JP2005075201A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Takeo Mazaki
健雄 真崎
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Abstract

【課題】 優れた排水性を発揮することを可能にした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 溝7によって区画されたトレッド部1の陸部8が、トレッド接地面に対して実質的に平行な複数の低硬度ゴム層8aと複数の高硬度ゴム層8bとを交互に積層してなる積層構造を有し、低硬度ゴム層8aが接地時に溝7の側壁から隆起して溝7の内部に小溝9を形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、トレッド部に溝で区画された陸部を有する空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、優れた排水性を発揮することを可能にした空気入りタイヤに関する。
従来より、空気入りタイヤの排水性を改善するための技術が種々提案されている。その中において、溝の側壁に小溝やリブレットを形成することにより、流体抵抗を低減するものがある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、溝の側壁に小溝やリブレットを設けた場合、接地時以外では逆に小溝やリブレットが抵抗となり、遠心力による溝内部からの除水作用が損なわれることになるので、結果的に十分な排水性を発揮することができないという問題がある。
特開2003−63213号公報
本発明の目的は、優れた排水性を発揮することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、溝によって区画されたトレッド部の陸部が、トレッド接地面に対して実質的に平行な複数の低硬度ゴム層と複数の高硬度ゴム層とを交互に積層してなる積層構造を有し、前記低硬度ゴム層が接地時に前記溝の側壁から隆起して該溝の内部に小溝を形成することを特徴とするものである。
本発明では、トレッド部の陸部が低硬度ゴム層と高硬度ゴム層との積層構造を有し、コンパウンドの物性差に基づいて、低硬度ゴム層が接地時の荷重により溝の側壁から隆起して該溝の内部に小溝を形成するので、溝内部の流体抵抗を低減し、排水性を改善することができる。また、陸部が路面から離脱して非接地状態になると、陸部に対する荷重がなくなって小溝が消えるので、遠心力による溝内部からの除水を妨げることはない。従って、小溝による整流効果を最大限に活かして優れた排水性を発揮することが可能になる。
本発明において、低硬度ゴム層を構成する低硬度コンパウンドのJIS-A 硬度が40〜65であり、高硬度ゴム層を構成する高硬度コンパウンドのJIS-A 硬度が55以上であり、これら低硬度コンパウンドと高硬度コンパウンドとの硬度差が15以上であることが好ましい。また、各低硬度ゴム層の厚さは溝の深さの5〜10%であることが好ましい。上記のような条件を満足することで、より優れた排水性を得ることができる。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示し、図2及び図3はその要部を拡大して示すものである。図1において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。図1に示すように、左右一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。カーカス層4はビード部3に埋設された環状のビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げられている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には、複数層のベルト層6が埋設されている。また、トレッド部1には複数本の溝7が形成され、これら溝7によって陸部8が区画されている。なお、溝7はタイヤ周方向に延びる主溝やタイヤ幅方向に延びるラグ溝等を包含し、陸部8はブロックやリブ等を包含するものである。
上記空気入りタイヤにおいて、図2に示すように、トレッド部1の陸部8はトレッド接地面に対して実質的に平行な複数の低硬度ゴム層8aと複数の高硬度ゴム層8bとを交互に積層してなる積層構造を有している。これら低硬度ゴム層8aは高硬度ゴム層8bよりも硬度が低い層である。各層はタイヤ径方向に積層されていることが必要であるが、トレッド接地面に対して厳密に平行である必要はない。
このように構成される空気入りタイヤでは、走行中に陸部8に対して接地時の荷重が付加されると、図3に示すように、低硬度ゴム層8aが選択的に潰れ、その低硬度ゴム層8aが溝7の側壁から隆起して該溝7の内部に小溝9を形成する。この小溝9は溝7の長手方向に沿って延在し、溝7の内部における乱流の発生を防止する。そのため、溝7の内部の流体抵抗を低減し、排水性を改善することができる。一方、陸部8が路面から離脱して非接地状態になると、陸部8に対する荷重がなくなって小溝9が消えることになる。そのため、遠心力による溝7の内部からの除水を妨げることはない。その結果、小溝9の利点だけを活かすことができるので、従来のように溝の側壁に小溝やリブレットを設けた場合に比べて優れた排水性を発揮することができる。
上記陸部8の積層構造において、低硬度ゴム層8aを構成する低硬度コンパウンドのJIS-A 硬度は40〜65であり、高硬度ゴム層8bを構成する高硬度コンパウンドのJIS-A 硬度は55以上であり、これら硬度コンパウンドと高硬度コンパウンドとの硬度差は15以上であると良い。低硬度コンパウンドのJIS-A 硬度が40未満であるとトレッド剛性が不足してドライ性能を維持することが困難になり、逆に65を超えると通常使用時の荷重に対する低硬度ゴム層8aの変形量が過少になるため小溝9の形成が不十分になる。また、低硬度コンパウンドと高硬度コンパウンドとの硬度差が15未満であると上記同様に小溝9の形成が不十分になる。なお、陸部8は異なる硬さを持つ2種類以上のコンパウンドから構成することが可能である。
各低硬度ゴム層8aの厚さは溝7の深さの5〜10%であれば良い。低硬度ゴム層8aの厚さが溝7の深さの5%未満であると小溝9の形成が不十分になり、逆に10%を超えるとドライ性能を維持すために必要なトレッド剛性が得られなくなる。
上述した空気入りタイヤは、その製造方法が特に限定されるものではないが、例えば、トレッド部に複数の低硬度ゴム層と複数の高硬度ゴム層とを積層した溝無しタイヤを製作し、必要に応じてトレッド部に溝を彫り込むことで簡単に得ることができる。
タイヤサイズ215/45R17で、ブロックパターンを有する空気入りタイヤにおいて、トレッド構造だけを種々異ならせた従来例及び実施例1〜7のタイヤをそれぞれ製作した。従来例はブロックを区画する溝の側壁にトレッド接地面に沿って延長する小溝を設けたものである。つまり、従来例では荷重ゼロ時及び通常荷重時のいずれにおいても溝の側壁に小溝が存在する。一方、実施例1〜7はブロックがトレッド接地面に対して実質的に平行な複数の低硬度ゴム層と複数の高硬度ゴム層とを交互に積層してなる積層構造を有し、低硬度ゴム層が接地時に溝の側壁から隆起して溝の内部に小溝を形成するものである。つまり、実施例1〜7では荷重ゼロ時には小溝が存在せず、通常荷重時だけに小溝が存在する。
これら試験タイヤについて、下記試験条件により、ウェット性能及びドライ性能を評価し、その結果を表1に示した。
ウェット性能:
各試験タイヤを空気圧200kPaの条件で車両に装着し、ウェット路面のテストコースにおいて、5人のパネラーによる操縦安定性についてフィーリング評価を行った。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどウェット性能が良好であることを意味する。
ドライ性能:
各試験タイヤを空気圧200kPaの条件で車両に装着し、ドライ路面のテストコースにおいて、5人のパネラーによる操縦安定性についてフィーリング評価を行った。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどドライ性能が良好であることを意味する。
Figure 2005075201
この表1から判るように、実施例1〜7のタイヤはいずれも従来例のタイヤに比べてウェット性能が優れ、しかもドライ性能も良好であった。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線半断面図である。 図1の空気入りタイヤの陸部を拡大して示す断面図である。 図2の陸部が接地時に潰れた状態を示す断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ベルト層
7 溝
8 陸部
8a 低硬度ゴム層
8b 高硬度ゴム層
9 小溝

Claims (3)

  1. 溝によって区画されたトレッド部の陸部が、トレッド接地面に対して実質的に平行な複数の低硬度ゴム層と複数の高硬度ゴム層とを交互に積層してなる積層構造を有し、前記低硬度ゴム層が接地時に前記溝の側壁から隆起して該溝の内部に小溝を形成する空気入りタイヤ。
  2. 前記低硬度ゴム層を構成する低硬度コンパウンドのJIS-A 硬度が40〜65であり、前記高硬度ゴム層を構成する高硬度コンパウンドのJIS-A 硬度が55以上であり、これら低硬度コンパウンドと高硬度コンパウンドとの硬度差が15以上である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 各低硬度ゴム層の厚さが前記溝の深さの5〜10%である請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
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