JP2535061B2 - フィルムの製造方法 - Google Patents

フィルムの製造方法

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JP2535061B2 JP24326488A JP24326488A JP2535061B2 JP 2535061 B2 JP2535061 B2 JP 2535061B2 JP 24326488 A JP24326488 A JP 24326488A JP 24326488 A JP24326488 A JP 24326488A JP 2535061 B2 JP2535061 B2 JP 2535061B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフィルムの製造方法、特にフィルム厚が薄
く、均一であり、且つ縦横強度のバランスのとれた延伸
フィルムを製造する方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来、マンドレル法による延伸は、チューブラ法延伸
における安定ガイド程度の使用に始まり、その後三菱油
化(株)の重包装用袋のスーデックスフィルム等強度の
強いフィルム(以下、単に「フィルム」という)を得る
場合の如く、フィルムをマンドレルの傾斜角、即ち、マ
ンドレル最外径円周面に沿って通過させることによって
強制的に延伸する方法へと技術が展開している。スーデ
ックスフィルムの製造方法は、縦方向のフィルム引取力
の横延伸の応力として利用し縦横強度のバランスを保ち
つつ延伸する方法であり、この方法では原反フィルムに
ある程度の強度を必要とすると共に、マンドレルの表面
抵抗を低減する等、技術的に優れたものである。そし
て、このマンドレル法を利用した多孔性フィルムの製造
方法が特公昭60−26009公報において提案されている
が、該公報記載の方法によりフィルムに微細孔を成形す
るには、チューブラ法では、エアー抜けを起こして多孔
性フィルムの成形が困難であるため、インフレーション
法によって成形した環状または管状の原反は、マンドレ
ル法等によって延伸することにより、低コスト、且つ均
一なフィルムとして製造されている。しかしながら、こ
の方法によると、漸次拡張するマンドレルの抵抗に逆ら
ってフィルムを横方向に延伸させるため、特に充填剤を
含有したフィルムではその抵抗に逆らった延伸力による
フィルムは破断を発生しやすいため、自ずと低倍率の横
延伸しか期待し得ない。しかも、延伸力として外部から
付与し得る力は、フィルムの引取応力に基づく分力のみ
で、横延伸を大きくするためには縦方向への延伸も大き
くせざるを得ず、このようにして得られたフィルムは、
横方向の強度に対して縦方向の強度がかなり大きくなっ
て、縦横強度のバランスに欠け、特に、縦方向に裂け易
いという課題を有していた。
また、マンドレル法を用いた2軸延伸は、技術的な習
熟度が必要であり、しかも、フィルムの原料が変更され
ると、変更後の原料とマンドレル表面との抵抗に対する
対応策等が問題となり、更に、縦方向の引取力のみの2
軸延伸で、フィルムが縦方向に破断しないだけの横強度
をフィルムにもたせなくてはならない等の問題を有する
ため、マンドレル法を用いた2軸延伸方法は、上述した
スーデックスフィルム等の厚肉状のフィルムの如く本来
強度の強い重包装用袋等のフィルムに限られた延伸方法
であるとも言える。
また、マンドレル法を用いた延伸は、上述の如く、安
価で且つ柔軟性を保ちうるフィルムを製造することがで
きるという点で、使い捨てオムツ等を用品に用いられる
多孔性フィルムの製造に適している反面、上述のマンド
レル法をそのまま単純に多孔性フィルムの製造に適用す
ると、フィルムにムラが発生する等の問題がある。そこ
でマンドレルによる延伸加工を施す前工程として縦方向
に1軸予備延伸を行い、この操作によりマンドレルによ
る横方向の延伸応力を軽減し、それにより2軸延伸を行
っている(特公昭60−26009号公報)が、1軸予備延伸
を行う操作では製造工程が複雑で、しかも予備延伸によ
る縦方向の強度上昇が、そのままフィルムに残留し、横
方向強度より非常に強い縦強度を有するフィルムとなっ
て、結果的に縦横の強度がアンバランスになり、このよ
うなフィルムを上記使い捨てオムツ等の用品に用いると
テープの接着部分でフィルムが縦方向に裂けるという課
題を有していた。また、フィルムの製造上、原反フィル
ムには引取力に耐えるフィルム強度が必要とされるた
め、マンドレルによる方法は厚肉のフィルムに適するが
薄肉のフィルムに適さないという課題をも有していた。
従って、本発明の目的は、縦横強度にバランスのとれ
たフィルムを均一なフィルム厚で、且つ低コストに製造
し得るフィルムの製造方法を提案することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のフィルムの製造方法は、熱可塑性フィルムを
形成する組成物を、インフレーション法により少なくと
も一部に厚肉部分を有する環状原反フィルムに成形し、
次いでマンドレル法により2軸延伸することを特徴とす
るフィルムの製造方法を提供することにより上記目的を
達成したのである。
本発明方法は、まず、熱可塑性を有する組成物からイ
ンフレーション法によって故意に厚肉部分を有する環状
原反フィルムを成形するものである。つまり、環状原反
フィルムに少なくとも一部(例えば2カ所)に厚肉部分
を成形することにより、その部分の強度を強くして、フ
ィルムの引取力に対する破断強度をその厚肉部分によっ
て上昇させると共に、その厚肉部分以外の延伸フィルム
として得たい部分にフィルムの薄肉部分を成形するよう
にして重包装用袋等を含めた強度の強いフィルムを得ら
れるようにしたものである。
更に、本発明方法は、インフレーション法によって得
られた上記環状原反フィルムを、マンドレル法によって
2軸延伸するもので、本発明方法では、環状原反フィル
ムの一部に厚肉部分を設けて上述の如くムラのない均一
なフィルムを得ることを可能とするもので、充填剤含有
の原反フィルムの場合においても同様に成形することを
可能にするものである。即ち、上記原反フィルムには、
例えば2カ所の厚肉部分を設けてあるため、その厚肉部
分が延伸され難く、その他の薄肉部分が延伸され易くな
る。つまり、上記厚肉部分の強度により縦方向への原反
フィルムの伸びが抑制されて引取力の分力が原反フィル
ムの横延伸の応力としてに有効に働き、横延伸倍率が従
来の原反フィルム以上に大きくすることができ、結果的
にムラがなく、且つ縦横強度のバランスのとれたフィル
ムを得ることができる。本発明方法によれば、多孔性フ
ィルムを得る場合についても同様に縦横強度のバランス
が良く、均一な厚さの多孔性フィルムとして形成するこ
とができる。
次に、本発明方法を第1図乃至第5図に示す実施例に
基づいて多孔性フィルムを製造する場合について具体的
に説明する。
インフレーション成形装置1は、第1図に示す如く、
インフレーション用ダイス11から充填剤を含有した熱可
塑性樹脂を溶融状態のまま押し出し、環状の充填剤含有
原反フィルム(以下「原反フィルム」という)12の成形
し、案内板13を経由させて1対のニップロール14、14に
よって引き出すように構成されている。
インフレーション成形装置1の下流側には、マンドレ
ル法を用いた2軸延伸装置2が配設されており、該2軸
延伸装置2の上流端に位置する1対のニップロール21、
21によって上記インフレーション成形装置1から原反フ
ィルム12を引き取るように構成されている。
2軸延伸装置2は、ニップロール21、21を経由した偏
平形状の原反フィルム12を、自立型マンドレル22に案内
する際にその内部に注入された空気流によって再び環状
に戻して自立型マンドレル22に嵌挿し2軸延伸するよう
に構成されている。即ち、自立型マンドレル22は小径に
形成されたマンドレル上部22Aと連結部を漸次拡径させ
たマンドレル下部22Bとが一体に形成されたものであ
る。更に、マンドレル上部22Aの周囲には、外部ヒータ
ー23が配設されており、該ヒーター23によって環状の原
反フィルム12を加熱軟化させて延伸を容易にし、またマ
ンドレル下部22Bは冷却部となって延伸された原反フィ
ルム(以下、便宜上「延伸フィルム」という)12をそれ
以上伸びないようにしている。
また自立型マンドレル22の下流端には、そのマンドレ
ル下部22Aの中心を経由させた刃物24が配設されてお
り、該刃物24によって流下する延伸後の延伸フィルム12
を2枚に切断して展開し、展開された2板の延伸フィル
ム12をそれぞれ下流側において2方向に分流させ、分流
された各延伸フィルム12、12をニップロール25、25によ
って引き取り、刃物26、26によって両側縁を切断して両
側を揃えたそれぞれの延伸フィルム12、12を熱処理ロー
ル27、27、冷却ロール28、28を経由させて、この間に延
伸残留応力を除去した後、巻取装置29、29によって巻き
取るように構成されている。
尚、外部ヒータ23による予熱から熱処理ロール27に至
る工程の温度は、延伸フィルム12のベースとなる樹脂原
料により、その最適温度が異なり、一般的には、原反フ
ィルム12がこれを形成する原料を融点より20℃以上低い
温度の場合には、再度、インフレーション成形装置1等
における原料として使用される。
而して、本発明方法に適用する上記インフレーション
成形装置1は、第2図に示す如く、環状原反フィルム12
の2個所に厚肉部分12A、12Aを有するフィルムとして成
形するように構成されている。即ち、インフレーション
用ダイス11におけるリップクリアランスを部分的に広く
したり、ダイス11を出た後の冷却過程を樹脂が部分的に
固化するように操作したり、または共押出成形等をした
りすることによって厚肉部分12A、12Aを得ることができ
る。
特に、前2者の方法によれば、安価で且つ容易に厚肉
部分12A、12Aを成形することができる。また、厚肉部分
12A、12Aを有する環状原反フィルム12を安定して得るた
めにはインフレーション法でのブロー比をあまり大きく
することができず、ブロー比は3.5以下が好ましく、よ
り好ましくは2.5以下である。
このように環状原反フィルム12の相対向する2個所に
厚肉部分12A、12Aを成形することによって自立型マンド
レル22による延伸工程での縦方向、つまり原反フィルム
12の流れ方向への引取力を厚肉部分12A、12Aで受けるこ
とが可能になり、これによって横方向の分力を大きくし
て横延伸を一層大きくすることができるようにしてい
る。また、上記厚肉部分12Aは、通常の厚さのフィルム
部分12Bの平均厚さの少なくとも120%以上、好ましくは
125〜350%の厚さを有し、且つ厚肉部分12Aから通常長
さのフィルム部分12Bへと遷移する境界部分は生産性を
阻害しない範囲で緩やかに形成されていることが好まし
い。尚、環状原反フィルム12に設ける厚肉部分12Aは少
なくとも1個所にあれば良い。しかし、2個所に設けた
ものであれば、フィルムの巾調整時に厚肉部分12Aの切
断除去が容易で製造上好ましい。勿論、特公昭60−2600
9号公報におけるような予備1軸延伸処理を施した環状
原反フィルムであっても本願発明方法を適用することが
できる。
更に、本発明方法に適用する上記2軸延伸装置2の自
立型マンドレル22は、第3図(a)に示す如く、マンド
レル上部22Aの径がD1の小径に、マンドレル下部22Bの径
がD2の大径にそれぞれ形成れている。上記マンドレル上
部22Aに環状原反フィルム12が第3図(b)に示す如く
嵌挿されて、下流側のニップロール25、25によって引く
取られると、環状原反フィルム12は、漸次拡径する部分
を経由して漸次延伸されながら最大径D2を有するマンド
レル下部22Bに達し、第3図(c)に示す如く最終的な
延伸倍率D2/D1に延伸された後、刃物24によって2分さ
れる。
而して、上記延伸作用は次の如く働く。即ち、原反フ
ィルム12がマンドレル上部22Aからマンドレル下部22Bに
至る過程でのフィルムの移動方向(流下方向)をX1、そ
の間の円周に対する切線方向をX2、X1に対して直角方向
をX3とすると、外部から環状原反フィルム12に与えるこ
とができる応力X1方向に働く環状原反フィルム12に対す
る引取力のみである。また、この環状原反フィルム12に
対する横延伸の応力は、X2方向に働く引取力の分力であ
る。従って、X1方向に働く力を厚肉部分12A、12Aによっ
てフィルムのX1方向の伸びを抑制し、X2方向の横延伸力
として有効に働かせることによって縦横バランスのとれ
た良好なフィルムを得ることができる。そして、本発明
方法では、上述したインフレーション成形装置1によっ
て2個所に厚肉部分12A、12Aを有する環状原反フィルム
12を成形してあるため、縦方向のフィルム強度を厚肉部
分12A、12Aで受け、X1方向への環状原反フィルム12の延
伸を最低限度にすると共に、その他の平均的フィルム厚
さのフィルム部分12BにおけるX2方向への横延伸応力と
して働く力を効率的に上げ、環状原反フィルム12を均一
に横延伸することができる。勿論、X1方向へも大きな倍
率で延伸することができ、その結果、X2方向の延伸倍率
も大きくして環状原反フィルム12の面積延伸倍率を一層
大きくすることもできる。
上記延伸過程においてマンドレルの形状、特に横延伸
倍率となるD2/D1と、その経過過程の応力の作用に関与
するマンドレル角度θ1は重要な因子となるが、本発明
方法ではこのような支配的な条件をなるべく軽減すると
ともに横延伸力を有効に働かせることができる。
尚、本発明方法では、面積延伸倍率を基本的に1.5〜1
0.0倍の低延伸倍率にすることによって均一なフィルム
を得ることができ、多孔性フィルムであっても柔軟性を
維持できる。
次に上記構成を有する装置を用いた本発明方法の動作
について説明する。
まず、インフレーション成形装置1のインフレーショ
ン用ダイス11から溶融状態の樹脂が押し出されると、2
個所に厚肉部分12A、12Aを有する環状原反フィルム12が
成形されて案内板13を介してニップロール14、14によっ
て引き出される。引き出された環状原反フィルム12は、
厚肉部分12A、12Aを両端に位置させた帯状となって2軸
延伸装置2のニップロール21、21によって引き取られて
自立型マンドレル22へ流下する。自立型マンドレル22に
おいて注入される空気流によって再び環状原反フィルム
12に戻り、上記マンドレル22は、マンドレル上部22Aか
らマンドレル下部22Bに至る過程で外部ヒーター23によ
って加熱されて円滑に2軸延伸される。2軸延伸の際、
環状原反フィルム12が2個所に厚肉部分12A、12Aを有す
るため、縦方向の延伸が稍々抑制される一方、横方向の
延伸が促進された縦横バランスのとれた2軸延伸がなさ
れる。その後、刃物24によって延伸フィルム12が2分さ
れて下流側のニップロール25、25によって引き取られて
熱処理ロール27、27に至るが、ニップロール25、25と熱
処理ロール27、27間の刃物26によって延伸フィルム12の
両端の厚肉部分12A、12Aが切断除去されて巾寸法の調整
がなされる。熱処理を受けた延伸フィルム12、12は更に
冷却ロール28、28によって冷却された後、巻取装置29、
29によって最終製品のフィルムとして巻き取られる。
次に、2軸延伸装置2として、テンター法を適用した
場合について、第4図、第5図を参照しつつ説明する。
本発明方法に用いられる装置は、上記発明方法におきえ
る自立型マンドレル22に代えてテンター法を応用したマ
ンドレル延伸を用いた装置である。従って、厚肉部分12
A、12Aを有する環状原反フィルム12を製造するインフレ
ーション成形装置1は、上述した装置と同一であるた
め、2軸延伸装置3についてのみ説明する。
本発明方法は、一般的に使用されている逐次2軸延伸
法と同様、1軸ロール延伸によ縦延伸後、横延伸を行う
装置を用いて実施するもので、横延伸は、環状フィルム
12の巾方向の両端部として厚肉部分12A、12Aが位置する
ように折り畳んだフィルムをベルトやクリップ等により
把持し、この状態のフィルム31を抵抗体となるマンドレ
ル3に導くことを特徴とする延伸方法で、以下工程順に
説明する。
フラット状に2枚重ねとした環状の原反フィルム12
を、縦延伸を行うべき一対の低速ニップロール32、32及
び一対の高速ニップロール33、33間に導き、該低速ニッ
プロール32、32の速度V3と該高速ニップロール33、33の
速度V4との速度差により1軸縦延伸を行う。従って、こ
の場合の縦延伸倍率は、(V4)/(V3)の比率となる。
続いて、この環状原反フィルム12の巾方向の両端部を
ベルトやクリップにより把持し、この状態で予熱マンド
レル部34(第4図上点線aと点線bとの間の円弧部分)
に導き、該予熱マンドレル部34で延伸が可能な温度に原
反フィルム12を加熱した後、該フィルム12をその融点以
下の適正延伸温度に加熱された延伸マンドレル部35(第
4図上点線bと点線cとの間の円弧部分)に導く。予熱
マンドレル部34のフィルム把持間隔は第5図に示す如
く、L1に、該延伸マンドレル部35の出口部分のフィルム
把持間隔はL2にそれぞれ形成されており、従って、上記
L1とL2との比率、即ち(L2)/(L1)が横延伸倍率とな
る。この予熱マンドレル部34及び延伸マンドレル部35の
部分の加熱は、外部からの遠赤外線加熱36(図中、2点
鎖線で囲む矩形部分は、加熱手段を設ける領域を示して
いる)等による加熱方法を用いても良いが、マンドレル
3で環状原反フィルム12を直接加熱する方法の方が環状
原反フィルム12の延伸温度を制御する上でより有利であ
り、また、上記の2つの加熱方法を併用する方法がより
有効である。また、予熱マンドレル部34から延伸マンド
レル部35の出口部分に亘って環状原反フィルム12の巾方
向の両端部を把持するベルトまたはクリップの2つの通
路37,37が設けられており、該2つの通路37,37の延長線
の交点、即ち第5図におけるθ2は、90゜以下であるこ
とが適性な延伸のための条件となる。しかし、θ2が小
さ過ぎると所定の延伸倍率を得る上で延伸マンドレル部
を大きくする必要が生じるため、θ2=60〜90゜とする
のが適当である。また、マンドレル3は、その延伸マン
ドレル部35の後部に一体的に設けた冷却マンドレル部38
(第4図上点線cと点線dとの間の円弧部分)を具備し
ており、延伸後の延伸フィルム12は該冷却マンドレル部
38で冷却されて、延伸時の残留応力が除去される。尚、
この冷却マンドレル部38の巾(第5図参照)は上記L2に
略等しくなしており、この冷却マンドレル部38の冷却方
式としては、外部からの空冷方式もしくは内部循環式の
水冷方式及びそれらの複合が考えられるが、水冷方式が
効果的である。このようにして延伸後十分に冷却された
延伸フィルム12は、冷却マンドレル部38の最後部に設置
されたカッター40により、その両端部分43をスリット除
去され2枚に分離され、巻き取り工程に導かれる。な
お、この場合、上記マンドレル3部分での残留応力除去
が不十分となるような性質のフィルムには、巻き取り工
程に再加熱ロール41及び再冷却ロール42を設け、スリッ
ト除去されたフィルム12に対して再度熱処理を行うこと
も可能である。尚、上記予熱マンドレル部34、上記延伸
マンドレル部35及び上記冷却マンドレル部38におけるフ
ィルム通過部(上記通路37,37の間)には、断面(フィ
ルム通過方向に沿う断面)円弧状の平板を配してある。
尚、本発明方法は上述したものに制限されるものでは
なく、例えば、フィルムの厚肉部の除去を、巻取装置29
の直前で行っても良く、また、巻取装置29を1台にして
2枚重ねのまま巻き取ることも可能である。また、自立
型マンドレル22に代えて吊り下げ型マンドレルを用いて
も良く、その場合には、2枚に開かずに、折り畳んだ状
態でフィルム12を引き取り、2枚重ねの状態で、熱処
理、冷却を行った後、厚肉部分を除去するようにしても
良い。
以上、本発明方法は、マンドレル延伸法で多孔性フィ
ルム等のフィルムを製造する方法であり、縦強度が、横
強度に比較して非常に大きくなる従来のマンドレル法に
よるフィルムの欠点を補うために、縦伸びを抑制するた
めに厚肉部分を原反フィルムに成形ておき、これによ
り、縦裂強度の改善された多孔性フィルム等のフィルム
を製造するようにしたものである。
而して、本発明方法用いられる可塑性フィルムを成形
する組成物としては、ポリオレフィン系の樹脂が挙げら
れ、該樹脂は、エチレン、プロピレン、ブテン等のモノ
オレフィン重合体及び共重合体を主成分とするものをい
い、例えば、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリブテン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、及び
これらの混合物が挙げられる。尚、特に多孔性フィルム
を製造する場合に線状低密度ポリエチレンを用いるとし
なやかで強靭な多孔性フィルムとして得ることができ
る。
また、多孔性フィルムを製造する場合には、充填剤を
添加し、更にそのフィルムに柔軟性等の機能を付与する
第3成分を添加する。
好ましい充填剤としては、無機及び有機の充填剤が用
いられ、無機充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸バ
リウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネ
シウム、石膏、タルク、クレー、カオリン、シリカ、珪
藻土、酸化亜鉛、酸化チタン、アルミナ、マイカ、ゼオ
ライト、カーボンブラック等が使用され、有機充填剤と
しては、木粉、パルプ粉や、ベースとして使用する上記
で示したポリオレフィン樹脂材料より融点の高い樹脂パ
ウダー、例えば、線状低密度ポリエチレンをベース樹脂
とする場合には、ポリエチレンテレフタレートのパウダ
ー等が使用される。これらは単独でまたは混合して使用
してもよい。
充填剤の平均粒径は30μ以下ののが好ましく、さらに
好ましくは、10μ以下で、0.5〜5.0μのものが最も好ま
しい。
充填剤の表面処理は、樹脂への均一分散に重要であ
り、表面処理剤としては脂肪酸またはその金属塩等、表
面を疏水化できるものが好ましい。尚、この表面処理
は、既に表面処理された充填剤を用いてもよいし、また
原料を均一分散させる工程において上記表面処理剤との
混練等により、インライン処理することも可能である。
また、充填剤を含有させて多孔性フィルムを得ようとす
る場合における、熱可塑性樹脂及び充填剤の配合割合
は、熱過疎性重量部100重量部に対して、充填剤30〜500
重量部あり、好ましくは、熱可塑性樹脂100重量部対し
て、充填100〜300重量部である。この理由としては、延
伸により容易にメンブレン構造を作り出させるととも
に、製造時及び製品としてのフィルムの強度を保ちうる
ためで、上限が強度、下限がメンブレン構造を作り出す
ことに深い関係がある。
更に、多孔性フィルムに柔軟性やカサツキ音を防止す
る等の機能を付与するために好ましい第3の成分として
は、特公昭57−47334号公報記載の水添ポリブタジエン
やイソプレン等、特開昭62−280233号公報記載の多塩基
酸と多価アルコールとから得られるポリエステル等の化
合物、または特開昭62−280234号公報、特開昭62−2802
35号公報記載の化合物やゴム状樹脂その他の成分を必要
に応じて添加することができ、各成分は、目的とするフ
ィルムの用途に応じて適宜選択して用いることができ
る。尚、その添加量も目的に応じて、通常、熱可塑性重
量部100重量部に対して第3成分は50重量部以下で用い
ることが好ましい。
以上述べたように、本発明方法はマンドレル法延伸の
本来の特徴を十分に生かし、縦横強度のバランスの良い
延伸フィルムを得る方法であり、特にチューブラ法では
製造の困難な多孔性フィルムの製造には好適である。特
に、このようにして製造された多孔性フィルムは、Tダ
イ等のフラットフィルムをテンター法により延伸したフ
ィルムよりはるかに安価であるため、用途として使い捨
て紙オムツ等のバックシート、クリームルーム用品・衣
料・医療等の使い捨て用品として安価な低価格フィルム
を得ることができる。勿論、上記使い捨て用品に限定さ
れるものではない。
また、従来実施されているインフレーション法による
成形とマンドレル法による延伸との組み合わせを変更す
ることなく、インフレーション成形による原反フィルム
成形工程に工夫を加えたものであるため、設備改善等の
費用はほとんど不要であるにも拘わらず、フィルムは従
来の方法に比較して格段にその性能を改善することがで
き、また多孔性フィルムであっても均一な厚さで且つ安
価に製造することができる。
〔実施例〕
次に、本発明を下記実施例に基づいて説明する。但し
本発明は下記実施例に制限されるものではない。
尚、下記実施例及び比較例には下記表1に示すポリオ
レフィン樹脂、充填剤、第3成分を用いた。
尚、第3成分についての補足事項を表2に示した。
また、表1に示す原料から本実施例、比較例に使用し
た組成物の配合比を表3に示した。
実施例1 上記表3に示す配合組成No.1をインフレーション法に
より溶融成形し、通常の厚さ部分の平均厚さが70μ、厚
肉部分が110μのフィルムを得る。このフィルムを第1
図及び第3図(a)、(b)、(c)に示すマンドレル
法により、下記の延伸条件で2軸延伸した。
フィルム巾(延伸後) 600mm×2枚 予熱温度 95℃ 延伸温度 95℃ 延伸倍率 縦2.3倍×横2.3倍 巻取速度 15m/分 但し、この場合における横延伸倍率は殆ど横方向には
未延伸として残る厚肉部分を除いた通常厚さ部分の延伸
倍率を示している。得られたフィルムの性能を表4に示
した。
実施例2 上記配合組成物No.2を均一混練後、実施例1と同様の
方法によりフィルムを得た。但し、この場合の延伸倍率
は、縦1.8倍率、横2.0倍率とし、得られたフィルムは多
孔性フィルムで、多孔性フィルムの性能を表4に示し
た。
実施例3 上記配合組成物No.2を配合組成物No.3に変更し、延伸
倍率を縦1.6倍、横1.8倍とし、予熱温度80℃、延伸温度
70℃とした以外は、実施例2と全く同様にして多孔性フ
ィルムを得、得られた多孔性フィルムの性能を表4に示
す。
実施例4 上記配合組成物No.3を配合組成物No.4に変更し、延伸
倍率を縦1.6倍、横2.0倍とした以外は、実施例3と全く
同様にして多孔性フィルムを得、得られた多孔性フィル
ムの性能を表4に示した。
実施例5 上記配合組成物No.3を配合組成物No.5に変更し、延伸
倍率を縦1.5倍、横1.8倍とした以外は、実施例3と全く
同様にして多孔性フィルムを得た。得られた多孔性フィ
ルムの性能を表4に示した。
実施例6 上記配合組成物No.3を配合組成物No.5に変更し、延伸
倍率を縦1.5倍、横2.0倍とした以外は、実施例3と全く
同様にして多孔性フィルムを得、得られた多孔性フィル
ムの性能を表4に示した。
比較例1 厚肉部分を設けないで、平均厚さが70μの通常のイン
フレーション成形フィルムを用いることを除いては、実
施例1と全く同様にして延伸フィルムを得ようとした。
比較例2 延伸倍率を縦1.8倍、横1.8倍とした以外は、比較例1
と同様にして延伸フィルムを得、得られたフィルムの性
能を表4に示した。
比較例3 厚肉部分を設けないで、平均厚さが70μの通常のイン
フレーション成形フィルムを用いることを除いては、実
施例2と全く同様にして多孔性フィルムを得ようとし
た。
比較例4 延伸倍率を縦1.5倍、横1.5倍とした以外は、比較例3
と同様にして多孔性フィルムを得、得られた多孔性フィ
ルムの性能を表4に示した。
比較例5 厚肉部分を設けないで、平均厚さが70μの通常のイン
フレーション成形フィルムを用いることを除いては、実
施例3と全く同様にして多孔性フィルムを得ようとし
た。
比較例6 延伸倍率を縦1.5倍、横1.5倍とした以外は、比較例5
と同様にして多孔性フィルムを得、得られた多孔性フィ
ルムの性能を表4に示した。
尚、表4のうち透湿度、縦裂け強度、柔軟性、延伸ム
ラについての試験方法は次の条件で行った。但し、実施
例1、比較例1、2は充填剤を含有しないため多孔性フ
ィルムが得られず、透湿度の測定を行わなかった。
透湿度:JIS Z−0208に準じて測定した。
単位は、g/100cm2・hr 縦裂け強度:JIS P−8116に準じて測定した。
フィルム厚を50μとした場合に換算したg強度 柔軟性:官能評価 A=著しく柔らかい、 B=柔らかい C=硬い 延伸ムラ:外観評価 A=均一 B=細かいムラ有り C=著しいムラ 上記表4に示す結果から次のことが判る。多孔性フィ
ルムとならない実施例1と比較例1、2を比較すると、
実施例1は延伸倍率を大きくする効果は明白であり、ま
た比較例1、2の如く延伸可能な範囲の延伸倍率で延伸
したとしてもフィルムにムラが多いものとなり、実際の
使用し供し得ない製品となった。
また、多孔性フィルムに関しても同様なことが言え、
多孔性フィルムでは、充填剤の含有により、延伸ムラが
目立ちやすく、また無理な延伸条件ではフィルムが破断
し易くなりそれぞれの性能の差は表4に示す如く明白と
なる。具体的にな比較例3〜6に示すように均一厚さの
充填剤含有の原反フィルムは、横延伸倍率を大きくしよ
うとすると、フィルムの破壊が発生し、あるいはマンド
レル上での抵抗によりフィルムが滞ることにより引き取
り方向に破断が発生し、多孔性フィルムを得ることがで
きず、従って横延伸倍率を小さくした多孔性フィルムし
か得るこのができない。その結果、表4に示す如く、他
の実施例2〜6に比較し、透湿度及び縦裂強度はバラン
スが低い値となり、また延伸ムラが残ると共にそれによ
り柔軟性も劣ったものとなる。
これらの結果から、面積延伸倍率との相関関係の存す
るこのが明らかであり、特に延伸ムラに関しては横延伸
倍率の相関が深いことが判る。以上の結果より、本実施
例における厚い厚肉部分を設けることの効果は明白であ
り、従来の方法、つまり厚肉部分を設けない多孔性フィ
ルムに対して物性が2倍程度改善されたものが得られて
いることが判る。
尚、使い捨てオムツ等の衛生用品に用いられる透湿防
漏シート、JIS Z−0208に準じて測定した透湿度が1.0
g/100cm2・hr以上あれば、その多孔性フィルム使用時の
ムレ防止効果があるものと認められているため、このよ
うな衛生用品の用途として十分満足のできるフィルムで
あることが判る。
〔発明の効果〕
本発明のフィルムの製造方法によれば、縦横強度にバ
ランスのとれたフィルムを均一なフィルム厚で、且つ低
コストに製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフィルムの製造方法を実施するに好適
な製造装置を示す構成図、第2図はインフレーション成
形装置にとって得られた原反フィルムを示す断面図、第
3図(a)、(b)、(c)はマンドレルによって原反
フィルムが延伸される状態を示す図で、同図(a)はそ
の側面図、同図(b)は同図(a)のB−B線に沿う断
面図、同図(c)は同図(a)のC−C線に沿う断面
図、第4図、第5図はそれそれ他の延伸装置の側面を示
す構成図及び平面を示す構成図である。 1:インフレーション形成装置 2,2;2軸延伸装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 B29L 7:00 (56)参考文献 特開 昭56−164824(JP,A) 特開 昭56−113430(JP,A) 特開 昭54−92474(JP,A) 実開 昭62−73922(JP,U) 特公 昭60−26009(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性フィルムを形成する組成物を、イ
    ンフレーション法によりに少なくとも一部に厚肉部分を
    有する環状原反フィルムに成形し、次いでマンドレル法
    により2軸延伸することを特徴とするフィルムの製造方
    法。
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