JP2005077812A - 発光表示パネルの駆動装置および駆動方法 - Google Patents

発光表示パネルの駆動装置および駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 γ補正を加えた多階調表現を実現させるにあたり、発光素子の点灯時間率を低下させることのない発光制御を実現し、発光素子の寿命を延命させることができる表示パネルの駆動装置および駆動方法を提供すること。
【解決手段】 1つの画素20を構成するEL素子E1 は、2つのデータ書き込みトランジスタTr12 ,Tr13 および駆動トランジスタTr11 によって点灯駆動される。前記データ書き込みトランジスタTr12 ,Tr13 は交互にオン動作されて、γ補正カーブに基づいた点灯期間ごとに駆動トランジスタTr11 のゲート電位が書き換えられる。発光素子の1フレームにおける点灯時間率を向上させることができるので、発光素子の駆動電流を低減させることができ、結果として素子の発光寿命をより延命させることに寄与できる。
【選択図】 図7

Description

この発明は、画素を構成する発光素子を、例えばTFT(Thin Film Transistor)によってアクティブ駆動させる表示パネルの駆動装置に関し、特に前記発光素子の点灯時間率(発光デューティ比)を低下させることなく、γ補正カーブにしたがった階調表現を実現できるようにした発光表示パネルの駆動装置および駆動方法に関する。
発光素子をマトリクス状に配列して構成される表示パネルを用いたディスプレイの開発が広く進められている。このような表示パネルに用いられる発光素子として、例えば有機材料を発光層に用いた有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子が注目されており、既に一部の製品において実用化されている。これはEL素子の発光層に、良好な発光特性を期待することができる有機化合物を使用することによって、実用に耐えうる高効率化および長寿命化が進んだことも背景にある。
かかる有機EL素子を用いた表示パネルとして、EL素子を単にマトリクス状に配列したパッシブマトリクス型表示パネルと、マトリクス状に配列したEL素子の各々に、例えばTFTからなる能動素子を加えたアクティブマトリクス型表示パネルが提案されている。後者のアクティブマトリクス型表示パネルは、前者のパッシブマトリクス型表示パネルに比べて、低消費電力化を実現することができ、また画素間のクロストークが少ない等の特質を備えており、特に大画面を構成する高精細度のディスプレイに適している。
図1は、既に提案されているアクティブマトリクス型表示パネルにおける1つの画素10に対応する回路構成の一例を示している。なお、この図1に示す画素10の回路構成は、時分割階調表現を実現する同時消去法(SES=Simultaneous Erasing Scan )と呼ばれる点灯駆動方式を採用した例を示している。この画素10の構成においては、データドライバ11からの映像信号に対応したデータ信号Vdataが、表示パネルに配列されたデータ電極線を介して制御用TFT、すなわちデータ書き込みトランジスタ(以下、単に書き込みトランジスタとも言う。)Tr2のソースSに供給されるように構成されている。また、前記書き込みトランジスタTr2のゲートGには、走査ドライバ12から走査電極線を介して走査信号Selectが供給されるように構成されている。
前記書き込みトランジスタTr2のドレインDは、点灯駆動用TFT、すなわち点灯駆動トランジスタTr1(以下、単に駆動トランジスタとも言う。)のゲートGに接続されると共に、電荷保持用キャパシタC1 の一方の端子に接続されている。また、駆動トランジスタTr1のソースSは、前記キャパシタC1 の他方の端子に接続されると共に、駆動電源Vccに接続されている。さらに、駆動トランジスタTr1のドレインDは、発光素子としての有機EL素子E1 のアノード端子に接続され、この有機EL素子E1 のカソード端子は、基準電位点(グランド)に接続されている。
さらに、消去用TFTとしての消去トランジスタTr3のゲートには、消去信号線を介して消去ドライバ13より消去信号Erase が供給されるように構成されている。そして、消去トランジスタTr3のソースSおよびドレインDには、前記キャパシタC1 の各端部がそれぞれ接続されている。なお、図1に示す画素10においては、駆動トランジスタTr1のみがpチャンネル型TFTにより構成され、他はnチャンネル型TFTにより構成されている。そして、前記した構成の画素10は、行および列方向にマトリクス状に多数配列されて表示パネルが構成されている。
図1に示した画素10の構成において、制御トランジスタTr2のゲートには、アドレス期間において走査ドライバ12より走査信号としてのオン電圧Selectが供給される。これにより、制御トランジスタTr2のソース・ドレインを介して、データドライバ11から供給されるデータ信号Vdataに対応した電流をキャパシタC1 に流し、これによりキャパシタC1 は充電される。そして、その充電電圧が駆動トランジスタTr1のゲートに供給されて、トランジスタTr1はそのゲート電圧と、ドレインに供給される駆動電源Vccに対応した電流を、EL素子E1 に流し、これによりEL素子E1 は発光する。
そして、制御トランジスタTr2のゲート電圧がオフ電圧になると、トランジスタTr2はいわゆるカットオフとなる。しかしながら、キャパシタC1 に蓄積された電荷により駆動トランジスタTr1のゲート電圧が保持され、これによりEL素子E1 への駆動電流が維持される。したがって、EL素子E1 は次のアドレス動作に至る期間(例えば、1フレーム期間)において、前記データ信号Vdataに対応した点灯状態を継続することができる。
一方、前記EL素子E1 の点灯期間の途中(例えば、1フレーム期間の途中)において、前記消去ドライバ13より消去トランジスタTr3をオンさせる消去信号Erase が供給される。これにより、キャパシタC1 にチャージされている電荷を瞬時にして消去(放電)させることができる。この結果、駆動トランジスタTr1はカットオフ状態となり、EL素子E1 は直ちに消灯される。換言すれば、消去ドライバ13からのゲートオン電圧の出力タイミングを制御することで、EL素子E1 の点灯期間が制御され、これにより多階調表現を実現することができる。
前記した消去トランジスタTr3を具備することで、多階調表現を実現するようにした画素の回路構成は、例えば次に示す特許文献1に開示されている。
特開2001−42822号公報(段落0024、図7)
ところで、前記特許文献1に示された図1に示す画素の構成において、多階調表現を実現させようとする場合においては、図2(a)に示すように単位フレーム、例えば1フレーム期間を15のサブフレームに分割し、1フレーム期間におけるサブフレームの点灯数を制御することで、16の階調表現(100%非点灯も1つの階調と見なした場合には、15+1の階調表現)を実現するようにしている。すなわち、階調を例えば“10”に設定する場合には、図2(a)に示す1フレーム期間における1〜10のサブフレーム期間においてEL素子を点灯制御させると共に、11番目のサブフレームの到来時において、図1に示す消去トランジスタTr3をオン動作させて、残りのフレーム期間においてはEL素子を消灯させるように制御する。
前記した階調制御は、重み無しサブフレーム方式と呼ばれるものであり、階調と発光輝度の関係がほぼリニアー(γ=1)になされる場合を示している。しかしながら、理想的な階調と輝度特性は、γ(視感度)=1.8〜2.2程度のγ補正カーブに基づくものであると言われている。すなわち、図3に示すように低階調側においては階調間の輝度差を小さく、高階調側においては輝度差を大きくすることが必要になる。なお、図3においては輝度値が“0”の状態を階調“0”として、計16階調になされたγ補正カーブが示されている。
そこで、図1に示す画素構成において、例えばγ=2.0程度の多階調表現を実現させようとする場合には、それぞれのサブフレーム期間を図2(b)に示すように、点灯および非点灯期間にさらに分割し、各EL素子を点灯駆動させる操作が必要となる。すなわち、低階調側(図2の数値1,2,3……側)においては、それぞれのサブフレーム期間においてのEL素子の点灯期間の割合を小さく、また、高階調側(図2の数値……13,14,15側)においては、それぞれのサブフレーム期間においてのEL素子の点灯期間の割合が大きくなるように設定された点灯駆動制御が必要になる。
図4は前記したγ補正カーブによる多階調表現を実現させるにあたり、図1に示した3トランジスタ構成の画素に対応させて発生させる書き込みゲート信号(WG)のスタートタイミングと、消去ゲート信号(EG)のスタートタイミングを示したものである。ここで、図4(a)はすでに説明した図2(b)に示す階調に応じたサブフレームごとのEL素子の点灯期間を示すものである。そして、図4(b)は各サブフレームごとにおいて、書き込みトランジスタTr2のゲートにオン電圧(Select)を与えるタイミング(前記WG)を示している。また、図4(c)は各サブフレームごとにおいて、消去トランジスタTr3のゲートにオン電圧(Erase )を与えるタイミング(前記EG)を示している。
ここで、例えば階調“15”を表現しようとした場合には、1フレーム期間において、EL素子は図4(a)に示す一連の発光パターンの点滅動作が実行される。これを実現させるために、書き込みトランジスタTr2のゲートにオン電圧(Select)を与えるタイミング信号として図4(b)に示された前記WGが用いられ、消去トランジスタTr3のゲートにオン電圧(Erase )を与えるタイミング信号として図4(c)に示された前記EGが用いられる。
図4(c)として示す消去ゲート信号(EG)のスタートタイミング信号は、一例として図5に示す構成によって生成される。すなわち、図5における符号16は論理演算ユニットを、符号17はサブフレームカウンタを、さらに符号18はγテーブルを示している。この構成において、γテーブル18には、各サブフレームごとに階調に対応した点灯時間がパラメータとして格納されている。
そして、サブフレームカウンタ17より、点灯制御されるべきサブフレームナンバーが論理演算ユニット16に供給された場合、論理演算ユニット16はγテーブル18をアクセスし、サブフレームナンバーに対応して格納されている点灯時間のパラメータに基づいて、消去ゲート信号(EG)のスタートタイミング信号を出力するようになされる。
図6は、以上説明した消去トランジスタを含む発光画素を、γ補正カーブによる多階調表現により点灯駆動させる場合の制御態様を示しており、図6においては縦方向に時間が経過する状態で示している。なお、図6においては一例として、Nフレーム目のサブフレーム9からサブフレーム8に移る場合の点灯制御の態様を示している。
図6に示すように前記した書き込みゲート信号(WG)の発生により、例えばNフレーム目のサブフレーム9の画像に対応して各発光画素は点灯駆動される。この時の書き込みゲート信号を図6においては、便宜上WG9として示している。そして、前記サブフレーム9のγ補正カーブによる階調に対応した時間の経過後に消去ゲート信号(EG)が発生し、これにより前記サブフレーム9の残りの時間は、消去されて不点灯になされる。この時の消去ゲート信号を図6においては、便宜上EG9として示している。
一方、前記したサブフレーム9の画像に対応した点灯駆動動作に引き続き、サブフレーム8の画像に対応して各発光画素は点灯駆動される。この時の書き込みゲート信号を図6においては、便宜上WG8として示している。そして、前記サブフレーム8のγ補正カーブによる階調に対応した時間の経過後に消去ゲート信号(EG)が発生し、これにより前記サブフレーム8の残りの時間は、消去されて不点灯になされる。この時の消去ゲート信号を図6においては、便宜上EG8として示している。
図6に例示したように、従来の消去トランジスタを含む発光画素を、γ補正カーブによる多階調表現により点灯駆動させる場合においては、サブフレームの期間に、発光素子の非点灯状態が頻繁に出現することになり、これにより全体として(例えば1フレームの期間において)は、発光素子の非点灯の時間が長くなり、発光素子の点灯時間率(発光デューティ比)を低下させる結果となっている。
換言すれば、前記したγ補正を施すことにより発光素子の点灯時間率を大幅に低下させることになる。これにもかかわらず、所定の発光輝度特性を得ようとする場合には、発光素子の瞬間発光輝度を上昇させるべく、発光素子の駆動電流値を上昇させなければならず、これにより有機EL素子に代表される前記発光素子の寿命を短縮させる結果を招くこととなる。
この発明は、前記した技術的な問題点に着目してなされたものであり、γ補正を加えた多階調表現を実現させるにあたり、発光素子の点灯時間率を大幅に低下させることのない発光制御を実現し、結果として発光素子の発光寿命を短縮させる等の問題を回避することができる発光表示パネルの駆動装置および駆動方法を提供することを課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明にかかる駆動装置は、請求項1に記載のとおり、複数のデータ線および複数の走査線の交差位置に配され、それぞれに点灯駆動トランジスタを介して発光制御される複数の発光素子を備えたアクティブマトリクス型発光表示パネルの駆動装置であって、前記点灯駆動トランジスタのゲート電位を制御するための複数のデータ書き込みトランジスタと、前記各データ書き込みトランジスタによって順次書き込まれる点灯駆動トランジスタのゲート電位を、その都度書き換えて保持するキャパシタとを備えた点に特徴を有する。
一方、前記した目的を達成するためになされたこの発明にかかる駆動方法は、請求項5に記載のとおり、複数のデータ線および複数の走査線の交差位置に配され、少なくともそれぞれに点灯駆動トランジスタを介して発光制御される複数の発光素子を備えたアクティブマトリクス型発光表示パネルの駆動方法であって、単位フレーム期間を複数のサブフレーム期間に分割し、前記各サブフレーム期間に対応して、前記点灯駆動トランジスタのゲート電位を制御するための複数のデータ書き込みトランジスタを択一的に順次オン動作させる点に特徴を有する。この場合、請求項7に記載のとおり、前記サブフレーム期間は、γ補正カーブに基づいた点灯時間に設定されていることが望ましい。
以下、この発明にかかる発光表示パネルの駆動装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図7はこの発明にかかる駆動装置および駆動方法を好適に採用し得る3TFT方式の画素の構成例を示したものである。この図7に示す画素20の構成においては、第1と第2のデータ書き込みトランジスタTr12 ,Tr13 が備えられている。
すなわち、第1のデータ書き込みトランジスタTr12 のソースSはデータラインを介して第1データドライバ21に接続され、当該トランジスタTr12 のゲートGは走査ラインを介して第1走査ドライバ23に接続されている。また、第2のデータ書き込みトランジスタTr13 のソースSはデータラインを介して第2データドライバ22に接続され、当該トランジスタTr13 のゲートGは走査ラインを介して第2走査ドライバ24に接続されている。
そして、第1および第2の書き込みトランジスタTr12 ,Tr13 の各ドレインDは共通接続されて、点灯駆動トランジスタTr11 のゲートGに接続されると共に、電荷保持用キャパシタC1 の一方の端子に接続されている。また、点灯駆動トランジスタTr11 のソースSは、前記キャパシタC1 の他方の端子に接続されると共に、動作電源ラインVccに接続されている。
さらに、駆動トランジスタTr11 のドレインDは、発光素子としての有機EL素子E1 のアノード端子に接続され、この有機EL素子E1 のカソード端子は、基準電位点(グランド)に接続されている。そして、図7に示す画素20の構成においては、駆動トランジスタTr11 がpチャンネル型TFTで構成され、第1と第2の書き込みトランジスタTr12 ,Tr13 はnチャンネル型TFTにより構成されている。
後で詳細に説明するが、図7に示す画素構成によると、第1および第2の書き込みトランジスタTr12 ,Tr13 のゲートに対して第1走査ドライバ23および第2走査ドライバ24から交互にゲートオン電圧WG1,WG2が供給される。これにより、キャパシタC1 への充電電圧を第1データドライバ21および第2データドライバ22より供給される映像信号に対応したデータ信号Vdata1 ,Vdata2 によって順次書き換える(上書きする)ことができる。したがって、点灯駆動トランジスタTr11 によって駆動されるEL素子E1 は、前記Vdata1 ,Vdata2 に対応して連続的に発光させることができる。
図8は図7に示した画素20を多数配列することにより構成した発光表示パネル30と、前記した第1、第2データドライバ21,22および第1、第2走査ドライバ23,24との接続関係を示した模式図である。ここで、図8に示した発光表示パネル30においては、R(赤)、G(緑)、B(青)の発光色を呈するEL素子をそれぞれに用いた各画素をサブピクセルとし、これら3つのサブピクセルを1組にして単位画素を構成し、この単位画素をマトリクス状に配列することで、フルカラー表示を可能にした表示パネルを示している。
そして前記R,G,Bの各サブピクセルに対しては、図7に基づいて説明したとおり、それぞれ第1、第2データドライバ21,22および第1、第2走査ドライバ23,24が接続され、映像データに基づいて個々に点灯動作および後述する階調制御を受けるように作用する。
図9は、前記図7および図8に示した構成を利用し、発光素子としてのEL素子E1 を点灯駆動させる第1の例をタイミングチャートで示したものである。なお、図9(a)はすでに説明した図4(a)に示す階調に応じたサブフレームごとのEL素子の点灯期間を示すものである。そして、図9(b)は図7および図8に示す実施の形態によって実行されるEL素子の点灯駆動動作を示している。また、図9(c)および(d)は、図9(b)に示すEL素子の点灯駆動動作を実現させる場合に、前記第1走査ドライバ23および第2走査ドライバ24よりもたらされるゲートオン電圧WG1,WG2の出力タイミングを示している。
ここで、図9(b)におけるサブフレームナンバーが15〜7においては、単位フレーム期間である1フレーム期間を、γ補正カーブに基づいたEL素子の点灯期間のみで構成されている。すなわち、図9(a)に示されたサブフレームナンバーの15〜7における点灯期間のみが時間軸に沿って並べられて、それぞれサブフレームを構成している。一方、サブフレームナンバーが6〜1の範囲においては、図9(a)に示す各サブフレーム6〜1と同様に点灯および消灯の駆動動作が実行される。したがって、例えば階調“15”が選択された場合には、図9(b)に示すサブフレームナンバー15〜1の全てのパターンの点灯動作が実行されることになる。
前記したサブフレームナンバー15〜7における点灯制御においては、図7に示す第1と第2の書き込みトランジスタTr12 ,Tr13 のゲートに対して、第1走査ドライバ23および第2走査ドライバ24から交互にゲートオン電圧が供給される。例えばサブフレームナンバー15においては、図9(c)にWG1として示すように、第1走査ドライバ23よりゲートオン電圧が発生し、これにより第1書き込みトランジスタTr12 がオンされる。したがって、この時の第1データドライバ21からの映像信号に対応したデータ信号Vdata1 によってEL素子は点灯制御がなされる。
続いてサブフレームナンバー14においては、図9(d)にWG2として示すように、第2走査ドライバ24よりゲートオン電圧が発生し、これにより第2書き込みトランジスタTr13 がオンされる。したがって、この時の第2データドライバ22からの映像信号に対応したデータ信号Vdata2 によってEL素子は点灯制御がなされる。
この時、前のサブフレームナンバー15による映像データに基づいてキャパシタC1 にチャージされていた電荷は、サブフレームナンバー14による映像データに基づくチャージ量に書き換えられる(上書きされる)。そして、この実施の形態においては前記したような書き換え動作は図9(b)に示すサブフレームナンバー7まで継続される。
図10は、前記した動作を模式的に示したものであり、これはすでに説明した図6と同様に縦方向に時間が経過する状態で示している。なお、図10においては図6と同様にサブフレーム9から8に移行する部分の動作について示している。すなわち、第1走査ドライバ23からの第1書き込みゲート信号WG1の発生により、図10に示すようにNフレーム目のサブフレーム9の画像に対応して各発光画素が点灯駆動される。この時、前のサブフレーム10による映像データは、次のサブフレーム9による映像データに書き換えられる(上書きされる)。
そして、前記サブフレーム9のγ補正カーブに基づいた点灯時間の経過後に、第2走査ドライバ24より第2書き込みゲート信号WG2が発生する。したがって、第2書き込みゲート信号WG2の発生により、Nフレーム目のサブフレーム8の映像データに対応して各発光画素は点灯駆動される。このように、図10に模式的に示したデータの書き換え動作は、前記したとおりサブフレームナンバー7まで継続される。
一方、サブフレームナンバーが6以下においては、この実施の形態においては、図9(a)に示す例と同様に1サブフレーム期間は、それぞれ同一(t0)になされ、γ補正カーブに基づいた点灯期間と消灯期間の繰り返しの制御が実行される。これは次の理由によるものである。
すなわち、図9(a)に示す点灯制御の場合には、それぞれのサブフレーム期間(t0)は、1走査期間に等しい。しかしながら図9(b)に示す点灯制御の場合には、サブフレームナンバー14〜7においてはサブフレーム期間は1走査期間に満たない状態となる。そして、サブフレームナンバーが6以下となるの場合においては、図9(c)および(d)にt1およびt2として示すように、第1および第2の書き込みゲート信号WG1,WG2のそれぞれの発生タイミングは1走査期間以下となる。
そして、隣り合うサブフレーム期間の合計時間が1走査期間に満たない状態となる場合においては、次の書き込みゲート信号WG1,WG2が間に合わなくなり点灯制御が不能になる。したがって、図9(b)に示す点灯制御を実行するにあたっては、サブフレームナンバーが6以下の場合おいては、図9(b)に示すように、第2書き込みゲート信号WG2を受けて、第2書き込みトランジスタTr13 によるデータの書き込み動作が行なわれ、これに続いて、第1書き込みトランジスタTr12 により非点灯データ(黒のデータ)の書き込みを行なうように制御される。
この場合、前記非点灯のデータとしては、前記した駆動トランジスタTr11 がカットオフ状態になされるゲート電位をもたらすようになされ、このゲート電位に対応する電圧値が第1データドライバ21より、第1書き込みトランジスタTr12 のソースに与えられる。そして、第1書き込みトランジスタTr12 のオン動作によりキャパシタC1 に対して、駆動トランジスタTr11 がカットオフ状態になされるゲート電位が書き込まれる。これにより、EL素子E1 は非点灯状態になされる。このように、サブフレームナンバーが6以下においては、以上の動作の繰り返しにより、EL素子の点灯動作がなされ、γ補正カーブにしたがった階調制御が実行される。
なお、前記した1サブフレーム期間はクロック信号を可変させて作ることも可能である。この場合においては、図3に示したγ補正カーブからも理解できるとおり、階調間の輝度差が極めて小さいため、これを正確に制御するためには大きな分解能が必要となり、結果として駆動回路の全体の制御を司る前記クロック信号を常に高速化させる必要が生ずる。
このようにクロック信号を高速化させた場合においては、前記TFTに例えばCG(非晶質)シリコンを用いた回路においては、その動作に限界が生ずるという問題が発生する。また、クロック信号の高速化により、回路の消費電力が大きくなることは免れない。これに対し、サブフレームに応じてクロック信号の周波数を可変させることも考えられるが、このような構成においては回路が複雑化し、回路規模が大きくならざるを得ない。
以上説明した図9(a)および(b)の比較で明らかなように、この発明にかかる実施の形態によると、発光素子としてのEL素子の点灯時間率を向上させることができる。換言すれば、発光素子の点灯時間率を向上させることができるので、発光素子の瞬間発光輝度を低下させても、所定の発光輝度特性を得ることができることになる。したがって、有機EL素子に代表される前記発光素子の駆動電流を低減させることができ、結果として素子の発光寿命をより延命させることに寄与できる。
なお、図9(b)に示す点灯制御によると、例えばサブフレームナンバーが6以下においては、EL素子を消灯させる操作を伴うことになるために、EL素子の点灯時間率を向上させる点で、多少の難点が存在すると言わざるを得ない。そこで、図11にはEL素子の点灯時間率をより向上させることができる点灯制御の態様が示されている。
図11(a)はすでに説明した図4(a)に示す階調に応じたサブフレームごとのEL素子の点灯期間を示すものであり、図11(b)は、前記図7および図8に示した構成を利用し、発光素子としてのEL素子E1 を点灯駆動させる第2の例をタイミングチャートで示したものである。また、図11(c)および(d)は、図11(b)に示すEL素子の点灯駆動動作を実現させる場合に、図7に示す第1走査ドライバ23および第2走査ドライバ24よりもたらされるゲートオン電圧WG1,WG2の出力タイミングを示している。
この図11(b)に示した各サブフレームは、図11(a)に示す各サブフレームにおけるEL素子の点灯期間のみを抜き出し、時間軸に沿って並べた構成とされている。しかも、隣り合う2つのサブフレームの時間の合計が、1走査期間(t0)よりも大きくなるように組み合わせてある。この図11(b)に示す制御態様においても、すでに説明したように第1および第2の書き込みトランジスタTr12 ,Tr13 の交互のオン動作によりキャパシタC1 に対するデータの書き換え動作(上書き動作)が行なわれる。
この場合、前記したように隣り合う2つのサブフレームの時間の合計が、1走査期間(t0)よりも大きくなるように組み合わせてあるので、図11(c)および(d)に示すように、第1および第2の書き込みゲート信号WG1,WG2の発生間隔t3およびt4は、必ず1走査期間(t0)よりも大きな期間になされる。それ故、図11(b)に示す点灯制御によると、図9(b)に示した点灯制御のように、一部に非点灯データ(黒のデータ)の書き込み動作を実行させなければならないという問題も解消することができ、EL素子の点灯時間率を究極的に向上させることができる。
なお、図7に示した実施の形態においては、データ書き込みトランジスタとして2つのTFTを用いて交互にオン動作させるように構成されているが、これは3つ以上のデータ書き込みトランジスタを用意し、順番にオン動作させることでデータを書き込むように構成されていてもよい。
従来のアクティブマトリクス型表示パネルにおける1つの画素に対応する回路構成の一例を示した結線図である。 従来の多階調表現を実現させる場合における各サブフレームごとの点灯パターンを示したタイミング図である。 γ補正カーブの一例を示した特性図である。 γ補正カーブによる多階調表現を実現させる場合の書き込みゲート信号と消去ゲート信号の発生タイミングを示したタイミング図である。 消去ゲート信号の生成手段を示したブロック図である。 図1に示す画素構成によってなされる点灯駆動の制御態様を示した模式図である。 この発明にかかる駆動装置を好適に採用し得る画素構成の例を示した結線図である。 図7に示した画素を多数配列することにより構成した発光表示パネルと、各ドライバとの接続関係を示した模式図である。 図7および図8に示した構成を利用し、発光素子を点灯駆動させる第1の例を示したタイミングチャートである。 図7に示す画素構成によってなされる点灯駆動の制御態様を示した模式図である。 図7および図8に示した構成を利用し、発光素子を点灯駆動させる第2の例を示したタイミングチャートである。
符号の説明
20 画素
21 第1データドライバ
22 第2データドライバ
23 第1走査ドライバ
24 第2走査ドライバ
30 表示パネル
C1 キャパシタ
E1 発光素子(EL素子)
Tr11 駆動トランジスタ
Tr12 第1データ書き込みトランジスタ
Tr13 第2データ書き込みトランジスタ

Claims (7)

  1. 複数のデータ線および複数の走査線の交差位置に配され、それぞれに点灯駆動トランジスタを介して発光制御される複数の発光素子を備えたアクティブマトリクス型発光表示パネルの駆動装置であって、
    前記点灯駆動トランジスタのゲート電位を制御するための複数のデータ書き込みトランジスタと、前記各データ書き込みトランジスタによって順次書き込まれる点灯駆動トランジスタのゲート電位を、その都度書き換えて保持するキャパシタとを備えたことを特徴とする発光表示パネルの駆動装置。
  2. 前記各データ書き込みトランジスタのドレインが、それぞれ点灯駆動トランジスタのゲートに接続され、前記各データ書き込みトランジスタのそれぞれのソースには、映像信号に対応したデータ信号が供給されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の発光表示パネルの駆動装置。
  3. 単位フレーム期間を複数のサブフレーム期間に分割し、前記サブフレーム期間の開始ごとに前記各データ書き込みトランジスタのそれぞれのゲートに対して択一的に順次オン電圧が供給されるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光表示パネルの駆動装置。
  4. 前記発光素子は、有機化合物を発光層に用いた有機EL素子により構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発光表示パネルの駆動装置。
  5. 複数のデータ線および複数の走査線の交差位置に配され、少なくともそれぞれに点灯駆動トランジスタを介して発光制御される複数の発光素子を備えたアクティブマトリクス型発光表示パネルの駆動方法であって、
    単位フレーム期間を複数のサブフレーム期間に分割し、前記各サブフレーム期間に対応して、前記点灯駆動トランジスタのゲート電位を制御するための複数のデータ書き込みトランジスタを択一的に順次オン動作させることを特徴とする発光表示パネルの駆動方法。
  6. 各データ書き込みトランジスタによりもたらされる前記点灯駆動トランジスタのゲート電位をその都度書き換えつつ、前記発光素子を点灯駆動することを特徴とする請求項5に記載の表示パネルの駆動方法。
  7. 前記サブフレーム期間が、γ補正カーブに基づいた点灯時間に設定されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の発光表示パネルの駆動方法。
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