JP2005074448A - コイルおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コイルとして流通する長尺材料における材料特性のばらつきに影響されずに、需要家側にて必要な材料特性を有する部位を弁別して使用可能とする。
【解決手段】 スラブ80を圧延して圧延素材81としてコイル82とする圧延コイル製造システムにおいて、材料特性に影響するランアウト冷却部20における走行方向および幅方向に複数の仕上げ圧延出口温度センサ71〜巻取温度センサ75を配置して、走行中の圧延素材81の同一部位の冷却履歴情報70を検出し、加熱・圧延実績情報80b、製鋼時の製鋼実績情報80aと合わせて所定の材料特性予測モデルを用いて特性シミュレータ60にて当該部位の予測特性情報60aを得て、予測特性情報60aの分布を等高線等にて圧延素材81の当該部位にマーキング装置61にて目視可能にマーキングする。需要家側では、コイル82のマーキングを見て必要な材料特性を満たす部位を判別して切り出して使用する。
【選択図】 図1
【解決手段】 スラブ80を圧延して圧延素材81としてコイル82とする圧延コイル製造システムにおいて、材料特性に影響するランアウト冷却部20における走行方向および幅方向に複数の仕上げ圧延出口温度センサ71〜巻取温度センサ75を配置して、走行中の圧延素材81の同一部位の冷却履歴情報70を検出し、加熱・圧延実績情報80b、製鋼時の製鋼実績情報80aと合わせて所定の材料特性予測モデルを用いて特性シミュレータ60にて当該部位の予測特性情報60aを得て、予測特性情報60aの分布を等高線等にて圧延素材81の当該部位にマーキング装置61にて目視可能にマーキングする。需要家側では、コイル82のマーキングを見て必要な材料特性を満たす部位を判別して切り出して使用する。
【選択図】 図1
Description
この発明はコイルおよびその製造技術に関し、特に、鉄鋼プロセスライン等における圧延コイルの製造や流通等に適用して有効な技術に関する。
たとえば、熱間圧延あるいは冷間圧延鋼板等の圧延材の製造工程では、長尺の圧延材を巻き取ってコイルとし、必要に応じて、このコイルの一部から試験片を切り出し、引張試験等の材料試験を行って要求された特性を満足することを確認した後に出荷している。
降伏強度や引張強度(TS)等の要求特性には所定の強度レンジがあり、その範囲内であれば許容される。しかし、長さが数百mにもなるコイルの場合、所定の強度レンジは満足しても、コイルの幅、長さ方向で圧延温度や冷却温度の差異に起因して強度のバラツキが発生する。特にコイルのトップ部(圧延時の先頭側)およびボトム部(圧延時の末端側)で顕著となる。
強度のバラツキがあると、コイルから切り出した位置によってスプリングバックの程度が異なるため、プレス成形や溶接時に影響を及ぼす。特に高張力鋼材ほどスプリングバック量が増加するため、その影響が顕著である。
たとえば、自動車の分野では、車体の軽量化に対する材料面でのアプローチとして、高強度鋼板の適用による薄肉化がある。自動車車体における高強度鋼板の使用比率は、近年急激に上昇し、足回り部品や補強部材などには、780MPa以上の熱延高強度鋼板の適用が進んでいる。
このような部材の高強度鋼板化には成形余裕度の低下、寸法精度不良および型かじり発生など、生産上およびプレス成形上の技術的課題がある。プレス成形時の重要な課題は寸法精度不良である。この寸法精度不良とは、スプリングバック、壁反り、ねじれ、形状凍結性不良などを指し、成形後の残留応力に伴う弾性回復現象に起因する。このときの弾性回復量は、鋼板の引張強度が上がるにつれて増加し、更に高強度鋼板化に伴う引張強度のばらつきの増加が、弾性回復量のばらつきも増大させる。ゆえに、部品間の隙間や段差の均一性を損ない、金型製作時や部品組み立て時の調整、修正に時間と費用が嵩み、また成形部品の外観にも悪影響を及ぼす。
コイル内およびコイル間の引張強度のバラツキに対するユーザ側の対策としては、切り出した鋼板毎に試験片を作成して特性確認を行うことが考えられるが、工程が煩雑となり、現実的ではない。また、抜き取り検査では要求仕様のばらつきの許容範囲が狭い場合には、検査漏れによる製品不良が多発する懸念がある。
一方、コイル内およびコイル間の引張強度のバラツキに対するメーカ側の対策としては、材質予測式を用いて製造条件をフィードフォワード(FF)制御する方法が知られている。これは、材質予測のモデル式を作成して、製鋼時の成分実績や鋼板の圧延、冷却履歴を基に、所定の強度レンジを満足するように製造条件をコントロールする方法である(たとえば非特許文献1)。
また、特許文献1のように、所定の加工条件にて試験片を一軸圧縮変形させ、有限要素法で計算される当該試験片における相当塑性歪みをパラメータとして、試験片のミクロ組織を求めてデータベース化し、前記所定の加工条件と同一条件での実圧延における熱間圧延材の相当塑性歪みを有限要素法により求め、当該相当塑性歪みをパラメータとして、前記データベースよりミクロ組織を選択し、当該ミクロ組織を熱間圧延材の組織と推定することが知られている。
しかしながら、上記従来技術のように材質予測式を用いる場合、その予測式の精度は十分なものとはいえず、均一な材質を作り込むには限界がある。また、フィードフォワード制御によりコイル間の強度のバラツキは低減できても、コイル内のバラツキを低減することはできない。
第3版鉄鋼便覧第III巻(1)、丸善株式会社昭和55年6月30日発行第242頁。 特開2000−225405号公報。
第3版鉄鋼便覧第III巻(1)、丸善株式会社昭和55年6月30日発行第242頁。
本発明は、長尺材料における材料特性のばらつきに影響されることなく出荷の歩留りを向上させることが可能な、長尺材料を巻回してなるコイルおよびその製造技術を提供することを目的とする。
また、本発明は、コイルとして流通する長尺材料における材料特性のばらつきに影響されることなく、需要家側にて必要な材料特性を有する部位を弁別して使用可能とするコイル、およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点は、長尺材料を巻回してなるコイルであって、前記長尺材料に、当該長尺材料における材料特性の分布を示すマーキングを具備したコイルを提供する。
また、本発明の第2の観点は、長尺材料を巻回してなるコイルであって、前記長尺材料に関する材料特性の分布情報と対応付けるための位置情報を示すマーキングを具備したコイルを提供する。
また、本発明の第3の観点は、長尺材料を巻回してなるコイルであって、前記長尺材料における材料特性の分布情報が記録された記録媒体を具備したコイルを提供する。
また、本発明の第4の観点は、長尺材料を巻回してなるコイルの製造方法であって、前記長尺材料の製造条件に基づいて前記長尺材料の各部位における材料特性を製造中に予測し、予測された前記材料特性の分布を実時間で対応する前記部位にマーキングするコイルの製造方法を提供する。
また、本発明の第5の観点は、長尺材料を巻回してなるコイルの製造方法であって、前記長尺材料の製造条件に基づいて前記長尺材料の各部位における材料特性の分布を製造中に予測して記録媒体に記録する工程と、前記材料特性の分布が記録された前記記録媒体を前記コイルに添付する工程と、を具備したコイルの製造方法を提供する。
また、本発明の第6の観点は、長尺材料を巻回してなるコイルの製造方法であって、前記長尺材料の製造条件に基づいて前記長尺材料の各部位における材料特性の分布を製造中に予測してデータベースに記録する工程と、前記データベースから読み出された前記材料特性の分布情報を情報ネットワークを経由して前記コイルの需要家に提供する工程と、を具備したコイルの製造方法を提供する。
上記した本発明のコイルによれば、コイルのメーカ側では、コイル内の特定部位の材料特性にバラツキがあっても、当該コイル全体を廃棄したり、所定の材料特性の範囲を選別して出荷する等の煩雑な作業が不要となり、出荷作業の簡略化や歩留りの向上が可能になる。また、当該コイルの需要家側では、コイルの各部の材料特性に応じて用途別に切り出して使い分けることが可能になり、たとえば、材料特性のバラツキの許容範囲が狭い場合でも、コイル状で提供される素材の加工工程の効率化および素材使用の歩留りが向上する。
また、必要に応じて、個々のコイルに関する材料特性の分布情報を情報ネットワークを経由して需要家に提供することで、材料特性の分布情報を提供するメーカ側および当該分布情報を利用する需要家の双方における情報の供給および利用作業の効率化を実現することが可能となる。
(1)コイル内の長尺材料の引張強度等の材料特性の分布がマーキングされているため、購入者はその目的、用途に応じてコイル内の使用部位を選択して使用することが可能となる。
(2)鋼板コイル等のコイルメーカは従来強度が要求される範囲外であればその部分を切り捨てて出荷していたが、材料特性の分布を長尺材料に直にマーキングすることでそのまま出荷が可能となり、作業能率の向上や歩留まり向上に繋がる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態であるコイルの製造方法を実施する圧延コイル製造システムの構成の一例を示す概念図である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態であるコイルの製造方法を実施する圧延コイル製造システムの構成の一例を示す概念図である。
本実施の形態の圧延コイル製造システムは、圧延前のスラブ80を所定の温度まで加熱する図示しない加熱炉と、この加熱炉から抽出され、表面のスケール等が除去されたスラブ80を適切な形状、厚さ、幅の圧延素材81にする、図示しない粗圧延部と、この粗圧延部の後段に配列された仕上圧延部10を備えている。
仕上圧延部10は、仕上げロール11にて、粗圧延部から到来する圧延素材81を決まった厚さと幅に調整し、用途に合った仕上げ温度で、良好な表面、形状に圧延する処理を行う。
仕上圧延部10の後段には、通板方向に順に配列された1次冷却帯21、2次冷却帯22、3次冷却帯23、4次冷却帯24からなるランアウト冷却部20、マーキング装置61、および巻取部40が順に配置されている。
なお、1次冷却帯21をランアウト冷却部20から独立した高精度加速冷却部とする構成でもよい。
仕上圧延部10の後段には、通板方向に順に配列された1次冷却帯21、2次冷却帯22、3次冷却帯23、4次冷却帯24からなるランアウト冷却部20、マーキング装置61、および巻取部40が順に配置されている。
なお、1次冷却帯21をランアウト冷却部20から独立した高精度加速冷却部とする構成でもよい。
1次冷却帯21は、たとえば、理論限界相当の高い冷却速度と圧延素材81の全面(全幅/全長)の均一冷却を可能とし、圧延素材81の組織や材料特性等のバラツキを大幅に低減する高い品質精度を実現する。
すなわち、本実施の形態の仕上圧延部10および1次冷却帯21では、所定の成分の圧延素材81に対して加熱温度、圧延条件、圧延後の冷却速度を最適に制御し、圧延のままで(非調質で)微細な組織(低炭素鋼の場合は主としてフェライト組織)を得ることにより、高強度と高靭性を得る。
2次冷却帯22〜4次冷却帯24は、後段の巻取部40に巻き取られる圧延素材81を所定の巻き取り温度まで冷却する処理を行う。
上述の図示しない加熱炉から巻取部40に至る工程の各部の動作は、加工制御装置50から出力される加工条件制御指令50aにより統括して制御されている。この加工制御装置50は、たとえば、予め製鋼時の成分分析等で得られている個々のスラブ80の製造時の製鋼実績情報80a(たとえば、製鋼工程を制御する図示しないプロセスコンピュータから得られる成分実績等の情報からなる)、および必要に応じて用いられる後述の予測特性情報60a等に基づくフィードフォワード制御(および必要に応じた後述の予測特性情報60aのフィードバック制御)により、上述の加工条件制御指令50aを出力して、圧延素材81の圧延工程を制御する。
本実施の形態の場合、仕上圧延部10から巻取部40に至る圧延素材81の走行経路には、仕上圧延部10の直後に配置され、仕上げ圧延出口温度71aを計測する仕上げ圧延出口温度センサ71、1次冷却帯21の直後に配置され、1次冷却部出口温度72aを計測する1次冷却部出口温度センサ72、ランアウト冷却部20内の2次冷却帯22〜4次冷却帯24における二ヶ所(2次冷却帯22の出口および3次冷却帯23の出口)のランナウト中間第1温度73aおよびランナウト中間第2温度74aをそれぞれ計測するランナウト中間第1温度センサ73およびランナウト中間第2温度センサ74、巻取部40とランアウト冷却部20の間に配置され、巻取温度75aを測定する巻取温度センサ75が設けられている。
また、ランアウト冷却部20の後段部には、当該ランアウト冷却部20から巻取部40に向かって走行する圧延素材81の表面に、インクで文字や図形等を描画するマーキング装置61が設けられ、このマーキング装置61は、特性シミュレータ60から出力される後述の予測特性情報60aの分布状態を文字や図形として圧延素材81の表面に直接マーキングする。
マーキング装置61によるコイル82へのマーキングは、たとえばインクを染み込ませたフェルトを直接的に圧延素材81に押し付けてインクを鋼板に付着させる方法で行うことが出来る。マーキングで使用するインクは、弱アルカリ洗剤等で消えるインクを選択することが望ましい。
なお、マーキング装置61におけるマーキング方法としては、インクジェット等の方法でもよい。
本実施の形態の場合、仕上げ圧延出口温度センサ71〜巻取温度センサ75の各々は、それぞれ、巻取部40に向かって走行する圧延素材81の幅方向の複数箇所(たとえば、中央部と両端部の3箇所)に配置され、この3箇所の温度を、仕上げ圧延出口温度71a〜巻取温度75aとして計測する構成となっている。
すなわち、これらの仕上げ圧延出口温度センサ71〜巻取温度センサ75では、圧延素材81の走行方向における相互間の配列間隔に応じて温度のサンプリングタイミングを設定することにより、走行する圧延素材81の同一部位に関して仕上げ圧延出口温度71a〜巻取温度75aを時系列に計測し、この計測結果が当該部位の冷却履歴情報70として特性シミュレータ60に入力されている。
また、特性シミュレータ60には、圧延前のスラブ80の加熱炉における加熱実績(加熱温度、在炉時間)や、その後の圧延工程における圧下率、仕上げ温度等の圧延実績からなる加熱・圧延実績情報80bも入力される。
また、特性シミュレータ60には、圧延前のスラブ80の加熱炉における加熱実績(加熱温度、在炉時間)や、その後の圧延工程における圧下率、仕上げ温度等の圧延実績からなる加熱・圧延実績情報80bも入力される。
特性シミュレータ60では、プロセスコンピュータから入手した製鋼工程でのスラブ80の成分実績等の製鋼実績情報80aと、前記加熱・圧延実績情報80bおよび冷却履歴情報70を当該特性シミュレータ60の内部の演算装置に取り込み、材質予測モデル式を用いてコイル82を構成する圧延素材81の材質を推測する。この場合、材質予測モデルは特に限定されるものではなく、古典理論に基づく回復、再結晶、相変態等のモデルや、またはモンテカルロ法、Phase-Field法等の公知の手法を用いて、構成各相の粒径、分率、および析出物挙動等を計算し、材質予測を行えばよい。
たとえば、特性シミュレータ60は、製鋼実績情報80aや加熱・圧延実績情報80bおよび冷却履歴情報70に基づいて、当該部位における組織予測(たとえばフェライトとパーライトの出現比率)を行い、さらに、この組織予測の結果に基づいて、当該部位の引張強度等の材料特性の予測を行い、予測結果を、予測特性情報60aとして、マーキング装置61や、必要に応じて加工制御装置50に出力する動作を行う。
この予測動作は、冷却履歴情報70に対応する部位が、最後端に配置された巻取温度センサ75の位置を通過してからマーキング装置61を通過するまでの時間内に行われ、得られた予測特性情報60aは、マーキング装置61において、その下方を通過する圧延素材81の対応部位に実時間でマーキングされる。これにより、圧延素材81における引張強度等の材料特性の分布状態が、たとえば、図7や図8に例示されるように、当該圧延素材81の表面に直に目視可能に記録される。
以下、図4のフローチャート等を参照しながら、本実施の形態の作用の一例について説明する。
まず、加工対象のスラブ80の製鋼実績情報80aを加工制御装置50に入力して(ステップ201)、当該製鋼実績情報80aに基づく加工条件を設定するとともに(ステップ202)、所定の温度に加熱された当該スラブ80を図示しない加熱炉から取り出して表面のスケール等を除去した後、図示しない粗圧延部に送り込み(ステップ203)、スラブ80を適切な形状、厚さ、幅の圧延素材81にした後、さらに後段の仕上圧延部10に通板し、仕上げロール11にて、圧延素材81を決まった厚さと幅に調整し、用途に合った仕上げ温度で、良好な表面、形状に圧延する処理を行う。
仕上圧延部10を通過した圧延素材81は、ランアウト冷却部20にて全面均一冷却が施され、品質調整が行われた後、巻取部40に巻き取られる。
ここで、本実施の形態の場合には、圧延素材81の各部は、仕上圧延部10から巻取部40に至る間に、仕上げ圧延出口温度センサ71〜巻取温度センサ75にて、仕上げ圧延出口温度71aから巻取温度75aまでの温度履歴が順次測定され(ステップ204)、これらの測定結果は冷却履歴情報70として加熱・圧延実績情報80bとともに特性シミュレータ60に入力され、特性シミュレータ60は、当該冷却履歴情報70および製鋼実績情報80a、加熱・圧延実績情報80bに基づく当該部位における組織予測(ステップ205)、および当該組織予測に基づく引張強度等の材料特性の予測(ステップ206)を行い、予測特性情報60aとしてマーキング装置61に出力し、マーキング装置61では、入力された予測特性情報60aに基づいて、当該マーキング装置61の位置を通過する対応部位に実時間で引張強度等の材料特性をマーキングし(ステップ207)、この一連の操作は、一つのスラブ80から得られる圧延素材81が全てコイル82として巻き取られるまで反復され(ステップ208、ステップ209)、巻取り完了後に出荷される(ステップ210)。
なお、特性シミュレータ60から出力される予測特性情報60aを圧延加工中に加工制御装置50にフィードバックしているが、このフィードバックはなくてもよい。
マーキング装置61による圧延素材81に対する材料特性のマーキングの態様としては、たとえば、図7に例示されるように、圧延素材81の全長にわたる引張強度の分布を、引張強度を高さ値に対応させた等高線81aとしてマーキングするとともに、個々の等高線81aに対応した引張強度値(単位:Mpa)を示す文字列81bをマーキングすることが考えられる。また、必要に応じて製品番号81cをマーキングしてもよい。
なお、材料特性としては、引張強度に限らず、圧延素材81の伸び、降伏強度、その他、任意の材料特性を予測してマーキングすることができる。
また、圧延素材81の美観が問題になる場合には、自然光のもとでは不可視で、紫外線等の光を照射することで目視可能となるようなインクを用いて等高線81a、文字列81b、製品番号81cを印刷するようにしてもよい。
このように、本実施の形態の場合には、コイル82の圧延素材81の全域に、当該領域における引張強度等の材料特性を示す予測特性情報60aがマーキングされているので、このコイル82を使用する顧客(需要家)の側において、圧延素材81の各領域の引張強度等を判別して、引張強度等の要求仕様を満たす部分を的確に弁別して切り出すことが可能になる。
また、メーカ側では、コイル82の圧延素材81における引張強度等の材料特性のばらつきがあっても、当該コイル82を廃棄することなく、製品として出荷でき、製造工程での歩留りが向上する。
予測特性情報60aの分布のマーキング方法としては、等高線81aを用いることに限らず、長手方向および幅方向における所定のピッチの各部位に、当該部位における材料特性を示す数値の文字列としてマーキングしてもよい。また、当該部位における材料特性を示す数値をコード化したバーコードやスクエアコード等をマーキングしてもよい。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態であるコイルの製造方法を実施する圧延コイル製造システムの構成の一例を示す概念図であり、図5は、この第2の実施の形態の作用の一例を示すフローチャートである。なお、重複を避けるためフローチャートの説明は、第1の実施の形態と異なる部分のみを説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態であるコイルの製造方法を実施する圧延コイル製造システムの構成の一例を示す概念図であり、図5は、この第2の実施の形態の作用の一例を示すフローチャートである。なお、重複を避けるためフローチャートの説明は、第1の実施の形態と異なる部分のみを説明する。
この第2の実施の形態の圧延コイル製造システムでは、特性シミュレータ60から出力される予測特性情報60aを、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の電子媒体91や、紙媒体92に出力して記録するためのデータ記録装置90を備えている。
そして、特定の圧延素材81(コイル82)の圧延加工中において得られた予測特性情報60aは、当該コイル82を識別する製品識別情報60b、コイル82における予測特性情報60aの測定位置を示す位置情報60c等とともに電子媒体91、紙媒体92に記録される(ステップ207a)。
なお、この場合、マーキング装置61は必ずしも必要ないが、必要に応じて設け、図8に例示されるように、製品番号81cと、予測特性情報60aとの対応関係を特定するための位置情報81dを、当該予測特性情報60aの測定と同期して加工中に対応部位にマーキングしてもよい。
なお、マーキング装置61を設けず、位置情報81dをマーキングしない場合は、コイル82を構成する圧延素材81の後端部あるいは先端部からの長さ位置と対応付けて予測特性情報60aを電子媒体91や紙媒体92に記録することで、圧延素材81のどの領域がどのような材料特性を有するか等の材料特性の分布情報を把握可能である。
図8の例では、一例として、位置情報81dとして圧延素材81の長手方向にシリアルに付与された“Znnn”等の領域番号と、対応領域の範囲を示す破線等がマーキングされている例が示されている。
こうして予測特性情報60aが記録された電子媒体91または紙媒体92は、対応するコイル82に添付されて出荷される。
こうして予測特性情報60aが記録された電子媒体91または紙媒体92は、対応するコイル82に添付されて出荷される。
コイル82を購入した需要家側では、コイル82に添付されている電子媒体91等に記録されている予測特性情報60aを読み出して、コイル82内の位置情報81d、あるいは圧延素材81の端部からの距離や幅方向の位置情報と照合することで、コイル82の全領域における予測特性情報60aの分布を把握して、たとえば、目的の引張強度の仕様を満たす領域を選択的に切り出して使用することが可能になる。
また、この第2の実施の形態の場合には、マーキング装置61を必要に応じて省略して低コスト化を実現でき、また、マーキング装置61を設けた場合でも、位置情報60cのみをマーキングするだけの簡易な構成で済むため、いずれにしてもシステムの低価格化を実現できる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態であるコイルの製造方法を実施する圧延コイル製造システムの構成の一例を示す概念図であり、図6は、この第3の実施の形態の作用の一例を示すフローチャートである。なお、重複を避けるためフローチャートの説明は、第1の実施の形態と異なる部分のみを説明する。
図3は、本発明の第3の実施の形態であるコイルの製造方法を実施する圧延コイル製造システムの構成の一例を示す概念図であり、図6は、この第3の実施の形態の作用の一例を示すフローチャートである。なお、重複を避けるためフローチャートの説明は、第1の実施の形態と異なる部分のみを説明する。
この第3の実施の形態では、特性シミュレータ60で得られた予測特性情報60aを記録する特性データベース装置100を備えている。この特性データベース装置100は、情報ネットワーク101を介して、需要家等が運営する顧客サイト102からアクセスされる。
そして、特定の圧延素材81(コイル82)の圧延加工中において得られた予測特性情報60aは、当該コイル82を識別する製品識別情報60b、コイル82における予測特性情報60aの測定位置を示す位置情報60c(たとえば、先端部や後端部からの長さ位置)等とともに特性データベース装置100に記録される(ステップ207b)。
なお、この場合、マーキング装置61は必ずしも必要ないが、必要に応じて設け、図8に例示されるように、製品番号81cと、予測特性情報60aとの対応関係を特定するための位置情報81dを、当該予測特性情報60aの測定と同期して加工中に対応部位にマーキングしてもよい。
こうして予測特性情報60aが記録された特性データベース装置100は、対応するコイル82を購入した需要家の顧客サイト102から、情報ネットワーク101を経由してアクセスされる(ステップ211)。
すなわち、コイル82を購入した需要家側では、コイル82に対応した予測特性情報60aを、情報ネットワーク101を経由して特性データベース装置100から読み出し、コイル82内の位置情報81d、あるいは圧延素材81の端部からの距離や幅方向の位置情報と照合することで、コイル82の全領域における予測特性情報60aの分布を把握して、たとえば、目的の引張強度の仕様を満たす領域を選択的に切り出して使用することが可能になる。
また、予測特性情報60a等を記録した記録媒体をコイル82に添付する必要がないので、出荷作業や管理が簡単になり、さらに、流通過程における記録媒体の紛失等の懸念がないとともに、価格の低減が可能になる。
また、この第3の実施の形態の場合には、マーキング装置61を必要に応じて省略して低コスト化を実現でき、また、マーキング装置61を設けた場合でも、位置情報60cのみをマーキングするだけの簡易な構成で済むため、いずれにしてもシステムの低価格化を実現できる。
本発明は、強度分布がマーキングされた圧延材等の長尺材料のコイル、または圧延材等の長尺材料の強度分布がマッピングされたデータシートが添付されたコイル、およびその製造方法に適用して有効である。
10…仕上圧延部
11…仕上げロール
20…ランアウト冷却部
21…1次冷却帯
22…2次冷却帯
23…3次冷却帯
24…4次冷却帯
40…巻取部
50…加工制御装置
50a…加工条件制御指令
60…特性シミュレータ
60a…予測特性情報
60b…製品識別情報
60c…位置情報
61…マーキング装置
70…冷却履歴情報
71…仕上げ圧延出口温度センサ
71a…仕上げ圧延出口温度
72…1次冷却部出口温度センサ
72a…1次冷却部出口温度
73…ランナウト中間第1温度センサ
73a…ランナウト中間第1温度
74…ランナウト中間第2温度センサ
74a…ランナウト中間第2温度
75…巻取温度センサ
75a…巻取温度
80…スラブ
80a…製鋼実績情報
80b…加熱・圧延実績情報
81…圧延素材
81a…等高線
81b…文字列
81c…製品番号
81d…位置情報
82…コイル
90…データ記録装置
91…電子媒体
92…紙媒体
100…特性データベース装置
101…情報ネットワーク
102…顧客サイト
11…仕上げロール
20…ランアウト冷却部
21…1次冷却帯
22…2次冷却帯
23…3次冷却帯
24…4次冷却帯
40…巻取部
50…加工制御装置
50a…加工条件制御指令
60…特性シミュレータ
60a…予測特性情報
60b…製品識別情報
60c…位置情報
61…マーキング装置
70…冷却履歴情報
71…仕上げ圧延出口温度センサ
71a…仕上げ圧延出口温度
72…1次冷却部出口温度センサ
72a…1次冷却部出口温度
73…ランナウト中間第1温度センサ
73a…ランナウト中間第1温度
74…ランナウト中間第2温度センサ
74a…ランナウト中間第2温度
75…巻取温度センサ
75a…巻取温度
80…スラブ
80a…製鋼実績情報
80b…加熱・圧延実績情報
81…圧延素材
81a…等高線
81b…文字列
81c…製品番号
81d…位置情報
82…コイル
90…データ記録装置
91…電子媒体
92…紙媒体
100…特性データベース装置
101…情報ネットワーク
102…顧客サイト
Claims (17)
- 長尺材料を巻回してなるコイルであって、前記長尺材料に、当該長尺材料における材料特性の分布を示すマーキングを具備したことを特徴とするコイル。
- 前記マーキングは、前記長尺材料の前記材料特性を示す領域に対応して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル。
- 前記マーキングは、前記材料特性を示す数値を所定のレンジ幅毎に識別可能に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル。
- 前記マーキングは、前記材料特性を示す数値を高さ値とする等高線であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコイル。
- 前記マーキングは、前記材料特性を示す数値を示す文字列、または前記数値をコード化したコード情報であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコイル。
- 長尺材料を巻回してなるコイルであって、前記長尺材料に関する材料特性の分布情報と対応付けるための位置情報を示すマーキングを具備したことを特徴とするコイル。
- 長尺材料を巻回してなるコイルであって、前記長尺材料における材料特性の分布情報が記録された記録媒体を具備したことを特徴とするコイル。
- 前記記録媒体は、前記分布情報が印刷された紙媒体、または前記分布情報がコンピュータにて読み取り可能に記録された電子媒体であることを特徴とする請求項7に記載のコイル。
- 前記材料特性は、降伏強度、引張強度、伸びの少なくとも一つからなることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のコイル。
- 前記長尺材料は圧延板材であり、前記コイルは前記圧延板材が巻回された圧延コイルであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のコイル。
- 長尺材料を巻回してなるコイルの製造方法であって、前記長尺材料の製造条件に基づいて前記長尺材料の各部位における材料特性を製造中に予測し、予測された前記材料特性の分布を実時間で対応する前記部位にマーキングすることを特徴とするコイルの製造方法。
- 長尺材料を巻回してなるコイルの製造方法であって、
前記長尺材料の製造条件に基づいて前記長尺材料の各部位における材料特性の分布を製造中に予測して記録媒体に記録する工程と、
前記材料特性の分布が記録された前記記録媒体を前記コイルに添付する工程と、
を具備したことを特徴とするコイルの製造方法。 - 前記記録媒体は、前記分布情報が印刷された紙媒体、または前記分布情報がコンピュータにて読み取り可能に記録された電子媒体であることを特徴とする請求項12に記載のコイルの製造方法。
- 長尺材料を巻回してなるコイルの製造方法であって、
前記長尺材料の製造条件に基づいて前記長尺材料の各部位における材料特性の分布を製造中に予測してデータベースに記録する工程と、
前記データベースから読み出された前記材料特性の分布情報を情報ネットワークを経由して前記コイルの需要家に提供する工程と、
を具備したことを特徴とするコイルの製造方法。 - 前記製造条件は、前記長尺材料の成分、加工履歴および温度履歴からなることを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか1項に記載のコイルの製造方法。
- 前記材料特性は、降伏強度、引張強度、伸び、の少なくとも一つからなることを特徴とする請求項11から請求項15のいずれか1項に記載のコイルの製造方法。
- 前記長尺材料は圧延板材であり、前記コイルは圧延加工にて得られた前記圧延板材が巻回された圧延コイルであることを特徴とする請求項11から請求項16のいずれか1項に記載のコイルの製造方法。
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