JP2005074247A - 垂直回転式単板塗布装置。 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性の向上が見込める回転式単板塗布装置を提供する。
【解決手段】ガラス板を垂直に搭載して供給排出移動可能なガラス板供給部と排出部とを備えたガラス板供給排出ユニット、ガラス板供給部から供給されるガラス板を垂直に保持可能な垂直な塗布テーブル面を回転方向に等間隔に3面もち120°毎に間欠回転する回転塗布テーブルユニット、回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面に保持されたガラス板の板厚を測定する板厚測定手段、回転塗布テーブルユニットに近接して配置され、且つ塗布テーブル面に保持された垂直なガラス板に対して平行に垂直方向に移動して塗布可能な塗布ダイヘッドを搭載した塗布ユニット、塗布ユニットの塗布ダイヘッドに塗液を供給する塗液供給手段、塗布ユニットにてガラス板に塗布された塗膜を乾燥させる減圧乾燥部を具備する。
【選択図】図1
【解決手段】ガラス板を垂直に搭載して供給排出移動可能なガラス板供給部と排出部とを備えたガラス板供給排出ユニット、ガラス板供給部から供給されるガラス板を垂直に保持可能な垂直な塗布テーブル面を回転方向に等間隔に3面もち120°毎に間欠回転する回転塗布テーブルユニット、回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面に保持されたガラス板の板厚を測定する板厚測定手段、回転塗布テーブルユニットに近接して配置され、且つ塗布テーブル面に保持された垂直なガラス板に対して平行に垂直方向に移動して塗布可能な塗布ダイヘッドを搭載した塗布ユニット、塗布ユニットの塗布ダイヘッドに塗液を供給する塗液供給手段、塗布ユニットにてガラス板に塗布された塗膜を乾燥させる減圧乾燥部を具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、枚葉状のガラス板に対する精密薄膜コーティングを実現するものであって、カラーフィルタなどの製造に展開可能な垂直回転式単板塗布装置に関する。
枚葉状のガラス板への塗布装置の多くは、回転するガラス板の中央部へ塗液を滴下させながら、ガラス板面に薄膜を形成するスピンコート法が使用されている。しかし、このスピンコート方式は、ガラス板のサイズの大型化に伴い、滴下する液量が多く必要となるとともに、膜厚の精度も低下する傾向がある。
その他の塗布方式としては、ガラス板を精密なテーブル上へ真空吸着させて保持し、そのガラス板を保持した状態のテーブルを水平方向に移動させながら、塗布用のダイヘッドの下部を通過させることにより、ガラス板への塗液の塗布を行う装置がある。また、ガラス板を保持するテーブル上部に位置するダイヘッドユニットを、ガラス板を保持した状態のテーブル上を移動通過させることによりガラス板への塗液の塗布を行う装置もある。
装置の塗布速度は、一般的に20〜150mm/sec程度であるが、ガラス板の大型化により、装置のガラス板を保持するテーブルは大型化され、水平に安定して保持、移動させることが、装置のたわみ等もあり難しくなっている。
上記いずれの塗布装置や塗布方式は、ガラス板を水平に保持して塗布するものである。そのために、塗布装置にガラス板を供給/排出するための大型のガラス板保持ハンドを持った供給/排出ロボットが必要となる。また、ガラス板の大型化により、ガラス板保持ハンドは、たわみ防止等を考慮した複雑な構造になってきている。また、ガラス板の大型化により装置も大型化して、ハンドロボットのストローク(ガラス板の搬送距離)も長くなり、そのためにガラス板の供給/排出に要する時間も長くなり、タクトタイムに占める割合は大きなものとなっている。また、ガラス板の供給/排出動作の間は、塗布等の処理はできない。
本発明は、前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、生産性の向上が見込める回転式単板塗布装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、枚葉状のガラス板への塗布装置において、
(a)ガラス板を垂直に搭載して供給排出移動可能なガラス板供給部と排出部とを備えたガラス板供給排出ユニット、
(b)前記ガラス板供給部から供給されるガラス板を垂直に保持可能な垂直な塗布テーブル面を回転方向に等間隔に3面もち120°毎に間欠回転する回転塗布テーブルユニット、
(c)前記回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面に保持されたガラス板の板厚を測定する板厚測定手段、
(d)前記回転塗布テーブルユニットに近接して配置され、且つ塗布テーブル面に保持された垂直なガラス板に対して平行に垂直方向に移動して塗布可能な塗布ダイヘッドを搭載した塗布ユニット、
(e)前記塗布ユニットの塗布ダイヘッドに塗液を供給する塗液供給手段、
(f)前記塗布ユニットにてガラス板に塗布された塗膜を乾燥させる減圧乾燥部、
を少なくとも具備することを特徴とする垂直回転式単板塗布装置である。
(a)ガラス板を垂直に搭載して供給排出移動可能なガラス板供給部と排出部とを備えたガラス板供給排出ユニット、
(b)前記ガラス板供給部から供給されるガラス板を垂直に保持可能な垂直な塗布テーブル面を回転方向に等間隔に3面もち120°毎に間欠回転する回転塗布テーブルユニット、
(c)前記回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面に保持されたガラス板の板厚を測定する板厚測定手段、
(d)前記回転塗布テーブルユニットに近接して配置され、且つ塗布テーブル面に保持された垂直なガラス板に対して平行に垂直方向に移動して塗布可能な塗布ダイヘッドを搭載した塗布ユニット、
(e)前記塗布ユニットの塗布ダイヘッドに塗液を供給する塗液供給手段、
(f)前記塗布ユニットにてガラス板に塗布された塗膜を乾燥させる減圧乾燥部、
を少なくとも具備することを特徴とする垂直回転式単板塗布装置である。
本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る垂直回転式単板塗布装置において、前記間欠回転する回転塗布テーブルユニットに備える3面の塗布テーブル面の回転円の外側近傍に沿っての3面の各塗布テーブル面の回転円の外側近傍に沿って、前記ガラス供給排出ユニット、塗布ユニット、減圧乾燥ユニットがこの順に配置され、3面の各塗布テーブル面が間欠回転毎に各ユニットに順に対峙することを特徴とする垂直回転式単板塗布装置である。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2記載の垂直回転式単板塗布装置において、回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面にガラス板を垂直に供給排出する前記ガラス板供給排出ユニットが、ガラス板を保持して移載するガラス板保持アームを備える移載ロボットであることを特徴とする垂直回転式単板塗布装置である。
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1乃至3記載の垂直回転式単板塗布装置において、前記塗布ユニットに塗布ダイヘッドとガラス板との間隙を調整する間隙調整部を備えることを特徴とする垂直回転式単板塗布装置である。
本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項1乃至4のいずれか1項記載の垂直回転式単板塗布装置において、前記回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面は回転ホルダーに対して着脱可能に構成され、前記塗布ユニットには、回転ホルダーから切り離した後の前記塗布テーブル面を固定保持して回転塗布テーブルユニットの振動の伝搬を防ぐ固定保持手段を備えることを特徴とする垂直回転式単板塗布装置である。
本発明の請求項6に係る発明は、上記請求項1乃至4のいずれか1項記載の垂直回転式単板塗布装置において、前記回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面は回転ホルダーに対して一体的に取り付け固定されて構成され、前記塗布ユニットには、回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面を固定保持して回転塗布テーブルユニットの振動の伝搬を防ぐ固定保持手段を備えることを特徴とする垂直回転式単板塗布装置である。
本発明の垂直回転式単板塗布装置によれば、垂直に配したガラス板に、感光液やフォトレジスト液、あるいはインキや塗料等の樹脂液を塗布することにより水平状態で塗布した場合に比較して、上方より落下してくる異物等の付着による欠陥を防ぐことができる。
また、ガラスを保持することができる塗布テーブル板Tを3面もつ回転塗布テーブルユニットの各塗布テーブル面を、ガラス供給排出ユニット、塗布ユニット、減圧乾燥ユニットの各ユニットと対峙させるようにして、各ユニットによる処理工程の処理時間帯を重ね合わせることにより高生産性が期待できる。
また、各処理工程の処理時間帯を重ね合わせることと、ガラス板を垂直に起立させることにより、装置がコンパクトになり、少ないスペースで各工程を処理することが可能になり、装置の設置スペースも削減できる。
本発明装置の回転塗布テーブルユニットDの3面の各塗布テーブル板Tは、塗布工程においてクランプ手段による固定保持手段により、一旦固定保持されることで、減圧乾燥やガラス供給/排出に伴う振動による影響を防ぐことができ、塗布工程の高精度なギャップ精度が実現でき、高精度な塗布条件の実現が可能となり、高精度薄膜塗工が実現できる。
さらに、振動の影響による段ムラの無い高精度薄膜塗工が実現できる。
さらに、振動の影響による段ムラの無い高精度薄膜塗工が実現できる。
また、本発明装置の回転塗布テーブルユニットDの3面の各塗布テーブル板Tは、そのユニットの回転ホルダー3に対して着脱可能に構成されることで、塗布工程において塗布テーブル板Tは回転ホルダー3から切り離して、塗布ユニットA側のクランプ手段による固定保持手段により塗布ユニットA側に連結、保持/位置決めすることができ、塗布テーブル板Tが塗布工程において回転塗布テーブルユニットDから切り離されることで、高精度なギャップ精度が実現でき、高精度な塗布条件の実現が可能となり、高精度薄膜塗工が実現できる。又、塗布テーブル板T面が回転塗布テーブルユニットDから切り離されることで、減圧乾燥やガラス供給/排出に伴う振動による影響を防ぐことができ、振動の影響による段ムラの無い高精度薄膜塗工が実現できる。
以下に、本発明の垂直回転式単板塗布装置及び方法を、図面に基づいて詳細に説明すれば、図1は、本発明装置の一実施例を説明する平面図、図2は、その側面図であり、上記請求項の要件を満たすものであれば、特に装置の構造に制約はなく、下記実施例だけに制限されるものではない。
本発明の垂直回転式単板塗布装置は、図示するように、ガラス板G(斜線部)を直線状の供給ガイド溝1a内に垂直に直立させて間欠的に供給するベルトコンベア、コロコンベア、押送爪(図示せず)等の搬送手段1aを備えた供給部1と、ガラス板Gを直線状の排出ガイド溝2a内に垂直に直立させて間欠的に排出するベルトコンベア、コロコンベア、押送爪(図示せず)等の搬送手段2bを備えた排出部2とを備える。
前記供給部1と排出部2との間には、ガラス板厚を測定する非接触式変位計7と、該非接触式変位計7に対峙する回転塗布テーブルユニットDを備えている。
該回転塗布テーブルユニットDは、垂直方向の回転軸17に支持して120°毎の回転角にて間欠回転する回転ホルダー3と、該回転ホルダー3に回転方向に沿って等間隔に垂直に3面もつガラス板Gを吸着保持するバキュームチャックを備えた垂直な塗布テーブル板Tを備え、その1つの塗布テーブル板Tには、その塗布テーブル板Tの回転円の外側近傍に、前記非接触式変位計7が対峙するように配置されている。
また、該回転塗布テーブルユニットDは、その塗布テーブル板Tの回転円の外側近傍に配置された塗布ユニットAと減圧乾燥ユニットBとを回転方向に順に配置していて、塗布ユニットAは、塗布テーブル板Tに吸着保持されたガラス板Gの上端から下端方向に下降動作しながら、そのガラス板G面に塗液を塗布し、減圧乾燥ユニットBは、ガラス板G面に塗布された塗液を乾燥して塗膜を形成する。
塗布ユニットAは、フレームFに支持されていて、塗布ダイヘッド4と、塗布テーブル板Tに保持したガラス板Gと塗布する塗布ダイヘッド4との間隙を調整する間隙調整部5(塗布幅方向両端に左右調整部5a、5bを備える)と、塗布ダイヘッド4に塗液を供給する塗液供給ポンプユニット6とを備えている。
塗布ユニットAの塗布ダイヘッド4、間隙調整部5、塗液供給ポンプユニット6は、フレームFに取り付け支持された適宜な昇降駆動手段により昇降動作する昇降手段E上に取り付けられていて、例えば、図2に示すように、フレームFに回転可能に軸支され、電動モータ(サーボモータ、パルスモータ等)にて駆動回転する垂直なスクリューシャフト12、12が昇降手段Eに螺着していて、スクリューシャフト12の回転により垂直方向のガイド13に沿って昇降移動可能な昇降手段E上に取り付けられている。
なお、供給部1の供給ガイド溝1aの途中には退避ラック8a、排出部2の排出ガイド溝2aの途中には退避ラック8bを備えるようにして、装置の一時停止時やトラブル時に供給又は排出されるガラス板Gを一旦格納するようにしてもよい。
また、供給部1の前段には前工程としてガラス板洗浄装置9を設け、また、排出部2の後段には後工程としてガラス板Gの塗膜にパターンなどの露光を行う露光機10を備えるようにしてもよい。
まず、ガラス板Gは、搬入工程において、ボルトコンベア、コロコンベア等のコンベア手段C1 にて水平に起立ユニット11に搬入されて、ガラス板Gを載せた起立ユニット11は水平方向から垂直方向に姿勢変換し、ガラス板Gの下端部を供給部1の供給ガイド溝1a内に落とし込み、ガラス板Gを垂直に起立させる。
続いて、直立したガラス板Gを供給ガイド溝1aに沿ってベルトコンベア、コロコンベア、押送爪(図示せず)等の搬送手段1bを備えた供給部1にて、通常は退避ラック8aを通過させて、回転塗布テーブルユニットDの垂直方向の回転軸17に支持して回転する回転ホルダー3に回転方向に等間隔に設けた3面の垂直な塗布テーブル板Tのうち1つの塗布テーブル板Tと所定の間隔を以て対峙するガラス板厚を測定する非接触式変位計7との間の受け渡し部に移動させて、ガラス板受け渡し工程に入る。
この位置でガラス板Gは回転塗布テーブルユニットDの回転方向に等間隔に3面ある塗布テーブル面のうちの一つの塗布テーブル板Tに平行に対峙し、続いて、その塗布テーブル板Tにバキュームチャックの吸引動作により移載、吸着保持されて受け渡される。
ガラス板厚を測定する非接触式変位計7の計測ヘッドは3個所に設置されていて、続く板厚測定工程では、塗布テーブル板Tに吸着保持された前記ガラス板Gの中央と両端部の3個所の板厚が測定される。
この時に、測定されたガラス板Gの厚み情報(測定データ)は測定値集計手段(図示せず)にフィードバックされて、該手段に搭載するメモリに記憶され、回転塗布テーブルユニットDの塗布テーブル板Tに保持されたガラス板Gと、その回転塗布テーブルユニットDの回転によりガラス板Gが対峙する後述する塗布ヘッドとの間の間隙(ギャップ)を、常に一定に保ち、安定した塗膜形成を行うための間隙調整制御用データとして使用される。
次に、回転ホルダー3は図面左回転方向に120°回転して停止し、ガラス板Gを吸着保持した前記塗布テーブル板Tは塗布ユニットAに到達し、ガラス板Gは所定の間隙を以て塗布ダイヘッド4に対峙し、塗液の塗布工程に入る。
他方、回転ホルダー3の回転上流側にある塗布テーブル板Tは、ガラス板供給部1から供給される次のガラス板Gに対峙して、ガラス板受け渡し工程に入り、供給されたガラス板Gが前記塗布テーブル板Tに吸着保持されて受け渡された後に、板厚測定工程に入り、塗布テーブル板Tとガラス板Gを挟んで対向する非接触式変位計7の計測ヘッドにより板厚が測定される。
一方、この塗布ダイヘッド4にガラス板Gを吸着保持した塗布テーブル板Tが対峙した状態の塗布工程では、まず、塗布ダイヘッド4は、退避位置から塗布テーブル板Tに保持されているガラス板Gの上端の塗布開始位置まで移動する。
続いて、ガラス板Gと塗布ダイヘッド4との間隙が、間隙調整部5により塗布ダイヘッド4を移動させることにより、塗布開始ギャップまで調整されて所定距離に設定される。この時のガラス板Gと塗布ダイヘッド4との所定間隙(ギャップ)は、例えば20〜70μmであって、その調整制御には、前述のガラス板厚の測定データをフィードバックして算出した数値となっている。
このように塗布開始ギャップまで塗布ダイヘッド4が移動した後、塗液供給ポンプユニット6が動作を開始して、塗布ダイヘッド4の吐出口4aからガラス板G面に向かって塗液Lが吐出される。
ここで、塗液供給ポンプユニット6の動作開始後に、塗布ダイヘッド4より実際に塗液が吐出されるのには、一定の時間を要するため、遅延タイマーを設けて、塗液吐出開始から所定秒の経過後に、塗布ヘッド4は、間隙調整部5により所定の塗布ギャップ80〜150μmへ移動し、同時に塗布ダイヘッド4は、昇降手段Eの下降動作の開始により下降動作して、所定の塗布速度へ加速しながら、ガラス板G面の上端領域から順に下端領域へと塗布を開始する。そして塗布ダイヘッド4は、正規の塗布領域への塗布終了位置まで等速で下降移動しながらガラス板G面の上端部から下端部までの正規の塗布領域に対して塗液を塗布する。
続いて、塗布ダイヘッド4は減速して停止する。同時に塗布ダイヘッド4は、間隙調整部5により塗布終了ギャップまで移動し、塗液供給ポンプ6は、液垂れを防ぐために逆回転して、塗布ダイヘッド4の吐出口4a先端に残留した塗液を吸引する。その後、塗布ダイヘッド4は退避位置(例えば、ガラス板Gの上端部と対峙する位置より上方の位置)まで移動する。
本発明においては、塗布工程前のガラス板Gの受け渡し工程及び塗布工程後の後述する減圧乾燥工程による回転塗布テーブルユニットDの回転ホルダー3及び塗布テーブル板Tの振動等の影響を排除するために、上記塗布工程では、図2に示すように、塗布開始直前にて、ガラス板Gを吸着保持している塗布テーブル板Tの上下端面を、塗布ダイヘッド4側のフレームFの上部と下部とに搭載したクランプユニット14、15(例えば、上下に互いに対向方向に進退動作可能に設けたクランプ14、15)により挟み付けて、一旦固定保持し、その固定保持により、塗布テーブル板Tに伝わる振動を防止して、振動の影響による段ムラ等の処理品質の低下の発生を無くして、段ムラ等の無い高精度薄膜塗工を実現するようにしてもよい。
本発明においては、塗布テーブル板Tを回転塗布テーブルユニットDの回転ホルダー3側から切り離すように構成することができ、例えば、図2に示すように、各塗布テーブル板Tの裏面に一体に支持シャフトT2 を取り付け、回転ホルダー3にアクチュエータ(例えば、ラック・アンド・ピニオンギア、エアーシリンダー、油圧シリンダー等)にて矢印方向に開閉動作可能なチャツク機構3a、3aを搭載し、チャツク機構3a、3aの閉鎖動作によって支持シャフトT2 を凹凸嵌合にてクランプすることにより、塗布テーブル板Tを回転ホルダー3側に装着固定し、チャツク機構3a、3aの開放動作によって支持シャフトT2 を開放し、塗布テーブル板Tを回転ホルダー3から切り離すことができる。
上記クランプユニット14、15のクランプ機構に関しては、塗布テーブル板Tの上下端面を挟み付け固定できる機構であれば、本発明においては特に限定されるものではないが、そのクランプユニット14、15の具体例としては、例えば、図2に示すように、塗布テーブル板Tの上端面と下端面とに、それぞれテーブル嵌合凹部T1 、T1 を設け、昇降手段Eを支持するフレームFの上下に互いに対向して、エアーシリンダー等のアクチュエータ18により進退動作可能に設けたクランプユニット14、15のそれぞれテーパー
コーン14a、15aを、塗布テーブル板Tの各々上下の嵌合凹部T1 、T1 に嵌入することにより、塗布テーブル板Tを固定保持するものである。
コーン14a、15aを、塗布テーブル板Tの各々上下の嵌合凹部T1 、T1 に嵌入することにより、塗布テーブル板Tを固定保持するものである。
図1に示すように、塗布ダイヘッド4の上方への退避後は、塗布テーブルTによるガラス板Gの吸着保持を再開し、該塗布テーブルTに吸着保持されたガラス板Gはクランプユニット14、15による固定保持を解除されて、その後、回転ホルダー3及び塗布テーブル板Tは120°回転し、塗布テーブル板Tに吸着保持されている塗布後のガラス板Gは減圧乾燥ユニットBに到達して減圧乾燥工程に入る。
また、図2に示すように、塗布テーブルTが回転ホルダー3から切り離し可能な構成の場合には、塗布ダイヘッド4の上方への退避後は、塗布テーブルTは塗布ダイヘッド4を支持するフレームF側から切り離され、回転ホルダー3側へ再び連結保持され、その後、回転ホルダー3は120°回転し、塗布テーブルTによりガラス板Gは減圧乾燥工程に進む。
他方、それより回転ホルダー3回転上流側の塗布テーブル板Tのガラス板Gは、塗布ユニットAに対峙して塗布工程に入り、さらに、それより上流側の塗布テーブル板Tは、非接触式変位計7の計測ヘッドのあるガラス板供給部1に対峙し、ガラス板供給工程及び板厚測定工程に入る。なお、ガラス板供給部1に対峙した塗布テーブル板Tが、既に塗布、乾燥を終了して塗膜形成されたガラス板Gを吸着保持した状態で対峙した場合には、その塗布テーブル板Tの吸着保持を解除した後、そのガラス板Gを排出部2にて排出ガイド溝2aに沿って垂直に起立した状態で排出する。
減圧乾燥ユニットBに対峙した塗布後のガラス板Gは、直ちに減圧乾燥工程に入り、減圧乾燥ユニットBの減圧乾燥により、ガラス板Gの塗膜中の揮発成分を減らして乾燥させて塗膜形成を終了する。他方、ガラス板供給部1に対峙した塗布テーブル板Tには、前述の供給部1の動作により次のガラス板Gが吸着保持され、塗布ユニットAに対峙した塗布テーブル板Tのガラス板Gには、塗布ダイヘッド4の前述の動作により塗液Lが塗布される。
続いて、図1に示すように回転ホルダー3及び塗布テーブル板Tは120°回転して、ガラス板供給部1にて塗布テーブル板Tに吸着保持されたガラス板Gは塗布ユニットAに到達して塗布工程に入り、塗布テーブル板Tに吸着保持された塗布後のガラス板Gは減圧乾燥ユニットBに到達して減圧乾燥工程に入り、塗布テーブル板Tに吸着保持された乾燥後の塗膜形成の終了したガラス板Gはガラス板供給部1に到達して排出工程に入り、排出工程が終了した塗布テーブル板Tには供給工程にて次のガラス板Gが供給される。
排出工程にて排出された塗膜形成の終了したガラス板Gは、排出ガイド溝2aに沿ってベルトコンベア、コロコンベア、押送爪(図示せず)等の搬送手段2bを備えた排出部2にて、通常は退避ラック8bを通過して、起立姿勢の起立ユニット16に平行に搬入し、その後、起立ユニット16は起立姿勢から水平姿勢に姿勢変換してガラス板Gを水平に載せた後、起立ユニット16に付帯するコンベア手段C2 にて、次工程のガラス板Gの形成塗膜への露光、現像を行う露光・現像機10による露光/現像工程へ搬送されて、一連の塗布サイクルの終了となる。なお、前工程の洗浄装置9による洗浄工程及び後工程の露光・現像機10による露光/現像工程では、水平搬送されるガラス板Gへの処理加工を行う例の他に、垂直搬送されるガラス板Gへ処理加工を行う例であってもよい。
A…塗布ユニット B…乾燥ユニット C1 、C2 …コンベア手段
D…回転塗布テーブルユニット E…昇降手段 F…塗布ユニット支持フレーム
G…ガラス板 L…塗液 T…塗布テーブル板 T1 、T1 …テーブル嵌合凹部
T2 …テーブル支持シャフト
1…供給部 2…排出部 3…回転ホルダー 3a…クランプ機構
4…塗布ダイヘッド 5…間隙調整部 6…ポンプユニット
7…非接触式変位計(板厚計測部) 8a、8b…退避ラック(バッファ手段)
9…ガラス板洗浄装置 10…露光・現像装置 11…姿勢変換ユニット
12スクリューシャフト 13…リニアガイド 14、15…クランプ手段
16…姿勢変換ユニット 17…回転軸 18…アクチュエータ
D…回転塗布テーブルユニット E…昇降手段 F…塗布ユニット支持フレーム
G…ガラス板 L…塗液 T…塗布テーブル板 T1 、T1 …テーブル嵌合凹部
T2 …テーブル支持シャフト
1…供給部 2…排出部 3…回転ホルダー 3a…クランプ機構
4…塗布ダイヘッド 5…間隙調整部 6…ポンプユニット
7…非接触式変位計(板厚計測部) 8a、8b…退避ラック(バッファ手段)
9…ガラス板洗浄装置 10…露光・現像装置 11…姿勢変換ユニット
12スクリューシャフト 13…リニアガイド 14、15…クランプ手段
16…姿勢変換ユニット 17…回転軸 18…アクチュエータ
Claims (6)
- ガラス板への塗布装置において、
(a)ガラス板を垂直に搭載して供給排出移動可能なガラス板供給部と排出部とを備えたガラス板供給排出ユニットと、
(b)前記ガラス板供給部から供給されるガラス板を垂直に保持可能な垂直な塗布テーブル面を回転方向に等間隔に3面もち、120°毎に間欠回転する回転塗布テーブルユニットと、
(c)前記回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面に保持されたガラス板の板厚を測定する板厚測定手段と、
(d)前記回転塗布テーブルユニットに近接して配置され、且つ塗布テーブル面に保持された垂直なガラス板に対して平行に垂直方向に移動して塗布可能な塗布ダイヘッドを搭載した塗布ユニットと、
(e)前記塗布ユニットの塗布ダイヘッドに塗液を供給する塗液供給手段と、
(f)前記塗布ユニットにてガラス板に塗布された塗膜を乾燥させる減圧乾燥部と、
を少なくとも具備することを特徴とする垂直回転式単板塗布装置。 - 請求項1記載の垂直回転式単板塗布装置において、前記間欠回転する回転塗布テーブルユニットに備える3面の塗布テーブル面の回転円の外側近傍に沿っての3面の各塗布テーブル面の回転円の外側近傍に沿って、前記ガラス供給排出ユニット、塗布ユニット、減圧乾燥ユニットがこの順に配置され、3面の各塗布テーブル面が間欠回転毎に各ユニットに順に対峙することを特徴とする垂直回転式単板塗布装置。
- 請求項1又は2記載の垂直回転式単板塗布装置において、回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面にガラス板を垂直に供給排出する前記ガラス板供給排出ユニットが、ガラス板を保持して移載するガラス板保持アームを備える移載ロボットであることを特徴とする垂直回転式単板塗布装置。
- 請求項1乃至3記載の垂直回転式単板塗布装置において、前記塗布ユニットに塗布ダイヘッドとガラス板との間隙を調整する間隙調整部を備えることを特徴とする垂直回転式単板塗布装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項記載の垂直回転式単板塗布装置において、前記回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面は回転ホルダーに対して着脱可能に構成され、前記塗布ユニットには、回転ホルダーから切り離した後の前記塗布テーブル面を固定保持して回転塗布テーブルユニットの振動の伝搬を防ぐ固定保持手段を備えることを特徴とする垂直回転式単板塗布装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項記載の垂直回転式単板塗布装置において、前記回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面は回転ホルダーに対して一体的に取り付け固定されて構成され、前記塗布ユニットには、回転塗布テーブルユニットの塗布テーブル面を固定保持して回転塗布テーブルユニットの振動の伝搬を防ぐ固定保持手段を備えることを特徴とする垂直回転式単板塗布装置。
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