JP2005070861A - データ処理装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム - Google Patents

データ処理装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム Download PDF

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Hideyuki Kanamori
秀幸 金森
Koichi Abe
孝一 安部
Tokukazu Horiike
徳和 堀池
Takuya Tsujimoto
卓哉 辻本
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Abstract

【課題】各ユーザ毎に異なる印刷満足度に適応した印刷条件を任意に設定することを可能とするとともに、該印刷条件に基づきネットワーク上の各印刷装置を選択した場合の評価指数を割り出して、ユーザ別に多面的に評価された最高の印刷結果を得ることである。
【解決手段】各印刷装置から積載されている記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して記憶媒体の種類を用紙種類判別処理部43が判別し、さらに、出力プリンタ決定処理部45が印刷装置より取得される記録媒体の種別を含む印刷装置情報と入力される印刷装置選択条件とから算定される評価指数に基づき、複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する構成を特徴とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷対象となる記録媒体(用紙)の種類を自動的に判別する機能を備えた複数の印刷装置が所定の通信媒体を介して接続されているデータ処理装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数のプリンタとコンピュータをネットワーク上に分散配置した印刷システムがある。このような印刷システムにおいて、各プリンタは、そのプリンタを制御し、印刷データを生成するコンピュータと通信インタフェースにより接続され、コンピュータは生成した印刷データを任意のプリンタを使用して用紙上に出力する。
【0003】
このような印刷システムにおいては、コンピュータはCRT等のウィンドウを用いて出力可能なプリンタをユーザに表示した上で、出力するプリンタを選択するように促し、その選択結果に基づき出力するプリンタを決定する。
【0004】
さらに、コンピュータが出力可能なプリンタのモデル名とともに、各プリンタの解像度やスループットをプリンタの情報としてユーザに表示する、又はそれらプリンタの情報に基づき出力するプリンタを自動的に選択する印刷システムが公開されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平08−101754号公報
上記特許文献1には、機能指定のデバイスリスト検索で、ホストから要求に応じて各プリンタから返答される情報に基づき、機能を満たさないプリンタはデバイスリストから削除し、更に距離をパラメータにリストを並べ替える技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術では、以下のような問題があった。
【0007】
一般的なインクジェットプリンタは、各インクジェットプリンタが備える解像度、スループット、使用するインクとその吐出量等とともに、積載する用紙の種類により、その印字品位や印字速度が大きく異なる。このため、複数のインクジェットプリンタをネットワーク上に分散配置した印刷システムにおいて、ユーザは適切な用紙を積載したプリンタを選択することができず、所望した出力結果を得ることができなかった。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置において、各印刷装置から積載されている記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別し、さらに、印刷装置より取得される記録媒体の種別を含む印刷装置情報と入力される印刷装置選択条件とから算定される評価指数に基づき、複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定することにより、各ユーザ毎に異なる印刷満足度に適応した印刷条件を任意に設定することを可能とするとともに、該印刷条件に基づきネットワーク上の各印刷装置を選択した場合の評価指数を割り出して、ユーザ別に多面的に評価された最高の印刷結果を得ることができる利便性に優れた印刷装置選択環境を自在に構築することができるデータ処理装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供である。
【0009】
本発明の第2の目的は、記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置において、各印刷装置から積載されている記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別し、さらに、印刷装置より取得される記録媒体の種別を含む印刷装置情報と入力される印刷装置選択条件と印刷データ中のオブジェクトの種別等から算定される評価指数に基づき、複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定することにより、各ユーザ毎に異なる印刷満足度に適応した印刷条件を任意に設定することを可能とするとともに、該印刷条件に基づきネットワーク上の各印刷装置を選択した場合の評価指数を割り出して、ユーザ別に多面的に評価された最高の印刷結果を得ることができる利便性に優れた印刷装置選択環境を自在に構築することができるデータ処理装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のデータ処理装置は以下に示す構成を備える。
【0011】
記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置であって、前記各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別手段と、ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力手段と、前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得手段と、前記印刷装置情報取得手段により取得される印刷装置情報と前記入力手段から入力される前記印刷装置選択条件とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
また、記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置であって、前記各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別手段と、ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力手段と、前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得手段と、印刷データを解析しオブジェクトの種類を判別するオブジェクト判別手段と、前記印刷装置情報取得手段により取得される印刷装置情報と前記入力手段から入力され前記印刷装置選択条件と前記オブジェクト判別手段により判別されたオブジェクトの種類とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成する本発明のデータ処理方法は以下に示す構成を備える。
【0014】
記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別ステップと、ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力ステップと、前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得ステップと、前記印刷装置情報取得ステップにより取得される印刷装置情報と前記入力ステップから入力される前記印刷装置選択条件とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定ステップとを備えることを特徴とする。
【0015】
また、記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、前記各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別ステップと、ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力ステップと、前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得ステップと、印刷データを解析しオブジェクトの種類を判別するオブジェクト判別ステップと、前記印刷装置情報取得ステップにより取得される印刷装置情報と前記入力ステップから入力され前記印刷装置選択条件と前記オブジェクト判別ステップにより判別されたオブジェクトの種類とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定ステップとを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置を適用可能な印刷システムの構成を示す図である。
【0017】
図において、1,2,3は画像形成を行うインクジェット方式のカラープリンタ(プリンタ)であり、後述するPC4で生成された印刷データに基づいて画像の形成を行う。
【0018】
なお、プリンタの種類については特に問わないが、ここではインクジェット方式のカラープリンタを想定している。また、プリンタ1,2,3は、それぞれ解像度や再現可能な色数および印刷処理速度が異なるものとする。さらに、プリンタ1,2,3には、それぞれ異なる種別の用紙をセット可能に構成されているものとする。
【0019】
4はデータ処理装置(PC)で、印刷データの生成や接続されたプリンタの制御を行う。ここではパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)を想定している。ユーザへプリンタの情報を表示する役割やユーザからの指示や入力を受ける役割も果たす。5はバス型の物理的アーキテクチャから成るネットワークであり、ここでは仮にイーサネット(登録商標)ネットワークを想定している。
【0020】
プリンタ1,2,3およびPC4はネットワーク5を介して、双方向通信が可能である。
【0021】
図2は、図1に示したインクジェット方式のカラープリンタの構成を示す図であり、図1に示したプリンタ1〜3のハード構成に対応する。
【0022】
図1において、プリンタ11は、各種機能ブロック12〜16によって構成される。
【0023】
12は用紙認識センサ(メディアセンサ)で、用紙20の種類や大きさを特定するための情報を得る。用紙20は、プリンタ11に備え付けられた給紙トレイやカセットなどに積載されているものとする。
【0024】
なお、用紙の種類を判別するための特徴量を把握する手段としては、予め記録媒体である用紙にマーキングを施し、そのマークを光学的に検出する手段や、専用の用紙カセットを用いる手段、用紙にICカードを埋め込む手段、用紙に対して照射した特定光の反射光(正反射光及び拡散反射光)を光学的に検出する手段、直接もしくは間接的に表面粗さを測定する手段、光の透過率を測定する手段など多種多様なものが存在する。他にも用紙の重さ、厚さ、摩擦係数、誘電率や電気抵抗値、吸水率、及び2次元イメージを撮像し特徴量から判別する手段などの実現手段が存在する。
【0025】
これらの検出手段は単体でも複数組み合わせることでも用紙認識機能を実現する。ここでは特に用紙認識センサの原理や構成については問わないが、最低限想定している用紙の種類を判別できる機能を有しているものとする。
【0026】
13はセンス情報格納部で、用紙認識センサ12で把握した用紙に関するセンス情報(特徴量)を格納する。また、該センス情報は履歴と合わせて複数格納される構成でもよい。
【0027】
14はプリンタのインタフェース機能を司るI/F制御部であり、図1におけるネットワークと接続するためのネットワークインタフェースであり、プリンタ情報の送信や、印刷データ及び制御コマンドの受信などが所定のプロトコルで行われる。また、プリンタ1〜3で発生したエラーや通信状態などステータス情報に関しても要求があればPCに対して返すことが可能に構成されている。
【0028】
15は印刷制御部で、PC4から送信されてきた印刷データを受けてプリンタエンジン16に展開する。PC4から送信されてくる印刷データは、既に用紙の種類や大きさなどを含めた印刷設定に基づいてPC側で画像処理が行われたデータであり、印刷制御部15は、印刷データに含まれる印刷制御用のコマンドに従ってプリンタエンジ16の制御を行う。
【0029】
具体的には、印刷用の2値データ(場合によっては2値化前の中間データ)とインクの打ち込み量、パス数、印刷方向及び用紙の搬送量を制御する各種コマンドによって構成されるデータを使用する。
【0030】
16は印刷部(プリンタエンジン)である。印刷制御部15で展開された印刷データに基づき用紙20に対して印刷を行う。プリンタ11はインクジェット方式のプリンタであるため、インクの吐出によって画像形成を行う。17はプリンタとネットワークを接続するためのイーサネット(登録商標)ケーブルである。なお、プリンタ1から3は、使用可能なインクの色数や、印刷処理速度が異なる。
【0031】
図3は、図1におけるPC4のデータ処理構成を説明するブロック図である。
【0032】
図3において、32は印刷設定入力操作部であり、ユーザの意図を印刷選択条件に反映させるための各種入力機器(キーボード,ポインティングデバイス等)から構成される。
【0033】
33は出力プリンタをユーザに通知する出力情報通知部である。通知方法としては、モニタなどの表示装置を使用する場合や音声による通知などが考えられる。
【0034】
34は中央制御部で、PC31の各種機能の制御を司り、CPUの持つ機能がこれに該当する。35はI/F制御部で、PC31のインタフェース機能を司り、図1におけるネットワークと接続するためのネットワークインタフェースとして機能する。
【0035】
36はプリンタドライバで、印刷のための各種設定や印刷データの生成及びプリンタの制御をPC31上で行うためのソフトウエア(プログラムモジュール)である。プリンタドライバ36の詳細については図4で後述する。37はイーサネット(登録商標)ケーブルで、PC31とネットワークを接続するためのある。
【0036】
図4は、図3に示したプリンタドライバ36の構成を示すブロック図であり、各種のモジュールとテーブルより構成されている。
【0037】
図4において、41はプリンタ選択条件設定処理部で、プリンタ選択条件やその優先順位の設定などを含む各種設定を行う。ユーザからの指示や入力を受け付け、設定された内容を表示もしくは通知する機能を有する。
【0038】
42はプリンタ選択条件テーブルで、プリンタ選択条件設定処理部41において設定されたプリンタ選択条件やその優先順位を格納する。
【0039】
43は用紙種類判別処理部で、メディアセンサ12の出力結果(特徴量)をプリンタ11から取得し、該取得される特徴量に基づき、用紙種類を判別する。本実施形態では参照用のテーブルを用いて用紙の種類を判別する。
【0040】
44は用紙種類判別テーブルで、用紙種類判別処理部43で用紙を判別する際に参照される。なお、本実施形態では、用紙の種別として、普通紙系(グループ1),コート紙系(グループ2),光沢紙系(グループ3),OHPフィル系(グループ4),用紙無し(グループ5)に判別可能である。また、普通紙系には、普通紙と再生紙が含まれ、コート紙系にはコート紙,マット紙が含まれ、光沢紙系には光沢紙,写真用紙,高品位写真用紙が含まれる。つまり、1つのグループには、複数の用紙が含まれる場合がある。
【0041】
45は出力プリンタ決定処理部で、出力するプリンタをプリンタ1〜3のいずれかから決定する。本実施形態では,プリンタ選択条件テーブル42とプリンタ情報テーブル47を用いて出力するプリンタを一意に決定する。
【0042】
なお、プリンタ情報テーブル47には、プリンタ11から取得した印刷を制御する為の様々な情報が含まれており、これらの情報としては、例えば、使用可能なインク、インクの打ち込み量、インクジェットプリンタヘッドの走査パス数、解像度等がある。
【0043】
46は印刷データ生成処理部であり、印刷ジョブおよび印刷データを生成する。本実施形態では、プリンタ情報テーブル47に従って印刷データを生成する。
【0044】
プリンタ情報テーブル47はプリンタ11から取得した情報を格納している。なお、ネットワーク上に複数プリンタが通信可能に接続されている場合には、それぞれの機種毎にプリンタ情報が記憶管理されるものとする。
【0045】
48はデータ通信処理部であり、印刷データ生成処理部46で作成された印刷ジョブの印刷データは、このデータ通信処理部48を介してI/F制御部に送られ、プリンタへ送られる。
【0046】
図5は、本発明に係るデータ処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図4に示したプリンタドライバによる印刷データ処理手順に対応する。なお、(S101)〜(S109)は各ステップを示す。
【0047】
ユーザが印刷を要求してから、図1に示した複数のインクジェットのプリンタ1〜3が通信可能に接続された印刷システムにおいて、出力するプリンタを決定し、印刷データを送信するまでの処理に対応する。
【0048】
本処理が開始されると(S101)、ステップS102で、プリンタの選択条件を入力するための画面(後述する図6に示すプリンタ選択条件設定入力画面参照)を図3に示した設定情報通知部33が備える表示装置に表示し、ユーザにプリンタ選択条件とその優先順位の入力設定を促す。
【0049】
そして、ステップS103において、ユーザが印刷設定入力操作部32を操作して入力設定が完了すると、その値をプリンタドライバ36が管理するプリンタ選択条件テーブル42に格納し、ステップS104に進む。
【0050】
そして、ステップS104において、ネットワーク上に存在する出力可能な各プリンタの情報(印刷装置情報)を取得し,プリンタ情報テーブル47に格納する。
【0051】
次に、ステップS105に進み、ステップS103で取得したプリンタ選択条件とステップS104で取得したプリンタ情報を比較し、プリンタ選択条件に適合したプリンタを検索する。
【0052】
そして、ステップS106に進み、ステップS103で取得したプリンタ選択条件に適合したプリンタを出力プリンタとして決定し、出力プリンタをユーザに、例えば設定情報通知部33が備える表示装置を介して通知する。
【0053】
次に、ステップS107に進み、出力プリンタに対応したプリンタ情報に基づき印刷データを生成する。ステップS108において、ステップS107で生成した印刷データを出力プリンタに送信し、処理を終了する。
【0054】
図6は、図3に示した設定情報通知部33が備える表示装置に表示されるプリンタ選択条件設定入力画面の一例を示す図であり、図5に示したステップS102において、表示するユーザがプリンタ選択条件およびその優先順位を入力するためのプリンタ選択条件入力設定画面に対応する。
【0055】
図6において、プリンタ選択条件設定入力画面51は、選択条件優先順位設定部52、選択条件項目53,54,55,56、印刷処理品位レベル設定スライドバー57、印刷処理速度レベル設定スライドバー58、印刷処理コストレベル設定スライドバー59、印刷装置設置位置レベル設定スライドバー60、設定ボタン61、キャンセルボタン62から構成される。
【0056】
選択条件優先順位設定部52は、ネットワーク上のプリンタを選択するための条件となる各項目の優先順位を設定するためのものであり、本実施形態では印刷処理品位,印刷処理速度,印刷処理コスト,印刷装置設置位置の4項目から構成される。選択条件優先順位設定部52上でドラッグアンドドロップにより各条件項目を上下させ、その並び順を入れ替えることにより、その優先順位を設定できる。本実施形態では、上から順に優先度が高いものとして扱う。
【0057】
印刷処理品位レベル設定スライドバー57は、選択条件項目である印刷処理品位に対して、所望するレベルを設定するためのものである。
【0058】
印刷処理速度レベル設定スライドバー58は、選択条件項目である印刷処理速度に対して、所望するレベルを設定するためのものである。
【0059】
印刷処理コストレベル設定スライドバー59は、選択条件項目である印刷処理コストに対して、所望するレベルを設定するためのものである。
【0060】
印刷装置設置位置レベル設定スライドバー60は、選択条件項目である印刷装置設置位置に対して、所望するレベルを設定するためのものである。各レベル設定スライドバーは、4段階のレベルを設定することができ、図の右から順に4,3,2,1とレベル値を割り当てることができる。設定ボタン61が押下されると本画面を閉じた後、図5に示したステップS104に進む。キャンセルボタン62が押下されると処理を中止し,本画面を閉じる。
【0061】
図7は、図4に示したプリンタ選択条件テーブル42の一例を示す図であり、例えば図6に示す画面において、ユーザにより入力されたプリンタ選択条件に基づき生成されるプリンタ選択条件テーブルに対応する。
【0062】
プリンタ選択条件テーブル42は、各選択条件項目の優先順位とそのレベル(上記スライドレバーによる)から構成される。各データはテーブルの先頭からのオフセット値に基づき参照される。
【0063】
図8は、本発明に係るデータ処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図5に示したステップS104におけるプリンタ情報取得手順に対応する。なお、S201〜S209は各ステップを示す。
【0064】
ステップS201で、処理が開始されると、ステップS202で、プリンタドライバ36が管理するプリンタ情報テーブル47を初期化し,ステップS203で出力可能プリンタ数Nを初期化(N=0)する。
【0065】
そして、ステップS204において、ネットワーク上の出力可能プリンタを検索し、新規に出力可能プリンタを検出したしたかどうかを判断し(S205)、新規に出力可能プリンタを検出したと判断した場合は、ステップS206で、検出した出力可能プリンタに対してプリンタ情報の取得を要求し、取得するとプリンタ情報テーブル47に格納する。
【0066】
なお、ここで、格納するプリンタ情報(印刷装置情報)には、モデル名,解像度,インクジェットプリンタヘッド走査パス,使用可能なインク数,使用可能なインク,インク打ち込み量,ノズル数,用紙判別センサによる出力結果である積載メディア情報,設置位置情報が含まれる。
【0067】
次に、ステップS207に進み、出力可能プリンタ数Nをインクリメントし(N++)、ステップS204に戻る。
【0068】
一方、ステップS205において、新規出力可能プリンタがネットワーク上に存在しないと判断した場合は、ステップS208に進み、出力可能プリンタ数Nをプリンタ情報テーブルに格納した後、処理を終了する(S209)。
【0069】
図9は、図4に示したプリンタ情報テーブル47の一例を示す図であり、例えば図8に示す処理において生成されるプリンタ情報テーブルに対応する。
【0070】
図9において、プリンタ情報テーブル47は、出力可能プリンタ数と各プリンタから取得するモデル名,解像度,インクジェットプリンタヘッド走査パス,使用可能なインク数,使用可能なインク,インク打ち込み量,インクコスト,ノズル数,用紙認識センサ出力結果,設置位置情報から構成される。各データは、テーブル先頭からのオフセット値に基づき参照される。
【0071】
設置位置情報はプリンタ設置時にプリンタに入力設定されるプリンタ設置位置を表す識別符号であり、ユーザが操作するPCとプリンタの距離を算出するための情報である。
【0072】
図10は、本発明に係るデータ処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図5に示したステップS105における条件適合プリンタ検索処理手順に対応する。なお、S301〜S312は各ステップを示す。
【0073】
ステップS301で処理開始されると、ステップS302で、プリンタ選択条件テーブ42からプリンタ選択条件を取得する。次にステップS303に進み、プリンタ選択判定基準値Jを初期化(J=0)し、ステップS304で、判定するプリンタを指定するための番号Mを初期化(M=1)する。
【0074】
そして、ステップS305に進み、プリンタMの情報をプリンタ情報テーブル47から取得する。
【0075】
なお、ステップS305では、取得したプリンタ情報(印刷装置情報)に含まれる用紙認識センサ(メディアセンサ12)の出力結果と用紙種類判別テーブル44を比較参照することにより、プリンタが積載する用紙を判別するとともに、そのコスト(単価)についても取得する。
【0076】
そして、プリンタ情報と用紙の種類およびコストに基づき、本実施形態においてプリンタを選択する条件項目である印刷処理品位,印刷処理速度,印刷処理コスト,印刷装置設置位置について解析し、各項目に対するレベルを割り当てる。プリンタの印刷処理品位については、解像度,使用可能なインク数,使用可能なインク,インク打ち込み量,ノズル数,用紙種類に基づきレベルを割り当てる。プリンタの印刷処理速度については、解像度,インクジェットプリンタヘッド走査パス,使用可能なインク数,使用可能なインク,インク打ち込み量,ノズル数,用紙種類に基づきレベルを割り当てる。
【0077】
プリンタの印刷処理コストについては、解像度,インクジェットプリンタヘッド走査パス,使用可能なインク数,使用可能なインク,インク打ち込み量,インクコスト,ノズル数,用紙種類,用紙コストに基づきレベルを割り当てる。印刷装置設置位置については、設置位置情報に基づきレベルを割り当てる。
【0078】
次に、ステップS306に進み、ステップS302において取得したプリンタ選択条件と、ステップS305で割り当てたプリンタMの選択条件項目に対するレベルに基づきプリンタMの判定値J(M)を算出(後述する評価演算を含む)する。
【0079】
次に、ステップS307において、プリンタ選択判定基準値JとプリンタMの判定値J(M)とを比較し、プリンタ選択判定基準値JがプリンタMの判定値J(M)より小さいと判断した場合は、ステップS308で出力プリンタをプリンタMとし、ステップS309でプリンタ選択判定基準値JをプリンタMの判定値J(M)とした後に、ステップS310に進む。
【0080】
一方、ステップS307において、プリンタ選択判定基準値JがプリンタMの判定値J(M)より小さくないと判断した場合は、ステップS310に進む。
【0081】
そして、ステップS310で、出力可能プリンタ数Nと判定プリンタ番号Mを比較し、出力可能プリンタ数Nが判定プリンタ番号Mより大きいかどうかを判断して、大きいと判断した場合は、ステップS311に進み,判定プリンタ番号をインクリメント(M ++)した後、ステップS305に戻る。
【0082】
一方、ステップS310で出力可能プリンタ数Nが判定プリンタ番号Mより大きくないと判断した場合は、ステップS312に進み、本処理を終了する。
【0083】
図11は、図4に示したプリンタ選択条件テーブル42に割り当てられるテーブルの一例を示す図であり、図10に示したステップS305において、プリンタに対して割り当てたレベル例に対応し、図9に示すプリンタ情報に基づいて各プリンタのプリンタ選択条件項目に対するレベルを判定した結果である。
【0084】
本実施形態では、各プリンタ選択条件項目に対する評価を、例えば4段階レベルとし、印刷処理品位については「高品位:レベル4?低品位:レベル1」、印刷処理速度については「高速:レベル4?低速:レベル1」、印刷処理コストについては「低コスト:レベル4?高コスト:レベル1」、印刷装置設置位置については「近い場所:レベル4→遠い場所:レベル1」と判定する例である。
【0085】
図12は、図4に示したプリンタ選択条件テーブル42に設定される判定値テーブルの一例を示す図であり、図10に示したステップS306において、プリンタの判定値を算出した結果の一例であり、図7に示すプリンタ選択条件テーブルと図11に示す各プリンタの選択条件項目に対して判定したレベルに基づき算出した結果である。本実施形態では、下記手順▲1▼〜▲5▼によりプリンタ判定値を算出する。
【0086】
▲1▼印刷処理品位レベル判定値Q=プリンタ印刷処理品位レベル/ユーザ所望印刷処理品位レベル
(「Q>1」の場合、「Q=1」とする)
▲2▼印刷処理速度レベル判定値S=プリンタ印刷処理速度レベル/ユーザ所望印刷処理速度レベル
(「S>1」の場合、「S=1」とする)
▲3▼印刷処理コストレベル判定値C=プリンタ印刷処理コストレベル/ユーザ所望印刷処理コストレベル
(「C>1」の場合、「C=1」とする)
▲4▼印刷装置設置位置レベル判定値L=プリンタ設置位置レベル/ユーザ所望設置位置レベル
(「L>1」の場合、「L=1」とする)
▲5▼プリンタ判定値=(10/Pq×Q)+(10/Ps×S)+(10/Pc×C)+(10/Pl×L)
ただし、上記式中で、Pqは印刷処理品位優先順位を示し、Psは印刷処理速度優先順位を示し、Pcは印刷処理コスト優先順位を示し、Plは印刷装置設置位置優先順位を示す。
【0087】
図13は、図3に示した設定情報通知部33が備える表示装置に表示される出力プリンタ通知画面の一例を示す図であり、決定した出力プリンタをユーザに知らせるための出力プリンタ通知画面例に対応する。
【0088】
図13に示すように、本出力プリンタ通知画面は、プリンタ情報表示部72,印刷ボタン73,キャンセルボタン74から構成される。
【0089】
プリンタ情報表示部72は、決定したプリンタの情報を表示するためのものであり,モデル名,プリンタ設置位置,プリンタ積載用紙と印刷処理品位,印刷処理速度,印刷処理コストに関するレベルが表示される。
【0090】
印刷ボタン73が押下されると出力プリンタ通知ダイアログを閉じた後、印刷データを作成し、当該画面で表示されているユーザの選択条件を満足する出力プリンタに送信する。また、キャンセルボタン74が押下されると出力プリンタ通知ダイアログを閉じた後、図6のプリンタ選択条件入力ダイアログに戻る。
【0091】
これにより、ユーザにより設定された複数の印刷条件を多面的に評価して決定された印刷装置を確定して、ユーザの印刷満足度(品位,速度,コスト,出力位置のすべてにおいて)が高い印刷結果(多面的に満足度が評価された印刷結果)を得ることができる。
【0092】
なお、当該選択された印刷装置において、何らかのトラブルが発生した場合には、次点となったモデルCを代替候補として印刷ジョブを再送するか、トラブル解消を待って、中断した印刷ジョブを再開するかをユーザに選択させるように構成して、障害発生時においても柔軟に対処できるように構成してもよい。
【0093】
また、障害時に、印刷条件を変更する画面を表示して、印刷候補となるプリンタを再評価してもよい。なお、その際に、障害中のプリンタは、評価対象からは除外されることなる。
【0094】
従って、ネットワーク上に複数の印刷装置が分散配置された印刷システムにおいて、各印刷装置の特性とともに、積載する用紙に関する情報をユーザに表示した上で、出力する印刷装置の選択を促す、又はそれら各印刷装置の特性と積載する用紙に基づき適切なプリンタを選択することができる利便性に優れた印刷装置選択環境を自在に構築できる。
【0095】
〔第2実施形態〕
本発明を実現する第2実施形態を図に従って詳細に説明する。
【0096】
本発明の第1実施形態では、プリンタ選択条件入力設定ダイアログにおいて、ユーザが入力した出力プリンタ選択条件とネットワーク上に存在する出力可能プリンタのプリンタ情報とにより、出力プリンタを決定する場合について説明したが、オブジェクトの種類も考慮して、出力プリンタを決定するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0097】
印刷システムの構成,インクジェット方式カラープリンタの構成,PCの構成,プリンタ選択条件設定入力画面について, プリンタ情報取得の流れ, 出力プリンタ通知画面については、本発明の第1実施形態と同様である。また、生成するプリンタ選択条件テーブル,プリンタ情報テーブルおよび各プリンタのプリンタ選択条件項目に対するレベルを判定した結果についても、本発明の第1実施形態で用いた一例と同様とする。
【0098】
図14は、本発明の第2実施形態を示すデータ処理装置の構成を説明するブロック図であり、図3に示したプリンタドライバ36の他の構成例に対応する。
【0099】
図14において、81はプリンタ選択条件設定処理部で、プリンタ選択条件やその優先順位の設定などを含む各種設定を行う。
【0100】
ユーザからの指示や入力を受け付け、設定された内容を表示もしくは通知する機能を有する。
【0101】
82はプリンタ選択条件テーブルで、プリンタ選択条件設定処理部81において設定されたプリンタ選択条件やその優先順位を格納している。83は用紙種類判別処理部で、用紙判別センサ(メディアセンサ12)の出力結果に基づき、用紙種類を判別する。本実施形態では参照用の用紙種類判別テーブル84を用いて用紙の種類を判別する。
【0102】
85はオブジェクト種類判別処理部で、印刷データを解析し,オブジェクトの種類を、例えばページ単位に判別する。なお、印刷データには、文字フォントや文字コードを指定するテキストに関するコマンド、フルカラーイメージの描画を指示するイメージに関するコマンド、グラフィックスの種類や描画開始点、描画終了点を指定するグラフィックスに関するコマンドが含まれており、印刷データのコマンドを解析することにより、オブジェクトの種別をテキスト,グラフィックス,イメージの何れかに分類する。
【0103】
複数種類に関する描画コマンドが印刷データに含まれる場合は、テキスト,グラフィックス、イメージの描画コマンドによる描画領域を比較し、描画領域が最大となるコマンドに基づき、オブジェクトの種類を分類するものとする。
【0104】
86は出力プリンタ決定処理部で、ネットワーク上のプリンタ1〜3のいずれかを出力するプリンタとして決定する。本実施形態では,オブジェクトの種類を判別した結果と、プリンタ選択条件テーブル82,プリンタ情報テーブル88とを用いて出力するプリンタを一意に決定する。
【0105】
プリンタ情報テーブル88には、ネットワーク上のプリンタ1〜3の各プリンタから取得した印刷を制御する為の様々な情報が含まれており、これらの情報としては、例えば、使用可能なインク、インクの打ち込み量、インクジェットプリンタヘッドの走査パス数、解像度等がある。
【0106】
87は印刷データ生成処理部であり、印刷ジョブおよび印刷データを生成する。本実施形態では、プリンタ情報テーブルに従って印刷データを生成する。
【0107】
プリンタ情報テーブル88は、プリンタから取得したさまざまな情報を格納している。89はデータ通信処理部であり、印刷データ生成処理部87で作成された印刷ジョブの印刷データは、このデータ通信処理部89を介してI/F制御部35に送られ、図1に示したいずれかのプリンタへ送られる。
【0108】
図15は、本発明に係るデータ処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、ユーザが印刷を要求してから、出力するプリンタを決定し、印刷データを送信するまでの処理手順に対応する。なお、S401〜S410は各ステップを示す。
【0109】
ステップS401で処理が開始されると、ステップS402で、プリンタの選択条件を入力するための画面(図6参照)を表示し、ユーザにプリンタ選択条件とその優先順位の入力設定を促す。そして、ステップS403で、ユーザの入力設定が完了すると、その値を図14に示したプリンタ選択条件テーブル82に格納し、ステップS404で、ユーザが印刷を要求したデータを解析し、オブジェクトの種類を判別する。
【0110】
そして、ステップS405において、ネットワーク上に存在するプリンタ1〜3の出力可能なプリンタの情報を取得し,プリンタ情報テーブル88に格納する。
【0111】
次に、ステップS406で、ステップS403で取得したプリンタ選択条件とステップS404で判別したオブジェクトの種類とステップS405で取得したプリンタ情報を比較し、プリンタ選択条件に適合したプリンタを検索する。
【0112】
そして、ステップS407で、ステップS403で取得したプリンタ選択条件に適合したプリンタを出力プリンタとして決定し、一意に決定された出力プリンタをユーザに通知する。
【0113】
次に、ステップS408に進み、出力プリンタに対応したプリンタ情報に基づき印刷データを生成する。そして、ステップS409において、ステップS408で生成した印刷データを出力プリンタに送信し、処理を終了する。
【0114】
図16は、本発明に係るデータ処理装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図15に示したステップS406における条件適合プリンタ検索処理手順に対応する。なお、S501〜S513は各ステップを示す。
【0115】
まず、ステップS501で処理が開始されると、ステップS502で、プリンタ選択条件テーブル82からプリンタ選択条件を取得する。
【0116】
次に、ステップS503に進み、図15に示したステップS404で解析したオブジェクトの種類を取得する。そして、ステップS504においては、プリンタ選択判定基準値Jを初期化(J=0)し、ステップS505で判定するプリンタを指定するための番号Mを初期化(M=1)する。
【0117】
そして、ステップS506に進むと、プリンタMの情報をプリンタ情報テーブル88から取得する。
【0118】
なお、ステップS506では、取得したプリンタ情報に含まれる用紙認識センサ(メディアセンサ12)の出力結果と用紙種類判別テーブル84とを比較参照することにより、プリンタが積載する用紙を判別するとともに、そのコスト(単価)についても取得する。
【0119】
そして、プリンタ情報と用紙の種類およびコストに基づき、本実施形態においてプリンタを選択する条件項目である印刷処理品位,印刷処理速度,印刷処理コスト,印刷装置設置位置について解析し、各項目に対するレベルを割り当てる。
【0120】
また、プリンタの印刷処理品位については、解像度,使用可能なインク数,使用可能なインク,インク打ち込み量,ノズル数,用紙種類に基づきレベルを割り当てる。プリンタの印刷処理速度については、解像度,インクジェットプリンタヘッド走査パス,使用可能なインク数,使用可能なインク,インク打ち込み量,ノズル数,用紙種類に基づきレベルを割り当てる。プリンタの印刷処理コストについては、解像度,インクジェットプリンタヘッド走査パス,使用可能なインク数,使用可能なインク,インク打ち込み量,インクコスト,ノズル数,用紙種類,用紙コストに基づきレベルを割り当てる。印刷装置設置位置については、設置位置情報に基づきレベルを割り当てる。
【0121】
次に、ステップS507に進み、ステップS502において取得したプリンタ選択条件と、ステップS503で取得したオブジェクトの種類と、ステップS506で割り当てたプリンタMの選択条件項目に対するレベルに基づきプリンタMの判定値J(M)を算出する。
【0122】
次に、ステップS508において、プリンタ選択判定基準値JとプリンタMの判定値J(M)とを比較し、プリンタ選択判定基準値JがプリンタMの判定値J(M)より小さいかどうかを判断して、小さいと判断した場合は、ステップS509で出力プリンタをプリンタMとし、ステップS510でプリンタ選択判定基準値JをプリンタMの判定値J(M)とした後に、ステップS511に進む。
【0123】
一方、ステップS508において、プリンタ選択判定基準値JがプリンタMの判定値J(M)より小さくないと判断した場合は、ステップS511に進む。
【0124】
そして、ステップS511で、出力可能プリンタ数Nと判定プリンタ番号Mを比較し、出力可能プリンタ数Nが判定プリンタ番号Mより大きいかどうかを判断して、大きいと判断した場合は、ステップS512に進み,判定プリンタ番号をインクリメント(M++)した後、ステップS506に戻る。
【0125】
一方、ステップS511で出力可能プリンタ数Nが判定プリンタ番号Mより大きくないと判断した場合には、ステップS513に進み処理を終了する。
【0126】
図17は、図14に示したプリンタ情報テーブル88で管理されるオブジェクトの種類とプリンタ積載用紙の相関レベルを示す図であり、図16に示したステップS507において、プリンタの判定値を算出する際に参照される。
【0127】
オブジェクトの種類によって適する用紙の種類は異なり、例えば書類等のテキストで構成されるオブジェクトには普通紙が適し、図形等のグラフィックで構成されるオブジェクトには高品位専用紙が適し、写真等のイメージで構成されるオブジェクトには光沢紙が適する。本実施形態では,各オブジェクトと用紙の特性に応じて図17に示すレベルを割り当てる。
【0128】
図18は、図14に示したプリンタ情報テーブル88で管理されるプリンタの判定値を算出した結果例を示す図であり、図16に示したステップS507において、プリンタの判定値を算出した結果例に対応する。
【0129】
オブジェクトの種類がイメージであると想定した場合に、図9に示すプリンタ情報、図7に示すプリンタ選択条件テーブル,図11に示す各プリンタの選択条件項目に対して判定したレベルに基づき算出した結果である。
【0130】
本実施形態では、下記手順▲1▼〜▲5▼によりプリンタ判定値を算出する。オブジェクトの種類と積載用紙の相関レベルについては、オブジェクトの種類と各プリンタが積載する用紙とに基づき、図17に示す値を割り当てる。
【0131】
▲1▼印刷処理品位レベル判定値Q=プリンタ印刷処理品位レベル/ユーザ所望印刷処理品位レベル
(「Q>1」の場合、「Q=1」とする)
▲2▼印刷処理速度レベル判定値S=プリンタ印刷処理速度レベル/ユーザ所望印刷処理速度レベル
(「S>1」の場合、「S=1」とする)
▲3▼印刷処理コストレベル判定値C=プリンタ印刷処理コストレベル/ユーザ所望印刷処理コストレベル
(「C>1」の場合、「C=1」とする)
▲4▼印刷装置設置位置レベル判定値L=プリンタ設置位置レベル/ユーザ所望設置位置レベル
(「L>1」の場合、「L=1」とする)
▲5▼プリンタ判定値=(R×10)+(10/Pq×Q)+(10/Ps×S)+(10/Pc×C)+(10/Pl×L)
ただし、上記式中で、Rはオブジェクトの種類と積載用紙の相関レベルを示し、Pqは印刷処理品位優先順位を示し、Psは印刷処理速度優先順位を示し、Pcは印刷処理コスト優先順位を示し、Plは印刷装置設置位置優先順位を示す。
【0132】
以上、本発明の実施形態において、印刷システムの構成要素の一つであるデータ処理装置を説明するのにPCを想定したが、何もPCに固有の機能を有しているわけではない。すなわち、上記実施形態で説明してきたように、データ処理装置側でプリンタの選択条件を設定入力できる機能や出力プリンタを選択する機能などを備えていれば、その種類については問わない。
【0133】
更にまた、本発明の実施形態において、印刷システムの構成要素の一つであるプリンタを説明するのにインクジェットプリンタを想定したが、この例に限られることなく、ファクシミリ装置や複写機を含む任意の印刷装置であってもよい。
【0134】
更にまた、本発明の実施形態において、PCとプリンタとに接続するネットワークとしてイーサネット(登録商標)ネットワークを想定したが、この例に限られることなく,インターネット,イントラネットを含む任意のネットワークであってもよい。
【0135】
更にまた、本発明の実施形態における印刷システムとは、単体の装置ではなく、PCとプリンタとが特定のネットワークを介して接続された構成をとっているが、この例に限られることなく、このようなPCとプリンタの機能が一体となった装置一体型の印刷システムであってもよい。
【0136】
これにより、ネットワーク上に複数の印刷装置が分散配置された印刷システムにおいて、各印刷装置の特性や印刷データのオブジェクト種別とともに、積載する用紙に関する情報をユーザに表示した上で、出力する印刷装置の選択を促す、又はそれら各印刷装置の特性と積載する用紙に基づき適切なプリンタを選択することができる利便性に優れた印刷装置選択環境を自在に構築できる。
【0137】
以下、図19に示すメモリマップを参照して本発明に係るデータ処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0138】
図19は、本発明に係るデータ処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0139】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0140】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0141】
本実施形態における図5,図8,図10,図15,図16に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0142】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0143】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0144】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0145】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0146】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0147】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0148】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0149】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0150】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0151】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0152】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜18について説明する。
【0153】
〔実施態様1〕
記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置であって、前記各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別手段(図4に示す用紙種類判別処理部43)と、ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力手段(図3に示す印刷設定入力操作部32に基づき図4に示すプリンタ選択条件設定処理部41が行う)と、前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得手段(図4に示すデータ通信処理部48)と、前記印刷装置情報取得手段により取得される印刷装置情報と前記入力手段から入力される前記印刷装置選択条件とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定手段(図4に示す出力プリンタ決定処理部45)とを備えることを特徴とするデータ処理装置。
【0154】
〔実施態様2〕
記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置であって、前記各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別手段(図14に示す用紙種類判別処理部83)と、ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力手段(図14に示すプリンタ選択条件設定処理部81)と、前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得手段(図14に示すデータ通信処理部89)と、印刷データを解析しオブジェクトの種類を判別するオブジェクト判別手段(図14に示すオブジェクト種類判別処理部85)と、 前記印刷装置情報取得手段により取得される印刷装置情報と前記入力手段から入力され前記印刷装置選択条件と前記オブジェクト判別手段により判別されたオブジェクトの種類とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定手段(図14に示す出力プリンタ決定処理部86)とを備えることを特徴とするデータ処理装置。
【0155】
〔実施態様3〕
前記記憶媒体判別手段は、記憶媒体の種類を出力とするグループを判別するための判別テーブルを備え、該判別テーブルを参照して印刷装置から取得される特徴情報に対応する記憶媒体の種類を判別することを特徴とする実施態様1又は2記載のデータ処理装置。
【0156】
〔実施態様4〕
前記記憶媒体判別手段は、前記印刷装置から取得される特徴情報に所定の演算を行って記憶媒体の種類を判別することを特徴とする実施態様1又は2記載のデータ処理装置。
【0157】
〔実施態様5〕
前記入力手段は、印刷データの出力に対してユーザが所望する印刷処理品位,印刷処理速度,印刷処理コスト,印刷装置の設置位置を印刷装置選択条件として複数設定入力可能とすることを特徴とする実施態様1又は2記載のデータ処理装置。
【0158】
〔実施態様6〕
前記入力手段は、複数設定入力可能な印刷処理品位,印刷処理速度,印刷処理コスト,印刷装置の設置位置の優先順位を設定入力可能とすることを特徴とする実施態様1又は2記載のデータ処理装置。
【0159】
〔実施態様7〕
複数の印刷装置から前記印刷装置情報を取得し,記憶する印刷装置情報記憶手段を備えることを特徴とする実施態様1又は2記載のデータ処理装置。
【0160】
〔実施態様8〕
前記入力手段により入力された印刷装置選択条件を記憶する印刷装置選択条件記憶手段(図4に示すプリンタ選択条件テーブル42,図14に示すプリンタ選択条件テーブル82に対応する)を備えることを特徴とする実施態様1又は2記載のデータ処理装置。
【0161】
〔実施態様9〕
前記入力手段により入力された印刷装置選択条件優先順位を記憶する印刷装置選択条件優先順位記憶手段(図4に示すプリンタ情報テーブル47,図14に示すプリンタ情報テーブル88に対応する)を備えることを特徴とする実施態様1又は2記載のデータ処理装置。
【0162】
〔実施態様10〕
前記決定手段は、前記印刷装置情報と前記印刷装置選択条件と前記印刷装置選択条件優先順位とを比較し、出力すべき印刷装置を決定することを特徴とする実施態様1又は2記載のデータ処理装置。
【0163】
〔実施態様11〕
前記決定手段により決定した出力する印刷装置をユーザに通知することを特徴とする実施態様1または2記載のデータ処理装置。
【0164】
〔実施態様12〕
前記オブジェクト判別手段により判別したオブジェクトの種類を記憶するオブジェクト種類記憶手段を備えることを特徴とする請求項2記載のデータ処理装置。
【0165】
〔実施態様13〕
前記決定手段は、前記印刷装置情報と前記印刷装置選択条件と前記印刷装置選択条件優先順位と前記オブジェクトの種類を比較し、出力する印刷装置を決定することを特徴とする実施態様2記載のデータ処理装置。
【0166】
〔実施態様14〕
前記印刷装置情報には、前記検出部により検出される給紙可能に積載されている記録媒体の特徴情報を含むことを特徴とする実施態様1または2記載のデータ処理装置。
【0167】
〔実施態様15〕
記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、前記各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別ステップ(図10のステップS306)と、ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力ステップ(図5に示すステップS103)と、前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得ステップ(図5に示すステップ(SS104)と、前記印刷装置情報取得ステップにより取得される印刷装置情報と前記入力ステップから入力される前記印刷装置選択条件とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定ステップ(図5に示すステップS106)とを備えることを特徴とするデータ処理方法。
【0168】
〔実施態様16〕
記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、前記各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別ステップと、ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力ステップと、前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得ステップ(図15に示すステップS405)と、印刷データを解析しオブジェクトの種類を判別するオブジェクト判別ステップ(図15に示すステップS404)と、前記印刷装置情報取得ステップにより取得される印刷装置情報と前記入力ステップから入力され前記印刷装置選択条件と前記オブジェクト判別ステップにより判別されたオブジェクトの種類とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定ステップ(図15に示すステップS407)とを備えることを特徴とするデータ処理方法。
【0169】
〔実施態様17〕
実施態様15または16記載の処理方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0170】
〔実施態様18〕
実施態様15または16記載の処理方法を実現することを特徴とするプログラム。
【0171】
上記実施形態または実施態様により、ネットワーク上に複数のプリンタとコンピュータを分散配置した環境において、各プリンタが積載する用紙の種類を判別することが可能となる。
【0172】
更にまた、各プリンタの情報として積載する用紙、印刷処理品位、印刷処理速度、印刷処理コスト、プリンタの設置位置に関する情報を取得することが可能となる。
【0173】
また、ユーザが出力するプリンタを選択する条件として、所望の印刷処理品位、印刷処理速度、印刷処理コスト、プリンタの設置位置を設定入力することが可能となる。更にまた、ユーザが出力するプリンタを選択する条件に対して、その優先順位を設定入力することが可能となる。
【0174】
また、ユーザが要求した印刷データを解析し,オブジェクトの種類を判別することが可能となる。
【0175】
また、各プリンタの情報とユーザが所望するプリンタ選択条件を比較し、最適なプリンタを出力プリンタとして決定することが可能となる。
【0176】
更にまた、各プリンタの情報とユーザが所望するプリンタ選択条件とオブジェクトの種類を比較し、最適なプリンタを出力プリンタとして決定することが可能となる。
【0177】
このことにより、ユーザがネットワーク上に分散配置された各プリンタの詳細なスペックを把握することなく、適切なプリンタにより出力することが可能となる。
【0178】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置において、各印刷装置から積載されている記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別し、さらに、印刷装置より取得される記録媒体の種別を含む印刷装置情報と入力される印刷装置選択条件とから算定される評価指数に基づき、複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定するので、各ユーザ毎に異なる印刷満足度に適応した印刷条件を任意に設定することを可能とするとともに、該印刷条件に基づきネットワーク上の各印刷装置を選択した場合の評価指数を割り出して、ユーザ別に多面的に評価された最高の印刷結果を得ることができるとともに、利便性に優れた印刷装置選択環境を自在に構築することができる。
【0179】
また、記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置において、各印刷装置から積載されている記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別し、さらに、印刷装置より取得される記録媒体の種別を含む印刷装置情報と入力される印刷装置選択条件と印刷データ中のオブジェクトの種別等から算定される評価指数に基づき、複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定するので、各ユーザ毎に異なる印刷満足度に適応した印刷条件を任意に設定することを可能とするとともに、該印刷条件に基づきネットワーク上の各印刷装置を選択した場合の評価指数を割り出して、ユーザ別に多面的に評価された最高の印刷結果を得ることができるとともに、利便性に優れた印刷装置選択環境を自在に構築することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置を適用可能な印刷システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示したインクジェット方式カラープリンタの構成を示す図である。
【図3】図1におけるPCのデータ処理構成を説明するブロック図である。
【図4】図3に示したプリンタドライバの内部構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るデータ処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】図3に示した設定情報通知部が備える表示装置に表示されるプリンタ選択条件設定入力画面の一例を示す図である。
【図7】図4に示したプリンタ選択条件テーブルの一例を示す図である。
【図8】本発明に係るデータ処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】図4に示したプリンタ情報テーブルの一例を示す図である。
【図10】本発明に係るデータ処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】図4に示したプリンタ選択条件テーブルに割り当てられるテーブルの一例を示す図である。
【図12】図4に示したプリンタ選択条件テーブルに設定される判定値テーブルの一例を示す図である。
【図13】図3に示した設定情報通知部が備える表示装置に表示される出力プリンタ通知画面の一例を示す図である。
【図14】本発明の第2実施形態を示すデータ処理装置の構成を説明するブロック図である。
【図15】本発明に係るデータ処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明に係るデータ処理装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】図14に示したプリンタ情報テーブルで管理されるオブジェクトの種類とプリンタ積載用紙の相関レベルを示す図である。
【図18】図14に示したプリンタ情報テーブルで管理されるプリンタの判定値を算出した結果例を示す図である。
【図19】本発明に係るデータ処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
31 データ処理装置
32 印刷設定入力部
33 設定情報通知部
34 中央制御部
35 I/F制御部
36 プリンタドライバ
37 イーサネット(登録商標)ケーブル

Claims (18)

  1. 記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置であって、
    前記各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別手段と、
    ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力手段と、
    前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得手段と、
    前記印刷装置情報取得手段により取得される印刷装置情報と前記入力手段から入力される前記印刷装置選択条件とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定手段と、
    を備えることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置であって、
    前記各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別手段と、
    ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力手段と、
    前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得手段と、
    印刷データを解析しオブジェクトの種類を判別するオブジェクト判別手段と、
    前記印刷装置情報取得手段により取得される印刷装置情報と前記入力手段から入力され前記印刷装置選択条件と前記オブジェクト判別手段により判別されたオブジェクトの種類とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定手段と、
    を備えることを特徴とするデータ処理装置。
  3. 前記記憶媒体判別手段は、記憶媒体の種類を出力とするグループを判別するための判別テーブルを備え、該判別テーブルを参照して印刷装置から取得される特徴情報に対応する記憶媒体の種類を判別することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理装置。
  4. 前記記憶媒体判別手段は、前記印刷装置から取得される特徴情報に所定の演算を行って記憶媒体の種類を判別することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理装置。
  5. 前記入力手段は、印刷データの出力に対してユーザが所望する印刷処理品位,印刷処理速度,印刷処理コスト,印刷装置の設置位置を印刷装置選択条件として複数設定入力可能とすることを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理装置。
  6. 前記入力手段は、複数設定入力可能な印刷処理品位,印刷処理速度,印刷処理コスト,印刷装置の設置位置の優先順位を設定入力可能とすることを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理装置。
  7. 複数の印刷装置から前記印刷装置情報を取得し,記憶する印刷装置情報記憶手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理装置。
  8. 前記入力手段により入力された印刷装置選択条件を記憶する印刷装置選択条件記憶手段を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  9. 前記入力手段により入力された印刷装置選択条件優先順位を記憶する印刷装置選択条件優先順位記憶手段を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  10. 前記決定手段は、前記印刷装置情報と前記印刷装置選択条件と前記印刷装置選択条件優先順位とを比較し、出力すべき印刷装置を決定することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理装置。
  11. 前記決定手段により決定した出力する印刷装置をユーザに通知することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理装置。
  12. 前記オブジェクト判別手段により判別したオブジェクトの種類を記憶するオブジェクト種類記憶手段を備えることを特徴とする請求項2記載のデータ処理装置。
  13. 前記決定手段は、前記印刷装置情報と前記印刷装置選択条件と前記印刷装置選択条件優先順位と前記オブジェクトの種類を比較し、出力する印刷装置を決定することを特徴とする請求項2記載のデータ処理装置。
  14. 前記印刷装置情報には、前記検出部により検出される給紙可能に積載されている記録媒体の特徴情報を含むことを特徴とする請求項1または2記載のデータ処理装置。
  15. 記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、
    前記各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別ステップと、
    ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力ステップと、
    前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得ステップと、
    前記印刷装置情報取得ステップにより取得される印刷装置情報と前記入力ステップから入力される前記印刷装置選択条件とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定ステップと、
    を備えることを特徴とするデータ処理方法。
  16. 記録媒体の特徴を検知する検出部を備える複数の印刷装置と通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、
    前記各印刷装置の検出部により検出される記憶媒体の種類を判別するための特徴情報を取得して前記記憶媒体の種類を判別する記憶媒体判別ステップと、
    ユーザ毎に異なる所望の印刷装置選択条件を設定入力する入力ステップと、
    前記各印刷装置から印刷装置に関わる印刷装置情報を取得する印刷装置情報取得ステップと、
    印刷データを解析しオブジェクトの種類を判別するオブジェクト判別ステップと、
    前記印刷装置情報取得ステップにより取得される印刷装置情報と前記入力ステップから入力され前記印刷装置選択条件と前記オブジェクト判別ステップにより判別されたオブジェクトの種類とから算定される評価指数に基づき、前記複数の印刷装置中からいずれかの印刷装置を出力候補に決定する決定ステップと、
    を備えることを特徴とするデータ処理方法。
  17. 請求項15または16記載の処理方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  18. 請求項15または16記載の処理方法を実現することを特徴とするプログラム。
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