JP2005081685A - プラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、スクリーン版印刷方法及び印刷装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、スクリーン版印刷方法及び印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005081685A
JP2005081685A JP2003316013A JP2003316013A JP2005081685A JP 2005081685 A JP2005081685 A JP 2005081685A JP 2003316013 A JP2003316013 A JP 2003316013A JP 2003316013 A JP2003316013 A JP 2003316013A JP 2005081685 A JP2005081685 A JP 2005081685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paste
printing
screen plate
squeegee
screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003316013A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuo Shinohara
拓男 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Plasma Display Corp
Original Assignee
Pioneer Plasma Display Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Plasma Display Corp filed Critical Pioneer Plasma Display Corp
Priority to JP2003316013A priority Critical patent/JP2005081685A/ja
Publication of JP2005081685A publication Critical patent/JP2005081685A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Screen Printers (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract


【課題】 所望の導電層あるいは絶縁層をスクリーン版印刷技術により形成する場合に、スクリーン版上に印刷に寄与しない余分のペーストを堆積させない。
【解決手段】 開示されるスクリーン版印刷装置10は、矩形枠状のスクリーン版枠1と、スクリーン版枠1の内側に配置された網状のスクリーン版2と、スクリーン版2上に供給されたペーストを一定の厚さに均らすためのペースト戻し動作を行うスクレッパ4と、一定の厚さのペーストを圧接してスクリーン版2を通じて被印刷物9上に印刷するための印刷動作を行うスキージ3とを備える構成において、スクレッパ4によるペースト戻し動作あるいはスキージ3による印刷動作の動作範囲の領域からはみ出したペースト8aを、ペースト戻し動作あるいは印刷動作の動作範囲の領域内に戻すためのペーストかき寄せ手段6を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:以下、PDPとも称する)の製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、スクリーン版印刷方法及び印刷装置に係り、詳しくは、所望の導電層あるいは絶縁層をスクリーン版印刷技術により形成するプラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、スクリーン版印刷方法及び印刷装置に関する。
一般に、PDPを主要部として構成されているプラズマ表示装置は、従来から広く用いられているCRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)、あるいはLCD(Liquid Crystal Device:液晶表示装置)等の表示装置と比較して、ちらつきが少なく表示コントラスト比が大きいこと、薄型で大画面が可能であること、応答速度が速いこと等の多くの利点を有しているので、近年コンピュータのような情報処理機器の表示装置として利用されてる。
このプラズマ表示装置は、動作方式により、電極が誘電体層で被覆されて間接的に交流放電の状態で動作させるAC型のものと、電極が放電空間に露出されて直流放電の状態で動作させるDC型のものとに略大別されるが、特に前者は比較的簡単な構造で上述したような大画面化が容易に実現できるので広く用いられている。そのようなAC型プラズマ表示装置の主要部を構成するPDPは、ガラス等の透明材料から成る前面基板(第1の基板)と背面基板(第2の基板)とが対向するように配置されて、両基板間にプラズマを発生させる放電ガス空間が形成される基本的な構成を有している。
また、AC型プラズマ表示装置の中でも、PDPの放電セル(以下、単にセルとも称する)を形成する上述したような一対の基板の内の一方の基板である前面基板の内面に、水平方向(行方向)に沿って互いに平行に走査電極と維持電極(共通電極)とから成る一対の行電極を配置すると共に、他方の基板である背面基板の内面に、上記行電極と直交するように垂直方向(列方向)に沿ってデータ電極(アドレス電極)から成る列電極を配置した3電極面放電型の構成のものは、前面基板における面放電時に発生する高エネルギのイオンによる影響を抑えることができるので、長寿命化が図れるため最も広く採用されている。
上述の3電極面放電型のAC型プラズマ表示装置(以下、プラズマ表示装置と称する)は、背面基板のデータ電極と前面基板の走査電極との間で表示(発光)すべきセルを選択する書き込み放電を行い、続いて前面基板の走査電極と維持電極との間で選択したセルの面放電による維持放電(表示放電)を行うように構成されている。また、そのようなPDPにおいて、背面基板の内面に赤色、緑色及び青色の各蛍光体層を配置するように構成して多色発光を可能にしたカラープラズマディスプレイ装置が提供されている。
上述のプラズマ表示装置の主要部を構成するPDPは、図9に示すように、前面基板101と、背面基板102とが対向するように配置されて、両基板101、102間に放電ガス空間103が形成される基本的な構成を有している。
ここで、前面基板101は、ガラス等の透明材料から成る第1の絶縁基板104と、第1の絶縁基板104の内面に行方向に沿って互いに平行に形成されたITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極105A、106A及びこれら透明電極105A、106Aの一部にそれぞれ抵抗を小さくするために形成されたAl(アルミニウム)、Cu(銅)、Ag(銀)等のバス電極(トレース電極)105B、106Bから成る走査電極105及び維持電極(共通電極)106と、走査電極105及び維持電極106を被覆するPbO(酸化鉛)のような低融点ガラス等から成る透明誘電体層107と、透明誘電体層107を放電から保護するMgO(酸化マグネシウム)から成る保護膜108とを備えている。
一方、背面基板102は、ガラス等の透明材料から成る第2の絶縁基板111と、第2の絶縁基板111の内面に列方向に沿って形成されたAl、Cu、Ag等から成るデータ電極(アドレス電極)112と、データ電極112を覆う白色誘電体層113と、He(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Xe(キセノン)等の放電用ガスが単独であるいは混合して充填されて上述放電ガス空間103を確保するとともに、個々の放電セルを区切るために垂直方向に沿って形成された低融点ガラス等から成る隔壁(リブ)114と、隔壁114の底面及び壁面を覆う位置に形成された放電用ガスの放電により発生する紫外線を可視光に変換する赤色蛍光体層、緑色蛍光体層及び青色蛍光体層に塗り分けられた蛍光体層115とを備えている。なお、図9においては便宜上、走査電極105及び維持電極106とデータ電極112とは同一方向に配置されているように示したが、実際には前述したように、走査電極105及び維持電極106とデータ電極113とは互いに直交する方向に延在して配置されている。
ここで、上述したような構成のプラズマ表示装置を製造するには、前面基板101においては、バス電極105B、106B、透明誘電体層107等を、また背面基板102においては、隔壁114、蛍光体層115等の各導電層あるいは絶縁層を、スクリーン版印刷装置を用いてスクリーン版印刷法により形成することが一般に行われている。このように、プラズマ表示装置を製造するには、スクリーン版印刷装置を用いたスクリーン版印刷法が欠かせない技術となっている。
次に、図10及び図11を参照して、従来のスクリーン版印刷装置を用いたスクリーン版印刷法を工程順に説明する。なお、図10及び図11において、(a)〜(e)はスクリーン版印刷時の概略構成を示す上面図、(A)〜(E)は(a)〜(e)に対応した概略構成を示す側面図である。
まず、図10(a)及び(A)に示すように、スクリーン版印刷装置50を用意する。従来のスクリーン版印刷装置50は、矩形枠状のスクリーン版枠51と、スクリーン版枠51の内側に配置された網状のスクリーン版52と、スクリーン版枠52上を印刷方向Pに沿って移動可能でスキージ53とスクレッパ54とが.一体化された印刷ユニット55とから構成されている。ここで、スクレッパ54はスクリーン版52上に供給されたペーストを一定の厚さに均す役割を担い、またスキージ53は一定の厚さのペーストを圧接して被印刷物上に印刷する役割を担っている。そして、スクリーン版印刷装置50を被印刷物56(前述の前面基板101あるいは背面基板102等)上に配置し、図示しないペースト供給手段により、導電材料あるいは絶縁材料を含んだペースト57をスクリーン版52上に塊状に供給した後、印刷ユニット55を例えば右側端部(印刷終了位置E)に位置させる。次に、スクレッパ54をペースト57に接する高さまで下降させた後、スクレッパ54を図示右側端部から、図10(b)及び(B)に示すように、図示左側端部の印刷開始位置Sまで移動させてペースト戻し動作を行って、スクリーン版52上に一定の厚さのペースト57aをコートする。
次に、図10(c)及び(C)に示すように、スクレッパ54を上昇させる一方、スキージ53をペースト57aに接する高さまで下降させた後、図11(d)及び(D)に示すように、スキージ53をペースト57aを圧接しながら印刷終了位置Eまで移動させて、ペースト57aをスクリーン版52を通じて被印刷物56上に印刷する。次に、図11(e)及び(E)に示すように、スキージ53を上昇させた後、スクリーン版52上に新たなペースト57を供給する。以下、図10(a)及び(A)の工程に戻って同様な動作を繰り返すことにより、連続してペーストの印刷作業を行う。
ところで、上述のようなペーストの連続印刷を行う場合、スクレッパ54によるペースト戻し動作及びスキージ53による印刷動作の動作範囲からはみ出したペースト57bは、図10(b)及び(B)〜図11(e)及び(E)に示すように、スキージ53の印刷開始位置Sや印刷終了位置Eに多く堆積するようになる。すなわち、ペースト57は、上述のようなペースト戻し動作時及び印刷動作時にスキージ53及びスクレッパ54の動作に伴って移動し、かつスキージ53及びスクレッパ54の動作方向(印刷方向P)の両側に広がることにより、あるいはスキージ53及びスクレッパ54の動作により押されてその慣性力によって動作方向に流れ広がる等が原因で、はみ出したペースト57bが生ずる。ここで、印刷ユニット55のスキージ53とスクレッパ54との先端部間の距離は100〜150mmに設定され、この距離を越えて上述のような慣性力によって動作方向に流れ広がったものが、印刷に寄与しないペースト57bとなる。
このように印刷に寄与しないペースト57bが印刷動作の繰り返しにより徐々にスクリーン版52上に堆積してくると、スクリーン版52のテンションバランスが崩れてくるので、印刷ズレや印刷膜厚ムラが発生する原因となる。また、スクリーン版52上に供給するペースト57は、印刷により消費される量に加えて、印刷に寄与しないペースト57bの量も供給することになるので、供給量が増加する原因となる。したがって、通常は、印刷に寄与しないペースト57bを、人手によりペーストヘラ等を用いて回収するか、印刷終了位置Eに戻す作業を行っている。しかしながら、これらの作業は効率が悪いので、印刷に寄与しない余分のペースト57bをスクリーン版52上に堆積させないようにする根本的な改善策が望まれている。
そのような印刷に寄与しない余分なペーストを容易に回収するようにしたスクリーン印刷機のインク回収装置(ペースト回収装置)が、例えば特許文献1に開示されている。同ペースト回収装置は、図12に示すように、矩形枠状のスキージ取付フレーム121と、スキージ取付フレーム121の内側に配置された矩形の版枠122と、版枠122の下部に張設されたスクリーン123と、スキージ取付フレーム121にスクリーン123上を摺動するように設けられたスキージ124とから構成され、版枠122は中空のパイプ材122a〜122dから成り、スキージ124の移動方向S両側のパイプ材122a、122cの枠内側面にはスクリーン版123の上面近傍に開口する複数のペースト吸引孔122Aが形成されている。そして、ペースト吸引孔122Aを各パイプ材122a〜122dの内部、継手管125等を介してペースト吸引器126に連絡することにより、スクリーン123上の余分のペーストを吸引することにより、回収するようにしている。
特開平7−205401号公報
ところで、特許文献1記載の従来のペースト回収装置では、印刷に寄与しない余分のペーストを回収することができるものの、余分のペーストをスクリーン版上に堆積させないようにすることができない、という問題がある。
すなわち、図12に示した従来のペースト回収装置では、版枠122を構成しているスキージ124の移動方向S両側のパイプ材122a、122cの枠内側面に形成したペースト吸引孔122Aを利用して、ペースト吸引器126の吸引力によりスクリーン123上の余分のペーストを吸引するようにしているが、単に余分のペーストを回収するだけなので、印刷に寄与しない余分のペーストを堆積させないという根本的な改善策にはならない。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、所望の導電層あるいは絶縁層をスクリーン版印刷技術により形成する場合に、スクリーン版上に印刷に寄与しない余分のペーストを堆積させないことができるようにしたプラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、スクリーン版印刷方法及び印刷装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、矩形枠状のスクリーン版枠と、該スクリーン版枠の内側に配置された網状のスクリーン版と、該スクリーン版上に供給されたペーストを一定の厚さに均らすためのペースト戻し動作を行うスクレッパと、該一定の厚さのペーストを圧接して上記スクリーン版を通じて被印刷物上に印刷するための印刷動作を行うスキージとを備えるスクリーン版印刷装置に係り、上記スクレッパによる上記ペースト戻し動作あるいは上記スキージによる上記印刷動作の動作範囲の領域からはみ出したペーストを、上記ペースト戻し動作あるいは上記印刷動作の動作範囲の領域内に戻すためのペーストかき寄せ手段を設けたことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のスクリーン版印刷装置に係り、上記スクレッパは、上記スクリーン版上の印刷終了位置から印刷開始位置に向かって上記ペースト戻し動作を行う一方、上記スキージは、上記スクリーン版上の印刷開始位置から印刷終了位置に向かって上記印刷動作を行うことを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のスクリーン版印刷装置に係り、上記スクレッパの上記ペースト戻し動作の方向と直交する幅寸法が、上記スキージの上記印刷動作の方向と直交する幅寸法よりも大きいことを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載のスクリーン版印刷装置に係り、上記ペーストかき寄せ手段を、上記印刷開始位置の近傍に設けることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項2、3又は4記載のスクリーン版印刷装置に係り、上記スクレッパによる上記ペースト戻し動作の開始位置を、上記スキージの上記印刷終了位置から外側に最大で略200mmだけ隔てた位置に設定することを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項2乃至5のいずれか1に記載のスクリーン版印刷装置に係り、上記スキージによる上記印刷動作の開始位置を、上記スクレッパの上記ペースト戻し動作の終了位置から外側に最大で略200mmだけ隔てた位置に設定することを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、スクリーン版印刷方法に係り、請求項1乃至6のいずれか1に記載のスクリーン版印刷装置を用いて、被印刷物上に所望の導電層あるいは絶縁層を形成することを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、プラズマディスプレイパネルの製造方法に係り、請求項1乃至6のいずれか1に記載のスクリーン版印刷装置を用いて、互いに平行に走査電極と維持電極とから成る行電極が内面に配置された前面基板上に、あるいは上記行電極と直交するデータ電極から成る列電極が内面に配置された背面基板上に所望の導電層あるいは絶縁層を形成することを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、プラズマ表示装置の製造方法に係り、請求項8記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法によりプラズマディスプレイパネルを製造する第1の工程と、上記プラズマディスプレイパネルを駆動する回路とともに上記プラズマディスプレイパネルを一つのモジュールとして製造する第2の工程と、画像信号のフォマット変換を行い、上記モジュールに送信するインタフェースを上記モジュールに電気的に接続する第3の工程とを備えることを特徴としている。
この発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、スクリーン版印刷方法及び印刷装置によれば、スクレッパによるペースト戻し動作あるいはスキージによる印刷動作の動作範囲の領域からはみ出したペーストを、ペースト戻し動作あるいは印刷動作の動作範囲の領域内に戻すようにしたので、所望の導電層あるいは絶縁層をスクリーン版印刷技術により形成する場合に、スクリーン版上に印刷に寄与しない余分のペーストを堆積させないことができる。
矩形枠状のスクリーン版枠と、スクリーン版枠の内側に配置された網状のスクリーン版と、スクリーン版上に供給されたペーストを一定の厚さに均らすためのペースト戻し動作を行うスクレッパと、一定の厚さのペーストを圧接してスクリーン版を通じて被印刷物上に印刷するための印刷動作を行うスキージとを備えるスクリーン版印刷装置において、スクレッパによるペースト戻し動作あるいはスキージによる印刷動作の動作範囲の領域からはみ出したペーストを、ペースト戻し動作あるいは印刷動作の動作範囲の領域内に戻すためのペーストかき寄せ手段を設ける。
図1は、この発明の実施例1であるスクリーン版印刷装置の概略構成を示す上面図、図2及び図3は同スクリーン版印刷装置を用いた第1のスクリーン版印刷方法を工程順に示す工程図、図4及び図5は同スクリーン版印刷装置を用いた第2のスクリーン版印刷方法を工程順に示す工程図である。
この例のスクリーン版印刷装置10は、図1に示すように、矩形枠状のスクリーン版枠1と、スクリーン版枠1の内側に配置された絶縁材料、金属材料等から成る網状のスクリーン版2と、スクリーン版2上を印刷方向Pに沿って移動可能でスキージ3とスクレッパ4とが一体化された印刷ユニット5と、スクリーン版2上の印刷開始位置Sの近傍に配置され、スクリーン版2上に堆積された印刷に寄与しない余分のペーストをかき寄せるペーストかき寄せ機構(ペーストかき寄せ手段)6と、ペーストかき寄せ機構6の動作を制御する制御部7とから構成されている。ここで、スクレッパ4はスクリーン版2上に供給されたペーストを一定の厚さに均す役割を担い、またスキージ3は一定の厚さのペーストを圧接して被印刷物上に印刷する役割を担っている。
上述の印刷ユニット5を構成しているスキージ3とスクレッパ4との先端部間の距離は100〜150mmに設定され、スクリーン版印刷装置10を被印刷物上に配置し、印刷ユニット5を印刷終了位置Eに位置させた状態で、予めスクリーン版2上に供給されたペースト8をスクレッパ4により一定の厚さに均すように構成されている。また、印刷ユニット5を印刷開始位置Sに位置させた状態で、スキージ3により一定の厚さのペースト8を印刷方向Pに沿って圧接することによって、スクリーン版2を通じて被印刷物上に印刷するように構成されている。
この例では、印刷方向Pに直交するスクレッパ4の幅寸法はスキージ3のそれよりも大きくなるように選ばれている。これによって、ペーストの連続印刷を行う場合、印刷方向Pに沿ったスクレッパ4によるペースト戻し動作により、印刷方向Pの両側にペーストが拡がるのを防止している。このペースト戻し動作により、印刷に寄与しない余分のペーストは、印刷開始位置Sの近傍にのみ点在されるように堆積することになる。しかしながら、堆積したこれらのペーストは、後述するようにペーストかき寄せ機構6の作用により、印刷開始位置Sの近傍のスクリーン版2の中央部にかき寄せられて、印刷に寄与するペーストとして用いられるようになる。
ペーストかき寄せ機構6は、一対のかき寄せ片6a、6bを有し、スキージ3による印刷動作終了後に、制御部7の制御に基づいて一対のかき寄せ片6a、6bが矢印で示すように、互いに接近する方向(印刷方向Pと直交する方向)に移動する。この結果、上述のように印刷開始位置Sの近傍のスクリーン版2の中央部にかき寄せられることになる。
また、印刷開始位置Sまで移動してペースト戻し動作を行うスクレッパ4の戻し動作の開始位置は、スキージ3の印刷終了位置Eから外側に150〜200mmだけ隔てた位置に設定可能に構成される。同様にして、印刷動作を行うスキージ3の印刷動作の開始位置は、スクレッパ4のペースト戻しの終了位置(すなわち、印刷開始位置S)から外側に150〜200mmだけ隔てた位置に設定可能に構成される。これら戻し動作開始位置及び印刷動作開始位置をそれぞれ外側に隔てさせるのは、印刷終了位置E及び印刷開始位置Sよりも外側に流れだしたペーストを確実に印刷に寄与するペーストとして用いるための配慮である。これは特に粘度が低いペーストに適用して効果的となる。そして、特に上記の範囲だけスクレッパ4によるペースト戻し動作の開始位置を、あるいはスキージ3による印刷動作の開始位置を隔てて外側に設定することにより、ほとんどのサイズの被印刷物に対して印刷に寄与しない余分のペーストの発生を避けることができる。
次に、図2及び図3を参照して、同スクリーン版印刷装置を用いた第1のスクリーン版印刷方法を工程順に説明する。なお、図2及び図3において、(a)〜(f)はスクリーン版印刷時の概略構成を示す上面図、(A)〜(F)は(a)〜(f)に対応した概略構成を示す側面図である。なお、この印刷方法では、粘度として50Pa・s(Pascal・second)のペーストを用いる例で説明する。
まず、図2(a)及び(A)に示すように、スクリーン版印刷装置10を用いて、被印刷物9(前述の前面基板101あるいは背面基板102等)上に配置し、図示しないペースト供給手段により、導電材料あるいは絶縁材料を含んだペースト8をスクリーン版2上に塊状に供給した後、印刷ユニット5を右側端部(印刷終了位置E)に位置させる。次に、スクレッパ4をペースト8に接する高さまで下降させた後、スクレッパ4を印刷終了位置Eから、図2(b)及び(B)に示すように、図示左側端部の印刷開始位置Sまで移動させてペースト戻し動作を行って、スクリーン版2上に一定の厚さのペースト8aをコートする。このとき、スクレッパ4の幅寸法はスキージ3よりも大きく選ばれているので、スクレッパ4によるペースト戻し動作後には、従来のように印刷終了位置Eの近傍にはみ出したペーストは生じない。
次に、図2(c)及び(C)に示すように、スクレッパ4を上昇させる一方、スキージ3をペースト8aに接する高さまで下降させた後、図3(d)及び(D)に示すように、スキージ3をペースト8aを40Kgの圧力で圧接しながら印刷終了位置Eまで移動させて、ペースト8aをスクリーン版2を通じて被印刷物9上に印刷する。このとき、印刷開始位置Sの近傍にはスクレッパ4の幅寸法とスキージ3の幅寸法との差に相当した領域に、余分のペースト8bが堆積する。
次に、図3(e)及び(E)に示すように、スキージ3を上昇させた後、制御部7による制御の基にペーストかき寄せ機構6を構成している一対のかき寄せ片6a、6bを互いに接近する方向に移動させる。この結果、堆積している余分のペースト8aは、印刷開始位置Sの近傍のスクリーン版2の中央部にかき寄せられることになる。余分のペースト8aがかき寄せられたこの領域は、スキージ3によりカバーされる領域となる。この後、図3(f)及び(F)に示すように、一対のかき寄せ片6a、6bは制御部7により基の位置に戻される。以下、図2(a)及び(A)の工程に戻って同様な動作を繰り返すことにより、連続してペーストの印刷作業を行う。図3(e)及び(E)の工程でかき寄せられた余分のペースト8bは、次に印刷動作で印刷に寄与するペーストとして用いられることになる。
次に、図4及び図5を参照して、同スクリーン版印刷装置を用いた第2のスクリーン版印刷方法を工程順に説明する。なお、図4及び図5において、(a)〜(f−2)はスクリーン版印刷時の概略構成を示す上面図、(A)〜(F−2)は(a)〜(f−2)に対応した概略構成を示す側面図である。なお、この印刷方法では、粘度として10Pa・sのペーストを用いる例で説明する。
まず、図4(a)及び(A)に示すように、図示しないペースト供給手段により、導電材料あるいは絶縁材料を含んだペースト8をスクリーン版2上に塊状に供給する。次に、スクリーン版印刷装置10を被印刷物9上に配置し、印刷ユニット5を印刷終了位置Eに位置させる。次に、スクレッパ4をペースト8に接する高さまで下降させた後、スクレッパ4を印刷終了位置Eから、図4(b−1)及び(B−1)に示すように、印刷開始位置Sまで移動させてペースト戻し動作を行って、スクリーン版2上に一定の厚さのペースト8aをコートする。このとき、スクレッパ4の幅寸法はスキージ3よりも大きく選ばれているので、スクレッパ4によるペースト戻し動作後には、従来のように印刷終了位置Eの近傍にはみ出したペーストは生じない。
次に、図4(b−2)及び(B−2)に示すように、スクレッパ4を上昇させた後、スクレッパ4をさらに、ペースト戻し動作の終了位置(すなわち、印刷開始位置S)から矢印で示すように外側に移動させる。この移動距離は、スクレッパ4の停止位置からスキージ3の下降位置が200mmになる位置に選んだ。この第2の印刷方法では、例えばスキージ3を70°に傾けたときのスキージ3とスクレッパ4との距離が100mmなので、スクレッパ4を上昇させた後のスキージ3とスクレッパ4とで構成される印刷ユニット5の移動距離を100mmに選んだ。これにより、スクレッパ4の停止位置からのスキージ3の下降位置を200mmに設定した。
次に、図4(c)及び(C)に示すように、スキージ3をペースト8aに接する高さまで下降させた後、図5(d)及び(D)に示すように、スキージ3をペースト8aを40Kgの圧力で圧接しながら印刷終了位置Eまで移動させて、ペースト8aをスクリーン版2を通じて被印刷物9上に印刷する。このとき、印刷開始位置Sの近傍にはスクレッパ4の幅寸法とスキージ3の幅寸法との差に相当した領域に、余分のペースト8bが堆積する。
次に、図5(e)及び(E)に示すように、スキージ3を上昇させた後、制御部7による制御の基にペーストかき寄せ機構6を構成している一対のかき寄せ片6a、6bを互いに接近する方向に移動させる。この結果、堆積している余分のペースト8aは、印刷開始位置Sの近傍のスクリーン版2の中央部にかき寄せられることになる。余分のペースト8aがかき寄せられたこの領域は、スキージ3によりカバーされる領域となる。次に、スキージ3を上昇させた後、図5(f−1)及び(F−1)に示すように、一対のかき寄せ片6a、6bは制御部7により基の位置に戻される。
次に、図5(f−2)及び(F−2)に示すように、スキージ3を上昇させた後、スキージ3をさらに矢印で示すように外側に移動させる。この移動距離は、スキージ3の停止位置からスクレッパ4の下降位置が200mmになる位置に選んだ。この第2の印刷方法では、図4(b−2)及び(B−2)の工程でスキージの下降位置が200mmになる位置に選ぶとともに、図5(f−2)及び(F−2)の工程でスクレッパ4の下降位置が200mmになる位置に選ぶのは、用いたペースト8の粘度が低いことに対する対応である。すなわち、低い粘度のペーストがそれぞれ右側端部及び左側端部から流れ出たとしても、上述したようにスキージ3及びスクレッパ4をそれぞれ外側に移動させることにより、そのペーストを印刷に寄与するペーストとして用いることができるようになる。以下、図4(a)及び(A)の工程に戻って同様な動作を繰り返すことにより、連続してペーストの印刷作業を行う。図5(f−1)及び(F−1)の工程でかき寄せられた余分のペースト8bは、次に印刷動作で印刷に寄与するペーストとして用いられることになる。
このように、この例のスクリーン版印刷装置10によれば、矩形枠状のスクリーン版枠1と、スクリーン版枠1の内側に配置された網状のスクリーン版2と、スクリーン版2上に供給されたペーストを一定の厚さに均らすためのペースト戻し動作を行うスクレッパ4と、一定の厚さのペーストを圧接してスクリーン版2を通じて被印刷物9上に印刷するための印刷動作を行うスキージ3とを備える構成において、スクレッパ4によるペースト戻し動作あるいはスキージ3による印刷動作の動作範囲の領域からはみ出したペースト8aを、ペースト戻し動作あるいは印刷動作の動作範囲の領域内に戻すためのペーストかき寄せ手段6を設けるようにしたので、かき寄せたペーストを印刷に寄与させることができる。
また、この例のスクリーン版印刷装置10を用いてスクリーン版印刷方法によれば、スクリーン版印刷装置10を用いて被印刷物9上に所望の導電層あるいは絶縁層を形成することができるので、ペーストの利用率を向上させることができる。
したがって、所望の導電層あるいは絶縁層をスクリーン版印刷技術により形成する場合に、スクリーン版上に印刷に寄与しない余分のペーストを堆積させないことができるようになる。
図6は、この発明の実施例2であるPDPの製造方法により製造されたPDPの概略構成を示す斜視図、図7は同PDPの製造方法を工程順に示す工程図である。この例のPDPの製造方法は、実施例1のスクリーン版印刷装置10を用いて所望の導電層あるいは絶縁層を形成する点に特徴を有している。
この例のPDP70は、図6に示すように、前面基板71と、背面基板72とが対向するように配置されて、両基板71、72間に放電ガス空間73が形成される基本的な構成を有している。
ここで、前面基板71は、図6に示すように、ガラス等の透明材料から成る第1の絶縁基板74と、第1の絶縁基板74の内面に水平方向Hに沿って平行に形成されたITO等の透明電極75A、76A及びこれら透明電極75A、76Aの一部にそれぞれ抵抗を小さくするために形成されたAl、Cu、Ag等から成るバス電極(トレース電極)75B、76Bから成る走査電極75及び維持電極(共通電極)76と、走査電極75及び維持電極76を被覆するPbOのような低融点ガラス等から成る透明誘電体層77と、透明誘電体層77を放電から保護するMgO等から成る保護膜78とを備えている。ここで、保護膜78は、実施例1のPDPの成膜装置10を用いて形成される。
一方、背面基板72は、図6に示すように、ガラス等の透明材料から成る第2の絶縁基板81と、第2の絶縁基板81の内面に水平方向Hと直交する垂直方向Vに沿って形成されたAl、Cu、Ag等から成るデータ電極(アドレス電極)83と、データ電極83を覆う白色誘電体層84と、He、Ne、Xe等の放電用ガスが単独であるいは混合して充填される上述の放電ガス空間73を確保するとともに、個々の放電セルを区切るために垂直方向Vに沿って形成された低融点ガラス等から成る隔壁(リブ)85と、隔壁85の底面及び壁面を覆う位置に形成された放電用ガスの放電により発生擦る紫外線を可視光に変換する赤色蛍光体層、緑色蛍光体層及び青色蛍光体層に塗り分けられた蛍光体層86とを備えている。
この例のPDPの製造方法は、図7に示したような製造工程によって製造される。
まず、工程aにおいて第1の絶縁基板74としての前面ガラス基板を用意し、次に工程bにおいて基板74の内面にスパッタ法等によりITO等を成膜した後フォトリソグラフィ法により所望の形状にパターニングして各透明電極75A、76Aを形成し、次に工程cにおいて各透明電極75A、76A上にスパッタ法等によりAl等を成膜した後フォトリソグラフィ法により所望の形状にパターニングし、て各バス電極75B、76Bを形成して走査電極75及び維持電極76を完成させる。次に工程dにおいて走査電極75及び維持電極76を覆うようにスクリーン印刷法等によりPbO等の透明誘電体層77を形成し、次に工程eにおいてブラックマスク(図6には図示していない)を形成し、次に工程fにおいてEB蒸着法によりMgO膜から成る保護膜78を形成して前面基板71を完成させる。
一方、工程gにおいて第2の絶縁基板81としての背面ガラス基板を用意し、次に工程hにおいて基板81の内面にスパッタ法等によりAl等を成膜した後フォトリソグラフィ法により所望の形状にパターニングしてデータ電極84を形成し、次に工程iにおいてデータ電極84を覆うようにスクリーン印刷法等により白色誘電体層84を形成する。次に工程jにおいてデータ電極84上にスクリーン印刷法等により隔壁85を形成し、次に工程kにおいて白色誘電体層84及び隔壁85を覆うように蛍光体層86を形成し、次に工程lにおいてスクリーン印刷法等によりシールフリット(図6には図示していない)を形成して背面基板面72を完成させる。
次に工程mにおいて、前面基板71及び背面基板72を用いて、200μm程度のギャップを隔てて対向した状態で固定して組み立てる。次に工程nにおいて、両基板71、72の周辺部をシールフリット(封着材)により機密封止する。次に工程oにおいて、両基板71、72間の空間を排気してガス封入を行う。背面基板72を構成している第2の絶縁基板81には適当な個所に通気孔が形成されており、この絶縁基板81の外側表面には、図6では省略しているが、通気孔に位置合わせした状態で、通気管が密封状態の下で取り付けられている。背面基板71に取り付けられている端部とは反対側の通気管の端部は、当初の状態においては開口されており、この端部を介して通気管が排気・ガス充填装置に接続される。
まず、排気・ガス充填装置によって、放電ガス空間が真空に排気された後、放電ガス空間に放電ガスが充填される。放電ガスの充填が終了した後、通気管は過熱によりチップオンされ、開口端部が閉塞される。このようにして、放電ガス空間には放電ガスが充填され、PDP70が完成する。
このように、この例のPDPの製造方法によれば、前面基板71の内面に実施例1のスクリーン版印刷装置10を用いて被印刷物上に所望の導電層あるいは絶縁層を形成することができるので、ペーストの利用率を向上させることができ、コストアップを避けてPDPを製造することができる。
図8は、この発明の実施例3であるプラズマ表示装置の製造方法により製造されたプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。この例のプラズマ表示装置の製造方法は、実施例2により製造されたPDPを用いて構成した点に特徴を有している。
この例のプラズマ表示装置60は、図8に示すように、モジュール構造を有するものとして設計されており、具体的には、アナログインタフェース(以下、IF)20とPDPモジュール30とにより構成されている。
アナログIF20は、図8に示すように、クロマ・デコータを備えるY/C分離回路21と、A/D変換回路22と、PLL回路を備える同期信号制御回路23と、画像フォーマット変換回路24と、逆γ(ガンマ)変換回路25と、システム・コントロール回路26と、PLE制御回路27とから構成されている。
概略的には、アナログIF20は、受信したアナログ映像信号をディジタル映像信号に変換した後、そのディジタル映像信号をPDPモジュール30に供給する。例えばテレビチューナーから発信されたアナログ映像信号はY/C分離回路21においてRGBの各色の輝度信号に分解された後、A/D変換回路22においてディジタル信号に変換される。その後、PDPモジュール30の画素構成と映像信号の画素構成が異なる場合には、画像フォーマット変換回路24において必要な画像フォーマットの変換が行われる。PDPの入力信号に対する表示輝度の特性は線形的に比例するが、通常の映像信号はCRTの特性に合わせて、予め補正(γ変換)されている。このため、A/D変換回路22において映像信号のA/D変換を行った後、逆γ変換回路25において、映像信号に対して逆γ変換を施し、線形特性に復元されたディジタル映像信号を生成する。このディジタル映像信号はRGB映像信号としてPDPモジュール30に出力される。
アナログ映像信号には、A/D変換用のサンプリングクロック及びデータクロック信号が含まれていないため、同期信号制御回路23に内蔵されているPLL回路が、アナログ映像信号と同時に供給される水平同期信号を基準として、サンプリングクロック及びデータクロック信号を生成し、PDPモジュール30に出力する。アナログIF20のPLE制御回路27は輝度制御を行う。具体的には、平均輝度レベルが所定値以下である場合には表示輝度を上昇させ、平均輝度レベルが所定値を越える場合には表示輝度を低下させる。
システム・コントロール回路26は、各種制御信号をPDPモジュール30に対して出力する。PDPモジュール30は、さらに、ディジタル信号処理・制御回路31と、パネル部32と、DC/DCコンバータを内蔵するモジュール内電源回路33と、から構成されている。ディジタル信号処理・制御回路31は、入力IF信号処理回路34と、フレームメモリ35と、メモリ制御回路36と、ドライバ制御回路37とから構成されている。
例えば、入力IF信号処理回路34に入力された映像信号の平均輝度レベルは入力IF信号処理回路34内の入力信号平均輝度レベル演算回路(図示せず)により計算され、例えば、5ビットデータとして出力される。また、PLE制御回路27は、平均輝度レベルに応じてPLE制御データを設定し、入力IF信号処理回路34内の輝度レベル制御回路(図示せず)に入力する。
ディジタル信号処理・制御回路31は、入力IF信号処理回路34において、これらの各種信号を処理した後、制御回路をパネル部32に送信する。同時に、メモリ制御回路36及びドライバ制御回路37はメモリ制御回路及びドライバ制御信号をパネル部32に送信する。
パネル部32は、実施例2により製造されたPDP70と、走査電極を駆動する走査ドライバ38と、データ電極を駆動するデータドライバ39と、PDP70及び走査ドライバ38にパルス電圧を供給する高圧パルス回路40と、高圧パルス回路40からの余剰電力を回収する電力回収回路41とから構成されている。
PDP70は、例えば1365個×768個に配列された画素を有するものとして構成されている。PDP70においては、走査ドライバ38が走査電極を制御し、データドライバ39がデータ電極を制御することにより、これらの画素のうちの所定の画素の点灯又は非点灯が制御され、所望の表示が行われる。
なお、ロジック用電源がディジタル信号処理・制御回路31及びパネル部32にロジック用電力を供給している。さらに、モジュール内電源回路33は、表示用電源から直流電力を供給され、この直流電力の電圧を所定の電圧に変換した後、パネル部32に供給している。
以下、この例のプラズマ表示装置60の製造方法を概略的に説明する。
まず、実施例2により製造したPDP70と、走査ドライバ38と、データドライバ39と、高圧パルス回路40と、電力回収回路41とを一基板上に配置し、パネル部32を形成する。さらに、パネル部32とは別個にディジタル信号処理・ディジタル回路31を形成する。
このようにして形成されたパネル部32及びディジタル信号処理・制御回路31とモジュール内電源回路33とを一つのモジュールとして組み立て、PDPモジュール30を形成する。さらに、PDPモジュール30とは別個にアナログIF20を形成する。
このように、PDPモジュール30をアナログIF20とをそれぞれ別個に形成した後、双方を電気的に接続することにより、図8に示したプラズマ表示装置60が完成する。
このように、プラズマ表示装置60をモジュール化することにより、プラズマ表示装置を構成する他の構成部品とは別個に独立にプラズマ表示装置60を製造することが可能となり、例えば、プラズマ表示装置60が故障した場合には、PDPモジュール30毎交換することにより、補修の簡素化及び短時間化を図ることができる。
このように、この例のプラズマ表示装置の製造方法によれば、プラズマ表示装置60をモジュール化することにより、故障したような場合に、PDPモジュール30毎交換することができ、補修の簡素化及び短時間化を図ることができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、実施例1ではスクレッパの幅寸法をスキージのそれよりも大きく選んだ例で説明したが、これに限らずスキージの幅寸法をスクレッパのそれよりも大きく選ぶことができる。この場合には、当然ながらペーストかき寄せ機構は、ペースト戻し動作の開始位置である印刷終了位置の近傍に設けるようにする。
この発明の実施例では、PDPの製造に適用した例で示したが、各種電子部品を製造する場合でも、特に膜厚の厚い導電層あるいは絶縁層の形成時に利用することが可能である。
この発明の実施例1であるスクリーン版印刷装置の概略構成を示す上面図である。 同スクリーン版印刷装置を用いた第1のスクリーン版印刷方法を工程順に示す工程図である。 同スクリーン版印刷装置を用いた第1のスクリーン版印刷方法を工程順に示す工程図である。 同スクリーン版印刷装置を用いた第2のスクリーン版印刷方法を工程順に示す工程図である。 同スクリーン版印刷装置を用いた第2のスクリーン版印刷方法を工程順に示す工程図である。 この発明の実施例2であるPDPの製造方法により製造されたPDPの概略構成を示す斜視図である。 同PDPの製造方法を工程順に示す工程図である。 この発明の実施例3であるプラズマ表示装置の製造方法により製造されたプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。 プラズマ表示装置の主要部を構成するPDPの概略構成を示す断面図である。 従来のスクリーン版印刷装置を用いたスクリーン版印刷方法を工程順に示す工程図である。 従来のスクリーン版印刷装置を用いたスクリーン版印刷方法を工程順に示す工程図である。 従来のスクリーン版印刷装置の一例の概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 スクリーン版枠
2 スクリーン版
3 スキージ
4 スクレッパ
5 印刷ユニット
6 ペーストかき寄せ機構(ペーストかき寄せ手段)
6a、6b かき寄せ片
7 制御部
8 供給直後のペースト
8a 一定の厚さのペースト
8b はみ出した余分のペースト
9 被印刷物
10 スクリーン版印刷装置
20 アナログインタフェース(IF)
28A、28B、29A、29B 駆動源
30 PDPモジュール
31 ディジタル信号処理・制御回路
32 パネル部
51A、51B、52A、52B ゲージ(計測手段)
60 プラズマ表示装置
70 PDP

Claims (9)

  1. 矩形枠状のスクリーン版枠と、該スクリーン版枠の内側に配置された網状のスクリーン版と、該スクリーン版上に供給されたペーストを一定の厚さに均らすためのペースト戻し動作を行うスクレッパと、該一定の厚さのペーストを圧接して前記スクリーン版を通じて被印刷物上に印刷するための印刷動作を行うスキージとを備えるスクリーン版印刷装置であって、
    前記スクレッパによる前記ペースト戻し動作あるいは前記スキージによる前記印刷動作の動作範囲の領域からはみ出したペーストを、前記ペースト戻し動作あるいは前記印刷動作の動作範囲の領域内に戻すためのペーストかき寄せ手段を設けたことを特徴とするスクリーン版印刷装置。
  2. 前記スクレッパは、前記スクリーン版上の印刷終了位置から印刷開始位置に向かって前記ペースト戻し動作を行う一方、前記スキージは、前記スクリーン版上の印刷開始位置から印刷終了位置に向かって前記印刷動作を行うことを特徴とする請求項1記載のスクリーン版印刷装置。
  3. 前記スクレッパの前記ペースト戻し動作の方向と直交する幅寸法が、前記スキージの前記印刷動作の方向と直交する幅寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2記載のスクリーン版印刷装置。
  4. 前記ペーストかき寄せ手段を、前記印刷開始位置の近傍に設けることを特徴とする請求項2又は3記載のスクリーン版印刷装置。
  5. 前記スクレッパによる前記ペースト戻し動作の開始位置を、前記スキージの前記印刷終了位置から外側に最大で略200mmだけ隔てた位置に設定することを特徴とする請求項2、3又は4記載のスクリーン版印刷装置。
  6. 前記スキージによる前記印刷動作の開始位置を、前記スクレッパの前記ペースト戻し動作の終了位置から外側に最大で略200mmだけ隔てた位置に設定することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1に記載のスクリーン版印刷装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1に記載のスクリーン版印刷装置を用いて、被印刷物上に所望の導電層あるいは絶縁層を形成することを特徴とするスクリーン版印刷方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1に記載のスクリーン版印刷装置を用いて、互いに平行に走査電極と維持電極とから成る行電極が内面に配置された前面基板上に、あるいは前記行電極と直交するデータ電極から成る列電極が内面に配置された背面基板上に所望の導電層あるいは絶縁層を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  9. 請求項8記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法によりプラズマディスプレイパネルを製造する第1の工程と、
    前記プラズマディスプレイパネルを駆動する回路とともに前記プラズマディスプレイパネルを一つのモジュールとして製造する第2の工程と、
    画像信号のフォマット変換を行い、前記モジュールに送信するインタフェースを前記モジュールに電気的に接続する第3の工程と、
    を備えることを特徴とするプラズマ表示装置の製造方法。
JP2003316013A 2003-09-08 2003-09-08 プラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、スクリーン版印刷方法及び印刷装置 Pending JP2005081685A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003316013A JP2005081685A (ja) 2003-09-08 2003-09-08 プラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、スクリーン版印刷方法及び印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003316013A JP2005081685A (ja) 2003-09-08 2003-09-08 プラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、スクリーン版印刷方法及び印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005081685A true JP2005081685A (ja) 2005-03-31

Family

ID=34416077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003316013A Pending JP2005081685A (ja) 2003-09-08 2003-09-08 プラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、スクリーン版印刷方法及び印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005081685A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167992A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Murata Mfg Co Ltd スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
CN102582223A (zh) * 2012-02-24 2012-07-18 钱林 全自动单边或双边行走式台板印花机
JP2016155227A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 東レエンジニアリング株式会社 印刷装置および印刷方法
CN107584866A (zh) * 2017-10-31 2018-01-16 京东方科技集团股份有限公司 一种网版印刷装置、系统及其控制方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167992A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Murata Mfg Co Ltd スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP4543912B2 (ja) * 2004-12-13 2010-09-15 株式会社村田製作所 スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
CN102582223A (zh) * 2012-02-24 2012-07-18 钱林 全自动单边或双边行走式台板印花机
JP2016155227A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 東レエンジニアリング株式会社 印刷装置および印刷方法
CN107584866A (zh) * 2017-10-31 2018-01-16 京东方科技集团股份有限公司 一种网版印刷装置、系统及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6650062B2 (en) Plasma display panel and method for manufacturing the same
US7431627B2 (en) Method of manufacturing plasma display panel and method of manufacturing plasma display apparatus
JP2005081685A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法、スクリーン版印刷方法及び印刷装置
KR20060095908A (ko) 플라즈마 디스플레이 패널 및 플라즈마 표시 장치
JP4402975B2 (ja) カラープラズマディスプレイパネル及びその製造方法
JP4516323B2 (ja) プラズマ表示装置
JP2005347045A (ja) プラズマディスプレイパネル及びその製造方法、並びにプラズマ表示装置及びその製造方法
JP2005340221A (ja) プラズマディスプレイパネル
KR100646148B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 제조 방법, 플라즈마 표시장치의 제조 방법 및 플라즈마 디스플레이 패널
JP2005129502A (ja) プラズマディスプレイパネル及びプラズマ表示装置
JP2004253231A (ja) プラズマディスプレイパネル
JP3932042B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法及びプラズマ表示装置の製造方法
JP3032552B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP4516296B2 (ja) 透明薄膜電極の製造方法、成膜装置、プラズマディスプレイパネルの製造方法、及びプラズマ表示装置の製造方法
JP2006341409A (ja) スクリーン印刷装置、スクリーン印刷方法、プラズマディスプレイパネルの製造方法及びプラズマ表示装置の製造方法
JPWO2006131971A1 (ja) 放電管アレイ
KR100442142B1 (ko) 전광판용 교류구동형 플라즈마 표시소자
JP2007087706A (ja) スクリーンマスク、該スクリーンマスクを用いるプラズマディスプレイパネルの製造方法及び該プラズマディスプレイパネルを用いるプラズマ表示装置
JP2008123938A (ja) プラズマディスプレイパネル
KR100667541B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 데이터 전극구조
JP2005019391A (ja) 蒸着材料、該蒸着材料を用いたプラズマディスプレイパネルの製造方法及びプラズマ表示装置の製造方法
JP2004362987A (ja) プラズマ表示装置及びプラズマディスプレイパネルの駆動方法
JPH03101035A (ja) プラズマディスプレイパネル
KR20070010397A (ko) 라미네이션 장치, 이를 이용하여 제조된 플라즈마디스플레이 패널의 상부 기판 및 그 형성방법
JP2000123742A (ja) カラープラズマディスプレイパネル

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Effective date: 20050418

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20050328

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A621 Written request for application examination

Effective date: 20060821

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080430

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080909

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02