JP4799988B2 - 電子部品の実装装置におけるフラックスの転写装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品の実装装置におけるフラックスの転写装置に関する。
IC、LSI、フリップチップ、抵抗チップ、チップコンデンサーなどの電子部品を基板の所定の位置に搭載するための実装装置が広く知られている。この種の実装装置は、これらの電子部品を真空吸着するノズルを有するヘッドを備え、該ヘッド(具体的にはヘッドを保持しているホルダ)のX−Y方向(水平駆動)及びZ軸方向(鉛直駆動)の移動と、該ヘッド自体のZ軸周りの回転(θ駆動)を組み合わせながら、パーツフィーダに供えられた電子部品を基板に搭載する。
電子部品の具体的な実装方法として、半田接合を採用する場合、半田の接合性を向上させる目的で、ペースト状のフラックスを電子部品上のバンプ(あるいは基板上のパッド)に転写する方法が広く知られている。
例えば特許文献1において開示されている転写方法では、図6に示すように、電子部品112を吸着ヘッド107によってピックアップして図示せぬ基板に実装する際に、先ず、移動経路上に配設された認識部110上を吸着ヘッド7を移動させて電子部品112を認識させる。次いで、認識部110に隣接して配置されたフラックス転写装置111にて、吸着ヘッド107に保持された電子部品112のバンプ112aに、フラックス114を転写する。このとき、ローラ115を回転させて、容器113内のフラックス114をスクレーパ118を介して膜圧調整した上でローラ115の上面にまで移動させ、この移動してきたフラックス114に対してバンプ112aを接触させるようにする。モータコントローラ119によってモータ116の回転速度を制御し、吸着ヘッド107の水平移動速度に対して、ローラ115の表面の周速を適切に組み合わせることにより、吸着ヘッド107のノズル107aに対するローラ115の相対周速度、すなわちバンプ112aに対するフラックス114の相対速度を、フラックス転写に適切な速度に設定する。また、電子部品112のバンプ112aへの転写量は、電子部品112を吸着している吸着ヘッド107のローラ115に対する相対高さを変更することによって調整する。
このほか、例えば特許文献2等においては、所定の平面上にフラックスをバンプに見合った高さに張った状態を形成し、ここに電子部品を接触させる方法が開示されている。
特開2000−22394 特開2003−142814
近年の電子部品の実装は、ますます少量多品種の傾向が強くなっており、且つ1個1個の製品により高度な品質が求められるようになってきている。フラックスは、一般に腐食性を有するため、転写すべきバンプに対応して、必要最小限の転写が行われる必要がある。ところで、一般に、電子部品のバンプは、1列だけで配列されることはほとんどなく、通常は電子部品の表面の縦と横に所定のパターンで複数列に配置されている。
しかしながら、前述したような特許文献1に係る転写方法では、断面が円形のローラ表面に形成したフラックス膜にバンプを接触させてフラックス転写を行っていることから、進行方向の前のバンプから順番に円周の「接点」上で転写が行われていくことになる。転写を行うために、バンプは塗布高さ分だけフラックスに沈み込ませるが、フラックスには粘性があるため、バンプをフラックスに沈み込ませるときとバンプをフラックスから離す時にフラックスにより外力が働く。開示によれば、バンプに対するフラックスの相対速度は、「フラックス転写に適切な速度」に設定されると記載されているが、この外力は、円周との接触位置の近傍で作用するため、極めて局部的に作用し、バンプへの塗布むらを誘引し易く、また、吸着されている電子部品のずれやノズルからの脱落の原因にもなり得る。
また、バンプへのフラックスの塗布量は、フラックス膜へのバンプの沈み込み量を変更することによって調整している。しかし、バンプは電子部品の表面に2次元的に分布しているので、フラックス塗布量を全てのバンプに対して均一に行うには、吸着状態での電子部品の水平精度を含む吸着ヘッドの位置決め精度、ローラの回転軸の水平精度、及びローラの外周面の平滑精度(ローラ半径の均一性)の全てが高度に満足されなければならず、非常に高レベルの製造精度あるいは位置決め精度が要求される。
また、特許文献2に係る転写方法のように、平面上に所望の膜厚のフラックスを張る方法にあっては、多種類の膜厚を得ようとした場合には、装置がその分、比例的に大きく且つ複雑になってしまうという問題がある。また、常にフラックスを広い平面に薄く張った状態に維持しておく必要があり、乾燥し易いなど、フラックス自体の品質が劣化し易い、という問題もある。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、簡単な構造で、全てのバンプに対して必要最小限のフラックスのみを均一に且つ塗布むらなく転写することができ、且つフラックスの品質の劣化を最小限に抑えることのできるフラックスの転写装置を提供することをその課題としている。
本発明は、電子部品を保持可能な吸着ヘッドを有する実装装置におけるフラックスの転写装置において、フラックスを所定の厚さで連続的に載置した状態で、フラックス供給部からフラックス転写部進行する移送ベルトと、該フラックス転写部において、転写すべき電子部品を保持した前記吸着ヘッドの移動速度と前記移送ベルトの進行速度とを同期させる制御手段と、を備え、吸着ヘッドの移動と移送ベルトの進行とを同期させながら吸着ヘッドを昇降させ、前記電子部品のバンプに前記移送ベルト上のフラックスを転写する構成とすると共に、前記移送ベルトをエンドレスとし、且つ、前記フラックス供給部を移送ベルトに沿って往復動可能に構成し、前記フラックス供給部の後面壁が前記移送ベルトをエンドレスに構成するためのローラの巻回位置から外れる位置まで移動した際に、前記フラックス供給部の後面壁と前記移送ベルトの間に形成される回収口を開口させることで、転写後に移送ベルト上に残存するフラックスを、前記フラックス供給部に回収可能としたことにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、フラックスは、フラックス供給部から移送ベルト上に所定の厚さで連続的に載置された状態で供給される。供給されたフラックスは、移送ベルトの進行と共にフラックス転写部へと移動してゆくが、この移送ベルトの進行速度と転写すべき電子部品を保持した吸着ヘッドの移動速度とを同期させる。すなわち、電子部品を移送ベルトと一緒に水平方向に移動させながら昇降させ、該電子部品の全てのバンプに移送ベルト上のフラックスを同時に転写する。
これにより、電子部品と移送ベルトが相対的に停止した状態で転写が行われることになり、バンプに対して外力が極部的に働くことがなくなり、塗布むらや吸着されている電子部品にずれが発生したりするのを防止できる。
なお、外力が作用するのを回避するための手法としては、例えば、吸着ヘッド及び移送ベルトの双方を実際に停止させた状態でフラックスの転写を行う方法も考えられる。しかしながら、この方法は、タクトタイムの増大を招くだけでなく、移送ベルトを停止させた際に、フラックスの粘性及び慣性により、該フラックスのみが先に進もうとしてその厚さが変化してしまう恐れがあり、好ましくない。
また、本発明によれば、移送ベルトの進行そのものを供給のための駆動力として利用できることから、必要なときに必要な厚さのフラックスをフラックス供給部からフラックス転写部側へ供給することができ、装置のコンパクト化を図ることができると共に、フラックスの品質の劣化を最小限に抑えることもできる。
なお、本発明には種々のバリエーションが考えられる。
例えば、前記フラックス転写部における前記移送ベルトの進行方向を水平にすると共に、これよりも上流側の前記移送ベルトの進行方向を傾斜させ、この傾斜部分にフラックスを貯留可能なフラックスチャンバを配置することにより、該フラックスチャンバの鉛直方向のトップ高さをより低く抑えた構成を採用できる。
また、前記フラックス転写部においては、前記移送ベルトが水平に配置したバックアッププレート上を移動できるように構成するとよい。
なお、本発明では、前記移送ベルトをエンドレスに構成し、転写後に移送ベルト上に残存するフラックス、前記フラックス供給部に回収可能としており、且つ、前記フラックス供給部を移送ベルトに沿って往復動可能に構成し、前記フラックス供給部の後面壁が前記移送ベルトをエンドレスに構成するためのローラの巻回位置から外れる位置まで移動した際に前記フラックス供給部の後面壁と前記移送ベルトの間に形成される回収口開口させることで、転写後に移送ベルト上に残存するフラックスを、前記フラックス供給部に回収可能としている。これにより、フラックス供給部内のフラックスは、基本的に必要なときにのみ移送ベルト上に載置されるが、転写工程が終了するとフラックス供給部内に保管されることになる。そのため、品質劣化を最小限に抑えることができる。
簡単な構造で、全てのバンプに対して必要最小限のフラックスのみを均一に且つ塗布むらなく転写することができ、且つフラックスの品質の劣化を最小限に抑えることのできるフラックス転写装置を得ることができる。
以下図面に基づいて本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図2(A)、(B)は、本発明の実施形態に係るフラックスの転写装置の一例を示す全体概略図及び矢視IIB視図、図3は、図2の矢視III方向から見た斜め平面図であり、図1は、図2(A)の要部拡大図である。
このフラックスの転写装置10は、移送ベルト12と、フラックスチャンバ14と、吸着ヘッド16と、制御手段18と、を備える。
前記移送ベルト12は、フラックスFを載置可能な所定の幅W1を有し(図3参照)、エンドレスに所定の方向Xに進行可能である。前記フラックスチャンバ14は、移送ベルト12の表面12Aに被さるように配置され、移送ベルト12の表面12Aに当接可能な供給ゲート20を有する共に、フラックスFを貯留可能である。前記吸着ヘッド16は、電子部品を吸着・保持した状態で水平及び上下方向に移動することが可能なもので、この種の実装装置において標準的に設けられているものを本実施形態の一構成要素としてそのまま使用する。前記制御手段18は、前記移送ベルト12の駆動機構(後述)及び前記吸着ヘッド16の駆動機構(図示略)のいずれか一方または双方を制御して移送ベルト12の進行速度と吸着ヘッド16の移動速度とを同期させる。
以下、各部の構成についてより詳細に説明する。
フレーム30には、モータM1に連結された駆動ローラ32及び従動ローラ34が設けられている。従動ローラ34の回転により、アイドラローラ36、37を介して移送ベルト12がほぼ3角形状にエンドレスに回転する。移送ベルト12はアイドラローラ36の軸36Aに付いているテンショナねじ38により一定の張力で張られている。移送ベルト12の幅W1(図3参照)は、フラックスチャンバ14の幅W2より大きく設定されている。
アイドラローラ36、37の間における移送ベルト12の内側にはバックアッププレート40が配置されている。このバックアッププレート40は、アイドラローラ36を基点として傾斜しており、その上面はアイドラローラ36及び37との接線上に位置決めされている。フラックスチャンバ14は、この移送ベルト12の進行方向XがX1の方向(角度)に傾斜された部分に配置されている。フラックスチャンバ14の鉛直方向のトップ高さはH1又はH2である(図4参照:後述)。
また、アイドラローラ37と従動ローラ34との間の移送ベルト12の内側にはバックアッププレート42が水平に配置されている。このバックアッププレート42は、その上面がアイドラローラ37と従動ローラ34との接線上に且つ水平に位置決めされている。フラックス転写部Aは、このアイドラローラ37によって移送ベルト12の進行方向が水平方向X2に変更された部分に配置されている。
フラックスチャンバ14は、ベルト進行方向X1に対して上面壁48、右面壁50、左面壁52、及び後面壁53の4面を有すると共に、前面壁は前記供給ゲート20が兼用し、下面側は移送ベルト12に対して開口している。フラックスチャンバ14の下側開口部55は、ベルト進行方向下流側(供給側)はW3、上流側(回収側)はW4であって、上流側の方が広く形成されている。
フラックスチャンバ14は、アーム76のフック部76Aに掛けられて位置決めされている。アーム76は、アームスプリング78により引っ張られて、アームヒンジ75を支点としてフラックスチャンバ14をバックアッププレート40の上を通る移送ベルト12に押し付けるように機能する。即ち、フラックスチャンバ14は移送ベルト12の表面12Aに密着している。
フラックスチャンバ14は、チャンバ移動シリンダ58によりチャンバ移動ガイド60がチャンバ移動ガイドレール62に沿って移動することで、結果としてチャンバ移動フレーム64と共にバックアッププレート40の上面に倣って待機位置から回収位置まで往復動可能である。フラックスチャンバ14には供給ゲート20が設けられ、該供給ゲート20を開くとゲート下部と移送ベルト12との間にすき間S、幅W3の開口部68が形成される。この供給ゲート20は、ゲートモータM2により回転するゲートカム70に押されて時計方向に回転し、回転角度に応じて開口部68の隙間Sの高さが変化するようになっている。
なお、移送ベルト12が回転すると、フラックスチャンバ14内のフラックスFは移送ベルト12に粘着しながら開口部68を通過する。フラックス膜Ffは、開口部68とフラックス供給側の開口幅W3によって供給形状が規制され、移送ベルト12上に開口部68の高さSに相当する厚さtで、幅が供給側の開口幅W3のシート状に整形された状態でフラックスチャンバ14から供給されることになる。
アイドラローラ37の下流側には、開口部68中から出てくるフラックス膜Ffの厚さtを検出するための膜厚検出センサ80が配置されている。膜厚検出センサ80で計測されたフラックス膜Ffの厚さtが転写対象の電子部品86のバンプ88に最適な膜厚と異なっている場合には、ゲートモータM2がフィードバック制御されて供給ゲート20が駆動されることによって開口部68の高さSが調整される構成とされている。
フラックスチャンバ14の後壁53がアイドラローラ36の巻回位置P1から外れる位置にまで後退すると、フラックスチャンバ14の下側開口部(回収口)55の一部が開き、転写後に移送ベルト12上に残存するフラックスFを該フラックスチャンバ14内に回収できるようになっている。なお、図の符号84は、吸着ヘッド16の先端に設けられたノズル、を示している。吸着ヘッド16はこの種の実装装置に電子部品86を吸着・移動させるために標準的に装備されているものそのものであり、制御手段18からの指令に基づき、図示せぬ駆動手段を介して所定の方向に所定の速度で移動できる。
次にこのフラックスの転写装置10の作用を説明する。
フラックスチャンバ14は、図4(A)で示す待機位置では、供給ゲート20は閉じており、また下側開口部55も閉じており、フラックスFの乾燥を防ぐために密閉状態とされている。移送ベルト12は、この時点では回転していない。フラックス転写を行うべき電子部品86が選択されると、吸着ヘッド16が、図示せぬ部品供給装置から該当する電子部品86を吸着し、フラックス転写部Aに搬送する。
一方、チャンバ移動シリンダ58によりフラックスチャンバ14を含むフラックス供給部Bが、傾斜状態にある移送ベルト12に沿って後退し、図4(B)で示す下側開口部55が開く位置にまで移動する。この結果、フラックス供給部Bを(例えば図5に示されるように、単純に両者A、Bとも同じ水平面上に配置した場合の高さH0に比べ)より低く設定することができるようになるだけでなく、実際の移動状態では更にフラックスチャンバ14の鉛直方向のトップ高さをH1からH2にまで低めることができる。
ここで、供給ゲート20を開くと共に、吸着ヘッド16と同期した速度で移送ベルト12が回転を始める。一方、電子部品86のバンプ88の大きさに応じたフラックス膜Ffの形成厚さtに関するデータが図示せぬ制御手段18から送られ、必要とされる厚さt(幅W3)のフラックス膜Ffが形成される。このとき膜厚検出センサ80がフラックスチャンバ14から出てくるフラックス膜Ffの厚さtを測定し、ゲートモータM2の駆動を介して供給ゲート20の開度がフィードバック制御されるため、精度の高いフラックス膜Ffを形成することができる。なお、図の符号Ffsが、フラックス膜Ffの最先端である。
膜厚検出センサ80によって形成されたフラックス膜Ffの厚さtが意図する値に安定したことが確認されると、吸着ヘッド16は移動しながら下降し、電子部品86のバンプ88を移送ベルト12に接触させる(図4(C))。次に、図4(D)、(E)に示すように、吸着ヘッド16は移動しながら上昇してバンプ88は移送ベルト12から離れ、バンプ88へのフラックス転写が完了する。図4(E)は、転写が完了してバンプ84にフラックスFが転写された状態を示している。
フラックス転写部Aにおける移送ベルト12は、バックアッププレート42によって水平にバックアップされているため、電子部品86がノズル84に対して若干斜めに吸着されているような場合であっても、このバックアッププレート42側からの反力を受けて電子部品86は正しく水平に矯正された状態でフラックスFの転写を受けることができる。
移送ベルト12が回転すると、新しいフラックス膜Ffが次々と連続的に形成されるため、フラックス転写は連続して行うことができる。また、転写すべき電子部品86が変わって形成すべきフラックス膜Ffの厚さtが異なっても、ゲートモータM2の駆動によって供給ゲート20の開度を変更し、開口部68の高さSを変えることにより、容易に対応できる。
一連の転写工程が終了すると、供給ゲート20を閉じる。すると、新たなフラックス膜Ffの形成がここで中止される。しかしながら、この位置では、下側開口部55が開かれたままであるため、図4(F)に示されるように、転写後に移送ベルト12上に残存するフラックス膜Ffが、フラックスチャンバ14内に回収される。
移送ベルト12が一周分以上回転してフラックス膜の回収が完了すると、フラックスチャンバ14は図4(A)に示す待機状態に戻り、フラックス回収口74がゲートスプリング69の作用によって閉じられ、フラックスチャンバ14が密閉される。なお、図の符号Ffeは、フラックス膜Ffの最後尾である。
本実施形態によれば、移送ベルト12を一方向に回転させ、固定されたフラックスチャンバ14の開口部68から均一な厚さで連続的にフラックス膜Ffを形成することができる。その上で、制御手段18によって移送ベルト12の進行速度を吸着ヘッド16の移動速度と同期するように制御し、バックアッププレート42によってバックアップされながら平面を保ったまま移動する移送ベルト12上にフラックス膜Ffを形成しているため、フラックス転写動作時に移送ベルト12や吸着ヘッド16を停止させる必要がなく、外力の発生もない。また、電子部品86の全てのバンプ88を同時にフラックス膜Ffに接触させ、同時に引き離すことができるため、電子部品86の姿勢が安定した状態でフラックス転写作業を行うことができる。すなわち、吸着された電子部品86の水平精度に関係なく、均一なフラックス塗布を行うことができる。
また、移送ベルト12はバックアッププレート40、42によってバックアップされながら回転しているため、フラックス転写部において電子部品86のバンプ88を移送ベルト12の表面12Aの上に所定の力で押し付けながらフラックス転写と搬送が同時に行えるため、全てのバンプ88にフラックス膜Ffの高さまでの均一なフラックス塗布を短いタクトタイムで行うことができる。
また、フラックスチャンバ14内のフラックスFは、基本的に必要なときにのみ移送ベルト12上に載置されるが、1周するたびにフラックスチャンバ14に回収され、転写工程が終了すると完全に密閉された状態に保管されることになる。そのため、品質劣化を最小限に抑えることができる。
なお、上記実施形態においては、移送ベルト12が傾斜している部分にフラックスチャンバ14を配置して、そのトップ高さH1(あるいはH2)を低めて、吸着ノズル16の上下動を極力抑制するようにしていたが、本発明に係るフラックスの供給・回収措置は、フラックスチャンバを必ずしも傾斜させた部分に配置する必要はない。例えば、図5に示されるように、フラックスチャンバ90自体を水平を維持した状態でフラックス転写部Aと面一に配置するようにしても良い。
このように、フラックスチャンバ90を水平に配置するようにした場合には、フラックスFの粘度が多少低目であっても、該フラックスFを、より確実にフラックスチャンバ90内に回収・収容することができる。なお、その他の構成については、前述した実施形態と基本的に同様であるため、図中で同一または類似する機能を有する部分に同一の符号を付すにとどめ、重複説明を省略する。
本発明においては、移送ベルトの進行速度を吸着ヘッドの移動速度等を同期させるようにしているが、このうち、いずれの方を主とし、いずれの方を従として追従させるかについては特に限定されない。駆動方法によって速度の制御が容易なものと難しいものとがあるため、採用している駆動方法に応じて適宜に設計してよい。
また、本発明においては、例えば供給ゲートの開度を可変とする構成等を含め、移送ベルト上にフラックス膜をどのようにして形成・載置するかについても特に上記方法に限定されない。
電子部品の実装装置において基板のバンプにフラックスを転写する装置に適用できる。
本発明の実施形態に係るフラックス転写装置の要部拡大断面図 上記転写装置の全体概略正面図及び矢視IIB視図 上記転写装置の矢視III視図 上記転写装置におけるフラックスの供給・回収作用を説明するための工程 本発明の他の実施形態に係るフラックス転写装置の構成例を示す要部概略正面 従来のフラックス転写方法を示す、各部材の概略断面図
符号の説明
12…移送ベルト
14…フラックスチャンバ
16…ベルトガイド機構
18…制御手段
20…供給ゲート
30…フレーム
32…駆動ローラ
34…従動ローラ
36、37…アイドラローラ
38…テンショナねじ
40、42…バックアッププレート
68…開口部
82…電子部品
84…バンプ
F…フラックス
Ff…フラックス膜
Ffs…フラックス膜の形成始点
Ffe…フラックス膜の形成終点
S…開口部の高さ
t…フラックス膜の厚さ
W3…フラックス膜の幅

Claims (3)

  1. 電子部品を保持可能な吸着ヘッドを有する実装装置におけるフラックスの転写装置において、
    フラックスを所定の厚さで連続的に載置した状態で、フラックス供給部からフラックス転写部に進行する移送ベルトと、
    該フラックス転写部において、転写すべき電子部品を保持した前記吸着ヘッドの移動速度と前記移送ベルトの進行速度とを同期させる制御手段と、を備え、
    吸着ヘッドの移動と移送ベルトの進行とを同期させながら吸着ヘッドを昇降させ、前記電子部品のバンプに前記移送ベルト上のフラックスを転写する構成とすると共に、
    前記移送ベルトをエンドレスとし、且つ、前記フラックス供給部を移送ベルトに沿って往復動可能に構成し、
    前記フラックス供給部の後面壁が前記移送ベルトをエンドレスに構成するためのローラの巻回位置から外れる位置まで移動した際に前記フラックス供給部の後面壁と前記移送ベルトの間に形成される回収口開口させることで、転写後に移送ベルト上に残存するフラックスを、前記フラックス供給部に回収可能とした
    ことを特徴とする電子部品の実装装置におけるフラックス転写装置。
  2. 請求項1において、
    前記フラックス転写部における前記移送ベルトの進行方向を水平にすると共に、
    これよりも上流側の前記移送ベルトの進行方向を傾斜させ、この傾斜部分に前記フラックスを貯留可能なフラックス供給部を配置することにより、該フラックス供給部の鉛直方向のトップ高さをより低く抑えた
    ことを特徴とする電子部品の実装装置におけるフラックスの転写装置。
  3. 請求項1または2のいずれかにおいて、
    前記フラックス転写部において、前記移送ベルトが水平に配置したバックアッププレート上を移動できるように構成した
    ことを特徴とする電子部品の実装装置におけるフラックスの転写装置。
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