JP2005077783A - 画像形成装置のトナー搬送装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 部品点数が少なく、組立作業が容易で小型のトナー搬送装置を提供する。
【解決手段】 トナー搬送装置３０は、略円筒状のトナー搬送体３１の内部にトナー搬送用コイルばね３２が配置され、反対側端部はシャッタ部材３４の底面３４ｄに接触回転する。トナー搬送体３１にはトナー回収容器３９に連絡するトナー排出口３１ａが設けられ、トナー搬送体３１の外側には開口部３４ａを備えた筒状のシャッタ部材３４が装着されてトナー搬送用コイルばね３２の弾性力により右方向に付勢される。シャッタ部材３４の外側にはトナー回収容器３９が着脱自在に装着される。トナー回収容器３９の交換時にはトナー搬送体３１のトナー排出口３１ａはシャッタ部材３４により閉鎖される。トナー回収容器３９及びシャッタ部材３４を左側に押圧すると排出口３１ａは開口部３４ａと一致し、トナーＴは回収容器３９に排出され回収される。
【選択図】 図２

Description

この発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、クリーニング装置により回収した廃トナーを搬送する画像形成装置のトナー搬送装置に関する。

電子写真方式の画像形成装置においては、画像形成動作の終了後、感光体上に残留したトナーはクリーニング装置により回収され、トナー回収容器に搬送される構成を備えている。図１１は、上記した回収されたトナーをトナー回収容器に搬送するトナー搬送装置１００の一例を説明する図である。

図１１において、感光体１０１に沿ってクリーニングブレード（図示せず）を備えたクリーニング装置（図示せず）が配置されており、クリーニング装置にはトナー搬送装置１００がクリーニングブレードの下側に配置されている。トナー搬送装置１００は、円筒軸方向に沿って開口を備えた略円筒状のトナー搬送体１０３の内部にトナーを搬送する部材であるコイルばね１０４が回転自在に配置され、駆動機構１０８により回転駆動されるように構成されている。トナー搬送体１０３の一端にはトナー排出口１０６が設けられており、図示しないトナー回収容器に連絡している。

トナー搬送体１０３のトナー排出口１０６付近にはシャッタ部材１０９が被せられており、感光体とクリーニング装置が一体に形成されているプロセス装置を画像形成装置から取り外すと、ばね１１０の付勢力によりシャッタ部材１０９がトナー排出口１０６が閉じてトナーの飛散が防止され、プロセス装置を画像形成装置に装着したときは、ばね１１０の付勢力に抗してシャッタ部材１０９が移動してトナー排出口１０６が開かれるように構成されている。

コイルばね１０４のトナー排出口１０６側の端部には、滑動体１０５が嵌め込まれており、コイルばね１０４が回転駆動されるとき、滑動体１０５はトナー搬送体１０３の端部の側壁の上を滑動するから、コイルばね１０４は円滑に回転して摩擦による発熱や騒音が発生することはない。

図示しないクリーニング装置のクリーニングブレードにより感光体から掻き取られた残留トナーは、トナー搬送体１０３の円筒軸方向に沿った開口からトナー搬送体１０３の内部に回収され、回転駆動されるコイルばね１０４によりトナー排出口１０６に向けて搬送され、図示しないトナー回収容器に回収される（特許文献１参照）。
特許第２６８６５７１号公報。

上記した従来のトナー搬送装置は多数の部品から構成されているので、製造コストが高くなるばかりでなく、組立作業を繁雑にし、またトナー搬送装置が大型になる等の不都合があった。この発明は上記課題を解決することを目的とするものである。

この発明は上記課題を解決するもので、請求項１の発明は、トナー排出口を備えた筒状のトナー搬送体と、前記トナー搬送体の内部に配置されて回転駆動されるコイル状のトナー搬送部材と、前記トナー搬送体上に摺動自在に嵌装された前記トナー搬送体のトナー排出口に対応する位置に開口部を備えたシャッタ部材と、前記シャッタ部材の開口部を前記トナー排出口とは一致しない位置に付勢する前記トナー搬送部材と共通の部材で構成される付勢部材とを備え、前記トナー搬送体により搬送されたトナーをトナー排出口から排出するときは、前記付勢部材の付勢力に抗して前記シャッタ部材の開口部を前記トナー搬送体のトナー排出口に一致するよう移動させることを特徴とする画像形成装置のトナー搬送装置である。

そして、前記シャッタ部材は前記付勢部材の端部が当接する受部を備え、前記付勢部材の付勢力によりシャッタ部材の開口部が前記トナー排出口とは一致しない位置に設定される。

また、前記付勢部材の前記シャッタ部材の受部に当接する部分は、その接触面積が小さくなる形状に構成するとよい。

また、前記付勢部材が当接する前記シャッタ部材の受部は、前記付勢部材との接触面積が小さくなる形状に構成してもよい。

請求項５の発明は、トナー排出口を備えた筒状のトナー搬送体と、前記トナー搬送体の内部に配置されて回転駆動されるコイル状のトナー搬送部材と、前記トナー搬送体上に摺動自在に嵌装された前記トナー搬送体のトナー排出口に対応する位置に開口部を備えたシャッタ部材と、前記シャッタ部材の開口部を前記トナー排出口とは一致しない位置に付勢する付勢部材とを備え、前記トナー搬送体により搬送されたトナーをトナー排出口から排出するときは、前記付勢部材の付勢力に抗して前記シャッタ部材の開口部を前記トナー搬送体のトナー排出口に一致するよう移動させることを特徴とする画像形成装置のトナー搬送装置である。

以上説明したとおり、請求項１の発明によれば、トナー搬送体の内部に配置されて回転駆動されるコイル状のトナー搬送部材と、トナー排出口を閉鎖するシャッタ部材の開口部をトナー排出口とは一致しない位置に付勢する付勢部材とを、共通の部材で実現することができ、部品点数を減らすほか、組立作業を容易にし、トナー搬送装置を小型に纏めることができるなどの顕著な効果を奏するものである。

また、請求項２の発明によれば、トナー搬送部材及び付勢部材をシャッタ部材の受部で受けるから、トナー搬送部材及び付勢部材の回転を安定させることができる。

また、請求項３及び４の発明によれば、付勢部材とシャッタ部材の受部との間の接触面積を小さくして回転摺動抵抗を減じ、トナー搬送部材及び付勢部材の回転を円滑にすることができる。

請求項５の発明によれば、トナー搬送体の内部に配置されて回転駆動されるコイル状のトナー搬送部材と、トナー排出口を閉鎖するシャッタ部材の開口部をトナー排出口とは一致しない位置に付勢する付勢部材とを別の部材で構成したから、付勢部材とシャッタ部材の受部との間の回転摺動抵抗を減じ、トナー搬送部材及び付勢部材の回転を円滑にすることができる。

以下、この発明の実施の形態について説明する。

図１は、この発明に係るトナー搬送装置を装着したフルカラー画像形成装置１０の構成の概略を説明する図で、フルカラー画像形成装置１０は、感光体ドラム１１と、その周囲に配置された帯電装置１２、レーザ走査光学系１３、フルカラー現像装置１４、一次転写装置１５、二次転写装置１６、中間転写ベルト１７、感光体ドラム用のクリーニング装置１８、中間転写ベルト用のクリーニング装置１９、及び給紙カセット２０、タイミングローラ２１、定着装置２２、並びに排紙トレイ２３を備えている。

フルカラー現像装置１４は、イエロートナーが装填された現像器Ｙ、マゼンタトナーが装填された現像器Ｍ、シアントナーが装填された現像器Ｃ、及びブラックトナーが装填された現像器Ｋが順次感光体ドラム１１に対向する位置に移動する構成を備えている。上記したフルカラー画像形成装置１０の構成と動作は周知のものであるから、ここでは詳細な説明は省略する。

感光体ドラム用のクリーニング装置１８及び中間転写ベルト用のクリーニング装置１９には、後述するトナー搬送装置が設けられている。クリーニング装置１８及びクリーニング装置１９は、先に説明した従来のクリーニング装置と略同一構成であって、相違点はトナー搬送装置にあるから、以下、トナー搬送装置について説明する。トナー搬送装置には構成の異なる複数の実施例があるので、以下、複数の実施例について順次説明する。

［第１実施例］
図２は、第１実施例のトナー搬送装置の構成を説明する図で、図２の（ａ）はトナー搬送装置の停止状態を示すもので、図２の（ｂ）はトナー搬送装置の駆動状態を示すものである。

図２の（ａ）及び（ｂ）において、感光体（図示せず）に沿ってクリーニングブレードを備えたクリーニング装置（図示せず）が配置されており、クリーニング装置にはトナー搬送装置３０がクリーニングブレードの下側に配置されている。トナー搬送装置３０は、円筒軸方向に沿って開口を備えた略円筒状のトナー搬送体３１の内部に、トナー搬送体３１の内径よりも僅かに細い外径を備えたトナー搬送部材であるトナー搬送用コイルばね３２が回転自在に配置されている。トナー搬送用コイルばね３２の一端は駆動機構３３に結合され、トナー搬送用コイルばね３２の駆動機構３３側とは反対側の端部はシャッタ部材３４の底面３４ｄに接触し、駆動機構３３により回転駆動される。トナー搬送体３１にはトナー回収容器３９に連絡するトナー排出口３１ａが設けられている。

トナー搬送体３１の外側には、有底円筒形状で側壁の一部に開口部３４ａを備えたシャッタ部材３４がトナー搬送体３１の円筒軸方向に移動自在に装着されており、そのシャッタ部材３４の外側には、トナー回収容器３９が着脱自在に装着できるように構成されている。

シャッタ部材３４の底面３４ｄにはトナー搬送用コイルばね３２の端部が当接しており、シャッタ部材３４は、付勢部材でもあるトナー搬送用コイルばね３２の弾性力により図２の（ａ）で右方向に付勢されている。画像形成装置の本体カバーが開放されたとき、或いはトナー回収容器３９を交換するときは、シャッタ部材３４は図２の（ａ）に示す位置に設定され、トナー搬送体３１のトナー排出口３１ａはシャッタ部材３４により閉鎖される。

また、トナー回収容器３９をシャッタ部材３４の外側に装着するため、トナー回収容器３９及びシャッタ部材３４をトナー搬送用コイルばね３２の弾性力に抗して図２の（ｂ）で左側に押圧すると、トナー回収容器３９及びシャッタ部材３４は、図示しない係止手段により、図２の（ｂ）に示す位置に固定される。この位置では、トナー搬送体３１のトナー排出口３１ａはシャッタ部材３４の開口部３４ａと一致し、駆動機構３３により駆動されるトナー搬送用コイルばね３２の回転によりトナー搬送体３１の内部を図２で右方向に搬送されてきたトナーＴは、トナー排出口３１ａ、開口部３４ａを経てトナー回収容器３９に排出され回収される。

［第２実施例］
図３は、第２実施例のトナー搬送装置４０の構成を説明する図で、図３の（ａ）はトナー搬送装置の停止状態を示し、図３の（ｂ）はトナー搬送装置の駆動状態を示すものである。このトナー搬送装置４０は、前記した第１実施例のトナー搬送装置のトナー搬送部材であり付勢部材でもあるトナー搬送用コイルばね３２を、トナー搬送部材として機能するトナー搬送用のコイル部材３７と、シャッタ部材３４を付勢する付勢部材として機能するコイルばね３８との２つの部材に分け、トナー搬送用コイル部材３７が駆動機構３３に結合された駆動体３６に固定されている点であり、その他は第１実施例のものと同一構成を備えているので、同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。

図３の（ａ）及び（ｂ）において、略円筒状のトナー搬送体３１の内部に、トナー搬送体３１の内径よりも僅かに細い外径を備えたトナー搬送用コイル部材３７が、駆動機構３３に結合された駆動体３６に固定され、駆動体３６と共に回転駆動されるように構成されている。

トナー搬送体３１には、トナー回収容器３９に連絡するトナー排出口３１ａが設けられている。また、トナー搬送体３１の外側には、有底円筒形状で側壁の一部に開口部３４ａを備えたシャッタ部材３４が、トナー搬送体３１の円筒軸方向に移動自在に装着されており、そのシャッタ部材３４の外側には、トナー回収容器３９が着脱自在に装着できるように構成されている。

シャッタ部材３４の底面３４ｄと駆動体３６の端部３６ｄとの間にはシャッタ部材３４を付勢するコイルばね３８が配置されており、シャッタ部材３４はコイルばね３８の弾性力により図３の（ａ）で右方向に付勢されている。画像形成装置の本体カバーが開放されたとき、或いはトナー回収容器３９を交換するときは、シャッタ部材３４は図３の（ａ）に示す位置に設定され、トナー搬送体３１のトナー排出口３１ａはシャッタ部材３４により閉鎖される。

また、トナー回収容器３９をシャッタ部材３４の外側に装着するため、トナー回収容器３９及びシャッタ部材３４をコイルばね３８の弾性力に抗して図３の（ｂ）で左側に押圧すると、トナー回収容器３９及びシャッタ部材３４は、図示しない係止手段により、図３の（ｂ）に示す位置に固定される。この位置では、トナー搬送体３１のトナー排出口３１ａはシャッタ部材３４の開口部３４ａと一致し、トナー搬送用コイル部材３７の回転によりトナー搬送体３１の内部を右方向に搬送されてきたトナーＴは、トナー排出口３１ａ、開口部３４ａを経てトナー回収容器３９に排出され回収される。

［第３実施例］
図４は、第３実施例のトナー搬送装置５０の構成を説明する図で、図４の（ａ）はトナー搬送装置の停止状態を示し、図４の（ｂ）はトナー搬送装置の駆動状態を示すものである。

このトナー搬送装置５０は、前記した第１実施例のトナー搬送装置において有底円筒形状のシャッタ部材３４の底面に、トナー搬送部材であるトナー搬送用コイルばね３２の端部を収容する凹部３４ｅを設けたもので、その他は第１実施例のものと同一構成を備えているので、同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。

第３実施例では、シャッタ部材３４の底面に、トナー搬送用コイルばね３２の端部を収容する凹部３４ｅを設けたことにより、トナー搬送体３１及びシャッタ部材３４の内部にトナー搬送用コイルばね３２を安定させて配置することができ、トナー搬送時はトナー搬送用コイルばね３２の回転が安定し、また、シャッタ部材３４を開閉するときもトナー搬送用コイルばね３２が座屈せず、シャッタ部材３４の開閉を円滑に行うことができる。

［第４実施例］
図５は、第４実施例のトナー搬送装置５５の構成を説明する図で、図５の（ａ）はトナー搬送装置の停止状態を示し、図５の（ｂ）はトナー搬送装置の駆動状態を示すものである。

このトナー搬送装置５５は、前記した第１実施例のトナー搬送装置において、トナー搬送体３１の内部に配置されるトナー搬送部材であるトナー搬送用コイルばね３２が、トナー搬送体３１の内径よりも僅かに細い外径を備え、トナー搬送体３１の内面にほぼ接する部分３２ａと、これよりも細径の部分３２ｂとの２つの部分から構成されており、シャッタ部材３４の底面３４ｄにはトナー搬送用コイルばね３２の細径部分３２ｂをガイドするガイド部材３４ｆが形成されたもので、その他は第１実施例のものと同一構成を備えているので、同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。

第４実施例のトナー搬送装置５５では、トナー搬送体３１の内部に配置されるトナー搬送用コイルばね３２は、主としてトナー搬送体３１の内部に位置する部分３２ａはトナー搬送体３１の内径よりも僅かに細くトナー搬送体３１の内面にほぼ接する外径に形成され、主としてトナー搬送体３１の先の有底円筒形状のシャッタ部材３４の内部に位置する部分３２ｂはトナー搬送体３１の内面よりも細径に形成されている。また、シャッタ部材３４の底面３４ｄには、トナー搬送用コイルばね３２の細径部分３２ｂをガイドする円筒形状のガイド部材３４ｆが形成されている。

トナー搬送用コイルばね３２の一端は駆動機構３３に結合され、駆動機構３３側とは反対側の細径部分３２ｂはシャッタ部材３４のガイド部材３４ｆに接触し、駆動機構３３により回転駆動される。

この構成によれば、トナー搬送用コイルばね３２の部分３２ａがトナー搬送体３１の内面に接する部分が短くなり、トナー搬送用コイルばね３２が回転するときの摺動抵抗を軽減することができる。

［第５実施例］
図６は、第５実施例のトナー搬送装置６０の構成を説明する図で、図６の（ａ）はトナー搬送装置の停止状態を示し、図６の（ｂ）はトナー搬送装置の駆動状態を示すものである。

このトナー搬送装置６０は、前記した第３実施例のトナー搬送装置において、有底円筒形状のシャッタ部材３４の底面の凹部３４ｅに接触するトナー搬送部材であるトナー搬送用コイルばね３２の端部に受部である湾曲部３２ｃを形成し、その湾曲部３２ｃの曲面で底面の凹部３４ｅに接触するように構成したもので、その他は第３実施例のものと同一構成を備えているので、同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。

第５実施例では、トナー搬送用コイルばね３２の駆動機構３３側とは反対側の端部に湾曲部３２ｃを形成し、湾曲部３２ｃの曲面でシャッタ部材３４の底面の凹部３４ｅに接触するように構成されている。トナー搬送用コイルばね３２が駆動機構３３により回転するとき、トナー搬送用コイルばね３２の端部がシャッタ部材３４の底面の凹部３４ｅに接触する部分は湾曲部３２ｃの曲面であるから、トナー搬送用コイルばね３２が回転するときの摺動抵抗を軽減することができる。

［第６実施例］
図７は、第６実施例のトナー搬送装置６５の構成を説明する図で、図７の（ａ）はトナー搬送装置の停止状態を示し、図７の（ｂ）はトナー搬送装置の駆動状態を示すものである。

このトナー搬送装置６５は、前記した第１実施例のトナー搬送装置において有底円筒形状のシャッタ部材３４の底面３４ｄに受部である突起３４ｐを設け、トナー搬送部材であるトナー搬送用コイルばね３２の端部を突起により支承するように構成したものであって、その他は第１実施例のものと同一構成を備えているので、同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。

第６実施例では、シャッタ部材３４の底面３４ｄに円環状の突起３４ｐを設けてあり、トナー搬送用コイルばね３２の駆動機構３３側と反対側の端部は、この円環状の突起３４ｐの上に接触するように構成されている。トナー搬送用コイルばね３２が駆動機構３３により回転するとき、トナー搬送用コイルばね３２の端面はシャッタ部材３４の底面の円環状の突起３４ｐの曲面に接触するから、トナー搬送用コイルばね３２が回転するときの摺動抵抗を軽減することができる。

［第７実施例］
図８は、第７実施例のトナー搬送装置７０の構成を説明する図で、図８の（ａ）はトナー搬送装置の停止状態を示し、図８の（ｂ）はトナー搬送装置の駆動状態を示すものである。このトナー搬送装置は、前記した第１実施例のトナー搬送装置のトナー搬送部材であるトナー搬送用コイルばね３２を、トナー搬送用のコイル部材４１とシャッタ部材３４を付勢するコイルばね４２との２つの部材に分けたもので、その他は第１実施例のものと同一構成を備えているので、同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。

図８の（ａ）及び（ｂ）において、略円筒状のトナー搬送体３１の内部に、トナー搬送体３１の内径よりも僅かに細い外径を備えたトナー搬送用コイル部材４１が、駆動機構３３に結合された駆動体３６に固定され、駆動体３６と共に回転駆動されるように構成されている。トナー搬送体３１には、トナー回収容器３９に連絡するトナー排出口３１ａが設けられているほか、トナー搬送体３１の外側には有底円筒形状で側壁の一部に開口部３４ａを備えたシャッタ部材３４が、トナー搬送体３１の円筒軸方向に移動自在に装着されており、そのシャッタ部材３４の外側には、図示されていないが、トナー回収容器３９が着脱自在に装着できるように構成されている。

トナー搬送体３１の端部３１ｄとシャッタ部材３４の底面３４ｄとの間には、シャッタ部材３４を付勢する付勢部材であるコイルばね４２が配置されており、シャッタ部材３４はコイルばね４２の弾性力により図８の（ａ）で右方向に付勢されている。画像形成装置の本体カバーが開放されたとき、或いはトナー回収容器３９を交換するときは、シャッタ部材３４は図８の（ａ）に示す位置に設定され、トナー搬送体３１のトナー排出口３１ａはシャッタ部材３４により閉鎖される。

また、トナー回収容器３９をシャッタ部材３４の外側に装着するため、トナー回収容器３９及びシャッタ部材３４をコイルばね４２の弾性力に抗して図８の（ｂ）で左側に押圧すると、トナー回収容器３９及びシャッタ部材３４は、図示しない係止手段により、図８の（ｂ）に示す位置に固定される。この位置では、トナー搬送体３１のトナー排出口３１ａはシャッタ部材３４の開口部３４ａと一致し、トナー搬送用コイル部材４１の回転によりトナー搬送体３１の内部を右方向に搬送されてきたトナーは、トナー排出口３１ａ、開口部３４ａを経てトナー回収容器３９に排出され回収される。

この構成では、トナー搬送用コイル部材４１がシャッタ部材３４を付勢するコイルばね４２とは独立の部材であるから、シャッタ部材３４の開閉に関係なくトナー搬送用コイル部材４１を駆動することができ、安定してトナーの搬送を行うことができる。

［第８実施例］
図９は、第８実施例のトナー搬送装置７５の構成を説明する図で、図９の（ａ）はトナー搬送装置の停止状態を示し、図９の（ｂ）はトナー搬送装置の駆動状態を示すものである。このトナー搬送装置７５は、前記した第７実施例のトナー搬送装置において、トナー搬送用コイル部材４１を駆動機構３３に結合して回転駆動されるように構成されているほか、シャッタ部材３４を付勢する付勢部材であるコイルばね４２に代えて付勢部材である弾性体４５に置き換えたものであって、その他は第７実施例のものと同一構成を備えているので、同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。

図９の（ａ）及び（ｂ）において、略円筒状のトナー搬送体３１の内部に、トナー搬送体３１の内径よりも僅かに細い外径を備えたトナー搬送用コイル部材４１が駆動機構３３に結合され、回転駆動されるように構成されている。

シャッタ部材３４の底面３４ｄとトナー搬送体３１の端部３１ｄとの間には、シャッタ部材３４を付勢する付勢部材である発泡体などの弾性体４５が配置されており、シャッタ部材３４は弾性体４５の弾性力により図９の（ａ）で右方向に付勢されている。画像形成装置の本体カバーが開放されたとき、或いはトナー回収容器３９を交換するときは、シャッタ部材３４は図９の（ａ）に示す位置に設定され、トナー搬送体３１のトナー排出口３１ａはシャッタ部材３４により閉鎖される。

また、トナー回収容器３９をシャッタ部材３４の外側に装着するとき、トナー回収容器３９及びシャッタ部材３４を弾性体４５の弾性力に抗して図９の（ｂ）で左側に押圧すると、トナー回収容器３９及びシャッタ部材３４は、図示しない係止手段により、図９の （ｂ）に示す位置に固定される。この位置では、トナー搬送体３１のトナー排出口３１ａはシャッタ部材３４の開口部３４ａと一致し、トナー搬送用コイル部材４１の回転によりトナー搬送体３１の内部を右方向に搬送されてきたトナーは、トナー排出口３１ａ、開口部３４ａを経てトナー回収容器に３９に排出され回収される。

この構成では、トナー搬送用コイル部材４１がシャッタ部材３４を付勢する弾性体４５と独立のものであるから、シャッタ部材３４の開閉に関係なくトナー搬送用コイル部材４１を駆動することができ、安定してトナーの搬送を行うことができるほか、シャッタ部材３４とトナー搬送体３１との間を弾性体４５でシールすることができる。

［第９実施例］
図１０は、第９実施例のトナー搬送装置８０の構成を説明する図で、図１０の（ａ）はトナー搬送装置の停止状態を示し、図１０の（ｂ）はトナー搬送装置の駆動状態を示すものである。このトナー搬送装置８０は、前記した第８実施例のトナー搬送装置において、シャッタ部材３４を付勢する付勢部材である弾性体４５を、半円筒形状のゴムシール部材４８に置き換えたもので、その他は第８実施例のものと同一構成を備えているので、同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。

シャッタ部材３４の底面３４ｄとトナー搬送体３１の端部３１ｄとの間には、シャッタ部材３４を付勢する付勢部材である半円筒形状のゴムシール部材４８が配置されており、シャッタ部材３４はゴムシール部材４８の弾性力により図１０の（ａ）で右方向に付勢されている。画像形成装置の本体カバーが開放されたとき、或いはトナー回収容器３９を交換するときは、シャッタ部材３４は図１０の（ａ）に示す位置に設定され、トナー搬送体３１のトナー排出口３１ａはシャッタ部材３４により閉鎖される。

また、トナー回収容器３９をシャッタ部材３４の外側に装着するとき、トナー回収容器３９及びシャッタ部材３４をゴムシール部材４８の弾性力に抗して図１０の（ｂ）で左側に押圧すると、トナー回収容器３９及びシャッタ部材３４は、図示しない係止手段により、図１０の（ｂ）に示す位置に固定される。この位置では、トナー搬送体３１のトナー排出口３１ａはシャッタ部材３４の開口部３４ａと一致し、トナー搬送用コイル部材４１の回転によりトナー搬送体３１の内部を右方向に搬送されてきたトナーは、トナー排出口３１ａ、開口部３４ａを経てトナー回収容器に３９に排出され回収される。

この構成では、トナー搬送用コイル部材４１がシャッタ部材３４を付勢するゴムシール部材４８と独立のものであるから、シャッタ部材３４の開閉に関係なくトナー搬送用コイル部材４１を駆動することができ、安定してトナーの搬送を行うことができるほか、シャッタ部材３４とトナー搬送体３１との間をゴムシール部材４８でシールすることができる。

以上説明したこの発明のトナー搬送装置の複数の実施例では、トナー回収容器は単独のトナー回収容器として説明したが、画像形成装置の現像装置にトナーを供給するトナーホッパーであってもよい。

また、この発明のトナー搬送装置を装着した画像形成装置は、上記したフルカラー画像形成装置に限られるものではなく、モノクロ画像形成装置やＦＡＸ装置など、その他の画像形成装置であってもよいことは言うまでもない。

以上説明したこの発明の実施の形態及び実施例には、以下の発明が含まれる。

（１）前記付勢部材は弾性体で構成され、前記トナー搬送体とシャッタ部材との間をシールすることができることを特徴とする請求項５記載の画像形成装置のトナー搬送装置。

（２）請求項１又は５記載のトナー搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。

（３）トナー排出口を備えた筒状のトナー搬送体と、前記トナー搬送体の内部に配置されて回転駆動されるコイル状のトナー搬送部材と、前記トナー搬送体上に摺動自在に嵌装された前記トナー搬送体のトナー排出口に対応する位置に開口部を備えたシャッタ部材と、前記シャッタ部材の開口部を前記トナー排出口とは一致しない位置に付勢する前記トナー搬送部材と共通の部材で構成される付勢部材とを備え、前記トナー搬送体により搬送されたトナーをトナー排出口から排出するときは、前記付勢部材の付勢力に抗して前記シャッタ部材の開口部を前記トナー搬送体のトナー排出口に一致するよう移動させること
を特徴とするトナー搬送装置におけるトナー搬送方法。

（４）トナー排出口を備えた筒状のトナー搬送体と、前記トナー搬送体の内部に配置されて回転駆動されるコイル状のトナー搬送部材と、前記トナー搬送体上に摺動自在に嵌装された前記トナー搬送体のトナー排出口に対応する位置に開口部を備えたシャッタ部材と、前記シャッタ部材の開口部を前記トナー排出口とは一致しない位置に付勢する付勢部材とを備え、前記トナー搬送体により搬送されたトナーをトナー排出口から排出するときは、前記付勢部材の付勢力に抗して前記シャッタ部材の開口部を前記トナー搬送体のトナー排出口に一致するよう移動させること
を特徴とするトナー搬送装置におけるトナー搬送方法。

この発明は電子写真方式の画像形成装置のクリーニング装置で回収した廃トナーを回収容器３９に排出するためのトナー搬送装置で、部品点数が少なく、組立作業が容易で小型のトナー搬送装置３０を提供することができる。

この発明に係るトナー搬送装置を装着した画像形成装置の構成の概略を説明する図。 第１実施例のトナー搬送装置の構成を説明する図。 第２実施例のトナー搬送装置の構成を説明する図。 第３実施例のトナー搬送装置の構成を説明する図。 第４実施例のトナー搬送装置の構成を説明する図。 第５実施例のトナー搬送装置の構成を説明する図。 第６実施例のトナー搬送装置の構成を説明する図。 第７実施例のトナー搬送装置の構成を説明する図。 第８実施例のトナー搬送装置の構成を説明する図。 第９実施例のトナー搬送装置の構成を説明する図。 従来のトナー搬送装置の構成の一例を説明する図。

符号の説明

１０ フルカラー画像形成装置
１１ 感光体ドラム
１２ 帯電装置
１３ レーザ走査光学系
１４ フルカラー現像装置
１５ 一次転写装置
１６ 二次転写装置
１７ 中間転写ベルト
１８、１９ クリーニング装置
２０ 給紙カセット
２１ タイミングローラ
２２ 定着装置
２３ 排紙トレイ
３０ トナー搬送装置
３１ トナー搬送体
３１ａ トナー排出口
３２ トナー搬送用コイルばね
３２ａ 主として搬送部材の内部に位置する部分
３２ｂ シャッタ部材の内部に位置する部分
３２ｃ 湾曲部
３３ 駆動機構
３４ シャッタ部材
３４ａ 開口部
３４ｄ 底面
３４ｅ 凹部
３４ｆ ガイド部材
３４ｐ 突起
３６ 駆動体
３７ コイル部材
３８ コイルばね
３９ トナー回収容器
４０、５０、５５、６０、６５、７０、７５、８０ トナー搬送装置
４１ トナー搬送用のコイル部材
４２ コイルばね
４５ 弾性体
４８ ゴムシール部材

Claims (5)

1. トナー排出口を備えた筒状のトナー搬送体と、
   前記トナー搬送体の内部に配置されて回転駆動されるコイル状のトナー搬送部材と、
   前記トナー搬送体上に摺動自在に嵌装された前記トナー搬送体のトナー排出口に対応する位置に開口部を備えたシャッタ部材と、
   前記シャッタ部材の開口部を前記トナー排出口とは一致しない位置に付勢する前記トナー搬送部材と共通の部材で構成される付勢部材とを備え、
   前記トナー搬送体により搬送されたトナーをトナー排出口から排出するときは、前記付勢部材の付勢力に抗して前記シャッタ部材の開口部を前記トナー搬送体のトナー排出口に一致するよう移動させること
   を特徴とする画像形成装置のトナー搬送装置。
2. 前記シャッタ部材は前記付勢部材の端部が当接する受部を備え、前記付勢部材の付勢力によりシャッタ部材の開口部が前記トナー排出口とは一致しない位置に設定されること
   を特徴とする請求項１記載の画像形成装置のトナー搬送装置。
3. 前記付勢部材の前記シャッタ部材の受部に当接する部分は、その接触面積が小さくなる形状に構成されていること
   を特徴とする請求項２記載の画像形成装置のトナー搬送装置。
4. 前記付勢部材が当接する前記シャッタ部材の受部は、前記付勢部材との接触面積が小さくなる形状に構成されていること
   を特徴とする請求項２記載の画像形成装置のトナー搬送装置。
5. トナー排出口を備えた筒状のトナー搬送体と、
   前記トナー搬送体の内部に配置されて回転駆動されるコイル状のトナー搬送部材と、
   前記トナー搬送体上に摺動自在に嵌装された前記トナー搬送体のトナー排出口に対応する位置に開口部を備えたシャッタ部材と、
   前記シャッタ部材の開口部を前記トナー排出口とは一致しない位置に付勢する付勢部材とを備え、
   前記トナー搬送体により搬送されたトナーをトナー排出口から排出するときは、前記付勢部材の付勢力に抗して前記シャッタ部材の開口部を前記トナー搬送体のトナー排出口に一致するよう移動させること
   を特徴とする画像形成装置のトナー搬送装置。
   

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