JP2005072911A - コンテンツ再生システム、再生装置、コンテンツ再生方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくともコンテンツデータが記憶されたメディアに対する再生が可能な再生装置と、この再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置とから成るコンテンツ再生システムにおいて、上記サーバ装置の記憶手段に、上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容のコンテンツデータを記憶しておく。そして、再生装置側では、ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記メディアからのコンテンツ再生と上記サーバ装置から受信されるコンテンツの再生とを切り換えるようにする。
このとき、上記記憶手段に対し、メディアに記憶されるコンテンツデータより再生レートの高いものを記憶しておけば、同一内容のコンテンツ再生時において、上記メディアの記憶容量によらずより高品質なコンテンツ再生を実現できる。
【選択図】 図6
Description
近年、このような再生装置の小型化が進み、ユーザが携帯して使用することができるようにされたものがある。さらに、ディスプレイ装置が一体的に設けられて、メディアから再生したコンテンツを視聴できるようにされたものがある。
例えば、通常では直径120mmの光ディスクを用いるようにされるところを、例えば直径60mm程度のものを用いるようにし、さらなる機器の小型化を実現可能とするようにしたものがある。
このようにして、記録メディアの小型化が図られることによっては、当然、その記憶容量は小さくなるようにされる。そこで従来では、このような記録メディアとして記録密度の向上等を図り、より多くの記憶容量を得るようにされている。一例として、直径約60mm、二層記録方式による光ディスクとして、1.8GB(ギガバイト)程度のデータ記憶容量を有するものが提案されている。
そして、このようにバッテリー駆動される機器としては、限られたバッテリー容量でより長時間のコンテンツ再生が可能となるように、装置の消費電力を特に抑えるように設計が為されている。
このことから、このように小型化された記録メディアを再生するようにされた携帯型の再生装置では、高画質なコンテンツを楽しむといったことが困難とされていた。
先ず、上記サーバ装置としては、
少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、上記メディアに記憶されたコンテンツデータよりも再生レートが高いとされるコンテンツデータが記憶された記憶手段と、上記再生装置からの指示に基づき、上記記憶手段に記憶されたコンテンツデータを読み出すサーバ側読出手段と、上記サーバ側読出手段により読み出されたコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手段とを備えるようにする。
そして、上記再生装置としては、
上記メディアに記憶されたコンテンツデータを再生可能な第1の再生手段と、上記サーバ装置の上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されるコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段と、上記読出指示手段の指示に基づいて、上記サーバ装置が上記送信手段によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段とを備えるようにする。
その上で、上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段を備えるようにした。
つまり、先ず、所要のメディアに記憶されたコンテンツデータについての再生が可能な第1の再生手段と、当該再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置における記憶手段に対して記憶される、上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有し、このコンテンツデータよりも再生レートが高いとされるコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段とを備えるようにする。
そして、上記読出指示手段の指示に基づいて上記サーバ装置から送信されるコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段と、さらに、上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段とを備えるようにした。
つまり、上記サーバ装置としては、
上記再生装置からの指示に基づき、少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、上記メディアに記憶されたコンテンツデータよりも再生レートが高いとされるコンテンツデータが記憶された記憶手段から、上記コンテンツデータを読み出すサーバ側読出手順と、上記サーバ側読出手順により読み出したコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手順とを実行する。
そして、上記再生装置としては、
上記メディアに記憶されたコンテンツデータについての再生を行う第1の再生手順と、上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手順と、上記読出指示手順による指示に基づいて、上記サーバ装置が上記送信手順によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生する第2の再生手順とを実行する。
さらに、上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手順による再生出力と、上記第2の再生手順による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手順を実行するようにした。
そしてこの際、本発明では、上記のようにしてサーバ装置の記憶手段に記憶されるコンテンツデータとして、上記メディアに記憶されるコンテンツデータよりも再生レートが高いコンテンツデータを記憶しておくものとし、このような再生レートの高いコンテンツデータを上記再生装置にて再生出力させるものとしている。
つまり、
上記サーバ装置としては、
少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、上記メディアに記憶されたコンテンツデータよりも再生レートが低いとされるコンテンツデータが記憶された記憶手段と、上記再生装置からの指示に基づき、上記記憶手段に記憶されたコンテンツデータを読み出すサーバ側読出手段と、上記サーバ側読出手段により読み出されたコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手段とを備えるようにする。
そして、上記再生装置としては、
上記メディアに記憶されたコンテンツデータを再生可能な第1の再生手段と、上記サーバ装置の上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されるコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段と、上記読出指示手段の指示に基づいて、上記サーバ装置が上記送信手段によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段とを備え、
さらに、上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段を備えるようにした。
すなわち、所要のメディアに記憶されたコンテンツデータについての再生が可能な第1の再生手段と、当該再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置における記憶手段に対して記憶される、上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有し、このコンテンツデータよりも再生レートが低いとされるコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段とを備えるようにする。
さらに、上記読出指示手段の指示に基づいて上記サーバ装置から送信されるコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段と、上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段とを備えるようにした。
つまり、上記サーバ装置としては、
上記再生装置からの指示に基づき、少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、上記メディアに記憶されたコンテンツデータよりも再生レートが低いとされるコンテンツデータが記憶された記憶手段から、上記コンテンツデータを読み出すサーバ側読出手順と、上記サーバ側読出手順により読み出したコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手順とを実行するようにする。
そして、上記再生装置は、
上記メディアに記憶されたコンテンツデータについての再生を行う第1の再生手順と、上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手順と、さらに、上記読出指示手順による指示に基づいて、上記サーバ装置が上記送信手順によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生する第2の再生手順を実行する。
その上で、上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手順による再生出力と、上記第2の再生手順による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手順とを実行するようにした。
つまり、先ず、上記サーバ装置としては、
少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、各々再生レートが異なるようにされた複数のコンテンツデータが記憶された記憶手段と、上記再生装置からの指示に基づき、上記記憶手段に記憶されたコンテンツデータを読み出す読出手段と、上記読出手段により読み出されたコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手段とを備えるようにする。
そして、上記再生装置としては、
先ず、上記メディアに記憶されたコンテンツデータを再生可能な第1の再生手段と、少なくとも設定された時間長情報、及び当該再生装置におけるバッテリー残量の情報に基づき、上記メディアに記憶されたコンテンツデータ、及び上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されるコンテンツデータと同一内容を有する複数のコンテンツデータのうちの、所要の1つのコンテンツデータについての選択を行う選択手段とを備える。
さらに、上記選択手段により、上記記憶手段に記憶された複数のコンテンツデータのうちの1つが選択された場合に応じて、このコンテンツデータについての読出を上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段と、上記読出指示手段の指示に基づいて上記サーバ装置における上記送信手段によって送信されるコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段とを備えるようにする。
その上で、上記選択手段の選択結果に基づき、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段を備えるようにした。
つまり、先ず、所要のメディアに記憶されたコンテンツデータについての再生が可能な第1の再生手段を備える。
そして、少なくとも設定された時間長情報、及び当該再生装置におけるバッテリー残量の情報に基づき、上記メディアに記憶されたコンテンツデータ、及び当該再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置の記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されるコンテンツデータと同一内容を有する複数のコンテンツデータのうちの、所要の1つのコンテンツデータについての選択を行う選択手段を備えるようにする。
さらに、上記選択手段により、上記記憶手段に記憶された複数のコンテンツデータのうちの1つが選択された場合に応じて、このコンテンツデータについての読出を上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段と、上記読出指示手段の指示に基づいて上記サーバ装置が上記送信手段によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段とを備えるようにし、その上で、上記選択手段の選択結果に基づき、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段を備えるようにした。
つまり、先ず上記サーバ装置としては、
上記再生装置からの指示に基づき、少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、各々再生レートが異なるようにされた複数のコンテンツデータが記憶された記憶手段から、上記コンテンツデータを読み出すサーバ側読出手順と、上記サーバ側読出手順により読み出したコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手順とを実行する。
そして、上記再生装置は、
上記メディアに記憶されたコンテンツデータについての再生を行う第1の再生手順を実行すると共に、少なくとも設定された時間長情報、及び当該再生装置におけるバッテリー残量の情報に基づき、上記メディアに記憶されたコンテンツデータ、及び上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されるコンテンツデータと同一内容を有する複数のコンテンツデータのうちの、所要の1つのコンテンツデータについての選択を行う選択手順を実行する。
さらに、上記選択手順により、上記記憶手段に記憶された複数のコンテンツデータのうちの1つが選択された場合に応じて、このコンテンツデータについての読出を上記サーバ装置に対して指示する読出指示手順と、上記読出指示手順の指示に基づいて、上記サーバ装置が上記送信手順によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生する第2の再生手順とを実行するようにする。
その上で、上記選択手順の選択結果に基づき、上記第1の再生手順による再生出力と、上記第2の再生手順による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手順を実行するようにした。
そして、再生装置側では、設定された時間長情報、及びバッテリー残量に応じて、上記メディアに記憶されたコンテンツデータ、及び上記のようにサーバ装置側に記憶されたコンテンツデータのうちの、1つのコンテンツデータを選択して、これを再生出力するようにしている。
つまり、このような再生レートの高い、高品質なコンテンツデータの再生を行うことが可能となる。
これにより上記のような本発明によれば、再生装置側において、メディアの記憶容量によらず、高品質のコンテンツ再生が可能となる。
つまり、この場合は、メディアについての再生を行うよりも、再生装置側における処理負担を軽減する等して、より少ない消費電力によりコンテンツデータの再生を行うことが可能となる。
これにより上記のような本発明によれば、再生装置において、メディアのみからの再生を行う場合より、長時間のコンテンツ再生を行うことが可能となる。
この際、上記のようにコンテンツデータの再生レートによって再生装置の再生出力に要する消費電力が異なるとすれば、残りのバッテリー容量による再生可能時間は、これらそれぞれのコンテンツデータごとに異なるものとなる。
このため、上述のようにして、各々再生レートの異なるようにされたコンテンツデータから、再生装置におけるバッテリー残量、及び設定された時間長の情報に基づく1つのコンテンツデータを選択して再生出力すれば、設定された時間長分のコンテンツ再生を可能とするコンテンツデータを選択することができる。
1.実施の形態のコンテンツ再生システムの概要
2.実施の形態の再生装置の外観
3.第1の実施の形態
3−1.再生装置の構成例
3−2.ID認証サーバの構成例
3−3.配信サーバの構成例
3−4.コンテンツ再生動作の概要
3−5.コンテンツ切換再生
3−6.処理動作
4.第2の実施の形態
5.第3の実施の形態
図1は、本発明の各実施の形態のコンテンツ再生システムの構成例を示した図である。
この図1において、実施の形態のコンテンツ再生システム1としては、図示するように実施の形態の再生装置としての携帯型娯楽機2、光ディスク100、複数のアクセスポイント3、ネットワーク4、ID照合サーバ5、及び実施の形態のサーバ装置としての配信サーバ6を含んで構成される。
先ず、この図に示されるコンテンツ再生システム1において、光ディスク100には、図示するコンテンツとして、例えば映像・音声データから成る映像コンテンツ、或いはゲームコンテンツが記憶される。
そして、この場合の光ディスク100として、上記のように映像コンテンツが記憶された光ディスク100に対しては、映像コンテンツと共に図示するコンテンツIDと呼ばれるID情報が記憶される。
このコンテンツIDは、予め映像コンテンツの内容ごとに固有となるようにされたID情報とされる。
なお、このように光ディスク100に対して記憶されるコンテンツIDとしては、例えばディスクの最内周部分に位置するバーストカッティングエリアに対して、高出力レーザ照射によって書き込む等、ディスク上の所要の領域に対して所要の方式により書き込まれればよい。
上記光ディスク100が装填された携帯型娯楽機2では、光ディスク100に対して上記のように映像コンテンツが記憶されていた場合、この映像コンテンツについての再生出力動作を行うようにされる。また、ゲームコンテンツが記憶されていた場合に対応しては、このゲームコンテンツに従った各種動作を実行するようにされる。
なお、各実施の形態のコンテンツ再生システム1としては、上記携帯型娯楽機2において、映像コンテンツが記憶された光ディスク100ついての再生が行われる場合に対応してのみ動作するものであるから、以下では、上記のように光ディスク100に対してゲームコンテンツが記憶される場合についての説明は省略するものとする。
さらにこの場合の携帯型娯楽機2は、所要のネットワークへの接続が可能とされた無線LAN環境が提供される、例えばホットスポット等において、無線によりネットワーク接続が可能とされる。
例えばこの場合、このようなホットスポットにおいて設置される、図示するアクセスポイント3を介してネットワーク4との接続が可能とされる。
このようなアクセスポイントとしては、例えば無線LAN機能を有するルータと、
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム又はCATVモデム等の所要のネットワークインターフェースとによって構成されればよい。
また、上記配信サーバ6には、後述もするように、光ディスク100に記憶された映像コンテンツと同一内容を有する映像コンテンツ等が記憶され、この映像コンテンツをネットワーク4を介して接続される携帯型娯楽機2に対して配信するようにされる。
図2は、実施の形態の再生装置としての携帯型娯楽機2の外観図である。
先ず、実施の形態の携帯型娯楽機2としては、図示するようにゲーム機としての外観を有し、この携帯型娯楽機2に対する操作入力を行うための入力部25としては、例えば十字キー等を始めとした一般的なゲーム機に備えられるような各種操作キーが配置される。
また、先の図1に示した光ディスク100の挿入口としては、図のような光ディスク挿入口29aが設けられる。
そして、これと共に、光ディスク100以外のメディアについての挿入口として、半導体メモリによるカード型のメモリ装置(メモリカード)を挿入するためのメモリカード挿入口31aも設けられている。このメモリカード挿入口31aに対して挿入されるメモリカードに対しては、例えばゲームデータのsave/load等、映像コンテンツ以外の各種データの記録・再生を行うことが想定されている。
また、図示するように、この場合の携帯型娯楽機2としては、スピーカ40、40、及びディスプレイ27を内蔵するものとされる。これによって、光ディスク100に記憶されたゲームコンテンツ・映像コンテンツに基づく音声・映像の出力が可能とされている。
3−1.再生装置の構成例
図3は、実施の形態の再生装置としての、携帯型娯楽機2の内部構成例を示したブロック図である。
先ず、この図において、図示するCPU21は、起動されたプログラムに基づいて携帯型娯楽機2の全体の制御、演算処理を行う。
特に本実施の形態の場合、CPU21は、後の図11、図12にて説明するような、実施の形態としてのコンテンツ再生動作を実現するための処理動作を実行するものとされる。
なお、CPU21は、図示するバス42を介して各部との間で制御信号やデータのやりとりを行う。
この機器IDは、予め携帯型娯楽機2の固体ごとに固有となるようにして割り与えられたID情報である。つまり、この機器IDの別によって、携帯型娯楽機2の個々を識別することが可能とされるものである。
また、図示するRAM23には、CPU21がプログラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。
入力部25で入力された情報は入力処理部24で所定の処理が施され、上記CPU21に対して操作又はデータの入力として伝達される。CPU21は入力された情報に対応して必要な演算や制御を行う。
ディスクドライブ制御部28は、上記光ディスクドライブ29における光ディスク100に対する再生動作、アクセス動作等を制御する。例えばユーザが入力部25から、装填された光ディスク100に対する再生操作を行った場合、CPU21はディスクドライブ制御部28に光ディスク100の再生を指示する。するとディスクドライブ制御部28は、光ディスクドライブ29に対して再生/アクセスを実行させる制御を行う。
なおこの際、後述もするようにCPU21の制御によっては、光ディスク100に対して記憶されたコンテンツIDの情報も読み出されるものとなる。
そして、光ディスクドライブ29では、読み出した再生データをディスクドライブ制御部28を介してバス42に送出する。
メモリ制御部30は、CPU21の制御に基づき、このようにメモリカードインターフェース31に装填されたメモリカードに対する各種データの読出/書込を行うようにされる。
また、オーディオデコーダによってデコード処理の施された音声データとしても、再生切換用バッファ33にバッファリングされ、その後にバス42を介してオーディオデータ処理部に供給される。
例えば、後述するように、光ディスク100に記憶されたコンテンツとは再生レートの異なるコンテンツについてのデコード処理が行われる場合に対応して、CPU21によって供給されたプログラムをAVデコード部34のデコードプログラムとして書き換える動作を行う。
例えば、CPU21が各種動作状態や入力状態、通信状態に応じて表示情報を表示処理部26に供給すると、表示処理部26は供給された表示データに基づいてディスプレイ27に表示動作を実行させる。
また、上記したメディアドライブ29において、例えば映像データが再生され、上記のようにして再生切換用バッファ33から映像データが供給された場合には、この映像データについての信号処理を行い、これにより得られた信号に基づいてディスプレイ27を駆動することによって、ディスプレイ27に映像表示を行わせる。
例えば、上記光ディスクドライブ29により読み出されたオーディオデータが再生され、上記のように再生切換用バッファ33から音声データが供給された場合は、この音声データについての各種音声信号処理を行って、これにより得られた音声信号に基づいてスピーカ40を駆動するようにされる。
通信処理部35は、例えば先の図1に示したアクセスポイント3が設置されたホットスポットにて提供される、無線LAN(ネットワーク)の検出を行うと共に、この検出結果に基づいてネットワーク4との接続を確立するための処理を実行する。また、このような通信処理部35によるネットワークの検出結果は、逐次CPU21に対して通知される。
また、通信処理部35は、CPU21の制御に基づいて、無線LANインターフェース36を介して送信すべき送信データのエンコード処理、及び受信された受信データのデコード処理を行う。
また、この通信処理部35は、CPU21の制御に基づき、ネットワーク4から無線LANインターフェース36を介し、配信サーバ6からの映像コンテンツが受信されたときは、この映像コンテンツに基づくデータを、バス42を介して図示する通信状態検出用バッファ37に対して供給するようにされる。
通信状態検出部38は、上記通信状態検出用バッファ37におけるデータのバッファ容量について、予め設定された各種閾値との比較を行った結果に基づいて、上記無線LANインターフェース36を介して行われる通信状態の検出を行う。なお、この通信状態検出部37による通信状態検出動作については後述する。
例えばUSB、IEEE1394などの通信方式による周辺機器とのインターフェイスが設けられるようにしてもよい。またマイクロホンや外部のヘッドホンの接続に用いられる端子や、映像データ再生時に対応するビデオ出力端子、ライン接続端子、光デジタル接続端子等が設けられてもよい。
またPCMCIAスロットなどが形成され、外部の情報処理装置やオーディオ機器とデータのやりとりが可能とされてもよい。
図4は、図1に示したID照合サーバ5の内部構成例を示したブロック図である。
先ず、図示するCPU50は、起動されたプログラムに基づいて、このID照合サーバ5の全体制御、演算処理を行う。例えば、図示する記憶部53へのデータファイルの格納や管理情報の作成・更新等を行うようにされる。
上記メモリ部51は、CPU50が処理に用いるRAM、ROM、フラッシュメモリなどを包括的に示している。
メモリ部51におけるROMには、CPU50の動作プログラム等が記憶される。また、上記フラッシュメモリには各種演算係数、プログラムで用いるパラメータ等が記憶される。また、上記RAMにはプログラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。
この記憶部52に対しては、図示するようにID照合情報52aが格納される。このID照合情報は、後述するように携帯型娯楽機2の個々に予め格納される機器ID、及び携帯型娯楽機2において光ディスク100から読み出されたコンテンツIDについての照合を行うための情報である。
このような機器ID、コンテンツIDについての照合は、図示するID照合部53が、このID照合情報52aに基づいて行うようにされる。
ネットワークインターフェース55は、上記通信処理部54でエンコードされた送信データを、図1に示したネットワーク4を介して所定の機器、特に配信サーバ6に送信する。またネットワーク4を介して携帯型娯楽機2などの外部機器から送信されてきた信号を通信処理部54に受け渡す。
通信処理部54は受信した情報をCPU50に転送する。
図5には、図1に示した配信サーバ6の内部構成例を示す。
先ず、この配信サーバ6において、CPU60は、起動されたプログラムに基づいて、この配信サーバ6の全体制御、演算処理を行う。例えば、図示する記憶部63へのデータファイルの格納や管理情報の作成・更新等を行うようにされる。
そして、このCPU60に対しては、図示するようにバス66を介して、メモリ部61、データベース管理部62、通信処理部64が接続されている。
このメモリ部61のROMには、CPU60の動作プログラム等が記憶され、また、上記フラッシュメモリには各種演算係数、プログラムで用いるパラメータ等が記憶される。また、上記RAMにはプログラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。
記憶部63は、例えばHDD(ハードディスクレコーダ)等の所要の記憶装置とされ、その内部には、図示するようにコンテンツデータベース63aが形成される。
ここで、先にも説明したように、この記憶部63における上記コンテンツデータベース63a内に記憶されるコンテンツデータとしては、各光ディスク100に記憶された映像コンテンツと同一内容を有する映像コンテンツが記憶される。
つまり、パッケージメディアとしての光ディスク100に収録されて、ユーザに提供される映像コンテンツについて、それぞれと同一内容を有するコンテンツデータが記憶されるものである。
このコンテンツデータベース63aにおいては、各映像コンテンツが、この映像コンテンツの内容に応じたコンテンツIDと対応づけられて記憶される。これによって、光ディスク100に記憶されたコンテンツIDの情報によっては、コンテンツデータベース63aに記憶される映像コンテンツのうちから、この光ディスク100に記憶されたコンテンツと同一内容を有する映像コンテンツを特定することが可能とされている。
このデコードプログラム63bとしては、後述もするように、上記コンテンツデータベース63a内に記憶される各コンテンツデータを、先の携帯型娯楽機2におけるAVデコード部34にてデコードする際に必要となる、プログラムデータが記憶される。
なお、後述もするように、第1の実施の形態と第2の実施の形態の場合、コンテンツデータベース63aに対して記憶されるコンテンツデータとして、全て同一の再生レートによるコンテンツデータを記憶するものとして想定されているものであるから、この場合、上記デコードプログラム63bとしては、この再生レートに応じた1つプログラムのみが記憶されていればよいことになる。
ネットワークインターフェース65は、上記通信処理部64でエンコードされた送信データを、ネットワーク4を介して所定の機器、特に携帯型娯楽機2に対して送信する。またネットワーク4を介してID照合サーバ5などの外部機器から送信されてきた信号を通信処理部64に受け渡す。そして、通信処理部64は受信した情報をCPU60に転送する。
上記構成によるコンテンツ再生システム1において行われる、コンテンツ再生動作の概要について説明する。
先ず、図6では、第1の実施の形態のコンテンツ再生システム1において再生が想定される、各コンテンツのデータフォーマット(再生レート)の関係について説明しておく。
先ず、この図6に示すように、第1の実施の形態のコンテンツ再生システム1においては、光ディスク100に対して、MPEG4(Moving Picture Experts Group Layer4)方式による、再生レートが6Mbpsとされた映像コンテンツが記憶されるものとしている。
従ってこの場合、この光ディスク100についての再生を行う携帯型娯楽機2においては、光ディスク100の再生時に、このようなMPEG4(再生レート=6Mbps)のフォーマットに対応したプログラムに基づいて、AVデコード部34のデコード処理が行われるものとなる。
つまり、第1の実施の形態では、このように配信サーバ6により配信されるコンテンツの方が、光ディスク100より再生するコンテンツよりも高品質なものとなるようにしているものである。
図7において、図示する光ディスク100に対しては、上述もしたように映像コンテンツと共に、コンテンツIDが記憶される。ここでは、図示するように映像コンテンツとしてコンテンツA1、及びこのコンテンツA1の内容に応じたコンテンツIDとしてコンテンツID−Aが記憶されていたものとする。
また、携帯型娯楽機2では、このように光ディスク100に記憶されたコンテンツA1のフォーマットに対応して、このコンテンツA1をデコードするための、図のようなデコードプログラムtype1がAVデコード部34のデコードプログラムとして記憶されている。
さらに、実施の形態の携帯型娯楽機2に対しては、先の図3にも示したように、予め、携帯型娯楽機2の固体ごとに割り与えられた、機器IDが記憶される。ここでは、図のように機器ID−Xが記憶されていたとする。
配信サーバ6において、これらコンテンツA2、コンテンツB2、コンテンツC2・・・は、それぞれ、コンテンツの内容の別を示すコンテンツIDに対応づけられて記憶される。すなわち、例えばコンテンツA2はコンテンツID−Aと、コンテンツB2はコンテンツID−Bと、コンテンツC2はコンテンツID−Cとにそれぞれ対応づけられて記憶されているものとされる。
また、さらに、この配信サーバ6側においては、これら同一フォーマットとされた各コンテンツのデコードを可能とするための、デコードプログラムtype2も記憶されている。
先ず、このようにして携帯型娯楽機2がネットワーク4と接続されることに応じては、携帯型娯楽機2が、装填された光ディスク100に記憶されたコンテンツIDと、ROM22に対して予め記憶された機器IDとを、ID照合サーバ5に対して送信するようにされる。
つまり、この場合は図のようにコンテンツID−Aと、機器ID−XとをID照合サーバ5に対して送信するようにされる。
そして、ID照合サーバ5では、このような照合処理の結果より、これらコンテンツID、機器IDが正当な情報であるとの判別が得られた場合は、受信されたコンテンツID(コンテンツID−A)をネットワーク4を介して配信サーバ6へ転送する。
そして、配信サーバ6は、読み出したこれらコンテンツA2、及びデコードプログラムtype2をネットワーク4を介して携帯型娯楽機2に送信する。
これによって、携帯型娯楽機2では、このように送信されたデコードプログラム(type2)を、デコードプログラム書換部32によってAVデコード部34のデコードプログラムとして書き換えることにより、上記コンテンツA2についての再生出力を行うことが可能とされる。
また、この場合、上記のようにしてID照合サーバ5によるコンテンツID・機器IDの照合結果に応じ、配信サーバ6から携帯型娯楽機2へのコンテンツ配信を行うことによっては、正当な携帯型娯楽機2を用い、且つ正当な光ディスク100を購入したユーザのみが、配信サーバ6に記憶されているより高品質な映像コンテンツを視聴することができるようにされている。
上記のように本実施の形態では、携帯型娯楽機2がネットワーク4に接続された状態では、配信サーバ6側から配信されるコンテンツを再生出力するものとしている。
そして、この際、配信サーバ6側に記憶される映像コンテンツとして、光ディスク100に記憶される映像コンテンツよりも再生レートの高い、つまり高品質なコンテンツを記憶させておくようにすることで、携帯型娯楽機2において、光ディスク100に記憶されるコンテンツよりも高品質なコンテンツを再生可能とするものである。
このように移動しながらの使用を想定した場合、再生中の同一内容コンテンツを移動しながら視聴するといったことが考えられる。
この際、例えば携帯型娯楽機2とネットワーク4とが常に接続できる環境で使用されることが前提であれば、ネットワーク4を介してのコンテンツ再生のみを行うことができる。
しかし、モバイル機器として、上記のように移動しながらの使用が想定される場合は、常にネットワーク4からの再生が可能となるものではない。
図8は、このような光ディスク100からとネットワーク4からとのコンテンツ再生の切換の様子を模式的に示す図である。
なお、この図8においては、時間経過を図示する時間tにより示している。また、この図では、図示する時点t1以前において、既に装填された光ディスク100に記憶されたコンテンツAについての再生が行われていたものとする。
先ず、この図8において、図示する時点t1〜時点t2の期間として示すように、携帯型娯楽機2と、ネットワーク4との接続が得られていない状態では、光ディスク100からのコンテンツ再生を行うようにされる。つまり、このようにネットワーク4との接続状態が得られない場合は、光ディスク100からの再生出力としての、MPEG4(再生レート=6Mbps)の品質による映像が得られるものとなる。
そして、時点t2において、例えば携帯型娯楽機2の移動に伴い、ネットワーク4との接続が可能とされた場合に応じては、ネットワーク4を介してのコンテンツ再生に自動的に切り換えるようにする。
これによって、ネットワーク4との接続が可能となることに応じて、図のようにこれまでの光ディスク100からの再生映像の続きとして、MPEG2のHD映像による高画質映像が切り換えて出力されるようにするものである。
なお、この9図では、携帯型娯楽機2の構成を、映像コンテンツの再生出力系のみについて抽出して示し、他の部分については省略して示している。
また、この場合、図示するスイッチS1は、CPU21の制御による、AVデコード部34への入力データの切換動作を模式的に示すものであり、スイッチS2は、CPU21の制御に基づくデコードプログラム書換部32によるデコードプログラム書換動作を模式的に示したものである。
さらにこの場合、このAVデコード部34のデコードプログラムとしては、図のようにデコードプログラムtype1が設定され、これによってAVデコード部34では、光ディスク100からの再生データをデコードすることが可能とされる。
そして、このようにAVデコード部34にてデコードされた光ディスク100からの再生データは、図示するように再生切換用バッファ33にバッファリングされ、この後に、先の図3に示した表示処理部26にて所要の信号処理が施されてディスプレイ27に表示出力される。
この際、携帯型娯楽機2としては、上記のように配信サーバ6から受信されるべきコンテンツA2のデータとして、これまで再生していた(時点t2以前に再生していた)光ディスク100からの再生コンテンツの、続きとなるデータ部分を要求するようにする。例えばこの場合、この時点t2において出力されていたディスク100からの再生データの再生時間情報を予め配信サーバ6に対して送信する等して、このような続きとなるデータ部分からの送信を要求するものとする。
その上で、図示するスイッチS1を切り換えて、無線LANインターフェース36を介して受信される、上記のようなコンテンツA2のデータをAVデコード部34に供給する。つまり、このようにデコードプログラムが書き換えられることに応じ、CPU21が、AVデコード部34への入力データを、無線LANインターフェース36を介して受信されるコンテンツA2に切り換えるように制御を行うものである。
これにより、上記時点t2に至ってネットワーク4との接続が得られた場合に対応しては、受信されたコンテンツA2のデータをデコードしてこれを再生することが可能な状態が得られる。
そこで、本実施の形態では、図のように再生切換用バッファ33にバッファリングさせた、ディスク100からの再生データを利用して、例えば以下のようにしてシームレスな再生切換を行うものとする。
先ずこの場合、CPU21は、上記のようにAVデコード部34への入力データの切換を行うことに応じて、図のように再生切換用バッファ33内にバッファリングされている光ディスク100からの再生データのうち、任意のフレーム画像を指定するようにする。この場合、例えばこのようなディスク100からの再生データ(コンテンツA1)のうちの、フレーム画像A−1を指定したとする。
そして、このように再生切換用バッファ33内にバッファリングされる再生データからフレーム画像を指定すると、このフレーム画像の再生時間情報を認識するようにする。
この場合、このようなコンテンツA2のデータ中の、上記同一の再生時間情報を有するフレーム画像がフレーム画像A−2であったとする。
そして、このようにフレーム画像A−2が検出されることに応じ、このフレーム画像A−2以降のデータが、上記再生切換用バッファ33内におけるフレーム画像A−1以降のデータとして上書きされるように、再生切換用バッファ33の書込動作を制御する。
これによって、この再生切換用バッファ33にバッファリングされるデータとしては、上記フレーム画像A−1・フレーム画像A−2の再生時間より前のデータは、光ディスク100からの再生データとなり、この再生時間から以降はネットワーク4からの受信データに基づく再生データとすることができる。
従ってこの場合、この再生切換用バッファ33から出力されてディスプレイ27に表示される映像としては、上記再生時間を境に、ディスクからの再生映像とネットワークからの再生映像とが、継ぎ目無く切り換えられて表示出力されるものとなる。
また、ここでは再生データとして映像データについてのみ説明したが、音声データについても、再生切換用バッファ33にバッファリングさせたデータから任意のデータ部分を指定し、同様にこのデータ部分の再生時間情報に基づいた再生切換用バッファ33についての上書き動作を行うようにすれば、継ぎ目なく再生切換を行うことができる。
特に、映像データについては比較的高速な通信レートを要することから、充分な転送レートが得られない場合、コンテンツの再生が破綻してしまう可能性があることを考慮する必要がある。
図10は、このような通信状態検出用バッファ37と通信状態検出部38とによる検出動作について説明するための図である。
図10において、図10(a)は、コンテンツA2としての受信データのバッファリング容量を縦軸にとり、時間tを横軸にとった場合の通信状態検出用バッファ37のバッファ容量を示したグラフである。なお、図10(a)では、説明の便宜上バッファ容量の変化を模式的に示している。
また、図10(b)は、先の図3に示した、通信処理部35によるネットワーク検出動作の検出結果を示し、図10(c)は光ディスクドライブ29の駆動状態を示している。また、図10(d)では、出力される映像コンテンツのフォーマットの別を示している。
これに応じては、このように受信される配信サーバ6からのコンテンツデータを、通信処理部35によって通信状態検出用バッファ37に対して供給させる。
これにより、この時点t1のタイミングに応じて、通信状態検出用バッファ37の容量が徐々に増加し始めることになる(図10(a)参照)。
つまり、通信レート閾値th3としての、図のように時間経過に応じて所定の傾きにより増加するようにされた閾値と、バッファ容量とを比較することによって、このとき得られている通信レートが、所定レート以上とされているかを判別するものである。
この際、上記通信レート閾値th3の傾きは、例えばネットワーク4を介して受信されるMPEG2によるHD映像としてのコンテンツデータを、リアルタイムに再生(ストリーム再生)することが可能として予め定められた、所要の通信レートに対応する値が設定される。
従ってこの場合、時間経過に伴う通信状態検出用バッファ37のバッファ容量の増加率として、このバッファ容量が上記のような閾値th3を下回ってしまう場合は、MPEG2−HD映像のコンテンツデータをストリーム再生するのに充分な通信レートが得られていないとすることができる。
つまり、このような閾値th3に対し、上記バッファ容量が下回った場合に対応して、ネットワーク4からのコンテンツ再生への切換を行わないようにすれば、コンテンツ再生が破綻してしまうことを未然に防止することができる。
このように通信状態検出部38に設定される閾値th1は、通信状態検出用バッファ37に対して、ストリーム再生を行うのに充分な量のデータが蓄積されたか否かを判別するための閾値である。
この場合の閾値th1としては、例えばAVデコード部34においてMPEG2のHD映像のコンテンツデータをデコードするのに、予め蓄積されておくべきとして定められた、所要のデータ容量に応じた値が設定されればよい。
その上で、先の図9にて説明したようにして、AVデコード部34に、ネットワーク4からの受信データ、つまり上記通信状態検出用バッファ37からの出力データを供給するように切換を行う。
つまり、上記時点t2では、図9にて説明した再生切換動作を開始するようにし、これによって図10(d)に示すように、光ディスク100からの再生出力(MPEG4映像)から、ネットワーク4を介しての再生出力(MPEG2−HD映像)への切換が行われるようにする(時点t3)。
このような、通信状態検出部38に対して設定される閾値th2としては、データ再生を破綻させないためのバッファ容量に対応した値を設定するものとする。例えば、このような閾値th2としても、AVデコード部34においてMPEG2のHD映像のコンテンツデータをデコードする際に、予め蓄積されておくべきとして定められた所要のデータ容量に応じて設定されればよい。
そして、この場合も、先の図9の場合と同様の再生切換動作を実行して、ネットワーク4からのコンテンツ再生から、光ディスク100からのコンテンツ再生への切換を行うようにする。
これによって、図10(d)に示すように、再生出力が、光ディスク100からのMPEG4映像から、ネットワーク4からのMPEG2−HD映像へと切り換えられるようにする(時点t5)。
そして、この検出結果に基づいて、ディスクからの再生出力/ネットワークからの再生出力を切り換えるようにすることで、コンテンツの再生が破綻してしまうことを防止しようとするものである。
これまでに説明してきた本実施の形態としての動作を実現するために、コンテンツ再生システム1において行われるべき処理動作を、次の図11、図12のフローチャートを用いて説明する。
なお、図11において、携帯型娯楽機2として示す動作は、例えば図3に示したROM22等に格納されるプログラムに基づいてCPU21が実行するものである。また、ID照合サーバ5として示す動作は、図4に示したCPU50によるものであり、また配信サーバ6として示す動作は図6に示したCPU60が実行するものである。
先ず、携帯型娯楽機2において、図示するステップS101においては、光ディスク100についての再生が指示されるのを監視する。このステップS101において、先の図3に示した入力部25に対する所定の操作入力が行われる等して、装填された光ディスク100についての再生が指示された場合には、ステップS102に処理を進める。
ステップS103においては、通信処理部35の検出動作によって、ネットワークが検出されるのを監視する。
このステップS103において、通信処理部35よりネットワークが検出されたことが通知された場合は、ステップS104において、図3に示したROM22内に記憶される機器IDを読み出す。
このステップS105としては、例えば再生切換用バッファ33から出力される映像データに含まれる再生時間情報を認識するようにすればよい。そしてこれによって、先の図9にて説明したように、現在再生出力されている再生データの再生時間情報を認識するものである。
そして、このようにステップS105によって再生時間情報を認識すると、ステップS106においては、この再生時間情報と共に、上記ステップS102によって読みされたコンテンツID、及び上記ステップS104によって読み出した上機器IDの情報を、ID照合サーバ5に対して送信する。すなわち、これらの情報を通信処理部35に供給して送信動作を行わせる。
つまり、先にも説明したように、ID照合部53によって、これらコンテンツID、機器IDについての照合処理を実行させるようにするものである。
このステップS203において、ID照合部53の判別結果としてコンテンツID・機器IDの情報が正当であるとの結果が得られず、否定結果が得られた場合は、図示するようにステップS204に処理を進めて、携帯型娯楽機2に対し、このように否定結果が得られた旨の不可通知を行うようにされる。
このステップS107において、この不可通知が受信されてはいないとして否定結果が得られている場合は、後述するステップS109に処理を進める。そして、この不可通知が受信された場合は、図のようにステップS108に処理を進めて、再生不可処理を行うものとされる。
ここで、このステップS108に至る場合としては、上記のようにコンテンツID・機器IDとして正当ではないとされるID情報が、それぞれ光ディスク100、ROM22に記憶されていた場合である。つまり、光ディスク100として、正当に購入されたものではないディスクが装填されたか、或いは携帯型娯楽機2として正当な機器が使用されていないことが考えられる。
そこで、ステップS108の再生不可処理としては、このように正当な権利を有していない光ディスク100、携帯型娯楽機2が使用された場合に対応した処理が実行されればよい。例えば、このような再生不可処理としては、光ディスク100についての再生を強制的に停止させる処理を実行することが考えられる。或いは、このように正当なID情報ではないことを示すメッセセージデータをディスプレイ27上に表示させる等して、ユーザによる対応操作を待機する処理を実行するようにしてもよい。
このようにして、再生不可処理を実行すると、図示するように処理動作を終了するようにされる(図12)。
そして、これら各情報が受信された場合は、ステップS302において、受信されたコンテンツIDの情報を元に、コンテンツデータベース63aを検索する。つまり、図5に示したデータベース管理部62によって、コンテンツデータベース63a内の、受信されたコンテンツIDと同一IDに対応づけられて記憶されるコンテンツデータを検索させる。
そして、ステップS303においては、このように検索させたコンテンツデータを、データベース管理部62によって読み出させる。
このステップS304の処理では、読み出されたコンテンツデータ内の、上記再生時間情報と同一の再生時間情報を有するフレーム画像を認識するようにされる。そして、このコンテンツデータのうちの、上記のように認識されたフレーム画像の以降となるデータ部分を認識するようにするものである。
これによって、上記読み出されたコンテンツデータから、携帯型娯楽機2において再生出力される映像よりも時間的に後となる、続きのデータ部分のみを抽出できたことになる。
そして、このようにしてデコードプログラム63bを読み出すと、ステップS306において、このデコードプログラム63bと先に抽出したデータ部分とを、携帯型娯楽機2に対して送信する動作を開始する。
つまり、このステップS306の処理としては、通信処理部64に、携帯型娯楽機2側に上記デコードプログラム63bを送信する動作を実行させる。そしてこれと共に、通信処理部64によって、上記ステップS304において認識されたフレーム画像から以降のデータ部分についての送信動作を開始させるものである。
ステップS109において、これら各データが受信されていないとして、否定結果が得られた場合は、先のステップS107の処理を実行して、ID照合サーバ5からの不可通知の受信の有無を判別する。つまりこの場合、これらステップS109→S107の処理が実行されることによっては、上記不可通知、及び上記デコードプログラム63b・コンテンツデータのいずれかの受信が監視されることになる。
また、ステップS109において、デコードプログラム63b・コンテンツデータが受信されたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS110に処理を進める。
そして、ステップS111においては、通信処理部35によって、無線LANインターフェース36を介して受信されるコンテンツデータの、通信状態検出用バッファ37への入力を開始させる。このステップS111の処理を実行すると、次の図12に示すステップS112に処理を進める。
この通信状態の検出処理としては、先の図10にて説明したような、通信状態検出用バッファ37のバッファ容量と、通信状態検出部38に設定された各種閾値との比較結果に基づいた判別処理を開始するようにされる。
具体的には、先ずは通信状態検出部38における、先の図10(a)に示した通信状態検出用バッファ37のバッファ容量と通信レート閾値th3との比較結果を参照して、上記バッファ容量>閾値th3の状態が継続して得られているか否かについての判別処理を開始する。
また、これと共に、通信状態検出用バッファ37のバッファ容量と閾値th1との比較結果を参照して、バッファ容量>閾値th1となったか否かについての判別処理を開始する。
つまり、上記した「バッファ容量>閾値th3」の判別処理の結果、バッファ容量<閾値th3となる結果が得られた場合は、受信されたコンテンツデータについてのストリーム再生は不可であるとする。
これに対し、上記「バッファ容量>閾値th1」の判別処理の結果、バッファ容量>閾値th1となる結果が得られた場合は、受信コンテンツデータについてのストリーム再生が可能であるとする。
このステップS113において、上記のような判別処理の結果、ストリーム再生は不可であるとして否定結果が得られた場合は、図示するように先の図11に示したステップS103に処理を進めて、再びネットワークが検出されるのを監視するようにされる。つまり、この場合は、検出されたネットワークを介しての通信では充分な通信レートが得られていないとして、受信コンテンツデータについての再生を行わないようにするものである。
これによって、先の図10においても説明したように、通信レートが低い場合に受信コンテンツデータについての再生が行われて、コンテンツ再生が破綻してしまうことを未然に防止することができるものである。
なお、この際、ネットワークの混雑度が緩和されて、充分な通信レートが得られることも考えられる。このような場合に対応しては、上記のように再度ネットワークの検出を行わず、引き続き通信状態検出用バッファ37のバッファ容量を監視した後、充分な通信レートが得られることに応じて、受信コンテンツデータへの再生切換を行うようにしてもよい。
そして、ステップS115において、AVデコード部34のデコードプログラムを書き換えるための処理を行う。
つまり、図3に示したデコードプログラム書換部32によって、これまでAVデコード部34のプログラムとして書き込まれていたデコードプログラム(type1)を、先のステップS110によって保持したデコードプログラム63b(type2)に書き換えさせる処理を実行するものである。
すなわち、通信状態検出用バッファ37にバッファリングされるコンテンツデータを、AVデコード部34に対して供給するようにして、この受信コンテンツデータについてのデコード処理を開始させる。
このステップS117における再生切換処理としては、先の図9にて説明したような再生切換動作を行うようにする。つまり、先ずは再生切換用バッファ33にバッファリングされる、光ディスク100からの再生データのうちの任意のフレーム画像データを指定し、このフレーム画像データに対応する再生時間情報を認識する。そして、AVデコード部34にてデコード出力される上記受信コンテンツデータについて、このように認識された再生時間情報と同一再生時間情報を有するフレーム画像データを検出する。
その上で、AVデコード部34からデコード出力される受信コンテンツデータの、このように検出されたフレーム画像から以降となるデータが、上記再生切換用バッファ33にバッファリングされる、光ディスク100からの再生データのうちの上記指定したフレーム画像以降のデータに上書きされるように、再生切換用バッファ33の書込動作を制御するものである。
これによって、上記もしたように、再生切換用バッファ33から出力されてディスプレイ27に表示される映像として、ディスク100からの再生映像とネットワーク4からの再生映像とを、シームレスに切り換えて出力することができるようになる。
つまり、先の図10にて説明したように、このような閾値th2を上記バッファ容量が下回ったか否かを判別することにより、接続されたネットワークにおける通信状態として、受信コンテンツデータについてのストリーム再生が困難な状態となったか否かを判別するものである。
このステップS118において、上記バッファ容量が上記閾値th2を下回ったとして、肯定結果が得られた場合は、ステップS119に処理を進めて、AVデコード部34のデコードプログラムを書き換える処理を行う。
つまりこの場合は、例えばROM22等に格納される、光ディスク100からの再生データのデコードのためのデコードプログラム(type1)を読み出すようにし、これを先のステップS114にて書き換えられたデコードプログラム63b(type2)に代えて、AVデコード部34のデコードプログラムとして書き換えるようにする。
つまり、このステップS120の処理としては、先ずは、光ディスクドライブ29において、光ディスク100からのデータの読出動作を開始させる。そして、このように光ディスク100から読み出されたデータを、AVデコード部34に対して供給するようにするものである。
なお、この場合の光ディスク100からの読出動作としては、実際には、この時点で再生出力されるネットワークからの再生データの再生時間情報を検出した上で、光ディスク100に記憶されるコンテンツデータから、この検出した再生時間情報の以降となるデータ部分からの読出を実行するようにされる。
これによって、この場合は、この時点で再生出力されている、ネットワークからの再生データの続きとなるデータ部分のみが、光ディスク100から読み出されるようになる。つまりこの際、AVデコード部34に対しては、光ディスク100からの再生データとして、現在の再生出力データの続き部分近辺の再生データを供給することができるものである。
つまり、この場合の再生出力としては、ネットワークからの再生データから、ディスク100からの再生映像への切換が行われるものとなる。
このステップS121の処理を実行すると、図示するように、先の図11に示したステップS103に処理を進めて、再びネットワークが検出されるのを監視するようにされる。つまり、これによって、新たなネットワークが検出された場合に、再びネットワークからのコンテンツ再生に切換を行うための処理動作が実行されるようになるものである。
このステップS122において、コンテンツの再生を終了すべき状態となってはいないとした場合は、図示するようにステップS118に処理を進めて、再びバッファ容量が閾値th2を下回ったか否かについての判別を行うようにされる。つまり、このようにしてステップS122→S118の処理の処理を実行することにより、このようなバッファ容量の低下と再生終了の何れかを監視するようにされるものである、
一方、コンテンツの再生を終了すべき状態となったとされた場合は、ステップS123において、再生動作を終了するための処理を実行する。
そしてこの場合、携帯型娯楽機2では、ネットワーク4と接続されることに応じ、ディスク100から再生中であった映像コンテンツと同一内容の映像コンテンツを上記配信サーバ6側から受信し、これに基づいた再生出力に切り換えを行うように構成している。
その上で、第1の実施の形態のコンテンツ再生システム1としては、先の図6にも示したように、上記配信サーバ6側に対し、光ディスク100に記憶される映像コンテンツよりも再生レートの高い、より高品質な映像コンテンツを記憶させるようにしたものである。
つまり、このようにして携帯型娯楽機2では、同一内容の映像コンテンツの再生について、光ディスク100の容量に左右されずに、より高品質な映像コンテンツを再生出力を行うことができるものである。
これにより、携帯型娯楽機2のユーザは、ネットワークとの接続が可能な場所に移動するだけで、自動的に高品質な映像コンテンツを視聴することが可能となる。つまり、この際、ユーザは出力映像の切換のための操作等を行う手間が省かれるものとなる。
続いては、本発明における、第2の実施の形態としてのコンテンツ再生システムについて説明する。
第2の実施の形態のコンテンツ再生システム1としては、先の第1の実施の形態としてのコンテンツ再生システム1と各部を同様に構成した上で、光ディスク100に記憶される映像コンテンツと、配信サーバ6側に記憶される映像コンテンツについて、第1の実施の形態の場合とは、それぞれのデータフォーマットを異なるように設定するものである。
つまり、図13に示すようにして、第2の実施の形態の場合では、光ディスク100に対し、MPEG2方式のSD(Standard Definition)映像、再生レート=10Mbpsとされる映像コンテンツを記憶するものとする。そして、配信サーバ6側に対しては、MPEG4方式、再生レート=6Mbpsによる映像コンテンツを記憶させておくようにし、さらにこれに伴い、デコードプログラム63bとしては、このようなMPEG4方式(再生レート=6Mbps)による映像コンテンツのデコードを可能とするためのプログラムを記憶させておくようにするものである。
このようにして、第2の実施の形態では、配信サーバ6側に対し、光ディスク100に記憶される映像コンテンツよりも再生レートの低い映像コンテンツを記憶するようにしたものである。
つまり、第2の実施の形態のコンテンツ再生システム1としても、携帯型娯楽機2、ID照合サーバ5、及び配信サーバ6の各部は、先の図11、図12に示した処理動作と同等の処理動作を行うようにするものである。
換言すれば、再生レートが低いコンテンツについての再生を行うときは、高再生レートのコンテンツについての再生処理を行う場合よりも、各部の処理負担が軽減されることになり、その分再生処理に要する消費電力としても低減されることになる。
さらに、この場合、ディスクからの再生と、ネットワークを介しての再生についての消費電力を考えると、ディスクからの再生では、スピンドルモータの駆動、スレッド駆動を始めとした各部の駆動を行うようにされることから、ネットワークかのらの再生時よりも、原理的に多くの消費電力を要するものとすることができる。
これらのことから、第2の実施の形態のコンテンツ再生システム1において、ディスク100からの再生から、ネットワークを介しての低再生レートのコンテンツ再生への切換が行われれば、携帯型娯楽機2における消費電力を少なくすることができると考えられる。
つまり、光ディスク100からのみのコンテンツ再生を行うよりも、携帯型娯楽機2の消費電力を削減することができるようになる。
図14は、第2の実施の形態の携帯型娯楽機2とネットワークとの接続状態の遷移と、これに伴う携帯型娯楽機2の消費電力の関係を模式的に示した図である。
先ず、この図14に示すネットワーク接続の可/不可として、ネットワーク接続が可ということは、ストリーム再生の可/不可についての判別処理(先の図12ステップS113)において、肯定結果が得られた場合を示すものである。また、ネットワーク接続が不可ということは、図12ステップS118の判別処理により、否定結果が得られたことを示す。つまり、ネットワークを介してのコンテンツ再生が不可となった場合を指すものである。
この期間t1〜t2において、このような光ディスク100からのコンテンツ再生時の消費電力としては、図のようなレベルであったとする。
この場合、上記もしたようにネットワークを介して受信される映像コンテンツとしては、光ディスク100に記憶されるコンテンツよりも再生レートが低いものとされる。また、これと共に、この場合は上記のように光ディスク100からのコンテンツ再生は停止されるから、これらのことより、期間t2〜t3の消費電力としては、図示するように期間t1〜t2の光ディスク100からのコンテンツ再生時よりも低いレベルによる消費電力とすることができる。
さらに、再びネットワーク接続が可とされる期間t4〜t5では、ネットワークを介してのコンテンツ再生が行われ、この際の消費電力としては、先の期間t2〜t3の場合と同じレベルに抑えることができる。
このことから、第2の実施の形態によっては、光ディスク100からのみのコンテンツ再生を行う場合よりも、携帯型娯楽機2における消費電力を削減することができる。
そして、このように消費電力を削減することができることで、携帯型娯楽機2においては、限られたバッテリー容量でより長時間のコンテンツ再生を行うことが可能となる。
続いて、本発明における第3の実施の形態としてのコンテンツ再生システムについて説明する。
第3の実施の形態のコンテンツ再生システム1としても、光ディスク100、配信サーバ6側のそれぞれに対して、第1の実施の形態の場合とは異なるデータフォーマットによる映像コンテンツを記憶させるものとしている。
つまり、第3の実施の形態の場合、次の図15に示すようにして、光ディスク100、配信サーバ6側のそれぞれに対して映像コンテンツを記憶させるものとしている。
そして、配信サーバ6側に対しては、同一内容を有する映像コンテンツとして、それぞれデータフォーマット(再生レート)が異なるようにされた、複数種の映像コンテンツを記憶するもとしている。
この場合としては、同一内容の映像コンテンツにつき、MPEG4方式・再生レート=5Mbpsによるコンテンツ、MPEG2方式のSD映像・再生レート=10Mbpsによるコンテンツ、さらにMPEG2方式のHD映像・再生レート20Mbspによるコンテンツの計3種類の映像コンテンツを記憶するものとしている。
すなわちこの場合、例えばそれぞれ同一内容を有するようにされたコンテンツAとしては、図示するようにそれぞれフォーマット(再生レート)が異なるようにされた3種の映像コンテンツが記憶されることになる。
つまり、例えば図示するMPEG2のHD映像・再生レート20Mbspによるコンテンツは、それぞれ、これを指定するための1つのフォーマット指定情報に対応づけられて記憶される。また、例えばMPEG4方式・再生レート=5Mbpsによるコンテンツは、それぞれこれを指定するための1つのフォーマット指定情報に対応づけられているものである。
つまり、図のようにMPEG4(再生レート5Mbps)用、及びMPEG2SD(再生レート10Mbps)用、及びMPEG2HD(再生レート20Mbps)用のそれぞれのデコードプログラムが記憶されるものである。
さらにこの場合、このような複数種のデコードプログラムとしても、それぞれのフォーマットを指定するための、上記したフォーマット指定情報に対応づけられて、記憶部63に対して記憶される。
ここで、先にも説明したように、再生するコンテンツの再生レートによっては、携帯型娯楽機2における消費電力が異なるものとなるから、このとき選択されるコンテンツの再生レートによっては、コンテンツを最後まで再生できるものとできないものとがでてくる可能性がある。
そこで、この際、上記のようにしてコンテンツを最後まで再生可能な再生レートによる映像コンテンツを選択するようにして、より確実に、ユーザがコンテンツを最後まで視聴できるようにするものである。
そこで、このような場合に対応しては、上記のようにコンテンツを最後まで再生可能な再生レートによる映像コンテンツのうちから、最も再生レートの高い(つまり最も高品質な)映像コンテンツを選択して、これを再生出力しようとするものである。
なお、以下では説明の便宜上、このようにコンテンツ再生時に携帯型娯楽機2側で選択するとされる、光ディスク100に記憶される映像コンテンツ、及び配信サーバ6側に記憶される映像コンテンツのそれぞれを、フォーマットの別ごとに「ソース」と呼ぶことにする。
つまりこの際、光ディスク100に記憶される、MPEG2のHD映像(再生レート=30Mbps)のコンテンツは1つの「ソース」であり、また、配信サーバ6側に対して記憶される複数の映像コンテンツは、それぞれのフォーマット(再生レート)の別ごとに、1つの「ソース」を形成するものである。
なお、この図16において、先の図3にて既に説明した部分については同一の符号を付して説明を省略する。
先ず、この場合の携帯型娯楽機2においては、先の図3に示した携帯型娯楽機2と比較してわかるように、通信状態検出用バッファ37、通信状態検出部38を備えないものとしている。
これは第3の実施の形態において、携帯型娯楽機2としては、移動しながらの使用を前提とはしていないことを想定していることによる。
つまり、第3の実施の形態では、上述もしたようにコンテンツを最後まで再生可能なソースを選択して、これについての再生出力を行うようにされるものであることから、ネットワークとの接続が途切れてしまい、万が一このソースについての再生が途切れてしまった場合に、コンテンツを最後まで再生することが困難となってしまう可能性がある。そこで、ここでは、携帯型娯楽機2が、例えばホットスポット等のネットワークとの接続が確立された場での使用を想定しているものである。
このため、この場合の携帯型娯楽機2では、先の図10にて説明したような通信状態の検出を行うための、これら通信状態検出用バッファ37、通信状態検出部38をあえて備えなくても良いものとしている。
これは、第3の実施の形態では、上記説明からも理解されるように光ディスク100からの再生/ネットワークからの再生についての切換をリアルタイムに行わずに済むものとしていることから、このようなリアルタイムな再生の切換を行うための再生切換用バッファ33としても、あえて備えなくてよいものとしているものである。
このバッテリー残量検出部45としては、バッテリー部41から入力される電源電圧に応じた電圧レベルを検出し、その結果をバッテリー残量情報として、図のようにバス42を介して接続されるCPU21に供給する。
この消費電力テーブル22bの構造としては、例えば次の図17に示すように、各ソースに対応づけられて、ソースごとの再生処理に要する消費電力(毎時)の情報が記憶されるものとなる。
つまり、この場合の消費電力テーブル22bによれば、例えば配信サーバ6側に記憶され、ネットワークを介して再生されるMPEG4:再生レート5Mbpsのコンテンツ(ソース)を再生する際には、携帯型娯楽機2での再生処理として、例えば10W/hの消費電力を要することが示されている。また、例えば光ディスク100からの、MPEG2のHD映像:再生レート30Mbpsのソース(コンテンツ)の再生については、例えば40W/hの消費電力を要することが示されるものである。
つまりこの場合、バッテリー残量を「X」、ソースの毎時の消費電力を「Y」とすると、「X÷Y」の演算により、各ソースの再生可能時間長を算出することができる。
そして、このように算出された各ソースの再生可能時間長と、これから再生すべきコンテンツの再生時間長とを比較すれば、コンテンツを最後まで再生可能なソースを割り出すことができる。
つまり、この際、ソースの再生可能時間長を「Z」、コンテンツの残り再生時間を「W」とすると、「Z>W」となるソースを割り出せばよいものである。
なお、携帯型娯楽機2として示す動作は、例えば図16に示したROM22等に格納されるプログラムに基づいてCPU21が実行するものである。また、ID照合サーバ5として示す動作は、この場合も先の図4に示したCPU50によるものであり、また配信サーバ6として示す動作としても先の図6に示したCPU60が実行するものである。
そして、この場合は、携帯型娯楽機2とネットワーク4とは、既に接続されている状態にあるとして以下の説明を続ける。
さらに、ステップS405においては、上記のように認識したバッテリー残量の情報と、図17に示した消費電力テーブル22bに格納される情報内容とを元に、各ソースについての再生可能時間長を算出する。
つまり、先にも説明したように、「バッテリー残量X÷ソースの毎時の消費電力Y」の演算を行って、各ソースの再生可能時間長を算出するものである。
そして、ステップS407においては、このような比較結果に基づいて、コンテンツを最後まで再生可能となるソースを認識する。
すなわち、先に説明したように、算出されたそれぞれの再生可能時間長について、「再生可能時間長Z>コンテンツの時間長W」となるソースを割り出すものである。
さらに、ステップS408においては、このように割り出されたソースのうち、最も再生レートの高いソースを認識する。
これによって、コンテンツを最後まで再生可能なソースのうちの最も高品質なソースを認識できたことになる。
このステップS409において、認識されたソースが、光ディスク100に記憶された映像コンテンツであったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS410に処理を進めて、光ディスク100からの映像コンテンツの再生を開始する。つまり、ディスクドライブ制御部28によって、光ディスクドライブ29に装填されている光ディスク100についての再生動作を開始させて、この光ディスク100からの映像コンテンツの再生を開始させるものである。
このようにして、ステップS409にて光ディスク100からのコンテンツ再生を開始させると、図19に示すステップS419に処理を進めて、コンテンツの再生終了を監視する。つまり、例えばコンテンツが最後まで再生された、或いは入力部25に対する操作入力等により再生終了指示が為された等、コンテンツの再生を終了すべきとされる状態となるのを監視する。
そして、このようなコンテンツの再生を終了すべき状態となったことに応じては、ステップS420に処理を進めて、再生動作を終了するための処理を実行するようにされる。
このようなフォーマット指定情報としては、予め携帯型娯楽機2側と配信サーバ6側とで取り決めた、配信サーバ6側に記憶される映像コンテンツ(ソース)を指定するための情報となる。
そして、ステップS413においては、この機器ID22aの情報と共に、先のステップS402によって読みされたコンテンツID、及びステップS411によって読み出したフォーマット指定情報を、ID照合サーバ5に対して送信する。
この場合も、このステップS503において、ID照合部53の判別結果としてコンテンツID・機器IDの情報が正当であるとの結果が得られず、否定結果が得られた場合は、図示するようにステップS504に処理を進めて、携帯型娯楽機2に対し、このように否定結果が得られた旨の不可通知を行うようにされる。
このステップS414において、不可通知が受信されてはいないとして否定結果が得られている場合は、後述のステップS416に処理を進める。一方、不可通知が受信された場合は、図のようにステップS415に処理を進めて、再生不可処理を行うものとされる。
なお、この場合におけるステップS415の再生不可処理としては、正当な権利を有していない光ディスク100、携帯型娯楽機2が使用された場合に対応した処理が実行されればよい。例えば、このような再生不可処理としては、光ディスク100についての再生を強制的に停止させる処理を実行することが考えられる。或いは、このように正当なID情報ではないことを示すメッセセージデータをディスプレイ27上に表示させる等して、ユーザによる対応操作を待機する処理を実行するようにしてもよい。
このようにして、再生不可処理を実行すると、図示するように処理動作を終了するようにされる。
このステップS601において、これら各情報が受信されたとした場合は、ステップS602に処理を進めて、受信されたコンテンツID、及びフォーマット指定情報を元に、コンテンツデータベース63aを検索する。
つまり、このステップS602としては、先の図5に示したデータベース管理部62によって、コンテンツデータベース63a内の、受信されたコンテンツID、及びフォーマット指定情報の双方によって対応づけられて記憶されるコンテンツデータを検索させる。
そして、ステップS603においては、このように検索させたコンテンツデータを、データベース管理部62によって読み出させる。
これによって、携帯型娯楽機2側で選択されたソースの映像コンテンツをデコードするためのデコードプログラムが検索される。
さらに、ステップS606においては、このように読み出されたデコードプログラムと、先のステップS603により読み出されたコンテンツデータとを、通信処理部64によって携帯型娯楽機2に対して送信させる。
ステップS416において、これら各データが受信されていないとして、否定結果が得られた場合は、先のステップS414の処理を実行して、ID照合サーバ5からの不可通知の受信の有無を判別する。つまりこの場合としても、これらステップS416→S414の処理が実行されることによっては、上記不可通知、及び上記デコードプログラム・コンテンツデータのいずれかの受信が監視されることになる。
また、ステップS416において、デコードプログラムとコンテンツデータが受信されたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS417に処理を進める。
つまり、図16に示されるデコードプログラム書換部32により、AVデコード部34のデコードプログラムとして、上記のように配信サーバ6側から受信されたデコードプログラムに書き換えが行われるように制御を行うものである。
すなわち、無線LANインターフェース36を介して配信サーバ6側から受信されるコンテンツデータを、通信処理部64によってAVデコード部34に対して供給させて、この受信コンテンツデータについてのデコード処理を開始させ、これによってこの受信コンテンツデータについての再生動作を開始させるものである。
つまり、この場合は、上記のように受信されたコンテンツについての再生動作を終了するための処理を実行する。
つまり、同一内容を有する映像コンテンツについて、再生動作に要する消費電力がそれぞれ異なるようにされた映像コンテンツを、光ディスク100、配信サーバ6側に記憶させるようにしたものである。
そして、携帯型娯楽機2におけるバッテリー残量と、再生すべきコンテンツの時間長の情報から、これらの映像コンテンツ(ソース)のうち、コンテンツを最後まで再生可能な映像コンテンツを割り出すようにしている。
さらに、携帯型娯楽機2では、このように割り出されたソースのうち、最も再生レートの高いソースを選択し、このソースの映像コンテンツを配信サーバ6側から受信して再生出力するようにしている。
つまり、このような第3の実施の形態のコンテンツ再生システム1により、ユーザは、携帯型娯楽機2の限られたバッテリー残量の条件下で、映像コンテンツをできるだけ高画質に最後まで視聴することが可能となる。
つまり、この場合としては、例えばユーザがこれらから60分間コンテンツを視聴するとして、60分の時間長が指定された場合に、バッテリー残量に応じて、60分間コンテンツを再生することのできるソース(再生レート)を選択するようにするといったものである。
これを実現するとしたときは、先の図18に示したステップS406の処理によって、先ずは算出された各再生可能時間と、上記のように予め設定された時間長の情報とを比較し、続くステップS407において、このような予め設定された時間長分コンテンツを再生可能なソースを認識するようにすればよい。
このようにすれば、携帯型娯楽機2のバッテリーの消費を可能な限り低く抑えることが可能となる。
このようにして、ユーザに任意のソースを選択させるとした場合は、携帯型娯楽機2側の処理動作として、例えば以下のような動作を行うようにすればよい。
先ず、この場合の携帯型娯楽機2側の処理動作としては、先の図18に示したステップS405の処理によって、各再生可能時間を算出した上で、続くステップとして、例えば次の図20に示すようなソース選択画面27aをディスプレイ27上に表示する処理を行うようにする。
つまり、この図20に示すようにして、このようなソース選択画面27aとしては、例えば各ソースを文字データ等により示すと共に、これら各ソースについての再生可能時間を示すようにする。また、図のように、各ソースについての再生レートを対応づけるようにして示すようにする。
さらに、このソース選択画面27aにおいては、各ソースを選択するための図のようなカーソルCRを表示する。このようなカーソルCRを表示することによって、例えば入力部25を介した操作入力により、これらのうちから任意の1のソースを選択・決定することができるようにしておく。
そして、このソース選択画面27a上において、操作により1のソースが選択・決定されるのに応じて、ステップS409以降の処理を実行するようにすればよい。
これによって、再生可能な各ソースについて、それぞれの再生可能時間、再生レートの情報を提示した後、ユーザに任意の1のソースを選択させてこれを再生出力することが可能なる。
また、第3の実施の形態の携帯型娯楽機2では、光ディスク100からの再生/ネットワーク4からの再生について、リアルタイムに切換を行わないものとして想定したことにより、再生切換用バッファ33を設けての、先の図9に示した再生切換動作は行わないものとしたが、同様に、移動しながらの利用を想定した場合等は、再生切換用バッファ33を設けてこのような再生切換動作を行うようにしてもよい。
そして、これによってできるだけ多くのコンテンツデータを蓄積しておくようにし、この蓄積されたコンテンツを再生出力するようにすればよい。
但しこの場合、第1の実施の形態の効果を得るに当たっては、配信サーバ6側に、光ディスク100に記憶される映像コンテンツよりも高品質(高再生レート)となる映像コンテンツを記憶させる必要がある。
また第2の実施の形態では、配信サーバ6側に、光ディスク100に記憶される映像コンテンツよりも低再生レートとなる映像コンテンツを記憶させておくことが必要となる。
また、先に説明した第3の実施の形態としての動作を得るにあたっては、配信サーバ6側に、光ディスク100に記憶される映像コンテンツよりも低再生レートとなる映像コンテンツを記憶させる。その上で、配信サーバ6側に記憶される映像コンテンツとしては、同一内容を有する複数の映像コンテンツとして、それぞれ再生レートが異なるようにしておくようにする。
例えば、各実施の形態では、ID照合サーバ5と配信サーバ6とを別体として構成する場合を例示したが、これらをネットワーク4に対して接続された1つの装置として構成するようにしてもよい。
また、デコードプログラムは配信サーバ6から携帯型娯楽機2に供給するものとしたが、例えば、再生が想定されるフォーマットに対応する全てのデコードプログラムを予め光ディスク100に記憶させておき、このように光ディスク100に記憶させたデコードプログラムを携帯型娯楽機2が読み出してデコードプログラムの書換を行うようにしてもよい。或いは、これらのデコードプログラムを携帯型娯楽機2側に予め保持させておくようにし、これらのうちから再生出力するコンテンツの別に応じたデコードプログラムを選択して書換を行うようにしてもよい。
また、実施の形態では、携帯型娯楽機2とネットワーク4とが無線により接続される場合を例示したが、このような無線による接続に加え、有線によりネットワーク4との接続が可能な構成が採られてもよい。
Claims (9)
- 少なくともコンテンツデータが記憶されたメディアに対する再生が可能な再生装置と、この再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置とから成るコンテンツ再生システムとして、
上記サーバ装置は、
少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、上記メディアに記憶されたコンテンツデータよりも再生レートが高いとされるコンテンツデータが記憶された記憶手段と、
上記再生装置からの指示に基づき、上記記憶手段に記憶されたコンテンツデータを読み出すサーバ側読出手段と、
上記サーバ側読出手段により読み出されたコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手段とを備えるようにされ、
上記再生装置は、
上記メディアに記憶されたコンテンツデータを再生可能な第1の再生手段と、
上記サーバ装置の上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されるコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段と、
上記読出指示手段の指示に基づいて、上記サーバ装置が上記送信手段によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段と、
上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段と、
ことを特徴とするコンテンツ再生システム。 - 所要のメディアに記憶されたコンテンツデータについての再生が可能な第1の再生手段と、
当該再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置における記憶手段に対して記憶される、上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有し、このコンテンツデータよりも再生レートが高いとされるコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段と、
上記読出指示手段の指示に基づいて上記サーバ装置から送信されるコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段と、
上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする再生装置。 - 少なくともコンテンツデータが記憶されたメディアに対する再生が可能な再生装置と、この再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置とから成るコンテンツ再生システムにおけるコンテンツ再生方法として、
上記サーバ装置は、
上記再生装置からの指示に基づき、少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、上記メディアに記憶されたコンテンツデータよりも再生レートが高いとされるコンテンツデータが記憶された記憶手段から、上記コンテンツデータを読み出すサーバ側読出手順と、
上記サーバ側読出手順により読み出したコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手順とを実行し、
上記再生装置は、
上記メディアに記憶されたコンテンツデータについての再生を行う第1の再生手順と、
上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手順と、
上記読出指示手順による指示に基づいて、上記サーバ装置が上記送信手順によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生する第2の再生手順と、
上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手順による再生出力と、上記第2の再生手順による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手順とを実行する、
ことを特徴とするコンテンツ再生方法。 - 少なくともコンテンツデータが記憶されたメディアに対する再生が可能な再生装置と、この再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置とから成るコンテンツ再生システムとして、
上記サーバ装置は、
少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、上記メディアに記憶されたコンテンツデータよりも再生レートが低いとされるコンテンツデータが記憶された記憶手段と、
上記再生装置からの指示に基づき、上記記憶手段に記憶されたコンテンツデータを読み出すサーバ側読出手段と、
上記サーバ側読出手段により読み出されたコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手段とを備えるようにされ、
上記再生装置は、
上記メディアに記憶されたコンテンツデータを再生可能な第1の再生手段と、
上記サーバ装置の上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されるコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段と、
上記読出指示手段の指示に基づいて、上記サーバ装置が上記送信手段によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段と、
上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段と、
ことを特徴とするコンテンツ再生システム。 - 所要のメディアに記憶されたコンテンツデータについての再生が可能な第1の再生手段と、
当該再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置における記憶手段に対して記憶される、上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有し、このコンテンツデータよりも再生レートが低いとされるコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段と、
上記読出指示手段の指示に基づいて上記サーバ装置から送信されるコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段と、
上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする再生装置。 - 少なくともコンテンツデータが記憶されたメディアに対する再生が可能な再生装置と、この再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置とから成るコンテンツ再生システムにおけるコンテンツ再生方法として、
上記サーバ装置は、
上記再生装置からの指示に基づき、少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、上記メディアに記憶されたコンテンツデータよりも再生レートが低いとされるコンテンツデータが記憶された記憶手段から、上記コンテンツデータを読み出すサーバ側読出手順と、
上記サーバ側読出手順により読み出したコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手順とを実行し、
上記再生装置は、
上記メディアに記憶されたコンテンツデータについての再生を行う第1の再生手順と、
上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータについての読出を、上記サーバ装置に対して指示する読出指示手順と、
上記読出指示手順による指示に基づいて、上記サーバ装置が上記送信手順によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生する第2の再生手順と、
上記ネットワークを介した上記サーバ装置との接続状態に応じ、上記第1の再生手順による再生出力と、上記第2の再生手順による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手順とを実行する、
ことを特徴とするコンテンツ再生方法。 - 少なくともコンテンツデータが記憶されたメディアに対する再生が可能な再生装置と、この再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置とから成るコンテンツ再生システムとして、
上記サーバ装置は、
少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、各々再生レートが異なるようにされた複数のコンテンツデータが記憶された記憶手段と、
上記再生装置からの指示に基づき、上記記憶手段に記憶されたコンテンツデータを読み出す読出手段と、
上記読出手段により読み出されたコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手段とを備えるようにされ、
上記再生装置は、
上記メディアに記憶されたコンテンツデータを再生可能な第1の再生手段と、
少なくとも設定された時間長情報、及び当該再生装置におけるバッテリー残量の情報に基づき、上記メディアに記憶されたコンテンツデータ、及び上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されるコンテンツデータと同一内容を有する複数のコンテンツデータのうちの、所要の1つのコンテンツデータについての選択を行う選択手段と、
上記選択手段により、上記記憶手段に記憶された複数のコンテンツデータのうちの1つが選択された場合に応じて、このコンテンツデータについての読出を上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段と、
上記読出指示手段の指示に基づいて上記サーバ装置における上記送信手段によって送信されるコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段と、
上記選択手段の選択結果に基づき、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段とを備える、
ことを特徴とするコンテンツ再生システム。 - 所要のメディアに記憶されたコンテンツデータについての再生が可能な第1の再生手段と、
少なくとも設定された時間長情報、及び当該再生装置におけるバッテリー残量の情報に基づき、上記メディアに記憶されたコンテンツデータ、及び当該再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置の記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されるコンテンツデータと同一内容を有する複数のコンテンツデータのうちの、所要の1つのコンテンツデータについての選択を行う選択手段と、
上記選択手段により、上記記憶手段に記憶された複数のコンテンツデータのうちの1つが選択された場合に応じて、このコンテンツデータについての読出を上記サーバ装置に対して指示する読出指示手段と、
上記読出指示手段の指示に基づいて上記サーバ装置が上記送信手段によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生可能な第2の再生手段と、
上記選択手段の選択結果に基づき、上記第1の再生手段による再生出力と、上記第2の再生手段による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手段とを備える、
ことを特徴とする再生装置。 - 少なくともコンテンツデータが記憶されたメディアに対する再生が可能な再生装置と、この再生装置と所要のネットワークを介して接続されるサーバ装置とから成るコンテンツ再生システムにおけるコンテンツ再生方法として、
上記サーバ装置は、
上記再生装置からの指示に基づき、少なくとも上記メディアに記憶されたコンテンツデータと同一内容を有するコンテンツデータとして、各々再生レートが異なるようにされた複数のコンテンツデータが記憶された記憶手段から、上記コンテンツデータを読み出すサーバ側読出手順と、
上記サーバ側読出手順により読み出したコンテンツデータを、上記再生装置に対して送信する送信手順とを実行し、
上記再生装置は、
上記メディアに記憶されたコンテンツデータについての再生を行う第1の再生手順と、
少なくとも設定された時間長情報、及び当該再生装置におけるバッテリー残量の情報に基づき、上記メディアに記憶されたコンテンツデータ、及び上記記憶手段に記憶された、上記メディアに記憶されるコンテンツデータと同一内容を有する複数のコンテンツデータのうちの、所要の1つのコンテンツデータについての選択を行う選択手順と、
上記選択手順により、上記記憶手段に記憶された複数のコンテンツデータのうちの1つが選択された場合に応じて、このコンテンツデータについての読出を上記サーバ装置に対して指示する読出指示手順と、
上記読出指示手順の指示に基づいて、上記サーバ装置が上記送信手順によって送信するコンテンツデータを受信し、これを再生する第2の再生手順と、
上記選択手順の選択結果に基づき、上記第1の再生手順による再生出力と、上記第2の再生手順による再生出力とを択一的に切り換えるように制御を行う制御手順とを実行する、
ことを特徴とするコンテンツ再生方法。
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