JP2001268902A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2001268902A
JP2001268902A JP2000081238A JP2000081238A JP2001268902A JP 2001268902 A JP2001268902 A JP 2001268902A JP 2000081238 A JP2000081238 A JP 2000081238A JP 2000081238 A JP2000081238 A JP 2000081238A JP 2001268902 A JP2001268902 A JP 2001268902A
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Masato Sasaki
正人 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入直後の出力直流電圧の立ち上がりが
遅い場合であっても、過負荷保護回路が誤動作しないス
イッチング電源装置を提供する。 【解決手段】 第1の抵抗11及び第1のNPNトラン
ジスタ12から構成され、過負荷保護回路70の動作を
無効とする過負荷保護無効回路10と、補助巻線53c
に発生する高周波交流電圧を整流平滑する整流平滑回路
26、この整流平滑回路26からの出力に基づき前記過
負荷保護回路70の動作を無効にする前記所定時間をカ
ウントするタイマ回路23、及びこのタイマ回路23か
らの出力に基づき前記過負荷保護無効回路10の第1の
NPNトランジスタ12を制御する第2のNPNトラン
ジスタ22から構成され、電源投入直後所定時間だけ過
負荷保護回路70の動作を無効とするように過負荷保護
無効回路10を制御する副制御回路20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用や民生用の
機器に直流安定化電圧を供給するパルス幅変調(PW
M)方式のスイッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来例のスイッチング電源装置の
概略的構成を示すブロック回路図、図3は従来例のスイ
ッチング電源装置の動作波形を示す説明図である。以
下、図2と図3を用いて従来の技術を説明する。
【0003】図2の従来例のスイッチング電源装置50
は以下の構成からなる。図2において、トランス53は
1次巻線53a、2次巻線53b、補助巻線53cより
なる。トランス53の1次巻線53a側は、いわゆる直
流電圧入力側にあたり、1次巻線53aに、入力直流電
源51及び主スイッチング素子52が直列接続され、1
つのループを構成している。そして、トランス53の補
助巻線53cには、主スイッチング素子52のオン・オ
フを制御する主制御部60及びこの主制御部60に電源
を供給するための整流ダイオード92及び平滑コンデン
サ91からなる補助電源回路90が接続されている。そ
して、トランス53の1次巻線53aと、前記主制御部
60と補助電源回路90との接続点、即ち前記主制御部
60の電源端子69との間には、起動抵抗58が接続さ
れている。
【0004】また、トランス53の2次巻線53b側
は、いわゆる直流電圧出力側にあたり、トランス53の
2次巻線53bに整流ダイオード55及び平滑コンデン
サ56からなる出力整流平滑回路54が接続され、この
出力整流平滑回路54の出力には負荷回路57及び出力
直流電圧検出回路80が接続されている。この出力直流
電圧検出回路80は、抵抗81及び抵抗85の直列回路
と、抵抗82、フォトカプラ83のフォトダイオード8
3a及びシャントレギュレータ84の直列回路とが並列
に接続され、抵抗81と抵抗85の接続点とシャントレ
ギュレータ84とが接続されている。そして、フォトカ
プラ83のフォトトランジスタ83bは、前記主制御部
60に接続されている。
【0005】次に、主制御部60の構成について以下に
さらに詳しく説明する。PWM比較器63は1つの入力
(+)63a、及び3つの入力(−)63b、63c、
63dを有している。入力(+)63aは発振器64に
接続され、入力(−)63bは抵抗78及びダイオード
77の直列回路を介してバイアス回路76に接続され、
入力(−)63cは定電流源68を介して電源端子69
に接続され、入力(−)63dは基準電源65に接続さ
れている。そして、入力(−)63cと定電流源68の
接続点とアース間にはコンデンサ67が接続され、PW
M比較器63の出力はドライブ回路62と主制御部60
の出力端子61を介して主スイッチング素子52に接続
されている。
【0006】また、過負荷保護回路70は、コンパレー
タ71、コンパレータ74、トランジスタ75、基準電
源72及び基準電源73から構成されている。コンパレ
ータ71の入力(+)は基準電源72に接続され、コン
パレータ71の入力(−)はPWM比較器63の入力
(−)63b、抵抗78及びフォトカプラ83のフォト
トランジスタ83bの接続点に接続され、コンパレータ
71の出力はトランジスタ75のベースに接続されてい
る。トランジスタ75のコレクタはツェナーダイオード
66を介してPWM比較器63の入力(−)63c、定
電流源68及びコンデンサ67の接続点に接続され、ト
ランジスタ75のエミッタはアースに接続されている。
【0007】コンパレータ74の入力(+)はPWM比
較器63の入力(−)63c、ツェナーダイオード6
6、定電流源68及びコンデンサ67の接続点に接続さ
れ、コンパレータ74の入力(−)は基準電源73に接
続され、コンパレータ74の出力はバイアス回路76に
接続されている。
【0008】次に、図2の従来例のスイッチング電源装
置50の各回路の動作について説明する。入力直流電源
51は図示しない交流電源を整流平滑して得られたもの
であり、スイッチング電源装置50の入力電源である。
入力直流電源51はトランス53の1次巻線53aに主
スイッチング素子52を介して供給される。主スイッチ
ング素子52はMOSFET等で構成し、主制御部60
の出力端子61からゲートに印加される主制御部60の
オン・オフ信号によりオン・オフされ、入力直流電源5
1からの入力電圧を1次巻線53aに印加したり遮断し
たりする。トランス53の2次巻線53bの誘起電圧は
出力整流平滑回路54の整流ダイオード55により整流
された後、平滑コンデンサ56により平滑されて出力直
流電圧Voとして負荷回路57に供給される。
【0009】出力直流電圧検出回路80は、前記出力直
流電圧Voの電圧値を検出して、主制御部60にフィー
ドバックするものである。出力直流電圧Voは、抵抗8
1及び抵抗85で分圧されてシャントレギュレータ84
に印加され、抵抗82及びフォトカプラ83のフォトダ
イオード83aを介してシャントレギュレータ84に流
れる電流idは、出力直流電圧Voに基づき増減する。
即ち、出力直流電圧Voが高くなるとフォトカプラ83
のフォトダイオード83aに流れる電流idは増加し、
出力直流電圧Voが低くなると前記電流idは減少す
る。
【0010】そして、フォトカプラ83のフォトダイオ
ード83aに流れる電流idは、フォトカプラ83のフ
ォトトランジスタ83b側に伝達され、出力直流電圧V
oが高くなるとバイアス回路76からダイオード77及
び抵抗78を介してフォトカプラ83のフォトトランジ
スタ83bに流れる電流itは増加し、出力直流電圧V
oが低くなると前記電流itは減少する。また、PWM
比較器63の入力(−)63bに印加されるフィードバ
ック電圧Vfbは、バイアス回路76のバイアス電圧よ
りダイオード77の順方向電圧及び抵抗78の電圧降下
分を差し引いた値であるから、出力直流電圧Voが高く
なると前記電流itは増加し抵抗78の電圧降下分も増
加するため前記フィードバック電圧Vfbは低くなる。
一方、出力直流電圧Voが低くなると前記電流itは減
少し抵抗78の電圧降下分も減少するため前記フィード
バック電圧Vfbは高くなる。
【0011】即ち、出力直流電圧検出回路80は、前記
出力直流電圧Voの電圧値を検出して主制御部60にフ
ィードバックするものであり、出力直流電圧Voの電圧
値が高くなると、フィードバック電圧Vfbは低くな
り、出力直流電圧Voの電圧値が低くなると、フィード
バック電圧Vfbは高くなる。そして、主制御部60
は、前記フィードバック電圧Vfbに基づき、前記出力
直流電圧Voが常に一定となるように主スイッチング素
子52のオン・オフを制御する。
【0012】起動抵抗58は、入力直流電源51入力時
にこの入力直流電源51を起動抵抗58を介して主制御
部60の電源端子69に印加し、主制御部60を起動さ
せるためのものである。また、補助電源回路90はトラ
ンス53の補助巻線53cの誘起電圧を整流ダイオード
92により整流した後、平滑コンデンサ91により平滑
し、主制御部60の電源端子69に電源を供給するため
のものである。
【0013】次に、図3を用いて主制御部60の動作に
ついて以下にさらに詳しく説明する。図3において、 (a)は発振器64の出力Vosc(PWM比較器63
の入力(+)63a) (b)はフィードバック電圧Vfb(PWM比較器63
の入力(−)63b) (c)はコントロール電圧Vcon(PWM比較器63
の入力(−)63c) (d)は基準電圧V3(PWM比較器63の入力(−)
63d) (e)は主制御部60の出力端子61の出力 (f)はバイアス回路76のバイアス電圧 (g)はトランジスタ75の動作 を横軸に共通の時間軸をとって表してある。時間軸に沿
って説明する。
【0014】(1)時刻t1までの動作(トランジスタ
75オン、バイアス電圧オン) PWM比較器63は、入力(+)63a、入力(−)6
3b、入力(−)63c及び入力(−)63dの4つの
入力があり、入力(+)63aに対し、入力(−)63
b、入力(−)63c及び入力(−)63dの3つの入
力のうち最も電圧の低いものが優先される。そして、入
力(+)63aには、発振器64の出力Voscである
三角波が印加され、入力(−)63bには、出力直流電
圧Voの電圧値を検出し主制御部60にフィードバック
されたフィードバック電圧Vfbが印加され、入力
(−)63cには、定電流源68によりコンデンサ67
に充電されたコンデンサ67の充電電圧であるコントロ
ール電圧Vconが印加され、入力(−)63dには、
基準電源65の基準電圧V3が印加されている。
【0015】図3より、入力(+)63aの発振器64
の出力Voscに対し、入力(−)63bのフィードバ
ック電圧Vfbが最も低いためフィードバック電圧Vf
bが優先され、発振器64の出力Voscとフィードバ
ック電圧Vfbが比較され、発振器64の出力Vosc
がフィードバック電圧Vfbよりも高い期間は、PWM
比較器63の出力は「H」レベルとなり、ドライブ回路
62にて「L」レベルに反転して出力端子61から出力
されスイッチング素子52はオフする。また、発振器6
4の出力Voscがフィードバック電圧Vfbよりも低
い期間は、PWM比較器63の出力は「L」レベルとな
り、ドライブ回路62にて「H」レベルに反転して出力
端子61から出力されスイッチング素子52はオンす
る。
【0016】即ち、出力直流電圧Voの電圧値が高くな
ると、フィードバック電圧Vfbは低くなり、スイッチ
ング素子52のオン期間が短くなるため、出力直流電圧
Voは低くなるように制御される。また、出力直流電圧
Voの電圧値が低くなると、フィードバック電圧Vfb
は高くなり、スイッチング素子52のオン期間が長くな
るため、出力直流電圧Vo高くなるように制御される。
【0017】コンパレータ71において、入力(+)に
は基準電源72の基準電圧V1が印加され、入力(−)
にはフィードバック電圧Vfbが印加され、フィードバ
ック電圧Vfbは基準電圧V1よりも低いためコンパレ
ータ71の出力は「H」レベルとなる。よって、トラン
ジスタ75は常にオンし、ツェナーダイオード66のカ
ソードはアースに接続されているため、コンデンサ67
の充電電圧であるコントロール電圧Vconは、ツェナ
ーダイオード66のツェナー電圧でクランプされ一定の
電圧値となる。
【0018】コンパレータ74において、入力(+)に
はコントロール電圧Vconが印加され、入力(−)に
は基準電源73の基準電圧V2が印加され、コントロー
ル電圧Vconは基準電圧V2よりも低いためコンパレ
ータ74の出力は「L」レベルとなる。よって、バイア
ス回路76は常にオンしており、主制御部60の各回路
にバイアス電圧を供給する。
【0019】図3に示すように、負荷回路57において
過負荷及び負荷短絡が生じた場合、フィードバック電圧
Vfbは時間が経過するにつれて上昇する。
【0020】(2)時刻t1からt2の動作(トランジ
スタ75オフ、バイアス電圧オン) 前述のように、フィードバック電圧Vfbは時間が経過
するにつれて上昇し、時刻t1で基準電圧V1よりも高
くなる。即ち、過負荷保護回路70は、時刻t1で過負
荷を検出し以下の動作を行う。コンパレータ71におい
て、フィードバック電圧Vfbが基準電圧V1よりも高
くなるためコンパレータ71の出力は「L」レベルとな
り、トランジスタ75はオフし、ツェナーダイオード6
6のカソードはオープンとなる。そのため、コントロー
ル電圧Vconは、ツェナーダイオード66のツェナー
電圧でクランプされなくなり、コンデンサ67は定電流
源68により充電され、コンデンサ67の充電電圧であ
るコントロール電圧Vconは、時間が経過するにつれ
て上昇する。
【0021】PWM比較器63において、入力(−)6
3bのフィードバック電圧Vfb及び入力(−)63c
のコントロール電圧Vconが上昇したために、入力
(−)63dの基準電源65の基準電圧V3が最も低く
なり、基準電源65の基準電圧V3が優先され、発振器
64の出力Voscと基準電圧V3が比較され、発振器
64の出力Voscが基準電圧V3よりも高い期間は、
PWM比較器63の出力は「H」レベルとなり、ドライ
ブ回路62にて「L」レベルに反転して出力端子61か
ら出力されスイッチング素子52はオフする。また、発
振器64の出力Voscが基準電圧V3よりも低い期間
は、PWM比較器63の出力は「L」レベルとなり、ド
ライブ回路62にて「H」レベルに反転して出力端子6
1から出力されスイッチング素子52はオンする。
【0022】コンパレータ74において、入力(+)に
はコントロール電圧Vconが印加され、入力(−)に
は基準電源74の基準電圧V2が印加され、コントロー
ル電圧Vconは上昇するが、基準電圧V2よりも低い
ためコンパレータ74の出力は「L」レベルを継続す
る。よって、バイアス回路76もオンを継続し、主制御
部60の各回路へのバイアス電圧の供給を継続する。
【0023】(3)時刻t2からの動作(トランジスタ
75オフ、バイアス電圧オフ) 前述のように、コントロール電圧Vconは時間が経過
するにつれて上昇し、時刻t2で基準電圧V2よりも高
くなる。即ち、過負荷保護回路70は、時刻t2で以下
の動作を行う。コンパレータ74において、入力(+)
にはコントロール電圧Vconが印加され、入力(−)
には基準電源74の基準電圧V2が印加され、コントロ
ール電圧Vconが上昇し時刻t2で基準電圧V2より
も高くなるためコンパレータ74の出力は「H」レベル
となる。よって、バイアス回路76はオフし、主制御部
60の各回路へのバイアス電圧の供給を停止するため、
主制御部60の出力端子61の出力信号は遮断され、主
スイッチング素子52はオフする。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】図2の従来例のスイッ
チング電源装置50は、負荷回路57において過負荷及
び負荷短絡等により出力直流電圧Voが低下した場合、
即ち、フィードバック電圧Vfbが基準電源72の基準
電圧V1より高くなった場合、前述の通り主制御部60
の出力端子61の出力信号を遮断し、主スイッチング素
子52をオフする過負荷保護回路70を備えている。
【0025】この過負荷保護回路70は、出力直流電圧
Voが低下した場合主制御部60の出力端子61の出力
信号を遮断し、主スイッチング素子52をオフするよう
に動作するため、スイッチング電源装置50において、
図示しない交流電源が印加された直後、即ち、この交流
電源を整流平滑して得られた入力直流電源51が印加さ
れた直後、出力直流電圧Voはゼロであり、時間が経過
するにつれてトランス53の2次巻線53bの誘起電圧
が出力整流平滑回路54により整流平滑され、出力直流
電圧Voは上昇する。
【0026】しかし、前記印加された図示しない交流電
源の電圧値が低い場合、即ち、この交流電源を整流平滑
して得られた入力直流電源51の電圧値が低い場合や、
前記入力直流電源51が印加された直後から負荷回路5
7に大きな負荷電流が流れる場合に、出力直流電圧Vo
が上昇するのに時間を要するために、過負荷保護回路7
0が動作して、前述の通り主制御部60の出力端子61
の出力信号を遮断し、主スイッチング素子52をオフし
てしまうことがあるという問題があった。
【0027】また、突入電流を減らすために入力直流電
源51、トランス53の1次巻線53a及びスイッチン
グ素子52で構成されたループに、図示しないパワーサ
ーミスタが挿入された場合は、図示しない交流電源が印
加された直後、即ち、この交流電源を整流平滑して得ら
れた入力直流電源51が印加された直後は、図示しない
パワーサーミスタの温度が低いためにパワーサーミスタ
の抵抗値が大きく、スイッチング素子52がオンの期間
にトランス53の1次巻線53aに流れる電流が少ない
ために出力直流電圧Voが上昇するのに時間を要し、過
負荷保護回路70が動作して、前述の通り主制御部60
の出力端子61の出力信号を遮断し、主スイッチング素
子52をオフしてしまうことがあるという問題があっ
た。
【0028】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、電源
投入直後の出力直流電圧の立ち上がりが遅い場合であっ
ても、誤動作をしないスイッチング電源装置を提供する
ことにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明のスイッチング電
源装置は、少なくとも1次巻線、2次巻線、補助巻線を
備えたトランスと、前記トランスの1次巻線側に接続さ
れ入力直流電圧をオン・オフし高周波交流電圧に変換す
る主スイッチング素子と、前記トランスの2次巻線側に
接続され前記高周波交流電圧を整流平滑し負荷へ出力直
流電圧を供給する出力整流平滑回路と、前記出力直流電
圧を検出し検出電圧値をフィードバックする出力直流電
圧検出回路と、前記フィードバックされた検出電圧値に
基づき前記出力直流電圧が一定となるように前記主スイ
ッチング素子をオン・オフ制御する主制御部と、過負荷
及び負荷短絡等により前記出力直流電圧が低下した場合
に前記主制御部出力を遮断することにより前記主スイッ
チング素子をオフする過負荷保護回路とを備えたパルス
幅変調(PWM)方式のスイッチング電源装置におい
て、前記過負荷保護回路の動作を無効とする過負荷保護
無効手段と、この過負荷保護無効手段を制御し前記入力
直流電圧入力後所定時間だけ前記過負荷保護回路の動作
を無効とする副制御手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0030】また、本発明のスイッチング電源装置は、
前記出力直流電圧検出回路からの検出電圧値はフォトカ
プラを介して前記主制御部にフィードバックされ、前記
フォトカプラのフォトトランジスタを流れる電流値は前
記出力直流電圧値に略比例して増減し、前記過負荷保護
回路は、前記フォトカプラのフォトトランジスタに接続
され、前記電流値が規定値以下に減少した場合に前記主
スイッチング素子をオフするものであって、前記過負荷
保護無効手段は、前記過負荷保護回路に接続され、前記
フォトカプラのフォトトランジスタを流れる電流にダミ
ー電流を付加することで前記過負荷保護回路に流れる電
流値を増加させ、過負荷及び負荷短絡等により前記出力
直流電圧が低下した場合であっても前記過負荷保護回路
に流れる電流値が前記規定値以下に減少しないようにす
ることで、前記過負荷保護回路の動作を無効にするよう
にしたことを特徴とするものである。
【0031】また、本発明のスイッチング電源装置の前
記過負荷保護無効手段は、前記フォトカプラのフォトト
ランジスタのコレクタ側に接続され、第1の抵抗と第1
のスイッチ回路から構成され、前記第1のスイッチ回路
をオンすることで前記第1の抵抗に前記ダミー電流を流
すようにしたことを特徴とするものである。
【0032】また、本発明のスイッチング電源装置の前
記副制御手段は、前記トランスの補助巻線と前記過負荷
保護無効手段の間に接続され、前記補助巻線に発生する
高周波交流電圧を整流平滑する整流平滑回路、この整流
平滑回路からの出力に基づき前記過負荷保護回路の動作
を無効にする前記所定時間をカウントするタイマ回路、
及びこのタイマ回路からの出力に基づき前記過負荷保護
無効手段の第1のスイッチ回路を制御する第2のスイッ
チ回路から構成されたことを特徴とするものである。
【0033】また、本発明のスイッチング電源装置は、
前記主制御部の電源端子と前記入力直流電圧が印加され
る前記トランスの1次巻線の間には起動抵抗が接続さ
れ、前記主制御部の電源端子と前記トランスの補助巻線
の間には前記主制御部に電源を供給するための補助電源
回路が接続され、第1のスイッチ回路はエミッタ接地さ
れた第1のNPNトランジスタで構成され、この第1の
NPNトランジスタのコレクタは前記第1の抵抗に接続
され、前記第2のスイッチ回路はエミッタ接地された第
2のNPNトランジスタで構成され、この第2のNPN
トランジスタのコレクタは第2の抵抗を介して前記主制
御部の電源端子に接続されると共に前記第1のNPNト
ランジスタのベースに接続され、前記第2のNPNトラ
ンジスタのベースは前記タイマ回路に接続され、前記所
定時間は、前記第1のNPNトランジスタがオン、前記
第2のNPNトランジスタがオフしており、前記所定時
間経過後は、前記第1のNPNトランジスタがオフ、前
記第2のNPNトランジスタがオンすることを特徴とす
るものである。
【0034】また、本発明のスイッチング電源装置の前
記タイマ回路は第3の抵抗とコンデンサからなるCR時
定数回路であり、前記整流平滑回路の出力が前記第3の
抵抗を介して前記コンデンサを充電し、この充電電圧が
前記第2のNPNトランジスタのベース側に印加され、
前記所定時間は前記充電電圧が前記第2のNPNトラン
ジスタをオンするまで充電される充電時間となることを
特徴とするものである。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態より
なるスイッチング電源装置の概略的構成を示すブロック
回路図である。図2の従来例のスイッチング電源装置5
0と比較して、過負荷保護回路70の動作を無効とする
過負荷保護無効回路10(過負荷保護無効手段)と、こ
の過負荷保護無効回路10を制御し入力直流電源51の
入力直流電圧入力後所定時間だけ前記過負荷保護回路7
0の動作を無効とする副制御回路20(副制御手段)と
が追加されていることが異なる。よって、図1の本発明
の一実施の形態よりなるスイッチング電源装置1におい
て、図2の従来例のスイッチング電源装置50と同じと
ころは同じ符号を付記してその説明を省略し、過負荷保
護無効回路10及び副制御回路20について以下に説明
する。
【0036】過負荷保護無効回路10及び副制御回路2
0は以下の回路構成からなる。過負荷保護無効回路10
は、第1の抵抗11(R1)及びエミッタ接地された第
1のNPNトランジスタ12(Q1、第1のスイッチ回
路)から構成される。第1の抵抗11(R1)は、フォ
トカプラ83のフォトトランジスタ83bと、過負荷保
護回路70のコンパレータ71の入力(−)との接続点
に接続され、第1の抵抗11(R1)のもう一端は、第
1のNPNトランジスタ12(Q1)のコレクタに接続
されている。
【0037】副制御回路20は、トランス53の補助巻
線53cと前記過負荷保護無効回路10の間に接続さ
れ、前記補助巻線53cに発生する高周波交流電圧を整
流平滑する整流平滑回路26、この整流平滑回路26か
らの出力に基づき前記過負荷保護回路10の動作を無効
にする所定時間をカウントするタイマ回路23、及びこ
のタイマ回路23からの出力に基づき前記過負荷保護無
効回路10の第1のNPNトランジスタ12(Q1)を
制御するエミッタ接地された第2のNPNトランジスタ
22(Q2、第2のスイッチ回路)から構成される。ま
た、前記整流平滑回路26は、整流ダイオード27及び
平滑コンデンサ28からなり、前記タイマ回路23は、
第3の抵抗24(R3)及びコンデンサ25からなるC
R時定数回路で構成される。
【0038】そして、前記整流平滑回路26において、
整流ダイオード27のアノードはトランス53の補助巻
線53cに接続され、整流ダイオード27のカソードは
平滑コンデンサ28に接続されている。また、前記タイ
マ回路23において、第3の抵抗24(R3)は整流ダ
イオード27のカソードと平滑コンデンサ28の接続点
に接続され、第3の抵抗24(R3)のもう一端はコン
デンサ25に接続され、第3の抵抗24(R3)とコン
デンサ25の接続点は第2のNPNトランジスタ22
(Q2)のベースに接続されている。また、この第2の
NPNトランジスタ22(Q2)のコレクタは、第2の
抵抗21(R2)を介して主制御部60の電源端子69
に接続されると共に前記第1のNPNトランジスタ12
(Q1)のベースに接続されている。
【0039】次に、過負荷保護無効回路10及び副制御
回路20の動作について説明する。図示しない交流電源
が印加された直後、即ち、この交流電源を整流平滑して
得られた入力直流電源51が印加された直後は、タイマ
回路23のコンデンサ25の充電電圧はゼロであり、第
2のNPNトランジスタ22(Q2)はオフしている。
また、前記入力直流電源51は起動抵抗58及び第2の
抵抗21(R2)を介して第1のNPNトランジスタ1
2(Q1)のベースに印加されるため、第1のNPNト
ランジスタ12(Q1)がオンする。
【0040】この第1のNPNトランジスタ12(Q
1)がオンすることにより、バイアス回路76からダイ
オード77→抵抗78→第1の抵抗11(R1)→第1
のNPNトランジスタ12(Q1)の経路でダミー電流
idmが流れる。PWM比較器63の入力(−)63b
に印加されるフィードバック電圧Vfbは、バイアス回
路76のバイアス電圧よりダイオード77の順方向電圧
及び抵抗78の電圧降下分を差し引いた値であるから、
フィードバック電圧Vfbは、図2の従来例のスイッチ
ング電源装置50と比較して、抵抗78の抵抗値とダミ
ー電流idmの電流値を乗算した電圧値だけ低くなる。
即ち、出力直流電圧Voの検出された電圧値は実際より
も高い電圧値となる。従って、実際の出力直流電圧Vo
が低い電圧値であっても、出力直流電圧Voの検出され
た電圧値は実際よりも高い電圧値となるため、過負荷保
護無効回路10は動作せず、その動作を無効とする。
【0041】つまり、前記過負荷保護無効回路10は、
前記過負荷保護回路70に接続され、前記フォトカプラ
83のフォトトランジスタ83bを流れる電流itにダ
ミー電流idmを付加することで前記過負荷保護回路7
0に流れる電流値を増加させ、過負荷及び負荷短絡等に
より前記出力直流電圧Voが低下した場合であっても前
記過負荷保護回路70に流れる電流値が規定値以下に減
少しないようにすることで、前記過負荷保護回路70の
動作を無効にするようにした。
【0042】そして、タイマ回路23のコンデンサ25
は、整流平滑回路26から第3の抵抗24(R3)を介
して充電されることによりコンデンサ25の充電電圧は
上昇し、このコンデンサ25の充電電圧が第2のNPN
トランジスタ22(Q2)のベース・エミッタ間電圧よ
りも高くなると、第2のNPNトランジスタ22(Q
2)はオンするため第1のNPNトランジスタ12(Q
1)はオフする。第1のNPNトランジスタ12(Q
1)がオフすると、バイアス回路76からダイオード7
7→抵抗78→第1の抵抗11(R1)→第1のNPN
トランジスタ12(Q1)の経路で流れていたダミー電
流idmはその経路を遮断されて流れなくなる。前記ダ
ミー電流idmがゼロとなると出力直流電圧Voの検出
された電圧値は実際と同じ電圧値となり、過負荷保護無
効回路10は、図2の従来例のスイッチング電源装置5
0で説明した通りの通常の動作を行うのである。
【0043】
【発明の効果】本発明のスイッチング電源装置によれ
ば、少なくとも1次巻線、2次巻線、補助巻線を備えた
トランスと、前記トランスの1次巻線側に接続され入力
直流電圧をオン・オフし高周波交流電圧に変換する主ス
イッチング素子と、前記トランスの2次巻線側に接続さ
れ前記高周波交流電圧を整流平滑し負荷へ出力直流電圧
を供給する出力整流平滑回路と、前記出力直流電圧を検
出し検出電圧値をフィードバックする出力直流電圧検出
回路と、前記フィードバックされた検出電圧値に基づき
前記出力直流電圧が一定となるように前記主スイッチン
グ素子をオン・オフ制御する主制御部と、過負荷及び負
荷短絡等により前記出力直流電圧が低下した場合に前記
主制御部出力を遮断することにより前記主スイッチング
素子をオフする過負荷保護回路とを備えたパルス幅変調
(PWM)方式のスイッチング電源装置において、前記
過負荷保護回路の動作を無効とする過負荷保護無効手段
と、この過負荷保護無効手段を制御し前記入力直流電圧
入力後所定時間だけ前記過負荷保護回路の動作を無効と
する副制御手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0044】従って、前記入力直流電源の電圧値が低い
場合、前記入力直流電源が印加された直後から負荷回路
に大きな負荷電流が流れる場合、出力直流電圧が上昇す
るのに時間を要するために、前記過負荷保護回路が誤動
作して、前述の通り主制御部の出力信号を遮断し、主ス
イッチング素子がオフしてしまうおそれがあることを改
善することができる。
【0045】また、突入電流を減らすために入力直流電
源、トランスの1次巻線及びスイッチング素子で構成さ
れたループに、パワーサーミスタが挿入された場合、入
力直流電源が印加された直後は、パワーサーミスタの温
度が低いためにパワーサーミスタの抵抗値が大きく、ス
イッチング素子がオンの期間にトランスの1次巻線に流
れる電流が少ないために出力直流電圧が上昇するのに時
間を要し、過負荷保護回路が誤動作して、前述の通り主
制御部の出力信号を遮断し、主スイッチング素子をオフ
してしまうおそれがあることを改善することができる。
【0046】また、本発明のスイッチング電源装置によ
れば、前記出力直流電圧検出回路からの検出電圧値はフ
ォトカプラを介して前記主制御部にフィードバックさ
れ、前記フォトカプラのフォトトランジスタを流れる電
流値は前記出力直流電圧値に略比例して増減し、前記過
負荷保護回路は、前記フォトカプラのフォトトランジス
タに接続され、前記電流値が規定値以下に減少した場合
に前記主スイッチング素子をオフするものであって、前
記過負荷保護無効手段は、前記過負荷保護回路に接続さ
れ、前記フォトカプラのフォトトランジスタを流れる電
流にダミー電流を付加することで前記過負荷保護回路に
流れる電流値を増加させ、過負荷及び負荷短絡等により
前記出力直流電圧が低下した場合であっても前記過負荷
保護回路に流れる電流値が前記規定値以下に減少しない
ようにすることで、前記過負荷保護回路の動作を無効に
するようにしたことを特徴とするものである。
【0047】従って、前記フォトカプラのフォトトラン
ジスタを流れる電流にダミー電流を付加するための簡単
な回路を前記過負荷保護回路に追加するだけで、前記過
負荷保護回路の動作を無効にすることができる。即ち、
前記過負荷保護無効手段を構成する回路を簡略化するこ
とで、スイッチング電源装置の小型化を図ることができ
る。
【0048】また、本発明のスイッチング電源装置によ
れば、前記過負荷保護無効手段は、前記フォトカプラの
フォトトランジスタのコレクタ側に接続され、第1の抵
抗と第1のスイッチ回路から構成され、前記第1のスイ
ッチ回路をオンすることで前記第1の抵抗に前記ダミー
電流を流すようにしたことを特徴とするものである。
【0049】従って、前記過負荷保護無効手段を構成す
る回路を具体的に抵抗とスイッチ回路の2つで構成する
ことで、前記過負荷保護無効手段を構成する回路をさら
に簡略化することで、スイッチング電源装置のさらなる
小型化を図ることができる。
【0050】また、本発明のスイッチング電源装置によ
れば、前記副制御手段は、前記トランスの補助巻線と前
記過負荷保護無効手段の間に接続され、前記補助巻線に
発生する高周波交流電圧を整流平滑する整流平滑回路、
この整流平滑回路からの出力に基づき前記過負荷保護回
路の動作を無効にする前記所定時間をカウントするタイ
マ回路、及びこのタイマ回路からの出力に基づき前記過
負荷保護無効手段の第1のスイッチ回路を制御する第2
のスイッチ回路から構成されたことを特徴とするもので
ある。
【0051】従って、前記タイマ回路を備えることによ
り、前記入力直流電圧入力後、前記過負荷保護回路の動
作を無効とする時間を任意の最適時間値に設定すること
ができる。
【0052】また、本発明のスイッチング電源装置によ
れば、前記主制御部の電源端子と前記入力直流電圧が印
加される前記トランスの1次巻線の間には起動抵抗が接
続され、前記主制御部の電源端子と前記トランスの補助
巻線の間には前記主制御部に電源を供給するための補助
電源回路が接続され、第1のスイッチ回路はエミッタ接
地された第1のNPNトランジスタで構成され、この第
1のNPNトランジスタのコレクタは前記第1の抵抗に
接続され、前記第2のスイッチ回路はエミッタ接地され
た第2のNPNトランジスタで構成され、この第2のN
PNトランジスタのコレクタは第2の抵抗を介して前記
主制御部の電源端子に接続されると共に前記第1のNP
Nトランジスタのベースに接続され、前記第2のNPN
トランジスタのベースは前記タイマ回路に接続され、前
記所定時間は、前記第1のNPNトランジスタがオン、
前記第2のNPNトランジスタがオフしており、前記所
定時間経過後は、前記第1のNPNトランジスタがオ
フ、前記第2のNPNトランジスタがオンすることを特
徴とするものである。
【0053】従って、前記入力直流電源が印加された直
後、前記第1のNPNトランジスタのベースに第2の抵
抗を介して前記主制御部の電源を印加することにより、
前記入力直流電源印加後、確実に前記第1のNPNトラ
ンジスタをオンさせると共に、前記第1のNPNトラン
ジスタのオン動作応答性をより改善することができる。
【0054】また、本発明のスイッチング電源装置によ
れば、前記タイマ回路は第3の抵抗とコンデンサからな
るCR時定数回路であり、前記整流平滑回路の出力が前
記第3の抵抗を介して前記コンデンサを充電し、この充
電電圧が前記第2のNPNトランジスタのベース側に印
加され、前記所定時間は前記充電電圧が前記第2のNP
Nトランジスタをオンするまで充電される充電時間とな
ることを特徴とするものである。
【0055】従って、前記副制御手段を構成するタイマ
回路を具体的に抵抗とコンデンサの2つで構成すること
で、前記副制御手段を構成する回路をさらに簡略化する
ことにより、スイッチング電源装置のさらなる小型化を
図ることができる。また、前記タイマ回路のCR時定数
を任意の値に設定することにより、前記入力直流電圧入
力後前記過負荷保護回路の動作を無効とする時間を任意
の最適時間値に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態よりなるスイッチング電
源装置の概略的構成を示すブロック回路図である。
【図2】従来例のスイッチング電源装置の概略的構成を
示すブロック回路図である。
【図3】従来例のスイッチング電源装置の動作波形を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 スイッチング電源装置 10 過負荷保護無効回路(過負荷保護無効手段) 11 第1の抵抗(R1) 12 第1のNPNトランジスタ(Q1、第1のスイッ
チ回路) 20 副制御回路(副制御手段) 21 第2の抵抗(R2) 22 第2のNPNトランジスタ(Q2、第2のスイッ
チ回路) 23 タイマ回路 24 第3の抵抗(R3) 25 コンデンサ 26 整流平滑回路 51 入力直流電源 52 主スイッチング素子 53 トランス 53a 1次巻線 53b 2次巻線 53c 補助巻線 54 出力整流平滑回路 57 負荷回路 58 起動抵抗 60 主制御部 70 過負荷保護回路 80 出力直流電圧検出回路 83 フォトカプラ 83a フォトダイオード 83b フォトトランジスタ 90 補助電源回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1次巻線、2次巻線、補助巻
    線を備えたトランスと、前記トランスの1次巻線側に接
    続され入力直流電圧をオン・オフし高周波交流電圧に変
    換する主スイッチング素子と、前記トランスの2次巻線
    側に接続され前記高周波交流電圧を整流平滑し負荷へ出
    力直流電圧を供給する出力整流平滑回路と、前記出力直
    流電圧を検出し検出電圧値をフィードバックする出力直
    流電圧検出回路と、前記フィードバックされた検出電圧
    値に基づき前記出力直流電圧が一定となるように前記主
    スイッチング素子をオン・オフ制御する主制御部と、過
    負荷及び負荷短絡等により前記出力直流電圧が低下した
    場合に前記主制御部出力を遮断することにより前記主ス
    イッチング素子をオフする過負荷保護回路とを備えたパ
    ルス幅変調(PWM)方式のスイッチング電源装置にお
    いて、 前記過負荷保護回路の動作を無効とする過負荷保護無効
    手段と、この過負荷保護無効手段を制御し前記入力直流
    電圧入力後所定時間だけ前記過負荷保護回路の動作を無
    効とする副制御手段とを備えたことを特徴とするスイッ
    チング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記出力直流電圧検出回路からの検出電
    圧値はフォトカプラを介して前記主制御部にフィードバ
    ックされ、前記フォトカプラのフォトトランジスタを流
    れる電流値は前記出力直流電圧値に略比例して増減し、
    前記過負荷保護回路は、前記フォトカプラのフォトトラ
    ンジスタに接続され、前記電流値が規定値以下に減少し
    た場合に前記主スイッチング素子をオフするものであっ
    て、 前記過負荷保護無効手段は、前記過負荷保護回路に接続
    され、前記フォトカプラのフォトトランジスタを流れる
    電流にダミー電流を付加することで前記過負荷保護回路
    に流れる電流値を増加させ、過負荷及び負荷短絡等によ
    り前記出力直流電圧が低下した場合であっても前記過負
    荷保護回路に流れる電流値が前記規定値以下に減少しな
    いようにすることで、前記過負荷保護回路の動作を無効
    にするようにしたことを特徴とする請求項1記載のスイ
    ッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記過負荷保護無効手段は、前記フォト
    カプラのフォトトランジスタのコレクタ側に接続され、
    第1の抵抗と第1のスイッチ回路から構成され、前記第
    1のスイッチ回路をオンすることで前記第1の抵抗に前
    記ダミー電流を流すようにしたことを特徴とする請求項
    2記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記副制御手段は、前記トランスの補助
    巻線と前記過負荷保護無効手段の間に接続され、前記補
    助巻線に発生する高周波交流電圧を整流平滑する整流平
    滑回路、この整流平滑回路からの出力に基づき前記過負
    荷保護回路の動作を無効にする前記所定時間をカウント
    するタイマ回路、及びこのタイマ回路からの出力に基づ
    き前記過負荷保護無効手段の第1のスイッチ回路を制御
    する第2のスイッチ回路から構成されたことを特徴とす
    る請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記主制御部の電源端子と前記入力直流
    電圧が印加される前記トランスの1次巻線の間には起動
    抵抗が接続され、前記主制御部の電源端子と前記トラン
    スの補助巻線の間には前記主制御部に電源を供給するた
    めの補助電源回路が接続され、 第1のスイッチ回路はエミッタ接地された第1のNPN
    トランジスタで構成され、この第1のNPNトランジス
    タのコレクタは前記第1の抵抗に接続され、前記第2の
    スイッチ回路はエミッタ接地された第2のNPNトラン
    ジスタで構成され、この第2のNPNトランジスタのコ
    レクタは第2の抵抗を介して前記主制御部の電源端子に
    接続されると共に前記第1のNPNトランジスタのベー
    スに接続され、前記第2のNPNトランジスタのベース
    は前記タイマ回路に接続され、 前記所定時間は、前記第1のNPNトランジスタがオ
    ン、前記第2のNPNトランジスタがオフしており、前
    記所定時間経過後は、前記第1のNPNトランジスタが
    オフ、前記第2のNPNトランジスタがオンすることを
    特徴とする請求項4記載のスイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 前記タイマ回路は第3の抵抗とコンデン
    サからなるCR時定数回路であり、前記整流平滑回路の
    出力が前記第3の抵抗を介して前記コンデンサを充電
    し、この充電電圧が前記第2のNPNトランジスタのベ
    ース側に印加され、前記所定時間は前記充電電圧が前記
    第2のNPNトランジスタをオンするまで充電される充
    電時間となることを特徴とする請求項5記載のスイッチ
    ング電源装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009100498A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Panasonic Corp スイッチング電源装置
JP2011188586A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Fuji Electric Co Ltd スイッチング電源装置の制御回路
CN107658857A (zh) * 2017-09-21 2018-02-02 南京林洋电力科技有限公司 一种开关电源过压保护电路以及方法

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