JP2005070834A - センサシステム、センサユニット、及び通信ユニット - Google Patents

センサシステム、センサユニット、及び通信ユニット Download PDF

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和佳 宮田
Daisuke Hayakawa
代祐 早川
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Abstract

【課題】センサユニットと通信ユニットとを備えたセンサシステムにおいて、コストを抑え、良好な通信制御を実現しうる構成を提供する。
【解決手段】複数のセンサユニット1及び通信ユニット2にそれぞれ、ASICからなるセンサシステム用集積回路ユニット15が設けられる。この集積回路ユニット15は、センサユニットに内蔵される場合に設定されるセンサユニットモードと、通信ユニットに内蔵される場合に設定される通信ユニットモードとで切り換え可能に構成されており、内蔵されるユニットに応じてセンサユニットモード又は通信ユニットモードのうちのいずれかのモードに設定可能に構成されている。そして、設定されるモードに応じて、センサユニット用の回路又は通信ユニット用の回路のいずれかとして機能するように構成されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、センサシステム、センサユニット、及び通信ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数台のセンサユニットと、センサユニットと外部の制御機器との間でデータ伝送を行う通信ユニットを備えてなるセンサシステムが提供されている。このようなセンサシステムでは、センサユニットにおいて検出を行うためのセンサ部や、センサユニット間でデータ伝送するための通信部が備えられており、他方、通信ユニットには、外部の制御機器との間でデータ伝送するための外部通信部が備えられている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−222786公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のセンサシステムでは、センサユニットに単一の汎用マイコンを内蔵させ、このマイコンを用いてセンサ動作及び通信動作を行っていたが、通信処理が過多となった場合に処理の高速化が困難となる懸念があった。しかしながら、コストを考慮してある程度対応可能なマイコンを用いた構成されるものが一般的であった。一方、通信ユニットは上記のようなセンサ動作は行わないものの、センサユニットとの通信及び上位通信(即ち外部制御機器との外部通信)を行うため、内蔵されるマイコンには更なる処理能力が要求され、処理能力の高い高価なマイコンが必要となる。
【0005】
このようにセンサユニットと通信ユニットとでは、マイコンに要求される機能が異なるが、それぞれのユニットに適切なスペックのマイコンを別々に用いようとすると、複数種のマイコンが必要となるためコスト高となり、一方、センサユニットと通信ユニットでマイコンを共通化することも考えられるが、双方のユニットに十分対応するには高機能のマイコンでなければ実現不可能であり、このようなマイコンを共通して用いるとコスト高が避けられない。逆に、安価なマイコンを共通して用いると、通信処理の高速化等が困難となり、通信に支障を来たす。
【0006】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コストを抑え、良好な通信制御を実現しうる構成を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、
データ伝送のための送信手段及び受信手段と、被検出物の検出状態に応じたアナログ信号を出力するセンサ部とを有し、互いに隣接配置される複数のセンサユニットと、
データ伝送のための送信手段及び受信手段と、前記センサユニットと所定の外部制御機器との間でデータ伝送を行う外部通信手段を有する通信ユニットとを備えたセンサシステムであって、
前記複数のセンサユニット及び前記通信ユニットにそれぞれ、特定用途向け集積回路(ASIC)からなるセンサシステム用集積回路ユニットが設けられており、
このセンサシステム用集積回路ユニットは、
前記センサユニットに内蔵される場合に設定されるセンサユニットモードと、前記通信ユニットに内蔵される場合に設定される通信ユニットモードとの切り換えを行うモード切換手段を備えると共に、このモード切換手段により、内蔵されるユニットに応じて前記センサユニットモード又は前記通信ユニットモードのうちのいずれかのモードに設定可能に構成されており、
前記モード切換手段により前記センサユニットモードに設定された場合に、前記センサ部から出力されるアナログ信号に基づいて前記被検出物の検出を行う一方、前記受信手段にて受信された隣接するセンサユニット又は通信ユニットからのデータを取り込むと共に、その取り込んだデータに基づき、前記送信手段より隣接するセンサユニット又は通信ユニットに対してデータ送信するように制御を行うセンサユニット用制御手段と、
前記モード切換手段によって前記通信ユニットモードに設定された場合に、前記外部通信手段により受信された前記外部制御機器からのデータを取り込むと共に、この取り込んだデータに基づき、前記送信手段より隣接するセンサユニットに対してデータ送信するように制御を行い、他方、前記受信手段にて受信された隣接するセンサユニットからのデータを取り込むと共に、この取り込んだデータに基づいて前記外部通信手段より前記外部制御機器に対してデータ送信するように制御を行う通信ユニット用制御手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、
複数のセンサユニット間で伝送される前記伝送データは、各センサユニットに対する制御信号及び各センサユニットからの応答信号を含み、
前記センサユニット用制御手段は、前記受信手段で受信した前記伝送データから前記制御信号を検出し、この制御信号に基づく制御処理を行う受信処理手段と、
この受信処理手段による制御処理結果に基づいて応答信号が生成された場合に、この応答信号に基づく新たな伝送データを前記送信手段より送信させる送信処理手段によって構成されることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載のセンサユニットとして構成されることを特徴とする。また、請求項4の発明は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の通信ユニットとして構成されることを特徴とする。
【0010】
なお、以下のような構成をなすセンサユニットとして発明を把握してもよい。
<手段1>
データ伝送のための送信手段及び受信手段と、被検出物の検出状態に応じたアナログ信号を出力するセンサ部とを有し、互いに隣接配置される複数のセンサユニットと、これらセンサユニットと所定の外部制御機器との間でデータ伝送を行う外部通信手段を有する通信ユニットと、データ伝送のための投光手段及び受光手段とを備えて構成されるセンサシステムに用いられるセンサユニットであって、
前記センサユニット及び前記通信ユニットに共通して設置可能に構成される、特定用途向け集積回路(ASIC)からなるセンサシステム用集積回路ユニットを備え、
このセンサシステム用集積回路ユニットは、
前記センサユニットに内蔵される場合に設定されるセンサユニットモードと、前記通信ユニットに内蔵される場合に設定される通信ユニットモードとの切り換えを行うモード切換手段を備えると共に、このモード切換手段により、内蔵されるユニットに応じて前記センサユニットモード又は前記通信ユニットモードのうちのいずれかのモードに設定可能に構成されており、
前記モード切換手段により前記センサユニットモードに設定された場合に、前記センサ部から出力されるアナログ信号に基づいて前記被検出物の検出を行う一方、前記受信手段にて受信された隣接するセンサユニット又は通信ユニットからのデータを取り込むと共に、その取り込んだデータに基づき、前記送信手段より隣接するセンサユニット又は通信ユニットに対してデータ送信するように制御を行うセンサユニット用制御手段と、
前記モード切換手段によって前記通信ユニットモードに設定された場合に、前記外部通信手段により受信された前記外部制御機器からのデータを取り込むと共に、この取り込んだデータに基づき、前記送信手段より隣接するセンサユニットに対してデータ送信するように制御を行い、他方、前記受信手段にて受信された隣接するセンサユニットからのデータを取り込むと共に、この取り込んだデータに基づいて前記外部通信手段より前記外部制御機器に対してデータ送信するように制御を行う通信ユニット用制御手段とを備えるものであることを特徴とするセンサユニット。
【0011】
このようにすれば、請求項1とほぼ同様の効果を奏するセンサユニットとなる。なお、具体的には手段1のセンサユニットにおいて、前記モード切換手段によって前記センサユニットモードに設定されることにより、前記センサユニット用制御手段が機能する一方、前記通信ユニット用制御手段が機能しないように前記センサシステム用集積回路ユニットを構成することができる。
【0012】
さらに以下のような構成をなす通信ユニットとして発明を把握してもよい。
<手段2>
データ伝送のための送信手段及び受信手段と、被検出物の検出状態に応じたアナログ信号を出力するセンサ部とを有し、互いに隣接配置される複数のセンサユニットと、これらセンサユニットと所定の外部制御機器との間でデータ伝送を行う外部通信手段を有する通信ユニットとを備えて構成されるセンサシステムに用いられる通信ユニットであって、
前記複数のセンサユニット及び前記通信ユニットに共通して設置可能に構成される、特定用途向け集積回路(ASIC)からなるセンサシステム用集積回路ユニットを備え、
このセンサシステム用集積回路ユニットは、
前記センサユニットに内蔵される場合に設定されるセンサユニットモードと、前記通信ユニットに内蔵される場合に設定される通信ユニットモードとの切り換えを行うモード切換手段を備えると共に、このモード切換手段により、内蔵されるユニットに応じて前記センサユニットモード又は前記通信ユニットモードのうちのいずれかのモードに設定可能に構成されており、
前記モード切換手段により前記センサユニットモードに設定された場合に、前記センサ部から出力されるアナログ信号に基づいて前記被検出物の検出を行う一方、前記受信手段にて受信された隣接するセンサユニット又は通信ユニットからのデータを取り込むと共に、その取り込んだデータに基づき、前記送信手段より隣接するセンサユニットに対してデータ送信するように制御を行うセンサユニット用制御手段と、
前記モード切換手段によって前記通信ユニットモードに設定された場合に、前記外部通信手段により受信された前記外部制御機器からのデータを取り込むと共に、この取り込んだデータに基づき、前記送信手段より隣接するセンサユニットに対してデータ送信するように制御を行い、他方、前記受信手段にて受信された隣接するセンサユニットからのデータを取り込むと共に、この取り込んだデータに基づいて前記外部通信手段より前記外部制御機器に対してデータ送信するように制御を行う通信ユニット用制御手段とを備えるものであることを特徴とする通信ユニット。
【0013】
このようにすれば、請求項1とほぼ同様の効果を奏する通信ユニットとなる。なお、具体的には手段2の通信ユニットにおいて、前記モード切換手段によって前記通信ユニットモードに設定されて、前記通信ユニット用制御手段が機能し、前記センサユニット用制御手段が機能しないように前記センサシステム用集積回路ユニットを構成することができる。
【0014】
<手段3>
手段1又は手段2に記載のものにおいて、 前記センサ部から出力されるアナログ信号に基づいて前記被検出物の検出を行う検出手段と、前記受信手段にて受信された隣接するセンサユニットからの伝送データを取り込み、この取り込んだデータに基づき、前記送信手段により隣接するセンサユニットに対してデータ送信を行う送受信制御手段とを備えるように前記センサユニット用制御手段を構成し、
前記外部通信手段により受信された前記外部制御機器からのデータを取り込み、他方、前記外部通信手段より前記外部制御機器に対してデータ送信するように、この外部通信手段との間で通信制御を行う外部通信制御手段を備えるように前記通信ユニット用制御手段を構成してもよい。
このようにすれば、請求項2とほぼ同様の効果が得られる構成となる。
【0015】
<手段4>
手段3に記載のものにおいて、複数のセンサユニット間で伝送される前記伝送データを、各センサユニットに対する制御信号と、その制御信号に対する各センサユニットからの応答信号とを含んだ構成とし、
前記送受信制御手段を、前記受信手段で受信した前記伝送データから前記制御信号を検出してこの制御信号に基づく制御処理を行う受信処理手段と、この受信処理手段による制御処理結果に基づいて応答信号が生成された場合に、この応答信号に基づく新たな伝送データを前記送信手段より送信させる送信処理手段とを備えた構成としてもよい。
このようにすれば、請求項3とほぼ同様の効果が得られる構成となる。
【0016】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の構成によれば、複数のセンサユニットと通信ユニットとで共通のセンサシステム用集積回路ユニットを用いるので、集積回路ユニットをセンサユニットと通信ユニットとで別々に用意する必要がなくなり、コストを低減を効果的に図ることが可能となる。また、特定用途向け集積回路(ASIC)をセンサユニットモード又は通信ユニットモードのいずれかに設定可能に構成し、搭載されるユニットに応じていずれかのユニット用のものとして機能させているため、センサユニットと通信ユニットとで共通化しつつ、その一方で汎用マイコンなどを用いる場合と比較して、必要な機能を適切に配置しうる構成となる。
【0017】
例えば、外部通信制御手段を集積回路へ配置して集積回路を高機能なものとすれば、集積回路において外部通信の処理を負担することができるため、外部通信手段(マイコン等)の処理内容を軽減でき、その外部通信手段を簡易な構成(例えば、低機能マイコン等)としてコストを抑えることが可能となる。
【0018】
<請求項2の発明>
請求項2の構成によれば、複数のセンサユニットと通信ユニットとで共通のセンサシステム用集積回路ユニットを用いてコスト削減効果の高い構成としつつ、その一方で、各センサユニット毎の処理結果を踏まえたデータ伝送を行い得る好適構成となる。
【0019】
<請求項3の発明>
請求項3の構成によれば、請求項1ないし請求項3と同様の効果を奏するセンサユニットとなる。
<請求項4の発明>
請求項4の構成によれば、請求項1ないし請求項3と同様の効果を奏する通信ユニットとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図によって説明する。
1.センサシステム全体の概要構成
本実施形態に係るセンサシステム100は、データ伝送のための送信手段及び受信手段と、被検出物の検出状態に応じたアナログ信号を出力するセンサ部とを有し、互いに隣接配置される複数のセンサユニットと、これらセンサユニットと所定の外部制御機器との間でデータ伝送を行う外部通信手段を有する通信ユニットとを備えた構成をなすものである。ここでのセンサシステム100は、同一構造の複数台の光ファイバセンサ1(図1及び図2では4台を例示しており、この光ファイバセンサ1が本発明の「センサユニット」に相当する)を備えて構成され、各光ファイバセンサ1は、そこから導出された光ファイバFの先端を検出領域に向けた状態で互いに隣接配置され、検出領域内における被検出物体の有無に応じた検出動作を行う。そして、センサシステム100は、通信ユニット2から送信された伝送信号に例えば各光ファイバセンサ1での検出結果などを反映させつつ、一端側に位置する光ファイバセンサ1から他端側に位置する光ファイバセンサ1へと順番に受け渡しいく、いわゆるバケツリレー方式でデータ伝送(例えばシリアル伝送)を行うようになっている。なお、以下の説明において、光ファイバセンサ1全体を指す場合にはセンサ1と称し、個々の光ファイバセンサ1を指す場合には、左方の光ファイバセンサ1から第1のセンサ1、第2のセンサ1、第3のセンサ1、第4のセンサ1と称する。
【0021】
2.各機器の外部構成
(1)光ファイバセンサ
図1に示すように、各センサ1は箱状をなし、前面に設けられたファイバ挿入孔に光ファイバFの先端が挿入されており、一方、背面には図示しない制御ユニットから連なるケーブルのコネクタCが接続されている。また、センサ1の右側面には送信手段に相当する投光素子12が設けられ、左側面には受信手段に相当する受光素子11が設けられており、前部下端近傍には左右側面を貫く角型の透孔13が形成されている。また、下面にはセンサ1の並び方向に沿ってアリ溝(底面側よりも開口側の方が幅狭になっている溝)を形成してなる挟持部(図1では終端ユニット4に隠れており図示せず)が設けられている。
センサ1は取付レールに相当する周知のDINレール3の溝内に上記挟持部を通すことによって装着されており、それぞれが密接して相隣接するセンサ1の投光素子12及び受光素子11が対向した状態となっている。
【0022】
(2)通信ユニット及び終端ユニット
第1及び第4のセンサ1の側方には同じく箱状をなす通信ユニット2及び終端ユニット4が配置されている。この通信ユニット2にはセンサ1の挟持部と同一形状の挟持部(図示せず)が設けられ、この挟持部にDINレール3を通して装着されている。また、上下側面間を貫通して形成された2つのねじ孔21が設けられ、これに螺合するねじ22が設けられており、ねじ22を締め付けることによって挟持部とねじ22先端とでDINレール3を挟み込み、DINレール3に対して固定可能となっている。終端ユニット4にも同じく挟持部41、ねじ孔42及びねじ43が設けられており、ねじ43を締めることによってDINレール3に対して固定可能となっている。
【0023】
通信ユニット2の右側面に設けられた投光素子23は第1のセンサ1の受光素子11と対向する位置に配されており、透孔13と対向する位置に受光素子24が設けられている。また、終端ユニット4の左側面に設けられた中継入力部に相当する受光素子44が第4のセンサ1の投光素子12と対向する位置に配されており、透孔13と対向する位置に中継出力部に相当する投光素子45が設けられている。終端ユニット4の投光素子45と通信ユニット2の受光素子24との間にはセンサ1の透孔13を介して光軸が形成可能となっている。
【0024】
3.各機器の電気的構成
次に、センサシステムの電気的構成を図2、図6及び図7を参照して説明する。
(1)通信ユニット
まず、通信ユニット2のハウジングには外部通信手段30が設けられており、外部制御機器50から送信されるデータが、この外部通信手段30を介してセンサシステム用集積回路ユニット15に取込まれるように構成されている。外部制御機器50からのデータは、例えば、通信相手のセンサ1を特定するアドレスの入力と、そのセンサ1が実行すべきコマンドを備えた構成とすることができ、通信ユニット2に配置される集積回路ユニット15では、図6、図7にて示すように、外部通信手段30から取り込まれたデータを反映した伝送信号が生成されて送信手段を構成する投光回路66に与えられるようになっている。投光回路66はその伝送信号に基づいて投光素子23に駆動電流を供給して伝送信号を光信号として第1のセンサ1に所定の周期(例えば50μS)で順次送信する。一方、受光素子24に入射した光は受信手段に相当する受光回路65に入力されるようになっている。なお、集積回路ユニット15の具体的な構成、機能については後述する。
【0025】
(2)光ファイバセンサ
各センサ1では、受光素子11で光信号として受けた伝送信号が電気信号に変換され、集積回路ユニット15の受光回路65に与えられる。センサ1に配置される集積回路ユニット15では、自己の検出結果を反映した伝送信号を、投光素子12と共にセンサ間送信手段(本発明の「送信手段」)を構成する投光回路66に送出し、投光回路66から駆動電流を投光素子12に供給して投光させるように機能する。
【0026】
(3)終端ユニット
そして、終端ユニット4の中継入力部に相当する受光素子44に入射した光は受光回路46にてディジタル信号に変換された後、信号増幅機能を持った中継アンプ48を介して投光回路47に送出される。投光回路47では信号に基づいて中継出力部に相当する投光素子45に駆動電流を供給して投光素子45から光を投光させる。これにより各センサ1間を伝送されてきた伝送信号が終端ユニット4から通信ユニット2に返送される。なお、投光素子45の出力はセンサ1の投光素子12よりも強く設定されている。
【0027】
次に、センサシステム用集積回路ユニット15の構成について、図3ないし図7を参照しつつ説明する。
図3は集積回路ユニット15の電気的構成の概要を示すブロック図である。
複数のセンサユニット1及び通信ユニット2にそれぞれ、特定用途向け集積回路(ASIC)からなるセンサシステム用集積回路ユニット(以下、集積回路ユニットともいう)15が設けられている。このセンサシステム用集積回路ユニット15は、センサユニット(ここでは光ファイバセンサ1)に内蔵される場合に設定されるセンサユニットモードと、通信ユニット2に内蔵される場合に設定される通信ユニットモードとの切り換えを行うモード切換手段を備えている。このモード切換手段により、内蔵されるユニットに応じてセンサユニットモード又は通信ユニットモードのうちのいずれかのモードに設定可能に構成されている。
【0028】
具体的には、集積回路ユニット15に設けられた所定端子Tが、通信ユニット2に配置される場合に、所定電圧レベル(ここではHレベル)に設定され、センサユニット(光ファイバセンサ1)に設定される場合には、通信ユニット2に配置される場合とは異なる電圧レベル(ここではLレベル)に設定されるように構成されており、この端子Tがモード切換手段として機能している。受信処理手段は、この端子Tの電圧レベルに応じて、通信ユニット用の回路又はセンサユニット用の回路のいずれかとして機能するように構成されている。
【0029】
集積回路ユニット15は、センサユニット用制御手段と通信ユニット用制御手段とを備えた構成をなしており、設定されるモードに応じて(ここでは端子Tの電圧レベルに応じて)、いずれかの制御手段が機能するように構成されている。図4はセンサユニット(光ファイバセンサ1)の構成を概念的に示しており、図5は集積回路ユニット15がセンサユニット(光ファイバセンサ1)に用いられる場合の要部構成を概念的に示している。センサユニット用制御手段は、モード切換手段(即ち端子T)によりセンサユニットモードに設定された場合において、センサ部(受光部18)から出力されるアナログ信号に基づいて被検出物を検出するよう制御を行い、一方、受信手段(受光素子11)にて受信された隣接するセンサユニット又は通信ユニット2からのデータを取り込むと共に、その取り込んだデータに基づき、送信手段(投光素子12)より隣接するセンサユニットに対してデータ送信するように制御を行う構成をなしている。また、集積回路ユニット15の内部には、表示手段19(図2、図4参照)における表示を制御するための図示しない出力回路を備えており、センサの駆動状態や検出結果等を表示可能に構成されている。
【0030】
上記のような被検出部の検出及びセンサユニットに対するデータ送信を行うセンサユニット用制御手段は、本実施形態では、図4及び図5にて示すように、センサ部(受光部18)から出力されるアナログ信号に基づいて被検出物の検出を行う検出手段と、受信手段(受光素子11)にて受信された隣接するセンサユニットからの伝送データを取り込み、この取り込んだデータに基づき、送信手段(投光素子12)により隣接するセンサユニットに対してデータ送信を行う送受信制御手段によって構成されている。ここでは図5(A)に示すように、投光駆動手段61及び判別手段62によって検出手段が構成されている。
【0031】
さらに、複数のセンサユニット間(即ち光ファイバセンサ1の間)で伝送される伝送データは、各センサユニット(各光ファイバセンサ1)に対する制御信号と、その制御信号に対する各センサユニットからの応答信号とを含んで構成されている。図5(B)にて示すように、送受信制御手段は、受信手段(受光素子11)での受光量に応じた受光信号を出力する受光回路65と、送信されてきた伝送データから制御信号を検出し、この制御信号に基づく制御処理を行う受信処理手段67(受信処理回路)と、この受信処理手段67による制御処理結果に基づく応答信号を、送信手段(投光素子12)より送信させる送信処理手段68(送信処理回路)と投光回路66(投光素子12を投光させるための投光駆動信号を生成する回路)とを備えた構成をなしている。本実施形態の例では、各光ファイバセンサ1は、伝送データに含まれる制御信号が自己に対する制御命令を有する場合、その命令内容を判別して実行するといった処理を受信処理手段67にて行う。逆に自己に関係のない伝送データの場合は、そのまま次のユニットに送信するように受信処理手段67にて処理がなされる。
【0032】
次に、センサシステム用集積回路ユニット15が通信ユニット2に配置される場合について説明する。
図6は、通信ユニット2の構成を概念的に示しており、図7では、集積回路ユニット15が通信ユニットに用いられる場合の処理の流れについて概念的に示している。通信ユニット用制御手段は、モード切換手段(即ち端子T(図3)の電圧レベル)によって通信ユニットモードに設定された場合に、外部通信手段30により受信された外部制御機器50からのデータを取り込むと共に、この取り込んだデータに基づき、送信手段(投光素子12)より隣接するセンサユニットに対してデータ送信するように制御を行い、他方、受信手段(受光素子11)にて受信された隣接するセンサユニットからのデータを取り込むと共に、この取り込んだデータに基づいて外部通信手段30より外部制御機器50に対してデータ送信するように制御を行う構成をなしている。
【0033】
また、図7(B)に示すように、通信ユニット用制御手段は、外部通信手段30により受信された外部制御機器50からのデータを取り込み、他方、外部通信手段30より外部制御機器50に対してデータ送信するように、この外部通信手段30との間で通信制御を行う外部通信制御手段を備えており、ここでは、受信処理手段67及び送信処理手段68が外部通信制御手段として機能するように構成されている。
【0034】
具体的には、送受信制御手段の受信処理手段67はセンサユニットのデータ信号を受信処理する機能と共に、外部通信の際の送信処理する機能を併せ持っており、送信処理手段68は、センサユニットのデータ信号を送信処理する機能と共に、外部通信の際の受信処理する機能を併せ持っている。受信処理手段67は、端子Tが通信ユニット用の電圧レベルに設定されている場合に、図7に示すように外部通信の際の送信処理(即ち、受光回路からのデータを取り込む処理及び外部通信手段に対する制御処理)を行うように機能し、逆に、センサユニット用の電圧レベルに設定されている場合には、このように機能せずに、図5(B)のように機能することとなる。送信処理手段68も同様であり、端子Tが通信ユニット用の電圧レベルに設定されている場合には、外部通信手段30からのデータに基づいて送信手段(投光素子12)から伝送データを送信するように制御処理を行い、逆に端子Tがセンサユニット用の電圧レベルに設定されている場合には、受信処理手段67からのデータに基づいて送信手段(投光素子12)から伝送データを送信するように制御処理を行うように回路構成されている。
【0035】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、センサの例として光ファイバセンサを例示したが、これ以外のセンサ、例えば、磁気式、超音波式、圧力式など各種の検出センサシステムに本発明を適用して同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るセンサシステムの外観を示す斜視図
【図2】センサシステムの内部構成を例示するブロック図
【図3】センサシステム用集積回路ユニットの内部構成について概念的に例示するブロック図
【図4】センサユニットの電気的構成を概念的に例示するブロック図
【図5】センサシステム用集積回路ユニットがセンサユニットに用いられる場合のデータの流れについて概念的に説明する説明図
【図6】通信ユニットの電気的構成を概念的に例示するブロック図
【図7】センサシステム用集積回路ユニットが通信ユニットに用いられる場合のデータの流れについて概念的に説明する説明図
【符号の説明】
1…光ファイバセンサ(センサユニット)
15…センサシステム用集積回路ユニット
11…投光素子(送信手段)
12…受光素子(受信手段)
17…投光部(センサ部)
18…受光部(センサ部)
30…外部通信手段
50…外部制御機器
61…投光駆動手段(検出手段)
62…判別手段(検出手段)
65…受光回路(送受信制御手段)
66…投光回路(送受信制御手段)
67…受信処理手段(送受信制御手段、外部通信制御手段)
68…送信処理手段(送受信制御手段、外部通信制御手段)

Claims (4)

  1. データ伝送のための送信手段及び受信手段と、被検出物の検出状態に応じたアナログ信号を出力するセンサ部とを有し、互いに隣接配置される複数のセンサユニットと、
    データ伝送のための送信手段及び受信手段と、前記センサユニットと所定の外部制御機器との間でデータ伝送を行う外部通信手段とを有する通信ユニットとを備えたセンサシステムであって、
    前記複数のセンサユニット及び前記通信ユニットにそれぞれ、特定用途向け集積回路(ASIC)からなるセンサシステム用集積回路ユニットが設けられており、
    このセンサシステム用集積回路ユニットは、
    前記センサユニットに内蔵される場合に設定されるセンサユニットモードと、前記通信ユニットに内蔵される場合に設定される通信ユニットモードとの切り換えを行うモード切換手段を備えると共に、このモード切換手段により、内蔵されるユニットに応じて前記センサユニットモード又は前記通信ユニットモードのうちのいずれかのモードに設定可能に構成されており、
    前記モード切換手段により前記センサユニットモードに設定された場合に、前記センサ部から出力されるアナログ信号に基づいて前記被検出物の検出を行う一方、前記受信手段にて受信された隣接するセンサユニット又は通信ユニットからのデータを取り込むと共に、その取り込んだデータに基づき、前記送信手段より隣接するセンサユニット又は前記通信ユニットに対してデータ送信するように制御を行うセンサユニット用制御手段と、
    前記モード切換手段によって前記通信ユニットモードに設定された場合に、前記外部通信手段により受信された前記外部制御機器からのデータを取り込むと共に、この取り込んだデータに基づき、前記送信手段より隣接するセンサユニットに対してデータ送信するように制御を行い、他方、前記受信手段にて受信された隣接するセンサユニットからのデータを取り込むと共に、この取り込んだデータに基づいて前記外部通信手段より前記外部制御機器に対してデータ送信するように制御を行う通信ユニット用制御手段とを備えることを特徴とするセンサシステム。
  2. 複数のセンサユニット間で伝送される前記伝送データは、各センサユニットに対する制御信号及び各センサユニットからの応答信号を含み、前記センサユニット用制御手段は、前記受信手段で受信した前記伝送データから前記制御信号を検出し、この制御信号に基づく制御処理を行う受信処理手段と、
    この受信処理手段による制御処理結果に基づいて応答信号が生成された場合に、この応答信号に基づく新たな伝送データを前記送信手段より送信させる送信処理手段によって構成されることを特徴とする請求項1に記載のセンサシステム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたセンサユニット。
  4. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された通信ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007272828A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Sunx Ltd センサシステムにおける報知方法、センサシステム、及びセンサユニット
JP2009110372A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Sunx Ltd 通信ユニット及びセンサシステム

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