JP2005075193A - 自動車用チップアップ式シート - Google Patents
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Abstract
【課題】シートクッションを立ち姿勢のシートバックに向けて跳上げ可能に備える自動車用チップアップ式シートで、シートクッションとシートバックとの相対間隔を小物の収納スペースとして有効利用し、シートクッションの跳上げに伴う小物の落ち込みを防ぐと共に、後部シートの着座者がシートクッションの座部面を足で蹴ることによる汚れの発生も防ぐ。
【解決手段】帯状のトリム部材6をシートクッション2の後部下面とシートバック1の下部背面との間に掛渡し装着し、その帯状のトリム部材6を底部とする小物の収納ポケットとしてシートクッション2とシートバック1との相対空間S1を使用可能に組み立てる。
【選択図】図1
【解決手段】帯状のトリム部材6をシートクッション2の後部下面とシートバック1の下部背面との間に掛渡し装着し、その帯状のトリム部材6を底部とする小物の収納ポケットとしてシートクッション2とシートバック1との相対空間S1を使用可能に組み立てる。
【選択図】図1
Description
本発明は、シートクッションを立ち姿勢のシートバックに向けて跳ね上げ可能に備える自動車用チップアップ式シートに関するものである。
ワゴン車等の自動車においては、乗員のウオークインスペースや荷物の収納スペース等を確保するため、シートクッションを立ち姿勢のシートバックに向けて跳ね上げられるチップアップ式のシートを装備することが行なわれている(特許文献1)。
その自動車用チップアップ式シートにおいては、シートクッションを跳ね上げる構成から、シートクッションが着座姿勢でシートバックの下部と接する後部より離れた前方寄りの側部でスライドレールのアッパーレールより立ち上がるサイドブラケットに軸承枢着されている。このため、シートクッションを跳ね上げると、跳上げ姿勢のシートクッションと立ち姿勢のシートバックとの間には大きな相対空間が生ずる。
特開2002−104039号公報
解決しようとする課題は、シートクッションの座部面に置かれた小物がシートクッションの跳上げに伴って立ち姿勢のシートバックとの間に生ずる相対空間よりフロア側に落ち込むのを防げず、また、後部シートの着座者がシートクッションの座面部を足で蹴ることによる汚れが生ずる点である。殊に、シートクッションの跳上げに伴って立ち姿勢のシートバックとの間に生ずる相対空間が有効利用されていない点である。
本発明は、帯状のトリム部材をシートクッションの後部下面とシートバックの下部背面との間に掛渡し装着し、その帯状のトリム部材を底部とする小物の収納ポケットとしてシートクッションとシートバックとの相対空間を使用可能に組み立てたことを最も主要な特徴とする。
それに加えて、本発明は、跳上げ姿勢のシートクッションと立ち姿勢のシートバックとの上部間に掛け渡すネット部材をシートクッションとシートバックとの相対空間に収容する小物の覆い用としてシートクッションの底部に着脱自在に備え付けたことを特徴とする。
本発明の自動車用チップアップ式シートは、シートクッションの後部下面とシートバックの下部背面との間に掛渡し装着した帯状のトリム部材により、シートクッションとシートバックとの相対間隔を小物の収納スペースとして有効利用できる。また、シートクッションの跳上げに伴う小物の落ち込みを防げると共に、後部シートの着座者がシートクッションの座部面を足で蹴ることによる汚れの発生も防げる利点を有する。
それと共に、跳上げ姿勢のシートクッションと立ち姿勢のシートバックとの相対空間に収納する場合、ネット部材を両者の上部間に掛け渡すことにより、シートクッションの上部側にはみ出るような荷物でも脱落しないよう安定よく支持できる利点を有する。
図示実施の形態は、自動車用のアシスタントシートを示す。このアシスタントシートは、シートバック1をシートクッション2に向けて前倒し乃至は後倒しの角度調整可能なリクライニング式に構成されている。また、乗員のウオークインスペースや荷物の収納スペース等を確保することを主目的とし、シートクッション2をシートバック1に向けて跳上げ可能なチップアップ式と共に、シート全体をロングスライドレール3でフロント側に位置移動可能なスライド式に構成されている。
そのアシスタントシートは、図1で示すように中央の座面部1a,2aより隆起する左右の土手部1b,2bを設けたバケット型のシートバック1並びにシートクッション2を備えて組み立てられている。チップアップ式シートとしては、通常の着座状態で、シートクッション2をシートバック1の下部と接する後部より離れた前方寄りの側部で枢軸4によりスライドレール3のアッパーレールから立ち上がるサイドブラケット5に軸承枢着することによりシートクッション2を跳上げ可能に構成されている。
そのチップアップ式シートにおいては、帯状のトリム部材6をシートクッション2の後部下面とシートバック1の下部背面との間に掛渡し装着することにより、帯状のトリム部材6を底部とする小物の収納ポケットとしてシートクッション2とシートバック1との相対空間を使用可能に組み立てられている。このトリム部材6としては、ニードルパンチ布で形成したものが備え付けられている。
そのトリム部材6は、通常の着座状態ではシートクッション2の後部とシートバック1の下部との間に保たれる小さな相対空間S1より背後に位置する袋状の弛みを呈する長さを有する(図1参照)。シートクッション2の跳上げ状態では、図2で示すように立ち姿勢のシートバック1とに生ずる大きな相対空間S2の底部として両者間に亘る長さを有する。幅的には、図3で示すようにシートクッション2の後部側を被包可能な広い横幅を有する。
そのトリム部材6は、ニードルパンチ布で形成するため、シートクッション2とシートバック1との間で袋状の弛みを呈する長さ部分を目付量の多いもので強度を付与し、シートクッション2の後部下面並びにシートバック1の下部背面に亘る長さ部分を目付量の小さなもので取付け易くするよう複数のピースにより縫合せ形成できる。また、袋状を呈する長さ部分のサイドマチとして伸縮自在なフリル状の布部材を取り付けることからてるようにもできる。
このように構成するチップアップ式シートでは、トリム部材6が通常の着座状態で袋状を呈するため、シートクッション2の後部とシートバック1の下部との相対空間S1から、小物G1を出入れ可能なシークレットポケットとして有効活用できる(図1参照)。シートクッション2を跳ね上げると、立ち姿勢のシートバック1との座面間には大きな相対空間S2が保てるため、例えば買い物袋等の小物G2を収容するスペースとして有効活用できる(図2参照)。
シートクッション2を跳ね上げる際に、小物がシートクッション2の座部面に置かれていたとしても、相対空間S2からトリム部材6で受け止められるからフロア側にまで落ち込むのを防げる。また、シートクッション2の跳上げにより後部側の座面部が後向きになってもトリム部材6で覆われているため、後部シートの着座者がシートクッション2の座面部を足で蹴ることによる汚れの発生を防げる。なお、袋状を呈する長さ部分のサイドマチとしてフリル等の伸縮自在な布部材を取り付けることから、小物がトリム部材6の左右より落ち出すのも防げる。
小物G2を跳上げ姿勢のシートクッション2と立ち姿勢のシートバック1との相対空間に収納する場合、図4で示すように両者1、2の上部間に掛け渡す伸縮自在なネット部材7を小物G2の覆い用として備え付けるとよい。このネット部材7により、シートクッション2の上部側にはみ出るような荷物でも脱落しないよう安定よく支持できる。
そのネット部材7は、図5で示すように掛止めフック7aを四隅に取り付けると共に、引掛けピン7bをシートクッション2の底面に植設することによりシートクッション2の底部に着脱自在に備え付けられる。また、アンダーボックス8をサイドブラケット5の間に備え付けると、ネット部材7をアンダーボックス8のボックス内に収納するよう備え付けられる。
1 シートバック
2 シートクッション
6 トリム部材
7 ネット部材
S1,S2 相対空間
G1,G2 小物
2 シートクッション
6 トリム部材
7 ネット部材
S1,S2 相対空間
G1,G2 小物
Claims (2)
- シートクッションを立ち姿勢のシートバックに向けて跳上げ可能に備える自動車用チップアップ式シートにおいて、帯状のトリム部材をシートクッションの後部下面とシートバックの下部背面との間に掛渡し装着し、その帯状のトリム部材を底部とする小物の収納ポケットとしてシートクッションとシートバックとの相対空間を使用可能に組み立てたことを特徴とする自動車用チップアップ式シート。
- 跳上げ姿勢のシートクッションと立ち姿勢のシートバックとの上部間に掛け渡すネット部材をシートクッションとシートバックとの相対空間に収容する小物の覆い用としてシートクッションの底部に着脱自在に備え付けたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用チップアップ式シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003309430A JP2005075193A (ja) | 2003-09-01 | 2003-09-01 | 自動車用チップアップ式シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003309430A JP2005075193A (ja) | 2003-09-01 | 2003-09-01 | 自動車用チップアップ式シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005075193A true JP2005075193A (ja) | 2005-03-24 |
Family
ID=34411562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003309430A Pending JP2005075193A (ja) | 2003-09-01 | 2003-09-01 | 自動車用チップアップ式シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005075193A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4457368B1 (ja) * | 2009-04-06 | 2010-04-28 | 邦定 磯 | トレーカバー付き食品用トレー |
-
2003
- 2003-09-01 JP JP2003309430A patent/JP2005075193A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4457368B1 (ja) * | 2009-04-06 | 2010-04-28 | 邦定 磯 | トレーカバー付き食品用トレー |
JP2010240361A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Kunisada Iso | トレーカバー付き食品用トレー |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070529 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20070727 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20080108 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |