JP2005080486A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005080486A
JP2005080486A JP2003311733A JP2003311733A JP2005080486A JP 2005080486 A JP2005080486 A JP 2005080486A JP 2003311733 A JP2003311733 A JP 2003311733A JP 2003311733 A JP2003311733 A JP 2003311733A JP 2005080486 A JP2005080486 A JP 2005080486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
voltage
output
npn transistor
overload protection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003311733A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Sasaki
正人 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003311733A priority Critical patent/JP2005080486A/ja
Publication of JP2005080486A publication Critical patent/JP2005080486A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】 低省電力状態により力率改善制御回路の動作が停止している状態から急激に通常電力状態に移行しても、スイッチング電源装置を誤動作させない。
【解決手段】 負荷回路57が省電力状態から通常電力状態に移行し、力率改善制御回路6すなわちが動作開始してから所定時間だけ過負荷保護回路70の動作を無効とするように過負荷保護無効回路10を制御する副制御回路20とを備えている。これにより、低消費電力状態で力率改善制御回路6が停止している状態で急峻に通常負荷へ移行しても、力率改善制御回路6が動作を開始してから所定時間経過するまで過負荷保護回路70の動作が無効になる。それゆえ、このような状態でも、過負荷保護回路70が動作して、主制御部60の出力端子61の出力信号を遮断し、主スイッチング素子52をオフしてしまうという不都合を回避することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気機器の直流電源として用いられるスイッチング電源装置に係り、特に、力率改善機能を有する昇圧チョッパー回路を備えたスイッチング電源装置関するものである。
近年の電気機器、例えば、ファクシミリ、電話機、コピー機、その他OA機器や家電製品などは、本来の動作時以外の待機時にも電源を供給する必要のあるものが多くなってきている。このような電気機器には、安定した一定の動作電圧が必要であるため、安定化電圧を出力するスイッチング電源装置が従来から用いられている。これらのスイッチング電源装置は、昨今のエネルギー事情から省電力を図る必要があるのは勿論であるが、常時、電源を必要とする電気機器への電源供給に関しては、本来の動作時間に比べ時間割合の大きい待機時の消費電力を少なくすることが重要となっている。
ところで、スイッチング電源装置は、交流電源を整流回路によって整流して得られた整流後の電圧(脈流)を平滑回路によって平滑して直流電圧に変換し、この直流電圧をスイッチング素子によって断続し、スイッチング出力を出力整流平滑回路に供給し、整流平滑して任意の直流電圧を得るようにしたものが広く知られている。
このようなスイッチング電源装置において、入力側の平滑回路がコンデンサインプット型であると、入力電流が流れるのは、整流後の電圧が入力平滑コンデンサの充電電圧より高い期間のみとなるので、入力電流の導通角が狭く、力率を低下させるという問題があった。そこで、この問題を解決するため、従来、力率改善機能を有した昇圧チョッパー回路を備えたスイッチング電源装置が用いられていた。
また、力率改善の必要のない低消費電力状態において省電力を図る為に、力率改善制御回路のオン・オフ機能を利用することにより、力率改善制御回路の動作を停止させたり、特許文献1に示されるように、力率改善制御回路の動作電源を遮断することにより力率改善制御回路の動作を停止させたりといった工夫が行われている。
図3は、従来のスイッチング電源装置の概略的構成を示すブロック回路図であり、図4は、従来例のスイッチング電源装置の動作波形を示す説明図である。以下、図3および図4を用いて従来の技術を説明する。
なお、このスイッチング電源装置は、特許文献2の図2に記載された構成において、入力直流電源を交流電源1、ブリッジダイオード2、昇圧チョッパー回路7およびコンデンサ51と置き換えた構成である。
図3に示すように、交流電源1からの交流電圧を全波整流するブリッジダイオード2とコンデンサ51との間に昇圧チョッパー回路7が接続されている。
昇圧チョッパー回路7は、コイル3、ダイオード5、スイッチング素子4、力率改善制御回路6により構成されている。力率改善制御回路は、コンデンサ51の充電電圧を所定の電圧に昇圧し、かつ力率を改善すべくスイッチング素子4のオン・オフを制御する。
トランス53は、1次巻線53a、2次巻線53b及び補助巻線53cよりなる。トランス53の1次巻線53a側は、直流電圧入力側にあたり、1次巻線53aに、昇圧チョッパー回路7の出力電圧が現れるコンデンサ51及び主スイッチング素子52が直列接続され、一つのループを構成している。そして、トランス53の補助巻線53cには、主スイッチング素子52のオン・オフを制御する主制御部60と、この主制御部60に電源供給するための整流ダイオード92及び平滑コンデンサ91からなる補助電源回路90とが接続されている。そして、トランス53の1次巻線53aと、主制御部60及び補助電源回路90の接続点、即ち主制御部60の電源端子69との間には、起動抵抗58が接続されている。
また、トランス53の2次巻線53b側は、いわゆる直流電圧出力側にあたり、トランス53の2次巻線53bに整流ダイオード55及び平滑コンデンサ56からなる整流平滑回路54が接続され、この整流平滑回路54の出力には負荷回路57及び出力電圧検出回路80が接続されている。この出力電圧検出回路80は、抵抗81,85の直列回路と、抵抗82、フォトカプラ83のフォトダイオード83a及びシャントレギュレーター84からなる直列回路とが並列に接続され、抵抗81,85の接続点とシャントレギュレーター84とが接続されている。そして、フォトカプラ83のフォトトランジスタ83bは、主制御部60に接続されている。
次に、主制御部60の構成について以下に更に詳しく説明する。PWM比較器63は、1つの入力(+)63a及び3つの入力(−)63b,63c,63dを有している。入力(+)63aは発振器64に接続され、入力(−)63bは抵抗78及びダイオード77の直列回路を介してバイアス回路76に接続され、入力(−)63dは定電流源68を介して電源端子69に接続され、入力(−)63cは基準電源65に接続されている。そして、入力(−)63d及び定電流源68の接続点とアース間にはコンデンサ67が接続され、PWM比較器63の出力はドライブ回路62と主制御部60の出力端子61とを介して主スイッチング素子52のゲートに接続されている。
また、過負荷保護回路70はコンパレーター71、コンパレーター74、トランジスタ75、基準電源72及び基準電源73から構成されている。コンパレーター71の入力(+)は基準電源72に接続され、コンパレーター71の入力(−)はPWM比較器63の入力(−)63b、抵抗78及びフォトカプラ83のフォトランジスタ83bの接続点に接続され、コンパレーター71の出力はトランジスタ75のベースに接続されている。トランジスタ75のコレクタはツェナーダイオード66を介してPWM比較器63の入力(−)63c、定電流源68及び、コンデンサ67の接続点に接続され、トランジスタ75のエミッタはアースに接続されている。
コンパレーター74の入力(+)はPWM比較器63の入力(−)63c、ツェナーダイオード66、定電流源68及びコンデン67の接続点に接続され、コンパレーター71の入力(−)は基準電圧源73に接続され、コンパレーター74の出力はバイアス回路76に接続されている。
次に、図3の従来のスイッチング電源装置の各回路の動作について説明する。
昇圧チョッパー回路7の出力電圧(コンデンサ51の充電電圧)は、トランス53の1次巻線53aに主スイッチング素子52を介して供給される。MOSFETなどで構成される主スイッチング素子52は、主制御部60の出力端子61からゲートに印加される主制御部60のオン・オフ信号によりオン・オフされ、昇圧チョッパー回路7の出力電圧を1次巻線53aに印加したり遮断したりする。トランス53の2次巻線53bの誘起電圧は、出力整流平滑回路54の整流ダイオード55により整流された後、平滑コンデンサ56により平滑されて出力直流電圧Voとして負荷回路57に供給される。
出力電圧検出回路80は、出力直流電圧Voの電圧値を検出して、主制御部60にフィードバックする回路である。出力直流電圧Voは、抵抗81,85で分圧されてシャントレギュレーター84に印加され、抵抗82及びフォトカプラ83のフォトダイオード83aを介してシャントレギュレーター84に流れる電流Idは、出力直流電圧Voに基づき増減する。即ち、出力直流電圧Voが高くなるとフォトカプラ83のフォトダイオード83aに流れる電流Idは増加し、出力直流電圧Voが低くなると前記電流Idは減少する。
主制御部60は、主スイッチング素子52の流れる電流値の上限を制御している。従って、過負荷状態に陥ると主スイッチング素子52に流れる電流が主制御部60の規定する上限値にクランプされる為、出力直流電圧Voが低下し始め、Vfbが上昇を開始する。
そして、フォトカプラ83のフォトダイオード83aに流れる電流idは、フォトカプラ83のフォトトランジスタ83b側に伝達され、出力直流電圧Voが高くなるとバイアス回路76からダイオード77及び抵抗78を介してフォトカプラ83のフォトトランジスタ83bに流れる電流itは増加し、出力直流電圧Voが低くなると電流itは減少する。また、PWM比較器63の入力(−)63bに印加されるフィードバック電圧Vfbは、バイアス回路76のバイアス電圧よりダイオード77の順方向電圧及び抵抗78の電圧降下分を差し引いた値であるから、出力直流電圧Voが高くなると、電流itが増加して抵抗78の電圧降下分も増加するためフィードバック電圧Vfbは低くなる。一方、出力直流電圧Voが低くなると、電流itが減少して抵抗78の電圧降下分も減少するためフィードバック電圧Vfbは高くなる。
即ち、出力直流電圧検出回路80は、出力直流電圧Voの電圧値を検出して主制御部60にフィードバックする回路であり、出力直流電圧Voの電圧値が高くなると、フィードバック電圧Vfbは低くなり、出力直流電圧Voの電圧値が低くなると、フィードバック電圧Vfbは高くなる。そして、主制御部60は、フィードバック電圧Vfbに基づき、出力直流電圧Voが常に一定となるように主スイッチング素子52のオン・オフを制御する。
コンデンサ51の充電電圧の入力時に、この充電電圧を起動抵抗58を介して主制御部60の電源端子69に印加し、主制御部60を起動させる。また、補助電源回路90は、トランス53の補助巻線53cの誘起電圧を整流ダイオード92により整流した後、平滑コンデンサ91により平滑し、主制御部60の電源端子69に電源を供給する。
次に、図4を用いて主制御部60の動作について以下にさらに詳しく説明する。図4において、(a)は発振器64の出力Vosc(PWM比較器63の入力(+)63a)
(b)はフィードバック電圧Vfb(PWM比較器63の入力(−)63b)
(c)はコントロール電圧Vcon(PWM比較器63の入力(−)63c)
(d)は基準電圧V3(PWM比較器63の入力(−)63d)
(e)は主制御部60の出力端子61の出力(f)はバイアス回路76のバイアス電圧(g)はトランジスタ75の動作を横軸に共通の時間軸をとって表してある。続いて、時間軸に沿って説明する。
(1)時刻t1までの動作(トランジスタ75オン、バイアス電圧オン)
PWM比較器63は、入力(+)63a、入力(−)63b、入力(−)63c及び入力(−)63dの4つの入力があり、入力(+)63aに対し、入力(−)63b、入力(−)63c及び入力(−)63dの3つの入力のうち最も電圧の低いものが優先される。そして、入力(+)63aには、発振器64の出力Voscである三角波が印加され、入力(−)63bには、出力直流電圧Voの電圧値を検出し主制御部60にフィードバックされたフィードバック電圧Vfbが印加され、入力(−)63dには、定電流源68によりコンデンサ67に充電された充電電圧であるコントロール電圧Vconが印加され、入力(−)63cには、基準電源65の基準電圧V3が印加されている。
図4より、入力(+)63aの発振器64の出力Voscに対し、入力(−)63bのフィードバック電圧Vfbが最も低いためフィードバック電圧Vfbが優先され、発振器64の出力Voscとフィードバック電圧Vfbが比較され、発振器64の出力Voscがフィードバック電圧Vfbよりも高い期間は、PWM比較器63の出力は「H」レベルとなり、ドライブ回路62にて「L」レベルに反転して出力端子61から出力されスイッチング素子52はオフする。また、発振器64の出力Voscがフィードバック電圧Vfbよりも低い期間は、PWM比較器63の出力は「L」レベルとなり、ドライブ回路62にて「H」レベルに反転して出力端子61から出力されスイッチング素子52はオンする。
即ち、出力直流電圧Voの電圧値が高くなると、フィードバック電圧Vfbは低くなり、スイッチング素子52のオン期間が短くなるため、出力直流電圧Voは低くなるように制御される。また、出力直流電圧Voの電圧値が低くなると、フィードバック電圧Vfbは高くなり、スイッチング素子52のオン期間が長くなるため、出力直流電圧Vo高くなるように制御される。
コンパレータ71には、入力(+)には基準電源72の基準電圧V1が印加され、入力(−)にはフィードバック電圧Vfbが印加される。フィードバック電圧Vfbが基準電圧V1よりも低いため、コンパレータ71の出力は「H」レベルとなる。よって、トランジスタ75は常にオンし、ツェナーダイオード66のカソードはアースに接続されているため、コンデンサ67の充電電圧であるコントロール電圧Vconは、ツェナーダイオード66のツェナー電圧でクランプされ一定の電圧値となる。
コンパレータ74において、入力(+)にはコントロール電圧Vconが印加され、入力(−)には基準電源73の基準電圧V2が印加される。コントロール電圧Vconが基準電圧V2よりも低いため、コンパレータ74の出力は「L」レベルとなる。よって、バイアス回路76は常にオンしており、主制御部60の各回路にバイアス電圧を供給する。
図4に示すように、負荷回路57において過負荷及び負荷短絡が生じた場合、フィードバック電圧Vfbは時間が経過するにつれて上昇する。
(2)時刻t1からt2の動作(トランジスタ75オフ、バイアス電圧オン)
前述のように、フィードバック電圧Vfbは時間が経過するにつれて上昇し、時刻t1で基準電圧V1よりも高くなる。即ち、過負荷保護回路70は、時刻t1で過負荷を検出し以下の動作を行う。コンパレータ71において、フィードバック電圧Vfbが基準電圧V1よりも高くなるためコンパレータ71の出力は「L」レベルとなり、トランジスタ75はオフし、ツェナーダイオード66のカソードはオープンとなる。そのため、コントロール電圧Vconは、ツェナーダイオード66のツェナー電圧でクランプされなくなり、コンデンサ67は定電流源68により充電され、コンデンサ67の充電電圧であるコントロール電圧Vconは、時間が経過するにつれて上昇する。
PWM比較器63において、入力(−)63bのフィードバック電圧Vfb及び入力(−)63cのコントロール電圧Vconが上昇したために、入力(−)63dの基準電源65の基準電圧V3が最も低くなり、基準電源65の基準電圧V3が優先され、発振器64の出力Voscと基準電圧V3が比較される。発振器64の出力Voscが基準電圧V3よりも高い期間は、PWM比較器63の出力は「H」レベルとなり、ドライブ回路62にて「L」レベルに反転して出力端子61から出力されスイッチング素子52はオフする。また、発振器64の出力Voscが基準電圧V3よりも低い期間は、PWM比較器63の出力は「L」レベルとなり、ドライブ回路62にて「H」レベルに反転して出力端子61から出力されスイッチング素子52はオンする。
コンパレータ74において、入力(+)にはコントロール電圧Vconが印加され、入力(−)には基準電源73の基準電圧V2が印加され、コントロール電圧Vconは上昇するが、基準電圧V2よりも低いためコンパレータ74の出力は「L」レベルを継続する。よって、バイアス回路76もオンを継続し、主制御部60の各回路へのバイアス電圧の供給を継続する。
(3)時刻t2からの動作(トランジスタ75オフ、バイアス電圧オフ)
前述のように、コントロール電圧Vconは時間が経過するにつれて上昇し、時刻t2で基準電圧V2よりも高くなる。即ち、過負荷保護回路70は、時刻t2で以下の動作を行う。コンパレータ74において、入力(+)にはコントロール電圧Vconが印加され、入力(−)には基準電源73の基準電圧V2が印加され、コントロール電圧Vconが上昇し時刻t2で基準電圧V2よりも高くなるため、コンパレータ74の出力は「H」レベルとなる。よって、バイアス回路76はオフし、主制御部60の各回路へのバイアス電圧の供給を停止するため、主制御部60の出力端子61の出力信号は遮断され、主スイッチング素子52はオフする。
特開2001−95236(2001年4月6日公開) 特開2001−268902(2001年9月28日公開)
図3の従来例のスイッチング電源装置において、低消費電力状態で力率改善制御回路6が停止している状態で、急峻に通常負荷へ移行した場合、平滑コンデンサ51に充電されている電圧が所定の昇圧電圧に達するよりも先に、主スイッチング素子52に流れる電流が主制御部60の規定する上限値にクランプされる。このため、過負荷保護回路70が動作して、主制御部60の出力端子61の出力信号を遮断し、主スイッチング素子をオフしてしまうという問題があった。
また、力率改善制御回路6が停止している状態の平滑コンデンサ51の充電電圧で最大負荷を取り出せるように、主制御部60の主スイッチング素子52の電流上限を設定すると、上記出力停止には陥らないが、力率改善制御回路6を動作している状態における、過負荷検出ポイントが大きくなってしまい、主スイッチング素子52及び整流ダイオード55が破壊する危険性が生じる。
本発明は、上記問題を解決する為になされたもので、その目的とするところは、低省電力状態により力率改善制御が停止している状態から急激に通常電力状態に移行しても、誤動作しないスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明のスイッチング電源装置は、力率改善機能を有する昇圧チョッパー回路と、該昇圧チョッパー回路の出力電圧を高周波交流電圧に変換するトランス及び主スイッチング素子と、前記トランスの2次巻線側に接続され前記高周波交流電圧を整流平滑し負荷へ出力直流電圧を供給する出力整流平滑回路と、前記出力直流電圧を検出し検出電圧値をフィードバックする出力直流電圧検出回路と、前記フィードバックされた検出電圧値に基づき前記出力直流電圧が一定となるように前記主スイッチング素子をオン・オフ制御する主制御部と、過負荷が検出されて前記出力直流電圧が低下したときに前記主制御部出力を遮断することにより前記主スイッチング素子をオフさせる過負荷保護回路と、負荷の省電力状態のときに前記昇圧チョッパー回路の動作を停止させる一方、前記負荷の通常電力状態のときに前記昇圧チョッパー回路を動作させるように前記昇圧チョッパー回路の動作を制御する昇圧チョッパー制御回路とを備えたスイッチング電源装置において、上記の課題を解決するために、前記過負荷保護回路の動作を無効とする過負荷保護無効手段と、昇圧チョッパー回路が動作開始してから所定時間だけ前記過負荷保護回路の動作を無効とするように前記過負荷保護無効手段を制御する副服制御手段とを備えたことを特徴としている。
上記の構成において、負荷が省電力状態により、昇圧チョッパー制御回路が停止している場合、昇圧チョッパー回路の出力電圧はゼロであり、また、副制御手段も動作していない。
負荷が通常電力状態に移行し、昇圧チョッパー制御回路が動作を開始すると、副制御手段が動作して、過負荷保護無効手段を制御する。すると、過負荷保護無効手段が、昇圧チョッパー回路が動作開始してから所定時間だけ過負荷保護回路の動作を無効とする。そして、その所定時間に達したときに、過負荷保護無効手段により、過負荷保護回路の動作の無効状態が解除されるので、過負荷保護回路が動作する。それゆえ、低消費電力状態で昇圧チョッパー制御回路が停止している状態で、急峻に通常負荷へ移行しても、昇圧チョッパー回路が動作を開始してから所定時間経過するまで過負荷保護回路の動作が無効になるので、このような状態で、過負荷保護回路が動作して、主制御部が主スイッチング素子をオフしてしまうという不都合を回避することができる。
また、昇圧チョッパー制御回路が停止している状態の出力整流平滑回路から最大負荷を取り出せるように、主制御部の主スイッチング素子の電流上限を設定しても、昇圧チョッパー制御回路が動作している状態における、過負荷検出ポイントの上昇が抑えられる。これにより、主スイッチング素子及び出力整流平滑回路の破壊を回避することができる。
前記のスイッチング電源装置は、前記出力直流電圧検出回路からの検出電圧値を前記主制御部にフィードバックする経路に設けられるフォトカプラを備え、該フォトカプラのフォトトランジスタを流れる電流値が前記出力直流電圧値に略比例して増減し、前記過負荷保護回路が、前記フォトカプラのフォトトランジスタに接続され、前記電流値が規定値以下に減少した場合に前記主スイッチング素子をオフし、前記過負荷保護無効手段は、前記フォトカプラのフォトトランジスタを流れる電流にダミー電流を付加することで前記過負荷保護回路に流れる電流値を増加させ、前記出力直流電圧が低下した場合であっても前記過負荷保護回路に流れる電流値を前記規定値以下に減少させないことで、前記過負荷保護回路の動作を無効にすることが好ましい。
前記過負荷保護無効手段は、具体的には、前記フォトカプラのフォトトランジスタのコレクタ側に直列に接続される第1の抵抗及び第1のスイッチ回路から構成され、前記昇圧チョッパー制御回路から出力される前記昇圧チョッパー回路を動作させる制御信号に基づき前記第1のスイッチ回路をオンすることで前記第1の抵抗に前記ダミー電流を流すようにしている。
また、前記副制御手段は、具体的には、前記昇圧チョッパー制御回路からの前記制御信号に基づき前記過負荷保護回路の動作を無効にする前記所定時間をカウントするタイマ回路と、該タイマ回路からの前記所定時間のカウント出力に基づき前記第1のスイッチ回路をオフさせる第2のスイッチ回路とを有している。
さらに、前記第1のスイッチ回路は、具体的には、エミッタ接地された第1のNPNトランジスタで構成され、該第1のNPNトランジスタのコレクタが前記第1の抵抗に接続され、前記副制御手段は、前記昇圧チョッパー制御回路からの前記制御信号を整流平滑する整流平滑回路と、該整流平滑回路の平滑出力を取り出す第2の抵抗とをさらに有し、前記第2のスイッチ回路がエミッタ接地された第2のNPNトランジスタで構成され、該第2のNPNトランジスタのコレクタが前記第2の抵抗を介して前記整流平滑回路に接続されると共に前記第1のNPNトランジスタのベースに接続され、前記第2のNPNトランジスタのベースが前記タイマ回路の出力に接続され、前記昇圧チョッパー回路の動作開始時に、前記第1のNPNトランジスタがオンすると共に前記第2のNPNトランジスタがオフしており、前記前記昇圧チョッパーの動作開始から前記所定時間経過後に、前記第1のNPNトランジスタがオフすると共に前記第2のNPNトランジスタがオンすることが好ましい。
さらに、前記タイマ回路は、具体的には、第3の抵抗及びコンデンサからなるCR時定数回路であり、前記昇圧チョッパー制御回路の前記制御信号により前記第3の抵抗を介して前記コンデンサを充電し、この充電電圧を前記第2のNPNトランジスタのベース側に印加し、前記所定時間を前記昇圧チョッパー回路の動作開始時から前記充電電圧が前記第2のNPNトランジスタをオンさせる電圧に達するまでの時間とする。
あるいは、前記副制御手段は、具体的には、前記昇圧チョッパー制御回路が動作を開始するときに所定値以上となる動作開始電圧を検出することにより前記昇圧チョッパー制御回路の動作状態を検出する動作状態検出回路と、該動作状態検出回路の検出出力に基づき前記過負荷保護回路の動作を無効にする前記所定時間をカウントするタイマ回路と、該タイマ回路からの前記所定時間のカウント出力に基づき前記第1のスイッチ回路をオフさせる第2のスイッチ回路とを有している。
また、前記動作状態検出回路は、具体的には、前記昇圧チョッパー制御回路からの動作開始電圧の入力により導通するツェナーダイオードで構成され、前記タイマ回路は、前記ツェナーダイオードの導通によりカウント動作を開始する。
また、具体的には、前記第1のスイッチ回路は、エミッタ接地された第1のNPNトランジスタで構成され、該第1のNPNトランジスタのコレクタが前記第1の抵抗に接続され、前記副制御手段は、前記動作状態検出回路からの検出出力を取り出す第2の抵抗とをさらに有し、前記第2のスイッチ回路がエミッタ接地された第2のNPNトランジスタで構成され、該第2のNPNトランジスタのコレクタが前記第2の抵抗を介して前記動作状態検出回路に接続されると共に前記第1のNPNトランジスタのベースに接続され、前記第2のNPNトランジスタのベースが前記タイマ回路の出力に接続され、前記昇圧チョッパー回路の動作開始時に、前記第1のNPNトランジスタがオンすると共に前記第2のNPNトランジスタがオフしており、前記前記昇圧チョッパーの動作開始から前記所定時間経過後に、前記第1のNPNトランジスタがオフすると共に前記第2のNPNトランジスタがオンする。
この構成において、具体的には、前記タイマ回路は、第3の抵抗及びコンデンサからなるCR時定数回路であり、前記昇圧チョッパー制御回路の前記動作開始電圧により前記第3の抵抗を介して前記コンデンサを充電し、この充電電圧を前記第2のNPNトランジスタのベース側に印加し、前記所定時間を前記昇圧チョッパー回路の動作開始時から前記充電電圧が前記第2のNPNトランジスタをオンさせる電圧に達するまでの時間とする。
以上のように、本発明によれば、省電力状態において昇圧チョッパー制御回路を停止させることより省エネを図るスイッチング電源装置において、省電力状態から通常状態への急峻は負荷変動が生じても、昇圧チョッパー回路が動作を開始してから所定時間だけ過負荷保護回路の動作を無効にすることにより、出力停止という誤動作を防ぐことができる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1に基づいて説明すれば以下の通りである。
図1は、本実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を示している。なお、図3の従来のスイッチング電源装置と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態よりなるスイッチング電源装置の概略構成を示すブロック回路図である。図3の従来のスイッチング電源装置と比較して、過負荷保護回路70の動作を無効とする過負荷保護無効回路10(過負荷保護無効手段)と、この過負荷保護無効回路10を制御し、力率改善制御回路6(昇圧チョッパー回路7)が動作開始してから所定時間だけ過負荷保護回路70の動作を無効とする副制御回路20(副制御手段)とが追加されていることが異なる。
以下に、過負荷保護無効回路10及び副制御回路20について説明する。
過負荷保護無効回路10及び副制御回路20は以下の回路構成からなる。過負荷保護無効回路10は、第1の抵抗11及びエミッタ接地された第1のNPNトランジスタ12から構成される。第1の抵抗11はフォトカプラ83のフォトトランジスタ83bと、過負荷保護回路70のコンパレーター71の入力(−)との接続点に接続され、第1の抵抗11のもう一端は、第1のNPNトランジスタ12のコレクタに接続されている。
副制御回路20は、力率改善制御回路6によるスイッチング素子4のオン・オフ信号を整流平滑するダイオード27とコンデンサ28とからなる整流平滑回路26、上記オン・オフ信号を整流するダイオード29、整流ダイオード29の出力に基づき過負荷保護回路70の動作を無効にする所定時間をカウントするタイマ回路23、及びこのタイマ回路23からの出力に基づき過負荷保護無効回路10の第1のNPNトランジスタ12を制御するエミッタ接地された第2のNPNトランジスタ22から構成される。また、タイマ回路23は、第3の抵抗24及びコンデンサ25からなるCR時定数回路により構成される。
そして、整流ダイオード27のアノードは力率回線制御回路6のオン・オフ信号端子に接続され、整流ダイオード27のカソードは第2の抵抗21の一端に接続されている。タイマ回路23における第3の抵抗24の一端は整流ダイオード29のカソードに接続され、第3の抵抗24のもう一端はコンデンサ25に接続され、第3の抵抗24とコンデンサ25との接続点は第2のNPNトランジスタ22のベースに接続されている。また、この第2のNPNトランジスタ22のコレクタは第2の抵抗21を介して整流平滑回路26に接続されると共に第1のNPNトランジスタ12のベースに接続されている。
次に、過負荷保護無効回路10及び副制御回路20の動作について説明する。負荷回路57が省電力状態により、力率改善制御回路6が停止している場合、整流平滑回路26のコンデンサ28、タイマ回路23のコンデンサ25の充電電圧は共にゼロであり、前記第1のNPNトランジスタ12はオフである。
負荷回路57が通常電力状態に移行し、力率改善制御回路6が動作を開始すると、整流平滑回路26のコンデンサ28が充電され、第2の抵抗21を介して第1のNPNトランジスタ12のベースが充電され、オンする。このとき、第2のNPNのトランジスタ22はオフしている。
この第1のNPNトランジスタ12がオンすることにより、バイアス回路76からダイオード77→抵抗78→第1の抵抗11→第1のNPNトランジスタ12の経路でダミー電流が流れる。PWM比較器63の入力(−)63bに印加されるフィードバック電圧Vfbはバイアス回路76のバイアス電圧よりダイオード77の順方向電圧及び抵抗78の電圧降下分を差し引いた値であるから、フィードバック電圧Vfbの上昇が抑制される。
従って、通常電力状態に移行する際、主スイッチング素子52に流れる電流が主制御部60の規定する上限値にクランプされ、出力直流電圧Voが低下を開始しても、過負荷保護回路70は動作しない。
そして、タイマ回路23のコンデンサ25は、第3の抵抗24を介して充電されることによりコンデンサ25の充電電圧は上昇し、このコンデンサ25の充電電圧が第2のNPNトランジスタ22のベースエミッタ間電圧より高くなると、第2のNPNトランジスタ22がオンする為、第1のNPNトランジスタ12はオフする。第1のNPNトランジスタ12がオフすると、バイアス回路76からダイオード77→抵抗78→第1の抵抗11→第1のNPNトランジスタ12の経路で流れていたダミー電流はその経路を遮断されて流れなくなり、過負荷保護回路70は、図2の従来例のスイッチング電源装置で説明した通りの通常の動作を行う。
このように、本実施の形態のスイッチング電源装置は、過負荷保護回路70の動作を無効にする過負荷保護無効回路10と、昇圧チョッパー回路7が動作開始してから所定時間だけ過負荷保護回路70の動作を無効とするように過負荷保護無効回路10を制御する副制御回路20とを備えている。これにより、低消費電力状態で力率改善制御回路6が停止している状態で、急峻に通常負荷へ移行しても、力率改善制御回路6が動作を開始してから所定時間経過するまで過負荷保護回路70の動作が無効になる。それゆえ、このような状態で、過負荷保護回路70が動作して、主制御部60の出力端子61の出力信号を遮断し、主スイッチング素子52をオフしてしまうという不都合を回避することができる。
また、力率改善制御回路6が停止している状態の平滑コンデンサ51の充電電圧で最大負荷を取り出せるように、主制御部60の主スイッチング素子52の電流上限を設定しても、力率改善制御回路6が動作している状態における、過負荷検出ポイントの上昇が抑えられるので、主スイッチング素子52及び整流ダイオード55の破壊を回避することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図2に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、本実施の形態において前記実施の形態1における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図2は、本発明の第2の実施の形態よりなるスイッチング電源装置の概略構成を示すブロック回路図である。
図1の第1の実施の形態よりなるスイッチング電源装置と比較して、異なる点は副制御回路20が力率改善制御回路6の動作電源端子9に接続され、タイマ回路23と第2の抵抗21とが力率改善制御回路動作状態検出回路30を介して、力率改善制御回路6の動作電源端子9に接続されていることである。また、特開2001−95236号公報に示されるように、力率改善制御回路の動作電源を遮断することにより力率善制御回路の動作を停止させる図示しない回路が追加されているものとする。
以下に、副制御回路20について詳細に説明する。
副制御回路20は、力率改善制御回路6の動作電源端子9に接続された力率改善制御回路動作状態検出回路30、力率改善制御回路動作状態検出回路30の出力に基づき過負荷保護回路70の動作を無効にする所定時間をカウントするタイマ回路23、及びこのタイマ回路23からの出力に基づき過負荷保護無効回路10の第1のNPNトランジスタ12を制御するエミッタ接地された第2のNPNトランジスタ22から構成される。また、力率改善制御回路動作状態検出回路30はツェナーダイオード31で構成され、タイマ回路23は第3の抵抗24及びコンデンサ25からなるCR時定数回路から構成される。
そして、ツェナーダイオード31のカソードは力率改善制御回路6の動作電源端子9に接続され、ツェナーダイオード31のアノードはタイマ回路23に接続されている。また、タイマ回路23において第3の抵抗24は整流ダイオード29のカソードに接続され、第3の抵抗24のもう一端はコンデンサ25に接続され、第3の抵抗24とコンデンサ25との接続点は第2のNPNトランジスタ22のベースに接続されている。また、この第2のNPNトランジスタ22のコレクタは第2の抵抗21を介してツェナーダイオード31のアノードに接続されると共に第1のNPNトランジスタ12のベースに接続されている。
次に、過負荷保護無効回路10及び副制御回路20の動作について説明する。負荷回路57が省電力状態により、力率改善回路9の動作電源端子9は動作開始電圧以下である場合、ツェナーダイオード31は導通せずタイマ回路23のコンデンサ25の充電電圧がゼロであるため、第1のNPNトランジスタ12はオフ状態にある。
負荷回路59が通常電力状態に移行し、力率改善制御回路6の動作電源端子9が動作開始電圧に達すると、ツェナーダイオード31が導通し、第2の抵抗21を介して第1のNPNトランジスタ12は、ベースが充電されてオンする。このとき、第2のNPNのトランジスタ22はオフしている。
この第1のNPNトランジスタ12がオンすることにより、バイアス回路76からダイオード77→抵抗78→第1の抵抗11→第1のNPNトランジスタ12の経路でダミー電流が流れる。PWM比較器63の入力(−)63bに印加されるフィードバック電圧Vfbは、バイアス回路76のバイアス電圧よりダイオード77の順方向電圧及び抵抗78の電圧降下分を差し引いた値であるから、フィードバック電圧Vfbの上昇が抑制される。
従って、通常電力状態に移行する際、主スイッチング素子52に流れる電流が主制御部60の規定する上限値にクランプされるので、出力直流電圧Voが低下を開始しても、過負荷保護回路70は動作しない。
そして、タイマ回路23のコンデンサ25は、第3の抵抗24を介して充電されることによりコンデンサ25の充電電圧が上昇し、このコンデンサ25の充電電圧が第2のNPNトランジスタ22のベースエミッタ間電圧より高くなると、第2のNPNトランジスタ22がオンするので、第1のNPNトランジスタ12はオフする。第1のNPNトランジスタ12がオフすると、バイアス回路76からダイオード77→抵抗78→第1の抵抗11→第1のNPNトランジスタ12の経路で流れていたダミー電流はその経路を遮断されて流れなくなり、過負荷保護回路70は、図3の従来例のスイッチング電源装置で説明した通りの通常の動作を行う。
本実施の形態のスイッチング電源装置も実施の形態1のスイッチング電源装置と同様に、過負荷保護回路70の動作を無効にする過負荷保護無効回路10と、昇圧チョッパー回路7が動作開始してから所定時間だけ過負荷保護回路70の動作を無効とするように過負荷保護無効回路10を制御する副制御回路20とを備えている。これにより、低消費電力状態で力率改善制御回路6が停止している状態で、急峻に通常負荷へ移行しても、力率改善制御回路6が動作を開始してから所定時間経過するまで過負荷保護回路70の動作が無効になる。それゆえ、このような状態で、過負荷保護回路70が動作して、主制御部60の出力端子61の出力信号を遮断し、主スイッチング素子52をオフしてしまうという不都合を回避することができる。
また、力率改善制御回路6が停止している状態の平滑コンデンサ51の充電電圧で最大負荷を取り出せるように、主制御部60の主スイッチング素子52の電流上限を設定しても、力率改善制御回路6が動作している状態における、過負荷検出ポイントの上昇が抑えられるので、主スイッチング素子52及び整流ダイオード55の破壊を回避することができる。
本実施の形態のスイッチング電源装置は、動作電源端子9の電圧値をツェナーダイオード31にて検出することにより力率改善制御回路6が動作を開始したことを検出している為、その検出は動作電源端子9の電圧値のバラツキやツェナー電圧のバラツキの影響を受ける。これに対し、前述の実施の形態1のスイッチング電源装置は、力率改善制御回路6が停止している状態、即ち力率改善制御回路6がスイッチング素子4の駆動信号を出力していない状態から、コンデンサ28の充電電圧の上昇により力率改善制御回路6が動作を開始したことを検出している。この為、実施の形態1のスイッチング電源装置は、上記のように動作電源端子9の電圧値のバラツキやツェナー電圧のバラツキの影響を受けることがないので、本実施の形態のスイッチング電源装置より、力率改善制御回路6の動作開始を高精度に検出することができる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 従来のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 図3のスイッチング電源装置の動作を示す波形図である。
符号の説明
1 交流電源
2 ブリッジダイオード
3 チョークコイル
4 スイッチング素子
5 ダイオード
6 力率改善制御回路(昇圧チョッパー制御回路)
7 昇圧チョッパー回路
9 動作電源端子
10 過負荷保護無効回路(過負荷保護無効手段)
11 第1の抵抗
12 第1のNPNトランジスタ
20 副制御回路(副制御手段)
21 第2の抵抗
22 第2のNPNトランジスタ
23 タイマ回路
24 第3の抵抗
25 コンデンサ
26 整流平滑回路
27 ダイオード
28 コンデンサ
29 ダイオード
30 力率改善制御回路動作状態検出回路(動作状態検出回路)
31 ツェナーダイオード
51 平滑コンデンサ
52 主スイッチング素子
53 トランス
53a 1次巻線
53b 2次巻線
53c 補助巻線
54 整流平滑回路(出力整流平滑回路)
55 ダイオード
56 コンデンサ
57 負荷回路
60 主制御部
61 出力端子
62 ドライブ回路
63 PWM比較器
64 発振器
65 基準電圧
67 コンデンサ
68 定電流源
69 電源端子
70 過負荷保護回路(過負荷保護手段)
71 コンパレータ
72 基準電圧
73 基準電圧
74 コンパレータ
75 NPNトランジスタ
76 バイアス
77 ダイオード
78 抵抗
80 出力電圧検出回路(出力直流電圧検出回路)
81 抵抗
82 抵抗
83 フォトカプラー
84 シャントレギュレーター

Claims (10)

  1. 力率改善機能を有する昇圧チョッパー回路と、該昇圧チョッパー回路の出力電圧を高周波交流電圧に変換するトランス及び主スイッチング素子と、前記トランスの2次巻線側に接続され前記高周波交流電圧を整流平滑し負荷へ出力直流電圧を供給する出力整流平滑回路と、前記出力直流電圧を検出し検出電圧値をフィードバックする出力直流電圧検出回路と、前記フィードバックされた検出電圧値に基づき前記出力直流電圧が一定となるように前記主スイッチング素子をオン・オフ制御する主制御部と、過負荷が検出されて前記出力直流電圧が低下したときに前記主制御部出力を遮断することにより前記主スイッチング素子をオフさせる過負荷保護回路と、負荷の省電力状態のときに前記昇圧チョッパー回路の動作を停止させる一方、前記負荷の通常電力状態のときに前記昇圧チョッパー回路を動作させるように前記昇圧チョッパー回路の動作を制御する昇圧チョッパー制御回路とを備えたスイッチング電源装置において、
    前記過負荷保護回路の動作を無効とする過負荷保護無効手段と、
    昇圧チョッパー回路が動作を開始してから所定時間だけ前記過負荷保護回路の動作を無効とするように前記過負荷保護無効手段を制御する副服制御手段とを備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記出力直流電圧検出回路からの検出電圧値を前記主制御部にフィードバックする経路に設けられるフォトカプラを備え、該フォトカプラのフォトトランジスタを流れる電流値が前記出力直流電圧値に略比例して増減し、前記過負荷保護回路が、前記フォトカプラのフォトトランジスタに接続され、前記電流値が規定値以下に減少した場合に前記主スイッチング素子をオフし、
    前記過負荷保護無効手段は、前記フォトカプラのフォトトランジスタを流れる電流にダミー電流を付加することで前記過負荷保護回路に流れる電流値を増加させ、前記出力直流電圧が低下した場合であっても前記過負荷保護回路に流れる電流値を前記規定値以下に減少させないことで、前記過負荷保護回路の動作を無効にすることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記過負荷保護無効手段は、前記フォトカプラのフォトトランジスタのコレクタ側に直列に接続される第1の抵抗及び第1のスイッチ回路から構成され、前記昇圧チョッパー制御回路から出力される前記昇圧チョッパー回路を動作させる制御信号に基づき前記第1のスイッチ回路をオンすることで前記第1の抵抗に前記ダミー電流を流すようにしたことを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記副制御手段は、前記昇圧チョッパー制御回路からの前記制御信号に基づき前記過負荷保護回路の動作を無効にする前記所定時間をカウントするタイマ回路と、該タイマ回路からの前記所定時間のカウント出力に基づき前記第1のスイッチ回路をオフさせる第2のスイッチ回路とを有していることを特徴とする請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記第1のスイッチ回路は、エミッタ接地された第1のNPNトランジスタで構成され、該第1のNPNトランジスタのコレクタが前記第1の抵抗に接続され、
    前記副制御手段は、前記昇圧チョッパー制御回路からの前記制御信号を整流平滑する整流平滑回路と、該整流平滑回路の平滑出力を取り出す第2の抵抗とをさらに有し、前記第2のスイッチ回路がエミッタ接地された第2のNPNトランジスタで構成され、該第2のNPNトランジスタのコレクタが前記第2の抵抗を介して前記整流平滑回路に接続されると共に前記第1のNPNトランジスタのベースに接続され、前記第2のNPNトランジスタのベースが前記タイマ回路の出力に接続され、
    前記昇圧チョッパー回路の動作開始時に、前記第1のNPNトランジスタがオンすると共に前記第2のNPNトランジスタがオフしており、前記前記昇圧チョッパーの動作開始から前記所定時間経過後に、前記第1のNPNトランジスタがオフすると共に前記第2のNPNトランジスタがオンすることを特徴とする請求項4記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記タイマ回路は、第3の抵抗及びコンデンサからなるCR時定数回路であり、前記昇圧チョッパー制御回路の前記制御信号により前記第3の抵抗を介して前記コンデンサを充電し、この充電電圧を前記第2のNPNトランジスタのベース側に印加し、前記所定時間を前記昇圧チョッパー回路の動作開始時から前記充電電圧が前記第2のNPNトランジスタをオンさせる電圧に達するまでの時間とすることを特徴とする請求項5記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記副制御手段は、前記昇圧チョッパー制御回路が動作を開始するときに所定値以上となる動作開始電圧を検出することにより前記昇圧チョッパー制御回路の動作状態を検出する動作状態検出回路と、該動作状態検出回路の検出出力に基づき前記過負荷保護回路の動作を無効にする前記所定時間をカウントするタイマ回路と、該タイマ回路からの前記所定時間のカウント出力に基づき前記第1のスイッチ回路をオフさせる第2のスイッチ回路とを有していることを特徴とする請求項3記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記動作状態検出回路は、前記昇圧チョッパー制御回路からの動作開始電圧の入力により導通するツェナーダイオードで構成され、
    前記タイマ回路は、前記ツェナーダイオードの導通によりカウント動作を開始する請求項7記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記第1のスイッチ回路は、エミッタ接地された第1のNPNトランジスタで構成され、該第1のNPNトランジスタのコレクタが前記第1の抵抗に接続され、
    前記副制御手段は、前記動作状態検出回路からの検出出力を取り出す第2の抵抗とをさらに有し、前記第2のスイッチ回路がエミッタ接地された第2のNPNトランジスタで構成され、該第2のNPNトランジスタのコレクタが前記第2の抵抗を介して前記動作状態検出回路に接続されると共に前記第1のNPNトランジスタのベースに接続され、前記第2のNPNトランジスタのベースが前記タイマ回路の出力に接続され、
    前記昇圧チョッパー回路の動作開始時に、前記第1のNPNトランジスタがオンすると共に前記第2のNPNトランジスタがオフしており、前記前記昇圧チョッパーの動作開始から前記所定時間経過後に、前記第1のNPNトランジスタがオフすると共に前記第2のNPNトランジスタがオンすることを特徴とする請求項7記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記タイマ回路は、第3の抵抗及びコンデンサからなるCR時定数回路であり、前記昇圧チョッパー制御回路の前記動作開始電圧により前記第3の抵抗を介して前記コンデンサを充電し、この充電電圧を前記第2のNPNトランジスタのベース側に印加し、前記所定時間を前記昇圧チョッパー回路の動作開始時から前記充電電圧が前記第2のNPNトランジスタをオンさせる電圧に達するまでの時間とすることを特徴とする請求項9記載のスイッチング電源装置。
JP2003311733A 2003-09-03 2003-09-03 スイッチング電源装置 Withdrawn JP2005080486A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311733A JP2005080486A (ja) 2003-09-03 2003-09-03 スイッチング電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311733A JP2005080486A (ja) 2003-09-03 2003-09-03 スイッチング電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005080486A true JP2005080486A (ja) 2005-03-24

Family

ID=34413215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003311733A Withdrawn JP2005080486A (ja) 2003-09-03 2003-09-03 スイッチング電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005080486A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9590512B2 (en) 2013-11-20 2017-03-07 Fujitsu Limited Power supply apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9590512B2 (en) 2013-11-20 2017-03-07 Fujitsu Limited Power supply apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100692557B1 (ko) 에너지 절감형 스위칭 전원장치 및 그의 에너지 절감방법
CN106100319B (zh) 开关电源及其改进
US7012818B2 (en) Switching power supply device
JP2010279190A (ja) 電源装置
WO2011132275A1 (ja) 電流共振電源
JP2010226807A (ja) Dc電源装置
JP2005287261A (ja) スイッチング電源制御用半導体装置
KR20060103499A (ko) 전원장치
JP2015104281A (ja) 電源装置及び画像形成装置
EP0935332A2 (en) Self-oscillation switching power supply apparatus
JP2014064391A (ja) スイッチング電源装置
JP2016144310A (ja) スイッチング電源装置
JP4173115B2 (ja) スイッチング電源制御用半導体装置
JP5254876B2 (ja) 力率改善型スイッチング電源装置
JP3206488B2 (ja) スイッチング電源装置
JP4993510B2 (ja) 省電力電源装置
JP2005080486A (ja) スイッチング電源装置
JP2008022658A (ja) スイッチング電源回路
JP2017103870A (ja) スイッチング電源装置
JP2005039921A (ja) スイッチング電源装置
JPH08322255A (ja) 電源回路
JP5277706B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2001268902A (ja) スイッチング電源装置
JP2008079488A (ja) 直流変換装置
JP2004328837A (ja) スイッチング電源回路およびこれを備えたスイッチングレギュレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061107