り出し不能又は取り出し可能に収納しても良い。収納部に取り出し不能に収納することにより、洗濯時等に収納部からの脱落を防止できる。一方、収納部に取り出し可能に収納することによって、衣服用形状保持部材を収納せずに使用し、或いは、厚さの異なる衣服用形状保持部材に交換して使用することもでき、デザインの自由度を大きくできる。
又、衣服用形状保持部材の厚さは、上記実施形態のものに限らず、適宜変更できる。又、厚さに応じて形状保持力を高めることができる。従って、例えば布地の薄いシャツ等の衣服には厚さの薄いものを使用し、布地の厚いコート等の衣服には厚さの厚いものを使用する等、衣服の種類等に応じて適宜な厚さの衣服用形状保持部材を使用できる。
また、衣服用形状保持部材の大きさ、形状等についても、上記実施形態のものに限らず、適宜変更できる。
又、上記実施形態では、衣服用形状保持部材をシャツに用いるようにしているが、シャツに限らず、例えば背広、ブレザー、ブラウス、コート、和服等の種々の衣服に適応できる。
また、上記実施形態では、衣服用形状保持部材を衿芯として実施しているが、衿芯として使用する形態のものに限らず、例えば衣服の袖部、肩部、或いはスカートやズボンの折り目部等に配設して袖部、肩部等を適宜な形状に形成して保持できるようにしても良く、適宜変更できる。
又、上記実施形態では、衣服用形状保持部材を、延伸シートを備えたものから構成している。例えば衣服用形状保持部材を紐状の衣服用形状保持片を備えたものから構成した場合には上記衿芯等の衣服用形状保持部材としての形状保持力を充分に持たせるために複数の衣服用形状保持片から構成する必要があり、複数の衣服用形状保持片を並べて接続させる作業等が必要になる。その結果、衣服用形状保持部材の製造工程が多くなり、しかもコスト高になる。この点で、上記実施形態のように衣服用形状保持部材を延伸シートから構成することにより、製造した延伸シートをそのまま衣服用形状保持部材として使用でき、低コストで製造でき、好ましい。
その一方、衣服用形状保持部材を延伸シートから構成する場合は、延伸方向と曲面の母線の方向とが一致するように曲げられると破断する恐れがある。しかし、衣服の衿部においては、シャツ100を着たユーザーがデザインのために曲率の変動を希望する変動希望曲面は、その母線が上記二等分線方向とほぼ直交する方向である。又、この二等分線方向は、衿部101の変形し難い難変形曲面の母線の方向と一致し、且つ、シャツ100を着るユーザーがデザインのために曲率を変動させる必要性の少ない変動不要曲面の母線の方向と一致する。従って、衣服用形状保持部材を衿芯とし、その衿芯を、その衿芯の延伸方向と、衣服本体の衿部における変動希望曲面の母線に直交する方向とがほぼ一致するように、衣服本体の衿部に配設すれば、衿芯の延伸方向と衿部101の難変形曲面の母線の方向とを一致させることができるとともに、衿芯の延伸方向と変動不要曲面の母線の方向とを一致させることができる。これにより、衿芯の延伸方向と曲面の母線の方向とが一致するように曲げられる可能性の少ないものにできる。したがって、使用に際して破断する可能性の少ないものにできる。よって、特に衿芯として適したものにできる。
以上、実施形態の衣服用形状保持部材は、延伸方向と衣服本体の難変形曲面の母線の方向とが一致するように、又は、延伸方向と変動不要曲面の母線の方向とが一致するように、衣服本体の一部に配設されている。好ましくは、衣服用形状保持部材は、延伸方向と衣服本体の難変形曲面の母線の方向とが一致するように、且つ、延伸方向と変動不要曲面の母線の方向とが一致するように、衣服本体の一部に配設されている。
より具体的には、衣服用形状保持部材は、衣服本体の衿部を適宜な形状に形成して保持するための衿芯とされている。又、この衿芯は、その衿芯の延伸方向と衣服本体の難変形曲面の母線の方向とが一致するように、衣服本体の衿部に配設されている。また、衿芯は、その衿芯の延伸方向と変動不要曲面の母線の方向とが一致するように、衣服本体の衿部に配設されている。
図1Aは、本願発明の衣服用形状保持部材を衿芯した一実施の形態の正面図、図1Bは、その側面図である。 衿芯を曲げ変形させ、変形後の状態を調べる試験の説明図に係り、図2Aは、直角に折り曲げた状態の衿芯の側面図、図2Bは、図2Aの状態から戻った状態の衿芯の側面図である。 衿芯を衿部に設けたシャツの要部の正面図である。 図3の状態から衿部を変形させた状態のシャツの要部の正面図である。
符号の説明
1 衿芯
100 シャツ
101 衿部
特許出願人 タット株式会社
出願人代理人 弁理士 田川 幸一

Claims (4)

  1. 衣服の一部に設けられ衣服の一部を適宜な形状に形成して保持させておくための衣服用形状保持部材であって、
    曲げ変形でき、且つ、曲げ変形後、その形状をほぼそのまま保持し得る合成樹脂製のものであることを特徴とする衣服用形状保持部材。
  2. 上記衣服用形状保持部材は、ポリオレフィンを主成分としたシートを、一軸方向に延ばすことにより形成された延伸シ−トを備えたものからなることを特徴とする請求項1記載の衣服用形状保持部材。
  3. 衣服本体と、この衣服本体の一部に設けられ衣服本体の一部を適宜な形状に形成して保持させておくための衣服用形状保持部材とを備え、
    この衣服用形状保持部材は、曲げ変形でき、且つ、曲げ変形後、その形状をほぼそのまま保持し得る合成樹脂製のものであることを特徴とする衣服用形状保持部材を有する衣服。
  4. 上記衣服用形状保持部材は、ポリオレフィンを主成分としたシートを、一軸方向に延ばすことにより形成された延伸シ−トを備えたものからなり、
    この衣服用形状保持部材の延伸方向と、衣服本体の変動希望曲面の母線に直交する方向とがほぼ一致するように、衣服用形状保持部材が衣服本体の一部に配設されたものであることを特徴とする請求項3記載の衣服用形状保持部材を有する衣服。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023177280A1 (en) * 2022-03-15 2023-09-21 Nitto Denko Corporation A pressure-sensitive adhesive sheet

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