JP2005076925A - 室外ユニットの電装品ユニット及びそれを備えた空気調和装置の室外ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 室外ユニット1の電装品ユニット5は、ユニットケーシング2の内部が鉛直に延びる仕切板25により送風機室S1と機械室S2とに分割された構造を有しており、機械室S2内に配置された上部電装品ユニット51及び下部電装品ユニット52を備えている。下部電装品ユニット52は、機械室S2内に上部電装品ユニット51が配置された状態において、少なくとも一部が機械室S2内から機械室S2外に移動可能である。
【選択図】 図5
Description
この室外ユニットの電装品ユニットでは、第2電装品ユニットがケーシングの前面又は側面の内側に沿うように配置されているため、第2電装品ユニットを機械室内から機械室外へ移動させる作業を容易に行うことができる。
この室外ユニットの電装品ユニットでは、第2電装品ユニットが制御P板を含んでおり、しかも、ケーシングの外側を向くように配置されているため、第2電装品ユニットのメンテナンス等において、第2電装品ユニットを機械室内から機械室外へ移動させることなくアクセスすることができる。
この室外ユニットの電装品ユニットでは、第2電装品ユニットが扉状に開閉できるため、第2電装品ユニットを取り外すことなく、機械室内から機械室外へ移動させることができる。
この室外ユニットの電装品ユニットでは、機械室内から機械室外へ移動させることのない第1電装品ユニットを冷媒回路構成部品の少ない機械室の上部に配置することによって、機械室内のスペースを有効利用することができる。
この室外ユニットの電装品ユニットでは、冷媒回路構成部品が多く配置された機械室の中部や下部に機械室内から機械室外へ移動させることが可能な第2電装品ユニットを配置することによって、冷媒回路構成部品のメンテナンス性を確保することができる。
この室外ユニットの電装品ユニットでは、機械室内から機械室外へ移動させることのない第1電装品ユニットに放熱フィンを設けているため、発熱電気部品を第1電装品ユニットに配置することができる。
この室外ユニットの電装品ユニットでは、第2電装品ユニットが第1電装品ユニットよりも重量が小さいため、第2電装品ユニットの機械室内から機械室外への移動が容易となる。
この空気調和装置の室外ユニットでは、電装品ユニットが、第1電装品ユニットと第2電装品ユニットとの分割構造にすることによって、電装品ユニットが大型化される場合においても、機械室内の空間を有効に利用して機械室に配置できるようになっており、さらに、第2電装品ユニットのみを機械室内から機械室外に移動させることができるようにすることで、機械室内において第2電装品ユニットの近傍に配置された冷媒回路構成部品にアクセスすることができるようになっている。これにより、機械室内に配置された冷媒回路構成部品のメンテナンス性を損なうことなく、電装品ユニットを機械室内に配置することが可能になる。
請求項1にかかる発明では、第1電装品ユニットと第2電装品ユニットとの分割構造にすることによって、電装品ユニットが大型化される場合においても、機械室内の空間を有効に利用して機械室に配置できるようにし、さらに、第2電装品ユニットのみを機械室内から機械室外に移動させることができるようにすることで、機械室内において第2電装品ユニットの近傍に配置された冷媒回路構成部品にアクセスすることができるようになっている。これにより、機械室内に配置された冷媒回路構成部品のメンテナンス性を損なうことなく、電装品ユニットを機械室内に配置することが可能になる。
請求項3にかかる発明では、第2電装品ユニットが制御P板を含んでおり、しかも、ケーシングの外側を向くように配置されているため、第2電装品ユニットのメンテナンス等において、第2電装品ユニットを機械室内から機械室外へ移動させることなくアクセスすることができる。
請求項5にかかる発明では、機械室内から機械室外へ移動させることのない第1電装品ユニットを冷媒回路構成部品の少ない機械室の上部に配置することによって、機械室内のスペースを有効利用することができる。
請求項7にかかる発明では、機械室内から機械室外へ移動させることのない第1電装品ユニットに放熱フィンを設けているため、発熱電気部品を第1電装品ユニットに配置することができる。
請求項9にかかる発明では、電装品ユニットが、第1電装品ユニットと第2電装品ユニットとの分割構造にすることによって、電装品ユニットが大型化される場合においても、機械室内の空間を有効に利用して機械室に配置できるようになっており、さらに、第2電装品ユニットのみを機械室内から機械室外に移動させることができるようにすることで、機械室内において第2電装品ユニットの近傍に配置された冷媒回路構成部品にアクセスすることができるようになっている。これにより、機械室内に配置された冷媒回路構成部品のメンテナンス性を損なうことなく、電装品ユニットを機械室内に配置することが可能になる。
(1)室外ユニットの全体構造
図1は、本発明にかかる室外ユニットの電装品ユニット及び及びそれを備えた空気調和装置の室外ユニットの一実施形態が採用された室外ユニット1を示す斜視図(ユニットケーシングの右前板、天板、ファングリル及び室外ファンを取り除いて図示)である。また、図2は、図1の室外ユニット1から左前板22、左側板23、右側板24及び熱交換器31を除いて示した図である。図3は、図2の室外ユニットを左側面側から見た斜視図である。この室外ユニット1は、空調室外に設置されており、略直方体箱状のユニットケーシング2の内部が鉛直に延びる仕切板25及び熱交換器31の管板26により送風機室S1と機械室S2とに分割されたトランク型の構造を有するものである。この室外ユニット1は、空調室内に配置される室内ユニット(図示せず)に冷媒連絡配管(図示せず)を介して接続されている。
ユニットケーシング2は、主に、底板21と、天板(図示せず)と、左前板22と、左側板23と、右前板(図示せず)と、右側板24と、仕切板25と、管板26とを備えている。
底板21は、ユニットケーシング2の下面部分を構成する横長の略長方形状の金属製の板状部材である。底板21の周縁部は、上向きに折り曲げられている。底板21の下面には、現地据付面に固定される2つの固定脚21aが設けられている。
左前板22は、主に、ユニットケーシング2の左前面部分を構成する金属製の板状部材であり、その下部が底板21にネジ等により固定されている。左前板22には、室外ファンによってユニットケーシング2の背面側及び左側面側から内部に取り込まれた空気を外部に吹き出すための吹出口22aが設けられている。吹出口22aは、本実施形態において、上下に並んで2つ設けられている。また、各吹出口22aには、ファングリル(図示せず)が設けられている。
右前板は、主に、ユニットケーシング2の右前面部分及び右側面の前側部分を構成する金属製の板状部材であり、その下部が底板21にネジ等により固定されている。また、右前板は、その左側部が左前板23の右側部にネジ等により固定されている。
管板26は、ユニットケーシング2の左側面から背面に沿うように配置された略L字形状の熱交換器31の背面側の端面に対応するように設けられた金属製の板状部材であり、その下部が底板21にネジ等により固定されている。そして、管板26のユニットケーシング前面側の端部と仕切板25のユニットケーシング背面側の端部とは、互いにネジ等により固定されている。また、右側板24の背面側の端部は、管板26のユニットケーシング背面側の端部にネジ等により固定されている。
室外ファンは、複数の翼を有するプロペラファンであり、送風機室S1内の熱交換器31の前面側に配置されている。この室外ファンを回転駆動すると、ユニットケーシング2の背面及び左側面を通じて内部に空気が取り込まれて、熱交換器31を通過した後、左前板22の吹出口22aからユニットケーシング2の外部へ空気が吹き出されるようになっている。
冷媒回路構成部品3は、図4に示されるように、熱交換器31、圧縮機32、レシーバ33、四路切換弁34、電動膨張弁35、油分離器36及び閉鎖弁37、38等を備えている。ここで、図4は、図2の室外ユニットのA矢視図(但し、熱交換器を図示するとともに、電装品ユニットを取り除いて図示)である。
圧縮機32は、機械室S2下部の略中央の位置に配置されており、底板21に支持されている。圧縮機32は、冷媒回路内を流れる低圧のガス冷媒を圧縮して昇圧するための機器である。
電動膨張弁35は、機械室S2内において四路切換弁34の右下側に配置されている。電動膨張弁35は、冷媒回路内を流れる高圧の液冷媒の減圧操作及び流量調節を行うための弁である。
閉鎖弁37、38は、本実施形態の室外ユニット1においては、ユニットケーシング2の機械室S2内において右前板の近傍に配置されている。具体的には、閉鎖弁37、38は、右前板の角部近傍の位置、すなわち、レシーバ33の前側に配置されている。そして、本実施形態の室外ユニット1では、冷媒連絡配管がユニットケーシング2内において、閉鎖弁37、38に接続されるようになっている。また、閉鎖弁37、37の上側には、右前板の内面に沿うように、空間S4が設けられており、電装品ユニット5の下部電装品ユニット52(後述)が配置されている。さらに、閉鎖弁37、38の下側には、閉鎖弁37、38に接続された冷媒連絡配管をユニットケーシング2内から前面側、底面側及び側面側から取り出すための空間S5が設けられている。
電装品ユニット5は、運転制御を行うためのマイコン等を含む制御P板やインバータ等の各種電気部品を備えている。本実施形態において、電装品ユニット5は、主に、機械室S2の上部の空間S3に配置された上部電装品ユニット51(第1電装品ユニット)と、機械室S2の右前板の内面に沿うように形成された空間S4に配置された下部電装品ユニット52(第2電装品ユニット)とから構成されている。しかも、下部電装品ユニット52は、機械室S2内に上部電装品ユニット51が配置された状態において、少なくとも一部が機械室S2内から機械室S2外に移動可能である。このように、電装品ユニット5では、上部電装品ユニット51と下部電装品ユニットとの分割構造にすることによって、電装品ユニット5が大型化される場合においても、機械室S2内の空間を有効に利用して機械室S2に配置できるようになっている。また、この電装品ユニット5では、下部電装品ユニット52のみを機械室S2内から機械室S2外に移動させることができるようにすることで、機械S2内において下部電装品ユニット52の近傍に配置された冷媒回路構成部品3にユニットケーシング2の前面側からアクセスすることができるようになっている。このように、機械室S2内に配置された冷媒回路構成部品3のメンテナンス性を損なうことなく、電装品ユニット5が機械室S2内に配置されている。
本実施形態の電装品ユニット5及びそれを備えた室外ユニット1には、以下のような特徴がある。
(A)
本実施形態の電装品ユニット5では、上部電装品ユニット51と下部電装品ユニット52との分割構造にすることによって、電装品ユニット5が大型化される場合においても、機械室S2内の空間を有効に利用して機械室S2に配置できるようにし、さらに、下部電装品ユニット52のみを機械室S2内から機械室S2外に移動させることができるようにすることで、機械室S2内において下部電装品ユニット52の近傍に配置された冷媒回路構成部品3にアクセスすることができるようになっている。
また、電装品ユニット5を分割構造とすることによって、上部電装品ユニット51単体及び下部電装品ユニット52単体の重量や外形サイズを小さくすることができるため、これらの上部電装品ユニット51及び下部電装品ユニット52の生産性やユニットケーシング2に電装品ユニット5を組み込む際の作業性も向上している。
電装品ユニット5では、機械室S2内から機械室S2外へ移動させることのない上部電装品ユニット51を冷媒回路構成部品3の少ない機械室S2の上部(具体的には、空間S3)に配置することによって、機械室S2内のスペースが有効利用されている。しかも、機械室S2内から機械室S2外へ移動させることのない上部電装品ユニット51(具体的には、第1上部基板51a)に放熱フィン51dを設け、インバータ回路やリアクタ等の発熱電気部品を上部電装品ユニット51に配置するようにしているため、これらの発熱電気部品の冷却も効率よく行われるようになっている。
上部電装品ユニット51を冷媒回路構成部品3の少ない機械室S2の上部(具体的には、空間S3)に配置するのに伴い、冷媒回路構成部品3が多く配置された機械室S2の中部や下部に機械室S2内から機械室S2外へ移動させることが可能な下部電装品ユニット52を配置するようにしているため、冷媒回路構成部品3のメンテナンス性が確保されている。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)
下部電装品ユニットを開閉可能にするための具体的な構造は、前記実施形態に限定されず、他の構造であってもよい。
前記実施形態においては、室外ユニットがユニットケーシングの前面を開放することによって内部を見ることができるようになっている構造であるため、下部電装品ユニットが前板の内面に沿って配置されているが、室外ユニットが側面を開放することによって内部を見ることができるようになっている構造の場合には、側板の内面に沿って配置された構成であってもよい。
前記実施形態においては、下部電装品ユニット全体が扉状に開くことができるようになっているが、冷媒回路構成部品のメンテナンス性が確保できるようになっていれば、下部電装品ユニットの一部のみが扉状に開くような構成であってもよい。
2 ユニットケーシング
3 冷媒回路構成部品
5 電装品ユニット
25 仕切板
51 上部電装品ユニット
51d 放熱フィン
52 下部電装品ユニット
S1 送風機室
S2 熱交換器室
Claims (9)
- 略直方体箱状のケーシング(2)の内部が鉛直に延びる仕切板(25)により送風機室(S1)と機械室(S2)とに分割された構造を有する空気調和装置の室外ユニット(1)において、前記機械室に配置された室外ユニットの電装品ユニット(5)であって、
前記機械室内に配置された第1電装品ユニット(51)と、
前記機械室内に配置され、前記機械室内に前記第1電装品ユニットが配置された状態において、少なくとも一部が前記機械室内から前記機械室外に移動可能な第2電装品ユニット(52)と、
を備えた室外ユニットの電装品ユニット(5)。 - 前記第2電装品ユニット(52)は、前記ケーシング(2)の前面又は側面の内側に沿うように配置されている、請求項1に記載の室外ユニットの電装品ユニット(5)。
- 前記第2電装品ユニット(52)は、前記ケーシング(2)の外側を向くように縦向きに配置された制御P板を含んでいる、請求項2に記載の室外ユニットの電装品ユニット(5)。
- 前記第2電装品ユニット(52)は、前記機械室(S2)の外側に向けて扉状に開閉させることが可能である、請求項2又は3に記載の室外ユニットの電装品ユニット(5)。
- 前記第1電装品ユニット(51)は、前記機械室(S2)の上部に配置されている、請求項1〜4のいずれかに記載の室外ユニットの電装品ユニット(5)。
- 前記第2電装品ユニット(52)は、前記第1電装品ユニット(51)の下側に配置されている、請求項5に記載の室外ユニットの電装品ユニット(5)。
- 前記第1電装品ユニット(51)は、少なくとも一部が前記仕切板(25)に沿って配置されており、前記送風機室(S1)内に突出する放熱フィン(51d)を有している、請求項1〜6のいずれかに記載の室外ユニットの電装品ユニット(5)。
- 前記第2電装品ユニット(52)は、前記第1電装品ユニット(51)よりも重量が小さい、請求項1〜7のいずれかに記載の室外ユニットの電装品ユニット(5)。
- 略直方体箱状のケーシング(2)の内部が鉛直に延びる仕切板(25)により送風機室(S1)と機械室(S2)とに分割された構造を有する空気調和装置の室外ユニット(1)であって、
前記機械室に配置された冷媒回路構成部品(3)と、
前記機械室に配置された請求項1〜8のいずれかに記載の室外ユニットの電装品ユニット(5)と、
を備えた空気調和装置の室外ユニット(1)。
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