JPH11147564A - 熱収縮性フィルム、及び該フィルムの製造方法 - Google Patents

熱収縮性フィルム、及び該フィルムの製造方法

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JPH11147564A
JPH11147564A JP9311980A JP31198097A JPH11147564A JP H11147564 A JPH11147564 A JP H11147564A JP 9311980 A JP9311980 A JP 9311980A JP 31198097 A JP31198097 A JP 31198097A JP H11147564 A JPH11147564 A JP H11147564A
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film
heat
resin
shrinkage
temperature
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JP9311980A
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Hiromi Sakata
弘美 坂田
Shinichi Higasa
慎一 樋笠
Kenji Haneda
健司 羽田
Manabu Oishi
学 大石
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Okura Industrial Co Ltd
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Okura Industrial Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D2585/00Containers, packaging elements or packages specially adapted for particular articles or materials
    • B65D2585/68Containers, packaging elements or packages specially adapted for particular articles or materials for machines, engines, or vehicles in assembled or dismantled form
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    • B65D2585/88Batteries

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーフォレーションの入った円筒状の熱収縮
性フィルムに被包装物を挿入し、これを加熱ゾーンに通
してフィルムを熱収縮させ、収縮するときに発生する力
で、フィルムをパーフォレーション部から自己切断させ
る自動包装方法において、廃棄の際に塩素ガスを発生し
ない非塩化ビニル系で、パーフォレーション部から確実
に自己切断することができ、更に包装仕上がりが良好な
熱収縮性フィルムを提供すること。 【構成】 横方向は低温で収縮が進み、縦方向は比較的
高温で収縮が進む熱収縮性フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】乾電池の集積包装に用いられてい
る包装方法で、フィルムがパーフォレーション部から自
己切断する自動包装がある。詳しく説明すると、パーフ
ォレーションの入った円筒状の熱収縮性フィルムに被包
装物を挿入し、これを加熱ゾーンに通してフィルムを熱
収縮させ、収縮するときに発生する力で、フィルムをパ
ーフォレーション部から自己切断させる自動包装(特公
昭56−12533号)であるが、本発明は該自動包装
に用いる為の非塩化ビニル系の熱収縮性フィルムと、該
フィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から乾電池を集積包装する方法とし
て、横方向(幅方向)に切り離し用パーフォレーション
が設けられた円筒状の熱収縮性フィルムで乾電池を覆
い、これを加熱トンネル等の加熱ゾーンに通し、フィル
ムを熱収縮させると共に該パーフォレーション部から自
己切断させる自動包装(以下、自己切断自動包装と称
す。)が用いられている。
【0003】該自己切断自動包装には、主にポリ塩化ビ
ニル系のフィルムが用いられていたが、ポリ塩化ビニル
系のフィルムは高価なうえにヒートシール性、低温衝撃
性に乏しく、更に焼却すると塩素ガスを発生するという
問題があった。そこで近年、クリーンに焼却することが
可能なポリエチレン系フィルムやポリプロピレン系フィ
ルム等による塩化ビニル系フィルムの代替が検討されて
いる。しかしながら非塩化ビニル系のフィルムは、パー
フォレーション部から自己切断できない場合があり、ま
た自己切断できても包装仕上がりが不良の場合があり、
ポリ塩化ビニル系フィルムと同等の性能を有するもの
は、未だ提供されていない。
【0004】尚、非塩化ビニル系フィルムの場合、自己
切断自動包装のフィルムに必要な性能として、収縮率を
横方向に大きくアンバランスにすることが検討されてき
た。詳しくは100℃における横方向の収縮率が40〜
55%、横方向と垂直な方向(以下、縦方向と称す。)
の収縮率が15〜35%程度のフィルムが該包装形態に
適していると考えられていた。しかしながら、このよう
なフィルムを用いた場合であっても、図2(A)に示す
ように乾電池が中央に寄せられたり、図2(B)に示す
ようにフィルムの端部が収縮しすぎたりして、包装仕上
がりが不良になることがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、自己切断自動包装用のフィルムとして、燃
焼による廃棄の際に塩素ガスを発生しない非塩化ビニル
系フィルムで、パーフォレーション部から確実に自己切
断することができ、更に包装仕上がりが良好な熱収縮性
フィルムを提供することである。また、該フィルムの製
造方法を提供することを同時に課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するための手段として、パーフォレーションの
入った円筒状の熱収縮性フィルムに被包装物を挿入し、
これを加熱ゾーンに通してフィルムを熱収縮させ、収縮
するときに発生する力で、フィルムをパーフォレーショ
ン部から自己切断させる自動包装方法に用いられるフィ
ルムであって、ポリエチレン系樹脂、及びポリプロピレ
ン系樹脂の少なくとも一方からなる樹脂層を有し、更に
縦方向の収縮率の増加量が最大となる温度をA℃、横方
向の収縮率の増加量が最大となる温度をB℃とすると
き、40≧A−B≧5であることを特徴とする熱収縮性
フィルムが提供され、更に、前記A℃における縦方向の
収縮応力が、5kgf/cm2以上であることを特徴とする前
記熱収縮性フィルムが提供され、更にまた、前記ポリエ
チレン系樹脂が、エチレン−αオレフィン共重合体樹脂
であることを特徴とする前記熱収縮性フィルムが提供さ
れ、更にまた、前記ポリプロピレン系樹脂が、エチレン
をコモノマーとするエチレン−プロピレン共重合体樹脂
であることを特徴とする前記熱収縮性フィルムが提供さ
れ、更にまた、前記ポリプロピレン系樹脂からなる層
に、石油樹脂が混合されていることを特徴とする前記熱
収縮性フィルムが提供され、更にまた、ポリエチレン系
樹脂、及びポリプロピレン系樹脂の少なくとも一方から
なる樹脂層を有したフィルムを縦方向にロール延伸法を
用いて2〜4倍延伸した後に、横方向にテンター延伸法
を用いて5〜7倍延伸する熱収縮性フィルムの製造方法
であって、縦方向に延伸する際のフィルム温度をC℃、
横方向に延伸する際のフィルム温度をD℃とするとき3
0≧C−D≧10であることを特徴とする熱収縮性フィ
ルムの製造方法が提供される。
【0007】本発明者らは自己切断自動包装において
は、(1)横方向の収縮がある程度進行した後に、パー
フォレーション部が切断されると包装仕上がりの外観が
良好であること、また通常、(2)加熱ゾーンでは熱風
を媒体としてフィルムを昇温させているため、フィルム
は加熱ゾーンの入り口付近で急激に高温の状態になるの
ではなく、フィルムは加熱ゾーンの入り口付近から出口
付近にわたって徐々に昇温されていくことに着目し、横
方向は低温で収縮が進み、縦方向は比較的高温で収縮が
進むフィルムを用いると、上記課題を解決することがで
きることを見出し、本発明に至った。
【0008】即ち、本発明の熱収縮性フィルムを用いる
と、加熱ゾーンでフィルムが昇温される初期の段階で
は、フィルムが比較的低温であるので横方向の収縮が大
きく進み、その後加熱ゾーン内でフィルムが徐々に昇温
するに従って、横方向の収縮は安定し、フィルムは縦方
向に大きく収縮し、このとき発生する収縮応力によって
パーフォレーション部が自己切断するため、確実に横方
向の収縮がある程度進行した後に、パーフォレーション
部が自己切断されるのである。
【0009】尚、本明細書では収縮率をJIS Z17
09に準じ、グリセリンバスを用いて測定した。また、
本明細書では、収縮率そのものよりも、温度変化による
収縮率の増加量を問題としている。これは、いかなる温
度で収縮が大きく進行したかを捉えるためであり、α℃
の収縮率がβ、(α−5)℃の収縮率がγであった場
合、本明細書ではβ−γをもってα℃の収縮率の増加量
とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱収縮性フィルム
の実施の形態について説明する。本発明の熱収縮性フィ
ルムは、自己切断自動包装適性を考慮すると、縦方向の
収縮率の増加量が最大となる温度をA℃、横方向の収縮
率の増加量が最大となる温度をB℃とするとき、40≧
A−B≧5であれば良く、フィルムをパーフォレーショ
ン部分から自己切断させるためには縦方向の収縮応力が
5kgf/cm2以上であるものが好ましい。そしてその組成
としては、焼却時に塩素ガスが発生することを抑制する
ために、ポリ塩化ビニル系樹脂を用いずに、比較的延伸
を行い易いポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂
の、少なくとも一方からなる層を有するものである。
【0011】ポリエチレン系樹脂としては、エチレンホ
モポリマーは勿論、エチレン−αオレフィン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアク
リレート共重合体等の共重合体、或いは、これらの混合
物等を特に際限なく用いることができるが、延伸加工性
の面からエチレン−ブテン共重合体やエチレン−ヘキセ
ン共重合体等のエチレン−αオレフィン共重合体を用い
ることが好ましい。また、ポリプロピレン系樹脂として
は、ポリプロピレンホモポリマーは勿論、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン三元
共重合体等の共重合体、或いは、これらの混合物等を用
いることができるが、熱収縮性の面からエチレンをコモ
ノマーとするエチレン−プロピレン共重合体を用いるこ
とが好ましい。更にまた、これらのポリプロピレン系樹
脂、ポリエチレン系樹脂には滑剤、アンチブロッキング
剤、粘着性付与剤、帯電防止剤、防曇剤等の添加剤を必
要に応じて加えても何ら差し支えない。
【0012】また、プロピレン系樹脂を用いる場合、低
温での延伸加工性を上げるために該樹脂中に石油樹脂を
混合することを提案する。該石油樹脂としては、石油樹
脂、水添石油樹脂、テルペン樹脂、水添テルペン樹脂等
が挙げられ、軟化点が50〜150℃のものが好適であ
る。例えば、市販品としては、商品名アルコン(荒川化
学製)、クリアロン(ヤスハラケミカル製)等が挙げら
れる。軟化点が50℃未満の石油樹脂を用いると得られ
るフィルムがブロッキングし易くなり、又、150℃よ
りも高いものを用いると低温熱収縮性が改良されにくく
なる。また、前述したポリエチレン系樹脂、及びポリプ
ロピレン系樹脂の少なくとも一方からなる層とは、主な
成分がポリエチレン系樹脂、もしくはポリプロピレン系
樹脂である層を意味し、その他の成分が適宜混入されて
いてもよいことはもちろんで、更に、本発明による熱収
縮性フィルムはポリエチレン系樹脂、及びポリプロピレ
ン系樹脂以外の樹脂からなる層を有していてもよい。更
にまた、ポリエチレン系樹脂層とポリプロピレン系樹脂
層の双方を有していると、低温衝撃性、収縮応力、応力
緩和等のバランスがよいフィルムが得られる。
【0013】ところで、乾電池の集積包装の加熱ゾーン
は、乾電池が変質することを防止するために、空気を熱
媒体として1.5〜2秒程度の時間をかけて、包装用フ
ィルムを室温から120℃前後にまで昇温している。よ
って、加熱ゾーン内の入り口付近で横方向が大きく収縮
し、加熱ゾーンの出口付近で縦方向が大きく収縮するこ
とのみを開発意図として考えると、横方向の収縮が室温
よりも若干高い温度で大きく進行し、縦方向の収縮が1
20℃前後で大きく進行するフィルムが好ましい。しか
しながら、室温よりも若干高い程度の温度で収縮が開始
するフィルムは、輸送や保管が難しく、また実際に製造
することも極めて困難である。よって、本発明は、縦方
向の収縮率の増加量が最大となる温度をA℃、横方向の
収縮率の増加量が最大となる温度をB℃とするとき、4
0≧A−B≧5、即ちAとBの差が5〜40の範囲にあ
るフィルムを、熱収縮性フィルムとして提案する。より
好ましくは、30≧A−B≧15を提案する。横方向に
フィルムが大きく収縮する際に、図1に示すように、両
端の乾電池とフィルムの間に引っ掛かり部21が形成さ
れる為、次いで縦方向にフィルムが大きく収縮する際
に、縦方向の収縮が該引っ掛かり部21よりも先に進む
ことが無く、図2(B)に示すような包装不良になるの
を防ぐことができる。尚、AとBの差が5℃未満では、
フィルムの縦横がほぼ同時に収縮してしまい、図2
(B)に示すようにフィルム端部が過剰に収縮する恐れ
がある。また、温度差が40℃を越えると、加熱ゾーン
の出口付近に至ってもフィルムが縦方向に十分収縮する
ことができず、パーフォレーション部が切断されない恐
れがある。
【0014】また、該パーフォレーション部はフィルム
が縦方向に強く収縮する際、即ち縦方向の収縮率の増加
量のもっとも多い温度A℃付近に昇温した際に、自己切
断されると推測することができるが、このときフィルム
の収縮応力が弱すぎるとフィルム端部が綺麗に切断され
ず、隣接する包装体との間に樹脂が糸を引くことがあ
る。よって、本発明による熱収縮性フィルムはA℃にお
ける収縮応力が、最低でも5kgf/cm2、好ましくは8kgf
/cm2以上であることが望まれる。
【0015】次に、本発明の熱収縮性フィルムの製造方
法について説明する。まず、前述したポリエチレン樹脂
やポリプロピレン樹脂等の樹脂原料を、キャスト押出成
形法やインフレーション押出成形法等の公知の製膜技術
を用いてフィルム化する。また、熱収縮性フィルムとし
て多層フィルムを用いる場合は、複数の押出機を用いて
同時に多層フィルムを成形するキャスト共押出成形法や
インフレーション共押出成形法を用いてもよく、単層フ
ィルムを製造した後に多層化するドライラミネート法や
エクストルージョンラミネート法を用いても良い。
【0016】次に、得られたフィルムを延伸するのであ
るが、本発明による熱収縮性フィルムの大きな特徴は、
収縮率の増加量が最大となる温度が縦方向と横方向で異
なるところで、これはフィルムの延伸温度の影響を受け
る。詳しくは、縦の収縮率の増加量が最大となる温度A
と、横の収縮率の増加量が最大となる温度Bに5〜40
の差を付けるには、縦方向に延伸を行う時のフィルム温
度Cと、横方向に延伸を行うときのフィルム温度Dに1
0〜30の温度差を付けるとよい。尚、好適な延伸温度
はフィルムの層構成や樹脂組成によって異なるが、例え
ば、厚みが20〜30μmで、両表面層がエチレンをコ
ノモマーとするエチレン−プロピレン共重合体からな
り、芯層がエチレン−αオレフィン共重合体層からなる
三層のフィルムであれば、はじめにフィルムを110〜
90℃に昇温して縦方向に延伸し、次にフィルムを70
〜90℃にして横方向に延伸すると、本発明による熱収
縮性フィルムを得ることができる。
【0017】また、フィルムの収縮量はフィルムの延伸
量に大きく影響される。本発明では、乾電池の集積包装
に用いた際に、フィルムが乾電池にフィットするよう
に、縦方向の延伸倍率を2〜4倍、横方向の延伸倍率を
5〜7倍とする。
【0018】ところで、フィルムの延伸技術としてはチ
ューブラー延伸法、テンター延伸法、ロール延伸法等が
知られているが、チューブラー延伸法は加熱した熱の大
半が空気中に放出され、延伸時にフィルム自身がどの程
度まで昇温されているのかを把握することが難しい。ま
た、テンター延伸法は加熱炉が形成されているため、フ
ィルムをゆっくりと加熱路に通すと、フィルムをほぼ炉
の設定温度にまで昇温することができる。よって延伸時
のフィルムの温度をほぼ正確にコントロールすることが
できるが、一番コントロールしやすいのはロール延伸法
で、該法はロールとフィルムが直接当たるため、極めて
短時間でフィルムをロールの温度と同じ温度にまで昇温
することができる。よって、延伸時のフィルム温度を細
かくコントロールするためにはロール延伸法を用いるこ
とが好ましいが、通常のロール延伸機ではフィルムを横
方向に延伸することができない。よって、本発明では、
縦方向をロール延伸法を用いて2〜4倍延伸した後に、
横方向をテンター延伸法を用いて5〜7倍延伸する方法
を、好ましい延伸方法として挙げる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて更に詳細
に説明する。尚、本実施例に用いられたフィルムの機械
的、物理的性質は以下の方法によって測定した。
【0020】<収縮率>JIS Z1709に準拠して
フィルムの縦方向、及び横方向について測定した。尚、
グリセリンバスの温度は75〜140℃まで、5℃刻み
で変化させて測定した。結果を表2に示す。 <収縮率の増加量>測定した収縮率をもとに、温度変化
による収縮率の変化を求め、これを収縮率の増加量とす
る。尚、α℃の収縮率がβ、(α−5)℃の収縮率がγ
であった場合、β−γをもってα℃の収縮率の増加量と
する。結果を表3に示す。 <収縮応力>縦方向の収縮率の増加量が最大となる温度
(A)に設定したグリセリンバスに試料フィルムを浸
し、初期の最大収縮応力を、縦方向について測定した。
尚、試料幅は10mm、チャック間距離は30mmで測定を
行った。結果を表3に示す。
【0021】[実施例1]エチレン−プロピレン共重合
体85重量%と石油樹脂15重量%をブレンドした樹脂
組成物が芯層で、エチレン−αオレフィン共重合体から
なる層が両表面、厚み構成比が1:3:1の三層構成に
なるようにキャスト共押出成形法にて原反フィルムを得
る。次いで、該原反フィルムを表1に示す延伸条件で、
初めにロール延伸法にて縦方向の延伸を行った後、次い
でテンター延伸法にて横方向の延伸を行った。該フィル
ムの諸性質の結果を表2、3に記す。
【0022】[実施例2]エチレン−プロピレン共重合
体85重量%と石油樹脂15重量%をブレンドした樹脂
組成物が両外層で、エチレン−αオレフィン共重合体か
らなる層が芯層、厚み構成比が1:2:1の三層構成に
なるようにキャスト共押出成形法にて原反フィルムを得
る。次いで、該原反フィルムを表1に示す延伸条件で、
初めにロール延伸法にて縦方向の延伸を行った後、次い
でテンター延伸法にて横方向の延伸を行った。該フィル
ムの諸性質の結果を表2、3に記す。尚、140℃の収
縮率を測定するために、140℃に加熱したオイルバス
にフィルムを浸けたところ、フィルムが軟化して収縮率
の測定ができなかった。
【0023】[比較例1]エチレン−プロピレン共重合
体85重量%と石油樹脂15重量%をブレンドした樹脂
組成物が芯層で、エチレン−αオレフィン共重合体から
なる層が両外層、厚み構成比が1:3:1になるように
インフレーション共押出成形法にてフィルム化し、チュ
ーブラー延伸法によって縦方向、横方向、共に4倍、同
時二軸延伸する。該フィルムの諸性質の結果を表2、3
に記す。
【0024】[比較例2]エチレン−プロピレン共重合
体からなる単層フィルムをキャスト押出成形法にて原反
フィルムを得る。次いで、該原反フィルムを表1に示す
延伸条件で、初めにロール延伸法にて縦方向の延伸を行
った後、次いでテンター延伸法にて横方向の延伸を行っ
た。該フィルムの諸性質の結果を表2、3に記す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】実施例1、2、比較例1、2で得られたフ
ィルムを用いて、単4の乾電池を4本一列に並べ、加熱
ゾーンの設定温度200℃で集積包装を行った。パーフ
ォレーション部でのフィルムの自己切断性、及び包装仕
上がりについての評価を表4に記す。尚、自己切断性の
評価は、全ての包装体がパーフォレーション部で自己切
断したものは○、一部の包装体が十分に切り離しできて
いなかったったものは△、大半の包装体が十分に切り離
しできていなかったものは×で表す。また、自己切断が
行われたものについて、集積包装の仕上がりについて目
視により評価した。良好であれば○、一部が不良である
ものは△、大半が不良であるものは×で表す。結果を表
4に示す。
【0029】
【表4】
【0030】実施例1、2のフィルムを用いるとパーフ
ォレーション部から、確実に自己切断することができ、
得られた包装袋の外観も良好であった。また、比較例1
のフィルムを用いると、大多数が自己切断できていた
が、仕上がりが図2(A)に示すように、フィルムが縦
方向に過剰に収縮し、不良になっているものが見られ
た。また、比較例2のフィルムはパーフォレーション部
から完全に自己切断できていないものがあり、一部包装
体間に樹脂が溶けだして糸引き状態になったものがあっ
た。また、自己切断できた包装体であっても、フィルム
端部の切断面が歪んだものやたるんだもの、過剰に収縮
したもの等、包装仕上がりの外観が不良のものが多数あ
った。
【0031】
【発明の効果】本発明による熱収縮性フィルムを用いる
と、自動包装を行った際にパーフォレーション部から確
実に切断することができ、また、包装仕上がりの外観も
良好である。更に、該フィルムを焼却しても有害なガス
を発生することが無く、廃棄処理の簡単な包装資材を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱収縮性フィルムを用いて自動包
装を行った際に、加熱ゾーン内でのフィルムの様子を表
す斜視図である。
【図2】従来の包装方法によって得られる包装体を表す
斜視図(A)、(B)である。
【符号の説明】
1 熱収縮性フィルム 2 乾電池 21 引っ掛かり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:02 B29L 7:00 C08L 23:00 (72)発明者 大石 学 大阪府大阪市西区立売堀1丁目3番13号 大倉工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーフォレーションの入った円筒状の熱
    収縮性フィルムに被包装物を挿入し、これを加熱ゾーン
    に通してフィルムを熱収縮させ、収縮するときに発生す
    る力で、フィルムをパーフォレーション部から自己切断
    させる自動包装方法に用いられるフィルムであって、 ポリエチレン系樹脂、及びポリプロピレン系樹脂の少な
    くとも一方からなる樹脂層を有し、更に縦方向の収縮率
    の増加量が最大となる温度をA℃、横方向の収縮率の増
    加量が最大となる温度をB℃とするとき、40≧A−B
    ≧5であることを特徴とする熱収縮性フィルム。
  2. 【請求項2】 前記A℃における縦方向の収縮応力が、
    5kgf/cm2以上であることを特徴とする請求項1記載の
    熱収縮性フィルム。
  3. 【請求項3】 前記ポリエチレン系樹脂が、エチレン−
    αオレフィン共重合体樹脂であることを特徴とする請求
    項1乃至2のいずれかに記載の熱収縮性フィルム。
  4. 【請求項4】 前記ポリプロピレン系樹脂が、エチレン
    をコモノマーとするエチレン−プロピレン共重合体樹脂
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の熱収縮性フィルム。
  5. 【請求項5】 前記ポリプロピレン系樹脂からなる層
    に、石油樹脂が混合されていることを特徴とする請求項
    1乃至4記載のいずれかに記載の熱収縮性フィルム。
  6. 【請求項6】 ポリエチレン系樹脂、及びポリプロピレ
    ン系樹脂の少なくとも一方からなる樹脂層を有したフィ
    ルムを縦方向にロール延伸法を用いて2〜4倍延伸した
    後に、横方向にテンター延伸法を用いて5〜7倍延伸す
    る熱収縮性フィルムの製造方法であって、縦方向に延伸
    する際のフィルム温度をC℃、横方向に延伸する際のフ
    ィルム温度をD℃とするとき30≧C−D≧10である
    ことを特徴とする熱収縮性フィルムの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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