JP2005075311A - 車両の運動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行路面に対するタイヤの横方向余裕度を表す指標に基づき、適宜操舵制御及び減速制御を行い適切に車両の安定化制御を行なう。
【解決手段】 横方向余裕度指標監視手段S1によって、タイヤ(FL,FR)の横方向余裕度を表す指標を監視し、その監視結果に基づき運動制御手段M3によって操舵制御手段M1及び減速制御手段M2を制御する。即ち、タイヤの横方向余裕度を表す指標が余裕度大の側から第1のしきい値を越えて余裕度小の側に移行したときには、操舵角とタイヤ角の関係に関しタイヤ角が小さくなるように操舵制御手段を制御する。更に、横方向余裕度を表す指標が減少し、第1のしきい値より余裕度が小である第2のしきい値を越えて更に余裕度小の側に移行したときには、操舵制御手段による操舵制御に加え、車両を減速させるように減速制御手段を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、走行路面に対するタイヤの状態に応じて車両の安定化制御を行う車両の運動制御装置に係る。
車両が横方向の運動やヨーイング運動を伴う場合には、通常、車輪の回転面は走行路面に対する車両進行方向とは一致せず、所謂「横すべり」を生じ、このような車輪の状態を表わす指標として横すべり角(車輪スリップ角)が用いられる。例えば、後掲の非特許文献1には、車輪の進行方向と回転面(車輪の向いている方向)のなす角を車輪の「横すべり角」と呼ぶと定義されている。同非特許文献1において、車輪が横すべりを生じている場合には、駆動力、制動力等のほか、車輪の回転面に直角な力が発生すると説明され、この力は「横力」と呼ばれると記載され、更に、横力の車輪進行方向に直角な方向の成分を「コーナリングフォース」と呼ぶと記載されている。
このような横力に関し、後掲の特許文献1(特開平11−99956)には、操舵輪の切り過ぎを防止することを目的とした車両用可変舵角比操舵装置が開示されており、横力使用率あるいは横G使用率という指標が用いられている。即ち、同特許文献1に記載の装置によれば、先ず路面摩擦係数μが推定され、横力の使用率が求められる。路面摩擦係数μが低いほどタイヤのコーナリングパワーCpが減少するため、同一舵角での路面から受けるラック軸反力は路面摩擦係数μに応じて小さくなる。従って、前輪舵角とラック軸反力を実測し、前輪舵角に対する実ラック軸反力と、予め内部モデルとして設定された基準ラック軸反力との比較により路面摩擦係数μを推定することができるとするものである。更に、路面摩擦係数μに基づき等価摩擦円を設定し、前後力による摩擦力使用分を差し引き、最大発生横力を求め、現在発生している横力との比を横力使用率としている。あるいは、横Gセンサを設け、検出した横Gに基づき横G使用率とすることもできるとしている。
これに対し、後掲の非特許文献2では、車輪のタイヤ(空気ゴムタイヤ)としての特性に着目した指標について説明されている。即ち、タイヤのコーナリングフォースが限界に至るまでのタイヤの余裕度、換言すると、タイヤが発生し得る最大の力に対してどの程度の力を発生しているのかを限界までの余裕度で表わすパラメータが「グリップ余裕度」と定義されている。これは、セルフアライニングトルクと基準セルフアライニングトルクに基づいて求められる旨説明され、夫々について、具体的な演算方法が説明されているので、ここでは説明を省略する。
更に、非特許文献2においては、上記のグリップ余裕度を操舵系、制動系の制御に適用し、車両の安定化制御の性能向上を検討した結果が開示されている。即ち、グリップ余裕度を利用することによって、タイヤが限界領域に近づきつつあるが未だ余裕がある状態から車両の安定化制御を開始することを可能としている。操舵系への適用例としては、グリップ余裕度の推定結果をオーバーオールステアリングギヤ比の可変制御に用いた例が開示されている。また、制動系への適用例としては、グリップ余裕度に応じた減速制御が開示されている。そして、操舵系、制動系の制御を統合した制御が今後の検討課題と記載されている。
尚、前述のように非特許文献2で採り上げられた車輪のタイヤとしての特性については、非特許文献1においても、車輪の種類として、空気ゴムタイヤ付き車輪、充実ゴムタイヤ付き車輪、鉄車輪を挙げ、各車輪に関し横すべり角とコーナリングフォースの関係を示し、空気ゴムタイヤ付き車輪が発生し得る力の最大値が大きいことが説明されている。そして、空気ゴムタイヤ付き車輪が「タイヤ」と呼ばれ、横すべりを伴うタイヤに働く力と、その性質について解説され、上記のセルフアライニングトルクについても説明されている。
特開平11−99956号公報 安部正人著、「自動車の運動と制御」、株式会社山海堂、第2刷、 平成6年5月31日 村岸裕治他7名、「SATにもとづくグリップ状態推定とその応用」 社団法人自動車技術会、春季学術講演会、2003年5月22日
上記のグリップ余裕度は、前掲の特許文献1(特開平11−99956)に開示された横力使用率又は横G使用率とは以下のように相違している。同特許文献1に記載の装置においては、路面において発生可能な最大横力を、路面摩擦係数μから求めている。この路面摩擦係数μはコーナリングパワーCp(スリップ角1deg 時のサイドフォースの値)の路面摩擦係数μ依存性に基づいて推定される。しかし、コーナリングパワーCpは路面摩擦係数μだけでなく、タイヤ接地面の形状(接地面長さ、及び幅)、トレッドゴムの弾性などに影響される。例えば、トレッド面に水が介在するような場合、あるいは、タイヤ磨耗、温度によりトレッドゴム弾性が変化した場合等において、路面摩擦係数μが同一でもコーナリングパワーCpに変化が現れる。このように、特許文献1に記載の技術においては車輪のタイヤとしての特性には全く配慮されておらず、非特許文献2に記載のグリップ余裕度(以下、単にグリップ度という)とは本質的に異なるが、本願発明が対象とする運動制御装置に供し得る「走行路面に対するタイヤの横方向余裕度を表す指標」には包含される。
即ち、車両の挙動変化を生じさせないように操舵制御を行う際の制御指標としては、上記の横力使用率のほか、車輪のスリップ角に基づく指標等も用いられる。従って、制御指標の相違による効果の大小は別にして、これらを減速制御にも供することができるのであれば、本願では前述のグリップ度と同様、これらも「走行路面に対するタイヤの横方向余裕度を表す指標」として扱うこととしている。尚、減速制御は、運転者の操作とは無関係に車両を減速させる制御を意味し、その手段としては、ブレーキ液圧制御装置のほか、エンジンのスロットル制御装置あるいは燃料噴射制御装置、変速制御装置等がある。
上記タイヤの横方向余裕度を表す指標に基づき、操舵制御によってタイヤ角(車輪舵角)を制御し車両の安定化制御を行う場合には、大きな挙動変化を生じさせないため違和感は少ないが、その効果はやや小さい。これに対し、タイヤの横方向余裕度を表す指標に基づき制動制御等の減速制御によって減速させて車両の安定化制御を行う場合には、安定化の効果は大きいが、挙動変化による違和感を生じやすい。従って、操舵制御と減速制御の長所及び短所を補完できるように連携させることが肝要であり、これによって違和感の少ない効果的な安定化制御を実現することができる。
そこで、本発明は、走行路面に対するタイヤの横方向余裕度を表す指標に基づき、適宜操舵制御及び減速制御を行い適切に車両の安定化制御を行ない得る車両の運動制御装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の車両の運動制御装置は、請求項1に記載のように、走行路面に対するタイヤの横方向余裕度を表す指標に基づき車両の安定化制御を行う車両の運動制御装置において、操舵角とタイヤ角の関係を可変制御する操舵制御手段と、前記車両を減速制御する減速制御手段と、前記タイヤの横方向余裕度を表す指標を監視する横方向余裕度指標監視手段と、該横方向余裕度指標監視手段の監視結果に基づき、前記タイヤの横方向余裕度を表す指標が余裕度大の側から第1のしきい値を越えて余裕度小の側に移行したときには、前記操舵角とタイヤ角の関係をタイヤ角が小さくなるように前記操舵制御手段を制御し、前記横方向余裕度を表す指標が、前記第1のしきい値より余裕度が小である第2のしきい値を越えて更に余裕度小の側に移行したときには、前記操舵制御手段による操舵制御に加え、前記車両を減速させるように前記減速制御手段を制御する運動制御手段を備えることとしたものである。
而して、タイヤの横方向余裕度を表す指標が低下しはじめると、安定した旋回あるいはレーンチェンジを実現するために、先ず操舵制御手段が制御されてタイヤの無駄な舵角変化が防止され、それでも上記指標が低下する場合には、減速制御手段が制御されて車両が減速する。
前記運動制御手段は、請求項2に記載のように、前記操舵角とタイヤ角の関係をタイヤ角が小さくなるように前記操舵制御手段を制御した後所定時間を経過したときに、前記横方向余裕度を表す指標が回復傾向にないときには、前記横方向余裕度を表す指標が前記第2のしきい値を越えて更に余裕度小の側に移行したと判定し、前記車両を減速させるように前記減速制御手段を制御することとしてもよい。
あるいは、前記運動制御手段は、請求項3に記載のように、前記操舵角とタイヤ角の関係をタイヤ角が小さくなるように前記操舵制御手段を制御した後、前記操舵角とタイヤ角の関係が所定の偏差を超えたときには、前記横方向余裕度を表す指標が前記第2のしきい値を越えて更に余裕度小の側に移行したと判定し、前記車両を減速させるように前記減速制御手段を制御することとしてもよい。
そして、前記請求項1に記載の運動制御装置において、請求項4に記載のように、更に、前記操舵制御手段の作動状態を監視する操舵監視手段を備えたものとし、前記運動制御手段が、前記操舵監視手段の監視結果に基づき前記操舵制御手段が作動不能と判定したときには、前記第2のしきい値を余裕度大の側に補正するとよい。
また、前記請求項2に記載の運動制御装置において、請求項5に記載のように、更に、前記操舵制御手段の作動状態を監視する操舵監視手段を備えたものとし、前記運動制御手段が、前記操舵監視手段の監視結果に基づき前記操舵制御手段が作動不能と判定したときには、前記横方向余裕度を表す指標が前記第2のしきい値より余裕度が大である第3のしきい値を余裕度大の側から余裕度小の側に移行したときに、前記車両を減速させるように前記減速制御手段を制御するとよい。
また、前記請求項3に記載の運動制御装置において、請求項6に記載のように、更に、前記操舵制御手段の作動状態を監視する操舵監視手段を備えたものとし、前記運動制御手段が、前記操舵監視手段の監視結果に基づき前記操舵制御手段が作動不能と判定したときには、前記横方向余裕度を表す指標が前記第2のしきい値より余裕度が大である第4のしきい値を余裕度大の側から余裕度小の側に移行したときに、前記車両を減速させるように前記減速制御手段を制御するように構成するとよい。
而して、請求項1に記載の運動制御装置によれば、走行路面に対するタイヤの横方向余裕度が減少した場合には、安定的な旋回及びレーンチェンジを可能にすべく、先ず無駄にタイヤ角を切らないように操舵制御を行い、操舵制御によってもタイヤの横方向余裕度が更に減少した場合にのみ減速制御を行うことで、減速による車両挙動の変化を必要最小限に抑えつつ、より安定的な旋回及びレーンチェンジを行うことができる。
また、請求項2に記載の運動制御装置によれば、走行路面に対するタイヤの横方向余裕度が減少した場合には、先ず無駄にタイヤ角を切らないように操舵制御を行い、操舵制御によっても所定時間後にタイヤの横方向余裕度が回復傾向を示さない場合にのみ減速制御を行うことで、減速による車両挙動の変化を必要最小限に抑えつつ、より安定的な旋回及びレーンチェンジを行うことができる。
更に、請求項3に記載の運動制御装置によれば、走行路面に対するタイヤの横タイヤの横方向余裕度が減少した場合には、先ず無駄にタイヤ角を切らないように操舵制御を行い、操舵制御によっても更に操舵角とタイヤ角の偏差が所定値を超えた場合、即ち、曲がらない状態となっている場合にのみ減速制御を行うことで、減速による車両挙動の変化を必要最小限に抑えつつ、より安定的な旋回及びレーンチェンジを行うことができる。
請求項1に記載の運動制御装置において、操舵角とタイヤ角の関係を変化させることが不可能な状態においては、請求項4に記載のように構成すれば、減速制御の開始しきい値を早めることで操舵制御非作動時の不具合を最小限に抑えることが出来る。
請求項2に記載の運動制御装置において、操舵角とタイヤ角の関係を変化させることが不可能な状態においては、請求項5に記載のように構成すれば、減速制御の開始しきい値を、舵角制御開始から所定時間経過後のタイヤの横方向余裕度の回復具合から横方向余裕度のしきい値に変更することで減速制御を実行できるようにし、操舵制御非作動時の不具合を最小限に抑えることができる。
請求項3に記載の運動制御装置において、操舵角とタイヤ角の関係を変化させることが不可能な状態においては、請求項6に記載のように構成すれば、減速制御の開始しきい値をタイヤ角と操舵角の偏差から横方向余裕度のしきい値に変更することで減速制御を実行できるようにし、操舵制御非作動時の不具合を最小限に抑えることができる。
以下、本発明の望ましい実施形態を説明する。本発明の一実施形態に係る運動制御装置の概要を図1に示し、この運動制御装置を備えた車両の全体構成を図3に示している。先ず、図1において、車両前方のタイヤ(FL,FR)に関し、操舵角とタイヤ角の関係を可変制御する操舵制御手段M1と、車両を減速制御する減速制御手段M2を備えている。後者の減速制御は、運転者の操作とは無関係に車両を減速させる制御を意味しており、減速制御手段M2としては例えばブレーキ液圧制御装置BCがあるが、図1に破線で示すように、エンジンEGのスロットル開度を制御し、あるいは変速制御装置GSを制御(シフトダウン)することによって減速させることとしてもよい。
そして、横方向余裕度指標監視手段S1によって、タイヤ(FL,FR)の横方向余裕度を表す指標が監視され、その監視結果に基づき運動制御手段M3によって、操舵制御手段M1及び減速制御手段M2が次のように制御されるように構成されている。即ち、タイヤ(FL,FR)の横方向余裕度を表す指標が余裕度大の側から第1のしきい値を越えて余裕度小の側に移行したときには、操舵角とタイヤ角の関係に関しタイヤ角が小さくなるように操舵制御手段M1が制御される。更に、横方向余裕度を表す指標が減少し、第1のしきい値より余裕度が小である第2のしきい値を越えて更に余裕度小の側に移行したときには、操舵制御手段M1による操舵制御に加え、車両を減速させるように減速制御手段M2が制御される。
タイヤ角が小さくなるように操舵制御手段M1が制御された後所定時間を経過したときに、横方向余裕度を表す指標が回復傾向にないときには、運動制御手段M3において、第2のしきい値を越えて更に余裕度小の側に移行したと判定され、車両を減速させるように減速制御手段M2が制御される。また、タイヤ角が小さくなるように操舵制御手段M1が制御された後、操舵角とタイヤ角の関係が所定の偏差を超えたときには、運動制御手段M3において、第2のしきい値を越えて更に余裕度小の側に移行したと判定され、車両を減速させるように減速制御手段M2が制御される。
更に、図1に破線で示すように、操舵監視手段S2によって操舵制御手段M1の作動状態を監視するように構成し、運動制御手段M3において、操舵監視手段S2の監視結果に基づき操舵制御手段M1が作動不能と判定したときには、第2のしきい値を余裕度大の側に補正するように構成してもよい。あるいは、運動制御手段M3において、操舵監視手段S2の監視結果に基づき操舵制御手段M1が作動不能と判定したときには、第2のしきい値より余裕度が大である第3のしきい値を余裕度大の側から余裕度小の側に移行したときに、車両を減速させるように減速制御手段M3を制御するように構成してもよい。
特に、本実施形態では、走行路面に対するタイヤの横方向余裕度を表す指標としてグリップ度が用いられているので、タイヤが限界に達する前に車両挙動の動向を推定することができるが、この点に関し、タイヤの横力特性を簡略化して示した図2を参照して説明する。図2において、タイヤ(車輪)に対する横力は車輪のスリップ角の増加に対して線形に増加し、路面との摩擦限界に達すると、その特性は飽和する。例えば、路面摩擦係数μが高い状態では、図2に0−A−Bで示す特性となる。そして、路面摩擦係数μが低下すると、横力特性は図2に0−C−Dで示す特性となる。この場合、横加速度やヨーレイトといった車両挙動を表す状態量に基づき車両の安定性維持制御を行う装置においても、例えば図2の点Xで示すような限界域での車両挙動に基づく摩擦限界の判別は可能である。
然し乍ら、上記の装置が点Yで示す状態にあるときには、0−A−Bの特性(高μ特性)における点Yであるのか、0−C−Dの特性(低μ特性)における点Yであるのかを特定することはできない。換言すれば、上記の車両挙動を表す状態量だけでは、車輪の路面との摩擦限界に対して余裕があるのか、車両が不安定領域に近づきつつあるのかを判定することはできない。これに対し、グリップ度はタイヤが発生し得る最大の力に対してどの程度の力を発生しているのか限界までの余裕度で表わすパラメータであり、前掲の非特許文献2に記載のように演算されるので、図2の点Yにおいても何れの特性かを判定することができる。従って、グリップ度を用いれば、摩擦限界域に至る前の通常域から適切に車両の安定化制御を行なうことができる。
尚、グリップ度に関して、前掲の非特許文献2では、車輪スリップ角に対するセルフアライニングトルクについて基準セルフアライニングトルクを設定してグリップ度を求めているが、車輪スリップ角に代えて横力を用いることとしてもよい。この場合には、車輪スリップ角の場合と同様に、横力ゼロ近傍付近における横力に対するセルフアライニングトルクの傾きが求められ、横力に対する基準セルフアライニングトルクが設定される。そして、この基準セルフアライニングトルクと、実際のセルフアライニングトルクとの比に基づきグリップ度を求めることが可能である。更に、車輪スリップ角との関係において求められるグリップ度εSA、及び横力との関係において求められるグリップ度εCFの双方を考慮してグリップ度を求めることとしてもよい。この場合、例えば、グリップ度εは、重み付け係数K1及びK2を用いて、ε=K1・εSA+K2・εCFとして求めてもよい。
図3は、上記の運動制御装置の一実施形態を含む車両の全体構成を示すもので、本実施形態の操舵系は、電動パワーステアリングシステム(EPS)とアクティブ前輪ステアリングシステム(AFS)を備えている。電動パワーステアリングシステムは既に市販されており、運転者によるステアリングホイールSWの操作によってステアリングシャフト2に作用する操舵トルクTstr を、操舵トルクセンサTSによって検出し、この検出操舵トルクTstr の値に応じてEPSモータ(電動モータ)MTを制御し、減速ギヤ及びラックアンドピニオンを介して車両前方の車輪FL,FRを操舵し、運転者のステアリング操作力を軽減するものである。
また、アクティブ前輪ステアリングシステムは、必須ではないので図示は省略するが、遊星歯車列とAFSモータ(電動モータ)を備えたアクティブ前輪ステアリング機構(図示せず)により、運転者のステアリングホイール操作に対して自由に車輪舵角(タイヤ角)を制御できるように構成されている。従って、ステアリング操作角(ハンドル角)と車輪舵角の比であるステアリングギヤ比(単にギヤ比という)を制御し、車輪舵角をハンドル角に対して切り増したり、切り戻したりするアクティブ操舵制御が可能である。
図3に示すように、本実施形態のエンジンEGはスロットル制御装置TH及び燃料噴射装置FIを備えた内燃機関で、スロットル制御装置THにおいてはアクセルペダルAPの操作に応じてスロットル開度が制御される。また、電子制御装置ECUの出力に応じて、スロットル制御装置THが駆動されスロットル開度が制御されると共に、燃料噴射装置FIが駆動され燃料噴射量が制御されるように構成されている。本実施形態のエンジンEGは変速制御装置GS及びディファレンシャルギヤDFを介して車両後方の車輪RL,RRに連結されており、所謂後輪駆動方式が構成されているが、本発明における駆動方式をこれに限定するものではない。
次に、本実施形態の制動系については、車輪FL,FR,RL,RRに夫々ホイールシリンダWfl,Wfr,Wrl,Wrrが装着されており、これらのホイールシリンダWfl等にブレーキ液圧制御装置BCが接続されている。このブレーキ液圧制御装置BCは複数の電磁弁及び自動液圧発生源(液圧ポンプ)等から成り、自動加圧可能な液圧回路構成とされている。これは従前の一般的な装置と同様であり、また、本実施形態は特に液圧制御を特徴とするものではないので、図示は省略する。尚、車輪FLは運転席からみて前方左側の車輪を示し、以下車輪FRは前方右側、車輪RLは後方左側、車輪RRは後方右側の車輪を示している。
更に、図3に示すように車輪FL,FR,RL,RRには車輪速度センサWS1乃至WS4が配設され、これらが電子制御装置ECUに接続されており、各車輪の回転速度、即ち車輪速度に比例するパルス数のパルス信号が電子制御装置ECUに入力されるように構成されている。更に、ブレーキペダルBPが踏み込まれたときオンとなるストップスイッチST、車両前方の車輪FL,FRの操舵角θhを検出する操舵角センサSS、車両の前後加速度Gxを検出する前後加速度センサXG、車両の横加速度Gyを検出する横加速度センサYG、車両のヨーレイトγを検出するヨーレイトセンサYS、操舵トルクセンサTS、及びEPSモータMTの回転角を検出する回転角センサRS等が電子制御装置ECUに接続されている。
図4は本発明のシステム構成を示すもので、操舵制御システム(EPS)、アクティブ前輪ステアリングシステム(AFS)、ブレーキ制御システム(ABS,TRC,VSC)、スロットル制御(SLT)システム、及び報知システムが通信バスを介して接続されており、各システム間で互いのシステム情報を共有することができるように構成されている。このうち、操舵制御システムは、電動ステアリング制御(EPS)用のCPU、ROM及びRAMを備えた操舵制御ユニットECU1に、操舵トルクセンサTS及び回転角センサRSが接続されると共に、モータ駆動回路AC1を介してEPSモータMTが接続されている。
また、ブレーキ制御システムは、アンチスキッド制御(ABS)、トラクション制御(TRC)、車両の安定性維持制御(VSC)を行なうもので、これらのブレーキ制御用のCPU、ROM及びRAMを備えたブレーキ制御ユニットECU2に、車輪速度センサ(代表してWSで表す)、液圧センサ(代表してPSで表す)、ストップスイッチST、ヨーレイトセンサYS、前後加速度センサXG、横加速度センサYG及び操舵角センサSSが接続されると共に、ソレノイド駆動回路AC2を介してソレノイドバルブ(代表してSLで表す)が接続されている。
そして、報知システムはグリップ度が例えば所定値未満であるときに報知するもので、報知制御用のCPU、ROM及びRAMを備えた報知制御ユニットECU3に、表示(インジケータ)や音声等を出力する報知装置AC3が接続されている。また、アクティブ前輪ステアリングシステム(AFS)は、アクティブ操舵制御用のCPU、ROM及びRAMを備えたアクティブ操舵制御ユニットECU4に、ステアリング操作角センサSA及び回転角センサRSが接続されると共に、モータ駆動回路AC4を介して、AFSモータが接続されている。同様に、スロットル制御(SLT)システムは、スロットル制御用のCPU、ROM及びRAMを備えたスロットル制御ユニットECU5に、スロットル制御用のアクチュエータAC5が接続されている。尚、これらの制御ユニットECU1乃至5は夫々、通信用のCPU、ROM及びRAMを備えた通信ユニットを介して通信バスに接続されている。而して、各制御システムに必要な情報を他の制御システムから送信することができる。
上記のように構成された車両の運動制御装置において、操舵制御手段M1として操舵角とタイヤ角の関係を可変制御する処理、減速制御手段M2としてブレーキ制御によって車両を減速制御するときの処理に関し、夫々図5及び図6に示すフローチャートを参照して説明する。先ず操舵制御に関し、ステップ101においてイニシャル処理が行われた後、ステップ102にて入力処理として、各種センサ信号が入力され車輪舵角、車両速度、前後加速度、横加速度、ヨーレイト等が読み込まれると共に、ブレーキ制御ユニットECU2で演算された各種情報(A)も通信信号によって読み込まれる。次に、ステップ103に進み、タイヤの横方向余裕度を表すグリップ度が演算されるが、前掲の非特許文献1で説明されているのでここでは省略する。
続いて、ステップ104において、グリップ度に応じたギヤ比(操舵角とタイヤ角の比)が設定される。具体的には、図5のステップ104内にグリップ度の変化に対するギヤ比の大きさを示したマップに基づき、グリップ度が図5の所定値a(第1のしきい値)よりも小さくなったときには、ギヤ比が大きくなるように(操舵し難くなるように)設定される。そして、ステップ105にて出力処理され設定ギヤ比に応じて制御が行われ、ステップ106にて通信処理が行なわれ、図6のステップ112に対しグリップ度を含む各種情報(B)が供給される。
次に、図6に示すブレーキ制御に関しては、ステップ111においてイニシャル処理が行われた後、ステップ112にて入力処理として、各種センサ信号が入力され車両速度、前後加速度、横加速度、ヨーレイト等が読み込まれると共に、操舵制御ユニットECU1で演算された各種情報(B)も通信信号によって読み込まれる。次に、ステップ113及び114に進み、アンチスキッド制御(ABS)及びトラクション制御(TRC)のパラメータが設定されるが、これらの制御は一般的に行われるものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
ステップ115においては、グリップ度に応じた減速制御が行われる。具体的には、実施例1として示す図7のステップ122内に、グリップ度の変化に応じた目標減速度を示したマップに基づき、グリップ度の低下にともない、目標減速度が大きくなるように(大きく減速するように)設定される。この場合において、操舵制御が実行可能であれば、グリップ度が所定値aよりも小さい所定値b(第2のしきい値)を下回ると、実線で示すように目標減速度が設定される。これに対し、操舵制御が実行不可能である場合には、グリップ度が所定値bよりも大きい所定値c(第3のしきい値)を下回ると、破線で示すように目標減速度が設定される。つまり、操舵制御が実行不可能である場合には、グリップ度が低下傾向を示したとき早めに減速制御が開始するように設定されている。尚、所定値cは所定値aと異なる値でなく同じ値としてもよい。
そして、図7のステップ123にて、上記のように設定された目標減速度となるように、各車輪に対する制動力(制御量)が設定され、図6のステップ116に戻り、車両の安定性維持制御(VSC)のパラメータが設定されるが、この制御も一般的なものと同様であるので説明は省略する。そして、ステップ117に出力処理され各種制御が行われ、ステップ118にて通信処理が行なわれ、図5のステップ102に対し各種情報(A)が供給される。
図8は、図6のステップ115で行われるグリップ度感応減速制御の他の実施例(実施例2とする)の処理を示すもので、このとき行われる操舵制御の処理は図5と同様である。先ずステップ201において、操舵制御ユニットECU1からの通信信号(B)に基づき操舵制御が可能であるか否かが判定される。操舵制御が可能な状態であればステップ202に進み、不可能であればステップ210に進み図9に示すグリップ度に応じた減速制御が行われる。
ステップ202においては、操舵制御が実行されるグリップ度の値であるか否かが判定される。即ち、現在のグリップ度ε(n) が所定値a以上であり、操舵制御が実行されていない場合にはステップ203に進み、後述するカウンタ値Tc及びグリップ度最小値εmin が初期化され、夫々0及び1とされて図6のメインルーチンに戻る。ステップ202において現在のグリップ度ε(n) が所定値aを下回ると判定された場合には、ステップ204にてカウンタ値Tc(操舵制御開始からの経過時間を表す)がインクリメント(+1)された後、ステップ205にて現在のグリップ度ε(n) がグリップ度最小値εmin(記憶されている最小のグリップ度)と比較される。この結果、現在のグリップ度ε(n) がグリップ度最小値εmin以下と判定されると、ステップ206にて現在のグリップ度ε(n)がグリップ度最小値εmin として記憶され、ステップ207に進む。
ステップ205において現在のグリップ度ε(n) がグリップ度最小値εmin を越えていると判定されると、ステップ207に進み、更に操舵制御開始後の経過時間(カウンタ値Tc)が所定時間(所定値T1で、第2のしきい値として機能)と比較され、所定時間T1を経過していなければ図6のメインルーチンに戻る。操舵制御開始後、所定時間T1を経過しておれば、ステップ208及び209に進み、グリップ度の回復状況が判定される。即ち、ステップ208にて現在のグリップ度ε(n) がグリップ度最小値εmin と操舵制御開始時の所定値aの中間値[(εmin +a)/2]以上と判定され、且つステップ209にて現在のグリップ度ε(n) が前回(もしくは過去数回前)のグリップ度ε(n-1)を越えていると判定された場合には、グリップ度が回復傾向にあると判定され、図6のメインルーチンに戻る。これに対し、ステップ208又は209を経て、グリップ度が回復傾向にないと判定された場合にはステップ210以降に進み、減速制御が実行される。
ステップ210においては現在のグリップ度ε(n) に基づき、図9のマップに示すように目標減速度が設定される。この場合においては、操舵制御が実行可能であれば、グリップ度が所定値cを下回ると、実線で示すように目標減速度が設定される。これに対し、操舵制御が実行不可能である場合には、グリップ度が所定値cよりも大きい所定値dを下回ると、破線で示すように目標減速度が設定される。尚、このように操舵制御が実行可能な場合と不可能な場合とでマップを変更することなく、同一としてもよく、また所定値は任意に設定することができる。而して、ステップ211に進み、ステップ210にて求められた目標減速度を実現できるように各車輪の制動力(制御量)が演算される。
図10は、図6のステップ115で行われるグリップ度感応減速制御の更に他の実施例(実施例3とする)の処理を示すもので、このとき行われる操舵制御の処理は図5と同様である。先ずステップ301において、操舵制御ユニットECU1からの通信信号(B)に基づき操舵制御が可能であるか否かが判定される。操舵制御が可能な状態であればステップ302に進み、不可能であればステップ304に進み図9に示すグリップ度に応じた減速制御が行われる。ステップ302においては、現在のグリップ度ε(n) が所定値a以上であり、操舵制御が実行されていない場合には、そのまま図6のメインルーチンに戻る。
ステップ302において現在のグリップ度ε(n) が所定値aを下回ると判定された場合には、ステップ303にて操舵角とタイヤ角の偏差(θh−θt) が所定値ds(第2のしきい値として機能する)と比較される。この結果、偏差(θh−θt) が所定値ds以下と判定されると、そのまま図6のメインルーチンに戻る。これに対し、所定値dsを超えていると判定された場合には、ステップ304に進み、減速制御が実行される。尚、操舵制御によりタイヤ角が操舵角よりも抑えられているので、舵角比可変制御において上記の差が拡大して所定値dsを超えるのは、運転者による更なる操作が行われる場合である。
ステップ304においては、図9のマップに示すように目標減速度が設定され、前述(図8のステップ210)と同様に処理される。而して、ステップ305に進み、ステップ304にて求められた目標減速度を実現できるように各車輪の制動力(制御量)が演算される。
尚、以上の三つの実施例のグリップ度感応減速制御と共に行われる操舵制御は、図5のステップ104に示す舵角比可変制御としているが、舵角比(ギヤ比)を可変とするのではなく、任意のタイヤ角を設定し得る操舵制御としてもよい。また、減速制御についてもブレーキ制御による減速制御としているが、シフトダウンといった変速制御による減速制御としてもよく、スロットル制御あるいはフューエルカットといったエンジン制御による減速制御としてもよい。
本発明の車両の運動制御装置の一実施形態の概要を示す構成図である。 走行路面上のタイヤのスリップ角に対する横力の関係を、従来装置の特性に対し本発明の特性を比較して示すグラフである。 本発明の車両の運動制御装置の一実施形態の全体構成を示す構成図である。 本発明の運動制御装置の一実施形態に係るシステム構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における操舵制御の処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるブレーキ制御の処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるグリップ度感応減速制御の処理を示すフローチャートである。(実施例1) 本発明の一実施形態におけるグリップ度感応減速制御の他の実施例の処理を示すフローチャートである。(実施例2) 図8のグリップ度感応減速制御に供するマップを示すグラフである。 本発明の一実施形態におけるグリップ度感応減速制御の更に他の実施例の処理を示すフローチャートである。(実施例3)
符号の説明
SW ステアリングホイール
SS 操舵角センサ
MT EPSモータ
TS 操舵トルクセンサ
EG エンジン
GS 変速制御装置
BC ブレーキ液圧制御装置
FL,FR,RL,RR 車輪
WS1〜WS4 車輪速度センサ
YS ヨーレイトセンサ
XG 前後加速度センサ
YG 横加速度センサ
ECU 電子制御装置

Claims (6)

  1. 走行路面に対するタイヤの横方向余裕度を表す指標に基づき車両の安定化制御を行う車両の運動制御装置において、操舵角とタイヤ角の関係を可変制御する操舵制御手段と、前記車両を減速制御する減速制御手段と、前記タイヤの横方向余裕度を表す指標を監視する横方向余裕度指標監視手段と、該横方向余裕度指標監視手段の監視結果に基づき、前記タイヤの横方向余裕度を表す指標が余裕度大の側から第1のしきい値を越えて余裕度小の側に移行したときには、前記操舵角とタイヤ角の関係をタイヤ角が小さくなるように前記操舵制御手段を制御し、前記横方向余裕度を表す指標が、前記第1のしきい値より余裕度が小である第2のしきい値を越えて更に余裕度小の側に移行したときには、前記操舵制御手段による操舵制御に加え、前記車両を減速させるように前記減速制御手段を制御する運動制御手段を備えたことを特徴とする車両の運動制御装置。
  2. 前記運動制御手段が、前記操舵角とタイヤ角の関係をタイヤ角が小さくなるように前記操舵制御手段を制御した後所定時間を経過したときに、前記横方向余裕度を表す指標が回復傾向にないときには、前記横方向余裕度を表す指標が前記第2のしきい値を越えて更に余裕度小の側に移行したと判定し、前記車両を減速させるように前記減速制御手段を制御することを特徴とする請求項1記載の車両の運動制御装置。
  3. 前記運動制御手段が、前記操舵角とタイヤ角の関係をタイヤ角が小さくなるように前記操舵制御手段を制御した後、前記操舵角とタイヤ角の関係が所定の偏差を超えたときには、前記横方向余裕度を表す指標が前記第2のしきい値を越えて更に余裕度小の側に移行したと判定し、前記車両を減速させるように前記減速制御手段を制御することを特徴とする請求項1記載の車両の運動制御装置。
  4. 前記操舵制御手段の作動状態を監視する操舵監視手段を備え、前記運動制御手段が、前記操舵監視手段の監視結果に基づき前記操舵制御手段が作動不能と判定したときには、前記第2のしきい値を余裕度大の側に補正することを特徴とする請求項1記載の車両の運動制御装置。
  5. 前記操舵制御手段の作動状態を監視する操舵監視手段を備え、前記運動制御手段が、前記操舵監視手段の監視結果に基づき前記操舵制御手段が作動不能と判定したときには、前記横方向余裕度を表す指標が前記第2のしきい値より余裕度が大である第3のしきい値を余裕度大の側から余裕度小の側に移行したときに、前記車両を減速させるように前記減速制御手段を制御することを特徴とする請求項2記載の車両の運動制御装置。
  6. 前記操舵制御手段の作動状態を監視する操舵監視手段を備え、前記運動制御手段が、前記操舵監視手段の監視結果に基づき前記操舵制御手段が作動不能と判定したときには、前記横方向余裕度を表す指標が前記第2のしきい値より余裕度が大である第4のしきい値を余裕度大の側から余裕度小の側に移行したときに、前記車両を減速させるように前記減速制御手段を制御することを特徴とする請求項3記載の車両の運動制御装置。
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