JP2005075316A - 照明装置 - Google Patents

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光博 苗代
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  • Arrangements Of Lighting Devices For Vehicle Interiors, Mounting And Supporting Thereof, Circuits Therefore (AREA)

Abstract

【課題】 照射範囲の異なる二種類の光による照明を行なうことができる、小型且つ簡易な構成の車両室内照明装置を提供する。
【解決手段】 光源と該光源の光を収斂する集光レンズとを備える光源ユニットと、
前記光源ユニットの光放出側に備えられる光透過性カバーと、を備え、
第1状態のときに、前記光源ユニットから離隔して前記光透過性カバーが位置し、
第2状態のときに、前記光源ユニットに近接して前記光透過性カバーが位置し、
前記光透過性カバーにおいて、前記第1状態のときに前記光源ユニットの光が照射する領域に光拡散処理が施されている、ことを特徴とする照明装置とする。第1状態のときには、光源ユニットから放出された光の一部が拡散された後に外部に放出されることとなり広範囲の照明光が得られる。したがって、第2状態のときに比較して第1状態のときにはより広範囲の照明光が得られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は照明装置に関する。本発明の照明装置は、車両室内を照明することに好適に利用される。
自動車室内用の照明装置としてルームランプが使用されているが、これに加えて、特定の領域をスポット的に照明することに利用されるランプ(以下、「スポット照明ランプ」という)が用いられるようになってきている。スポット照明ランプは例えば、運転者又は乗員の手元を照明することで地図等を参照する際の明かりを提供することに利用される。ルームランプには比較的広い範囲を照明できることが必要とされる一方で、スポット照明ランプには限られた領域のみを照明できることが要望される。このようにルームランプとスポット照明ランプでは求められる照明範囲が異なることから、従来はルームランプ用の光源とスポット照明ランプ用の光源とをそれぞれ用意し、そしてレンズを用いるなどして各ランプの照明範囲を個別に制御していた。
一方、特許文献1には、一つの光源によって照明範囲の異なる二種類の照明光を得ることが可能な車両用照明装置が提案されている。この照明装置では、第1の状態のときには光源の光をレンズによって集光してスポットライト的照明光を得るとともに、第2の状態の時には反射鏡を利用するなどして光源の光を、光源の背後に設置された導光板に導いて間接照明光を得ている。
特開平06−278530号公報
上記のようにルームランプとスポット照明ランプに別々の光源を用いて照明装置を構成した場合には、各光源用のスペースをそれぞれ確保する必要があり結果として照明装置のサイズが拡大化してしまう。また、光源数が増大することに伴い、装置全体の構成も複雑化する。さらに、各光源用の配線が必要となることから照明装置を設置する際の配線数が増加し、作業性の低下を引き起こす。
一方、特許文献1に開示される照明装置では一つの光源によって二種類の照明光が得られるものの、照明範囲の広い光として間接光が利用されていることから、例えば車両のルームランプに求められるような十分な照度が得られない。また、導光板用のスペースを光源の背後に確保する必要があることから、特に奥行き方向に関して装置の小型化が制限を受ける。従って、車両の天井など、奥行き方向に十分な長さを確保することが困難な場所における照明装置としては適当ではなかった。
本発明は以上の課題を解決するために、以下の各構成を提供する。即ち、
光源と該光源の光を収斂する集光レンズとを備える光源ユニットと、
前記光源ユニットの光放出側に備えられる光透過性カバーと、を備え、
第1状態のときに、前記光源ユニットから離隔して前記光透過性カバーが位置し、
第2状態のときに、前記光源ユニットに近接して前記光透過性カバーが位置し、
前記光透過性カバーにおいて、前記第1状態のときに前記光源ユニットの光が照射する領域に光拡散処理が施されている、ことを特徴とする照明装置(第1の構成)である。また、
光源ユニットと、
前記光源ユニットの光放出側に備えられる光透過性カバーと、を備え、
第1状態のときに、前記光源ユニットから離隔して前記光透過性カバーが位置し、
第2状態のときに、前記光源ユニットに近接して前記光透過性カバーが位置し、
前記光透過性カバーが、前記第2状態のときに前記光源ユニットの光が照射する領域に集光レンズを備える、ことを特徴とする照明装置(第2の構成)である。
本発明の照明装置は二つの状態、即ち、光源ユニットから離隔して光透過性カバーが位置する第1状態と光源ユニットに近接して光透過性カバーが位置する第2状態とをとることができる。そして、第1の構成では、第1状態ときに光源ユニットの光は光透過性カバーにおいて光拡散処理を施された領域に照射する。したがって、光拡散処理を受けた後に外部に放出されることとなり、広範囲の照明光が得られる。このように、第2状態のときに比較して第1状態のときにはより広範囲の照明光が得られる。
一方、第2の構成では、第2状態のときに光源ユニットの光は光透過性カバーに備えられた集光レンズを介して外部に放出される。したがって、集光された光が放出される。このように、第1状態のときに比較して第2状態のときにはより狭い範囲の照明光が得られる。
以上のように、本発明の構成によれば照射範囲の異なる二種類の照明光を、照明光ごとに別々の光源を用いることなく作り出すことができる。したがって、光源用のスペースが少なくてよく、照明装置を小型に構成できる。また、使用する光源数の減少によって、装置の構成が簡略化される。また、光源数の減少によって配線数も減少し、照明装置を設置する際の作業性も向上する。
また、本発明の構成では第1状態及び第2状態のいずれの状態においても、カバーを介して取り出された光が直接、照明光として利用される。従って、集光された狭い範囲の光と広範囲の光とがともに十分な照度になるとともに、照明装置の一層の小型化・薄型化が達成される。
尚、第1状態のときの光は、運転席及び助手席、或いは後部座席など比較的広い範囲を対象とした照明に利用できる。他方、第2状態のときの光は、乗員の手元やセンターコンソールの一部、或いは乗員の足元など、比較的狭い範囲を対象とした照明に利用できる。
本発明の照明装置は、光源ユニットの移動及び/または光透過性カバーの移動によって少なくとも二つの状態をとる。即ち、本発明の照明装置は、少なくとも第1状態及び第2状態になることができる。第1状態のときには光源ユニットから離隔して光透過性カバーが位置し、第2状態のときには光源ユニットに近接して光透過性カバーが位置する。照明装置の採り得る状態が二つの場合(第1状態及び第2状態)には、第1状態のときに照明装置は拡散モードとなって広範囲の光を照射する。他方、第2状態のときに照明装置は集光モードとなってスポット的照明光を照射する。
以下、本発明を構成する各要素について説明する。
(光源ユニット)
光源ユニットには少なくとも一つの光源が使用される。光源としてはLED(発光ダイオード)、電球(バルブ)、蛍光灯、冷陰極管などを用いることができる。中でもLEDを採用することが好ましい。LEDは小型であることから、LEDを光源として用いれば光源用のスペースが少なくてすみ、本発明の照明装置をより小型に構成することができる。小型に構成できれば、照明装置のハンドリング性も向上するという利点もある。一方、LEDは消費電力及び発熱量が小さいことから省エネルギー化の要請にも応えるものである。更には、長寿命であることからメンテナンスの面でも有利となる。加えてLEDは振動、衝撃に強いことから信頼性の高い照明装置を構成できるといった利点もある。LEDの種類は特に限定されず、砲弾型(レンズ型)、チップ型等、種々のものを採用できる。
必要とされる照明色に応じて適切な発光色の光源が採用される。例えば、白色系、黄色系、緑色系、青色系、アンバー系などの発光色の光源を使用する。好ましい発光色としては、白色系ないし黄色系、或いはアンバー系を挙げることができる。白色系ないし黄色系の光源を採用すれば照明効果(視認性)の高い照明となる。一方、アンバー系の光源を採用すれば落着いた雰囲気や高級感のある雰囲気などを演出することが可能となる。
紫外線領域の光を発光する光源を使用し、併せて光源の光を受けて蛍光する蛍光体を使用することとしてもよい。この場合には例えば、後述の光透過性カバーの表面に蛍光体を含む層を形成する。このような蛍光体を含む層は蛍光体含有インク若しくは塗料の印刷、塗布などにより又は蛍光体を含むシートの貼着などによって形成することができる。また、蛍光体を光透過性カバー内に含有させることもできる。このような構成では光透過性カバー内で蛍光が生じ、この蛍光が光透過性カバーの光放出面から放出されることによって照明が行われる。
蛍光体の種類は特に限定されず、有機系、無機系を問わず採用することができる。有機系の蛍光体を用いることによりクリアー感のある蛍光色の光を得ることができる。他方、無機系の蛍光体を用いると艶消し感のある蛍光色の光を得ることができる。様々な蛍光色を有する蛍光体を採用することができ、例えば光の三原色である赤色、緑色、又は青色の蛍光色を有する蛍光体の他、それらの中間色を蛍光する蛍光体を用いることができる。複数の蛍光体を組み合わせて用いることもでき、例えば赤色系蛍光体、緑色系蛍光体、及び青色系蛍光体を混合して用いることができる。
複数個の光源を用いて光源ユニットを構成してもよい。この場合、同種の光源を複数用いることも、発光色などの異なる光源を組み合わせて用いることもできる。複数個の光源を用いることにより照度の増強あるいは光の混色による様々な発光色の照明といった効果を得ることができる。尚、光源の使用数は各光源の輝度、求められる照度等を総合的に考慮して定めることができる。複数個の光源を用いる例として、赤色系LED、緑色系LED、及び青色系LEDの3種を併用するものを挙げることができる。このような光源によれば各LEDの混色によって白色光を得ることができる。また各LEDの発光状態、発光量を制御すれば所望の色の光を得ることもできる。
本発明の一態様では光源ユニットに、光源の光を収斂する集光レンズが備えられる。この態様では集光レンズの作用によって光束の狭い光が光源ユニットから放出される。
本発明の一態様では、可動式の光源ユニットが用いられる。光源ユニットの可動方式としては機械式(スプリング式、バネ式、スクリュー式、ネジ式、カム式など)及び電動式(モータ及びギアによる可動)を例示できる。具体的には例えば、照明装置筐体又は光透過性カバーにネジ式ジョイントを介して光源ユニットを連結し、光源ユニットの回転又は照明装置筐体若しくは光透過性カバーの回転によって光透過性カバーと光源ユニットの位置が連続的に変化するようにする。
(光透過性カバー)
光源ユニットの光放出側に光透過性カバーが備えられ、光源ユニットの光は当該光透過性カバーを介して外部に放射される。光透過性カバーの材質は、光源ユニットの光に対して透過性であれば特に限定されない。好ましくは透明(無色透明、有色透明を含む)な材料により光透過性カバーを構成する。また、加工が容易で耐久性に優れた材料により光透過性カバーを構成することが好ましい。具体的には例えば、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ガラス等を材料として光透過性カバーを形成することができる。
本発明の一態様では、光透過性カバーは可動式であって少なくとも二つの状態を採る。即ち、この態様では、光透過性カバーはその位置を変化させることによって少なくとも第1状態(光源ユニットから離隔した第1位置)と第2状態(光源ユニットに近接した第2位置)となる。光透過性カバーの可動方式としては機械式(スプリング式、バネ式、スクリュー式、ネジ式、カム式など)及び電動式(モータ及びギアによる可動)を例示できる。具体的には例えば、照明装置筐体又は光源ユニットにスプリングやバネ等によって光透過性カバーを連結し、そして光透過性カバーを後方へと押すことにより筐体への固定が一時的に解除されて光透過性カバーが前方へと移動(突出)するように構成することができる。
本発明の一態様では光源ユニットから集光した光が放出される。この態様では光透過性カバーにおいて、照明装置が第1状態のときに光源ユニットの光が照射する領域に光拡散処理が施されている。かかる構成では、照明装置が第1状態のときに光源ユニットから放出される光の一部は光透過性カバーを通過する際に拡散される。その結果、光透過性カバーの外表面(光放出面)から照射範囲の広い光が放出される。また、光透過性カバーの拡散作用によって光密度分布の均一化が図られることから、照度ムラの少ない光による照明が可能となる。
この態様では、照明装置が第2状態のときに上記光源ユニットの光が照射する領域には光拡散処理が施されていないことが好ましい。このように構成することによって、照明装置が第2状態のときには光源ユニットの光は光透過性カバーによって拡散されることなく外部に放出されることとなる。つまり、光源ユニットの集光した光が拡散作用を受けることなく外部放射光として利用される。
一層集光した光による照明を可能とすべく、光透過性カバーにおいて、照明装置が第2状態のときに光源ユニットの光が照射する領域に集光レンズを設けることが好ましい。かかる構成では、照明装置が第2状態のときに光源ユニットの光が集光レンズによる集光作用を受けて外部に放出されることとなる。したがって、照射範囲が一層絞られた光による照明が可能となる。このように、光透過性カバーによって光源ユニットの光の照射範囲を制御してもよい。
本発明の他の態様では、光源ユニットから広範囲の光が放出される。この態様では、光透過性カバーにおいて、照明装置が第2状態のときに光源ユニットの光が照射する領域に集光レンズが設けられる。かかる構成では、照明装置が第2状態のときに光源ユニットから放出される光は集光レンズによって集光された後に外部に放出される。その結果、光透過性カバーの外表面(光放出面)から照射範囲の狭い光が放出される。このように、この態様では光透過性カバーによって光源ユニットの光の照射範囲が制御される。
この態様のときも、光透過性カバーにおいて、照明装置が第1状態のときに光源ユニットの光が照射する領域に光拡散処理が施されていることが好ましい。かかる構成では、照明装置が第1状態のときに光源ユニットから放出される光の一部は光透過性カバーを通過する際に拡散される。その結果、光透過性カバーの外表面(光放出面)から照射範囲の広い光が放出される。また、光透過性カバーの拡散作用によって光密度分布の均一化が図られることから、照度ムラの少ない光による照明が可能となる。
上記の光拡散処理を、照明装置が第1状態のときにのみ光が照射する領域に限って行うことが好ましい。換言すれば、照明装置が第2状態のときに上記光源ユニットの光が照射する領域には光拡散処理が施されていないことが好ましい。このように構成することによって、照明装置が第2状態のときには光源ユニットの光が光透過性カバーによって拡散されることなく外部に放出されることとなる。したがって、光源ユニットの光は集光レンズによる集光作用のみを受けて外部に放出される。
光透過性カバーにおける光拡散処理は、光透過性カバーの表面に規則的又は不規則的なパターンの凹凸(溝)を形成することや、光透過性カバーの表面に光拡散性フィルムを貼付することなどによって行われる。尚、光拡散性カバーの表面に光拡散処理を施すのではなく、光透過性カバー内に光拡散剤(例えばシリカゲルや酸化チタン)を含有させることによって光透過性カバー内において光拡散効果が得られるようにしてもよい。
(スイッチ)
照明装置の状態を切替えるためのスイッチ(切替スイッチ)が使用される。即ち、切替スイッチの操作によって照明装置が第1状態から第2状態、又は第2状態から第1状態へと切替えられる。切替スイッチは照明装置に備えられてもよいし、或いは照明装置とは別に備えられてもよい。
切替スイッチは、照明装置を設置した際に使用者の操作に支障のない位置に備えられる。切替スイッチが照明装置に備えられる構成を採用する場合には例えば、照明装置の前面又は側面に切替スイッチが設けられる。
切替スイッチを照明装置の電源スイッチと兼用することもできる。即ち、電源のオンオフと照明モードの切替えとを一つのスイッチによって行うこととしてもよい。例えば、プッシュ式のスイッチとし、スイッチを押すごとに照明装置の電源オン(拡散モード)、拡散モードから集光モードへの変換、及び照明装置の電源オフと順に移行するように設定することができる。
光源ユニット又は光透過性カバーの位置を変えるための機構を照明装置が備える構成としてもよく、この場合には切替スイッチを別途設ける必要はない。
本発明の実施例を図1及び図2に示す。図1は車両室内用照明装置1(以下、「照明装置1」という)がルームランプモード時の状態を示す図であって、図1aは斜視図、図1bは図1aのA−A線断面図である。図2は照明装置1のマップランプモード時の状態を示す図であって、図2aは斜視図、図2bは図2aのB−B線断面図である。
照明装置1は、筐体10、光源ユニット20、及びカバー30を備える。筐体10は一端側が開口した中空円柱形状をしており、光を透過しない樹脂(本実施例ではグレーに着色された樹脂)でできている。筐体10内部の開口部に近い領域には、後述する光透過性カバー30の脱落を防止するとともにその位置決めをする突起部11が、内周に沿って形成されている。
筐体10内には光源ユニット20が収納される。光源ユニット20は台座25を介して筐体10に固定されている。光源ユニット20にはレンズ型LED21が三個内蔵されている。この実施例では各LED21のレンズ頂点を結ぶ直線が正三角形を形成するように各LED21を配置している。LEDの配置態様はこれに限られず、また使用するLEDの数についても必要とされる照度などを基準として任意に選択できる。本実施例で使用されるLED21はいずれも白色系ないし黄色系の発光色を有する。各LED21は、所定の配線パターン及び制御回路等が形成された基板に設置されており、図示しない配線を介して給電される。尚、照明装置1の使用時には、照明装置1と離れた位置(例えば運転席周りのパネルやセンターコンソール)に電源スイッチ(図示せず)が設置される。
光源ユニット20の光放出側を被覆するようにしてカバー30が筐体10に装着される。カバー30は光透過性樹脂製であって、そこを介して光の放出が行われる光放出部31と、当該放出部31に連続する側部32とから構成される。光放出部31の中央には集光レンズ33が形成されている。光放出部31の内表面において、集光レンズ33が形成されていない領域34には光拡散処理が施されている。この実施例ではサンドブラストによって不規則な微細な溝を形成している。
カバー30の側部32において開口部側の端部には、外周に沿って突起部35が形成されている。
カバー30の側部32からの光の漏洩を防止するために、当該側部32の内表面又は外表面に光反射性層を形成したり、光を透過しない材料によって当該側部32を形成したりしてもよい。
カバー30はスプリング40を介して筐体10に連結されている。当該スプリング40の作用によってカバー30はその位置を前後に移動可能となっている。スプリング40と筐体10との連結部にはプッシュ式ロック機構(図示せず)が備えられている。カバー30が筐体10内に収納された位置(図1)のときにカバー30を後方へ押せば当該ロックが解除され、スプリング40が伸張してカバー30が前方へと押し出される。そして、カバー30に設けられた突起部35及び筐体内10に設けられた突起部11とが嵌合し、これによってカバー30は前方へと突出した状態で筐体10に一時的に固定される(図2)。次に、この状態のときにカバー30を筐体10側に押し込めばスプリング40が収縮して光透過性カバー30が筐体10内に収納され、そして前述のロック機構によって固定される。
照明装置1は例えば自動車ルーフ部に、その筐体10部分が埋設された状態で設置される。
次に、照明装置1の照明態様について説明する。まず初期状態(電源オフ)では、カバー30が筐体10内に収納された状態(図1、第2状態)にある。この状態において電源スイッチを操作して照明装置1をオンにすると、光源ユニット20が給電されて各LED21が点灯する。各LED21からはLED自体のレンズの作用によって集光された光が放出される。放出された光の多くは、カバー30に形成された集光レンズ33に至り、集光作用を受けた後にカバー30の外表面より外部に放出される。その結果、高度に集光された照射範囲の狭い光による照明が行われる(マップランプモード)。この状態においてカバー30を後方へと押すと、上述したようにスプリングの作用によってカバー30が前方へと突出し(図2、第1状態)、ルームランプモードとなる。ルームランプモードでは、光源ユニット20から離隔してカバー30が位置する。したがって、カバー30の光放出部31に到達するまでに、光源ユニット20から放出された光の光束が広がる。その結果、カバー30の光放出部31の広範囲の領域に光源ユニット20の光が照射することとなり、光放出部31の広い範囲より光が放出される(ルームランプモード)。ここで、光源ユニット20の光の一部は、カバー30の光放出部31において光拡散処理を施した領域34に照射する。したがって、当該光はカバー30を通過する際に光拡散作用を受けて拡散・混合されることとなる。これによって照度の均一化が図られることとなり、照度ムラの少ない光による照明が可能となる。
尚、電源スイッチの操作によって、カバーの位置に関係なく光源ユニット20のオンオフが切替わる。したがって例えば、光源ユニット20が消灯状態でルームランプモード位置にあるときに電源スイッチを操作すれば、マップランプモードを経ることなくルームランプモードの照明が行なわれる。
以上の実施例ではレンズ型LEDを使用しているが、これに代えてSMDタイプ(表面実装型)のLEDを使用してもよい。この場合にはLEDの光放出方向に集光レンズを設置し、LEDの光が一旦集光した後にカバーに照射するように構成することが好ましい。LEDを複数使用する場合には集光レンズをLEDごとに設けてもよく、又は複数個のLEDの光を集光することが可能な集光レンズを使用してもよい。
本発明の他の実施例を図3に示す。図3aは車両室内用照明装置2(以下、「照明装置2」という)の斜視図であり、図3bはルームランプモード時の状態を示す断面図(図3aのC−C線位置)ある。図3cは照明装置2がマップランプモード時の断面図(図3aのC−C線位置)である。
照明装置2は、筐体50、光源ユニット60、カバー70、及びリフレクタ80を備える。
筐体50は光を透過しない樹脂(本実施例ではグレーに着色された樹脂)からなり、片側が開口するとともに、その内部には光源ユニット60を収納するための空間が設けられている。光源ユニット50はネジ式ジョイント80によって前後方向に可動可能な状態で筐体50に装着される。図では省略しているが、光源ユニット60を駆動するためのモータ及びギアが備えられており、これらの部材によって光源ユニット60は前後に移動可能となっている。尚、照明装置2の使用時には、照明装置2と離れた位置(例えば運転席周りのパネルやセンターコンソール)に電源スイッチ(図示せず)が設置される。同様に、光源ユニット60の位置を変化させるためのスイッチ(切替スイッチ)も照明装置2から離れた位置(例えば運転席周りのパネルやセンターコンソール)に設置される。照明装置2では、当該切替スイッチの操作によって、光源ユニット60を所定範囲内の任意の位置に移動させることが可能となっている。
光源ユニット60の光放出側を被覆するようにしてカバー70が筐体50の開口部に装着される。カバー70は光透過性樹脂製であって、その中央には集光レンズ71が形成されている。カバー70の内表面において、集光レンズ71が形成されていない領域には光拡散処理が施されている。この実施例ではサンドブラストによって不規則な微細な溝を形成している。
光源ユニット60とカバー70との間の空間を囲繞するようにしてリフレクタ80が備えられる。リフレクタ80はその表面に光反射率の高い金属材料(AlやAg)を蒸着した樹脂からなる。
光源ユニット60にはSMDタイプのLED61が1個内蔵されている。LED61は青系発光ダイオードチップと、LEDチップの周りに配される黄色系蛍光体とによって構成されている。LEDチップから放出された光の一部は蛍光体によって黄色光へと変換される。その結果、LEDチップの青色光と蛍光体による黄色光とが混色することによって得られる白色の光がLED光として放出される。LEDは、所定の配線パターン及び制御回路等が形成された基板に設置されており、図示しない配線を介して給電される。
照明装置2は例えば自動車ルーフ部に、その筐体50部分が埋設された状態で設置される。
以下、照明装置2の照明態様について説明する。まずルームランプモード時では、光源ユニット60が、ネジ式ジョイント部90に完全に収納された状態にある(図3b、第1状態)。この状態において電源スイッチを操作して照明装置2をオンにすると、光源ユニット60が給電されてLED61が点灯する。LED61から放出された光はその光束を拡げつつ進行し、その結果カバー70の広範囲の領域に光源ユニット60の光が照射する。したがって、カバー70の広い範囲より光が放出されることとなる(ルームランプモード)。ここで、光源ユニット60の光の一部は、カバー60において光拡散処理を施した領域に照射する。したがって、当該光はカバー60を通過する際に光拡散作用を受けて拡散・混合されることとなる。これによって照度の均一化が図られることとなり、照度ムラの少ない光による照明が可能となる。一方、リフレクタ80を設置したことによって、光源ユニット60から放出された光の中でカバー方向に進行しない光(即ち横方向に放出された光)をリフレクタ80によってカバー70方向の光に変換できる。したがって、光利用率が高まり、照度が向上する。しかも、リフレクタ80によって光の拡散作用も奏され、照度の一層の均一化が図られる。
次に、切替スイッチを操作して光源ユニット60を前方側へと移動させると、光源ユニット60がカバー70に近接した状態となる(図3c、第2状態)。この状態では、光源ユニット60から放出された光の多くがカバーの集光レンズ71に至り、集光作用を受けた後にカバー70の外表面より外部に放出される。その結果、高度に集光された照射範囲の狭い光による照明が行われる(マップランプモード)。
尚、電源スイッチの操作によって、カバー70の位置に関係なく光源ユニット60のオンオフが切替わる。したがって例えば、光源ユニット60が消灯状態でマップランプモード位置にあるときに電源スイッチを操作すれば、ルームランプモードを経ることなくマップランプモードの照明が行なわれる。
ここで、照明装置2は、上記のルームランプ時の位置(第1位置)及びマップランプモード時の位置(第2位置)の間の任意の位置に光源ユニット60を一時的に固定することができるように構成されている。光源ユニット60の位置が変われば、光源ユニット60から放出された光のカバー70への入射態様が変化する。このことはすなわち光源ユニット60の位置を調節することにより目的に応じた照明光が得られることを意味する。具体的には、光源ユニット60の位置を前方側に移動させることにより光源ユニット60がカバー70に近づき、カバー70の集光レンズ71に入射する光が多くなるとともに、集光レンズ71以外の領域を介して外部に放出される光が少なくなる。その結果、より照射範囲の狭い光による照明が行われる。これとは逆に光源ユニット60の位置を後方側に移動させれば、光源ユニット60がカバー70から離れ、カバー70の集光レンズ71に入射する光が少なくなるとともに集光レンズ71以外の領域を介して外部に放出される光が多くなる。その結果、より照射範囲の広い光による照明が行われる。
以上の実施例では光源ユニット60の位置の変更(又は調節)を電動で行っているが、例えば光源ユニット60を直接又は他の部材を介して手動で回転できるようにしてもよい。
以上の実施例ではSMDタイプのLEDを使用しているが、これに代えてレンズタイプのLEDを使用してもよい。このような構成では光源ユニットから集光された光が放出される。したがって、マップランプモード時においては、予め集光された光がカバーの集光レンズによって更に集光されることとなり、一層集光された光による照明を行うことができる。
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
本発明の照明装置は、広狭二種類の照明が必要とされる場所において使用可能である。したがって、自動車など車両の室内照明として、又は居室用照明などとしてその利用が図られる。
図1は本発明の実施例を示す図である。図1aは車両室内用照明装置1がマップランプ時の状態の斜視図であり、図1bは図1aにおけるA−A線断面図である。 図2は車両室内用照明装置1のルームランプ時の状態を示す図である。図2aは斜視図、図2bは図2aのB−B線断面図である。 図3は本発明の他の実施例を示す図である。図3aは車両室内用照明装置3の斜視図である。図3bはルームランプ時の断面図(図3aのC−C線位置)であり、図3cはマップランプ時の断面図(図3aのC−C線位置)である。
符号の説明
1、2 車両室内用照明装置
10、50 筐体
20 60 光源ユニット
21 61 LED
30 70 カバー
40 スプリング
80 リフレクタ

Claims (8)

  1. 光源と該光源の光を収斂する集光レンズとを備える光源ユニットと、
    前記光源ユニットの光放出側に備えられる光透過性カバーと、を備え、
    第1状態のときに、前記光源ユニットから離隔して前記光透過性カバーが位置し、
    第2状態のときに、前記光源ユニットに近接して前記光透過性カバーが位置し、
    前記光透過性カバーにおいて、前記第1状態のときに前記光源ユニットの光が照射する領域に光拡散処理が施されている、ことを特徴とする照明装置。
  2. 前記光拡散処理が、前記光透過性カバーにおいて前記第1状態のときにのみ前記光源ユニットの光が照射する領域に施されている、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光透過性カバーが、前記第2状態のときに前記光源ユニットの光が照射する領域に集光レンズを備える、請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 光源ユニットと、
    前記光源ユニットの光放出側に備えられる光透過性カバーと、を備え、
    第1状態のときに、前記光源ユニットから離隔して前記光透過性カバーが位置し、
    第2状態のときに、前記光源ユニットに近接して前記光透過性カバーが位置し、
    前記光透過性カバーが、前記第2状態のときに前記光源ユニットの光が照射する領域に集光レンズを備える、ことを特徴とする照明装置。
  5. 前記光透過性カバーにおいて、前記第1状態のときに前記光源ユニットの光が照射する領域に光拡散処理が施されている、請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記光拡散処理が、前記光透過性カバーにおいて前記第1状態のときにのみ前記光源ユニットの光が照射する領域に施されている、請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記光源ユニットと前記光透過性カバーとの距離を、前記第1状態のときの距離と前記第2状態のときの距離との間において任意に調節可能である、請求項1〜6のいずれかに記載の照明装置。
  8. 前記光源ユニットに使用される光源がLEDである、請求項1〜7のいずれかに記載の照明装置。
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