JP2005074027A - 弾球遊技機 - Google Patents

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憲路 岸
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正弘 又吉
Takahiro Sakurai
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Abstract

【課題】遊技球を入賞口に入賞させる遊技に際して、入賞口への入賞が遊技者の技量によって成立する度合いを高めて遊技の興趣のふくらみを増す弾球遊技機を提供する。
【解決手段】遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口25,26,27と、遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、遊技領域内に設けられ、入賞口25,26,27への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口26,27と、を備え、その特別入賞口26,27は、遊技領域の上部から下部に向かう領域内であって、遊技領域内の全ての遊技釘のうち50%以下の遊技釘数となる領域内に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は遊技媒体を遊技機に供給することによって遊技を行うことができ、遊技の結果として遊技機から遊技媒体が払い出され得るように構成された弾球遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の弾球遊技機は、入賞口が遊技盤の遊技領域内の所定箇所に複数配置されており、この入賞口に操作ハンドルの操作に基づいて遊技球発射装置を作動させ、遊技領域へと打ち出された遊技球(以下、パチンコ玉という)が入ると遊技の結果として所定数のパチンコ玉が払い出されたり(以下、払い出されるパチンコ玉を賞球という)、有益な権利を獲得し得るようなる。
入賞口にパチンコ玉が入ることで払い出される玉の数(賞球の数)は、入賞口毎に特定数に設定されており、比較的賞球数が少ない入賞口と、比較的賞球数が多い入賞口と、更にもっと賞球数が多い特別入賞口などがある。
比較的賞球数が少ない入賞口としては例えば一般入賞口などがあり、普通、賞球数は最も少なく、通常5〜7個程度である。なお、始動入賞口は一般入賞口と同様に賞球数が少ないが、有益な大当たり抽選制御の契機をなすので、一般入賞口とは異なり、特別入賞口ともいえる。
また、もっと賞球数が多い特別入賞口としては、例えば一般的にアタッカーと称される大入賞口装置が設けられた大入賞口などが挙げられる。大入賞口の賞球数は普通、最も多く、例えば13〜16個程度とされる。
賞球数が通常最も少ない一般入賞口を除く他の特別入賞口を、役物入賞口と称している。役物入賞口は、一般入賞口よりも賞球数が多い。
また、遊技盤の遊技領域には、多数の遊技釘が遊技盤の遊技領域のほぼ全体に亘って配置されており、パチンコ玉の入賞を阻んだり誘導したりするような設計になっている。そして、始動入賞口や大入賞口など、比較的多くの賞球が払い出されることとなる特別入賞口は、遊技盤の遊技領域の比較的下方位置に配置されていた。
入賞口が下方にあると、特別入賞口より上方にある遊技釘がパチンコ玉の入賞を阻む度合いが大きい。遊技釘によるパチンコ玉の進路への干渉は単純に計算できないため、遊技釘は、パチンコ玉を特別入賞口へと誘導するよりは、パチンコ玉の特別入賞口への進路を妨害する方への寄与の度合いが大きい。
ところで、従来の弾球遊技機においては、特別入賞口の上方に多数の遊技釘が配置された状態となっており、遊技者が特別入賞口を狙ってパチンコ玉を打ち出しても、容易には入賞口にパチンコ玉が入賞し難い構造となっていた。即ち、遊技者が狙ってパチンコ玉を打ち出しても、特別入賞口に入賞するか否かは殆ど運次第であるため、遊技者の技量が殆ど生かされず、遊技の興趣のふくらみに乏しいものであった。
本発明は、かかる問題点に鑑みなされたものであり、遊技球を入賞口に入賞させる遊技に際して、入賞口への入賞が遊技者の技量によって成立する度合いを高めて遊技の興趣の
ふくらみを増す弾球遊技機を提供することを課題とする。
本発明の弾球遊技機は、前述の技術的課題を解決するために以下のように構成されている。
すなわち、本発明の弾球遊技機は、遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
その特別入賞口は、前記遊技領域の上部から下部に向かう領域内であって、前記遊技領域内の全ての遊技釘のうち50%以下の遊技釘数となる領域内に設けられていることを特徴とする。
このように、特別入賞口を、遊技釘が比較的少ないような遊技領域内に配置すると、遊技釘による遊技球への不確定な干渉の頻度が低減されて、遊技球の進路方向性に関しての不確定要素が低減され、遊技者が狙った前記特別入賞口に対して比較的精度よく遊技球を到達させることが可能となる。すなわち、遊技釘が比較的少ない遊技盤上の領域内に、前記特別入賞口を設けたので、打ち出された遊技球が多数の遊技釘に弾き飛ばされ進行方向が定まらなくなる等の不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に入賞させ易くすることができる。また、遊技領域の上部から、下方に位置させる特別入賞口に至る領域にある遊技釘の数を、その領域以外に比して少なくすることで、遊技釘の間隔や向き等を極度に偏らせるなどの釘調整を行わなくとも、遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
また、遊技者に対し、特別入賞口に至るまでの遊技釘の配分割合が少ないことが直感的に理解し得るため、入賞し易いとアピールすることができる。更に、打ち出した遊技球を特別入賞口に入賞させることのできない外れ球の発生率が高くなれば、遊技者の遊技操作に問題があるという可能性が高くなるため、技術力の向上を要する攻略性が生じ技術介入性の高い遊技機とすることができる。
また、遊技領域のうち、遊技盤上に配設された全ての遊技釘のうちの30%以下の数の遊技釘が配設されている領域内に特別入賞口を設けた場合、より不確定要素が少なくなり、遊動自在に落下する遊技球を特別入賞口に対して更に入賞させ易くすることができる。
例えば、打ち出した遊技球を遊技領域内へと導く上部に設けられた投入口から遊技釘の配分割合を全体と比較して30%以下の範囲内に特別入賞口を設けた場合、前記30%以外の配分割合となる70%以上の遊技釘を所定の入賞口近傍に配設して遊技球の落下運動を多彩にして面白みや難易度を向上させたり、打出された遊技球の分散化向上を図ることができ、使用する遊技釘が少なくとも効率の良い釘配置を行えるようになる。
なお、遊技領域の上部から下部に向かう領域内とは、遊技機及び遊技盤が遊技者と相対する向きで立設されている場合において、遊技領域の最上端の縁から仮想設定した仮想水平線を鉛直下方に向かって降ろした領域内をいう。
また、特別入賞口としては、始動入賞口、大入賞口などが挙げられる他、入賞によって払い出される賞球数が比較的多く設定された入賞口若しくは、有益な権利が付与される入賞口などが挙げられる。
また、本発明の弾球遊技機は、遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
その特別入賞口は、前記遊技領域の上部から下方に位置させる前記特別入賞口の上端に至る領域内に配置される遊技釘総数が、前記配置された遊技釘総数の50%以下となる領域内に設けられていることを特徴とする。
このように、特別入賞口を、遊技領域の上部から下方に位置させる前記特別入賞口の上端に至る領域内であって、遊技盤に設けられた全ての遊技釘のうちの50%以下(更には30%以下)の数の遊技釘を含む領域内に設けると、上記の効果に加えて、遊技球を打ち出す技量を追求するう遊技者にとって更に不満の少ない弾球遊技機とすることができる。これらの数値は、特別入賞口を、遊技盤全体に配置すべき遊技釘の総数に対する特別入賞口の上方に配置する遊技釘の総数の比率として規定したものである。
特別入賞口の上方に遊技釘が全くなければ、遊技者が狙って打ち出した特別入賞口に何の支障もなく高精度で遊技球を到達させることができる。しかしながら、一方で、そのような位置に特別入賞口を配置したのでは、打ち出した遊技球の遊びが全くなくなり単調となってつまらなくなり、また初心者等技量の伴わない遊技者にとって著しく不利になってしまい、やはり遊技の興趣を削いでしまう恐れがある。
従って、技量の伴う遊技者と、技量の伴わない遊技者との、双方のバランスを考慮して、特別入賞口を設ける位置としては、特別入賞口を、遊技領域の上部から下方に位置させる前記特別入賞口の上端に至る領域内であって、遊技盤に設けられた全ての遊技釘のうちの10%〜30%の数の遊技釘を含む領域内に設けると、どのような遊技者にとっても不満の少ない弾球遊技機とできる。また、全ての遊技釘のうちの15%〜30%の数、若しくは20%〜30%の数が配設された領域内に特別入賞口を設けてもよい。これらの数値は、特別入賞口を、遊技盤全体に配置される遊技釘の総数に対する特別入賞口より上方に配置される遊技釘の比率として規定したものである。
なお、本発明の弾球遊技機において、前記遊技領域における遊技盤上の遊技釘総数が200本以上であり、前記特別入賞口は、前記遊技領域の上部から下方に位置する前記特別入賞口に至る領域内における遊技釘総数が100本以下となる領域内に設けられていると好適に上記発明を実施できる。
従って、比較的遊技釘が少ない遊技盤上の領域に特別入賞口があるので、打ち出された遊技球が多数の遊技釘に弾き飛ばされ進行方向が定まらなくなる等の不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
また、前記領域内に設けられた遊技釘の数が、50本以下となるように、前記特別入賞口を設けた構成とした場合、より不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を特別入賞口にバランス良く入賞させ易くする設計を行うことができる。
普通、遊技釘は遊技領域全体における部分的な領域に著しく偏った設け方をすると、遊技釘の配置の設計が複雑になったり、打ち出した遊技球の遊技領域全体における分散化が行われなくなったり、遊技者の不評を蒙ったりする恐れがあるため、遊技盤の中央役物装置(例えば、液晶表示装置などの画像表示装置や、比較的大きい電動役物装置など)を除
く遊技領域全体に亘ってほぼ均等な密度で設けられている。
更にまた、本発明の弾球遊技機は、遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
その特別入賞口は、前記遊技領域の上部から下方に位置させる前記特別入賞口に至る領域内の遊技盤面の面積が、前記遊技領域全体の50%以下の面積となる領域内に設けられていることを特徴とする。
この構成により、遊技領域の上部から下方に位置する前記特別入賞口に至る領域内の遊技盤における表面の面積を、遊技釘の配設割合が比較的少ない遊技盤上の領域とし得るので、打ち出された遊技球が多数の遊技釘に弾き飛ばされ進行方向が定まらなくなる等の不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
また、前記領域内の遊技盤における表面の面積が、全面積の30%以下となるように、前記特別入賞口を設けた構成とした場合、より不確定要素が少なくなり、遊動自在に落下する遊技球を特別入賞口にバランス良く入賞させ易くする設計を行うことができる。
更にまた、本発明の弾球遊技機は、遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
その特別入賞口は、前記遊技領域の上部から下部に向かう領域内であって、遊技領域の上端から下端までの長さの1/2以下の領域内に設けられていることを特徴とする。
この構成により、遊技領域の上部から下部までの間における半分以下の領域内に設けられる前記特別入賞口は、遊技釘が比較的少ない遊技盤上の領域内に設けられるようになるため、打ち出された遊技球が多数の遊技釘に弾き飛ばされ進行方向が定まらなくなる等の不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
また、前記遊技領域の上部から下部に向かう領域内であって、遊技領域の上端から下端までの長さの1/3以下の領域内に、前記特別入賞口を設けた構成とした場合、より不確定要素が少なくなり、遊動自在に落下する遊技球を特別入賞口にバランス良く入賞させ易くする設計を行うことができる。
更にまた、本発明の弾球遊技機は、遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
その特別入賞口は、前記遊技領域の中心を扇の要とする、扇形となる面積領域内であって、前記遊技領域の全体の50%以下の扇形となる面積の領域内に設けられていることを特徴とする。
この構成において、前記特別入賞口を、遊技領域の全範囲内における遊技面の中心を扇
の要とする扇状となる領域であって該扇の弧が上方位置となる扇状面積の領域が、遊技領域全体の面積の50%以下の面積となるような領域内に設けるのが望ましい。このように設けると、遊技釘の配置密度を左右いずれかに偏らせるようなことなく本発明の目的を達成できるので、打ち出した遊技球の遊技領域内における分散化ができなくなってバランスが悪くなったり、遊技釘の配置の設計が複雑になったり遊技者の不評を蒙ったりする恐れがない。
また、前記特別入賞口を、前記遊技領域の全範囲内における遊技面の中心を扇の要とする、扇形となる面積の領域内であって、前記遊技領域の全体の35%以下の扇形となる面積の領域内に設けた構成とした場合、より不確定要素が少なくなり、遊動自在に落下する遊技球を特別入賞口にバランス良く入賞させ易くする設計を行うことができる。
更にまた、本発明の弾球遊技機において、前記特別入賞口は、前記遊技領域に対して打ち出された遊技球を少なくとも前記遊技釘に接触させずに入賞させ得る遊技球通路上に設けられていることを特徴とする。
この構成では、遊技球が遊技領域の周縁に設けられるガイド部に沿って遊技領域内へと打ち出されてから特別入賞口に至るまで、遊技球が少なくとも領域内に配置される遊技釘に接触しないで特別入賞口に入賞させ得る遊技球通路を該領域内に設けている。この遊技球通路は、遊技領域の投入口から円弧状あるいは直線状となるように遊技釘を配設しない自由移動可能な通路状領域であり、その通路状領域内において、打ち出した遊技球は配設されている遊技釘に接触させずに特別入賞口に到達させることができる可能である。また、通路状領域と他の領域とを区画する閾部において連続して配設される遊技釘が遊技球の径より短い間隔で配置されるように構成してもよい。従って、より不確定要素が少なくなり、遊動自在に落下する遊技球を特別入賞口にバランス良く入賞させ易くする設計を行うことができ、遊技者の技術介入性の補助ができる。
更にまた、本発明の弾球遊技機において、前記特別入賞口は、所定条件の達成に応じて開閉自在となる可動扉をその受け入れ口近傍において備え、
前記可動扉は、前記遊技領域に対して打ち出された遊技球の勢いを吸収した後に入賞させ得る衝撃吸収部材を含むことを特徴とする。
この構成において、衝撃吸収部材を有する可動扉は、打ち出されることによって生じる勢いのある遊技球が可動扉と当接することに基づいて発生する衝撃による破損を防止する機能と、打ち出された遊技球の衝撃を吸収して受け止めさせることで、特別入賞口への入賞確率を向上させる機能を有している。
また、所定条件の達成とは、例えば、所定入賞口への入賞を検知手段によって検出したことを契機として、乱数または疑似乱数の値を取得させ、取得した乱数または疑似乱数の値が、遊技者にとって有利な普通図柄によって報知される当選(いわゆる小当り)や特別図柄によって報知される当選(いわゆる大当り)などの遊技状態となった場合をいう。そして、特別入賞口が、始動入賞装置の場合、入賞口の大きさを拡縮する可動片を衝撃吸収部材で形成する。また、特別入賞口が、アタッカー等の大入賞装置の場合、可動扉の開放を閉鎖後継続させる入賞部となるVゾーン(継続入賞領域)側の可動扉部分を硬めの衝撃吸収部材で形成し、該入賞部と連接して設けられる通賞入賞部の可動扉部分を柔らかめの衝撃吸収部材で形成する構成とした場合、Vゾーン側を通賞入賞部側に比して硬めにして遊技球の反発力を高めることで、Vゾーン側の入賞確率を低くする等の調整が可能になる。また、この調整により、遊技者の技量を生かした攻略性を生じさせることができ、遊技の興趣のふくらみをもたせる構成となる。
更にまた、本発明の弾球遊技機は、遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
その特別入賞口は、前記遊技領域の中央上部に配設された特定の遊技釘に向けて180000発の前記遊技球を打ち出した場合に、そのうちのどの6000発についても、そのうちの20%以下を入賞させる位置に設けられていることを特徴とする。
なお、遊技領域中央の上部に配設される特定の遊技釘とは、遊技領域上端部の中央領域付近に設けられた単数又は複数の遊技釘であって、所謂天釘のことをいう。この天釘に向けて打ち出すことにより、遊技球は安定して有利な遊技状態にするための抽選を行う契機とする入賞口への入賞確率を向上させる設計とすることが一般的である。
この構成により、打ち出された遊技球の総数に対する入賞達成割合である入賞率が安定的に20%以下となる適度に入賞させ易い前記特別入賞口とすることができる。また、入賞率を20%以下に安定させることで、行き過ぎた入賞確率となる遊技性(射幸性)を抑制することができ、かつ適度な射幸性を確保できる。結果として、遊技者に対する還元を著しく上げたり下げたりしてしまって偏ってしまいつまらなくなってしまうのを防止できる。
また、前記遊技領域中央の上部に配設される特定の遊技釘に向けて180000発の前記遊技球を打ち出した際に、そのうちのどの6000発についても、そのうちの15%以下を入賞させる位置に、前記特別入賞口を設けた構成とした場合、より前記不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
更にまた、本発明の弾球遊技機は、遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
その特別入賞口は、前記遊技領域の中央上部に配設された特定の遊技釘に向けて30時間連続で前記遊技球を打ち出した場合に、そのうちのどの1時間連続についても、そのうちの20%以下を入賞させる位置に設けられていることを特徴とする。
この構成により、打ち出された遊技球の総数に対する入賞達成割合である入賞率が安定的に20%以下となる適度に入賞させ易い前記特別入賞口とすることができる。また、入賞率を20%以下に安定させることで、行き過ぎた入賞確率となる遊技性(射幸性)を抑制することができ、かつ適度な射幸性を確保できる。結果として、遊技者に対する還元を著しく上げたり下げたりしてしまって偏ってしまいつまらなくなってしまうのを防止できる。
また、前記遊技領域中央の上部に配設される特定の遊技釘に向けて30時間連続で前記遊技球を打ち出した際に、そのうちのどの1時間連続についても、そのうちの15%以下を入賞させる位置に、前記特別入賞口を設けた構成とした場合、より前記不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
以上説明したように、遊技領域に配置される遊技釘が密集した所に特別入賞口を設けて遊技球を入賞させるようにすると、遊技釘との衝突によって遊技球が不規則に分散されてしまうため、遊技者が遊技球を打ち出しても入賞に結び付きにくくなり、比較的多くの遊技球が入賞達成とならない外れ球となってアウト口にて回収されてしまう。
そこで、本発明の遊技機のように、少なくとも50%以下の領域内の所で特別入賞口を設けた場合、前記外れ遊技球を技術介入によって減少し得るように図れると共に、遊技者にとっても特別入賞口に至るまでの遊技釘の配分割合が少ないことが直感的に理解し得るため入賞し易いとアピールすることができる。
更に、遊技釘の配分割合が少ない所に設けられれば、前記外れ球の発生率が高くなければ、遊技者の遊技操作に問題があるという可能性が高くなるため、技術力の向上が要求される攻略性の高い遊技機とすることができる。
また、例えば、打ち出した遊技球を遊技領域内へと導く上部に設けられた投入口から遊技釘の配分割合を遊技領域全体として比較して30%以下の領域内に特別入賞口を設けた場合、前記30%以外の配分割合となる70%以上の遊技釘を所定の入賞口近傍に配設して遊技球の落下移動を多彩にして面白みや難易度を向上させたり、打ち出された遊技球の分散化を図ることができ、使用する遊技釘が少なくても効率の良い釘配置を行えるようになる。
以下、図面を参照して本発明に係る弾球遊技機の好適な実施形態について説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1では、風営適正化法(風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律)の内規上「第1種」に区分されるパチンコ遊技機(以下、弾球遊技機をパチンコ遊技機という)を例に説明する。
<パチンコ遊技機の概略構成>
実施の形態1に示すパチンコ遊技機1は、図1に示すようにパチンコ遊技機1の設置場所たる遊技店の所謂「島」に固定された外枠3と、この外枠3に一側を保持され且つ外枠3に対して開閉自在に設けられた表枠4と、表枠4の前面上部に開閉自在に設けられた窓枠5とを備えている。また、パチンコ遊技機1の主要構成部品は、表枠4に集約して取り付けられている。
表枠4に設けられる主要構成部品としては、盤面に遊技領域が形成された遊技盤6、パチンコ遊技機1に供給すべき遊技球(以下、パチンコ玉という)及び入賞口にパチンコ玉が入ることでパチンコ遊技機1より払い出される賞球を一時貯留する受皿2、パチンコ玉を遊技盤6の上部に打ち出すための発射駆動装置7、この発射駆動装置7を操作するための操作ハンドル8、必要に応じて所定個数の賞球を受皿2内に払い出す遊技球払出装置53、遊技に係る主たる制御を処理する主制御装置50、主制御装置50から出力されたコマンドに基づき各種装置を制御する副制御装置60等を例示できる。
表枠4に設けられる窓枠5は、遊技者がその枠内に先の遊技盤6を覗き見ることのできる透視窓9を備えている。また、この透視窓9にはガラスが嵌め込まれ、さらに透視窓9の外周には、装飾LED10、装飾ランプ11、及びスピーカ(音声発生装置)12が設けられている。
表枠4に設けられる受皿2は、窓枠5の下方に取り付けられている。
受皿2の内部には螺旋状のスロープが形成され、その最上流部には、CRユニット70
に通じる遊技球借入口2aが設けられている。また、その下流には賞球払出し用の賞球払出口2bが設けられている。最下流部には、受皿2内のパチンコ玉を一列に整列してパチンコ遊技機1内に導く貯留球整列路2cが形成されている。そして、貯留球整列路2cの末端に、発射駆動装置7に通じる遊技球供給口2dが設けられている。また、受皿2の前面には、受皿2内のパチンコ玉を受皿2外に排出させるための球抜きボタン2e,2fが設けられている。
受皿2の左下には、灰皿20が設けられている。また、受皿2の右下に、操作ハンドル8が設けられている。操作ハンドル8は、表枠4の裏面に設けられた発射駆動装置7を作動させるためのメインスイッチや、操作の有無を検知するタッチアンテナを内臓している。そして、この操作ハンドル8を対象とした開度操作によって、遊技球の打力調整が可能になっている。
より詳しく説明すると、メインスイッチやタッチアンテナの出力は、遊技機背面に設けられる発射制御装置52に入力されており、発射駆動装置7は、この発射制御装置52の制御下でパチンコ玉を遊技盤6に打ち出している。また、発射駆動装置7には、パチンコ玉を打ち出す打出杆、及び打出杆を連続的に揺動させる電動モータ(共に図示せず)などが組み込まれており、発射制御装置52は、メインスイッチの出力を打出杆の可動量などに反映させて、遊技球の打力を調整している。
また、パチンコ玉の打ち出しに関して、実施の形態1では、受皿2の左方に発射停止ボタン21を設けている。この発射停止ボタン21は、遊技者の判断のもと、操作ハンドル固定のままパチンコ玉の発射操作を一時停止させるための外部操作装置であり、遊技者は、この発射停止ボタン21を操作(押下)することで、操作ハンドル8の開度を維持しつつも任意のタイミングで遊技球の発射を一時停止することができる。
遊技球払出装置53(図3参照)は表枠4の裏面側に設けられ、賞球たるパチンコ玉を貯留するタンクと、賞球として払い出されるパチンコ玉を数える賞球計数装置と、パチンコ遊技機1の背面に設けられた遊技球タンク内のパチンコ玉を賞球計数装置に送る賞球整列レールとを備えている(共に図示せず)。そして、その時々に要求される必要個数のパチンコ玉を賞球計数装置にて計数し、先の受皿2内に賞球として払い出す。
また、遊技球払出装置53は、払出制御装置51に接続されている。
払出制御装置51は、主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき遊技球払出装置53による賞球の払出動作を制御している。また、払出制御装置51には、遊技球払出装置53の他、球貸信号制御装置71が接続されており、払出制御装置51は、球貸信号制御装置71を介してCRユニット70を操作し、必要個数のパチンコ玉を受皿2内に供給する。
<遊技盤の構成>
遊技盤6は、図2に示すように略正方形状をなす合板からなり、表枠4の裏面に形成された遊技盤収納枠(図示せず)に収納されて固定されている。また、遊技盤6の前面には、打ち出されたパチンコ玉を図面左側から遊技盤上部中央へ導くガイドレール13a及び遊技球規制レール13bが設けられている。なお、遊技盤上において、ガイドレール13a及び遊技球規制レール13bで囲まれ、パチンコ玉が遊動自在に落下する領域を遊技領域という。
遊技領域には、遊技釘や風車などの障害物14と、パチンコ玉の進入し得る入賞口が形成された各種入賞装置25,26,27,28と、入賞に至らなかった遊技球を遊技領域の外部に排出するアウト口15と、種々の図柄を演出を踏まえて表示する可変表示装置1
7が設けられている。
<遊技領域に設けられる装置>
また、可変表示装置17の上部には、後に詳述するスタートチャッカ26の開放制御に係る当否判定の結果を「○」「×」等の記号で告知する普通図柄表示装置(LED表示装置)18と、当否判定の実行に係る権利の保留数を表示する通過保留数表示ランプ16と、始動入賞の保留数を表示する特定保留数表示ランプ19等が設けられている。また、可変表示装置17の両側に、開放制御の当否判定で実行される乱数抽選の契機をなすスルーチャッカ49が設けられいてる。
遊技釘や風車などの障害物14は、遊技盤6上に複数配置されている。特に遊技釘は、遊技盤6の遊技面全体にわたって多数(この実施の形態1では262本)配置されている。これら障害物14は、遊技盤6上に打ち出された遊技球の落下方向に遊動自在に変化を与えてパチンコ玉の処理に面白みを持たせる機能と、各種入賞装置25,26,27,28並びにスルーチャッカ49の近傍にパチンコ玉を誘導する機能とを兼ね備えている。
なお、入賞口にパチンコ玉が入ることで払い出される玉の数(賞球の数)は、入賞装置毎に特定数に設定されており、比較的賞球数が少ない入賞口を有する入賞装置25,26,28と、比較的賞球数が多い特別入賞口を有する入賞装置27がある。
比較的賞球数が少ない入賞口を有する入賞装置25,26,28は、賞球数が最も少なく、通常5〜7個程度である。また、入賞装置25,26,28よりも賞球数が多い特別入賞口を有する入賞装置27は、賞球数が13〜16個程度とされる。
入賞装置25は、一般入賞装置といわれ、入賞口にパチンコ玉が入り込むことで所定個数の賞球の払出しに繋がる装置である。また、入賞装置28も、一般入賞装置といわれ、スタートチャッカ26を一定期間開放するためのトリガーとなる開放用入賞装置である。一方、入賞装置27は、特別遊技状態への移行時に開かれる開閉扉27c(図6参照)を備えた大入賞装置である。なお、入賞装置26は、賞球数が少ないが、大当たり抽選制御の契機をなしたり、図柄の変動表示を開始させるためのトリガーとなるスタートチャッカ(始動入賞装置)であり、特別入賞口を有する入賞装置に含むこともある。
<入賞、始動入賞の定義>
なお、各入賞装置には、パチンコ玉の通過を検知するためのセンサ(図示略)が内蔵されており、そのセンサの出力は、主制御装置50(図3参照)に入力されている。実施の形態1において、入賞とは、通常、1回の入賞(入賞装置のセンサにより検知されたこと)によって多くパチンコ玉が払い出される入賞のことをいう。すなわち、入賞装置25,26,27,28に設けられる入賞口にパチンコ玉が入る動作を以て入賞と称する。また、特に、スタートチャッカ26にパチンコ玉が入った場合には、この入賞を「始動入賞」と称することもある。
更に、入賞口に扉を設けて、この扉を継続的に連続して作動させることにより、大量のパチンコ玉を獲得できるような特別入賞口(アタッカー内部に設けられたVゾーン)を備えた大入賞装置27も、これら入賞装置に含まれる。
<大入賞装置27の設置場所>
実施の形態1では、入賞装置のうち大入賞装置27を、遊技領域の上部から下部に向かう領域内であって、遊技領域内の全ての遊技釘のうちの50%以下(更には30%以下)の遊技釘数となる領域内に設けられている。例えば、遊技領域内の全ての遊技釘数が262本であれば、遊技釘数262本の30%以下の数は75本以下である。そこで、実施の
形態1の大入賞装置27は、遊技領域の上部から下部に向かって順に遊技釘を数えてゆき、75本以内の数の遊技釘が配置されている領域内に設けられている。
また、実施の形態1では、パチンコ玉がガイドレール13a及び遊技球規制レール13bに沿って打ち出されてから大入賞装置27に至るまで、パチンコ玉が少なくとも遊技釘に接触させずに大入賞装置27に入賞させ得る遊技球通路90を設けている。この遊技球通路90は、ガイドレール13a及び遊技球規制レール13bに沿って発射されるパチンコ玉が円弧状(あるいは直線状)に移動可能な遊技釘が配列されていない空白領域であり、図5に示すように、その空白領域は、パチンコ玉が少なくとも遊技釘14aを含む遊技領域に設けられる構造物に接触しないで通過可能である。また、空白領域と他とを区画する周縁部には遊技釘14aがパチンコ玉の径より短い間隔で配置され、パチンコ玉が遊技球通路90を経ることで大入賞装置27まで到達できるように形成されている。
なお、遊技盤6の上端から下方に向かう領域内とは、パチンコ遊技機1及び遊技盤6が遊技者に対し正常な向きで配置されている場合において、遊技盤6の最上端の縁から仮想設定した遊技盤面に沿う水平線を鉛直下方に向かって降ろした領域内をいう。
次に、入賞装置及び入賞装置に関連する表示装置を順次説明する。
スタートチャッカ26は、図1及び図2に示すように、遊技盤中央に設けられた可変表示装置17の下方に配置されている。また、スタートチャッカ26に形成された始動入賞口26aの両側には、開放制御の実行下で始動入賞口26aの外方に動き、始動入賞口26aの開口面積をさらに拡大する機能を備えた可動片26bが設けられている。
可動片26bは、スタートチャッカ26に組み込まれたソレノイドにリンク機構を介して連結され、このソレノイドに対する通電の有無により入賞口26aの外方若しくは内方に動く。なお、ソレノイドは可動物制御装置67に接続されており、通電に係る制御は、主制御装置50の管理のもと、可動物制御装置67で処理されている。
普通図柄表示装置18は、スタートチャッカ26の開放制御の実行の有無に係る当否判定の結果を告知する普通図柄を表示するための表示装置であり、例えば、普通図柄として「○」「×」等の記号を表示する。より詳しくは、当否判定の当選を受けて「○」を表示し、また、落選を受けて「×」を表示する。
また、この当否判定の当選は、当業者並びに遊技者に於いて「小当り」と称され、この小当りの当選を条件にスタートチャッカ26の開放制御が開始される。また、開放制御の実行下では、スタートチャッカ26に設けられる可動片26bが所定周期で外方に動き、通常時に較べて入賞口26aの間口が広がるため、入賞口26aに対して遊技球が入賞し易くなる。よって、遊技者は、この間有利に遊技を楽しむことができる。
また、上記当否判定の実行の権利は、先のスルーチャッカ49に対する遊技球の通過を以て成立する。つまり、遊技球がスルーチャッカ49を通過すると、小当りの当否判定に係る乱数抽選の抽選権利が得られ、主制御装置50は、この抽選権利の成立を条件に小当りの当否判定を行っている。また、この抽選権利は、例えば、保留数4を上限にその権利の行使が保留されることもあり、その保留数は、通過保留数表示ランプ16の点灯数から確認できるようになっている。
<大入賞装置27の構成>
大入賞装置27は、図6に示すように、継続的に連続して作動させることにより、大量のパチンコ玉を獲得できるような入賞口であり、他の入賞口に較べて広い長方形の開口を有する大入賞口27aと、大入賞口27a内に入ったパチンコ玉を開口の一端側あるいは
他端側に振り分ける入賞領域振分装置100と、入賞領域振分装置100が大入賞口27aの一端側に傾いた時に開口されるVゾーン(継続入賞領域)27b(図6(a)参照)と、通常の遊技状態に於いて、この大入賞口27aに対するパチンコ玉の進入を阻止する開閉扉27cと、入賞領域振分装置100が大入賞口27aの他端側に傾いた時に開口される特別入賞領域27e(図6(b)参照)とを備えている。
また、開閉扉27cは、大入賞口27aを開閉する扉である。そして、開閉扉27cは、図7に示すように、軸27dを介して遊技盤6に対し回動自在に連結されている。開閉扉27cは、開放時、軸27dを中心に遊技盤6の盤面に対して約110°程度回動した位置で停止する。この実施の形態1では、大入賞装置27に隣接して遊技釘14bを2本配設し、開閉扉27cの開放時に、開閉扉27cの背面側を2本の遊技釘14bに当接させることで、開閉扉27cを遊技盤6に対して約110°程度回動した位置で停止できるように構成している。この2本の遊技釘14bは、開閉扉27cをその背面から支持することで、パチンコ玉の衝撃を継続的に受ける開閉扉27cを補強する機能も果たしている。従って、開閉扉27cの開放時にパチンコ玉を打ち出すと、打ち出されたパチンコ玉は、開閉扉27cの内側の面に当り大入賞口27aに入賞し易くなる。なお、開閉扉27cは、特別遊技状態の継続下で実行される開閉制御のもとで開閉される。
更に、開閉扉27cの内側の面には、遊技球反発部Mが設けられている。遊技球反発部Mは、打ち出されたパチンコ玉の衝撃を吸収するラバー等の衝撃吸収部材で形成されている。遊技球反発部Mは、パチンコ玉の衝撃による破損を防止する機能と、打ち出されたパチンコ玉の衝撃を吸収することで、大入賞口27aへの入賞を容易にする機能を有している。
更にまた、遊技球反発部Mは、Vゾーン(継続入賞領域)27b側の半分が硬めの衝撃吸収部材で形成され、特別入賞領域27e側の半分が柔らかめの衝撃吸収部材で形成されている。これは、特別入賞領域27e側に比してVゾーン27b側を硬めにしてパチンコ玉の反発力を高めることで、特別入賞領域27e側に比してVゾーン27b側の入賞率を低くする等調整することができる。また、この調整により、遊技者の技量を生かすことができ、遊技の興趣のふくらみをもたせる構成とする。
入賞領域振分装置100は、大入賞口27a内に入ったパチンコ玉を開口の一端側あるいは他端側に振り分ける揺動板101を有している。揺動板101は、上述の始動入賞口26と同様に、遊技盤6の裏面に設けられたソレノイド(図示せず)に連結されており、主制御装置50の管理のもと、可動物制御装置67によって、大入賞口27aの一端側あるいは他端側に揺動する制御がされている。なお、図6(a)は、Vゾーン27b側が開口した状態を示し、図6(b)は、特別入賞領域27e側が開口した状態を示す。また、Vゾーン27b側に入賞したパチンコ玉は、入賞特定領域検知センサ48bで検知され、特別入賞領域27e側に入賞したパチンコ玉は、特別入賞球検知センサ48aで検知される(図7参照)。
また、開閉扉27cも、上述の始動入賞口26と同様に、遊技盤6の裏面に設けられたソレノイド(図示せず)に連結されており、主制御装置50の管理のもと、可動物制御装置67によって、その開閉が制御がされている。
開閉扉27cの開閉制御とは、通常閉じている開閉扉27cを、この開閉制御の実行下で開閉して、大入賞口27aに対する遊技球の進入(入賞)を可能にする制御である。また、特別遊技状態の継続下では、この開閉扉27cの単位作動期間を1ラウンドとして、通常、15〜16ラウンドを上限にラウンドが消化される。そして、このラウンドの消化に伴い順次開閉制御が発生する仕組みになっている。更に、揺動板101の揺動制御は、
開閉扉27cの開閉制御と同期して行われる制御であり、特別遊技状態の発生と共に揺動を開始し、終了と共に揺動を停止する。
続いて、開放用入賞装置28について説明する。開放用入賞装置28には、遊技球の進入可能な開放口28aが形成されており、実施の形態1で、大入賞装置27の両側に計2カ所設けられている。また、開放口28aに対する遊技球の入賞時には、スタートチャッカ26に設けられる可動片26bが一定期間開放状態になり、スタートチャッカ26に対する遊技球の進入が容易になる。
特定保留数表示ランプ19は、複数のランプを備え、そのランプの点灯個数によって始動入賞の保留数を表示している。なお、ランプの点灯制御は、副制御装置の一つであるランプ制御装置62で管理されており、保留に価する始動入賞があった場合には、その始動入賞を受けてランプの点灯数が一つ増える仕組みになっている。また、保留された始動入賞が各種制御の実行に伴い消化されたときには、ランプの点灯数が一つ減るように制御されている。
可変表示装置17は、遊技盤6の略中央に配置され、図柄をモチーフとした画像データ(識別情報)を種々の演出を踏まえて表示する。なお、図柄の表示を例に説明すれば、あたかも回胴上に付された図柄の如く各画像データを図柄の表示領域に設けられる有効ライン上で連続的に可変表示する。また、図柄と共にキャラクタ画像や背景画像を表示し、これら図柄やキャラクタ画像並びに背景画像の演出によって遊技者に視覚上得られ意外性や面白みを提供している。
なお、本明細書では、これらキャラクタ画像や背景画像を含み、単に「図柄」と称することもある。
また、可変表示装置17の制御方法について、その概要を説明すれば、可変表示装置17の制御に要するプログラムの実行のもと、主制御装置50は、始動入賞の成立を契機に、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるか否かの判定にあたる大当たり乱数抽選制御処理(以下、単に大当たり抽選制御と称する)を実行する。
また、その判定結果を遊技者に告知すべく、主制御装置50は、図柄の変動パターンや仮停止図柄及び確定停止図柄を決定するための乱数抽選を更に実行する。この乱数抽選では、先の大当たり抽選制御の抽選結果に基づき「アタリ」に対応したデータ選択テーブル、又は「ハズレ」に対応したデータ選択テーブル等を対象に乱数抽選を実行する。そして、この乱数抽選で抽出した乱数を含む乱数範囲値に設定されている変動パターンデータや確定停止図柄の種別データ等に対応する制御コマンドが生成され、図柄制御装置61に送信される。
より詳しくは、「アタリ」「ハズレ」等の遊技状態に関するデータを先行コマンドとして、この先行コマンドと共に変動パターンデータ等の後続コマンドが図柄制御装置61に送信されている。そして、図柄制御装置61では、受信した制御コマンドを解析し、この制御コマンドに対応する仮停止図柄及び確定停止図柄の画像データを図柄制御装置61のROM61aから読み出して、種々の演出と共に可変表示装置17に表示する。
なお、上記で「仮停止図柄」とは、可変表示装置17の有効ライン上で、あたかも一旦停止するかの如く表示態様で表示される図柄である。また、「確定停止図柄」とは、可変表示装置17の有効ライン上に停止する図柄である。
主制御装置50は、遊技に係る主たる制御(基本プログラム)を実行する装置であり、基本処理装置であるCPU50a、CPU50aでの処理に用いられるデータを一時記憶
するRAM50c、CPU50aにて処理する各種プログラムを記憶したROM50bを備えている。
なお、ROM50bに記録されるプログラムの一例を説明すれば、大当たり抽選制御等に用いられる乱数抽選実行用のプログラム、大当たり抽選制御の判定結果を踏まえて各種副制御装置60に出力すべき制御コマンドを生成・出力する出力制御プログラムなどを例示できる。
また、主制御装置50には、図柄制御装置61、ランプ制御装置62、音声制御装置63等の副制御装置60が接続されており、主制御装置50は、各副制御装置60に対して、先行コマンド及び後続コマンド等からなる制御コマンドを送信している。
副制御装置の一つであるランプ制御装置62は、主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき、電飾品を用いての演出を制御する。
より詳しくは、特定保留数表示ランプ19や通過保留数表示ランプ16の制御プログラム、並びに各種入賞装置に組み込まれる電飾及び遊技機前面に設けられる装飾LED10等の発光を制御するためのプログラムを記録したROM62bと、ROM62bに記録されるプログラムを主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき処理するCPU62aと、CPU62aでの処理に用いられるデータを一時記憶しておくRAM62cと、を備えている。
音声制御装置63は、パチンコ遊技機1の前面に設けられたスピーカ12を制御するための装置であり、スピーカ12の制御に用いるプログラムを記録したROM63bと、ROM63bに記録されるプログラムを主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき処理するCPU63aと、CPU63aでの処理に用いられるデータを一時記憶しておくRAM63cと、を備えている。
図柄制御装置61は、主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき画像データを生成してビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)65に送信し、このビデオ・ディスプレイ・プロセッサ65を介して各種図柄を可変表示装置17に表示する機能を備えている。
より詳しくは、主制御装置50から受信した制御コマンドを解析して、その時々に適した画像データを生成する画像生成プログラムを記録したROM61bと、ROM61bに記録される画像生成プログラムを主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき処理するCPU61aと、CPU61aでの処理に用いられるデータを一時記憶しておくRAM61c等を備えている。
続いて、上記主制御装置50および副制御装置60等を備えるパチンコ遊技機1の制御系で処理する各種制御について説明する。
[基本プログラム]
まず、図4に示すように、主制御装置50は、電源の投入を受けて基本プログラムを立ち上げ、初期設定処理を実行する(S100)。本初期設定処理では、電源断チェック処理、及びRAM領域の初期化、並びに各副制御装置に対する通常起動コマンドの送信処理、また、エラー状態の復帰回復処理、システムタイマ割込処理を実行する。
このうち電源断チェック処理は、電源断発生後の電源投入か否か、すなわち電源断復帰からの起動か/通常状態(稼働状態)からの起動かを振り分ける。また、その振り分けにあたりチェックすべき項目として、実施の形態1では、(1)RAMクリアスイッチの遮
断状態、(2)電源断発生時にセットされたフラグの値、(3)全RAM領域の内容を、チェック項目として設定している。
また、この電源断チェック処理の結果、電源断復帰からの起動と判定されたときには、上記RAMの初期化、並びに各副制御装置に対する通常起動コマンドの送信処理を実行し、これらの処理によって電源断時のエラーを解除している。
また、主制御装置は、各種データの初期化の後にシステムタイマ割込処理を実行する。
本システムタイマ割込処理は、後述のステップ101からステップ113までをメインルーチンとして、このメインルーチンを遊技機稼働中のマシンサイクルとして定期に実行するための処理であり、例えば、主制御装置50に内蔵されたクロックのリセット信号に基づきタイマを更新し、このタイマの値をもとにマシンサイクルを確立させる。
続いて、初期設定処理の後、主制御装置50は、続くステップ101に移り、後に詳述する大当たり抽選制御に於いて実行される乱数抽選の乱数範囲値を設定する。また、この設定した乱数範囲値内にて定期に乱数を更新し続ける乱数更新処理を実行する。
また、乱数更新処理の後、主制御装置50は、入力管理処理(S102)の一処理として、始動入賞球検知センサ(特定入賞球検知センサ)47、大入賞球検知センサ(特別入賞球検知センサ)48a、入賞特定領域検知センサ48b、通過球検知センサ46等から得られるセンサ出力を、入力ポートを介して読み込む。
ここで始動入賞球検知センサ47は、上記スタートチャッカ26に入賞した遊技球を検知するセンサである。また、大入賞球検知センサ48は、大入賞装置27に入賞した遊技球を検知するセンサである。通過球検知センサ46は、スルーチャッカ49に入賞した遊技球を検知するセンサである。
また、入賞管理処理では、上記入力ポートのチェック、及び主制御装置50に設けられるスイッチのエッジ検出を実行する。また、これらポート及びスイッチのチェックに加え、全入賞装置の入賞情報を個別に集計し、また、これらのチェックによって得られた信号並びに全入賞装置の入賞情報を、以後の各種処理において活用し得るデータに変換するデータ変換処理を実行する。なお、ここで入賞情報とは、遊技球を検知したか否か、また、遊技球の入賞の成立のタイミング等に相当する。
次に、主制御装置50は、補給球切れエラーや受皿満タンエラー等の異常監視処理を実行し(S103)、その後に普通図柄制御処理を実行する(S104)。
普通図柄制御処理では、小当りの当否に係る当否判定が実行される。この当否判定では、通過球検知センサ46で取得した入賞情報(例えば、入賞の成立タイミング)を乱数抽出のパラメータに乱数抽選が実行される。また、この当否判定の結果に基づき普通図柄表示装置18にて表示すべき「○」「×」等の普通図柄が決定される。
次に、主制御装置50は、特別図柄制御処理を実行する(S105)。
特別図柄制御処理は、始動入賞の成立によって得られる情報(例えば、入賞の成立タイミング)に基づき大当たり抽選制御を実行し、この大当たり抽選制御の抽選結果に対応する先行コマンドを準備する。また、あわせて表示すべき確定停止図柄に対応した図柄の指定や、この図柄の表示に用いる変動パターンデータ等を乱数抽選にて選出し、この選出したデータに対応する後続コマンドを準備する。
次に、主制御装置50は、出力管理処理を行う(S106)。
出力管理処理では、各副制御装置(図柄制御装置61、音声制御装置63、ランプ制御装置62、払出制御装置51等)に送信すべき制御コマンドを編集し、適宜のタイミングで各副制御装置に対してその制御コマンドを送信する。また、あせて外部(ホールや試験機関等)の集中管理装置54にも所望のデータを送信する。
続いて、可変図柄表示制御処理を実行する(S107)。本処理は、特別図柄制御処理で生成された制御コマンドを可変表示装置17及び普通図柄表示装置18に送信して、上述の如く各種図柄を可変表示装置17及び普通図柄表示装置18に表示させる。
続いて、主制御装置50は、普通図柄電動役物制御処理を実行する(S108)。普通図柄電動役物制御処理は、先の普通図柄制御処理にて得られた小当りの当否判定の結果を参照して、この当否に基づき可動片26bの開閉操作を行う。より詳しくは、小当りの当選を条件に開放制御を実行し、この開放制御のもと、スタートチャッカ26に設けられたソレノイドに電圧を印可して可動片26bを開く。
次に、主制御装置50は、大入賞領域制御処理を実行する(S109)。
大入賞領域制御処理は、大当たり抽選制御の抽選結果を参照し、大当たり抽選制御の当選を受けて大入賞装置27の開閉制御を実行すると共に揺動板101の揺動制御を実行する。
より具体的には、特別遊技状態への移行に伴う第1ラウンドの開始を受け、主制御装置50は、可動物制御装置67を介して大入賞装置27のソレノイドに適宜のタイミングで電圧を印可し、開閉扉27c及び揺動板101を作動させる。また、開閉扉27c及び揺動板101の作動開始後、予め定められた時刻に達した、或いは大入賞口27aに入り込んだ遊技球の数(入賞数)が上限値に達したなどの条件の成立をもってソレノイドに対する通電を停止し、開閉扉27cの開閉制御を一旦終了する。また、当該開閉制御の終了を以て第1ラウンドの終了とみなす。
また、主制御装置50は、第1ラウンドの開催中に、大入賞口27a内部のVゾーン27bに遊技球が入り込んだことを受け、この第1ラウンドの終了後に、続く第2ラウンドを開始する。そして、第2ラウンドの開始を受けて、再び開閉扉27cの開閉制御及び揺動板101の揺動制御を開始する。また、以後、同様に、Vゾーン27bでの入賞を条件に、最大15〜16ラウンドを上限に、続く第3ラウンド及び第4ラウンド等へとラウンドを発展させる。
また、ラウンドの開催中にVゾーン27bに入賞がなかった場合には、全ラウンドの消化を待たずして、当該ラウンドの終了後に特別遊技状態を終了し、主制御装置50は、各種装置の制御状態を通常の遊技状態に対応した制御状態に復帰させる。このように大入賞領域処理では、ラウンドの継続の有無を踏まえ、例えば15〜16ラウンドを上限に開閉扉27cの開閉制御及び揺動板101の揺動制御を実行する。
続いて、主制御装置50は、払出制御処理を行う(S110)。
この払出制御処理では、ステップ102の入力管理処理で得られた各種センサの出力に基づき入賞の有無を把握し、入賞時には、その入賞に見合う賞球の払出しを遊技球払出装置53を介して実行する。
また、ランプ・LED制御処理(S111)、及び音声制御処理を実行する(S112)。
ランプ・LED制御処理では、大当たり抽選制御の抽選結果を踏まえて装飾ランプ11や装飾LED10の点滅による光の演出を遊技者に提供する。また、併せて上記特定保留
数表示ランプ19の点灯数を変更する。
また、音声出力制御では、大当たり抽選制御の結果を音声制御装置63に読み込み、スピーカ等にて構成される音声発生装置12を介して、遊技の進行に応じた音の演出を遊技者に提供する。
そして、本メインルーチンの最終処理として、主制御装置50は、電源が断たれたか否かを把握し(S113)、電源遮断時には、本処理ルーチンを一旦抜ける。また、未だ遊技機が稼働中であると判断したときには、ステップ101に戻り、再度ステップ101からステップ113に至るメインルーチンを繰り返す。
このようにパチンコ遊技機1の制御系では種々の制御が実行され、これら各種制御の実行によってパチンコ遊技機1の各種装置の制御が為されている。また、これらの制御によって遊技者に遊技を提供している。
実施の形態1では、入賞装置のうち大入賞装置27を、遊技領域の上部から下部に向かう領域内であって、遊技領域内の全ての遊技釘のうちの50%以下(更には30%以下)の遊技釘数となる領域内に設けている。実施の形態1によれば、大入賞装置27を、遊技釘が比較的少ないような遊技領域内に配置することで、遊技釘によるパチンコ玉への不確定な干渉の頻度が低減されて、パチンコ玉の進路方向性に関しての不確定要素が低減され、遊技者が狙った大入賞装置27に対して比較的精度よくパチンコ玉を到達させることが可能となる。
すなわち、遊技釘が比較的少ない遊技盤6上の領域内に、大入賞装置27を設けたので、打ち出された遊技球が多数の遊技釘に弾き飛ばされ進行方向が定まらなくなる等の不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に入賞させ易くすることができる。また、遊技領域の上部から、下方に位置させる大入賞装置27に至る領域にある遊技釘の数を、その領域以外に比して少なくすることで、遊技釘の間隔や向き等を極度に偏らせるなどの釘調整を行わなくとも、遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
大入賞装置27の上方に遊技釘が全くなければ、遊技者が狙って打ち出した特別入賞口に何の支障もなく高精度でパチンコ玉を到達させることができる。しかしながら、一方で、そのような位置に入賞口を配置したのでは、打ち出したパチンコ玉の遊びが全くなくなり単調となってつまらなくなり、また初心者等技量の伴わない遊技者にとって著しく不利になってしまい、やはり遊技の興趣を削いでしまう恐れがある。
従って、技量の伴う遊技者と、技量の伴わない遊技者との、双方のバランスを考慮して、特別入賞口を設ける位置としては、特別入賞口を、遊技領域の上部から下方に位置させる前記特別入賞口の上端に至る領域内であって、遊技盤に設けられた全ての遊技釘のうちの10%〜30%の数の遊技釘を含む領域内に設けると、どのような遊技者にとっても不満の少ない弾球遊技機とできる。また、全ての遊技釘のうちの15%〜30%の数、若しくは20%〜30%の数が配設された領域内に特別入賞口を設けてもよい。これらの数値は、特別入賞口を、遊技盤全体に配置される遊技釘の総数に対する特別入賞口の設けられる水平位置より上方に配置される遊技釘の比率として規定したものである。
[別の実施の形態]
次に、本発明の弾球遊技機にかかる別の実施の形態である実施の形態2〜実施の形態9を説明する。なお、前述の実施の形態と、以下に説明する別の実施の形態との違いは、大入賞装置27の設置場所を示す領域の定義のみの違いなので、その相違点のみを説明し、その他の説明は省略する。
(実施の形態2)
実施の形態1では、大入賞装置27を遊技領域内の全ての遊技釘のうちの50%以下の遊技釘数となる領域内に配設したが、実施の形態2では、遊技盤6の上部から大入賞装置27の上端に至る領域内に配置される遊技釘総数が、前記配置された遊技釘総数の50%以下となる領域内に、大入賞装置27の特別入賞口を設けている。
この実施の形態2の構成により、遊技球を打ち出す技量を追求する遊技者にとって更に不満の少ない弾球遊技機とすることができる。これらの数値は、大入賞装置27の特別入賞口を、遊技盤全体に配置すべき遊技釘の総数に対する前記特別入賞口の設けられる水平位置より上方に配置する遊技釘の総数の比率として規定したものである。
また、遊技盤6の上部から大入賞装置27の上端に至る領域内に配置される遊技釘総数が、前記配置された遊技釘総数の30%以下の遊技釘数となるように、前記特別入賞口を設けた構成とした場合、より不確定要素が少なくなり、遊動自在に落下する遊技球を入賞させ易くすることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、遊技領域における遊技盤上の遊技釘総数が200本以上であり、大入賞装置27の特別入賞口は、前記遊技領域の上部から下方に位置する前記特別入賞口に至る領域内に設けられた遊技釘の数が、100本以下となる領域内に設けられている。
なお、通常、遊技盤6上に配設される遊技釘の総数は200本〜300本程度であり、その総数の1/2〜1/3以下である100本以下の遊技釘が含まれる領域に前記特別入賞口を設けるように構成する。
この実施の形態3の構成により、比較的遊技釘が少ない遊技盤上の領域に特別入賞口があるので、打ち出された遊技球が多数の遊技釘に弾き飛ばされ進行方向が定まらなくなる等の不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
また、前記特別入賞口に至る領域内に設けられた遊技釘の数が、50本以下となるように、前記特別入賞口を設けた構成とした場合、より不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を特別入賞口にバランス良く入賞させ易くする設計を行うことができる。
普通、遊技釘は遊技領域全体における部分的な領域に著しく偏った設け方をすると、遊技釘の配置の設計が複雑になったり、打ち出した遊技球の遊技領域全体における分散化が行われなくなったり、遊技者の不評を蒙ったりする恐れがあるため、遊技盤の中央役物装置(例えば、液晶表示装置などの画像表示装置や、比較的大きい電動役物装置など)を除く遊技領域全体に亘ってほぼ均等な密度で設けられている。
遊技釘を、ほぼ均等な密度で配置した上で、遊技釘全体の50%以下が配置される領域に、大入賞装置27の特別入賞口を設けるためには、前記特別入賞口を、前記特別入賞口の上方に、遊技盤6の上端から下方に向かう領域内であって、遊技盤6に設けられた遊技釘の100本以下(更には80本以下)の遊技釘を含む領域内に設けるのが望ましい。
(実施の形態4)
実施の形態4では、大入賞装置27のの特別入賞口は、前記遊技領域の上部から下方に位置させる前記特別入賞口に至る領域内の遊技盤面の面積が、前記遊技領域全体の50%
以下の面積となる領域内に設けられている構成とする。
この実施の形態4の構成により、遊技領域の上部から下方に位置する前記特別入賞口に至る領域内の遊技盤における表面の面積を、遊技釘の配設割合が比較的少ない遊技盤上の領域とし得るので、打ち出された遊技球が多数の遊技釘に弾き飛ばされ進行方向が定まらなくなる等の不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
また、前記領域内の遊技盤における表面の面積が、全面積の30%以下となるように、前記特別入賞口を設けた構成とした場合、より不確定要素が少なくなり、遊動自在に落下する遊技球を特別入賞口にバランス良く入賞させ易くする設計を行うことができる。
(実施の形態5)
実施の形態5では、大入賞装置27の特別入賞口を配設する領域について、この領域が、遊技領域の上部から下部までの長さL(図8参照)の1/2以下の長さL1となるように、前記特別入賞口を設けた構成とする。
この実施の形態5の構成により、遊技領域の上部から下部までの間における半分以下の領域内に設けられる前記特別入賞口は、遊技釘が比較的少ない遊技盤上の領域内に設けられるようになるため、打ち出された遊技球が多数の遊技釘に弾き飛ばされ進行方向が定まらなくなる等の不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
また、前記領域が、遊技領域の上部から下部までの長さLの1/3以下となるように、前記特別入賞口を設けた構成とした場合、より不確定要素が少なくなり、遊動自在に落下する遊技球を特別入賞口にバランス良く入賞させ易くする設計を行うことができる。
(実施の形態6)
実施の形態6では、大入賞装置27の特別入賞口を、図9に示すように、遊技盤6の遊技面の中心Oを要とした左右対称形の扇状の領域E1であって、遊技面の全面積Eの50%以下の面積E1となる領域内に設けた構成とする。
この実施の形態6の構成において、大入賞装置27の特別入賞口を、遊技領域の全範囲内における遊技面の中心Oを要とする扇状となる領域であって該扇の弧が上方位置となる扇状面積の領域E1が、遊技領域全体の面積の50%以下の面積となるような領域内に設けるのが望ましい。このように設けると、遊技釘の配置密度を左右いずれかに偏らせるようなことなく本発明の目的を達成できるので、打ち出した遊技球の遊技領域内における分散化ができなくなってバランスが悪くなったり、遊技釘の配置の設計が複雑になったり遊技者の不評を蒙ったりする恐れがない。
また、大入賞装置27の特別入賞口を、前記遊技領域の全範囲内における遊技面の中心Oを扇の要とする、扇形となる面積の領域内であって、前記遊技領域の全体の35%以下の扇形となる面積の領域内に設けた構成とした場合、より不確定要素が少なくなり、遊動自在に落下する遊技球を特別入賞口にバランス良く入賞させ易くする設計を行うことができる。
(実施の形態7)
実施の形態7では、遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益
と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、その特別入賞口は、前記遊技領域の中央上部に配設された特定の遊技釘に向けて180000発の前記遊技球を打ち出した場合に、そのうちのどの6000発についても、そのうちの20%以下を入賞させる位置に設けられている構成とする。
なお、遊技領域中央の上部に配設される特定の遊技釘とは、遊技領域上端部の中央領域付近に設けられた単数又は複数の遊技釘であって、所謂天釘のことをいう。この天釘に向けて打ち出すことにより、遊技球は安定して有利な遊技状態にするための抽選を行う契機とする入賞口への入賞確率を向上させる設計とすることが一般的である。
この実施の形態7の構成により、打ち出された遊技球の総数に対する入賞達成割合である入賞率が安定的に20%以下となる適度に入賞させ易い前記特別入賞口とすることができる。また、入賞率を20%以下に安定させることで、行き過ぎた入賞確率となる遊技性(射幸性)を抑制することができ、かつ適度な射幸性を確保できる。結果として、遊技者に対する還元を著しく上げたり下げたりしてしまって偏ってしまいつまらなくなってしまうのを防止できる。
また、前記遊技領域中央の上部に配設される特定の遊技釘に向けて180000発の前記遊技球を打ち出した際に、そのうちのどの6000発についても、そのうちの15%以下を入賞させる位置に、前記特別入賞口を設けた構成とした場合、より前記不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
(実施の形態8)
実施の形態8では、遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、その特別入賞口は、前記遊技領域の中央上部に配設された特定の遊技釘に向けて30時間連続で遊技球を打ち出した場合に、そのうちのどの1時間連続についても、そのうちの20%以下を入賞させる位置に設けられている構成とする。
この実施の形態8の構成により、打ち出された遊技球の総数に対する入賞達成割合である入賞率が安定的に20%以下となる適度に入賞させ易い前記特別入賞口とすることができる。また、入賞率を20%以下に安定させることで、行き過ぎた入賞確率となる遊技性(射幸性)を抑制することができ、かつ適度な射幸性を確保できる。結果として、遊技者に対する還元を著しく上げたり下げたりしてしまって偏ってしまいつまらなくなってしまうのを防止できる。
また、前記遊技領域中央の上部に配設される特定の遊技釘に向けて30時間連続で前記遊技球を打ち出した際に、そのうちのどの1時間連続についても、そのうちの15%以下を入賞させる位置に、前記特別入賞口を設けた構成とした場合、より前記不確定要素が少なくなり、打ち出されることに基づいて上方から下方へと遊動自在に落下する遊技球を適度に特別入賞口に入賞させ易くすることができる。
(実施の形態9)
実施の形態9では、前記遊技領域の中央上部に配設された特定の遊技釘に向けて180000発(あるいは30時間連続)で遊技球を打ち出した場合に、そのうちのどの6000発(1時間連続)についても、そのうちの5%以上を入賞させる位置に特別入賞口が設けられている構成とする。
この実施の形態9の構成により、打ち出された遊技球の総数に対する入賞達成割合である入賞率が安定的に5%以上となる適度に入賞させ易い前記特別入賞口とすることができる。また、入賞率を5%以上に安定させることで、行き過ぎた入賞確率となる遊技性(射幸性)を抑制することができ、かつ適度な射幸性を確保できる。結果として、遊技者に対する還元を著しく上げたり下げたりしてしまって偏ってしまいつまらなくなってしまうのを防止できる。
また、前記遊技領域中央の上部に配設される特定の遊技釘に向けて180000発(あるいは30時間連続)で前記遊技球を打ち出した際に、そのうちのどの6000発(1時間連続)についても、そのうちの10%以上を入賞させる位置に、前記特別入賞口を設けるのが望ましい。
(実施の形態10)
上述の実施の形態2〜実施の形態9では、大入賞装置27の設置場所を示す領域の定義のみの違いを説明したが、本発明の特別入賞口は大入賞装置27の特別入賞口に限定されるものではない。例えば、実施の形態10として、図10に示すように、前述の実施の形態1〜実施の形態9にて定義する領域内に、始動入賞装置26を設けてもよい。なお、特別入賞口が、始動入賞装置26の場合、可動片26bを衝撃吸収部材で形成する。更に、特別入賞口としては、始動入賞装置47の特別入賞口、大入賞装置27の特別入賞口の他、入賞によって払い出される賞球数が比較的多く設定された入賞口が挙げられる。
また、この発明は、上述の実施の形態1〜実施の形態10に限定されるものではなく、以下の技術的思想を含み、これらの技術的思想のあらゆる組み合わせを包含するものである。
[他の実施態様1]
すなわち、他の実施態様1の弾球遊技機は、遊技盤6の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口25,26,27,28と、前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘14aと、前記遊技領域内に設けられ、入賞口25,26,28への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口27と、を備え、図11に示すように、遊技盤6の全体の遊技釘本数に対して遊技面の上段面の釘配分をα、中段面の釘配分をβ、下段面の釘配分をγとし(ただしα+β+γ=100%)、前記釘配分α、または前記釘配分αと前記釘配分βの組合せの合計が70%以下となる範囲に前記特別入賞口を設けることにより、前記遊技球の落下運動の不規則性を抑制する。
[他の実施態様2]
また、他の実施態様2の弾球遊技機は、遊技盤6の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口25,26,27,28と、前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘14aと、前記遊技領域内に設けられ、入賞口25,26,28への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口27と、を備え、
遊技盤6の全体の遊技釘本数に対して、鉛直上方より下方へ向かって、図11に示すように、遊技面の上段面の釘配分をα、中段面の釘配分をβ、下段面の釘配分をγとした(ただしα+β+γ=100%)とき、下記の数式
15%≦α≦35%
10%≦β≦30%
35%≦γ≦75%
を満たすように上段領域、中段領域、および下段領域を区画すると共に、
前記釘配分α、または前記釘配分αと前記釘配分βの組合せの合計が70%以下となる範囲に前記特別入賞口を設けることにより、前記遊技球の落下運動の不規則性を抑制する。
[他の実施態様3]
また、他の実施態様3の弾球遊技機は、遊技盤6の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口25,26,27,28と、前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘14aと、前記遊技領域内に設けられ、入賞口25,26,28への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口27と、を備え、
遊技盤6の遊技面を鉛直方向に3分割し、それぞれ上段面、中段面および下段面とした弾球遊技機であって、
前記遊技盤の全体の遊技釘本数に対して、図11に示すように、前記上段面の釘配分をα、前記中段面の釘配分をβ、前記下段面の釘配分をγとした(ただしα+β+γ=100%)とき、下記の数式
15%≦α≦35%
10%≦β≦30%
35%≦γ≦75%
を満たすように配置し、
かつ、前記釘配分α、または前記釘配分αと前記釘配分βの組合せの合計が70%以下となる範囲に前記入賞口を設けることにより、前記遊技球の落下運動の不規則性を抑制する。
[実施態様4]
また、実施態様4の弾球遊技機は、遊技盤6の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口25,26,27,28と、前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘14aと、前記遊技領域内に設けられ、入賞口25,26,28への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口27と、を備え、
遊技盤6の遊技領域を鉛直方向に3分割し、それぞれ上段面、中段面および下段面とした弾球遊技機であって、
前記遊技盤の全体の遊技釘本数に対して、図11に示すように、前記上段面の釘配分をα、前記中段面の釘配分をβ、前記下段面の釘配分をγとし(ただしα+β+γ=100%)、前記入賞口の鉛直上方が、前記釘配分α、または前記釘配分αと前記釘配分βを組合せて合計しても70%以下の範囲となるように、前記入賞口を設けることにより、前記遊技球の落下運動の不規則性を抑制する。
本発明の弾球遊技機をパチンコ遊技機に適用し正面側から見た斜視図である。 図1の正面図である。 本発明の弾球遊技機の制御部のブロック図である。 本発明の弾球遊技機のメイン処理のフローチャートである。 本発明の弾球遊技機の遊技盤の一部拡大図である。 大入賞装置の拡大図である。 図6のA−A矢視図である。 実施の形態5に係る弾球遊技機の正面図である。 実施の形態6に係る弾球遊技機の正面図である。 実施の形態10に係る弾球遊技機の正面図である。 他の実施態様に係る弾球遊技機の正面図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機)
2 受皿
2a 遊技球借入口
2b 賞球払出口
2c 貯留球整列路
2d 遊技球供給口
2e,2f ボタン
3 外枠
4 表枠
5 窓枠
6 遊技盤
7 発射駆動装置
8 操作ハンドル
9 透視窓
10 装飾LED
11 装飾ランプ
12 スピーカ
12 音声発生装置
13a ガイドレール
13b 遊技球規制レール
14 障害物
14a,14b 遊技釘
15 アウト口
16 通過保留数表示ランプ
17 可変表示装置
18 普通図柄表示装置
19 特定保留数表示ランプ
20 灰皿
21 発射停止ボタン
25 一般入賞装置
26 スタートチャッカ(始動入賞装置)
26a 始動入賞口
26b 可動片
27 大入賞装置
27a 大入賞口
27b Vゾーン
27c 開閉扉
27d 軸
27e 特別入賞領域
28 開放用入賞装置
28a 開放口
46 通過球検知センサ
47 始動入賞球検知センサ
48a 特別入賞球検知センサ
48b 入賞特定領域検知センサ
50 主制御装置
51 払出制御装置
52 発射制御装置
53 遊技球払出装置
60 副制御装置
61 図柄制御装置
62 ランプ制御装置
63 音声制御装置
65 プロセッサ
67 可動物制御装置
71 球貸信号制御装置
90 遊技球通路
100 入賞領域振分装置
101 揺動板
M 遊技球反発部
O 中心

Claims (9)

  1. 遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
    前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
    前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
    その特別入賞口は、前記遊技領域の上部から下部に向かう領域内であって、前記遊技領域内の全ての遊技釘のうち50%以下の遊技釘数となる領域内に設けられていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
    前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
    前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
    その特別入賞口は、前記遊技領域の上部から下方に位置させる前記特別入賞口の上端に至る領域内に配置される遊技釘総数が、前記配置された遊技釘総数の50%以下となる領域内に設けられていることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
    前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
    前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
    その特別入賞口は、前記遊技領域の上部から下方に位置させる前記特別入賞口に至る領域内の遊技盤面の面積が、前記遊技領域全体の50%以下の面積となる領域内に設けられていることを特徴とする弾球遊技機。
  4. 遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
    前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
    前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
    その特別入賞口は、前記遊技領域の上部から下部に向かう領域内であって、遊技領域の上端から下端までの長さの1/2以下の領域内に設けられていることを特徴とする弾球遊技機。
  5. 遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
    前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
    前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
    その特別入賞口は、前記遊技領域の中心を扇の要とする、扇形となる面積領域内であって、前記遊技領域の全体の50%以下の扇形となる面積の領域内に設けられていることを特徴とする弾球遊技機。
  6. 前記特別入賞口は、前記遊技領域に対して打ち出された遊技球を少なくとも前記遊技釘に接触させずに入賞させ得る遊技球通路上に設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の弾球遊技機。
  7. 前記特別入賞口は、所定条件の達成に応じて開閉自在となる可動扉をその受け入れ口近傍において備え、
    前記可動扉は、前記遊技領域に対して打ち出された遊技球の勢いを吸収した後に入賞させ得る衝撃吸収部材を含むことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の弾球遊技機。
  8. 遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
    前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
    前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
    その特別入賞口は、前記遊技領域の中央上部に配設された特定の遊技釘に向けて180000発の前記遊技球を打ち出した場合に、そのうちのどの6000発についても、そのうちの20%以下を入賞させる位置に設けられていることを特徴とする弾球遊技機。
  9. 遊技盤の遊技領域内に設けられ、その遊技領域に対して打ち出された遊技球を受け入れて入賞とし得る入賞口と、
    前記遊技領域内に配設された複数の遊技釘と、
    前記遊技領域内に設けられ、前記入賞口への入賞達成に基づいて獲得可能な遊技利益と比較して大きな遊技利益を獲得可能な特別入賞口と、を備え、
    その特別入賞口は、前記遊技領域の中央上部に配設された特定の遊技釘に向けて30時間連続で前記遊技球を打ち出した場合に、そのうちのどの1時間連続についても、そのうちの20%以下を入賞させる位置に設けられていることを特徴とする弾球遊技機。
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