JP2009271276A - 廃トナー回収装置、これを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃トナー回収容器を画像形成装置の装置本体に所定の位置に確実に固定できる廃トナー回収装置を提供する。
【解決手段】廃トナー回収容器7の画像形成装置の本体ケース2内における固定に磁力を用いることで本体ケース2内の所定の位置に確実に固定させる。磁力は引き付け力が経時や環境によってほとんど変化しない(弱くならない)ため、安定した固定機能を発揮する。磁石50を用いる場合は、その位置を、スクリュー33の駆動モータによる駆動部近傍に配置する。磁石50を組付けた回収容器25を本体ケース2内に挿入すると、本体ケース2の側板2a等の金属部に接触または近接し、それらが磁力により引き合うことで容器本体25が所定位置に固定される。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはそれらの複合機などの画像形成装置に用いる廃トナー回収装置に関し、詳細には、トナー画像の形成に伴って発生したクリーニング機構により回収されたトナー(本明細書において、廃トナーと称する)を回収する廃トナー回収装置及びこの廃トナー回収装置を備えた画像形成装置に関する。
特許文献1には、廃トナー回収容器をスライドさせながら画像形成装置の機械本体に投入する構成となっているものが開示されている。本体からの廃トナーの投入口との位置合わせのために奥側に位置決め部材を設けているが手前側のロック機構は特には設けていない。このような構成の場合、廃トナー回収容器に廃トナーが溜まっていない初期の場合には回収容器自体の重量が軽い為に機械動作時の振動等によって位置がずれる恐れがある。
また特許文献2には、廃トナー回収容器内に設けられたブック部と装置本体側の取り付け穴部とのはめ合いで固定する構成となっているものが開示されている。このような構成の場合、回収容器の上下方法及び左右方向にセットするための空きスペース(移動空間)を設ける必要があり、装置本体の廃トナー回収容器部に無駄な空間を必要とする。
また、図9に示す公知例のように、廃トナー回収容器7(以下、単に容器7と記載することもある)の底面7aに凹部7bを設けて、容器7をスライドさせるためのスライドレール40上にバネ性を有する部材41を突出させて凸部を形成し、凹部7bと部材41の嵌め合いにより容器7を固定する方法が知られている。この構成の場合、経時で凸部を構成する部材41のバネ性が弱くなったり、容器7の形状が変化した場合は位置がずれる恐れがある。
他には、画像形成装置本体内の容器7の収容部の開閉カバーにクッション材のようなバネ性のある部材を用いて押し込む方法が知られている。この構成の場合も、経時においてクッション材等の変形により押圧力が弱くなり、位置がずれる恐れがある。
他には、容器7をネジで直接に画像形成装置本体に締結固定する構成が知られている。この構成の場合、容器7を交換する度にいちいちネジを外す動作が必要になり、操作性が良くない。また容器7を交換後にネジを閉め忘れた状態で使われる可能性があり、位置が固定できない恐れがある。
特開平9−204128号公報 特開平5−297775号公報
このような廃トナー回収容器7内は外部から駆動を受け、容器7内の搬送手段(コイル33)を回転する構造である。
このような容器7内の搬送手段が画像形成装置本体の動作時振動やブロー成形による経時での形状変化等により駆動部からはずれてしまい動作しなくなると、廃トナーが容器7内部へ搬送されなくなるので、容器7の投入口付近に廃トナーが溜まってしまい、容器7から溢れることで、クリーニング装置から廃トナー搬送装置への経路にトナーを詰まらせたり、画像形成装置内部に溢れ出して装置内各部を汚染するなど様々な不具合を生ずる恐れがある。
また、同様の現象によりセット検知部のセンサから外れてしまった場合、容器7自体は画像形成装置内に存在するにも拘らず、廃トナー回収容器7がセットされていないと判断され機械を停止し、ユーザーは装置の使用ができない状態となる。さらに故障ということで、CE(カスタマーエンジニア)等が呼ばれることになり経済的なロスが発生してしまう。
本発明は上記従来の問題点にかんがみ、廃トナー回収容器を画像形成装置の装置本体に所定の位置に確実に固定できる廃トナー回収装置を提供することを目的とする。
本発明の廃トナー回収装置のうち請求項1に係るものは、画像形成装置本体に着脱可能に搭載され、クリーニング装置により回収された廃トナーが前記クリーニング装置から投入されて貯留し、該投入、貯留された廃トナーを水平方向かつ前記容器内の長手方向に沿って搬送する廃トナー回収容器と、前記回収容器内で、投入、貯留された廃トナーを水平方向かつ前記容器内の長手方向に沿って搬送させる搬送手段と、前記画像形成装置本体内にセットされたことを検知するセット検知部とを備える廃トナー回収容器において、前記廃トナー回収容器を前記画像形成装置本体内に固定する固定手段が磁力を用いるものであることを特徴とする。
請求項2に係るものは、請求項1に記載の廃トナー回収装置において、前記固定手段が磁石を用いてなることを特徴とする。
請求項3に係るものは、請求項1または2に記載の廃トナー回収装置において、前記固定手段が、前記廃トナー回収容器内に被固定部材として設けた磁石受と、前記画像形成装置本体側に設けた磁石からなることを特徴とする。
請求項4に係るものは、請求項3に記載の廃トナー回収装置において、前記廃トナー回収容器内での前記磁石受けの組付け位置を、前記搬送手段の駆動部の近傍としてなることを特徴とする。
請求項5に係るものは、請求項3に記載の廃トナー回収装置において、前記廃トナー回収容器内での前記磁石受けの組付け位置を、前記セット検知部の近傍としてなることを特徴とする。
請求項6に係るものは、請求項2から5に記載の廃トナー回収装置において、前記磁石としてフェライト磁石を用いてなることを特徴とする。
請求項1から6のいずれかに記載の廃トナー回収装置において、前記廃トナー回収容器がブロー成形によって作成されてなるものであることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る画像形成装置は、トナー画像を担持して回転する像担持体と、該像担持体上のトナー画像を被転写体に転写させる転写装置と、前記トナー画像の転写後に前記像担持体上に残留したトナーを廃トナーとして回収するクリーニング装置とを備え、該クリーニング装置で回収した廃トナーを投入、貯溜される廃トナー回収装置として請求項1から7のいずれかに記載の廃トナー回収装置を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、磁石による磁力を利用した廃トナー回収容器の装置本体への固定手段を設け、廃トナー回収容器の位置決め固定を磁力によって行うことで画像形成装置本体内の所定の位置に確実に固定でき、磁力による引き付け力は経時や環境によってほとんど変化しない(弱くならない)ために、安定した機能(回収容器を本体の所定の位置に固定)を果たせる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
本発明の第1実施例を図1から図8に基づいて説明する。
図1は画像形成装置であるカラープリンタを概略的に示す縦断側面図である。カラープリンタ1の本体ケース2内には、プリンタエンジン3、光ビームを出射する光書込装置4、被転写体である記録媒体Pを収納する記録媒体収納部である給紙カセット5、トナー画像が転写された記録媒体Pを定着処理する定着装置6、トナー画像を転写した後に発生した廃トナーを回収する廃トナー回収容器7等が設けられている。
プリンタエンジン3は、トナー画像を形成し、形成したトナー画像を記録媒体Pに転写する部分であり、像担持体である4つの感光体8(8Y、8C、8M、8K)、各感光体8の周囲に配置された帯電装置である帯電ローラ9、現像装置10、クリーニング装置11、一次転写ローラ12、像担持体及び被転写体である中間転写ベルト13、転写装置である二次転写ローラ14、クリーニング装置15等により構成されている。ここで、本明細書及び図面の記載において、Y、C、M、Kの添え字は、各々イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの色を示しており、これらの添え字は必要に応じて割愛する。
感光体8は、円筒状に形成されて駆動モータ(図示せず)が連結され、駆動モータからの駆動力により中心線回りに回転する。感光体8の外周面には静電潜像が形成される感光層が設けられている。
帯電ローラ9は、感光体8の外周面に当接して配置され、又は、感光体8の外周面と微小な隙間をもって配置されている。この帯電ローラ9に対して電源部(図示せず)から電圧が印加されることにより、帯電ローラ9と感光体8との間でコロナ放電が発生し、感光体8の外周面が一様に帯電される。
光書込装置4は、画像データに応じた光ビームを出射し、一様に帯電された感光体8の外周面を露光する。この露光により、感光体8の外周面に画像データに応じた静電潜像が形成される。
現像装置10は、感光体8に対してトナーを供給する。供給されたトナーは感光体8の外周面に形成されている静電潜像に付着し、感光体8の外周面上の静電潜像がトナー画像として顕像化される。
中間転写ベルト13は、樹脂フィルム又はゴムを基体として形成されたループ状のベルトであり、駆動ローラ16と入口ローラ17とテンションローラ18との回りに巻回され、駆動モータ(図示せず)に連結された駆動ローラ16が回転駆動されることにより矢印A方向に回転する。入口ローラ17とテンションローラ18とは、中間転写ベルト13が矢印A方向へ回転することにより中間転写ベルト13との摩擦力によって従動回転する。
一次転写ローラ12は中間転写ベルト13の内周面側(ループの内側)に配置されており、これらの一次転写ローラ12に転写用電圧が印加されることによって各感光体8上のトナー画像が中間転写ベルト13上に転写される。各感光体8上に形成されたトナー画像は中間転写ベルト13上に順次転写されて重ね合わされ、中間転写ベルト13上にはカラーのトナー画像が形成される。
クリーニング装置11は、トナー画像が中間転写ベルト13に転写された後の感光体8の外周面をクリーニングする。このクリーニングによって、トナー画像が中間転写ベルト13に転写された後に感光体8の外周面上に残留しているトナーや紙粉等が廃トナーとして回収される。
中間転写ベルト13上に形成されたカラーのトナー画像は、中間転写ベルト13と二次転写ローラ14とが当接された転写位置に記録媒体Pが送り込まれたタイミングで二次転写ローラ14に転写用電圧が印加されることにより、記録媒体Pに転写される。記録媒体Pは、給紙カセット5内から給紙されて搬送ローラ19やレジストローラ20により搬送され、トナー画像を転写された後に定着装置6に送り込まれる。トナー画像が転写された記録媒体Pは定着装置6内で熱と圧力とを加えられて定着処理され、この定着処理により溶融したトナー画像が記録媒体Pに定着される。定着処理が終了した記録媒体Pは本体ケース2の上面部に形成されている排紙トレイ21上に排紙される。
クリーニング装置15は、カラーのトナー画像が記録媒体Pに転写された後の中間転写ベルト13の外周面をクリーニングする。このクリーニングによって、トナー画像の転写後に中間転写ベルト13の外周面上に残留したトナーや紙粉等が廃トナーとして回収される。
廃トナー回収容器7は、クリーニング装置11、15で回収された廃トナーがクリーニング装置11、15から投入され、投入された廃トナーを貯溜する部分である。廃トナー回収容器7は本体ケース2に対して着脱可能に取付けられており、廃トナー回収容器7内の廃トナーが満杯状態に近付いた場合に本体ケース2から取り外され、空の廃トナー回収容器7が取付けられる。
プリンタエンジン3の構成部材である感光体8と、各感光体8の周囲に配置された帯電ローラ9と現像装置10とクリーニング装置11とはユニット化してケース22内に収納され、プロセスカートリッジ23(23Y、23C、23M、23K)が形成されている。各プロセスカートリッジ23は本体ケース2内に着脱可能に装着されている。感光体8と帯電ローラ9と現像装置10とクリーニング装置11とがプロセスカートリッジ23としてユニット化されることにより、交換やメンテナンスの作業が容易になり、また、各部材間の位置精度を高精度の維持することができ、形成される画像品質の向上を図ることができる。なお、本実施の形態では、感光体8と帯電ローラ9と現像装置10とクリーニング装置11とはユニット化したプロセスカートリッジ23を例に挙げて説明したが、プロセスカートリッジの構成としては様々のものがあり、例えば、帯電ローラ9、現像装置10、クリーニング装置11の少なくとも一つと感光体8とをケース内に収納してユニット化したものが挙げられる。
図2は、本体ケース2に設けられている側面カバー24を開放した状態を示す斜視図である。側面カバー24を開放することにより、プリンタエンジン3と廃トナー回収容器7とが現われ、プロセスカートリッジ23や中間転写ベルト13及び廃トナー回収容器7の交換等やその他のメンテナンスを行うことができる。中間転写ベルト13とローラ16、17、18とクリーニング装置15とは、ベルトケース13a内に収納されてユニット化されている。
図3は、廃トナー回収容器7を示す斜視図である。廃トナー回収容器7は、容器本体25、容器本体25に接続された廃トナーパイプ26、27等により形成されている。容器本体25は、廃トナー回収容器7を本体ケース2内に着脱する方向に沿って細長い中空の直方体形状に形成され、廃トナーパイプ26、27は容器本体25の長手方向の両端側上面に形成された2つの投入口28、29に接続されている。一方の廃トナーパイプ26は、感光体8をクリーニングするクリーニング装置11(11Y、11C、11M、11K;図1参照)により回収された廃トナーを容器本体25内に投入するためのパイプであり、この廃トナーパイプ26には各クリーニング装置11の廃トナー排出部30(30Y、30C、30M、30K;図2参照)が接続される4つの接続口31が形成され、廃トナーパイプ26の内部にはクリーニング装置11から排出された廃トナーを投入口28に向けて搬送する搬送スクリュー(図示せず)が配置されている。他方の廃トナーパイプ27は、中間転写ベルト13をクリーニングするクリーニング装置15により回収された廃トナーを容器本体25内に投入するためのパイプであり、クリーニング装置15の廃トナー排出部(図示せず)が接続される接続口32が形成され、廃トナーパイプ27の内部にはクリーニング装置15から排出された廃トナーを投入口29に向けて搬送する搬送スクリュー(図示せず)が配置されている。
図4は、容器本体25の構造を示す斜視図である。容器本体25の長手方向の両端側上面には2つの投入口28、29が形成され、これらの投入口28、29には廃トナーパイプ26、27が接続されている(図3参照)。容器本体25内には、容器本体25の長手方向(2つの投入口28、29を結ぶ方向)に沿って延出する搬送手段である搬送スクリュー33が収納され、中心線回りに回転可能に設けられている。搬送スクリュー33は容器本体25内の上部に配置されている。この搬送スクリュー33は、廃トナー回収容器7を本体ケース2内に取付けることにより本体ケース2内に設けられている駆動モータ(図示せず)に連結されて駆動力が伝達される構成とされている。
搬送スクリュー33には、両端側から中央部に向けて逆向きに搬送用螺旋部35a、35bが形成されている。これらの2つの搬送用螺旋部35a、35bは、駆動モータによって搬送スクリュー33が回転駆動されることにより投入口28、29から投入された廃トナーを容器本体25の両端側から中央部側へ搬送する向きに形成されている。投入口28、29から容器本体25内に投入された廃トナーは容器本体25内に貯溜され、搬送スクリュー33に接する高さまで貯溜された後は、搬送スクリュー33の回転により搬送スクリュー33の両端側から中央部側へ搬送される。さらに、容器本体25内の廃トナーが一定量に達した後は、搬送スクリュー33の回転により搬送用螺旋部35a、35bによって搬送された廃トナーはぶつかり合うように押圧されて盛り上がる。2つの搬送用螺旋部35a、35bは、直径及び螺旋部ピッチが同じであって廃トナーを搬送する能力が同じに形成されている。さらに、2つの搬送用螺旋部35a、35bは長さ寸法が同じに形成されている。
このような構成において、画像形成動作が開始されると、各感光体8上にトナー画像が形成され、各感光体8上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト13上に順次転写されることにより中間転写ベルト13上にカラーのトナー画像が形成される。中間転写ベルト13上に形成されたカラーのトナー画像は二次転写ローラ14の働きによって記録媒体Pに転写され、トナー画像が転写された記録媒体Pは定着装置6で定着処理された後排紙トレイ21上に排紙される。
この画像形成動作時において、感光体8上に残留したトナーが廃トナーとしてクリーニング装置11により回収され、及び、中間転写ベルト13上に残留したトナーが廃トナーとしてクリーニング装置15により回収される。
クリーニング装置11により回収された廃トナーは、廃トナーパイプ26内を通って投入口28から容器本体25内に投入される。また、クリーニング装置15により回収された廃トナーは、廃トナーパイプ27内を通って投入口29から容器本体25内に投入される。
ここで、容器本体25には2つの投入口28、29が形成され、クリーニング装置11により回収した廃トナーを廃トナーパイプ26内を通して投入口28まで導き、クリーニング装置15により回収した廃トナーを廃トナーパイプ27内を通して投入口29まで導いている。このため、クリーニング装置11、15により回収した廃トナーを一つにまとめて容器本体25内に導く必要がなく、廃トナーを容器本体25内に導くためのパイプの配管を単純化することができ、廃トナーを導くパイプにおける屈曲箇所を少なくしてパイプ内での廃トナーの詰まりを防止することができる。
図5、図6は容器本体25に磁石を組付けた構成を示す一例であり、図5は縦断側面図を、図6は斜視図を示す。この例では、磁石50の位置を、図示しない駆動モータによる駆動部近傍とした構成としてある。磁石50を組付けた回収容器25を本体ケース2内に挿入すると、本体ケース2側の金属部(例えば:金属板により形成された本体ケース2の側板2a等)に接触または近接し、それらが磁力により引き合うことによって容器本体25は所定の位置で固定される。
本発明の第2の実施例を図7、図8に基づいて説明する。図7は縦断側面図を、図8は斜視図を示す。なお、図1から図6において説明した部分を同じ符号で示し、説明も省略する(以下の実施形態でも同じ)。
本実施例の廃トナー回収容器の基本的構造は第1の実施例と同じであり、異なる点は、磁石50の組付け位置である。すなわち本実施例では、本体ケース2側に磁石50を、容器本体25側に被固定部材(磁石受51:例えば、金属板等)を組付けて構成してある。磁石50の位置としては駆動部及び容器側セット検知部52、本体ケース側セット検知部53両方の近傍に配置した構成である。回収容器25を本体ケース2内に挿入すると、本体ケース2側の磁石50に磁石受51が接触又は近接し、それらが磁力により引き合うことによって回収容器25が所定の位置で固定される。
なお、上述してきた実施1及び2で示した磁石の組付け場所と位置に関してはそれぞれ別の組合せでも問題ない。例えば図7、図8の例において、駆動部とセット検知部を回収容器の同じ側にある構成の一例を示したが、それぞれ別の場所にあっても構わないし、それに伴い磁石又は被固定部材の組合せを変えても良い。
すなわち本発明では、廃トナー回収容器の画像形成装置本体内における固定手段に磁力を用いることで画像形成装置本体内の所定の位置に確実に固定させ、磁力は引き付け力が経時や環境によってほとんど変化しない(弱くならない)ために、安定した機能(回収容器を本体の所定の位置に固定)を果たせる。また位置決め手段に磁石を使用することで、構成を単純にでき安価な廃トナー回収容器を提供できる。
また磁石を装置本体側に設置すれば、交換部品である廃トナー回収容器を安価に提供でき、駆動部近傍付近で位置決めを行うことで、廃トナー回収容器と駆動部との位置関係を正確に決め、確実に容器の搬送手段に動力を伝達させることができる。またセット検知部近傍で位置決めを行うことで、廃トナー回収容器と駆動部との位置関係を正確に決め、確実に容器のセットの有無をセンサに検知させ得る。
また磁石に安価なフェライト磁石を使用することで、安価な廃トナー回収容器を提供でき、容器をブロー成形によって作成することで、廃トナー回収容器を安価に提供できる。
また本発明の廃トナー回収装置により、廃トナー回収容器を画像形成装置本体の所定の位置に確実に固定できる。
本発明の実施対象となる画像形成装置の一例としてカラープリンタを概略的に示す縦断側面図 側面カバーを開放した状態を示すカラープリンタの斜視図 廃トナー回収容器を示す斜視図 廃トナー回収容器の構造を示す斜視図 廃トナー回収容器側でかつ駆動部近傍に磁石を組付けた構成を示す縦断正面図 廃トナー回収容器側でかつ駆動部近傍に磁石を組付けた構成を示す斜視図 画像形成装置本体側に磁石を組付け、廃トナー回収容器側に被固定部材を組付けた構成を示す縦断正面図 画像形成装置本体側に磁石を組付け、廃トナー回収容器側に被固定部材を組付けた構成を示す斜視図 廃トナー回収容器の固定方法の公知例を示す断面図
符号の説明
1:カラープリンタ
2:本体ケース
2a:側板
3:プリンタエンジン
4:光書込装置
5:給紙カセット
6:定着装置
7:廃トナー回収容器
8:感光体
9:帯電ローラ
10:現像装置
11:クリーニング装置
12:一次転写ローラ
13:中間転写ベルト
13a:ベルトケース
14:二次転写ローラ
15:クリーニング装置
16:駆動ローラ
17:入口ローラ
18:テンションローラ
19:搬送ローラ
20:レジストローラ
21:排紙トレイ
22:ケース
23:プロセスカートリッジ
24:側面カバー
25:容器本体
26、27:廃トナーパイプ
28、29:投入口
30:廃トナー排出部
31、32:接続口
33:搬送スクリュー
35a、35b:搬送用螺旋部
40:スライドレール
50:磁石
51:磁石受
52:容器側セット検知部
53:本体ケース側セット検知部
P:記録媒体

Claims (8)

  1. 画像形成装置本体に着脱可能に搭載され、クリーニング装置により回収された廃トナーが前記クリーニング装置から投入されて貯留し、該投入、貯留された廃トナーを水平方向かつ前記容器内の長手方向に沿って搬送する廃トナー回収容器と、
    前記回収容器内で、投入、貯留された廃トナーを水平方向かつ前記容器内の長手方向に沿って搬送させる搬送手段と、
    前記画像形成装置本体内にセットされたことを検知するセット検知部と、
    を備える廃トナー回収容器において、
    前記廃トナー回収容器を前記画像形成装置本体内に固定する固定手段が磁力を用いるものであることを特徴とする廃トナー回収装置。
  2. 請求項1に記載の廃トナー回収装置において、前記固定手段が磁石を用いてなることを特徴とする廃トナー回収装置。
  3. 請求項1または2に記載の廃トナー回収装置において、前記固定手段が、前記廃トナー回収容器内に被固定部材として設けた磁石受と、前記画像形成装置本体側に設けた磁石からなることを特徴とする廃トナー回収装置。
  4. 請求項3に記載の廃トナー回収装置において、前記廃トナー回収容器内での前記磁石受けの組付け位置を、前記搬送手段の駆動部の近傍としてなることを特徴とする廃トナー回収装置。
  5. 請求項3に記載の廃トナー回収装置において、前記廃トナー回収容器内での前記磁石受けの組付け位置を、前記セット検知部の近傍としてなることを特徴とする廃トナー回収装置。
  6. 請求項2から5に記載の廃トナー回収装置において、前記磁石としてフェライト磁石を用いてなることを特徴とする廃トナー回収装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の廃トナー回収装置において、前記廃トナー回収容器がブロー成形によって作成されてなるものであることを特徴とする廃トナー回収装置。
  8. トナー画像を担持して回転する像担持体と、該像担持体上のトナー画像を被転写体に転写させる転写装置と、前記トナー画像の転写後に前記像担持体上に残留したトナーを廃トナーとして回収するクリーニング装置とを備え、該クリーニング装置で回収した廃トナーを投入、貯溜される廃トナー回収装置として請求項1から7のいずれかに記載の廃トナー回収装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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