JP2005070085A - 画像形成装置 - Google Patents

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Takuo Nada
卓生 名田
Atsushi Numagami
敦 沼上
Tomohide Katsumata
知英 勝間田
Masanori Yamagata
正典 山縣
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Abstract

【課題】プロセスカートリッジを係止するクリックが、像担持体を回転駆動させるP駆動ユニットに具備されたPカップリングによって作用する長手方向への反力、及びプロセスカートリッジに具備されたシール部材を引き抜く際の引き抜き力に抗する係止力を有する。
【解決手段】プロセスカートリッジが突出してくることを防止するため、ユーザーがプロセスカートリッジを所定の位置まで挿入した際に適度なクリック感が得られるとともに、開閉蓋ユニットを閉めるのに必要な力を軽減し、またプロセスカートリッジを挿入後でも、ユーザーが手でプロセスカートリッジを押さえつけるといった補助無しに、シール部材を容易に引き抜くことが可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタとされる電子写真方式あるいは静電記録方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、各色ごとに現像器と感光体を持つカラー画像形成装置のプロセスカートリッジの挿入においては、装置本体に各色のプロセスカートリッジを記録紙の搬送方向に並べて設置するための開口部が設けてあり、本体の長手方向略全域に構成された案内部材にプロセスカートリッジの長手方向略全域に構成された案内面を摺動させて開口部より挿入する。
【0003】
所定の位置まで挿入すると、像担持体、現像手段、耐電手段の長手方向奥側に配設された駆動連結部であるところのCカップリングと、これらを回転駆動させるための駆動ユニットに構成された駆動連結部であるところのPカップリングが当接する。Pカップリングはバネによって長手方向手前側に向けて付勢されている。プロセスカートリッジの挿入後にCカップリングとPカップリングの爪の位相が合致しない場合、Pカップリングが駆動ユニットに配設されたモーターから駆動力が伝達されて回転することで位相が合致し、バネによる付勢でCカップリングとPカップリングが噛み合う。
【0004】
またPカップリングが設置されている駆動軸とCカップリングに設けられた穴が嵌合することでプロセスカートリッジが保持される。一方、開口部の近傍にはプロセスカートリッジの像担持体軸を保持するための開閉蓋ユニットが開閉可能に配設され、これを閉じることで装置本体に対して像担持体の位置が決定する。
【0005】
また、トナーとキャリヤにより構成される2成分現像剤を用いて像担持体上の静電潜像を顕像化する補給系現像手段においては、現像手段を使用する前に予め所定の比率で混合されたキャリヤとトナー(以下スタート剤と称する)を現像手段に補給することで使用可能となる。そのため、プロセスカートリッジに内包された現像剤封入容器にスタート剤を封止するシール部材が設けられており、プロセスカートリッジを使用する前にシール部材を引き抜くことで現像装置へスタート剤を補給する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、プロセスカートリッジの挿入に際してPカップリングの反力によってプロセスカートリッジが押され開口部から突出する。
この状態で開閉蓋ユニットを閉めるためには、Pカップリングによる反力を各色分合わせた大きな力が必要となり、ユーザー操作性が悪い。
【0007】
また、シール部材を引き抜かずに挿入した場合で、装置本体に装着したままこれを引き抜く際には、ユーザーがプロセスカートリッジを手で押さえながらシール部材を引き抜かなければならず、または装置本体からプロセスカートリッジを引き抜いてシール部材を引き抜き、再び装置本体に挿入しなければならないといった、煩雑な作業をユーザーに要求することになる。
【0008】
本発明では、所定の位置まで挿入されたプロセスカートリッジが、Pカップリングによる反力や、シール部材の引き抜き力によって飛び出さない係止力を有する係止部材を設けることで、プロセスカートリッジが所定の位置まで挿入された際にユーザーに適度なクリック感を与えるとともに、開閉蓋を閉めるために必要な力を軽減し、プロセスカートリッジを挿入したままの状態において、手で補助することなくシール部材を引き抜いてもプロセスカートリッジが飛び出さないようにすることで、ユーザー操作性を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本出願に係る発明の目的を実現する構成は、画像形成装置本体に各色のプロセスカートリッジを記録紙の搬送方向に並べて設置するための挿入開口部と、開口部近傍に開閉動作してプロセスカートリッジを保持する蓋ユニットとを有し、プロセスカートリッジの挿入方向略全域に設けられた案内部材を、これに対応した画像形成装置に設けられた案内部材に摺動させてプロセスカートリッジを挿入した際に、プロセスカートリッジに内包された像担持体、現像手段、帯電手段を回転駆動させるための、プロセスカートリッジの挿入方向奥側に設置された駆動ユニットに具備され、プロセスカートリッジの挿入反対方向に付勢されている駆動連結手段による反力、及び、2成分現像材を用いて像担持体上の静電潜像を顕像化する現像手段を有し、予め所定の比率で混合されたキャリヤとトナーを現手段外に延長部を有したシール部材によって封入した現像剤封入容器が現像手段に設けられたプロセスカートリッジで、このシール部材を引き抜くために必要な引き抜き力、よりも大きな係止力によってプロセスカートリッジが所定の位置まで挿入されたときに、これを係止する係止部材を有することを特徴とする。
【0010】
これによれば、プロセスカートリッジを所定の位置まで挿入すると、駆動連結手段による反力によっても係止部材によってプロセスカートリッジが係止され、プロセスカートリッジが飛び出す事はない。またプロセスカートリッジの挿入後に、シール部材を引き抜く際にも係止部材によって係止され、プロセスカートリッジが飛び出す事がない。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
以下の説明で長手方向とは記録媒体の搬送方向に交叉する方向で被転写材に平行な方向をいう。また左右とは被転写材の搬送方向で見ての左右である。また、現像手段の上とは現像手段の装着状態における上をいう。
【0012】
図1から図12は、本発明の第1の実施の形態を示したものである。まず、図1により本発明の実施例が具現化されるカラー画像形成装置の一実施例について説明する。
【0013】
本実施例のカラー画像形成装置は4色分のプロセスカートリッジ10y、10m、10c、10kを対応する各現像形成ステーションに着脱可能であって、レーザー光を照射可能な光学装置20y、20m、20c、20k、中間転写体ユニット30、被転写材搬送ユニット40、および定着ユニット50などを備えている。
【0014】
各プロセスカートリッジ10y、10m、10c、10kは同一構造とされ、それぞれ電子写真感光体である感光体ドラム807、帯電手段808、現像手段810が一体的に構成されている。
【0015】
中間転写体ユニット30は、無端ベルト体である中間転写ベルト31、中間転写ベルト31を回転可能に支持する3つのローラー駆動ローラー32,テンションローラー33,二次転写対向ローラー34、各感光体ドラム12に形成されたトナー像を転写ベルト31に転写する一次転写ローラー35、及び転写ベルト31上に転写されたトナー像を更に被転写材pに転写する二次転写ローラー36を備えている。被転写材搬送ユニット36は、各給紙カセット41あるいは給紙トレイ42から非転写材pを二次転写領域に搬送するピックアップローラー43、給紙ローラー44、搬送ローラー45、およびレジストローラー46などを備えている。
【0016】
定着ユニット50は、定着ローラー51および加圧ローラー52を備え、被転写材p上のトナー像に熱と圧を加えることで定着を行う。
【0017】
上記構成において、まず1色目例えばイエローのプロセスカートリッジ10yにおいて、感光体ドラム807が帯電手段808によって一様に帯電された後、光学ユニット20yから照射されたレーザー光22によって潜像が形成され、この潜像が現像手段810によって現像されてトナー像が形成される。
【0018】
感光体ドラム807上に形成されたトナー像は、一次転写ローラー35の作用によって中間転写ベルト31上に一次転写される。
【0019】
同様の画像形成工程がm、c、k用の各プロセスカートリッジ10m、10c、10kにおいても行われて各色のトナー像が形成され、先に形成されたトナー像に順番に重ね転写される。
【0020】
一方、被転写材pが給紙カセット41または給紙トレイ42から被転写材搬送ユニット40によって2次転写領域に搬送され、2次転写ローラー36の作用によって中間転写ベルト31上に形成されたトナー像が被転写材pに転写される。このときに転写しきれずに中間転写ベルト31上に残った廃トナーはITBクリーニング装置60によって除去され、中間転写ベルト31は次の画像形成に供される。ITBクリーニング装置60に構成されたクリーニングブレード61によって除去された廃トナーは廃トナー容器ユニット80に回収される。トナー像を転写された被転写材pは定着ユニット50に搬送され、定着ローラー51と加圧ローラー52のニップ部にてトナー像が定着され、排紙ローラー55によって排紙トレイ56上に排紙される。
【0021】
次に図2により、光学装置20とプロセスカートリッジ10の配置構成について説明する。20は光学装置、80は光学ステー、60は前側板、65は後側板、90はP駆動ユニット、500は開閉蓋ユニットを示す。
【0022】
光学装置20Y、光学装置20M、光学装置20C、光学装置20Kを被転写材の搬送方向に並べて設置するための光学ステー80は、光学装置20を設置するためのS開口部82Y、S開口部82M、S開口部82C、S開口部82Kが設けられており、ステー差込部84を前側板60と後側板65のステー差込穴64に挿入することで被転写材搬送方向と装置の高さ方向の位置が決定され、前側板60と後側板65に固定される。
【0023】
前側板60には各プロセスカートリッジ10を被転写材の搬送方向に並べて着脱する事が可能なP開口部61が設けられている。これらのプロセスカートリッジ10を装置本体に着脱する際には案内部材が必要であり、P開口部61の上方にそれぞれのプロセスカートリッジ10に対応するように図10に示すガイドレール300が設けられていて、このガイドレール300に沿ってプロセスカートリッジ10は装置本体に着脱される。
【0024】
装置本体に挿入されると、後側板65に配置されたP駆動ユニット90の各Pカップリング91に、各プロセスカートリッジ10の駆動連結部が連結される。これにより、プロセスカートリッジ10はP駆動ユニット90より駆動力を受けることになる。
【0025】
なお、Pカップリング91を有するP駆動ユニット90は後側板65に設けられた第2の基準軸(図3中の66の位置)を基準にして取り付けられており、且つPカップリング91もこの第2の基準軸を基準に正確に設置されているので、これらPカップリング91の位置は後側板65の第3の基準軸に正確に配置されていることになる。
【0026】
一方前側板60のP開口部61近傍には、P開口部61から挿入されたプロセスカートリッジ10を保持することが可能な構成となっている開閉蓋ユニット500が開閉可能に設けられている。
【0027】
次に図2によってP駆動ユニット90の概略構成を説明する。91はPカップリング、92はP駆動軸、93はPカップリングバネ、94はPベースである。
【0028】
P駆動ユニット90には図示しないモーターとギア列などがPベース94の図2における裏面に構成されている。このギア列に連結されたP駆動軸92はPベース94の図2における表面に突出して設置される。P駆動軸92にはPカップリングバネ93とともにPカップリング91が設置され、PカップリングはP駆動軸92に取り付けられた図示しないEリングが抜け止めになっている。Pカップリングバネ93はPベース94とPカップリング91に挟持され、Pカップリング91にバネ力が作用する。
【0029】
一方、プロセスカートリッジ10には長手方向の奥側に像担持体12に連結された図示しない駆動連結部であるところのCカップリングが設けてある。CカップリングとPカップリング91は互いにかみ合うように構成されている。また、CカップリングにはP駆動軸92と嵌合する穴が設けられており、これによってプロセスカートリッジ10が保持される。
【0030】
装置本体に挿入されたプロセスカートリッジ10のCカップリングはP駆動ユニット90のPカップリング91に当接し、P駆動軸92がCカップリングに設けられた穴に嵌合する。この際、互いのカップリングに設けられた爪の位相が異なる場合、Pカップリング91はCカップリングに押されてP駆動軸92上でPカップリングバネ93に付勢されたまま後退する。そして図示しないP駆動ユニット90に設けられたモーターが回転し、これに連動してPカップリング91が回転することでCカップリングとの位相が合致しPカップリングバネ93の付勢力によってP駆動軸92上を前進しCカップリングと噛み合う。これによってモーターの駆動力がCカップリングに伝達され像担持体12を回転駆動させる。
【0031】
なお、プロセスカートリッジ10が所定の位置まで挿入され、Pカップリング91とCカップリングが噛み合った状態でも、Pカップリング91はPカップリングバネ93に付勢され挿入方向反対側に反力が発生している。
【0032】
また、図2、及び上記実施例では一つのプロセスカートリッジ10に対して一つのPカップリング91が連結して像担持体を回転駆動する例を示したが、現像手段、帯電手段も同様の構成で、それぞれ回転駆動させるカップリングが構成されている。
【0033】
次に図3によって開閉蓋ユニット500の構成を説明する。100は開閉蓋を表し、101は開閉蓋100上の第1基準穴、102はCRG受け200の位置決め穴、103は開閉蓋ヒンジ軸受け120の位置決め穴である。また、110は第2保持手段であるところの作動プレート、120は開閉蓋ヒンジ軸受け、200は第1保持手段であるところのCRG受け、300は係止手段であるところのロックプレートである。
【0034】
まず、開閉蓋100の位置決め穴103を基準に開閉蓋ヒンジ軸受け120がビス止めされている。開閉蓋100の位置決め穴102は第1基準穴101を基準にして正確に位置出しされていて、この位置決め穴102に対してCRG受け200の取り付け軸(図示せず)を嵌合させて、該CRG受け200がビス止めされる。これによりCRG受け200は開閉蓋100上に第1基準穴101を基準にして正確に取り付けられる。CRG受け200にはドラムアースピン202が設けられ、アースバネ203によって図3の上面方向に付勢されている。また、第1基準穴101の近傍には開閉蓋アースバネ120がバネ性を有して図3における裏面より開閉蓋100にビスで固定されており、一端が第1基準穴101と重複している。一方、作動プレート110は開閉蓋100上をCRG受け200の軸受け部201の内側を動作するように配置されている。また、ロックプレート300は開閉蓋100上を左右に摺動するように取り付けられており、図示しないバネによって常に一定方向に付勢保持されている。ロックプレート300は爪係止部301が前側板60に取り付けられたロック爪302(図2参照)に係合することで、開閉蓋ユニット500は前側板60に取り付けられることになる。
【0035】
ここで、図4及び図5を用いて開閉蓋ユニット500の開閉動作を説明する。
【0036】
図4において、前側板60上にビス止めによって取り付けられた側板ヒンジ軸受け70と開閉蓋ユニット500の開閉蓋ヒンジ軸受け120(図3参照)がヒンジ軸121によって回転可能に取り付けられている。また、前側板60には開閉蓋受け71が取り付けられていて、開閉蓋ユニット500が開いたときのストッパとなっているので、開閉蓋ユニット500の開動作を行ったときには開閉蓋受け71に開閉蓋100の外装105の一部が突き当たって、開いたときの位置が決定される。
【0037】
また、図5に示すように、開閉蓋ユニット500(の外装105の一部)が開閉蓋受け71に突き当たっているときには、開閉蓋ユニット500は前側板60を基準にして90度以上開いているようになっていて、プロセスカートリッジ10の着脱が容易に出来るようになっている。
【0038】
また、図5に示すようにCRG受け200には感光体ドラム軸807aを接地するためのドラムアースピン202が設けられている。プロセスカートリッジ10には感光体ドラム軸807aに定常な所定の力で当接するように構成された板バネであるドラムアース板15が設けられている。これにより開閉蓋ユニット500が閉まったときに、ドラムアース板15の一端に、アースバネ203による定常な所定の力でドラムアースピン202が当接する。
【0039】
また、図4に示すように開閉蓋ユニット500が閉まったときには、前側板60に固定された第1基準軸62が第一基準穴101を貫通して、開閉蓋アースバネ120に当接する。開閉蓋アースバネ120は板バネであり、定常な所定の力で第1基準軸62に当接する。
【0040】
これによって、感光体ドラム軸807aは、順番にドラムアース板15、ドラムアースピン202、アースバネ203、開閉蓋100、開閉蓋アースバネ120、第一の基準軸62、前側板60へと接地されている。
【0041】
また、開閉蓋アース板120と第一の基準軸62間に作用する力、及び各色ステーションそれぞれのCRG受け200に設置されたドラムアースピン202とプロセスカートリッジに設置されたドラムアース板15間に作用する力は開閉蓋ユニット500を閉める際に開閉蓋ユニット500に作用する。
【0042】
さらに、開閉蓋ユニット500には外装105の一部より突出する操作レバー400、401が構成されている。図中、400はロックプレート300に連動し、ロックプレート300が本体に組み付いたときの解除する第1操作レバーであり、410は作動プレート110に連動し、作動プレート110を左右に動作させることが可能な第2操作レバーである。
【0043】
次に図2、図3を用いて開閉蓋ユニット500が前側板60に取り付いたときの取り付け基準について説明する。前側板60上には第1基準軸62と第2基準軸63が配置されている。まず、第1基準軸62は前側板60のP開口部61の給紙側にビス止めされている。同様に第2基準軸63は前側板60のP開口部61の排紙側にビス止めされている。第1基準軸62に開閉蓋100の第1基準穴101が嵌合する。このとき開閉蓋ユニット500はそれぞれのヒンジ軸受け120の部分を支点にして被転写材の搬送方向にガタ分だけスライドする。これにより、開閉蓋ユニット500は第1基準軸62と第1基準穴101によって用紙の搬送方向に位置が決定される。
【0044】
また、先述したように、開閉蓋ユニット500の開閉動作によって該ユニットが閉じられると、前側板60に取り付けられたロック爪302にロックプレート300(の爪係止部301)が係合し、これにより開閉蓋ユニット500が前側板60の第1基準軸62を基準に取り付けられる。また、開閉蓋ユニット500の開閉動作を行うためには、操作レバー400を作動させることで、ロックプレート300が被転写材搬送方向に摺動させられるので、これによりロックが解除できる。
【0045】
以上の構成により、開閉蓋ユニット500は第1基準軸62に第1基準穴101が嵌合することによって前側板60に正確に取り付けられる。同時に各プロセスカートリッジ10の感光体ドラム軸807aに軸受け部201が嵌合してこれを保持する。また、この第1基準軸62と後側板65の第3準軸66は、図2に示すように、複数の光学ユニット20を有する光学ステー80の取り付け基準と同一線上(図中81)に配置しているので、それぞれの取り付け公差を最小にすることが可能な配置になっている。そして、P駆動ユニット90のPカップリング91に連結するプロセスカートリッジ10の非駆動側である感光体ドラム12の軸807aを開閉蓋ユニット500で保持すると、開閉蓋100のCRG受け200の軸受け部201によって正確に位置出しすることが可能となる。
【0046】
次に、感光体ドラム12の感光体ドラム軸807aの位置決めについて図6を用いて説明する。
【0047】
前述したように、開閉蓋100に正確に位置決めされたCRG受け200には軸受け部201が形成されていて、開閉蓋ユニット500の閉動作時に、基準軸等に嵌合させながら、且つ各プロセスカートリッジ10の感光体ドラム軸807aに軸受け部201を嵌合させながら開閉蓋ユニット500を閉じていくことで、プロセスカートリッジ10の横方向(被転写材搬送方向)の位置が第1基準軸62を基準にして決定される。
【0048】
一方、前記横方向(被転写材搬送方向)に対して縦方向(被転写材搬送方向と直交する方向)の位置決めは、開閉蓋ユニット500の閉動作後にロックプレート300とロック爪302が係合して開閉蓋ユニット500がロックされた後、作動プレート110を左右方向(被転写材の搬送方向)に作動させて位置を決定する。
【0049】
この作動プレート110には各感光体ドラム12の軸807aに嵌合する嵌合穴111がプロセスカートリッジ10の数に対応するように設けられている。この嵌合穴111は、感光体ドラム軸807aより大きく感光体ドラム軸807aに嵌合しないように形成された部分と感光体ドラム軸807aに嵌合する部分で鍵穴のような形状で構成されている。従って、作動プレート110に形成された嵌合穴111は、通常、開閉蓋ユニット500の閉動作時には感光体ドラム軸807aには当接する事はない。
【0050】
また、作動プレート110には第1基準軸62に嵌合する第2基準穴112aが設けられている。この第2基準穴112aは、第1基準軸62より大きく第1基準軸62に嵌合しないように形成された部分と第1基準軸62に嵌合する部分で鍵穴のような形状で構成されている。さらに、第2基準穴112aとは反対側の排紙側に当接部112bが形成されている。この当接部112bは、作動プレート110を横方向に動作させると第2基準軸63に当接する用に構成されている。従って、通常、開閉蓋ユニット500の閉動作時には作動プレート110に形成された第2基準穴112aは、第1基準軸62には当接する事はなく、当接部112bは第2基準軸63に当接することはない。
【0051】
開閉蓋ユニット500が閉じられた後、開閉蓋100の外装側より第2操作レバー410を横方向に操作すると、各感光体ドラム軸807aに各嵌合穴111の嵌合部が当接してドラム軸807aに嵌合し、これと同時に作動プレート110の第2基準穴112aが前側板の第1基準軸と嵌合し当接部112bが第2基準軸63に当接することで感光体ドラム軸807aの位置を一定の方向に付勢する事になる。
【0052】
また、これらの嵌合穴111と第2基準穴112aと当接部112bは同一線上に感光体ドラム軸807aを付勢するように配置されているので、この作動プレート110は横方向に操作すると、プロセスカートリッジ10の縦方向の位置を決定する事が出来る。
【0053】
以上説明したように、プロセスカートリッジ10の感光体ドラム軸807aはP駆動ユニット90のPカップリング91を基準に取り付けられ、前側板60に対して位置決めされる開閉蓋ユニット500が有する、第1保持手段であるところのCRG受け200の軸受け部201と、第2保持手段であるところの作動プレート110の嵌合穴111によって位置決めされるので、カラー画像形成装置本体に正確に保持される。
【0054】
なお、感光体ドラム軸807aの保持に関しては、回転可能な感光体ドラム12のドラム軸807aをベアリング等の手段によってホルダ等の部品で保持していることを示しており、直接回転している感光体ドラム12のドラム軸807aを保持しているわけではない。
【0055】
次にプロセスカートリッジ10の概略構成、及びシール部材について図7から図10を用いて説明する。プロセスカートリッジ10の構成は同様であるのでプロセスカートリッジ10yについてのべる。
【0056】
図7に示すようにプロセスカートリッジ10yは感光体ドラム807の周囲に帯電手段、露光部、現像手段、転写開口を配設したものである。この実施の形態では磁性キャリア粉を有する二成分現像剤を用いている。そこで本発明の実施の形態に用いられる感光体ドラム807としては、通常用いられている有機感光体等を用いることができるが、望ましくは、有機感光体上にその抵抗が10〜1014Ω・cmの材質を有する表面層を持つものや、アモルファスシリコン感光体などを用いると、電荷注入帯電を実現でき、オゾン発生の防止、ならびに消費電力の低減に効果がある。また、帯電性についても向上させることが可能となる。
【0057】
そこで本実施の形態においてはアルミニウム製のドラム基体上に負帯電の有機感光体を設けた感光体ドラム807を用いた。
【0058】
帯電手段は、磁性キャリアを用いた磁気ブラシ帯電器808である。
【0059】
この帯電器808は回転自在に支持された中空円筒形の帯電ローラー808a内に固定のマグネット808bを配してある。転写後、感光体ドラム807上に残留したトナーは図示矢印方向に回転する帯電器808に取り込まれる。
【0060】
現像手段は本実施の形態では2成分現像剤を接触状態にして現像する方法(2成分非接触現像)を採用した。
【0061】
図7には本実施の形態において用いた2成分磁気ブラシ現像用の現像手段810が示されている。現像スリーブ810dは中空円筒形であって回転自在に支持されている。現像スリーブ810d内には固定のマグネット810cが配設されている。
【0062】
現像スリーブ810dは感光体ドラム807と同方向に回転し、周面は感光体ドラム807の周面の移動方向に対して反対方向に移動する。感光体ドラム807と現像スリーブ810dは非接触で0.2〜1.0mm程度の隙間があけられていて、現像剤が感光体ドラム807に対して接触する状態で現像できるように設定されている。
【0063】
キャリアを混合されてトナーは両端を除く長手方向の隔壁810fで仕切られたケーシング内の撹拌スクリュー810g,810hで供給される。不図示のトナー供給容器から供給されたトナーは撹拌スクリュー810gの一端側へ落下して長手方向の一方向へ送られ乍ら撹拌され他端側の隔壁810fのない部分をとおり、撹拌スクリュー810hで一端側に移動して、ついで、一端側の隔壁810fのない部分をとおり撹拌スクリュー810hで送られ乍ら撹拌され、循環する。
【0064】
ここで感光体ドラム807に形成された静電潜像を、現像手段810を用いて2成分磁気ブラシ法により顕像化する現像工程と現像剤の循環系について以下に説明する。まず、現像スリーブ810dの回転に伴いマグネット810cの極で汲み上げられた現像剤は、搬送される過程において、現像スリーブ810dに対して垂直に配置された規制ブレード810eによって規制され、現像スリーブ810d上に薄層形成される。
ここで薄層形成された現像剤が、現像主極に搬送されてくると磁気力によって穂立ちが形成される。この穂状に形成された現像剤によって感光体ドラム807の静電潜像を現像し、その後反発磁界によって現像スリーブ810d上の現像剤は、現像容器810a内に戻される。
【0065】
現像スリーブ810dには図示しない電源から直流電圧及び交流電圧が印加される。一般に二成分現像法においては交流電圧を印加すると現像効率が増し、画像は高品位になるが、逆にかぶりが発生しやすくなるということも生じる。このため、通常、現像スリーブ810dに印加する直流電圧と感光体ドラム807の表面電位間に電位差を設けることによって、現像時に非画像領域にトナーが付くのを防止する。
【0066】
このトナー像は、ついで中間転写ユニット30により中間転写ベルト31に転写される。中間転写ユニット30は無端状の中間転写ベルト31を駆動ローラー32、テンションローラー33、及び二次転写対向ローラー34に巻掛け、図1中矢印方向に回動される。さらに中間転写ベルト31内には一次転写ローラー35を備え、各一次転写ローラー35は、中間転写ベルト31の内側から感光体ドラム807方向に加圧力を発生しつつ、高圧電源より給電されることで、中間転写ベルト31の裏側からトナーと逆極性の帯電を行なうことにより感光体ドラム807上のトナー像を順次中間転写ベルト31の上面に転写する。
【0067】
中間転写ベルト31としてはポリイミド樹脂からなるものを用いることができる。中間転写ベルト31の材質としてはポリイミド樹脂に限定されるものではなく、誘電体例えばポリカーボネイト樹脂や、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリウレタン樹脂などのプラスチックや、フッ素系、シリコン系のゴムを好適に用いることができる。
【0068】
トナー像転写後の感光体ドラム807の面には転写残トナーが残留している。この転写残トナーをそのまま帯電器を通過させると、残画像部分のみ帯電電位が低下したり、次の画像上で前画像部分が薄くなったり濃く現われたりする現象(以下ゴーストと称する)が発生してしまう。感光体ドラム807と接触した帯電磁気ブラシ下を転写残トナーが通過しても、ほとんどの場合前画像の形状をとどめたままである。そこで、感光体ドラム807の回転に伴い、帯電領域に到達した転写残トナーを磁気ブラシ帯電器808に取り込み前画像の履歴を消してしまうことが必要になる。このとき、交流電圧を磁気ブラシ帯電器808に印加すると感光体ドラム一帯電器間の電界による振動効果によって、帯電器へのトナーの取り込みが容易に行なわれる。ここで、感光体ドラム807上の転写残トナーは転写時の剥離放電等により、極性が正のものと負のものが混在していることが多いが、磁気ブラシ帯電器808への取り込み易さを考えると転写残トナーは正帯電されていることが望ましい。
【0069】
本実施の形態では、中間転写ユニット30と磁気ブラシ帯電器808との間の感光体ドラム807に導電性ブラシ811を当接させ、帯電バイアスと逆極性のバイアスを印加する。正極性の転写残トナーは磁気ブラシ帯電器808を通過し、負極性の転写残トナーは一時的に導電性ブラシ811に捕獲され、除電された後に再び感光体ドラム807上に送り出される。これにより転写残トナーは磁気ブラシ方向へより取り込まれやすくなる。
【0070】
また、図11に示すように感光体ドラム軸807aにはドラムアース板15が当接している。ドラムアース板15は板バネであり感光体ドラム軸807aに対して常に一定の所定の力で当接している。そして前述したように、このドラムアース板15にはCRG受け200に設けられたドラムアースピン202が定常な所定の力で当接する。
【0071】
(現像ユニットの詳細構成)
現像ユニットDを図7から図10を用いて再度説明すると、現像容器810a、内部にマグネット810cを配設した現像スリーブ810d、撹拌スクリュー810g,810h及びこれら撹拌スクリューの間に形成された隔壁810fにより構成されており、これらを内包した状態で、天板829が現像容器810aに固定されている。
【0072】
天板829にはトナー補給用の開口829cが長手一端に形成されており、この開口部から、現像ユニットDに担持されたトナー濃度制御手段840の信号に基づき、トナー補給機構(図示せず)よりトナーを補給する。
【0073】
現像ユニットDにはスタート剤(予め所定の濃度に混合された現像キャリヤとトナー)を封入した現像剤封入容器841が現像ユニットDの中に開口841aが下向きなるように、装着部841eが現像容器810aの装着溝810mにセットされている。この前記開口841aは現像剤封入容器841の長手方向ほぼ全域に形成されており、この開口841aを封止するように現像剤シール部材842が貼り付けられている。現像剤シール部材842はフィルム状であり、材質としてはポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、あるいはこれらのラミネート品、あるいはポリエステルフィルムとアルミ箔のラミネート品等が好適であるが、本実施例ではポリエステルフィルム/ナイロンフィルム/ポリエチレンフィルムのラミネート品を用いた。また貼り付け方法としては熱溶着、接着等があるが、本実施例では熱溶着を用いた。
【0074】
現像剤封入容器841の長手方向一端面には前記シール部材842を貼り付けた後にスタート剤を充填するための充填口841bが形成されており、スタート剤を充填した後にキャップ843にて封止する構成をとっている。また反対側の端面には、突起841cが形成されており、現像容器810aに形成された溝810iに前記突起841cが嵌合するようになっている。なお前述したシール部材842は長手方向の一端が折り返され、前記突起841cと溝810iとの間に挟持され、先端がユニット外に突出しており、この先端部842aをユーザーが把持し引き抜くことでスタート剤が現像ユニット内Dに放散される。また前述した突起841cと現像容器810aの接合部からの現像剤漏れを防止するため、突起841cの両サイドにリブ841dを複数形成し、このリブ841dと交互に配置された前記溝部810i両サイドのリブ810kとの係合により、いわゆるラビリンス構造を形成している。また少なくとも突起部841c下部と溝810iとの間に容器間シール部材844を配置し、突起下部からの現像剤漏れを防止すると同時に、現像剤シール部材842に付着した現像剤の拭き取りも行っている。
【0075】
ところで現像ユニットDを装置本体に対し軸方向(長手方向)に着脱する構成においては、現像装置の天面は平面であることが望ましい。即ちトナー補給機構が現像ユニットDの上部に位置するため、現像ユニットDの移動(着脱)を阻害するような凹凸は設けられないからである。更に上記トナー補給機構も装置本体に対し着脱可能な構成である場合、装着順序の限定を与えないためには、上記平面形状はより重要となる。この天面の平面形状を達成するためには、前記現像剤封入容器841を現像ユニットDの天板829の上に載せる構成では達成することが困難であり、前述したように現像ユニットDの中に納める構成とした。またトナー補給開口829cと現像剤封入容器841の配置関係であるが、両者を長手方向で交差しない位置関係に配置し、かつ前述した突起841cをトナー補給開口829cと長手反対方向に配設する事によりトナー補給とスタート剤補給、及び現像剤シールの引き抜きの成立をはかっている。
【0076】
なお現像剤封入容器841は上述したように現像ユニットD内に納める構成としたので、限られた空間で最大の容積を得るため、略直方体形状としている。
因みに本発明では現像剤封入容器841を現像容器810aにセットした後、天板829を固定する構成をとったが、この天板を着脱自在とすれば、現像剤封入容器841も着脱可能となり、現像装置を再生可能とする事も容易である。
【0077】
また本実施例は画像形成装置本体に対し着脱自在なプロセスカートリッジに、本発明を実施した現像装置を具備する構成としたが、本発明はこれに限らず、現像装置が単独で画像形成装置に着脱自在な構成においても有効であることは明白である。
【0078】
次に本発明の特徴的構成であるプロセスカートリッジ10の挿入を図2、図11、図12により説明する。600はガイドレール、16はクリック凹、17はCRG右レール、18はCRG左レール、700はクリック、701はクリックピン、703はクリックバネである。
【0079】
まず、ガイドレール600はガイドフレーム63に固定され、長手方向に沿って略全域に設けられており、第一のレール面601、第二のレール面602を有している。一方、プロセスカートリッジ10にも右レール17、左レール18が長手方向に沿って略全域に設けられている。
【0080】
第一のレール面601はプロセスカートリッジ10の右レール17に、第二のレール面602はプロセスカートリッジ10の左レール18に対応している。従って、プロセスカートリッジ10yはガイドレール600yの第二のレール面602とガイドレール600mの第一のレール面601に摺動して挿入される。同様にプロセスカートリッジ10mはガイドレール600mとガイドレール600cに、プロセスカートリッジ10cはガイドレール600cとガイドレール600kに、プロセスカートリッジ10kはガイドレール600kとガイドレール600k’に摺動して挿入される。
【0081】
次に、長手方向の手前側に配置されたクリック700は先端が半球面を有したクリックピン701と、円筒状をしたクリック座面702とで一体に構成されており、同じく円筒状のクリック受け705の内面を摺動するように構成さている。クリック受け705はクリックフレーム64に固定されており、クリックバネ703がクリックフレーム64とクリック座面702の間に狭持されることでクリック700は下方に付勢されている。
【0082】
なお、ガイドフレーム63とクリックフレーム64は図示しない位置決めによって前側板60、及び後側板65に対して正確に位置決めされて保持される。従ってこれに固定される、ガイドレール300、及びクリック700の高さも正確に決定され、第一のレール面601、及び第二のレール面602に対するクリック700の高さ方向位置も正確に決定される。
【0083】
プロセスカートリッジ10が挿入されていない状態ではクリック700はクリックバネ703に付勢されてクリックピン701が所定量だけクリック受け705から突出している。プロセスカートリッジ10がガイドレール600に摺動して挿入されていくと、長手方向手前側に設けられたクリック案内面19とクリックピン701が当接する。クリック700はクリックバネ703によって付勢された状態で係り量Lだけ後退する。プロセスカートリッジ10が所定の位置まで挿入されるとクリックピン701とクリック案内面19の当接は解消され、クリックバネ703に付勢されたクリック700はクリックピン701がクリック凹16にはまりこむ。クリック凹16の深さはクリックピン701と当接しない十分な深さを有する。
【0084】
ここでクリック700の係止力をF1、プロセスカートリッジ10に設けられたシール部材842の引き抜き力をF2、Pカップリング91による反力をF3とすると、
F1>F3
F1>F2+F3
を同時に満足するように構成されている。なお、F1はクリックバネ703のバネ力とクリックピン701先端の半球面の形状で決定される。
【0085】
これによると、まずプロセスカートリッジ10を所定の位置まで挿入すると、クリック案内面19との当接によって後退していたクリックピン701がクリック凹16に突出しユーザーに適度なクリック感を与え、所定の位置まで挿入されたことを知らしめる。これと同時に、プロセスカートリッジ10は反力F3を受けるものの、クリックピン701とクリック凹16が作用して発生する係止力F1によってプロセスカートリッジ10が所定の位置から飛び出すことを防止できる。
【0086】
プロセスカートリッジ10を所定の位置まで挿入した後に開閉蓋ユニット500を閉める際、クリックピン701による係止力F1が無ければ、反力F3が各色ステーション分だけプロセスカートリッジ10に加わりプロセスカートリッジ10は飛び出し、開閉蓋ユニット500を閉めるために必要な力は、前述した開閉蓋アース板120と第一の基準軸62間に作用する力、及び各色ステーションそれぞれのCRG受け200に設置されたドラムアースピン202とプロセスカートリッジに設置されたドラムアース板15間に作用する力、さらには各色ステーションそれぞれのPカップリング91による反力F3の合計に抗する非常に大きな力になり、ユーザー操作性が悪くなる。
【0087】
本発明ではクリックピン701によってプロセスカートリッジ10が所定の位置で係止されることでPカップリング91による反力F3が無くなり、開閉蓋ユニット500を閉めるために必要な力が、開閉蓋アース板120のバネ力と各色ステーションそれぞれのCRG受け200に設置されたアースバネ203のバネ力の合計に軽減されユーザー操作性が向上する。
【0088】
さらに、プロセスカートリッジ10を挿入した後にシール部材842を引き抜く場合、開閉蓋ユニット500は開状態にしてシール部材842を引き抜く。この際に発生する力F2によっても同じくクリックピン701とクリック凹16が作用して発生する係止力F1によってプロセスカートリッジが所定の位置から飛び出すことを防止できる。すなわち、ユーザーが手でプロセスカートリッジ10を押さえながらシール部材842を引き抜くことや、一度挿入したプロセスカートリッジ10を抜いてからシール部材842を引き抜き、再度プロセスカートリッジ10を挿入する必要は無くなる。
【0089】
【発明の効果】
本発明によれば、プロセスカートリッジを係止するクリックが、像担持体を回転駆動させるP駆動ユニットに具備されたPカップリングによって作用する長手方向への反力、及びプロセスカートリッジに具備されたシール部材を引き抜く際の引き抜き力に抗する係止力を有し、プロセスカートリッジが突出してくることを防止するため、ユーザーがプロセスカートリッジを所定の位置まで挿入した際に適度なクリック感が得られるとともに、開閉蓋ユニットを閉めるのに必要な力を軽減し、またプロセスカートリッジを挿入後でも、ユーザーが手でプロセスカートリッジを押さえつけるといった補助無しに、シール部材を容易に引き抜くことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像形成装置を説明する図。
【図2】光学装置とプロセスカートリッジの配置構成を説明する図。
【図3】開閉蓋ユニットの構成を説明する図。
【図4】開閉蓋ユニットの開閉動作を説明する図。
【図5】開閉蓋ユニットの開閉動作を説明する図。
【図6】感光体ドラム軸の位置決め構成を説明する図。
【図7】プロセスカートリッジの縦断面を説明する図。
【図8】プロセスカートリッジ(現像手段部)の長手方向断面を説明する図。
【図9】プロセスカートリッジ(現像手段部)の平面方向断面を説明する図。
【図10】現像剤容器の概略構成を説明する図。
【図11】プロセスカートリッジの挿入構成を説明する正面視図。
【図12】プロセスカートリッジの挿入構成を説明する側面視図。
【符号の説明】
10 プロセスカートリッジ
15 ドラムアース板
16 クリック凹
19 クリック案内面
61 P開口部
90 P駆動ユニット
91 Pカップリング
120 開閉蓋アースバネ
202 ドラムアースピン
500 開閉蓋ユニット
600 ガイドレール
700 クリック
701 クリックピン
703 クリックバネ
705 クリック受け
807 感光体ドラム
841 現像剤封入容器
842 現像剤シール部材

Claims (6)

  1. 複数の像担持体とこれに相対する帯電手段及び現像手段とトナー等を有するプロセスカートリッジと、該像担持体に画像形成させる光学系を有する複数の光学装置とを保持する容器筐体で構成される、カラー画像形成装置において、
    該プロセスカートリッジを挿入するための開口部が設けられており、該プロセスカートリッジの挿入経路上に設置され、該プロセスカートリッジを所定の位置まで挿入したときに該プロセスカートリッジを係止し、該プロセスカートリッジに係合し挿入反対方向に作用する駆動連結部の反力よりも大きく、且つ該駆動連結部の反力と該プロセスカートリッジに設けられているシール部材を引き抜く力の和よりも大きい係止力を有する係止部材を有することを特徴とする、カラー画像形成装置。
  2. 前記プロセスカートリッジには挿入方向略全域に案内部材が設けられ、これに対応した案内部材が画像形成装置本体にも設けられていることを特徴する、前記請求項1記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記駆動連結部は前記プロセスカートリッジの挿入反対方向に付勢され、且つ前記プロセスカートリッジを構成する感光体を回転駆動することを特徴とする、前記請求項1記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記プロセスカートリッジを挿入する開口部近傍に、前記プロセスカートリッジを保持するように構成された蓋部材が開閉可能に構成されていることを特徴とした、前記請求項1記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記プロセスカートリッジは2成分現像剤を用いて前記像担持体上の静電潜像を顕像化する現像手段を有し、予め所定の比率で混合されたキャリヤとトナーを封入した現像剤封入容器を具備することを特徴とする、前記請求項1記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記現像剤封入容器は該現像剤を前記現像手段に排出するため長手方向略全域に形成された開口部と、これを封止しかつ長手の一端が折り返されて現像手段外に引き出される延長部を有するシール部材と、前記現像手段に装着するための装着部とを具備し、前記現像手段には前記開口部が下方を向くように装着される事特徴とする、前記請求項1及び3記載のカラー画像形成装置。
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