JP2005076749A - 密封装置 - Google Patents

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国男 樋口
Takashi Masui
孝志 増井
Masahide Sunakawa
雅英 砂川
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Abstract

【課題】軸受内部と外部との間に圧力差があり、且つ軸受内部と外部との間の圧力の高低が逆転し得る環境において、内輪と外輪との間を確実に密封してオイルや水などの流体およびスラッジ等の異物の通過を阻止できる密封装置を提供する。
【解決手段】密封装置1は、軸受2の内輪7に保持されるスリンガ8と、外輪5に保持されるオイルシール9とを備える。オイルシール9の補強環24の第2の環状板28と、スリンガ8の第1の環状板11とを相対向させる。第2の環状板28の第1軸方向S1側の側面32に、第1の環状板11から遠ざかる方向に張り出す環状凹部33を設ける。オイルシール9のシール部材25のサイドリップ40を、環状凹部33に沿う凹部分39から第1の環状板11へ延設させて第1の環状板11に接触させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、軸受の内輪と外輪との間を密封する密封装置に関するものである。
軸受の内輪と外輪との間を密封する密封装置として、種々のものが提案されている。例えば、シール部材によって軸受の内外輪間を密封すると共にこのシール部材の摺動摩擦を低減するために、外輪に保持されて内輪と摺接するシール部材の主リップの、内輪との接触圧を比較的低いものとし、これと共に主リップ近傍にラビリンスシールを設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、径方向内外に配置される回転部材と固定部材との間の環状空間を、軸方向に低圧空間と高圧空間とに仕切る密封装置として、固定部材に保持されるシール部材に、主リップとこの主リップより小型の補助リップとを設け、回転部材の外周面にこれら主リップと補助リップとを接触させるものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−144767号公報。 特開2001−99328号公報。
ところで、鋼材圧延用の圧延機にはロールが用いられているが、このロール用の軸受として、いわゆるオイル潤滑タイプの軸受を用いているものがある。この軸受は、内輪、外輪およびシール部材を含む密封装置で区画された軸受内部に、供給路を介して潤滑用のオイルがエア流と共に供給される一方、軸受内部の潤滑に供したオイルが排出路を介して排出される。密封装置のシール部材は、ロールが鋼材を圧延している間、乾燥雰囲気(ドライ環境)下で、鋼材から生じるスラッジ(鉄粉)等の異物の軸受内部への侵入を防止すると共に、オイルを軸受外部に漏らさないようにしているが、このオイルの漏れをより確実に防止するには、排出路側からオイルを含むエアを吸引して軸受内部を負圧に保つ必要がある。
一方、圧延動作により高温になったロールや軸受を冷却するために、これらロールや軸受等に冷却流体としての水が大量に掛けられることがある。この際、シール部材は、水が掛けられるいわゆるウェット環境下でこの水が軸受内部に浸入しないようにしているが、水の浸入をより確実に防止するには、供給路からのエアの圧力を高めて、軸受内部を大気圧より高い圧力(正圧)に保つ必要がある。
しかしながら、特許文献1記載の構成では、主リップと内輪との接触圧を比較的低いものとしているので、圧力差のある軸受内部と外部との間を確実に密封できずに、オイルの漏出、水の浸入および異物の侵入を招く虞がある。また、特許文献2記載の構成では、補助リップが極めて小型であり、この場合も軸受内部と外部との間を確実に密封できずにオイルの漏出、水の浸入および異物の侵入を招く虞がある。
同様の課題は、圧延機の軸受の密封装置に限らず、他の一般の装置の軸受の密封装置においても存在する。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、軸受内部と外部との間に圧力差があり、且つ軸受内部と外部との間の圧力の高低が逆転し得る環境において、内輪と外輪との間を確実に密封してオイルや水などの流体およびスラッジ等の異物の通過を阻止できる密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、軸受の内輪と外輪との間に配置されてこれら内輪と外輪との間を密封する密封装置において、上記内輪に固定される内側固定筒およびこの内側固定筒から径方向外方へ延設され外輪に近接する第1の環状板を含むスリンガと、上記外輪に固定される金属製の補強環およびこの補強環に一体に接合された環状のシール部材を含むオイルシールとを備え、上記補強環は、外輪に固定される外側固定筒およびこの外側固定筒から径方向内方に延設された第2の環状板を含み、第1および第2の環状板は相対向し、第2の環状板の径方向の中間部を第1の環状板から遠ざかる方向に張り出させることで、第2の環状板の第1の環状板に対する対向面に環状凹部を設け、上記シール部材は、内側固定筒の外周面に接触する環状の主リップと、環状凹部に沿う凹部分と、この凹部分から延設され第1の環状板に接触する環状のサイドリップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、サイドリップを凹部分から延設することで、このサイドリップの容量を増大でき、外輪の回転に対する追従性を高めると共に第1の環状板との接触面積を十分に確保でき、サイドリップと第1の環状板との間を確実に密封できる。その結果、軸受内部と外部との間に圧力差があり、且つ軸受内部と外部との間の圧力の高低が逆転し得る環境において、主リップとサイドリップにより内輪と外輪との間を確実に密封して、例えば密封装置内に封入される潤滑剤の漏れや、水などの流体の浸入およびスラッジ等の異物の侵入を確実に阻止できる。
本発明では、上記第1および第2の環状板の間に主リップおよびサイドリップにより区画される潤滑剤溜まり部が形成される場合がある。この場合、内輪と外輪との間を潤滑剤によって密封することができ、内外輪間をより確実に密封して異物等の侵入をより確実に阻止することができる。さらに、主リップとサイドリップを潤滑してこれら主リップおよびサイドリップが発熱したり磨耗したりすることを防止できる。
本発明では、上記サイドリップは凹部分から径方向斜め外方へ向けて延設され、凹部分とサイドリップとによって断面樋状をなす場合がある。この場合、軸受の回転が停止しているときに、軸受外部から第1および第2の環状板間に侵入してきた水等の流体がサイドリップと第1の環状板との接触部分近傍に滞留することを防止できる。さらに、この流体をサイドリップに対して流れ易くして軸受外部に極めて排出し易くできる。
本発明では、上記シール部材は、主リップよりも第1の環状板側で内側固定筒の外周面に接触する環状の副リップを含む場合がある。この場合、副リップによって、軸受の内外輪間をより確実に密封することができ、水等の流体やスラッジ等の異物が主リップに到達することをより確実に防止できる。
本発明では、上記内輪の外周面と外輪の内周面との間の距離は、密封装置の幅の2倍以上に設定される場合がある。この場合、サイドリップの径方向の長さを十分に確保して第1の環状板との接触面積を十分に確保でき、軸受の内外輪間をより一層確実に密封することができる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の密封装置1を含む軸受2を備える圧延機3の一部縦断面図である。図1を参照して、この圧延機3は例えば多段ミルであり、軸受2は例えば円筒ころ軸受からなる。この軸受2は、圧延機3のバックアップロール4に含まれており、この軸受2の外輪5の外周面6が、図示しないワークロールの外周面に当接してこのワークロールを加圧できるようになっている。
密封装置1は、軸受2の内輪7と外輪5との間に配置されてこれら内輪7と外輪5との間を封止するものである。なお、この密封装置1は、軸受2の第1および第2軸方向S1,S2の両端部に配置されているが、これら両端部における密封装置1の構成は同様であるので、第1軸方向S1側の端部の密封装置1のみについて説明する。また、以下では、軸受2の軸方向S、第1軸方向S1、第2軸方向S2および径方向Rを、単に「軸方向S」、「第1軸方向S1」、「第2軸方向S2」、「径方向R」ともいう。
密封装置1は、軸受2の内輪7に保持されるスリンガ8と、スリンガ8よりも軸受2の内側に配置されて外輪5に保持されるオイルシール9とを備える。
スリンガ8は、内輪7に固定される内側固定筒10と、この内側固定筒10の第1軸方向S1側の端部から径方向Rの外方へ延設されて外輪5に近接する第1の環状板11とを含む。内側固定筒10の第2軸方向S2側の端部内周には、径方向内方へ延びる突環12が環状または円弧状に形成されている。突環12は、軸受2の内輪7の外周面17に形成される凹溝13に係合すると共に、凹溝13の第2軸方向S2側端部に形成される環状の段部14に当接している。これにより、スリンガ8の軸方向Sへの移動が規制されている。内側固定筒10の内周面15には環状のシール部材16が接合されており、このシール部材16は軸受2の内輪7の外周面17に液密的に嵌め合わされている。
対向面としての第1の環状板11の第2軸方向S2側の側面20(以下、単に「第2の側面20」ともいう)の外周縁には、側方(第2軸方向S2)へ延びる環状の縁部21が突設されており、この環状の縁部21の外周面22と軸受2の外輪5の内周面23との間に所定の隙間が設けられている。
オイルシール9は、軸受2の外輪5に固定される金属製の補強環24と、この補強環24に一体に接合されて第1の環状板11に対向する合成ゴム(FKM)製の環状のシール部材25とを備えている。
補強環24は、軸受2の外輪5に固定される外側固定筒26と、この外側固定筒26の第1軸方向S1側の端部から径方向Rの内方に向けて延設され、内周部27がスリンガ8の内側固定筒10に近接する第2の環状板28とを含んでいる。外側固定筒26の第2軸方向S2側の端部外周には、径方向外方に延びる突環29が環状または円弧状に形成されている。この突環29は、軸受2の外輪5の内周面23に形成される凹溝30に係合すると共に、凹溝30の第2軸方向S2側端部に形成される環状の段部31に当接している。これにより、補強環24の軸方向Sへの移動が規制されている。
第2の環状板28は、外側固定筒26と単一の部材を用いて一体に形成されており、第1の環状板11と相対向している。第1の環状板11の第2の側面20に対する対向面としての、第2の環状板28の第1軸方向S1側の側面32(以下、単に「第1の側面32」ともいう)には、環状凹部33が設けられている。具体的には、環状凹部33は、第2の環状板28の径方向Rの中間部34が、スリンガ8の第1の環状板11から遠ざかる方向、すなわち第2軸方向S2側に張り出されることで形成されている。
シール部材25は、外側固定筒26の外周面35および第2の環状板28の第1の側面32の略全面に接合されており、内周部54の一部が、第2の環状板28と内側固定筒10との間から第2軸方向S2に延びて延伸部36を形成している。このシール部材25は、主リップ37と、副リップ38と、凹部分39と、サイドリップ40と、筒状部41とを備えている。
主リップ37は、上記延伸部36に設けられて環状をなしている。この主リップ37は、スリンガ8の内側固定筒10の外周面19の第2軸方向S2側の端部に接触しており、内側固定筒10との間を密封している。また、主リップ37の外周には、ガータスプリング42が装着されており、主リップ37がこのガータスプリング42により締め付けられて内側固定筒10に圧接されている。
副リップ38は、内周部54のうち主リップ37よりも第1の環状板11側、すなわち第1軸方向S1側に設けられて環状をなしている。この副リップ38は、内側固定筒10の外周面19の第1軸方向S1側の端部に接触している。
凹部分39は、シール部材25の径方向中間部に設けられて環状をなしており、第2の環状板28の環状凹部33に沿っている。さらに、第1の環状板11の第2の側面20は、内周側部分が外周側部分に対して窪んでいる。これにより、凹部分39の表面43と第1の環状板11の第2の側面20との間の距離Aは、シール部材25の外周部48における側面44と上記第2の側面20との距離Bよりも長く(A>B)されている。
サイドリップ40は、その根元部45が環状の凹部分39の径方向内側部分に配置されて、環状をなしている。このサイドリップ40は、凹部分39の表面43から第2軸方向S2へ向かうに伴い径方向斜め外方へ向けてテーパ状に延びるように設けられている。これら凹部分39とサイドリップ40とによって、断面樋状をなす環状溝部46が形成されている。また、サイドリップ40の先端部47は、第1の環状板11の第2の側面20と接触している。
筒状部41は、シール部材25の外周部48に設けられており、軸受2の外輪5と外側固定筒26との間に介在している。この筒状部41は、軸受2の外輪5の内周面23に嵌め合わされて外輪5と外側固定筒26との間を密封している。
スリンガ8の第1の環状板11と補強環24の第2の環状板28との間には、シール部材25の主リップ37およびサイドリップ40により区画される潤滑剤溜まり部49が形成されている。具体的には、前述したように、シール部材25の主リップ37がスリンガ8の内側固定筒10の外周面19に接触すると共に、サイドリップ40の先端部47が第1の環状板11の第2の側面20に接触することで、スリンガ8とシール部材25との間に潤滑剤溜まり部49が形成されている。この潤滑剤溜まり部49は、スリンガ8とシール部材25との間に形成される閉空間Cを含んでおり、この閉空間C内全体に潤滑剤が封入されている。
軸受2の内輪7の外周面17と外輪5の内周面23との間の径方向Rの距離Dは、密封装置1の幅Eの2倍以上(D>2E、本実施の形態では2.3倍)に設定されている。なお、密封装置1の幅Eとは、スリンガ8の第1の環状板11の第1軸方向S1側の側面50と、補強環24の外側固定筒26の第2軸方向S2側の側面51との間の軸方向Sの距離をいう。密封装置1の幅Eを上記のように設定することで、シール部材25の径方向Rの長さを十分に確保して、シール部材25の断面積およびサイドリップ40の径方向Rの長さを十分に確保することができる。
内輪7、外輪5および密封装置1で区画された軸受2の内部には、供給路52を介して潤滑用のオイルがエア流と共に供給される一方、軸受2の内部の潤滑に供したオイルが、排出路53を介して排出されるようになっている。
密封装置1は、圧延機3が圧延動作を行っている間、乾燥雰囲気(ドライ環境)下において、鋼板から飛散するスラッジ(鉄粉)等の異物が軸受2内部に侵入することを防止すると共に、潤滑用のオイルを軸受2の外部に漏らさないようにしている。さらに、この圧延機3では、オイルの漏れをより確実に防止するために、排出路53側からオイルを含むエアを吸引して軸受2の内部を負圧に保っており、軸受2内部の圧力が軸受2外部の圧力よりも低くされている。
一方、圧延動作により軸受2等が所定の温度以上になった場合には、軸受2等に冷却流体としての水が大量に掛けられる。この際、密封装置1は、軸受2の外部から水が掛けられるいわゆるウェット環境下で、この水が軸受2内部に浸入しないようにしている。さらに、この圧延機3においては、水の浸入をより確実に防止するために、供給路52からのエアの圧力を高めて、軸受2内部を大気圧より高い圧力(正圧)に保っており、軸受2内部の圧力が軸受2外部の圧力よりも高くされている。
以上の次第で、本実施の形態によれば、シール部材25のサイドリップ40を、凹部分39から延設することで、このサイドリップ40の容量を、凹部分を設けない場合のサイドリップに比べて格段に増大できる。これにより、外輪5の回転に対するサイドリップ40の追従性を高めると共に、第1の環状板11の第2の側面20との接触面積を十分に確保できる。したがって、サイドリップ40と第1の環状板11との間を確実に密封できる。
その結果、圧延機3の圧延動作時および冷却時において、軸受2の内部と外部との間に圧力差があり、且つ軸受2の内部と外部との間の圧力の高低が逆転し得る環境においても、主リップ37とサイドリップ40により内輪7と外輪5との間を確実に密封して、潤滑剤漏れや、水などの流体の浸入およびスラッジ等の異物の侵入を確実に阻止できる。
また、潤滑剤溜まり部49を設けることで、軸受2の内輪7と外輪5との間を潤滑剤によって密封することができ、これら内外輪7,5間をより確実に密封してスラッジ等の異物の侵入をより確実に阻止することができる。さらに、潤滑剤によって主リップ37、サイドリップ40および副リップ38を潤滑することができ、これら主リップ37、サイドリップ40および副リップ38が発熱したり磨耗したりすることを防止できる。
さらにまた、サイドリップ40と凹部分39とにより環状溝部46を形成することで、軸受2の外輪5の回転が停止しているときに、軸受2の外部から第1および第2の環状板11,28間に侵入してきた水等の流体が、サイドリップ40と第1の環状板11との接触部分近傍に滞留することを防止できる。さらに、この流体をサイドリップ40に対して流れ易くして軸受2外部に極めて排出し易くできる。
また、副リップ38を設けることで、軸受2の内外輪7,5間をより確実に密封することができ、水等の流体やスラッジ等の異物が主リップ37に到達することをより確実に防止できる。
さらに、内輪7の外周面17と外輪5の内周面23との間の距離Dを、密封装置1の幅Eの2.3倍に設定することで、サイドリップ40の径方向Rの長さを十分に確保して第1の環状板11との接触面積を十分に確保でき、軸受2の内外輪7,5間をより一層確実に密封することができる。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、軸受2は、ころ軸受に限らず、円錐ころ軸受や玉軸受等でも良い。また、本発明の密封装置を、圧延機以外の他の装置の軸受に用いても良い。
本発明の一実施の形態の密封装置を含む軸受を備える圧延機の一部縦断面図である。
符号の説明
1 密封装置
2 軸受
5 外輪
7 内輪
8 スリンガ
9 オイルシール
10 内側固定筒
11 第1の環状板
17 内輪の外周面
19 内側固定筒の外周面
23 外輪の内周面
24 補強環
25 シール部材
26 外側固定筒
28 第2の環状板
32 第1の側面(対向面)
33 環状凹部
34 中間部
37 主リップ
38 副リップ
39 凹部分
40 サイドリップ
49 潤滑剤溜まり部
D 距離
E 幅
R 径方向

Claims (5)

  1. 軸受の内輪と外輪との間に配置されてこれら内輪と外輪との間を密封する密封装置において、
    上記内輪に固定される内側固定筒およびこの内側固定筒から径方向外方へ延設され外輪に近接する第1の環状板を含むスリンガと、
    上記外輪に固定される金属製の補強環およびこの補強環に一体に接合された環状のシール部材を含むオイルシールとを備え、
    上記補強環は、外輪に固定される外側固定筒およびこの外側固定筒から径方向内方に延設された第2の環状板を含み、
    第1および第2の環状板は相対向し、
    第2の環状板の径方向の中間部を第1の環状板から遠ざかる方向に張り出させることで、第2の環状板の第1の環状板に対する対向面に環状凹部を設け、
    上記シール部材は、内側固定筒の外周面に接触する環状の主リップと、環状凹部に沿う凹部分と、この凹部分から延設され第1の環状板に接触する環状のサイドリップとを含むことを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1において、上記第1および第2の環状板の間に主リップおよびサイドリップにより区画される潤滑剤溜まり部が形成されることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1または2において、上記サイドリップは凹部分から径方向斜め外方へ向けて延設され、凹部分とサイドリップとによって断面樋状をなすことを特徴とする密封装置。
  4. 請求項1,2,または3において、上記シール部材は、主リップよりも第1の環状板側で内側固定筒の外周面に接触する環状の副リップを含むことを特徴とする密封装置。
  5. 請求項1,2,3または4において、上記内輪の外周面と外輪の内周面との間の距離は、密封装置の幅の2倍以上に設定されることを特徴とする密封装置。
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