JP2005082110A - クラッチペダルブラケット - Google Patents

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Makoto Koiwai
信 小岩井
Shogo Inagaki
彰吾 稲垣
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BERUSONIKA KK
Suzuki Motor Corp
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BERUSONIKA KK
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Abstract

【課題】 生産効率を向上させると共に、クラッチスタートスイッチ取付用ステイを薄肉にして剛性を確保できるクラッチペダルブラケットを提供する。
【解決手段】 クラッチペダルブラケット1は、展開形状において、カウルパネルとの取付部2及び前方延設部3の両側方から延設される一対の側壁8、8間に挟まれるように、クラッチスタートスイッチ取付用ステイ4を一体に設けているので、部品点数を削減できると共に、クラッチスタートスイッチ取付用ステイ4用のプレス型を必要とせず、しかも、クラッチスタートスイッチ取付用ステイ4を薄肉にでき、必要とする剛性を確保することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、クラッチペダルをダッシュパネル及びカウルパネルに支持するクラッチペダルブラケットに関するものである。
クラッチペダルをダッシュパネル及びカウルパネルに支持する、従来のクラッチペダルブラケットを図5〜図7に基いて説明する。
クラッチペダルブラケット50は、図5〜図7に示すように、ブラケット本体51と、このブラケット本体51と別体で形成され、ブラケット本体51にスポット溶接で固着されるクラッチスタートスイッチ取付用ステイ52とから構成されている。
ブラケット本体51は、上部に設けたカウルパネル30との取付部2と、前部に設けたダッシュパネル40との取付部5と、クラッチペダル6が挿通される中空部7を形成する一対の側壁53、53とからなり、これらの構成部位は板材をプレス加工して形成されている。
カウルパネル30との取付部2は、その中央部にカウルパネル30と取り付けるボルト(図示省略)が挿通する挿通孔2aが形成されている。
ダッシュパネル40との取付部5は、ブラケット本体51の一対の側壁53、53のそれぞれの前端から、車両幅方向外方に向って折り曲げた取付面12、12と、これら取付面12、12及び取付面12、12の下端を囲うように、所定の個所でスポット溶接されたL字板13とから構成されている。各取付面12、12及びL字板13には、ダッシュパネル40と取り付けるボルト(図示省略)が挿通する挿通孔14が、スポット溶接部(図7の米印の位置)の上方に形成されている。
クラッチスタートスイッチ取付用ステイ52は、略コ字状に形成されており、クラッチスタートスイッチ(図示省略)が取り付けられる座部52aと、この座部52aの両端から折り曲げられ、ブラケット本体51の一対の側壁53、53に固着される固着部52b、52bとから構成されている。座部52aには、固着部52b、52が延設される反対側の面に、クラッチスタートスイッチ(図示省略)を取り付けるボルト(図示省略)が挿通するナット52cが固着されている。
このように別体で形成されたクラッチスタートスイッチ取付用ステイ52は、座部52aに設けたナット52cが車両前方側に配置されると共に、固着部52b、52bが一対の側壁53、53のやや上部の内面に当接して、固着部52b、52bの略中央部(図5の米印の位置)でスポット溶接され、ブラケット本体51に固着されている。
また、ブラケット本体51の下部の車両前方側には、クラッチペダル6の踏み込みにより、図示しないクラッチを断接させる力を伝達する伝達用ケーブル25をガイドするガイド部材26が、一対の側壁53、53にスポット溶接(図1の米印の位置)により固着されており、ブラケット本体51の下部の車両後方側には、クラッチペダル6の戻り位置を規制する規制部材27が、一対の側壁53、53にスポット溶接(図1の米印の位置)により固着されている。
そして、クラッチペダルブラケット50は、上部の取付部2が挿通孔2aを介してカウルパネル30にボルト固定され、前部の取付部5が挿通孔14、14を介してダッシュパネル40にボルト固定されると共に、一対の側壁53、53間の中空部7に挿通されたクラッチペダル6は、クラッチスタートスイッチ取付用ステイ52の下方位置に設けた、一対の側壁53、53間を掛け渡すペダル軸15に揺動自在に支持される。
このように構成することにより、クラッチペダル6を最後まで踏み込むと、クラッチペダル6の前端に装着された伝達用ケーブル25を介してクラッチが切られ、クラッチペダル6の上端が回動しクラッチスタートスイッチ取付用ステイ52に取り付けられたクラッチスタートスイッチ(図示省略)を押すことができ、クラッチが切られた場合(クラッチペダル6が最も踏み込まれた状態)にのみエンジンをスタートさせることができる。
また、特許文献1には、図1及び図2によると、ダッシュパネルにねじ固定されたペダルブラケットの後部と前部の夫々に、別体で設けたスイッチブラケットがスポット溶接で固着されていることが開示されている。
実開昭61−168525号公報
上述したように、図5〜図7に示す従来のクラッチペダルブラケット、及び特許文献1のペダルブラケットは、ブラケット本体に、別体で形成されたクラッチスタートスイッチ取付用ステイをスポット溶接で固着して構成されている。
しかしながら、クラッチスタートスイッチ取付用ステイをブラケット本体と別体で構成すると、クラッチスタートスイッチ取付用ステイ用のプレス型が必要となり、しかも、クラッチスタートスイッチ取付用ステイをブラケット本体にスポット溶接する時、溶接位置が一定せず、クラッチペダルブラケットの歩留まりが悪くなる。さらには、ブラケット本体は、所定寸法の板材からプレス加工で形成されているが、その際使用せず捨てる端材が多く、生産効率が悪い。
また、製品形態の問題点としては、クラッチスタートスイッチ取付用ステイはブラケット本体に2個所で支持(スポット溶接)されているために、強度不足となり強度確保のために板厚を増加させる必要があり、コスト及び重量アップの要因となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、生産効率を向上させると共に、クラッチスタートスイッチ取付用ステイを薄肉にして剛性を確保できるクラッチペダルブラケットを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、前部がダッシュパネルに取り付けられると共に、上部がカウルパネルに取り付けられるクラッチペダルブラケットであって、前記ダッシュパネルとの取付部と、前記カウルパネルとの取付部との間の部位を切り欠いて空間部を形成し、該空間部にクラッチスタートスイッチ取付用ステイを一体に設けることを特徴とするものである。
このように構成することにより、クラッチペダルブラケットは、ブラケット本体とクラッチスタートスイッチ取付用ステイとを一体に構成したので、部品点数を削減でき、クラッチスタートスイッチ取付用ステイ用のプレス型も不要となる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記カウルパネルとの取付部から車両前方に向って延びる前方延設部の前端から下方に向って折り曲げて、前記クラッチスタートスイッチ取付用ステイを延設すると共に、前記クラッチスタートスイッチ取付用ステイの両端部を、クラッチペダルが挿通される中空部を形成する一対の側壁のそれぞれに固着することを特徴とするものである。
このように構成することにより、クラッチスタートスイッチ取付用ステイは、その上部及び両端部の3個所でブラケット本体に支持されているので、クラッチスタートスイッチ取付用ステイの板厚を、ブラケット本体の板厚と同様に薄くしても、必要な剛性を確保することができる。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した発明において、展開形状において、前記クラッチスタートスイッチ取付用ステイは、前記一対の側壁に挟まれる位置に配置されることを特徴とするものである。
このように構成することにより、展開形状において、クラッチスタートスイッチ取付用ステイを含めて、従来と同じ寸法の板金を使用することができる。
本発明の請求項1に記載した発明によれば、クラッチペダルブラケットのダッシュパネルとの取付部と、カウルパネルとの取付部との間の空間部に、クラッチスタートスイッチ取付用ステイを一体に設け、部品点数を削減したので、クラッチスタートスイッチ取付用ステイを形成するプレス型も必要なく、生産効率を向上させることができ、トータルコストを削減することができる。
また、請求項2に記載した発明によれば、クラッチスタートスイッチ取付用ステイは、その上部及び両端部の3個所でブラケット本体に支持されているので、クラッチスタートスイッチ取付用ステイの板厚を、ブラケット本体の板厚と同じ板厚に薄くしても、必要な剛性を確保することができ、軽量化を達成できる。さらに、クラッチスタートスイッチ取付用ステイは、その上部がブラケット本体と一体化して形成されているので、両端部をブラケット本体に溶接する際、位置決めが容易となり溶接位置精度が向上する。
さらに、請求項3に記載した発明によれば、展開形状において、クラッチスタートスイッチ取付ステイは、クラッチペダルが挿通する中空部の一対の側壁の間に配置されるので、従来と同じ寸法の板金において、従来使用していなかった個所にクラッチスタートスイッチ取付ステイの部位を設定でき、材料を効率良く使用することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図4に基いて詳細に説明する。従来例と同一部材及び相当する部材は、同一の符号を使用して、その説明を適宜省略する。
本発明の実施の形態に係るクラッチペダルブラケット1は、図1〜図3に示すように、上部に設けたカウルパネル30との取付部2と、この取付部2から前方に延設する前方延設部3の前端から下方に屈曲して延設するクラッチスタートスイッチ取付用ステイ4と、前部に設けたダッシュパネル40との取付部5と、クラッチペダル6が挿通される中空部7を形成する一対の側壁8、8とからなり、これらの構成部位は板材をプレス加工して形成されている。
また、前方延設部3とダッシュパネル40の取付部5との間の部位には、その部位を切り欠いて空間部10を形成してある。
カウルパネル30との取付部2は、図1及び図2に示すように、その中央部にカウルパネル30と取り付けるボルト(図示省略)が挿通する挿通孔2aが形成されている。
ダッシュパネル40との取付部5は、図1及び図3に示すように、一対の側壁8、8のそれぞれの前端から、車両幅方向外方に向って折り曲げた取付面12、12と、これらの取付面12、12及び取付面12、12の上端を囲うように、所定の個所でスポット溶接されたL字板13とから構成されている。各取付面12、12及びL字板13には、ダッシュパネル40と取り付けるボルト(図示省略)が挿通する挿通孔14が、スポット溶接部(図3の米印の位置)の下方に形成されている。また、L字板13の左右に設けた挿通孔14、14間には、凸部13aが形成され、凸部13aの中央部には縦長円形状の孔13bが形成されている。
クラッチスタートスイッチ取付用ステイ4は、図1及び図2に示すように、前方延設部3の前端から下方に折り曲げられ、クラッチスタートスイッチ(図示省略)が取り付られる座部4aと、この座部4aの両端から車両後方側に折り曲げられ、中空部7を形成する一対の側壁8、8に固着される固着部4b、4bとからなる略コ字状に形成されている。座部4aの車両後方側の面には、クラッチスタートスイッチを取り付けるボルト(図示省略)が挿通するナット4cが固着されている。そして、クラッチスタートスイッチ取付用ステイ4は、その座部4aの上部が空間部10に位置し、固着部4b、4bが一対の側壁8、8のやや上部の内面に当接して、固着部4b、4bの略中央部(図1の米印の位置)でスポット溶接されている。
そして、クラッチペダルブラケット1は、図1に示すように、上部の取付部2が挿通孔2aを介してカウルパネル30にボルト固定され、前部の取付部5が挿通孔14、14を介してダッシュパネル40にボルト固定されると共に、一対の側壁8、8間の中空部7に挿通されたクラッチペダル6は、クラッチスタートスイッチ取付用ステイ4の下方の位置に設けた、一対の側壁8、8間を掛け渡すペダル軸15に揺動自在に支持される。
また、クラッチペダルブラケット1は、図4に示す展開形状において、カウルパネル30との取付部2及び前方延設部3が水平方向に延在し、前方延設部3の前端から連続して前方にクラッチスタートスイッチ取付用ステイ4の座部4aが延設され、この座部4aの両側方には固着部4b、4bがそれぞれ延設されている。また、このクラッチスタートスイッチ取付用ステイ4を挟むように、カウルパネル30との取付部2及び前方延設部3の両側方から一対の側壁8、8が延設され、一対の側壁8、8のそれぞれの前端には、ダッシュパネル40との取付部5を構成する取付面12、12が延設されている。ここで、図4に示す点線は、折り曲げ線を示している。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るクラッチペダルブラケット1は、上部に設けたカウルパネル30との取付部2と、前部に設けたカウルパネル40との取付部5との間の空間部10に、クラッチスタートスイッチ取付用ステイ4を一体に設けたので、部品点数を削減できると共に、クラッチスタートスイッチ取付用ステイ4用のプレス型を必要とせず、しかも、クラッチスタートスイッチ取付用ステイ4を薄肉にでき、必要とする剛性を確保することができる。
また、展開形状において、クラッチスタートスイッチ取付ステイ4は、クラッチペダル6が挿通する中空部7の一対の側壁8、8の間に配置されているので、従来使用していた板金の寸法において、従来使用していなかった個所にクラッチスタートスイッチ取付ステイ4の部位を設定でき、材料を効率良く使用することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るクラッチペダルブラケットがカウルパネル及びダッシュパネルに固定された側面図である。 図2は、図1のA方向から見た図である。 図3は、図1のB方向から見た図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るクラッチペダルブラケットの展開図である。 図5は、従来のクラッチペダルブラケットがカウルパネル及びダッシュパネルに固定された側面図である。 図6は、図5のC方向から見た図である。 図7は、図5のD方向から見た図である。
符号の説明
1 クラッチペダルブラケット
2、5 取付部
3 前方延設部
4 クラッチスタートスイッチ取付用ステイ
6 クラッチペダル
7 中空部
8 側壁
10 空間部
30 カウルパネル
40 ダッシュパネル

Claims (3)

  1. 前部がダッシュパネルに取り付けられると共に、上部がカウルパネルに取り付けられるクラッチペダルブラケットであって、
    前記ダッシュパネルとの取付部と、前記カウルパネルとの取付部との間の部位を切り欠いて空間部を形成し、該空間部にクラッチスタートスイッチ取付用ステイを一体に設けることを特徴とするクラッチペダルブラケット。
  2. 前記カウルパネルとの取付部から車両前方に向って延びる前方延設部の前端から下方に向って折り曲げて、前記クラッチスタートスイッチ取付用ステイを延設すると共に、前記クラッチスタートスイッチ取付用ステイの両端部を、クラッチペダルが挿通される中空部を形成する一対の側壁のそれぞれに固着することを特徴とする請求項1に記載のクラッチペダルブラケット。
  3. 展開形状において、前記クラッチスタートスイッチ取付用ステイは、前記一対の側壁に挟まれる位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載のクラッチペダルブラケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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