JP2005073319A - 回転電機および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機および回転電機の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アーマチュアの振れ回りなどに起因する振動や騒音の発生を防止する。
【解決手段】ヨーク4の底部6の中央に圧入した軸受7と、ブラケット5の圧入した軸受8とでアーマチュア2を軸支する回転電機1において、軸受7を圧入する支持部61の周辺に板厚の薄い肉薄部6bをプレス加工によって形成し、肉厚6cが相対的に厚くなる肉厚部6cとの間に段部62を形成した。底部6に凹形状を形成する段部62は、アーマチュア2のコイル23に臨む内側に形状してある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、界磁に永久磁石を使用する回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、界磁に永久磁石を使用する回転電機としては、円筒状のヨークと、ヨーク内に対向して固定された永久磁石と、ヨークの軸受の支持部内に収容した軸受により一端が回転自在に支持されたシャフトと、シャフトに固定されたコイルと、シャフトの一端部に固定された整流子と、整流子の表面にスプリングの弾性力により当接したブラシなどを有するものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0003】
ここで、コイルは、軸線方向に延びた複数のティースに導線を巻き回して構成してある。また、シャフトを支持する軸受は、ヨークの円筒部の端部を封じる略円形の底部の回転中心付近に形成した凹部に収容してある。なお、特許文献1および特許文献2には、車両のハンドル操作力をアシストする電動パワーステアリング装置用のモータが開示してある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−166169号公報(段落番号0019、第1図)
【特許文献2】
特開2000−190856号公報(段落番号0019から0021、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電動パワーステアリング装置などのように大きな出力が要求される回転電機では、その分だけアーマチュアのコイルの巻線を増やす必要がある。しかしながら、巻線が増えてコイル外径が大きくなると、底部との接触を防止するために、回転電機の軸線方向の長さを大きくしなければならないという問題が発生する。
また、アーマチュアが大型化し、アーマチュアのイナーシャも増大することが知られている。アーマチュアを大型化するにはヨークの円筒部の外形も大きくする必要があるが、円筒部の外形が大きくなると底部の強度が相対的に低下してしまう。ヨークの強度が相対的に低下すると、回転電機の稼動時に軸受の支持部に振動が発生したり、振動に起因する騒音が発生したりする。さらに、アーマチュアの振れ回りも大きくなり振動や騒音が発生しやすくなる。これに対して、底部に必要とされる強度を確保するために、板厚を増加させると回転電機の重量も増加するし、新たな生産設備の導入が必要となる。
よって、本発明は、回転電機の高出力化に伴い発生する上記の課題を解決し、アーマチュアの振れ回りなどに起因する振動や騒音の発生を防止できる回転電機およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本発明の請求項1にかかる発明は、有底筒形状のヨークとアーマチュアとを有し、前記ヨークの底部には前記アーマチュアのシャフトを軸支する軸受の軸受支持部を設けると共に、前記軸受支持部の周囲に段部を設けたことを特徴とする回転電機とした。
このように構成した回転電機は、軸受支持部の周囲に段部を設けることで、底部の強度を増加させることができる。また、軸受支持部の周囲の内側の肉厚を減少させるように段部を形成すると軸受支持部の周囲からアーマチュアのコイルまでの距離が長くなり、コイルと底部が接触することを防止できる。
【0007】
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の回転電機において、前記段部はプレス加工により形成され、前記段部から前記軸受支持部までの板厚を前記段部の外側の板厚よりも減少させた肉薄部を形成してあることを特徴とする。
このように構成した回転電機は、底部にプレス加工を行って、軸受を圧入する軸受支持部の周囲の板厚を減少させると共に、この部分を加工硬化させてある。これにより、軸受支持部の周囲が肉薄部となり、肉薄部の外側でこれを囲むように相対的に板厚の厚い肉厚部となる。そして、両者の境界が段部となる。軸受支持部の周囲に加工硬化を起こさせるのは、軸受支持部が軸受を支持する強度を向上させるためである。
【0008】
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の回転電機において、前記肉薄部は前記底部にその内側から板厚を減少させて形成してあることを特徴とする。
このように構成した回転電機は、プレス加工により底部に形成される肉薄部を形成するので、肉薄部の板厚が減少する分だけヨーク内の空間が大きくなる。
【0009】
請求項4にかかる発明は、請求項1に記載の回転電機において、前記段部は切削加工により形成され、前記段部から前記軸受支持部までの板厚をその外側よりも減少させた肉薄部を形成してあることを特徴とする。
このように構成した回転電機は、切削加工により底部に肉薄部を形成してあるので、肉薄部の板厚が減少する分だけヨーク内の空間が大きくなる。
【0010】
請求項5にかかる発明は、有底筒形状のヨークの底部にプレス加工によって軸受を圧入する軸受支持部を形成し、この軸受支持部に前記軸受を圧入した後にアーマチュアのシャフトを圧入する回転電機の製造方法において、前記底部の中央に前記ヨークの開放端側からプレス加工を行って前記軸受支持部を形成し、さらに前記軸受支持部の周囲に前記ヨークの開放端側から再度プレス加工を行い前記軸受支持部の周囲の板厚を減少させたことを特徴とする回転電機の製造方法とした。
この回転電機の製造方法は、回転電機の構成要素であるヨークを製造するにあたり、軸受支持部をプレス加工で形成する工程に続いて、軸受支持部の周囲の板厚を減少させるプレス加工を行う。
【0011】
【発明の実施の形態】
発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1の断面図に示すように、回転電機1は、ロータであるアーマチュア2の外周に界磁部となる永久磁石3を配設してステータを構成した直流ブラシモータであり、永久磁石3を固定した有底筒状のヨーク4をブラケット5で覆うと共に、ヨーク4の底部6に圧入したベアリング7とブラケット5に圧入したベアリング8とでアーマチュア2を軸支する。
【0012】
図2に詳細な形状を示すヨーク4は、深絞り鋼板をプレス加工するなどして一体的に形成した円筒部9と、円筒部9の一端を閉塞する底部6とを有する。円筒部9の開放端9aには、その周方向に沿って段差部41を形成すると共に、開放端9aの縁部を外周方向に屈曲させてフランジ42を形成してある。このフランジ42には、図1に示すブラケット5に羅着する際に用いる貫通孔43を形成してある。このフランジ42は、図2のA矢視図である図3に示すように周方向に均一でない異形状のフランジである。
【0013】
図1に示すように、ヨーク4の円筒部9の内周には永久磁石3が配設される。この永久磁石3は、円筒部9の周方向に所定の間隔に4つ固定してある。ヨーク4に対する永久磁石3の固定部は、円筒部9の中心軸Cの軸線方向において永久磁石3を挟んで対向する環状のホルダ31およびスペーサ32と、ホルダ31およびスペーサ32に係合させられる円筒形状のスペーサ33とからなる。すなわち、永久磁石3の軸線方向の固定は、円筒部9の閉塞された端部側において底部6に当接するように装着したホルダ31と、開放端9a(図2参照)側から装着されるスペーサ32とで行う。永久磁石3の周方向の固定は、ホルダ31の外縁を一定の間隔で軸線方向に延ばした延設部31aと、この延設部31aと同じ間隔でスペーサ32の外縁を軸線方向に延ばした延設部32aとの間に永久磁石3を配設することにより行う。永久磁石3の径方向の固定は、マグネットカバー33で永久磁石3を円筒部9の内面に押し付けることで行う。マグネットカバー33の固定は、環状のホルダ31の内縁を軸線方向に立設させた爪部31bと、環状のスペーサ32の内縁を軸線方向に窪ませた係合部32bとにマグネットカバー33の端部をそれぞれ係合させることにより行う。
【0014】
ヨーク4の底部6には、円筒部9に連なる周縁部6aを有する円形の板材からなり、その中心部にベアリング7を圧入する軸受支持部61を有する。軸受支持部61は、プレス加工により底部6を外側に突出させたもので、有底の円筒形状を有する。
【0015】
また、底部6の内側には、軸受支持部61から円筒部9に連なる周縁部6aに至るまでの間に、軸受支持部61の周囲に、軸受支持部61を中心として同心円状に段部62を有する。この段部62は、段部62から軸受支持部61までの間の底部6(肉薄部6b)を底壁とし、段部62から周縁部6aまでの間の底部6(肉厚部6c)を上壁とし、肉薄部6bと肉厚部6cとをつなぐ面を側壁とするもので、側壁の高さ分だけ肉薄部6bの板厚が肉厚部6cの板厚よりも薄くなっている。肉薄部6bは後に詳細を説明するプレス加工によって軸受支持部61の周囲を有段成形することにより形成したものであり、加工硬化により肉厚部6cよりも強度を高めてある。
【0016】
ブラケット5は、ヨーク4と嵌合させられる一端5aから、これに対向する他端5bに至る間に隔壁51を有する円筒で、ヨーク4に固定するネジ11を羅入するネジ溝52を形成したフランジ53を備える。隔壁51により区画される凹部のうち、ヨーク4側の凹部にはアーマチュア2に給電するブラシ71を配設したブラシホルダステー72がネジ留めしてある。ブラシ71は、スプリングによってコンミテータ24に向けて付勢されており、アーマチュア2の回転時にはコンミテータ24とブラシ71とが摺接する。隔壁51を挟んで対向する他端5b側の凹部には回転電機1の出力軸12に連結するトルクリミッタアセンブリ13を配設してある。また、隔壁51に中心軸Cに沿って形成した貫通孔にはアーマチュア2を軸支するベアリング8を圧入してある。
【0017】
アーマチュア2は、ベアリング7,8に軸支されるシャフト21に固定した複数のティース22に導線を巻き回してコイル23を形成してある。コイル23を形成する導線は、シャフト21に取り付けられ、ブラシ71に当接するコンミテータ24にも巻き掛けてある。導線は、ティース22に対して多重に巻き回わされるので、コイル23の軸線方向の長さは、ティース22の長さよりも長くなる。
【0018】
次に、この実施形態における回転電機1の製造方法と、回転電機1の作用を説明する。
まず、ヨーク4の製造工程において、板材を多段階に分けてプレス加工し、端部が閉塞された円筒部9を形成する。そして、図4に示すようなプレス機81のホルダ82とプレート83とで円筒部9およびフランジ42で位置決めを行いつつ、軸受支持部61の外径にほぼ等しい凹部を有するダイ84を、絞り方向と反対の方向から底部6に当接させる。この状態で、軸受支持部61の内径に相当する突部85aを備えるパンチ85を開放端9a側から送り込んで、ダイ84とパンチ85とで底部6の中央部分に対してプレス加工を行い、軸線方向で、かつヨーク4の長さを増大させる方向(絞り方向)に底部6の中央部分を所定形状で突出させ、軸受支持部61を形成する。軸受支持部61の内面は後にベアリング7(図1参照)を圧入するために所定の形状寸法を有して形成される。
【0019】
さらに、図5に示すように、軸受支持部61を形成した突部85aを備える第一パンチ86と、円筒部9に接する第三パンチ88とを固定した状態で、第一パンチ86と第二パンチ88との間に配設した第二パンチ87を所定量だけ送り込んで、軸受支持部61の周囲に、軸受支持部61を中心として有段成形を行い、肉厚部6cを上壁、肉薄部6bを底壁とする段部62を形成する。第二パンチ87は環状のパンチで、第二パンチ87の幅により底部6に形成される肉薄部6bの半径方向の長さが定まる。また、第二パンチ87の送り量により肉薄部6bの板厚が定まる。第二パンチ87によるプレス加工時に、底部6(肉薄部6b)が加工硬化し、その強度が向上する。パンチ85を分割金型にすると、位置決めや段取りが楽になる。しかしながら、パンチ85とは別に段部62を形成するための専用のパンチを用いても良い。
【0020】
段部62を形成したらプレス機81から取り出してフランジ42を所定の形状に打ち抜くと共に、貫通孔43(図2参照)を形成する。なお、開放端9a側の段差部41は、フランジ42を打ち抜く前であれば、円筒部9を形成する絞り加工時に形成しても良いし、底部6の段部62を形成した後に形成しても良い。
【0021】
このようにして形成したヨーク4の軸受支持部61にベアリング7を圧入すると共に、上記のホルダ31およびスペーサ32ならびにマグネットカバー33を用いて永久磁石3を固定し、ステータとしての界磁部を形成する。
【0022】
一方、ロータとなるアーマチュア2は、シャフト21に固定したティース22およびコンミテータ24に導線を巻き回したものを用意する。アーマチュア2は、最初にブラケット5のベアリング8に挿入し、トルクリミッタアセンブリ13を介して出力軸12とシャフト21とを連結させる。また、ブラケット4に配設したブラシ71とコンミテータ24との接触状態を調整する。
【0023】
ブラケット5にアーマチュア2を組み付けたら、その組立体をヨーク4に装着し、ネジ11で固定する。この際に、アーマチュア2のシャフト21の一端がヨーク4の底部6の軸受支持部61に挿入され、ベアリング7に軸支される。また、ブラシホルダステー72をブラケット5に取り付けるネジの頭がスペーサ32で押さえつけられ、ネジの脱落が防止される。
【0024】
このようにして製造される回転電機1は、ヨーク4の底部6に、上記したような段部62を形成することで加工硬化を起こし、底部6の強度を増加させている。したがって、ヨーク4の径が大きい場合であっても底部6の強度を充分に確保できる。これにより、ベアリング7の固定強度を向上させることができるので、アーマチュア2のイナーシャが大きい場合であっても振れ回りや騒音の発生を防止できる。なお、底部6に肉薄部分を形成することで底部6の強度を向上させているので、回転電機1の全長が長くなることはない。
【0025】
また、段部62により形成される肉薄部分は、軸受支持部61の近傍が、アーマチュア2のコイル23に臨む内面が凹形状になるように形成されるので、その分だけアーマチュア2のコイル23から軸受支持部61までの距離が増大し、コイル23の収容スペースが増大する。このようにスペースを増大させると、導線の巻き数が多くてコイル23の外形が大きいときであっても、底部6と導線とが接触しないので、底部6がアーマチュア2の回転を干渉することはない。さらに、製造工程においては、軸受支持部61を形成するプレス機81を利用して肉薄部6bを形成することができるので、大きな設備変更が要らない。また、位置決めが容易であるし、加工時間も短縮できる。
【0026】
このような効果を得るために、肉薄部6bと、未加工の相対的に板厚が大きい肉厚部6cとの間の板厚の差は、0mmより大きく、1.5mm以下であることが望ましい。板厚の差が1.5mmを越えると、板厚の減少が大きすぎて強度低下が生じるからである。
【0027】
なお、図2に示すようなヨーク4の開放端9a側の段差41は、異形状のフランジ42を形成するときに円筒部9の変形を防ぎ、円筒部9の真円度を向上させる働きを有する。円筒部9の真円度が良好であると、アーマチュア2の触れ回りを防止できるし、ブラケット5とヨーク4の嵌合部の防水が確実になる。また、段差41を設けると、その分だけ開放端9aの径を大きくできるので、アーマチュア2および界磁部の径を抑えつつ、ブラケット5の径を大きくできる。ブラケット5の径が大きいと、例えば、コンミテータ24と接触して磨耗しやすいブラシ71の有効長を長くしたり、ブラケット5で片持ち状態に固定される回転電機1の取り付け剛性を向上させたりできる。
【0028】
ここで、この回転電機1の使用例としては、上記したように、自動車の電動パワーステアリング装置の駆動用モータがあげられる。電動パワーステアリング装置は、ステアリングホールの回転を、これに連結したステアリングコラムを介してステアリングギヤに伝達し、タイヤを操向させるステアリング装置において、運転者の操作を所定のセンサで検出した結果に基づいてタイヤの操向を駆動用モータでアシストする構成を有する。駆動用モータは、コラムの回転をアシストするコラムアシストタイプと、ステアリングギヤがラックピニオン式の場合にピニオンの回転をアシストするピニオンアシストタイプと、ラックの移動をアシストするラックアシストタイプとがある。この実施形態の回転電機1は、比較的に大きなアシスト力を必要としないコラムアシストタイプまたはピニオンタイプに好適であるが、大きな力を必要とするラックアシストタイプであっても使用することができる。
【0029】
本発明は上記の実施形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、段部62は、切削加工により形成しても良い。この場合の切削加工は軸受支持部61を形成した後に行う。このようにして回転電機1を作製すると軸線方向の長さの増大を防止できる。
また、底部6の外側に、上述した段部62と同様な段部を形成しても良い。この段部によりアーマチュア2のコイル23から底部6までの距離は変化しないが、段部により肉厚が変化することで底部6の強度が向上する。
【0030】
さらに、ヨーク4の円筒部9の径がさらに大きい場合などに、底部6の段部62を同心円状に複数形成することがあげられる。このような形状を有する底部6は、加工硬化により強度をさらに上昇させることができる。この場合においても軸受支持部61の周囲は、アーマチュア2のコイル23との間の所定のスペースが形成されるように、底部6の内側を凹形状にして、肉薄にすることが望ましい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、段部を有することで底部の強度を高めることができるので、底部の厚肉にする必要がなくなり、回転電機の小型化や、軽量化が図れる。また、段部を内側に形成すると、回転電機の軸線方向の長さを増大させることなく、軸受支持部の周囲とアーマチュアのコイルまでの距離を長くできるので、回転電機を小型化できる。
請求項2によれば、軸受を介してアーマチュアを支持する支持部の周囲の強度を加工硬化させることにより向上したので、軸受の固定が強固になって、アーマチュアの振れ回りによる振動や、騒音の発生を防止できる。
請求項3によれば、底板を加工硬化させるにあたり、底部の内側が凹形状になるように肉薄部を形成し、アーマチュアのコイルとヨークの底部との間の距離を離したので、コイルが大きくなっても、コイルと底部とが接触することはない。
請求項4によれば、切削加工を用いることで簡単に軸受支持部の周囲とアーマチュアのコイルまでの距離を長くすることができる。
請求項5によれば、支持部のプレス加工と板厚を減少させるプレス加工とを同じプレス装置で連続して行うことが可能になるので、新しい設備を導入する必要がない。また、プレス加工時の位置決めなどが容易になるので、加工時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における回転電機の断面図である。
【図2】ヨークの断面図である。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】ヨークの製造方法を説明する図である。
【図5】ヨークの製造方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 回転電機
2 アーマチュア
4 ヨーク
6 底部
6b 肉薄部
6c 肉厚部
7 軸受
9 円筒部
23 コイル
61 軸受支持部
62 段部

Claims (5)

  1. 有底筒形状のヨークとアーマチュアとを有し、前記ヨークの底部には前記アーマチュアのシャフトを軸支する軸受の軸受支持部を設けると共に、前記軸受支持部の周囲に段部を設けたことを特徴とする回転電機。
  2. 前記段部はプレス加工により形成され、前記段部から前記軸受支持部までの板厚を前記段部の外側の板厚よりも減少させた肉薄部を形成してあることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記肉薄部は前記底部にその内側から板厚を減少させて形成してあることを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記段部は切削加工により形成され、前記段部から前記軸受支持部までの板厚をその外側よりも減少させた肉薄部を形成してあることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  5. 有底筒形状のヨークの底部にプレス加工によって軸受を圧入する軸受支持部を形成し、この軸受支持部に前記軸受を圧入した後にアーマチュアのシャフトを圧入する回転電機の製造方法において、
    前記底部の中央に前記ヨークの開放端側からプレス加工を行って前記軸受支持部を形成し、さらに前記軸受支持部の周囲に前記ヨークの開放端側から再度プレス加工を行い前記軸受支持部の周囲の板厚を減少させたことを特徴とする回転電機の製造方法。
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