JP2005077367A - ミクロトーム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ホルダ保持体からホルダが抜けるのを抑制することができるミクロトームを提供する。
【解決手段】ミクロトームのホルダ保持体33は、平板状をなす支持部材34と、該支持部材34上に固定される挟持部材35とから平面視長四角形状に構成されている。この挟持部材35は、支持部材34に取付けられる固定部42と、この固定部42から前方へ突設された挟持部43とから断面略L字状に形成されている。また、挟持部43は前方へ向かうに連れて下方に位置するように傾斜して形成され、これに伴って支持部材34の支持部41の後端部と挟持部43の後端部との間隔pが、支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間隔qよりも広くなっている。また、ホルダ32の後端部の最大肉厚rは、支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間隔qよりも大きく設定されている。
【選択図】 図3
【解決手段】ミクロトームのホルダ保持体33は、平板状をなす支持部材34と、該支持部材34上に固定される挟持部材35とから平面視長四角形状に構成されている。この挟持部材35は、支持部材34に取付けられる固定部42と、この固定部42から前方へ突設された挟持部43とから断面略L字状に形成されている。また、挟持部43は前方へ向かうに連れて下方に位置するように傾斜して形成され、これに伴って支持部材34の支持部41の後端部と挟持部43の後端部との間隔pが、支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間隔qよりも広くなっている。また、ホルダ32の後端部の最大肉厚rは、支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間隔qよりも大きく設定されている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、例えば病理学的試料を薄片状に切断して検鏡試片を得るためのミクロトームに関するものである。
従来、この種のミクロトームには以下に示すものが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。すなわち、特許文献1においては、ミクロトームのホルダ保持体は、平板状をなす下顎部と、該下顎部から上方へ突設された上顎部とから側断面コ字状に構成されている。これら下顎部と上顎部との間には側断面三角形状のミクロトームナイフの後端部が嵌め込まれる嵌込み空間が設けられている。このミクロトームナイフの後端面は、前記上顎部の内奥部に埋設されたマグネットの磁力により吸着されている。また、前記上顎部の先端部には螺合孔が設けられ、当該螺合孔には固定ネジが螺合されるようになっている。そして、この固定ネジは上顎部の先端部上面に設けられた操作レバーにより押し下げられ、同固定ネジがミクロトームナイフを下方へ押圧することによってミクロトームナイフが前記嵌込み空間内で固定されている。
一方、特許文献2においては、ミクロトームのホルダ保持体は、側断面コ字状をなし、その内部には断面略C字筒状をなす締付部材が嵌め込まれている。この締付部材の上面には、内部に雌ネジ孔が形成された固定部が突設され、前記雌ネジ孔は締付部材の開口部まで延設されている。締付部材の内部(嵌込み空間)には側断面三角形状のミクロトームナイフが嵌め込まれている。このミクロトームナイフの後端面は、前記締付部材の内奥部に設けられたマグネットの磁力により吸着されている。また、ミクロトームナイフが締付部材内に嵌め込まれた状態で、前記雌ネジ孔の下端部には押え部材が設けられている。そして、雌ネジ孔に螺入された固定ネジにより押え部材が下方へ押えられ、これに伴って押え部材がミクロトームナイフを下方へ押圧することによってミクロトームナイフが嵌込み空間内で固定されている。
実開昭58−74150号公報(第3〜5頁、図3)
特開平10−90132号公報(第3〜4頁、図1及び図2)
ところが、上記特許文献1及び特許文献2では、いずれもミクロトームナイフの後端面がマグネットの磁力により仮固定されるようになっている。しかしながら、固定ネジを緩め、ミクロトームナイフの取替え及び点検等を行う際に同ミクロトームナイフに前記マグネットの磁力以上の外力が働いた場合には、嵌込み空間からミクロトームナイフが抜け出るおそれがあった。
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ホルダ保持体からホルダが抜け出るのを抑制することができるミクロトームを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明のミクロトームは、前後方向に往復スライドする切断機構を備えたミクロトームにおいて、前記切断機構は、切断刃と、該切断刃を固定する板状のホルダと、該ホルダの後端部を保持するホルダ保持体とを備え、前記ホルダ保持体は、ホルダの一側面を支持する支持板と、該支持板に対向配置される挟持部と、該挟持部とホルダの他側面とを固定する固定手段とを備え、前記支持板の後端部と挟持部の後端部との間隔が同支持板の前端部と挟持部の前端部との間隔よりも広くなるように構成するとともに、ホルダの後端部を肉厚に形成し、当該ホルダの後端部の肉厚を支持板の前端部と挟持部の前端部との間隔よりも大きく形成したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明のミクロトームは、請求項1に記載の発明において、前記固定手段を、挟持部に螺刻された雌ネジ孔と、該雌ネジ孔内に螺着される雄ネジとから構成し、前記雄ネジをホルダの他側面に対して直交方向に配設するとともに、該雄ネジの先端面をホルダの他側面と平行な平坦面によって構成したことを要旨とする。
請求項3に記載の発明のミクロトームは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記雄ネジの先端面に対向するホルダの他側面は平坦面となっていることを要旨とする。
以上詳述したように、本発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明のミクロトームによれば、ホルダ保持体からホルダが抜けるのを抑制することができる。
請求項1に記載の発明のミクロトームによれば、ホルダ保持体からホルダが抜けるのを抑制することができる。
請求項2及び請求項3に記載の発明のミクロトームによれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ホルダの損傷を抑制することができる。
以下、この発明を具体化した最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、ミクロトーム11は、試料12を支持する試料支持機構13、この試料支持機構13の位置調整を行う位置調整機構14、前後方向に往復スライド可能に取付けられ、前記試料を切断する切断機構15を備えている。
図1に示すように、ミクロトーム11は、試料12を支持する試料支持機構13、この試料支持機構13の位置調整を行う位置調整機構14、前後方向に往復スライド可能に取付けられ、前記試料を切断する切断機構15を備えている。
まず、位置調整機構14及び試料支持機構13について説明する。図1に示すように、位置調整機構14は昇降機構16、荒調整機構17及び微調整機構18から構成され、これらは長四角箱状のハウジング19内に配置されている。前記昇降機構16には、仲介台20を介して試料支持機構13が固定支持されている。この試料支持機構13には、人間や動物の臓器、繊維及び植物等がパラフィンにより固められて構成される試料12が支持されるようになっている。
また、上記荒調整機構17に備えられた荒調整ノブ21を回転させることにより、試料支持機構13が昇降機構16に連動して鉛直方向に大まかに位置決めされるようになっている。加えて、微調整機構18に備えられた微調整ノブ22を回転させることにより、試料支持機構13の鉛直方向への微細な位置決めが行われるようになっている。
次に、切断機構15について説明する。図1及び図2に示すように、切断機構15は、支台23に固定されたテーブル24上を水平方向に沿って前後方向に往復スライドするように設けられている。図2に示すように、この切断機構15は切断刃31と、該切断刃31を固定する板状のホルダ32と、該ホルダ32の基端部を保持するホルダ保持体33とを備えている。
図2及び図3に示すように、ホルダ保持体33は、平板状をなす支持部材34と、該支持部材34上に固定される挟持部材35とから平面視長四角形状、側断面コ字状に構成されている。支持部材34には平板状のリブ36が後方へ突設され、同リブ36にはその後端面から前方にかけて支持溝37が切欠き形成されている。図1に示すように、この支持溝37にはボルト38が挿入され、このボルト38を介してホルダ保持体33がテーブル24に取付けられている。
また、図2及び図3に示すように、支持部材34の略中央部には支持突条39が長さ方向に沿って上方へ突設されている。この支持突条39の前方には平坦状の取付部40が形成されている。さらに、この取付部40よりも前方は、前方へ向かうに連れて薄肉となるように傾斜する支持板としての支持部41となっている。
挟持部材35は前記支持部材34の取付部40に取付けられる固定部42と、この固定部42から前方へ延びる挟持部43とから断面略L字状に形成されている。図2に示すように、前記固定部42にはその長さ方向に沿って複数(本実施形態では4つ)の貫通孔44が鉛直方向に形成されている。そして、各貫通孔44に固定ネジ45を嵌挿させ、その先端を支持部材34の取付部40にねじ込むことにより、挟持部材35が支持部材34に固定されている。
図3に示すように、挟持部43は前記支持部材34の支持部41に対向配置されており、前方へ向かうに連れて下方に位置するように傾斜している。この挟持部43の下面の傾斜角度は前記支持部41の上面の傾斜角度よりも大きく設定されている。挟持部43の下面と支持部材34の支持部41の上面との間には装着空間46が形成されている。この装着空間46は、挟持部材35の挟持部43及び支持部材34の支持部41の形状に伴って前方へ向かうに連れて幅狭となっている。すなわち、支持部41の後端部上面と挟持部43の後端下面との間隔pは、同支持部41の前端部上面と挟持部43の前端下面との間隔qよりも広くなっている。
図2に示すように、挟持部43にはその長さ方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では5つ)の雌ネジ孔47が形成されている。図3に示すように、各雌ネジ孔47は、挟持部43の延びる方向に対して直交するように形成されている。
図2及び図3に示すように、上記ホルダ保持体33の装着空間46には、ホルダ32が着脱自在に装着されるようになっている。このホルダ32は、ホルダ32の他側面としての上面をホルダ32の一側面としての下面に対して傾斜させることによって後端部が肉厚となる側断面三角形状に形成されている。このホルダ32の後端部の最大肉厚rは、支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間隔qよりも大きく設定されている。また、このホルダ32の長さ方向中央部には複数(本実施形態では3つ)の固定孔48が等間隔に透設されている。
このホルダ32が装着空間46に装着された状態で、同ホルダ32の下面後端部は前記支持部41に密着された状態で支持されているうえ、ホルダ32の上面にはホルダ保持体33の挟持部43の雌ネジ孔47の延びる方向に対して直交する平坦面が形成されている。
そして、図3に示すように、ホルダ32は、前記雌ネジ孔47に螺着された雄ネジ49により装着空間46内で固定されている。すなわち、雌ネジ孔47及び雄ネジ49により、ホルダ保持体33に対するホルダ32の固定手段が構成されている。また、雌ネジ孔47に雄ネジ49が螺着された状態で、該雄ネジ49はホルダ32の上面に対して直交方向に配設されている。加えて、雄ネジ49の先端面は、ホルダ32の上面と平行な平坦面となっており、該ホルダ32の上面と面接触している。
また、ホルダ32の前端部上面には長四角板状の切断刃31が取付け固定されている。この切断刃31がホルダ32の前端部上面に固定された状態で、前記切断刃31には長四角板状の保護部材50が被覆されている。保護部材50の後端部には、その長さ方向に沿って前記ホルダ32の固定孔48に対応する挿通孔51が設けられている。そして、各挿通孔51を通じて固定ネジ45をホルダ32の固定孔48にねじ込むことにより、切断刃31がホルダ32と保護部材50との間に挟着固定されている。
上記ミクロトーム11の作用について以下に記載する。
さて、上記ホルダ保持体33に切断刃31を装着する場合には、図2に示すように、まず切断刃31及び保護部材50をホルダ32の所定位置(ホルダ前端部)に取り付ける。次いで、同図に一点鎖線で示すように、このホルダ32の後端部をホルダ保持体33の長さ方向外方からその方向と平行に上記装着空間46内に挿入し、ホルダ32の後端面をホルダ保持体33の挟持部材35の内奥面に当接させる。そして、ホルダ32の後端部が装着空間46に完全に挿入された状態で、挟持部材35の雌ネジ孔47に雄ネジ49を螺着し、その先端をホルダ32の上面に押し付けながらホルダ32をホルダ保持体33に固定する。
さて、上記ホルダ保持体33に切断刃31を装着する場合には、図2に示すように、まず切断刃31及び保護部材50をホルダ32の所定位置(ホルダ前端部)に取り付ける。次いで、同図に一点鎖線で示すように、このホルダ32の後端部をホルダ保持体33の長さ方向外方からその方向と平行に上記装着空間46内に挿入し、ホルダ32の後端面をホルダ保持体33の挟持部材35の内奥面に当接させる。そして、ホルダ32の後端部が装着空間46に完全に挿入された状態で、挟持部材35の雌ネジ孔47に雄ネジ49を螺着し、その先端をホルダ32の上面に押し付けながらホルダ32をホルダ保持体33に固定する。
このとき、図3に示すように、雄ネジ49の螺進方向に働く力の水平方向への分力fにより、ホルダ32が装着空間46内奥側へ押し込まれ易くなる。この場合、ホルダ32の後端面とホルダ保持体33の挟持部材35の内奥面との間に僅かな隙間が生じた状態でホルダ32の後端部が装着空間に挿入された場合でも、ホルダ32の後端面はホルダ保持体33の挟持部材35の内奥面に密着され、ホルダ32が適正な位置に固定される。これに伴って、切断刃31も正しい位置に固定されることから、試料12の切断が適切に行われる。
また、前記雌ネジ孔47に雄ネジ49が螺着されたときには、各雄ネジ49はホルダ32の上面に対して直交する方向に配設され、これに伴って雄ネジ49の先端面全体がホルダ32の上面に面接触した状態となっている。このため、雄ネジ49の先端面とホルダ32との接触部分の全体に亘って均一に押圧力が働くようになっており、前記接触部分におけるホルダ32の損傷が抑制される。
上記の様にホルダ32をホルダ保持体33に固定した後、位置調整機構14により試料支持機構13を適度な位置に調整する。そして、ホルダ保持体33を水平方向にスライドさせることにより、試料12の上部を切断刃31で薄片状に切断する。なおこのとき、ホルダ32の後端面はホルダ保持体33の挟持部材35の内奥面に密着した状態で強固に固定されているため、試料12を切断する際にもホルダ32が水平方向に微動することがなく、試料12の切断が円滑に行われる。
さらに、ホルダ32の後端部の最大肉厚rは、支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間隔qよりも大きく形成されていることから、ホルダ32の取替え及び点検等を行う場合に前記雄ネジ49を緩め、ホルダ32に対する押圧力を解放する際にも、ホルダ32の後端部が支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間に引っ掛かる。このため、ホルダ32が装着空間46内に保持され、同ホルダ32がホルダ保持体33から抜けるのが抑制される。
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 本実施形態のホルダ保持体33は、平板状をなす支持部材34と、該支持部材34上に固定支持される挟持部材35とから構成されている。この挟持部材35は、支持部材34に取付けられる固定部42と、この固定部42から前方へ突設された挟持部43とから断面略L字状に形成されている。また、挟持部43は前方へ向かうに連れて下方に位置するように傾斜して形成され、これに伴って支持部材34の支持部41の後端部と挟持部43の後端部との間隔pが、支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間隔qよりも広くなっている。
・ 本実施形態のホルダ保持体33は、平板状をなす支持部材34と、該支持部材34上に固定支持される挟持部材35とから構成されている。この挟持部材35は、支持部材34に取付けられる固定部42と、この固定部42から前方へ突設された挟持部43とから断面略L字状に形成されている。また、挟持部43は前方へ向かうに連れて下方に位置するように傾斜して形成され、これに伴って支持部材34の支持部41の後端部と挟持部43の後端部との間隔pが、支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間隔qよりも広くなっている。
さらに、ホルダ32の後端部の最大肉厚rは、支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間隔qよりも大きく形成されている。すなわち、ホルダ32に対する押圧力が解放された場合にも、ホルダ32の後端部が支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間に引っ掛かる構成となっている。このため、支持部41の前端部と挟持部43の前端部との間隔がホルダ32の後端部の肉厚よりも大きく形成されている上記従来例に比べて、ホルダ32がホルダ保持体33の装着空間46内に確実に保持され、同ホルダ32がホルダ保持体33から抜けるのを抑制することができる。
・ ホルダ保持体33の雌ネジ孔47に雄ネジ49が螺着された場合には、該雄ネジ49はホルダ32の上面に対して直交方向に配設されるようになっている。加えて、雄ネジ49の先端面は、ホルダ32の上面と平行な平坦面となっている。すなわち、雄ネジ49の先端面全体がホルダ32の上面に面接触した状態となっている。このため、雄ネジ49の先端面とホルダ32との接触部分の全体に亘って均一に押圧力が働くようになっているため、長期に亘って使用する際にもホルダ32の損傷を効果的に抑制することができる。
・ ホルダ32の上面は下面に対して傾斜しているため、ホルダ保持体33の雌ネジ孔47に雄ネジ49を螺着するときに、当該雄ネジ49の螺進方向に働く力の水平方向への分力fによってホルダ32が装着空間46の内奥側へ押し込まれるようになっている。従ってこの構成により、ホルダ32の後端面をホルダ保持体33の挟持部材35の内奥面に密着させた状態で、安定かつ強固にホルダ32を固定することができる。
・ 前記ホルダ32は、後端部側ほど厚くなる側断面三角形状に形成され、これに伴ってホルダ保持体33は、その長さ方向外方からホルダ32を上記装着空間46に挿入させる構成となっている。この挿入方法では一般に、ホルダ32の後端面とホルダ保持体33の内奥面とが完全に密着状態となるようにホルダ32を装着するのは難しいが、本実施形態ではホルダ保持体33の雌ネジ孔47に雄ネジ49を螺着することによりホルダ32の後端面がホルダ保持体33の挟持部材35の内奥面に密着し易くなっている。従って、前記切断刃31が試料12に触れたときの衝撃でホルダ32が水平方向に微動することがなく、試料12の切断が円滑に行われ、その結果、検鏡観察に適した厚さの試料12を容易に切断することができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記ホルダ保持体33の支持部材34の支持部41上面を水平面に沿って平行に延びるように形成してもよい。
・ 前記ホルダ保持体33の支持部材34の支持部41上面を水平面に沿って平行に延びるように形成してもよい。
・ 上記挟持部43の形状を以下の様に変更してもよい。すなわち、図4(a)に示すように、上方へ(緩やかに)膨らんだ断面弧状に形成する。また、図4(b)に示すように、下方へ(緩やかに)膨らんだ断面弧状に形成する。なおこのとき、ホルダ保持体33の支持部材34の支持部41上面を水平面に沿って平行に延びるように形成してもよい。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記挟持部は前端に向かうにつれて支持板に近づくように形成され、ホルダの他側面は前端に向かうに連れてホルダの一側面に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のミクロトーム。
・ 前記挟持部は前端に向かうにつれて支持板に近づくように形成され、ホルダの他側面は前端に向かうに連れてホルダの一側面に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のミクロトーム。
・ 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のミクロトームに設けられる切断機構であって、切断刃と、該切断刃を固定する板状のホルダと、該ホルダの後端部を保持するホルダ保持体とを備え、
前記支持板の後端部と挟持部の後端部との間隔が同支持板の前端部と挟持部の前端部との間隔よりも広くなるように構成するとともに、ホルダの後端部を肉厚に形成し、当該ホルダの後端部の肉厚を支持板の前端部と挟持部の前端部との間隔よりも大きく形成したことを特徴とする切断機構。
前記支持板の後端部と挟持部の後端部との間隔が同支持板の前端部と挟持部の前端部との間隔よりも広くなるように構成するとともに、ホルダの後端部を肉厚に形成し、当該ホルダの後端部の肉厚を支持板の前端部と挟持部の前端部との間隔よりも大きく形成したことを特徴とする切断機構。
11…ミクロトーム、15…切断機構、31…切断刃、32…ホルダ、33…ホルダ保持体、41…支持板としての支持部、43…挟持部、47…固定手段を構成する雌ネジ孔、49…固定手段を構成する雄ネジ、p…支持板の後端部と挟持部の後端部との間隔、q…支持板の前端部と挟持部の前端部との間隔、r…ホルダの後端部の肉厚。
Claims (3)
- 前後方向に往復スライドする切断機構を備えたミクロトームにおいて、
前記切断機構は、切断刃と、該切断刃を固定する板状のホルダと、該ホルダの後端部を保持するホルダ保持体とを備え、
前記ホルダ保持体は、ホルダの一側面を支持する支持板と、該支持板に対向配置される挟持部と、該挟持部とホルダの他側面とを固定する固定手段とを備え、
前記支持板の後端部と挟持部の後端部との間隔が同支持板の前端部と挟持部の前端部との間隔よりも広くなるように構成するとともに、ホルダの後端部を肉厚に形成し、当該ホルダの後端部の肉厚を支持板の前端部と挟持部の前端部との間隔よりも大きく形成したことを特徴とするミクロトーム。 - 前記固定手段を、挟持部に螺刻された雌ネジ孔と、該雌ネジ孔内に螺着される雄ネジとから構成し、
前記雄ネジをホルダの他側面に対して直交方向に配設するとともに、該雄ネジの先端面をホルダの他側面と平行な平坦面によって構成した請求項1に記載のミクロトーム。 - 前記雄ネジの先端面に対向するホルダの他側面は平坦面となっている請求項1又は請求項2に記載のミクロトーム。
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