JP2005080211A - 安否情報提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 災害発生直後に、通信回線の輻輳状態に影響されることなく、即時に被災者の安否情報を収集でき、その安否情報を公開することが可能な安否情報提供システムを提供する。
【解決手段】 被災者の所有する携帯電話端末と通信基地局との通信記録を携帯電話キャリアから取得し、該通信記録から前記携帯電話端末の位置情報を取得する集信処理部と、前記取得した携帯電話端末の位置情報を記憶する端末情報記憶部と、前記記憶した携帯電話端末の位置情報を提供する端末情報提供部と、を備えたサービスセンタと、前記サービスセンタから携帯電話端末の位置情報を取得する端末情報取得部と、前記取得した携帯電話端末の位置情報を安否情報として記憶する安否情報記憶部と、前記記憶した安否情報を提供する安否情報提供部と、を備えた安否情報提供サーバと、を含んだ安否情報提供システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大規模災害の発生時において予め登録してある被災者の安否に関する情報等を提供するシステムに関し、特に災害発生直後の通信回線や情報が混乱しやすい状況において、被災者の安否情報等を正確かつ迅速に提供することができる安否情報提供システムに関するものである。
地方自治体や電力供給会社・ガス供給会社等のライフライン企業、非営利団体などによって、防災情報の提供、防災支援業務、災害発生時の対応業務などが行なわれており、地域住民の安全確保が図られている。特に今日では、インターネットを利用して、上記の各種業務を提供する防災ポータルサイトを設置し、地域住民であるユーザに利便性の高いサービスが提供されるようになっている。
このようなインターネットを利用した防災業務の一つとして災害発生時に地域住民各個人の安否情報等を上記防災ポータルサイトで確認できるようなオンラインシステムが提案されている。
これは、地震等の大規模な災害が発生した場合には、安否確認等の電話が急増して回線混雑により輻輳状態となるなどの混乱が生じ、被災者の安否を確認することができなくなってしまうことや、テレビ放送、ラジオ放送からの情報では、被災者各個人の安否情報を容易には入手できないことなどから、実用化が強く望まれているものである。
特許文献1に記載の安否情報提供システムは、地域住民が予めインターネット上に設置されたサーバに利用登録をしておき、大規模災害時に自分が被災者となった場合には、携帯端末等を用いて上記サーバに自身の安否情報等を送信し蓄積させることができるものであり、また、被災者以外の者(例えば、被災者の家族や友人・知人など)は、上記サーバにアクセスして、当該被災者の安否情報等を検索し、確認することができることを特徴とするものである。
この安否情報提供システムにおいて利用登録や安否情報照会、各種情報検索を行うには、コンピュータ端末機や携帯端末のWEBブラウザを利用することができるようになっており、利用者にとって利便性が高く、また、システム構築コスト及び運用コストが低く抑えられている。
特開2002-342859号公報。
ところで、大規模な災害が発生すると、その直後から救助・消防活動等への連絡や、被災者への安否確認などを行うための電話通話が被災地に対して大量に発信されるため、被災地域周辺では通信回線が混雑し輻輳状態に陥ってしまうことが多々起きている。
このような輻輳は、固定電話、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)などのいずれの回線においても起こりうることである。
このような状況では、被災者が上記の安否情報提供システムを利用して自己の安否情報等をサーバに送信しようとしても通信回線の輻輳のため、サーバへのアクセスができないという問題が起きてしまう。
災害発生時の通信回線の輻輳を回避しようと、衛星通信回線などを導入して回線を多重化したり、回線集約装置を増強したりするなどの試みがなされてはいるものの、システムにかかるコストが増大するため実現が難しく、災害発生後数時間〜数日間、通信回線がしばしば輻輳状態に陥るのが現状である。
したがって、現実には、現存する多くの安否情報提供システムでは災害発生から一定期間が経過し通信回線の輻輳状態が治った時点で、例えば災害発生から3日後以降に、被災者の安否情報の収集を行うことができる状態であればよいというような、割り切った運営がなされている場合が多い。
しかしながら、被災者の家族らは、被災者の安否状況について、たとえわずかな情報であってもできるだけ早く知りたいと考えるものであり、また、被災者本人も、自分が安全であることや負傷してしまったことなどを、安否確認システムを利用していち早く通知したいと考えるものである。さらには、災害現場で復旧作業を行う者が、行方不明者を発見したり、負傷者を発見したりした場合にも、安否確認システムを利用して迅速に通報する必要が生じる。
このような要請がある中で、災害発生後に数時間〜数日間もの間、被災者の安否情報の通知や照会が全く行えないのは、安否確認システムの存在意義そのものが問われるような問題点である。
そこで、本発明は、このような実情に鑑みて、災害発生直後に、通信回線の輻輳状態に影響されることなく、即時に被災者の安否情報を収集でき、その安否情報を公開することが可能な安否情報提供システムを提供しようとするものである。
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、被災者の所有する携帯電話端末と携帯電話用の通信基地局との通信記録から、その被災者の存在するおよその位置が割り出せることから、災害発生時にこの通信記録を取得し、得られる被災者の位置情報に基づいた安否情報を提供することができることに想到した。
すなわち、本発明は、災害発生時に、被災者の安否情報を提供するシステムであって、被災者の所有する携帯電話端末と通信基地局との通信記録を携帯電話キャリアから取得し、該通信記録から前記携帯電話端末の位置情報を取得する集信処理部と、前記取得した携帯電話端末の位置情報を記憶する端末情報記憶部と、前記記憶した携帯電話端末の位置情報を提供する端末情報提供部と、を備えたサービスセンタと、前記サービスセンタから携帯電話端末の位置情報を取得する端末情報取得部と、前記取得した携帯電話端末の位置情報を安否情報として記憶する安否情報記憶部と、前記記憶した安否情報を提供する安否情報提供部と、を備えた安否情報提供サーバと、を含んだ安否情報提供システムを提供するものである。
ここで、携帯電話端末と通信基地局との「通信記録」とは、携帯電話端末が自端末の位置を知らせ、通信経路を確認するために、通信基地局に対して定常的に送受信している制御用電波の記録のことを言うものとする。
本発明の安否情報提供システムにおいて、前記サービスセンタは、さらに、前記携帯電話キャリアから、通信基地局の位置に関するマッピング情報を取得し記憶する手段を備えており、前記端末情報提供部は、前記携帯電話端末の位置情報と関連付けて前記マッピング情報を提供する。
これにより、携帯電話端末がどの通信基地局といつ通信を行ったかという情報と、その通信基地局の位置に関する情報とから、携帯電話端末の位置情報を割り出すことが可能となる。
本発明の安否情報提供システムにおいて、前記安否情報提供サーバは、さらに、地域ごとに被災情報を記憶する被災情報記憶部を備えており、前記安否情報提供部は、前記安否情報と関連付けて前記被災情報を提供することを特徴とする。
被災者の携帯電話端末の位置情報のみならず、その特定された位置の被災情報も合わせて提供することにより、被災者の安否をより詳しく知らせることができる。
本発明の安否情報提供システムにおいて、前記安否情報提供サーバは、さらに、利用者の登録情報として、携帯電話番号及び携帯電話端末IDのうち少なくとも1つを記憶する利用登録情報記憶部を備えていることを特徴とする。
また、前記端末情報取得部は、前記利用登録情報記憶部に記憶されている利用者の携帯電話番号又は携帯電話端末IDに基づいて、前記サービスセンタから当該携帯電話端末の位置情報を取得することを特徴とする。
さらに、前記安否情報提供部は、前記利用登録情報記憶部に記憶されている利用者の登録情報に基づいて、前記安否情報及び前記被災情報を各利用者に配信することを特徴とする。
これにより、前記サービスセンタが保持する膨大な量の通信記録の中から、対象となる被災者の携帯電話端末を容易に特定することが可能となる。また、被災者の安否情報の提供にあたっても、その被災者を携帯電話番号又は携帯電話端末IDで容易に識別して処理することができる。
本発明の安否情報提供システムにおいて、前記安否情報提供サーバは、さらに、被災した利用者から自身の安否情報を受信し、前記安否情報記憶部に記憶させる手段を備えていることを特徴とする。
これにより、通信回線の輻輳状態などの災害発生直後の混乱が収束したときには、被災者自身が自己の安否情報を本システムに通報することが可能となるので、さらに信頼性の高い安否情報を提供することができることとなる。
本発明は、また、災害発生時に、被災者の位置情報を提供するシステムであって、被災者の所有する携帯電話端末と通信基地局との通信記録を携帯電話キャリアから取得し、該通信記録から前記携帯電話端末の位置情報を取得する集信処理部と、前記取得した携帯電話端末の位置情報を記憶する端末情報記憶部と、前記記憶した携帯電話端末の位置情報を提供する端末情報提供部と、を含む位置情報提供システムを提供するものである。
本発明の位置情報提供システムにおいて、前記位置情報提供システムは、さらに、前記携帯電話キャリアから、通信基地局の位置に関するマッピング情報を取得し記憶する手段を備えており、前記端末情報提供部は、前記携帯電話端末の位置情報と関連付けて前記マッピング情報を提供することを特徴とする。
本発明は、また、災害発生時に、被災者の安否情報を提供するシステムであって、被災者の所有する携帯電話端末と通信基地局との通信記録を携帯電話キャリアから取得し、該通信記録から前記携帯電話端末の位置情報を取得する集信処理部と、前記取得した携帯電話端末の位置情報を記憶する端末情報記憶部と、地域ごとに被災情報を記憶する被災情報記憶部と、前記携帯電話端末の位置情報と、前記被災情報とに基づいて、当該携帯電話端末の所有者の安否情報を提供する安否情報提供部と、を含んだ安否情報提供システムを提供するものである。
以上、説明したように、本発明の安否情報提供システムによれば、災害発生後、通信回線の輻輳状態が発生している間であっても、携帯電話端末と通信基地局との通信記録を随時取得することにより、被災者の携帯電話端末がどの位置に存在するのかをほぼリアルタイムに知ることができる。また、予め登録してある利用者情報に基づいて、被災者の携帯電話番号の他、名前の一部分や年齢、ニックネームなどの特徴を特定することにより、被災者の安否情報の照会を行うことができる。
これにより、通信回線の輻輳により被災者自身からの安否情報が確認されない音信不通期間が生じたとしても、被災者の知人や肉親は、被災者の災害発生時前後における行動をある程度把握することができるので、落ち着いた対処をすることができる。また、災害発生後に、むやみに安否確認の電話等をするのが抑制されるため、通信回線の輻輳状態の発生が抑止される。
また、被災者自身にとっても、通信回線の輻輳により自身の安否を通報することができない状態であっても、所有している携帯電話端末から自身の現在位置が割り出され、知人や肉親に通知されることが分かっていれば、むやみに心配をする必要がなく、落ち着いて災害状況の収束を待つことができる。
また、本発明の安否情報提供システムを運用する地方自治体等にとっては、地域住民の被災状況を正確かつ迅速に把握でき、効果的な救助活動を行うことが可能となる。例えば、携帯電話端末の普及率から全体の被災人数の推定値を割り出すことが可能である。また、災害時の携帯電話端末の移動推移を元に、災害後の新たな避難計画の立案や防災施策の策定へと役立てることが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の安否情報提供システムを実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1〜図12は、本発明の一実施形態を例示する図であり、これらの図において、同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成及び動作は同様であるものとする。
[1] 安否情報提供システムの全体構成
図1は、本発明の一実施形態にかかる安否情報提供システムについて、その全体構成を示す概略図である。
図1において、本実施形態の安否情報提供システムは、安否情報提供サーバ101,102,…と、携帯端末情報サービスセンタ110と、携帯電話キャリア会社121,122,…と、携帯電話キャリア会社が各地に所有する通信基地局131,132,133,…と、被災者が所有する携帯電話端末141と、安否情報提供サーバにアクセスするためのPC端末151及び携帯電話端末152とを含んでいる。
被災者が所有する携帯電話端末141は、いずれかの通信基地局131,132,133,…と通信可能圏内にいるときには、その通信基地局との間で、自端末の位置を知らせるための通信を定常的に行っている。
通信基地局131,132,133,…は、自局の通信可能圏内に存在し、発信を行う携帯電話端末との通信ログを蓄積し、携帯電話キャリア会社121に送信する。通信基地局131,132,133…は、また、携帯電話端末141との通信において測定された受信電波強度を、上記通信ログとともに携帯電話キャリア会社121に送信するようにしてもよい。
各携帯電話キャリア会社121,122…は、自社内のサーバ装置などにおいて、各通信基地局から受信した携帯電話端末との通信ログ(上記した受信電波強度に関する情報を含む場合もある。以下同様。)を一定期間保存している。
通常は一定期間を経過した通信ログは新しいものと置き換えられるようになっている。尚、各携帯電話キャリア会社121,122…は通信ログとして、少なくとも、携帯電話端末の識別情報、通信を行った通信基地局の識別情報、並びに通信時刻を保存するものとする。この通信ログにより特定の携帯電話端末が特定の時刻に特定の通信基地局と通信を行ったことが分かるので、当該携帯電話端末のその時刻における位置情報が分かることとなる。
また、各携帯電話キャリア会社121,122…は、携帯電話端末が通信した通信基地局及びアンテナの位置から、当該携帯電話端末の位置を算出しており、上記通信ログとともに保存している場合もある。
携帯端末情報サービスセンタ110は、各携帯電話キャリア会社121,122,…から、その時点で保存されている通信ログを定常的に取得している。あるいは、その時点で保存されている通信ログのうち最新のものだけ(スナップショットダンプ)を取得するようにしてもよい。携帯端末情報サービスセンタ110も、通常時においては、一定期間を経過した通信ログを新しいものと置き換えている。
携帯端末情報サービスセンタ110はこの取得した通信ログを集計し、各携帯電話端末の位置情報として一定期間保存する。あるいは、各携帯電話キャリア会社121,122,…が各携帯端末の位置を算出して保存している場合には、これを通信ログとともに取得し、各携帯電話端末の位置情報として一定期間保存するようにしてもよい。
安否情報提供サーバ101,102,…は、必要に応じて(災害発生時などに)、携帯端末情報サービスセンタ110から、各携帯電話端末の位置情報を取得し、本安否情報提供システムに登録されている各携帯電話端末に該当するものを検出することにより、該当する携帯電話端末についての位置情報を得ることができる。
このようにして、安否情報提供サーバ101,102…に取得された各携帯電話端末の位置情報は、管理用端末101aにより照会可能であり、PC端末151及び携帯電話端末152も、また、通信回線網を通じて安否情報提供サーバ101,102…にアクセスすることにより、各携帯電話端末の位置情報を照会することができる。
尚、携帯電話キャリア会社121,122,…、及び通信基地局131,132,133,…は、上記した機能のほか、携帯電話端末に対して電話通話やメール送受信などのサービスを提供する通常の機能も、当然有しているものである。
また、上記において、被災者の携帯電話端末141及び安否情報提供サーバにアクセスするための携帯電話端末152は自動車電話端末、PHS端末、衛星電話端末、携帯情報端末、その他携帯電話端末と同様にして通信を行うことができる端末を含んでいるものとする。
[2] 携帯端末情報サービスセンタの構成
図2は、携帯端末情報サービスセンタ110の内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図2において、携帯端末情報サービスセンタ110は、各携帯電話キャリア会社121,122,…から取得した携帯電話端末の通信ログを集信処理する集信処理部230と、その集信した通信ログを記憶する携帯端末情報記憶部210と、各携帯電話キャリア会社121,122,…ごとに基地局の位置情報を記憶したマッピング情報記憶部220と、
携帯端末情報記憶部210及びマッピング情報記憶部220に記憶された情報を所定の条件で抽出する抽出処理部240と、を含んでいる。
図3は、携帯端末情報サービスセンタ110の携帯端末情報記憶部210に記憶されるデータ構造を例示する概略図である。図3において、携帯端末情報記憶部210は、集信データ310及び集計データ320を記憶している。
集信データ310は、携帯端末情報サービスセンタ110の集信処理部230により集信処理をされた携帯電話端末の通信ログを、集信IDを付して記憶したものである。集信データ310の各レコードは、集信ID311、受信日時312、携帯電話キャリア会社313及び通信ログのファイル実体314から構成されている。
通信ログのファイル実体314は、その取得元である各携帯電話キャリア会社121,122,…ごとにフォーマットが異なっていたとしても、少なくとも、以下に説明する集計データ320に含まれる各データ項目が含まれているものとする。図3に示す例では、ファイル実体314はテキストファイルとなっているが、携帯端末情報サービスセンタ110の集信処理部230が各携帯電話キャリア会社121,122,…ごとに異なるフォーマットの通信ログをテキストファイルに変換してから、携帯端末情報記憶部210に記憶させるようにするのが好ましい。
尚、携帯端末情報サービスセンタ110は、各携帯電話キャリア会社121,122,…から通信ログを定常的に取得しているので、通常時は、集信データ310は随時新たな通信ログにより更新されているものとする。
集計データ320は、集信データ310の各レコードに含まれる通信ログのファイル実体314から、携帯電話端末と通信基地局との通信記録を取り出して集計処理したデータである。図3に示す例では、集計データ320の各レコードは、各通信の記録日時321、通信基地局の識別情報322、携帯電話端末の識別情報323及び携帯電話端末の電話番号324から構成されているが、これら以外にも例えば、データ取得元の通信ログのファイル実体314に関する情報や、携帯電話キャリア会社により提供される携帯電話端末の位置情報、通信基地局で測定された受信電波強度などを含んでいてもよい。また、集計データ320は、各レコードを任意のデータ項目でソートした状態で利用することができるものとする。
この集計データ320により、例えば、図3に示す例では、2002/07/15 11:01の時刻に、通信基地局A0001において電話番号0901**122**の携帯電話端末との通信が行われたことが確認される。すなわち、当該時刻における当該携帯電話端末の位置情報が得られることとなる。
尚、通信基地局の位置情報に関しては、基地局IDを参照キーとして、後述するマッピング情報記憶部220の基地局位置情報410及び基地局エリア情報420から取得することができる。
図4は、携帯端末情報サービスセンタ110のマッピング情報記憶部220に記憶されるデータ構造を例示する概略図である。図4において、マッピング情報記憶部220は、基地局位置情報410及び基地局エリア情報420を記憶している。
基地局位置情報410は、各携帯電話キャリア会社121,122,…の各通信基地局の位置に関する情報として、基地局ID411、その所在地412及び郵便番号413を含んでいる。また、これら以外にも通信基地局の位置を示す情報、例えば、経度緯度情報などを含んでいてもよい。
基地局エリア情報420は、各携帯電話キャリア会社121,122,…の各通信基地局に設定されたエリア情報として、基地局ID421、大エリア情報422、中エリア情報423、小エリア情報424を含んでいる。このエリア情報は、各通信基地局がカバーする通信可能エリアを示すものであり、各携帯電話キャリア会社121,122,…から携帯端末情報サービスセンタ110に通知されるものである。
したがって、マッピング情報記憶部220では、特定の通信基地局の基地局IDを特定することにより、その所在地やカバーしている通信可能エリアを取得することができることとなる。
再び図2において、抽出処理部240は、上記した携帯端末情報記憶部210及びマッピング情報記憶部220に記憶された情報から、携帯電話端末の位置情報を所定の条件で抽出することができる。
抽出処理部240が行う抽出処理には、携帯電話端末の電話番号や端末IDを特定してその位置情報を抽出する端末抽出処理241、特定の範囲内に存在する携帯電話端末の電話番号や端末IDを抽出するエリア抽出処理242、並びに特定の時刻範囲においていずれかの通信基地局と通信を行った携帯電話端末の電話番号や端末IDを抽出する時刻範囲抽出処理243などが含まれる。また、これらを組み合わせた処理を行うこともできるものとする。
あるいは、上記各抽出処理241〜243を組み合わせた抽出処理のほか、携帯端末情報記憶部210及びマッピング情報記憶部220のデータ構造により可能となる抽出処理であれば、どのような抽出処理を行ってもよい。
尚、通常は、抽出処理部240は、安否情報提供サーバ101からの要求に応じて抽出処理を行い、その結果を安否情報提供サーバ101に送信するようになっているが、このような動作に限定されるわけではない。
以上説明したように、本実施形態の安否情報提供システムにおいて、携帯端末情報サービスセンタ110は、各携帯電話キャリア会社121,122,…から取得した携帯電話端末の通信ログを参照し、携帯電話端末が通信を行った通信基地局の位置情報により当該携帯電話端末の位置情報を提供するものであるが、携帯電話端末のさらに詳細な位置情報を提供する手段を備えていてもよい。
例えば、携帯端末情報サービスセンタ110は、通信基地局が携帯電話端末と通信を行った際に測定した受信電波強度を通信ログとともに取得し、この受信電波強度と通信基地局のアンテナ位置とから当該携帯電話端末の位置を三角法で算出するような手段を備えていてもよい。
[3] 安否情報提供サーバの構成
図5は、安否情報提供サーバ101の内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。尚、他の安否情報提供サーバ102,…についても、これと同様に構成されているものとする。
図5において、安否情報提供サーバ101は、携帯端末情報サービスセンタから被災者の位置情報を取得する被災者位置情報取得部510と、本サーバの動作を管理する管理機能部520と、通信回線網を通じて、PC端末151及び携帯電話端末152に対して安否情報の提供等を行う安否情報提供部530と、本システムの利用者の登録情報を記憶する利用登録情報記憶部540と、被災者の安否情報を記憶する安否情報記憶部550と、被災の状況等を記憶する被災情報記憶部560と、を含んでいる。
図6は、安否情報提供サーバ101の利用登録情報記憶部540に記憶されるデータ構造を例示する概略図である。図6において、利用登録情報記憶部540は、利用登録情報610、安否情報照会に関する情報620及び安否情報通知先に関する情報630を記憶している。
利用登録情報610は、本システムに登録する利用者の情報であり、具体的には、各利用者について、利用者ID611、パスワード612、氏名613、性別614、生年月日615、メールアドレス616、公開制限617、携帯電話番号618、携帯電話端末ID619などを含んでいる。
この他にも、利用者個人を識別するのに有用な情報を含んでいてもよい。ここで登録した利用者は、災害発生時などに本システムにおいて被災者の安否情報の照会を行う者であるとともに、自身が被災した場合には安否情報の提供の対象となる者である。
上記の利用登録情報610に含まれる公開制限617は、その利用者を対象とする安否情報の照会を他の利用者に許可するかどうかについての設定情報である。図6に示す例では、利用者IDがid0000001の○田太郎は公開制限617が“公開”であるので、本システムに登録している利用者であれば誰でもその安否情報を照会することができることとなっている。一方、利用者IDがid0000002の鈴木花子は公開制限617が“登録照会者のみ”であるので、鈴木△子自身が予め登録してある者のみが、その安否情報を照会することができるようになっている。その他、本システムでは、利用者の安否情報の公開制限に関して、適当な設定を行えるようにすることができる。
安否情報照会に関する情報620は、上記した公開制限617において安否情報の照会を行える者を制限する設定を行っている場合において、その設定情報を含むものである。具体的には、安否情報の公開制限を設定する者の利用者ID621、パスワード622及び安否情報の照会を許可する者の利用者ID623を含んでいる。
上記の安否情報照会に関する情報620において、id0000002の利用者は、id9000003の利用者に対して、パスワードの入力を条件として、自身の安否情報の照会を許可していることになる。また、id0000002の利用者は、パスワードを設定していないため、id9000005,…の利用者に対して無条件で自身の安否情報の照会を許可していることになる。
安否情報通知先に関する情報630は、被災者の安否情報の通知先に関する情報であり、具体的には、利用者ID631及び通知先メールアドレス632を含んでいる。その他にも、安否情報通知のタイミングや通知内容などの情報を含んでいてもよい。また、通知先はメールアドレスに限定されるわけではなく、あらゆる通信手段を想定した設定を行うことができるものとする。
上記の利用登録情報610、安否情報照会に関する情報620及び安否情報通知先に関する情報630は、一般的には、利用者自身が登録するものであるが、例えば、安否情報提供サーバ101の管理者等が管理用端末101aにより代理入力してもよい。また、複数ユーザ、例えば家族などを同一グループとしてまとめるグループ登録などの機能を付加すれば、さらに有用なものとなる。
図7は、安否情報提供サーバ101の安否情報記憶部550に記憶されるデータ構造を例示する概略図である。図7において、安否情報記憶部550は、利用者位置情報710及び自身安否情報720を記憶している。
利用者位置情報710は、各利用者の有する携帯電話端末の位置情報として得られるものであり、利用者ID711、記録日時712、エリア713及び被災状況714を含んでいる。エリア713は、被災者位置情報取得部510が携帯端末情報サービスセンタから取得した利用者の位置情報を記憶するものであり、記録日時712は利用者の携帯電話端末と通信基地局との通信が記録された日時、あるいは被災者位置情報取得部510がその位置情報を取得した日時である。被災状況714は、エリア713に示される地区の被災状況であり、各地区の被災状況は、後述する被災情報記憶部560のデータに基づいて判定される。
図7に示す例では、例えば、id0000001の利用者は災害発生後、2002/07/15 11:05〜12:05頃までは被災レベル高の地区に居たが、その後、13:02頃には被災レベル小の地区に移動したことがわかる。また、id0000002の利用者は、2002/07/15 13:02の時点では被災地域に居なかったことが確認できる。
自身安否情報720は、利用者自身が送信した自己の安否情報を記憶するものであり、利用者ID721、記録日時722、ステータス723及び備考724を含んでいる。この他にも、利用者の安否情報を示すデータを含めるようにしてもよい。災害発生時などに利用者は、自身の安否情報を携帯電話端末のメール機能などによって安否情報提供サーバ101に送信することができる。ステータス723及び備考724は、利用者自身から提供された信頼性の高い情報である。
また、自身安否情報720は、利用者本人以外の者が代理で入力をすることができるようにしてもよい。この場合には、その情報の入力者が本人であるのか代理人であるのかをも記録しておくのが好ましい。
図8は、安否情報提供サーバ101の被災情報記憶部560に記憶されるデータ構造を例示する概略図である。図8において、被災情報記憶部560は、被災情報810を記憶している。
被災情報810は、発生した災害の種類、規模、地区ごとの被災状況などを逐次記録した情報であり、災害の発生日時811、被災エリア812、被災種別813及び被災レベル814を含んでいる。
被災情報810は、災害発生直後から必要な期間中、安否情報提供サーバ101の管理者等が管理用端末101aにより入力するものである。あるいは、関係機関(消防庁、地方自治体、政府等、あるいは民間機関)から自動的に被災情報を受信して入力するようにしてもよい。
再び図5において、安否情報提供サーバ101の被災者位置情報取得部510は、災害が発生した場合には、携帯端末情報サービスセンタ110に対して、所定の時間間隔で、被災者の位置情報を要求する。
被災者位置情報の要求は、利用登録情報記憶部540に記憶されている利用者の携帯電話番号又は携帯電話端末IDに基づいて行うものとし、また、携帯端末情報サービスセンタ110の抽出処理部240が備える処理機能に応じて、特定の利用者(携帯電話端末)の位置情報を抽出する端末抽出処理241、特定の範囲内に存在する利用者(携帯電話端末)を抽出するエリア抽出処理242、あるいは特定の時刻範囲において被災地域の通信基地局と通信を行った利用者(携帯電話端末)を抽出する時刻範囲抽出処理243などを要求することができる。あるいは、これらを組み合わせた抽出処理を要求することもできる。
管理機能部520は、災害発生時に、管理者等が管理用端末101aからの指示により、あるいは自動的に、被災情報記憶部560に記憶されている地域ごとの被災状況を随時更新する。管理機能部520は、また、安否情報提供サーバ101における他の機能を必要に応じて管理する。
安否情報提供部530は、通信回線網を通じて、本システムの利用者が所有するPC端末151及び携帯電話端末141,152に対して、利用登録処理531、安否情報配信処理532、安否情報照会処理533、安否情報受信処理534などのサービスを提供する。
利用登録処理531は、利用者の新規登録や登録情報の追加・変更・削除を受け付け、その情報を利用登録情報記憶部540に反映させるものである。
安否情報配信処理532は、災害発生時に、安否情報記憶部550及び被災情報記憶部560から得られる利用者の安否情報を、利用登録情報記憶部540に予め設定してある安否情報通知先にメールなどにより配信するものである。安否情報の配信は、例えば、災害発生直後から1時間に1度など、継続的に行うものとする。この配信頻度は、利用者が予め利用登録情報記憶部540に設定しておくこととしてもよい。
安否情報照会処理533は、本システムにアクセスしてきた利用者に対して、特定の利用者の安否情報照会を許可するものである。利用者の安否情報照会は、例えば、利用者ID、氏名、性別、生年月日、メールアドレス、携帯電話番号などを組み合わせて利用者を特定することにより、当該利用者の安否情報を安否情報記憶部550及び被災情報記憶部560から取得するものである。
安否情報受信処理534は、災害発生時に、被災した利用者からの自身の安否情報の提供を受信し、安否情報記憶部550に記憶するものである。被災した利用者は、携帯電話端末141により回線網を通じて本システムにアクセスし自身の安否情報を入力するか、あるいは本システムに対して自身の安否情報をメール送信することができる。
また、安否情報提供部530は、必要に応じて、利用者のアクセス認証などの基本的機能を備えているものとする。
図9及び図10は、安否情報提供サーバ101が携帯端末情報サービスセンタ110に対して被災者の位置情報を要求する際に送受信される照会データ及び応答データの内容を、Aパタン及びBパタンとして示す図である。
図9において、Aパタンの照会データ910は、携帯端末情報サービスセンタ110に対する検索条件として、記録日時範囲及び携帯電話番号を指定しており、必要な情報として、携帯電話番号、記録日時及び小エリアを指定している。これに対するAパタンの応答データ920は、携帯電話番号、記録日時及び小エリアの組み合わせを1レコードとして、上記検索条件に該当するレコード全てを含んでいる。
この例では、記録日時が2002/07/15 12:00〜2002/07/15 13:00の範囲において、携帯電話番号が0901**122**及び0902**244**である携帯電話端末が存在した小エリアの情報が照会されており、この照会に対して、携帯電話番号0901**122**の携帯電話端末は、2002/07/15 12:05にZ111地区に存在していたこと、並びに携帯電話番号0902**244**の携帯電話端末は、2002/07/15 12:01にQ10地区に、2002/07/15 12:23にQ11地区に存在していたことが分かる。
すなわち、Aパタンの照会では、特定の時間帯に特定の利用者(携帯電話端末)が存在した位置の情報を得ることができる。
図10において、Bパタンの照会データ1010は、携帯端末情報サービスセンタ110に対する検索条件として、記録日時範囲及び小エリアを指定しており、必要な情報として、携帯電話番号及び記録日時を指定している。これに対するBパタンの応答データ1020は、携帯電話番号及び記録日時の組み合わせを1レコードとして、上記検索条件に該当するレコード全てを含んでいる。
この例では、記録日時が2002/07/15 12:00〜2002/07/15 13:00の範囲において、Z111地区に存在していた携帯電話端末の情報が照会されており、この照会に対して、携帯電話番号0901**122**の携帯電話端末は2002/07/15 12:05に、携帯電話番号0902**233**の携帯電話端末は2002/07/15 12:15と2002/07/15 12:35に、Z111地区に存在していたことが分かる。
すなわち、Bパタンの照会では、特定の時間帯に特定の地区に存在した利用者(携帯電話端末)の情報を得ることができる。
尚、安否情報提供サーバ101から携帯端末情報サービスセンタ110への照会は上記の2例に限られず、携帯端末情報サービスセンタ110が記憶する情報に応じて様々なパタンで行うことができる。また、照会及び応答に用いられる引数や返値の記述方法は、例えば、SQLなどによることができる。
[4] 安否情報提供システムの動作
次に、図11及び図12を参照しながら、上記した本実施形態の安否情報提供システムの動作について説明する。
図11は、本実施形態の安否情報提供システムの平常時における動作を示すシーケンス図である。
図11において、通信基地局131,132…は、定期的に自エリア内の携帯電話端末と通信を行っており、その携帯電話端末の情報を携帯電話キャリア会社121,122…に送信する。携帯電話キャリア会社121,122…は、各通信基地局131,132…から取得した携帯電話端末情報を通信ログとして一定期間保存する。
携帯端末情報サービスセンタ110は、携帯電話キャリア会社121,122…に定期的にアクセスし、携帯電話端末の通信ログを取得する。その後、集信処理部230において集信処理を行い、取得した通信ログから必要な情報を抽出し、携帯端末情報記憶部210に記憶する。携帯端末情報サービスセンタ110は、また、携帯電話キャリア会社121,122から、通信基地局の位置や通信エリアに関する情報を取得し、マッピング情報記憶部220に記憶しているものとする。
一方、安否情報提供サーバ101は、利用者からの利用登録や各種設定の操作を受け付けている。安否情報提供部530は、利用登録処理等を行い、利用登録情報記憶部540に記憶させる。
図12は、本実施形態の安否情報提供システムの災害発生時における動作を示すシーケンス図である。
災害が発生すると、安否情報提供サーバ101には災害発生の登録が行われる。このとき、災害の内容が被災情報記憶部560に記憶されるとともに、携帯端末情報サービスセンタ110に通知される。この通知を受けた携帯端末情報サービスセンタ110では、携帯電話キャリア会社121,122…から定期的に取得する通信ログの記憶容量を一時的に増大させるのが好ましい。例えば、災害発生後の混乱状況が収束するまでの3日間は全ての通信ログを保持しておくようにすればよい。
安否情報提供サーバ101は、災害発生後、被災者位置情報取得部510により、登録されている利用者の位置情報を携帯端末情報サービスセンタ110に一括して要求することができる。この要求を受けた携帯端末情報サービスセンタ110は、抽出処理部240により、携帯端末情報記憶部210などから所定の携帯電話端末の位置情報を抽出し、安否情報提供サーバ101に送信する。安否情報提供サーバ101は、この情報を安否情報記憶部550に記憶する。
安否情報提供サーバ101は、また、上記した登録されている利用者の位置情報の一括取得処理が完了すると、予め登録してある携帯電話端末に対して、安否情報配信処理部532により安否情報の配信を行うことができる。この安否情報の自動配信は、災害発生後、定期的に繰り返して行うようにするのが好ましく、また、災害状況の変化があった場合にも配信を行うのが好ましい。
一方、本システムの利用者は、災害発生後、安否情報提供サーバ101にアクセスして、他の利用者の安否情報の照会を行うことができる。安否情報の照会を要求されると、安否情報提供サーバ101の安否情報照会処理部533は、安否情報記憶部550から照会対象である利用者の安否情報を取得し、安否照会者に提供することができる。あるいは、安否情報照会処理部533は、被災者位置情報取得部510により、携帯端末情報サービスセンタ110に対して、照会対象である利用者の位置情報を要求し、得られた位置情報を安否情報として、安否照会者に提供することもできる。
他方で、被災した利用者は、携帯電話端末等を利用して、自身の安否情報を安否情報提供サーバ101に送信することができる。安否情報提供サーバ101の安否情報受信処理部534は、この自身安否情報を受信し、安否情報記憶部550に記憶させる。
以上、本発明の安否情報提供システムについて、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態又は他の実施形態にかかる発明の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
特に、携帯電話端末の位置情報の取得方法については、携帯電話キャリア会社ごとに、様々な方法を採用することができる。上記した通信基地局の通信エリアから携帯電話端末の位置情報を割り出す方法の他に、例えばGPS機能を備えた携帯電話端末では、端末の緯度・経度情報をそのまま位置情報として利用することも可能である。
本発明の安否情報提供システムは、大規模災害の発生時において、予め登録してある被災者の安否に関する情報等を提供するシステムであり、特に、災害発生直後の通信回線や情報が混乱しやすい状況において、被災者の安否情報等を正確かつ迅速に提供することができる安否情報提供システムとして利用可能である。
本発明の一実施形態にかかる安否情報提供システムについて、その全体構成を示す概略図である。 図1に示す携帯端末情報サービスセンタ110の内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。 図2に示す携帯端末情報サービスセンタ110の携帯端末情報記憶部210に記憶されるデータ構造を例示する概略図である。 図2に示す携帯端末情報サービスセンタ110のマッピング情報記憶部220に記憶されるデータ構造を例示する概略図である。 図1に示す安否情報提供サーバ101の内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。他の安否情報提供サーバ102,…についても、これと同様の構成である。 図5に示す安否情報提供サーバ101の利用登録情報記憶部540に記憶されるデータ構造を例示する概略図である。 図5に示す安否情報提供サーバ101の安否情報記憶部550に記憶されるデータ構造を例示する概略図である。 図5に示す安否情報提供サーバ101の被災情報記憶部560に記憶されるデータ構造を例示する概略図である。 安否情報提供サーバ101が携帯端末情報サービスセンタ110に対して被災者の位置情報を要求する際に送受信される照会データ及び応答データの内容を示す図である。 安否情報提供サーバ101が携帯端末情報サービスセンタ110に対して被災者の位置情報を要求する際に送受信される照会データ及び応答データの内容を示す図である。 本発明の安否情報提供システムの平常時における動作を示すシーケンス図である。 本発明の安否情報提供システムの災害発生時における動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
101,102,… 安否情報提供サーバ
101a 管理用端末
110 携帯端末情報サービスセンタ
121,122,… 携帯電話キャリア会社
131,132,133,… 通信基地局
141 携帯電話端末
151 PC端末
152 携帯電話端末
210 携帯端末情報記憶部
220 マッピング情報記憶部
230 集信処理部
240 抽出処理部
241 端末抽出処理
242 エリア抽出処理
243 時刻範囲抽出処理
310 集信データ
311 集信ID
312 受信日時
313 携帯電話キャリア会社
314 ファイル実体
320 集計データ
321 記録日時
322 基地局ID
323 携帯電話端末ID
324 電話番号
410 基地局位置情報
411 基地局ID
412 所在地
413 郵便番号
420 基地局エリア情報
422 大エリア情報
423 中エリア情報
424 小エリア情報
510 被災者位置情報取得部
520 管理機能部
530 安否情報提供部
531 利用登録処理
532 安否情報配信処理
533 安否情報照会処理
534 安否情報受信処理
540 利用登録情報記憶部
550 安否情報記憶部
560 被災情報記憶部
610 利用登録情報
611 利用者ID
612 パスワード
613 氏名
614 性別
615 生年月日
616 メールアドレス
617 公開制限
618 携帯電話番号
619 携帯電話端末ID
620 安否情報照会情報
621 利用者ID
622 パスワード
623 照会を許可される利用者ID
630 安否情報通知先情報
631 利用者ID
632 通知先メールアドレス
710 利用者位置情報
711 利用者ID
712 記録日時
713 エリア
714 被災状況
720 自身安否情報
721 利用者ID
722 記録日時
723 ステータス
724 備考
810 被災情報
811 発生日時
812 被災エリア
813 被災種別
814 被災レベル
910 Aパタン照会データ
920 Aパタン応答データ
1010 Bパタン照会データ
1020 Bパタン応答データ

Claims (10)

  1. 携帯電話端末の無線基地局を介して災害発生時に被災者の安否情報を提供するシステムであって、
    被災者の所有する携帯電話端末と通信基地局との通信記録を携帯電話キャリアから取得し、該通信記録から前記携帯電話端末の位置情報を取得する集信処理部と、前記取得した携帯電話端末の位置情報を記憶する端末情報記憶部と、前記記憶した携帯電話端末の位置情報を提供する端末情報提供部とを備えたサービスセンタと、
    前記サービスセンタから携帯電話端末の位置情報を取得する端末情報取得部と、前記取得した携帯電話端末の位置情報を安否情報として記憶する安否情報記憶部と、前記記憶した安否情報を提供する安否情報提供部と、を備えた安否情報提供サーバと、
    から成ることを特徴とする安否情報提供システム。
  2. 前記サービスセンタは前記携帯電話キャリアから、通信基地局の位置に関するマッピング情報を取得し記憶する手段を備え、前記サービスセンタが有する前記端末情報提供部は、前記携帯電話端末の位置情報と関連付けて前記マッピング情報を提供することを特徴とする請求項1記載の安否情報提供システム。
  3. 前記安否情報提供サーバは地域ごとに被災情報を記憶する被災情報記憶部を備え、前記安否情報提供部は、前記安否情報と関連付けて前記被災情報を提供することを特徴とする請求項1又は2に記載の安否情報提供システム。
  4. 前記安否情報提供サーバは利用者の登録情報として、携帯電話番号及び携帯電話端末IDのうち、少なくとも1つを記憶する利用登録情報記憶部を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の安否情報提供システム。
  5. 前記端末情報取得部は、前記利用登録情報記憶部に記憶されている利用者の携帯電話番号又は携帯電話端末IDに基づいて、前記サービスセンタから当該携帯電話端末の位置情報を取得することを特徴とする請求項4に記載の安否情報提供システム。
  6. 前記安否情報提供部は、前記利用登録情報記憶部に記憶されている利用者の登録情報に基づいて、前記安否情報及び前記被災情報を各利用者に配信することを特徴とする請求項4又は5に記載の安否情報提供システム。
  7. 前記安否情報提供サーバは被災した利用者から自身の安否情報を受信し、前記安否情報記憶部に記憶させる手段を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の安否情報提供システム。
  8. 災害発生時に、被災者の位置情報を提供するシステムであって、
    被災者の所有する携帯電話端末と通信基地局との通信記録を携帯電話キャリアから取得し、前記通信記録から前記携帯電話端末の位置情報を取得する集信処理部と、
    前記取得した携帯電話端末の位置情報を記憶する端末情報記憶部と、
    前記記憶した携帯電話端末の位置情報を提供する端末情報提供部とを、
    有する位置情報提供システム。
  9. 前記位置情報提供システムは前記携帯電話キャリアから、通信基地局の位置に関するマッピング情報を取得し記憶する手段を備えており、前記端末情報提供部は、前記携帯電話端末の位置情報と関連付けて前記マッピング情報を提供することを特徴とする請求項8に記載の位置情報提供システム。
  10. 災害発生時に、被災者の安否情報を提供するシステムであって、
    被災者の所有する携帯電話端末と通信基地局との通信記録を携帯電話キャリアから取得し、該通信記録から前記携帯電話端末の位置情報を取得する集信処理部と、
    前記取得した携帯電話端末の位置情報を記憶する端末情報記憶部と、
    地域ごとに被災情報を記憶する被災情報記憶部と、
    前記携帯電話端末の位置情報と、前記被災情報とに基づいて、当該携帯電話端末の所有者の安否情報を提供する安否情報提供部とを、
    有する安否情報提供システム。
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