JP2005073780A - アイアンゴルフクラブ及びアイアンゴルフクラブセット - Google Patents
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Abstract
【課題】 ショット時の接地抵抗を最小限としつつ低重心化を達成し、打球の方向安定性を損なわないアイアンゴルフクラブを提供する。
【解決手段】 ヘッドのソール面3が、フェース面2側に位置する略平面のソール前方部分12と、このソール前方部分12よりもバック側に位置する略平面のソール後方部分とを有するアイアンゴルフクラブである。このヘッドは、これらソール前方部分12とソール後方部分13とは実質的に段差なく連続している。また、ソール前方部分12とフェース面2とのなす角度Aと、ソール後方部分13とフェース面2とのなす角度Bとの差(A−B)が10度以上25度以下である。ソール前方部分12及びソール後方部分13のトウ・ヒール方向範囲は、スコアリングエリアのトウ・ヒール方向範囲を含んでいる。
【選択図】 図3
【解決手段】 ヘッドのソール面3が、フェース面2側に位置する略平面のソール前方部分12と、このソール前方部分12よりもバック側に位置する略平面のソール後方部分とを有するアイアンゴルフクラブである。このヘッドは、これらソール前方部分12とソール後方部分13とは実質的に段差なく連続している。また、ソール前方部分12とフェース面2とのなす角度Aと、ソール後方部分13とフェース面2とのなす角度Bとの差(A−B)が10度以上25度以下である。ソール前方部分12及びソール後方部分13のトウ・ヒール方向範囲は、スコアリングエリアのトウ・ヒール方向範囲を含んでいる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ソール形状が工夫されたアイアンゴルフクラブ及びアイアンゴルフクラブセットに関するものである。
アイアンゴルフクラブのヘッド(以下、単にアイアンヘッドなどともいう)のソール面の形状は、一般的には、全体がほぼ一つの平面をなすような比較的単純な形状とされている。一方、アイアンヘッドは、主として芝生上に接地した状態のボールを打球する際に用いられることから、ショット時の接地抵抗を低減することが特に重要となる。このような観点から、上記のような単純形状とは異なるソール形状も提案されている。
特許文献1には、ソールのトウ・ヒール方向中央付近にライナーを突設し、接地面積を少なくしたアイアンゴルフクラブヘッドが記載されている(特許文献1参照。)。
また、特許文献2には、ソールのトウ・ヒール方向に延びる段差と、この段差よりもフェース側の第1ソール部と、この段差よりもバック側で且つ第1ソール部よりも上位に形成された第2ソール部とを有するとともに、第1ソール部の幅が第2ソール部の幅よりも大きいアイアンゴルフクラブヘッドが記載されている。この場合、接地するのは第1ソール部のみとなり、第2ソール部は接地しないので、設置面積が少なくなる(特許文献2参照。)。
特開平5−192425号公報
特開2001−340501号公報
また、特許文献2には、ソールのトウ・ヒール方向に延びる段差と、この段差よりもフェース側の第1ソール部と、この段差よりもバック側で且つ第1ソール部よりも上位に形成された第2ソール部とを有するとともに、第1ソール部の幅が第2ソール部の幅よりも大きいアイアンゴルフクラブヘッドが記載されている。この場合、接地するのは第1ソール部のみとなり、第2ソール部は接地しないので、設置面積が少なくなる(特許文献2参照。)。
特許文献1のように、ソールにライナーを突設した場合、ショットの際にかかるライナーが地面に引っかかり、かえって接地抵抗が増加する場合があった。このことは、特にダウンブローのスイング軌道を有し、所謂打ち込むタイプのゴルファーについて顕著であった。また、ライナーが突設している分だけ、該ライナー以外のソール面は該ライナー接地面よりも上方に位置することとなり、ヘッドの重心が高くなるので、アイアンの各番手に要求される十分な弾道高さが得られず、また特にロングアイアンにおいて弾道が低すぎて十分な飛距離が得られないという問題があった。
また、特許文献2のようなヘッドの場合、接地面となる第1ソール部の幅が非接地面となる第2ソール部の幅よりも大きいため、接地面の幅は依然大きく接地抵抗の低減は十分に達成されない。さらに、第2ソール部が第1ソール部よりも上方に位置しているため、その分ヘッドの重心が高くなってしまうという問題があった。また、第2ソールが接地しないため、ヘッドの向きが不安定となり、特にロングアイアンにおいて方向性が悪くなるという問題もあった。
また、特許文献2のようなヘッドの場合、接地面となる第1ソール部の幅が非接地面となる第2ソール部の幅よりも大きいため、接地面の幅は依然大きく接地抵抗の低減は十分に達成されない。さらに、第2ソール部が第1ソール部よりも上方に位置しているため、その分ヘッドの重心が高くなってしまうという問題があった。また、第2ソールが接地しないため、ヘッドの向きが不安定となり、特にロングアイアンにおいて方向性が悪くなるという問題もあった。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、ショット時の接地抵抗を最小限としつつ低重心化を達成し、更に方向安定性に優れたアイアンゴルフクラブを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するため、本発明では、ヘッドのソール面が、フェース側に位置する略平面のソール前方部分と、このソール前方部分よりもバック側に位置する略平面のソール後方部分とを有し、且つこれらソール前方部分とソール後方部分とは実質的に段差なく連続しているとともに、所定のライ角及びロフト角で水平面上に載置した基準状態のヘッドのスコアリングエリアの中心点を通る鉛直面での断面視において、前記ソール前方部分とフェース面とのなす角度Aと、前記ソール後方部分とフェース面とのなす角度Bとの差(A−B)が10度以上25度以下であり、前記ソール前方部分及びソール後方部分のトウ・ヒール方向範囲は、スコアリングエリアのトウ・ヒール方向範囲を含むことを特徴とするアイアンゴルフクラブである。
このようにすると、ソール面上の主たる接地範囲であるスコアリングエリアのトウ・ヒール範囲において、略平面のソール前方部分とソール後方部分とが実質的に段差なく連続しているので、段差によりヘッド重心が高くなることがない。
また、ソール前方部分及びソール後方部分はいずれも略平面であり、ヘッドは略平面で接地するので、非平面で接地した場合と比較して接地抵抗がトウ・ヒール方向で均等に分布する。よって、フェースの向きが不安定化せず、打球の方向安定性が低下しない。
さらに、上記角度差(A−B)が所定範囲に設定されているので、スイング時のヘッド軌道に近いソール形状となり接地抵抗が減少する。また、角度差(A−B)が25度以下であるので、ソール前方部分とソール後方部分とのなす角度が鋭角となってソールが過度に突出した形状となることがない。そのためソールが接地面に引っかかりにくくなり、且つ低重心化が可能となる。
なお、ソール前方部分及びソール後方部分は略平面であるが、この「略平面」とは、曲率半径が100mm以上の面のことをいう。
また、ソール前方部分及びソール後方部分はいずれも略平面であり、ヘッドは略平面で接地するので、非平面で接地した場合と比較して接地抵抗がトウ・ヒール方向で均等に分布する。よって、フェースの向きが不安定化せず、打球の方向安定性が低下しない。
さらに、上記角度差(A−B)が所定範囲に設定されているので、スイング時のヘッド軌道に近いソール形状となり接地抵抗が減少する。また、角度差(A−B)が25度以下であるので、ソール前方部分とソール後方部分とのなす角度が鋭角となってソールが過度に突出した形状となることがない。そのためソールが接地面に引っかかりにくくなり、且つ低重心化が可能となる。
なお、ソール前方部分及びソール後方部分は略平面であるが、この「略平面」とは、曲率半径が100mm以上の面のことをいう。
また、本発明の従属請求項に係る好ましい発明は、上記発明において、前記ソール前方部分のフェース・バック方向の幅をW1とし、前記ソール後方部分のフェース・バック方向の幅をW2としたとき、(W2/W1)が1.2以上4.0以下とするものである。
この場合、W1がW2に比較して小さく、ヘッドが地面に対して入射する段階において主として接地するソール前方部分の幅W1が比較的小さくなるので、この入射時における接地抵抗が少なくなる。また、(W2/W1)に上限を設定することにより、W1がW2に対して過度に狭くなることがなく、ソール前方部分とソール後方部分とを設けた前記効果が十分に奏される。
なお、幅W1及びW2は、所定のライ角及びロフト角で水平面上に載置した基準状態のヘッドのスコアリングエリアの中心点を通る鉛直面での断面視におけるソール前方部分及びソール後方部分の長さとする。
この場合、W1がW2に比較して小さく、ヘッドが地面に対して入射する段階において主として接地するソール前方部分の幅W1が比較的小さくなるので、この入射時における接地抵抗が少なくなる。また、(W2/W1)に上限を設定することにより、W1がW2に対して過度に狭くなることがなく、ソール前方部分とソール後方部分とを設けた前記効果が十分に奏される。
なお、幅W1及びW2は、所定のライ角及びロフト角で水平面上に載置した基準状態のヘッドのスコアリングエリアの中心点を通る鉛直面での断面視におけるソール前方部分及びソール後方部分の長さとする。
本発明の従属請求項に係る他の好ましい発明は、上記発明において、ソール幅が10mm以上35mm以下であることを特徴とする。
この場合、ソール幅を所定値以上に広くしているので、低重心となる。また、ソール幅が過度に広くなることがないので、地面に入射したヘッドが地面から抜ける際にソール後方部分(トレーリングエッジ付近)が地面に引っかかりにくくなる。
この場合、ソール幅を所定値以上に広くしているので、低重心となる。また、ソール幅が過度に広くなることがないので、地面に入射したヘッドが地面から抜ける際にソール後方部分(トレーリングエッジ付近)が地面に引っかかりにくくなる。
また、本発明に係るアイアンゴルフクラブセットは、前記発明のゴルフクラブを複数本備え、これらのロフト角が互いに異なるアイアンゴルフクラブセットにおいて、前記ロフト角が大きいほど前記(W2/W1)が小さくなることを特徴とするアイアンゴルフクラブセットである。
アイアンゴルフクラブセットにおける各番手のヘッド軌道は、ロフト角の大きいショートアイアンほど比較的ダウンブローの軌道となり、ロフト角の小さいロングアイアンほど比較的レベルブローの軌道となる。このため、セット内各クラブの相対比較において、ロフト角の大きいクラブほどソール前方部分における接地状態が打球方向性に大きな影響を与え、ロフト角の小さいクラブほどソール後方部分における接地状態が打球方向性に大きな影響を与える。ロフト角が大きいほど(W2/W1)を小さくすることにより、ロフト角の大きいショートアイアンほど打球方向性に影響の大きいソール前方部分の幅を比較的広くし、ロフト角の小さいロングアイアンほど打球方向性に影響の大きいソール後方部分の幅を比較的広くすることにより、前述した接地抵抗の均等化効果をセット内各番手ごとに最適化しうる。よって、ゴルフクラブセット全体として打球の方向安定性が更に向上する。
アイアンゴルフクラブセットにおける各番手のヘッド軌道は、ロフト角の大きいショートアイアンほど比較的ダウンブローの軌道となり、ロフト角の小さいロングアイアンほど比較的レベルブローの軌道となる。このため、セット内各クラブの相対比較において、ロフト角の大きいクラブほどソール前方部分における接地状態が打球方向性に大きな影響を与え、ロフト角の小さいクラブほどソール後方部分における接地状態が打球方向性に大きな影響を与える。ロフト角が大きいほど(W2/W1)を小さくすることにより、ロフト角の大きいショートアイアンほど打球方向性に影響の大きいソール前方部分の幅を比較的広くし、ロフト角の小さいロングアイアンほど打球方向性に影響の大きいソール後方部分の幅を比較的広くすることにより、前述した接地抵抗の均等化効果をセット内各番手ごとに最適化しうる。よって、ゴルフクラブセット全体として打球の方向安定性が更に向上する。
本発明によれば、ソール前方部分及びソール後方部分の形状及び角度を最適に設定したので、ヘッドの軌道に近いソール形状となり、ショット時の接地抵抗を抑え且つ均等化ことができる。また、ソール全体としては極端な凸状とはならないため、接地抵抗を抑えつつ低重心化を達成することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るアイアンゴルフクラブヘッド1の斜視図である。図1に示すように、このアイアンゴルフクラブヘッド1は、打球するための面であるフェース面2と、このフェース面2からリーディングエッジ6を介してヘッド1の後方(バック側)に延びヘッド1の底面を構成するソール面3と、フェース面2のヒール側から延びゴルフクラブシャフトを挿入するためのシャフト穴5を備えたホーゼル4と、を有する。このアイアンゴルフクラブヘッド1は、そのシャフト穴5に図示しないシャフト及びグリップを装着することによりゴルフクラブとして使用される。
図1は、本発明の一実施形態に係るアイアンゴルフクラブヘッド1の斜視図である。図1に示すように、このアイアンゴルフクラブヘッド1は、打球するための面であるフェース面2と、このフェース面2からリーディングエッジ6を介してヘッド1の後方(バック側)に延びヘッド1の底面を構成するソール面3と、フェース面2のヒール側から延びゴルフクラブシャフトを挿入するためのシャフト穴5を備えたホーゼル4と、を有する。このアイアンゴルフクラブヘッド1は、そのシャフト穴5に図示しないシャフト及びグリップを装着することによりゴルフクラブとして使用される。
ヘッド1のフェース面2は平面とされ、且つそのトウ・ヒール方向略中央部分には、トウ・ヒール方向に延びる溝であるフェースライン7が設けられている。フェースライン7は、フェース面2の上部から下部にかけて所定間隔おきに複数本設けられている。このフェースライン7は、主として打球のスピン量をコントロールするために設けられている。また、フェース面2のうち、フェースライン7が設けられている領域がスコアリングエリア8であり、このスコアリングエリア8とほぼ同一の領域にはショットブラスト処理が施され、所定の表面粗さが付与されている。図1においてフェース面2上に示される上下方向の2本の境界線10に挟まれたフェース面2上の領域が、ショットブラスト処理が施された領域である。
図2は、ヘッド1をソール面3側から見た底面図である。また図3はヘッド1の断面図であり、詳細には、この図3は、所定のライ角及びロフト角で水平面上に載置した基準状態のヘッド1のスコアリングエリア8の中心点Cを通る鉛直面X(図1に示す)での断面図である。また、図4はヘッド1をトウ側から見た側面図である。なお、図1に示すスコアリングエリア8の中心点Cは、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲Sのトウ・ヒール方向中心位置における、スコアリングエリア8の上下方向(トップ・ソール方向)中心点と定義する。
図2に示すようにヘッド1のソール面3は、フェース・バック方向の中間位置に、略トウ・ヒール方向に延びる稜線11を有するとともに、フェース側に位置する略平面のソール前方部分12と、前記稜線11を挟んでソール前方部分12よりもバック側に位置する略平面のソール後方部分13とを有する。ソール前方部分12及びソール後方部分13は図2においてそれぞれ斜線で示す領域である。これらソール前方部分12とソール後方部分13とは稜線11を介して実質的に段差なく連続している。そして、ソール面3において、ソール前方部分12及びソール後方部分13とこれら12,13以外の部分とは、段差なく滑らかに連続した曲面又は平面を構成している。
ソール前方部分12及びソール後方部分13は、ソール面3のトウ・ヒール方向略中央に位置し、且つ、これらソール前方部分12及びソール後方部分13のトウ・ヒール方向範囲は、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲S(図1及び図2参照)を含んでいる。即ち、ソール前方部分12及びソール後方部分13は、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲Sを含む範囲でトウ・ヒール方向に広がりを有している。なお、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲Sの長さ(本実施形態では、複数本のフェースライン7のうち最長のフェースライン7の長さに等しい)は、通常50mm〜60mm程度である。
また、本実施形態では、ソール前方部分12は、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲S、稜線11、及びリーディングエッジ6により区画される領域のほぼ全体を占めており、且つ、ソール後方部分13は、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲S、稜線11、及びトレーリングエッジ9により区画される領域のほぼ全体を占めている。
また、本実施形態では、ソール前方部分12は、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲S、稜線11、及びリーディングエッジ6により区画される領域のほぼ全体を占めており、且つ、ソール後方部分13は、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲S、稜線11、及びトレーリングエッジ9により区画される領域のほぼ全体を占めている。
図3の断面視において、ソール前方部分12とフェース面2とのなす角度(より詳細には、ソール前方部分12の延長線とフェース面2の延長線とのなす角度)Aと、ソール後方部分13とフェース面2とのなす角度(より詳細には、ソール後方部分13の延長線とフェース面2の延長線とのなす角度)Bとの差(A−B)が10度以上25度以下となっている。また、同じく図3の断面視において、ソール前方部分12のフェース側端点Pと、ソール後方部分13のバック側端点Qとを結ぶ直線Lを考えたとき、この直線Lとシャフト穴軸線Zとのなす角度Cは、70度以上110度以下とされている。
また、図3に示すように、ソール前方部分12のフェース・バック方向の幅W1と、前記ソール後方部分のフェース・バック方向の幅W2とを比較すると、W1よりもW2が大とされており、更には(W2/W1)が1.2以上4.0以下に設定されている。
また、図3に示すように、ソール前方部分12のフェース・バック方向の幅W1と、前記ソール後方部分のフェース・バック方向の幅W2とを比較すると、W1よりもW2が大とされており、更には(W2/W1)が1.2以上4.0以下に設定されている。
更に、このヘッド1では、ソール幅WS(図3参照)が10mm以上35mm以下とされている。
なお、ソール幅WSとは、図3の前記断面視におけるソール面3のフェース・バック方向(前記基準状態のヘッドに対する水平面と平行な方向)の長さとする。この場合、ソール面3とフェース面2とを区切る稜線、あるいは、ソール面3とバックフェース15とを区切る稜線の頂点位置がソール幅WSの測定点となる。角が丸くされる等によりこれら稜線が不明確である場合には、図3の前記断面視において、ソール面3中央側からソール面3外縁に向かってソール面3の断面線の曲率半径を順次見た場合に、当該曲率半径が50mm以下となる最初の点をソール幅WSの測定点としうる。
なお、ソール幅WSとは、図3の前記断面視におけるソール面3のフェース・バック方向(前記基準状態のヘッドに対する水平面と平行な方向)の長さとする。この場合、ソール面3とフェース面2とを区切る稜線、あるいは、ソール面3とバックフェース15とを区切る稜線の頂点位置がソール幅WSの測定点となる。角が丸くされる等によりこれら稜線が不明確である場合には、図3の前記断面視において、ソール面3中央側からソール面3外縁に向かってソール面3の断面線の曲率半径を順次見た場合に、当該曲率半径が50mm以下となる最初の点をソール幅WSの測定点としうる。
以上のように構成されたアイアンゴルフクラブヘッド1は、ゴルフクラブとして使用された場合に以下のような作用効果を奏する。
ソール面3上の主たる接地範囲であるスコアリングエリア8のトウ・ヒール範囲Sにおいて、略平面のソール前方部分12とソール後方部分13とが実質的に段差なく連続しているので、当該段差によりヘッド重心が高くなることがない。したがって、低重心化が可能となり、各番手に要求される弾道の高さが確保されるとともに、特にロングアイアンにおいて飛距離が向上する。また、ソール前方部分12及びソール後方部分13が、通常のショットにおいて主たる接地範囲となる前記トウ・ヒール方向範囲Sに亘って広がっているため、これら各部分12,13を設ける効果が十分に得られる。
なお、ソール前方部分12及ぶソール後方部分13のトウ・ヒール方向範囲を更に広くすると、更に広い接地範囲において本願発明の効果が奏されるので好ましい。したがって、これら各部12,13のトウ・ヒール方向範囲が、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲S及びこの範囲Sの両端からトウ側及びヒール側に各10mmまでの領域を含むのが好ましく、更には、ソール面3の略全体がソール前方部分12とソール後方部分13とで構成されているのがより好ましい。
ソール面3上の主たる接地範囲であるスコアリングエリア8のトウ・ヒール範囲Sにおいて、略平面のソール前方部分12とソール後方部分13とが実質的に段差なく連続しているので、当該段差によりヘッド重心が高くなることがない。したがって、低重心化が可能となり、各番手に要求される弾道の高さが確保されるとともに、特にロングアイアンにおいて飛距離が向上する。また、ソール前方部分12及びソール後方部分13が、通常のショットにおいて主たる接地範囲となる前記トウ・ヒール方向範囲Sに亘って広がっているため、これら各部分12,13を設ける効果が十分に得られる。
なお、ソール前方部分12及ぶソール後方部分13のトウ・ヒール方向範囲を更に広くすると、更に広い接地範囲において本願発明の効果が奏されるので好ましい。したがって、これら各部12,13のトウ・ヒール方向範囲が、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲S及びこの範囲Sの両端からトウ側及びヒール側に各10mmまでの領域を含むのが好ましく、更には、ソール面3の略全体がソール前方部分12とソール後方部分13とで構成されているのがより好ましい。
また、上記角度差(A−B)が10度以上25度以下に設定されているので、スイング時のヘッド軌道の形状に近いソール形状となり接地抵抗が減少する。さらに、角度差(A−B)が25度以下であるので、ソール前方部分とソール後方部分とのなす角度が鋭角となってソールが過度に突出した形状となることがない。そのためソールが接地面に引っかかることがない。また過度に突出した形状によりヘッド重心が高くなることがなく低重心化が達成される。同じ理由から、この角度差(A−B)は12度以上23度以下がより好ましく、更に好ましくは14度以上20度以下がよい。
なお、ソール前方部分12又はソール後方部分13が平面でなく、曲率半径が100mm以上の曲面である場合、角度A又は角度Bは、図3の断面視におけるソール前方部分12又はソール後方部分13のそれぞれの中点(二等分点)における接線とフェース面2延長線とのなす角とする。
また、ソール前方部分12の幅W1がソール後方部分13の幅W2に比較して小さく、更には(W2/W1)が1.2以上とされている。したがって、ヘッドが地面に対して入射する段階において主として接地するソール前方部分の幅W1が比較的小さくなり、入射時の設置面積が少なくなるので、この入射時における接地抵抗が極めて少なくなる。入射時における接地抵抗が少なくなると、所謂抜けが良いというフィーリングが得られるヘッドとなる。その理由として、ヘッドが地面に入射してから抜けるまでの局面のうち、特にヘッドが地面に入射する際に接地抵抗が極大となると考えられ、抜けの良さを感じるか否かは、入射時の接地抵抗の値に大きく依存しているため、と考えることができる。
また、(W2/W1)が4.0以下であるため、W1がW2に対して過度に狭くなることがない。よって、入射時におけるソールの滑りが確保でき、かつ、ソール形状がスイング軌道に近いものとなる。
このように、ヘッド1では、特に入射時における接地抵抗が低減される。このことは、次の点からも極めて効果的である。ヘッド1とボールとが衝突する直前に地面とソール面3とが接触して所謂ダフリの状態で打球する場合において、入射時における接地抵抗を少なくすることにより、ボール衝突前におけるヘッドスピードの低下を抑えることができ、ダフリによる飛距離の損失を最小限とすることができる。このダフリは、大多数のゴルファーが犯してしまうミスであるので、ダフリに有効な本発明の効果は極めて大きい。
上述の理由により、(W2/W1)を1.2以上4.0以下とするのが好ましく、同じ理由により、より好ましくは、(W2/W1)が1.3以上3.5とするのがよく、さらには1.4以上3.0以下が好ましい。
また、W1及びW2は、スコアリングエリア8の中心点Cを通る断面におけるソール前方部分12及びソール後方部分13の幅であるが、これに対して、スコアリングエリア8のトウ側端のトウ・ヒール方向位置における各部12,13の幅W1t,W2tの比(W2t/W1t)、及び、スコアリングエリア8のヒール側端のトウ・ヒール方向位置における各部12,13の幅W1h,W2hの比(W2h/W1h)を考える。この場合、(W2t/W1t)及び(W2h/W1h)を、(W2/W1)と同じ前記数値範囲とすると、ソール面3のトウ・ヒール方向のより広い範囲でかかる数値限定の効果が得られるのでより好ましい。
また、W1及びW2は、スコアリングエリア8の中心点Cを通る断面におけるソール前方部分12及びソール後方部分13の幅であるが、これに対して、スコアリングエリア8のトウ側端のトウ・ヒール方向位置における各部12,13の幅W1t,W2tの比(W2t/W1t)、及び、スコアリングエリア8のヒール側端のトウ・ヒール方向位置における各部12,13の幅W1h,W2hの比(W2h/W1h)を考える。この場合、(W2t/W1t)及び(W2h/W1h)を、(W2/W1)と同じ前記数値範囲とすると、ソール面3のトウ・ヒール方向のより広い範囲でかかる数値限定の効果が得られるのでより好ましい。
ヘッド1では、ソール前方部分12及びソール後方部分13を略平面としているが、その作用効果は次の通りである。
まず、ソール前方部分12及びソール後方部分13を略平面とすることによって、ヘッド1が地面に対して略平面で当接するので、非平面で当接した場合と比較して接地抵抗の分布が均等化される。そうすると、接地抵抗がトウ・ヒール方向で不均一に分布してヘッドが回転しヘッドの向きが不安定となるということが比較的起こりにくい。さらに、地面に対して略平面で当接するためヘッド1の姿勢が比較的安定する。そうすると、ヘッドのぶれが生じにくくなり、打球の方向安定性が低下しない。よって、各部12,13が略平面であることにより、例えばソール面3のフェース・バック方向にラウンド(丸み)を有する所謂ラウンドソールよりも打球の方向安定性が高まる。
また、例えばラウンドソールでは、ヘッドが地面に入射してから抜けるまでの全ての局面において一様に接地抵抗を低減する効果があると思われるが、ヘッド1では、ソール前方部分12を略平面とし且つその角度を適切に設定したので、入射時における接地抵抗が特に小さくなる。前述にように、ヘッドの抜けに関しては特に入射時における接地抵抗への依存度が高いと考えられ、そのため本発明はラウンドソールよりも抜けの良いフィーリングが得られると考えられる。
まず、ソール前方部分12及びソール後方部分13を略平面とすることによって、ヘッド1が地面に対して略平面で当接するので、非平面で当接した場合と比較して接地抵抗の分布が均等化される。そうすると、接地抵抗がトウ・ヒール方向で不均一に分布してヘッドが回転しヘッドの向きが不安定となるということが比較的起こりにくい。さらに、地面に対して略平面で当接するためヘッド1の姿勢が比較的安定する。そうすると、ヘッドのぶれが生じにくくなり、打球の方向安定性が低下しない。よって、各部12,13が略平面であることにより、例えばソール面3のフェース・バック方向にラウンド(丸み)を有する所謂ラウンドソールよりも打球の方向安定性が高まる。
また、例えばラウンドソールでは、ヘッドが地面に入射してから抜けるまでの全ての局面において一様に接地抵抗を低減する効果があると思われるが、ヘッド1では、ソール前方部分12を略平面とし且つその角度を適切に設定したので、入射時における接地抵抗が特に小さくなる。前述にように、ヘッドの抜けに関しては特に入射時における接地抵抗への依存度が高いと考えられ、そのため本発明はラウンドソールよりも抜けの良いフィーリングが得られると考えられる。
また、ソール幅WSを10mm以上に広くしているので、低重心となる。また、ソール幅WSを35mm以下としているので、ソール幅WSが過度に広くなることがなく、地面に入射したヘッドが地面から抜ける際にソール後方部分が地面に引っかかりにくい。
またヘッド1では、ソール前方部分12は、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲S、稜線11、及びリーディングエッジ6により区画される領域のほぼ全体を占めており、且つ、ソール後方部分13は、スコアリングエリア8のトウ・ヒール方向範囲S、稜線11、及びトレーリングエッジ9により区画される領域のほぼ全体を占めている。このようにすると、ソール前方部分12及びソール後方部分13がより広範囲となり、当該部分12,13を設ける前記効果がより大きくなり好ましい。
さらに、ヘッド1では、図3の断面視において、ソール前方部分12のフェース側端点Pと、ソール後方部分13のバック側端点Qとを結ぶ直線Lを考えたとき、この直線Lとシャフト穴軸線Zとのなす角度Cは、70度以上110度以下とされている。この範囲であると、スイング中において、ソール面3の向きがヘッド軌道に沿いやすくなり、ソール面3がヘッド軌道線に沿って動く度合いがより大きくなるため、ショット時の接地抵抗がより小さくなり好ましい。
また、本発明の他の実施形態は、前記実施形態のゴルフクラブを複数本備え、これらのヘッドのロフト角θ(図6参照)が互いに異なるアイアンゴルフクラブセットにおいて、前記ロフト角θが大きいほど前記(W2/W1)が小さくなることを特徴とするアイアンゴルフクラブセット20である。このアイアンゴルフクラブセット20は、通常の一般的なアイアンセットに用いられるアイアンゴルフクラブセットと同様、ロフト角θが互いに異なる複数個のアイアンヘッドからなり、例えば、三番アイアン(I#3)から九番アイアン(I#9)までと、さらにピッチングウエッジ(P/W)を加えた複数個のヘッドからなる。
図5は、本発明の一実施形態に係るアイアンゴルフクラブセット20の各番手における、ロフト角θ及び(W2/W1)の値の番手間での相対関係を示すグラフである。この図5に示すように、三番アイアンが最もロフト角θが小さく、番手数字が大きくなるにつれてロフト角θが大きくなり、ピッチングウエッジが最もロフト角θが大きい。そして、ロフト角θが大きいヘッドほど前記(W2/W1)の値が小さくなっている。換言すれば、ロフト角θの小さいヘッドほど前記(W2/W1)の値が大きくなっている。つまり、ロフト角θが小さいロングアイアンになるほど(W2/W1)が大きくなり、ロフト角θが大きいショートアイアンになるほど(W2/W1)が小さくなる。
このアイアンゴルフクラブセット20は、前記実施形態における各ヘッド単体の効果に加えて、次のような作用効果を奏する。
アイアンゴルフクラブセットにおける各番手のヘッド軌道は、ロフト角の大きいクラブほどクラブ長さが短くなる等の影響により、ロフト角の大きいショートアイアンほど比較的ダウンブローの軌道となり、ロフト角の小さいロングアイアンほど比較的レベルブローの軌道となる。ダウンブロー軌道の場合はソール前方部分の接地の影響が比較的大きくなり、レベルブロー軌道の場合はソール後方部分の接地の影響が比較的大きくなる。このため、セット内各クラブの相対比較において、ロフト角の大きいクラブほどソール前方部分における接地状態が打球方向性に大きな影響を与え、ロフト角の小さいクラブほどソール後方部分における接地状態が打球方向性に大きな影響を与える。そこで、ロフト角が大きいほど(W2/W1)を小さくすることにより、ロフト角の大きいショートアイアンほど打球方向性に影響の大きいソール前方部分の幅を比較的広くし、ロフト角の小さいロングアイアンほど打球方向性に影響の大きいソール後方部分の幅を比較的広くすることにより、接地抵抗の均等化効果をセット内各番手ごとに最適化しうる。よって、ゴルフクラブセット全体として打球方向性が更に向上する。
このように、本実施形態のアイアンゴルフクラブセット20では、接地抵抗低減の観点から(W2/W1)の絶対値を1.2〜4.0に設定したヘッドを用い、更に、打球方向性の観点から、セット内で(W2/W1)をショートアイアンほど小さくすることで各番手ごとに打球の方向安定性を最適化している。これにより、接地抵抗の低減と打球方向性の安定とを両立したアイアンゴルフクラブセットとしている。
アイアンゴルフクラブセットにおける各番手のヘッド軌道は、ロフト角の大きいクラブほどクラブ長さが短くなる等の影響により、ロフト角の大きいショートアイアンほど比較的ダウンブローの軌道となり、ロフト角の小さいロングアイアンほど比較的レベルブローの軌道となる。ダウンブロー軌道の場合はソール前方部分の接地の影響が比較的大きくなり、レベルブロー軌道の場合はソール後方部分の接地の影響が比較的大きくなる。このため、セット内各クラブの相対比較において、ロフト角の大きいクラブほどソール前方部分における接地状態が打球方向性に大きな影響を与え、ロフト角の小さいクラブほどソール後方部分における接地状態が打球方向性に大きな影響を与える。そこで、ロフト角が大きいほど(W2/W1)を小さくすることにより、ロフト角の大きいショートアイアンほど打球方向性に影響の大きいソール前方部分の幅を比較的広くし、ロフト角の小さいロングアイアンほど打球方向性に影響の大きいソール後方部分の幅を比較的広くすることにより、接地抵抗の均等化効果をセット内各番手ごとに最適化しうる。よって、ゴルフクラブセット全体として打球方向性が更に向上する。
このように、本実施形態のアイアンゴルフクラブセット20では、接地抵抗低減の観点から(W2/W1)の絶対値を1.2〜4.0に設定したヘッドを用い、更に、打球方向性の観点から、セット内で(W2/W1)をショートアイアンほど小さくすることで各番手ごとに打球の方向安定性を最適化している。これにより、接地抵抗の低減と打球方向性の安定とを両立したアイアンゴルフクラブセットとしている。
(実施例)
以下に、本発明の実施例1〜4を作製し、別途作製した比較例1〜4と比較する試験を行った。全ての実施例及び比較例は、7番アイアン(I#7)のヘッドとし、ヘッド重量は270gとし、軟鉄(S25C)を鍛造することにより作製した。
また、全ての実施例及び比較例に共通のシャフト及びグリップを装着して、10名のテスターが実打を行い、打球の上がりやすさ(弾道の高さ)とヘッドの抜けの良さとを10段階でフィーリング評価した。フィーリングが良好なものほど高い評価点数(最高評価は10)とし、フィーリングが悪いものほど低い評価点数(最低評価は1)とした。そして、10名のテスターの評価点数の平均点数を各例の評価点数とした。
打球方向性は、前記10名のテスターが3球ずつ打球して、目標方向から左右にずれたズレ量(ヤード)の全平均値を採ったものである。
各実施例及び比較例のヘッド仕様と評価結果をまとめたのが次の表1である。
以下に、本発明の実施例1〜4を作製し、別途作製した比較例1〜4と比較する試験を行った。全ての実施例及び比較例は、7番アイアン(I#7)のヘッドとし、ヘッド重量は270gとし、軟鉄(S25C)を鍛造することにより作製した。
また、全ての実施例及び比較例に共通のシャフト及びグリップを装着して、10名のテスターが実打を行い、打球の上がりやすさ(弾道の高さ)とヘッドの抜けの良さとを10段階でフィーリング評価した。フィーリングが良好なものほど高い評価点数(最高評価は10)とし、フィーリングが悪いものほど低い評価点数(最低評価は1)とした。そして、10名のテスターの評価点数の平均点数を各例の評価点数とした。
打球方向性は、前記10名のテスターが3球ずつ打球して、目標方向から左右にずれたズレ量(ヤード)の全平均値を採ったものである。
各実施例及び比較例のヘッド仕様と評価結果をまとめたのが次の表1である。
なお、比較例3は、略平面であるソール前方部分12やソール後方部分13を有さず、ソール面3がフェース・バック方向にラウンドした曲面からなる所謂ラウンドソールである。この比較例3のソール形状は、実施例1をベースとしている。即ち、比較例3における前記図3の断面視のソール形状は、実施例1における前記図3の断面視の点P、点Q、及び稜線11の点の合計三点を通る円弧形状とされている。
この表1の結果から分かるように、抜けの良さと打球の上がり易さとを総合して評価すると、実施例1〜6は、比較例1〜3に対して優位性のある結果となっている。
また、特に打球方向性に関し、実施例1〜6は、比較例3のラウンドソールに対して顕著に優位性のある結果となっている。
また、特に打球方向性に関し、実施例1〜6は、比較例3のラウンドソールに対して顕著に優位性のある結果となっている。
本発明では、アイアンゴルフクラブのヘッドのロフト角(リアルロフト角)θは特に限定しない。しかし、本発明は、所謂ウエッジ以外のヘッドに特に有効である。なぜなら、ウエッジの場合は、フェースを開いたり閉じたりして使用されるので、フェース面がほぼ一定の状態で打球することを前提に設計されたソール前方部分又はソール後方部分の効果が減少する傾向となり、フェースを開いたり閉じたりして使用されることが希なウエッジ以外のヘッドに比較して有効性が少ないからである。また、本発明は、ハーフショットよりも打球時の接地抵抗が大となるフルショット時において特に有効であり、その意味からもハーフショットをすることが比較的多いウエッジよりもウエッジ以外のヘッドが好ましい。かかる観点より、ヘッドのロフト角θは50度以下が好ましい。また、一般的なアイアンヘッドのロフト角θは16度以上であるから、ロフト角θは16度以上50度以下がより好ましい。
1 アイアンゴルフクラブヘッド
2 フェース面
3 ソール面
8 スコアリングエリア
12 ソール前方部分
13 ソール後方部分
20 アイアンゴルフクラブセット
S スコアリングエリアのトウ・ヒール方向範囲
C スコアリングエリアの中心点
A ソール前方部分とフェース面とのなす角度
B ソール後方部分とフェース面とのなす角度
WS ソール幅
W1 ソール前方部分の幅
W2 ソール後方部分の幅
2 フェース面
3 ソール面
8 スコアリングエリア
12 ソール前方部分
13 ソール後方部分
20 アイアンゴルフクラブセット
S スコアリングエリアのトウ・ヒール方向範囲
C スコアリングエリアの中心点
A ソール前方部分とフェース面とのなす角度
B ソール後方部分とフェース面とのなす角度
WS ソール幅
W1 ソール前方部分の幅
W2 ソール後方部分の幅
Claims (4)
- ヘッドのソール面が、フェース側に位置する略平面のソール前方部分と、このソール前方部分よりもバック側に位置する略平面のソール後方部分とを有し、且つこれらソール前方部分とソール後方部分とは実質的に段差なく連続しているとともに、
所定のライ角及びロフト角で水平面上に載置した基準状態のヘッドの、スコアリングエリアの中心点を通る鉛直面での断面視において、前記ソール前方部分とフェース面とのなす角度Aと、前記ソール後方部分とフェース面とのなす角度Bとの差(A−B)が10度以上25度以下であり、
前記ソール前方部分及びソール後方部分のトウ・ヒール方向範囲は、スコアリングエリアのトウ・ヒール方向範囲を含むことを特徴とするアイアンゴルフクラブ。 - 前記ソール前方部分のフェース・バック方向の幅をW1とし、前記ソール後方部分のフェース・バック方向の幅をW2としたとき、(W2/W1)が1.2以上4.0以下となることを特徴とする請求項1に記載のアイアンゴルフクラブ。
- ソール幅が10mm以上35mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアイアンゴルフクラブ。
- 請求項1乃至3に記載されたアイアンゴルフクラブを複数本備え、これらのロフト角が互いに異なるアイアンゴルフクラブセットにおいて、
前記ロフト角が大きいほど前記(W2/W1)が小さくなることを特徴とするアイアンゴルフクラブセット。
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JP2003305203A JP2005073780A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | アイアンゴルフクラブ及びアイアンゴルフクラブセット |
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- 2003-08-28 JP JP2003305203A patent/JP2005073780A/ja active Pending
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