JP2005050029A - センサシステム及びそのセンサユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送エラー発生を確実に伝達しつつ高速制御を行うことが可能なセンサシステム及びそのセンサユニットを提供する。
【解決手段】各センサ1における下位のセンサ1への伝送信号の送信タイミングは、上位のセンサ1からの伝送信号の受信完了前から開始される。また、例えば第2のセンサ1で伝送エラーが発生したときには、不正規のCRC信号が付加された伝送信号が第3のセンサ1に与えられ、この第3のセンサ1でも伝送エラーありと判定され、同じく不正規のCRC信号が付加された伝送信号が第4のセンサ1に送信されていく。そして、第5のセンサ1から第16のセンサ1まで同じように伝送エラーありとの判定がされ、終端ユニット4に伝送エラーが発生したことを確実に伝達することができる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数台のセンサユニットを備えて、伝送信号が各センサユニット間で順番に受け渡されていく、いわゆるバケツリレー方式でデータ伝送を行うセンサシステム及びそのセンサユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数台のセンサユニットが予め順番で隣接配置され、各センサユニットは、上位のセンサユニットからの伝送信号を受信し、下位のセンサユニットに伝送信号を送信する、いわゆるバケツリレー方式でデータ伝送を行うセンサシステムがある。そして、この種のセンサシステムには、下記特許文献1に開示された技術のように、各センサユニットにおいて受け取った伝送信号の伝送エラーを判定するものがある。
【0003】
具体的には、伝送信号は、例えば各センサユニットの検出結果等が反映されるデータ群信号、その後に、データ群信号に基づき当該伝送信号を受信したセンサユニットで生成されるチェック・サム信号が付加されたデータ構造となっている。各センサユニットは、上位のセンサユニットから伝送信号を受信し、その後に、当該伝送信号のデータ群信号及びチェック・サム信号に基づいて伝送エラーの判定を行う。そして、その判定結果において伝送エラーが発生していないことを条件に、上記データ群信号に例えば自己の検出結果を反映して更新されるとともに、その更新後のデータ群信号に対応するチェック・サム信号が付加された伝送信号を、次の周期の伝送信号の受信を待って下位のセンサユニットに送信するようになっている。
このような構成であれば、伝送エラーが発生した伝送信号がそのまま下位のセンサユニットに与えられるといった事態を回避することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−222786公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の構成では、上位のセンサユニットからの伝送信号の受信が完了し、伝送エラー判定を実行した後に、各センサユニットでの検出結果が反映された伝送信号を、下位のセンサユニットに送信する構成になっている。従って、例えば上記特許文献1のように16台のセンサユニットを備えたものでは、全センサユニットの検出結果が反映された伝送信号が外部機器に出力されるまでには少なくとも各センサユニットでの受信周期の16倍の時間がかかってしまい、センサシステムの高速制御に支障を来たす結果になる。
【0006】
確かに、これを解決するために、伝送エラー判定前から下位のセンサユニットへの送信動作を開始させて高速制御を行う構成も考えられるが、これでは、上述したように伝送エラーが発生した伝送信号が下位のセンサユニットに送信されてしまう。しかも、下位のセンサユニットでは、伝送信号の送信動作時において未だ伝送エラー判定がされていない以上、上位のセンサユニットから受信した伝送信号にそれに対応するチェック・サム信号を反映して次に下位のセンサユニットに与えてしまうので、これ以降の下位側のセンサユニットでは伝送エラー発生なしとの判定がされてしまい外部機器に伝送エラー発生が伝達されないという問題が考えられる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、伝送エラー発生を確実に伝達しつつ高速制御を行うことが可能なセンサシステム及びそのセンサユニットを提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るセンサシステムは、被検出物体の検出状態に応じた検出動作を行うセンサユニットを複数台備えてなるセンサシステムであって、各センサユニットには、他のセンサユニットからの伝送信号を受信する受信手段と、他のセンサユニットとは異なる他のセンサユニットへ伝送信号を送信する送信手段とが備えられ、複数台のセンサユニット間で伝送信号が順番に受け渡されていくよう構成されたセンサシステムにおいて、伝送信号は、伝送順に、同期信号と、各センサユニットにおける検出動作の検出結果が反映されるデータ群信号と、そのデータ群信号の伝送エラーを判定するためのチェック信号とが並べられて構成され、各センサユニットには、受信手段で受信された伝送信号から同期信号を検知する同期信号検知手段と、同期信号検知手段で検知された同期信号に基づくタイミングで、伝送信号からデータ群信号及びチェック信号を取得して、それらに基づきデータ群信号の伝送エラーを判定する伝送エラー判定手段と、同期信号検知手段で検知された同期信号に基づくタイミングで、伝送信号のデータ群信号に対して自己の検出動作の検出結果を反映させるデータ群更新手段と、伝送エラー判定手段にてエラー判定がされていないことを条件に、データ群更新手段で更新されたデータ群に対応する正規のチェック信号を生成する一方で、伝送エラー判定手段にてエラー判定がされたことを条件に、正規のチェック信号とは異なる不正規なチェック信号を生成するチェック信号生成手段とが備えられ、同期信号、及び、データ群更新手段にて更新されたデータ群信号に、チェック信号生成手段で生成されたチェック信号を付加してなる伝送信号の送信手段による送信動作を、受信手段による受信動作完了以前から開始するよう構成されているところに特徴を有する。
【0009】
請求項2の発明に係るセンサユニットは、被検出物体の検出状態に応じた検出動作を行うとともに、他のセンサユニットからの伝送信号を受信する受信手段と、他のセンサユニットとは異なる他のセンサユニットへ伝送信号を送信する送信手段とを備えたセンサユニットにおいて、伝送信号は、伝送順に、同期信号と、各センサユニットにおける検出動作の検出結果が反映されるデータ群信号と、そのデータ群信号の伝送エラーを判定するためのチェック信号とが並べられて構成され、受信手段で受信された伝送信号から同期信号を検知する同期信号検知手段と、同期信号検知手段で検知された同期信号に基づくタイミングで、伝送信号からデータ群信号及びチェック信号を取得して、それらに基づきデータ群信号の伝送エラーを判定する伝送エラー判定手段と、同期信号検知手段で検知された同期信号に基づくタイミングで、伝送信号のデータ群信号に対して自己の検出動作の検出結果を反映させるデータ群更新手段と、伝送エラー判定手段にてエラー判定がされていないことを条件に、データ群更新手段で更新されたデータ群に対応する正規のチェック信号を生成する一方で、伝送エラー判定手段にてエラー判定がされたことを条件に、正規のチェック信号とは異なる不正規なチェック信号を生成するチェック信号生成手段とが備えられ、同期信号、及び、データ群更新手段にて更新されたデータ群信号に、チェック信号生成手段で生成されたチェック信号を付加してなる伝送信号の送信手段による送信動作を、受信手段による受信動作完了以前から開始するよう構成されているところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】
本発明の構成によれば、各センサユニットは、他のセンサユニット(例えば上位のセンサユニット)から受けた伝送信号(以下「受信伝送信号」)からデータ群信号と、チェック信号とを取り込んで伝送エラー判定を行う。そして、伝送エラーが発生していないと判定したときには、データ群更新手段で更新されたデータ群に、それに対応する正規のチェック信号を付加してなる伝送信号を異なる他のセンサユニット(例えば下位のセンサユニット)に送信する。一方、伝送エラーが発生したと判定したときには、データ群更新手段で更新されたデータ群に、上記正規のチェック信号とは異なる不正規のチェック信号を付加してなる伝送信号を異なる他のセンサユニット(例えば下位のセンサユニット)に送信する。従って、この伝送信号を受ける下位のセンサユニットにおいても伝送エラー発生との判定結果となり、同じように不正規のチェック信号が付加された伝送信号を次に下位のセンサユニットに送信するように動作する。つまり、一センサユニットで発生した伝送エラーを下位側のセンサユニットを介して確実に伝送することができるのである。
【0011】
しかも、このような構成であれば、伝送信号のうち少なくとも同期信号及びデータ群信号については伝送エラー判定動作前から次のセンサユニットへの送信を開始することが可能になり、伝送エラー判定後に伝送信号の送信動作を開始する従来のものに比べてより速いセンサシステム制御を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係るセンサシステムについて図1ないし図5によって説明する。尚、図1において矢印Aの方向を前方、矢印Bの方向を右方向とする。
【0013】
1.センサシステム全体の概要構成
本実施形態のセンサシステムは、同一構造の16台の光ファイバセンサ1(図1及び図2ではそのうちの4台のみ図示。本発明の「センサユニット」に相当)を備えて構成され、各光ファイバセンサ1は、そこから導出された光ファイバFの先端を検出領域に向けた状態で互いに隣接配置され、検出領域内における被検出物体の有無に応じた検出動作を行う。そして、センサシステムは、通信ユニット2からの送信された伝送信号に例えば各光ファイバセンサ1での検出結果などを反映させつつ、一端側に位置する光ファイバセンサ1から他端側に位置する光ファイバセンサ1へと順番に受け渡しいく、いわゆるバケツリレー方式でデータ伝送(シリアル伝送)を行うようになっている。
なお、以下の説明において、光ファイバセンサ1全体を指す場合にはセンサ1と称し、個々の光ファイバセンサ1を指す場合には、左方の光ファイバセンサ1から第1のセンサ1、第2のセンサ1、第3のセンサ1、第4のセンサ1と称する。
【0014】
2.各機器の外部構成
(1)光ファイバセンサ
図1に示すように、各センサ1は箱状をなし、前面に設けられたファイバ挿入孔に光ファイバFの先端が挿入されており、一方、背面には図示しない制御ユニットから連なるケーブルのコネクタCが接続されている。また、センサ1の右側面には出力側カプラに相当する投光素子12が設けられ、左側面には入力側カプラに相当する受光素子11が設けられており、前部下端近傍には左右側面を貫く角型の透孔13が形成されている。また、下面にはセンサ1の並び方向に沿ってアリ溝(底面側よりも開口側の方が幅狭になっている溝)を形成してなる挟持部(図1では終端ユニット4に隠れており図示せず)が設けられている。
センサ1は取付レールに相当する周知のDINレール3の溝内に上記挟持部を通すことによって装着されており、それぞれが密接して相隣接するセンサ1の投光素子12及び受光素子11が対向した状態となっている。
【0015】
(2)通信ユニット及び終端ユニット
第1及び第4のセンサ1の側方には同じく箱状をなす通信ユニット2及び終端ユニット4が配置されている。この通信ユニット2にはセンサ1の挟持部と同一形状の挟持部(図示せず)が設けられ、この挟持部にDINレール3を通して装着されている。また、上下側面間を貫通して形成された2つのねじ孔21が設けられ、これに螺合するねじ22が設けられており、ねじ22を締め付けることによって挟持部とねじ22先端とでDINレール3を挟み込み、DINレール3に対して固定可能となっている。終端ユニット4にも同じく挟持部41、ねじ孔42及びねじ43が設けられており、ねじ43を締めることによってDINレール3に対して固定可能となっている。
【0016】
通信ユニット2の右側面に設けられた出力側カプラに相当する投光素子23は第1のセンサ1の受光素子11と対向する位置に配されており、透孔13と対向する位置に入力側カプラに相当する受光素子24が設けられている。また、終端ユニット4の左側面に設けられた中継入力部に相当する受光素子44が第4のセンサ1の投光素子12と対向する位置に配されており、透孔13と対向する位置に中継出力部に相当する投光素子45が設けられている。終端ユニット4の投光素子45と通信ユニット2の受光素子24との間にはセンサ1の透孔13を介して光軸が形成可能となっている。
【0017】
3.各機器の電気的構成
次に、センサシステムの電気的構成を図2を参照して説明する。
(1)通信ユニット
まず、通信ユニット2のハウジングには設定操作部20が設けられており、ここに設けた設定スイッチを操作することによって通信相手のセンサ1を特定するアドレスの入力と、そのセンサ1が実行すべきコマンドを入力することができる。この設定スイッチのスイッチ状態はCPU25に取込まれ、ここで伝送信号を生成して、投光素子23と共に通信ユニット側送信手段を構成する投光回路26に与えられる。投光回路24はその伝送信号に基づいて投光素子23に駆動電流を供給して伝送信号を光信号として第1のセンサ1に所定の周期(例えば50μS)で順次送信する。一方、受光素子24に入射した光は通信ユニット側受信手段に相当する受光回路27を介してCPU25に入力されるようになっている。
【0018】
(2)光ファイバセンサ
各センサ1では、受光素子11で光信号として受けた伝送信号が電気信号に変換され、この受光素子11と共にセンサ間受信手段(本発明の「受信手段」)を構成する受光回路14にてデジタル信号に変換されてCPU15に与えられる。
CPU15では、後述するソフトウエア的構成の説明で明らかになるように、伝送信号に含まれる同期信号に基づいて検出動作や伝送エラー判定等を実行したり、コマンドデータに基づいて各種処理を実行したりする。そして、自己の検出結果を反映した伝送信号を、投光素子12と共にセンサ間送信手段(本発明の「送信手段」)を構成する投光回路16に送出し、投光回路16から駆動電流を投光素子12に供給して投光させる。
【0019】
(3)終端ユニット
そして、終端ユニット4の中継入力部に相当する受光素子44に入射した光は受光回路46にてディジタル信号に変換された後、信号増幅機能を持った中継アンプ48を介して投光回路47に送出される。投光回路47では信号に基づいて中継出力部に相当する投光素子45に駆動電流を供給して投光素子45から光を投光させる。これにより各センサ1間を伝送されてきた伝送信号が終端ユニット4から通信ユニット2に返送される。なお、投光素子45の出力はセンサ1の投光素子12よりも強く設定されている。
【0020】
4.ソフトウエア的構成
(1)伝送信号のデータ構造
図3には、本実施形態の伝送信号のデータ構造が図示されている。伝送信号は、同期信号を先頭として、データ群信号、CRC(サイクリック・リダンダンシ・チェック)信号、エンド信号の順に並べられたシリアル信号である。このうちデータ群信号はそれぞれ例えば16bitの第1データ群信号と第2データ群信号とからなる。第2データ群信号は、16台の各センサに対応して、それらに割り付けられたアドレス番号順に1bitずつそれぞれのセンサ1での検出結果が反映されるようになっている(例えば検出物体ありの場合「1」、なしの場合「0」)。
【0021】
これに対して、第1データ群信号は、各種の「コマンド情報(例えば検出動作における閾値の再設定、タイマ切換、受光量のモニタリング、入光状態でオン信号を出力するパターンと遮光状態でオン信号を出力するパターンの切換設定(L/L ON切換)などを指示するコマンド)」や、そのコマンド実行により各センサ1から得られる「取得情報(受光量、閾値に対する受光量の相対値または比など)」と、その対象となるセンサ1の「アドレス番号」等が反映される信号である。ここで、本実施形態では、この第1データ群信号は16bitで構成されているが、各センサ1へ伝送すべき情報量が16bit内に収まらないこともあり得る。また、これらのコマンド情報や取得情報は、第2データ群に反映される検出結果などに比べて、伝送信号の毎周期ごとに情報のやり取りを行う必要性(優先度)は低い。
【0022】
そこで、本実施形態では、第1データ情報は、それぞれ8bitの「フレーム情報信号」と「コマンド/データ情報信号」とに分かれている。そして、伝送すべき例えば16bitからなる「コマンド情報(例えば閾値の再設定コマンドデータ)」や「取得情報(例えば特定センサ1の受光量データ)」を例えば8bit毎に2分割して2周期に分けて反映させるとともに、フレーム情報信号に、分割されたどの組の情報かを識別する識別データ(例えば「コマンド情報の前半」「コマンド情報の後半」「取得情報の前半」「取得情報の後半」のいずれであるかを示す識別データ)と、どのセンサと情報のやり取りを実行するかのアドレス番号データとが反映されている。なお、上記「コマンド情報」や「取得情報」が16bit以外の場合には、そのbit数を「コマンド/データ情報信号」に確保されたbit数で割った値で、「コマンド情報」や「取得情報」を分割して複数周期に分けてデータ伝送することになる。例えば、本実施形態において「コマンド情報」や「取得情報」が32bitであれば、「コマンド/データ情報信号」に確保された8bitで割ると4となり、当該「コマンド/データ情報信号」を4分割して4周期に分けてデータ伝送することになる。
即ち、被検出物体の高速検出を実現すべく第2データ群については1周期内で全センサ1での検出結果を伝送信号に反映させる一方で、比較的優先度が低いコマンド情報や取得情報については、複数の周期に分けて各センサ1とのデータのやり取りを実行するのである。
【0023】
(2)センサのCPUの動作
図4には、各センサ1のCPU15で実行される制御内容を示す機能的ブロック図である。また、図5は、各センサ1における伝送信号の受信、送信及び各処理の実行タイミングを示すタイムチャート図である。なお、図5では第1〜第4のセンサ1についてのみ図示されている。
【0024】
まず、各センサのCPU15は、通信ユニット2の所定のコマンドを受けることによってアドレス設定手段(図4には図示せず)として機能する。具体的には、通信ユニット2からアドレス設定のコマンドデータ及びアドレス番号「0」を含む伝送信号が送られると、第1のセンサ1のCPU15は、上記アドレス番号「0」に1を加えた「1」を自己のアドレス番号として設定し、そのアドレス番号を「1」に更新した伝送信号を第2のセンサ1に送信する。そして、第2のセンサ1では、受けたアドレス番号「1」に1を加えた「2」を自己のアドレス番号として設定し、それを反映させた伝送信号を第3のセンサ1に送信する。こうして第16のセンサまで同様の処理が実行されることにより、第1のセンサ1から第16のセンサ1まで順番にアドレス番号「1」〜「16」が自動で設定されるようになっている。なお、このような自動設定を実行することなく、各センサに例えばディップスイッチを設けて各センサ1毎に作業者が手動でアドレス設定を行う構成であってもよい。
【0025】
さて、図4に示すように、CPU15は、受光回路14にてデジタル信号に変換された伝送信号を受けると、伝送信号読取手段30として機能し、受信した伝送信号を順次読み込む。そして、その伝送信号の先頭に位置する同期信号の立ち上がりに同期して検出手段31として機能する。具体的には、投光部17から光を投光して光ファイバFを介して検出領域に光を照射し、検出領域からの光を受光部18にてデジタル信号に変換して取り込み、この受光量データと現在設定されている閾値とを比較して検出物体の有無を判断する検出動作を行なう。
【0026】
続いて、CPU15はデータ群更新手段32として機能し、検出手段31における検出結果を、第2データ群のうち自己のアドレスと同一順位のデータ位置(例えば、第1のセンサであれば第2データ群の領域のうち先頭の1bit目、第16のセンサであれば最後の16bit目)に反映させてデータ群を更新する。例えば検出物体ありの場合「1」、ない場合「0」とする。なお、この更新処理は、図5に示すように、検出手段31の検出動作実行後であって、CPU15が伝送信号のうち第2データ群信号の受信している最中から実行を開始するようになっている。例えば第2データ群信号のうち自己のアドレス番号に対応するデータ位置を検知した時点に同期して検出結果を反映させるようにしてもよい。
【0027】
また、CPU15が伝送信号のCRC信号を受信すると、CRC実行手段33として機能し、受信した伝送信号に含まれる、更新前のデータ群及びCRC信号にもとづいて伝送エラーが発生していないかの判定を行う。次いで、CRC生成手段34として機能する。即ち、CRC実行手段33による判定結果に応じたCRC信号を生成する。より具体的には、CRC実行手段33において伝送エラーなしと判定されたときには、データ群更新手段32にて更新された更新後データ群に基づき公知のCRC算出式によって求められる余りをCRC信号(正規のCRC信号)として生成する。一方、CRC実行手段33において伝送エラーありと判定されたときには、データ更新手段32にて更新された更新後データ群に基づき求められる上記正規のCRC信号とは異なる不正規のCRC信号を生成する。
【0028】
また、CPU15は、送信制御手段35としても機能する。即ち、図5に示すように、伝送信号読取手段30でデータ群を受信している最中であって、CRC実行手段33の実行前から、同期信号に続いて更新後のデータ群信号を投光回路16に送り始めて、CRC生成手段34にてCRC信号が生成された後に、そのCRC信号を送るように送信タイミングが設定されている。なお、本実施形態では、各信号の送信タイミングは、伝送信号読取手段30にて同期信号が検知された時点からカウントされて各信号の送信開始タイミングが設定されている。
【0029】
5.本実施形態の効果
このような構成によれば、各センサ1における下位のセンサ1への伝送信号の送信タイミングは、上位のセンサ1からの伝送信号の受信完了前から開始される。従って、伝送信号の受信が完了して伝送エラー判定後、次の伝送信号の受信タイミングを待って下位のセンサへの伝送信号の送信動作を開始する従来のものに比べて、短い時間で全センサ1における検出結果が反映された伝送信号を終端ユニット4に送ることができ、もってセンサシステム全体の高速制御が可能になる。
【0030】
しかも、例えば第2のセンサ1で伝送エラーが発生したときには、不正規のCRC信号が付加された伝送信号が第3のセンサ1に与えられ、この第3のセンサ1でも伝送エラーありと判定され、同じく不正規のCRC信号が付加された伝送信号が第4のセンサ1に送信されていく。そして、第5のセンサ1から第16のセンサ1まで同じように伝送エラーありとの判定がされ、終端ユニット4に伝送エラーが発生したことを確実に伝達することができる。なお、本実施形態では、終端ユニット4においても伝送エラーのCRC判定動作が行われ、ここで伝送エラーありと判定されたときには、そのときに受けた伝送信号をクリア、或いはその後の処理に使用しないようになっている。
【0031】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、上記実施形態では、「チェック信号」としてCRC信号としたが、これに限らず、例えば四則演算の加算によるチェック・サム信号や、パリティ・チェック用のパリティ信号であってもよい。
【0032】
(2)上記実施形態では、各センサ1における検出動作は、伝送信号の同期信号に基づくタイミングで実行する構成としたが、同期信号とは無関係に、各センサユニット毎に定められたタイミングで実行する構成であってもよい。
(3)本発明でいう「データ群信号」には、各センサユニットの検出結果だけでなく、例えば上記実施形態のようにフレーム情報やコマンド/データ情報等を含んだ構成であってもよい。
【0033】
(4)上記実施形態では、光ファイバセンサを例に挙げて説明したが、光ファイバを備えない光電センサであってもよく、また、磁気式、超音波式、圧力式など各種の検出センサシステムに本発明を適用して同様の効果を得ることができる。
(5)上記実施形態では、各センサユニットに設けられた送信手段及び受信手段は、投光素子12及び投光回路16、受光素子11及び受光回路14で構成し、センサユニット間のデータ伝送を行う構成としたが、勿論、各センサ間を光ファイバで繋げてこの光ファイバを介してデータ伝送を行う構成であってもよい。
更に、このような光通信に限らず、各センサユニットをケーブル電線で繋いで電気信号によってデータ伝送を行う構成であってもよい。
【0034】
(6)上記実施形態では、本発明の「検出結果」として各センサ1における受光量と閾値との比較結果(被検出物体の有無)としたが、これに限らず、各センサ1の受光部18からの受光量(検出量)であってもよい。なお、この場合、例えば第2データ群に対して16bit以上のデータ長を確保するか、或いは、16台より少ないセンサ1でシステムを構成する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るセンサシステムの外観を示す斜視図
【図2】センサシステムの内部構成を示すブロック図
【図3】伝送信号のデータ構造を示す模式図
【図4】センサのCPUの制御動作を示す機能的ブロック図
【図5】各センサでの受信、各種処理及び送信のタイミングを示すタイムチャート図
【符号の説明】
1…光ファイバセンサ(センサユニット)
11…受光素子
12…投光素子
14…受光回路
15…CPU
16…投光回路
17…投光部
18…受光部
30…伝送信号読取手段
31…検出手段
32…データ群更新手段
33…CRC実行手段(伝送エラー判定手段)
34…CRC生成手段(チェック信号生成手段)
35…送信制御手段
F…光ファイバ

Claims (2)

  1. 被検出物体の検出状態に応じた検出動作を行うセンサユニットを複数台備えてなるセンサシステムであって、
    前記各センサユニットには、他のセンサユニットからの伝送信号を受信する受信手段と、前記他のセンサユニットとは異なる他のセンサユニットへ伝送信号を送信する送信手段とが備えられ、前記複数台のセンサユニット間で前記伝送信号が順番に受け渡されていくよう構成されたセンサシステムにおいて、
    前記伝送信号は、伝送順に、同期信号と、各センサユニットにおける検出動作の検出結果が反映されるデータ群信号と、そのデータ群信号の伝送エラーを判定するためのチェック信号とが並べられて構成され、
    前記各センサユニットには、前記受信手段で受信された伝送信号から前記同期信号を検知する同期信号検知手段と、
    前記同期信号検知手段で検知された同期信号に基づくタイミングで、前記伝送信号から前記データ群信号及び前記チェック信号を取得して、それらに基づき前記データ群信号の伝送エラーを判定する伝送エラー判定手段と、
    前記同期信号検知手段で検知された同期信号に基づくタイミングで、前記伝送信号の前記データ群信号に対して自己の検出動作の検出結果を反映させるデータ群更新手段と、
    前記伝送エラー判定手段にてエラー判定がされていないことを条件に、前記データ群更新手段で更新されたデータ群に対応する正規のチェック信号を生成する一方で、前記伝送エラー判定手段にてエラー判定がされたことを条件に、前記正規のチェック信号とは異なる不正規なチェック信号を生成するチェック信号生成手段とが備えられ、
    同期信号、及び、前記データ群更新手段にて更新されたデータ群信号に、前記チェック信号生成手段で生成されたチェック信号を付加してなる伝送信号の前記送信手段による送信動作を、前記受信手段による受信動作完了以前から開始するよう構成されていることを特徴とするセンサシステム。
  2. 被検出物体の検出状態に応じた検出動作を行うとともに、他のセンサユニットからの伝送信号を受信する受信手段と、前記他のセンサユニットとは異なる他のセンサユニットへ伝送信号を送信する送信手段とを備えたセンサユニットにおいて、
    前記伝送信号は、伝送順に、同期信号と、各センサユニットにおける検出動作の検出結果が反映されるデータ群信号と、そのデータ群信号の伝送エラーを判定するためのチェック信号とが並べられて構成され、
    前記受信手段で受信された伝送信号から前記同期信号を検知する同期信号検知手段と、
    前記同期信号検知手段で検知された同期信号に基づくタイミングで、前記伝送信号から前記データ群信号及び前記チェック信号を取得して、それらに基づき前記データ群信号の伝送エラーを判定する伝送エラー判定手段と、
    前記同期信号検知手段で検知された同期信号に基づくタイミングで、前記伝送信号の前記データ群信号に対して自己の検出動作の検出結果を反映させるデータ群更新手段と、
    前記伝送エラー判定手段にてエラー判定がされていないことを条件に、前記データ群更新手段で更新されたデータ群に対応する正規のチェック信号を生成する一方で、前記伝送エラー判定手段にてエラー判定がされたことを条件に、前記正規のチェック信号とは異なる不正規なチェック信号を生成するチェック信号生成手段とが備えられ、
    同期信号、及び、前記データ群更新手段にて更新されたデータ群信号に、前記チェック信号生成手段で生成されたチェック信号を付加してなる伝送信号の前記送信手段による送信動作を、前記受信手段による受信動作完了以前から開始するよう構成されていることを特徴とするセンサユニット。
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