JP2005069927A - 距離測定器および距離測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測定精度が設定可能で、製品コストをより低減した距離測定器を提供する。
【解決手段】 所定の周波数のパルス信号を出力するパルス信号源と、被測定物によりパルス信号が反射した反射パルス信号を受信するセンサデバイスと、パルス信号を1周期分まで所定の角度ずつ遅らせた信号である複数の位相分割信号を生成する位相分割回路と、位相分割信号と反射パルス信号とが重なる位相角の大きさを示す重なり角度データを求める複数の重ね合わせ回路と、複数の重ね合わせ回路から受信する重なり角度データのうち最大となる重なり角度データの位相分割信号を特定し、その位相分割信号についてパルス信号からの位相遅れの順番を示す位相遅れ数を求める遅れ判定回路と、遅れ判定回路から受信する位相遅れ数の位相分割信号の数における割合と予め格納されたパルス信号の波長とを用いて距離を計算する演算回路とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は2点間の距離を測定するための距離測定器および距離測定方法に関する。
従来、2点間の距離を測定するために、基準位置に発光光源と検出素子とを配置し、発光光源から照射された光が基準位置から測定すべき距離だけ離れて配置された被測定物で反射して検出素子で取り込まれることで、基準位置および被測定物間の光の往復距離から2点間の距離を求める距離測定器が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、光以外に超音波を用いた距離測定器もある。このような距離測定器は、製造業における産業ロボット等に用いられている。
特開2003−42733号公報
上述した公報に示される距離測定器では、複数の発光光源と複数の検出素子とを必要とするため、高価になるという問題がある。
また、従来、スライドおよび透明シート等の媒体に記述された画像をスクリーンに拡大投影するプロジェクタでは、投影像のフォーカスを合わせるためにプロジェクタにフォーカス設定用の電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)を備え、CCDが撮影したスクリーン上の像と媒体上の像とを比較して、像が一致するようにレンズを移動させてフォーカスを合わせるようにしているものがある。プロジェクタにフォーカス設定用のCCDを備えた場合、CCDが高価であるため、プロジェクタ本体の値段が高くなってしまうという問題があった。
本発明は上記したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、測定精度が設定可能で、製品コストをより低減した距離測定器および距離測定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の距離測定器は、所定の周波数のパルス信号が出力される基準位置と該パルス信号を反射する被測定物との間の距離を測定するための距離測定器であって、
前記被測定物に前記パルス信号を出力する、前記基準位置に設けられたパルス信号源と、
前記被測定物から反射した前記パルス信号の反射パルス信号を受信する、前記基準位置に設けられたセンサデバイスと、
前記パルス信号を該パルス信号の1周期分まで所定の角度ずつ遅らせた信号である複数の位相分割信号を生成する位相分割回路と、
前記位相分割回路から受信する前記位相分割信号と前記センサデバイスから受信する反射パルス信号とが重なる位相角の大きさを示す重なり角度データを求める複数の重ね合わせ回路と、
前記複数の重ね合わせ回路から受信する前記重なり角度データのうち最大となる重なり角度データの前記位相分割信号を特定し、該位相分割信号について前記パルス信号からの位相遅れの順番を示す位相遅れ数を求める遅れ判定回路と、
前記遅れ判定回路から受信する前記位相遅れ数の前記位相分割信号の数における割合と予め格納された前記パルス信号の波長とを用いて前記距離を計算する演算回路と、
を有する構成である。
本発明では、位相分割信号と反射パルス信号とが重なる位相角の大きさが最大となる位相分割信号を特定することで位相遅れがわかるため、測定対象の距離は、位相遅れ数の位相分割信号の数における割合にパルス信号の(1/2)波長を乗算して求められる。
また、上記本発明の距離測定器において、前記遅れ判定回路は、
前記各重なり角度データを電位に変換した電位データを求める複数の電位変換回路と、
前記複数の電位変換回路から受信する2つの電位データのうち一方の電位データと該一方の電位データの位相分割信号よりも前記所定の角度遅れた位相分割信号の他方の電位データとを比較し、該一方の電位データと該他方の電位データとでどちらが大きいかを示す比較信号を出力する複数のコンパレータと、
前記複数のコンパレータから受信する前記比較信号から最大値となる電位データの位相分割信号の前記位相遅れ数を前記演算回路に送出する最大値検出回路と、
を有することとしてもよい。
本発明では、複数の重なり角度データを電位データに変換した後、各電位データについて位相分割信号の位相遅れが隣り合う2つの電位データの大きさをコンパレータで比較することで、電位データが最大となるときの位相分割信号が特定され、その位相分割信号の位相遅れ数が演算回路に通知される。
さらに、上記本発明の距離測定器において、前記位相分割回路は前記パルス信号の位相を前記所定の角度ずつ遅延させるための複数の電圧制御遅延回路を備え、
前記電圧制御遅延回路の数を前記位相分割信号の数と一致させることとしてもよい。
本発明では、位相分割回路に備える電圧制御遅延回路の数を位相分割信号の数と同じにすることで、位相分割信号間の位相差が電圧制御遅延回路の数で決まるため、電圧制御遅延回路の数が大きいほど位相分割信号の位相差が小さくなり、測定精度を向上させることが可能となる。
一方、上記目的を達成するための本発明の距離測定方法は、所定の周波数のパルス信号を出力する、基準位置に設けられたパルス信号源と、前記パルス信号を反射する被測定物により該パルス信号が反射した反射パルス信号を受信する、該基準位置に設けられたセンサデバイスとを備えた距離測定器による該基準位置と該被測定物との間の距離を測定するための距離測定方法であって、
前記パルス信号を該パルス信号の1周期分まで所定の角度ずつ遅らせた信号である複数の位相分割信号を生成し、
前記位相分割信号と前記反射パルス信号とが重なる位相角の大きさを示す重なり角度データを複数求め、
前記複数の重なり角度データのうち最大となる重なり角度データの前記位相分割信号を特定し、該位相分割信号について前記パルス信号からの位相遅れの順番を示す位相遅れ数を求め、
前記位相遅れ数の前記位相分割信号の数における割合と前記パルス信号の波長とを用いて前記距離を計算するものである。
本発明は以上説明したように構成されているので、以下に記載する効果を奏する。
本発明では、単一のパルス信号源と単一のセンサデバイスとを用いて測定を可能としているため、従来よりも製品コストがより低減される。
また、本発明をプロジェクタに適用すれば、プロジェクタとスクリーンとの間の距離を測定し、その距離に対応してレンズを移動させて投影像のフォーカスを合わせることが可能となる。そのため、フォーカス設定用に高価なCCDを備える必要がなく、プロジェクタの製造コストをより抑制し、プロジェクタの価格をより低減できる。
本発明の距離測定器は、一定周波数のパルス信号を被測定物に出力するパルス信号源と、被測定物で反射したパルス信号を取り込むセンサデバイスとを基準位置に備え、センサデバイスが取り込んだ信号と、元のパルス信号の位相を少しずつ遅らせた信号との波形の重なりを比較し、波形の重なりが最大となる場合の位相遅れ分を求め、その位相遅れ分が測定対象の距離をパルス信号が往復した時間として2点間の距離を算出するものである。
なお、パルス信号を光や超音波で出力させることが可能であるが、本実施例では光を用いた場合で説明する。
本発明の距離測定器の構成について説明する。
図1は本発明の距離測定器の一構成例を示すブロック図である。
距離測定器は、一定の周波数でパルス信号を発生する光源駆動信号発生器11と、光源駆動信号発生器11から受信するパルス信号のオン状態に発光するパルス光を出力するための光源となる発光素子12と、パルス光が被測定物Mで反射した反射パルス光に対応した信号である反射パルス信号を出力する光入力デバイスとなる受光素子13と、パルス信号を1周期分まで所定の角度ずつ遅らせた信号である位相分割信号を生成するための位相分割回路となるDLL(Delay Locked Loop)14と、各位相分割信号と受光素子13から受信した反射パルス信号とが重なる位相角の大きさを示す重なり角度データを求める重ね合わせ回路となる論理積(AND)回路151〜158と、受光素子13から受信した反射パルス信号が光源駆動信号発生器11から受信したパルス信号に比べてどのくらい位相が遅れているかを判定する遅れ判定回路20と、遅れ判定回路20から受信する位相の遅れについての情報を用いて2点間の距離を計算する演算回路22とを有する構成である。そして、発光素子12および受光素子13は被測定物から測定対象となる距離Lだけ離れた基準位置に設けられている。以下に、各構成について詳細に説明する。
DLL14は、位相調整するための位相比較器149と、直列に接続された複数の電圧制御遅延回路(VCD:Voltage Controled Delay)141〜148とを備えている。VCDをn(nは1より大きい任意の自然数)個備えた場合、光源駆動信号発生器11から直接パルス信号が入力されるVCDを第1番目のVCDとし、kを2〜n−1までの任意の自然数とすると、第k番目のVCDは第(k−1)番目のVCDから信号を受信し、第(k+1)番目のVCDに信号を出力する。そして、第k番目のVCDと第(k+1)番目のVCDとの出力信号の位相差が上記所定の角度であり、(2π/n)となる。また、パルス信号の1周期分を所定の角度で分割した数である位相分割数は、位相分割信号の数であり、VCDの数nとなる。
本実施例では、図1に示すように8個のVCDを設けているため、nは8となる。そのため、隣接するVCDの出力信号を比較するとその位相差は(1/4)πになる。位相分割数を大きくするほど、距離測定器の測定精度が向上する。
AND回路151〜158の第1の入力端子には受光素子13の出力信号が入力される。また、それぞれの第2の入力端子にはVCD141〜148の出力信号がそれぞれ入力される。VCDの数に対応してAND回路をn個備えた場合、kを1〜nまでの任意の自然数とすると、第k番目のAND回路の第2の入力端子には第k番目のVCDからの出力信号が入力される。AND回路151は、VCD141から受信する位相分割信号と受光素子13から受信する反射パルス信号とから上記重なり角度データを求める。AND回路152〜158についても、AND回路151と同様にして重なり角度データを求める。
次に、遅れ判定回路20について詳細に説明する。なお、以下では、kを1〜nまでの任意の自然数とする。
遅れ判定回路20は、AND回路151〜158から受信する重なり角度データを電位に変換した電位データを求める電位変換回路となるローパスフィルタ161〜168と、ローパスフィルタ161〜168から出力される電位データの大きさを比較するコンパレータとなるオペアンプ171〜178と、電位データが最大となる位相分割信号を特定するための最大値検出回路18とを有する。
ローパスフィルタ161〜168のそれぞれの入力端子には、AND回路151〜158のそれぞれの重なり角度データが入力される。VCDの数に対応してローパスフィルタをn個備えた場合、第k番目のローパスフィルタには第k番目のAND回路からの重なり角度データが入力される。
オペアンプ171〜178は、位相分割信号の位相の遅れに対して電位データが減少傾向にあるか増加傾向にあるかを示すために、第1の入力端子に受信する電位データと第2の入力端子に受信する電位データとの大きさを比較し、この2つの電位データでどちらが大きいかを示す比較信号を出力する。第1の入力端子に受信した電位データの方が大きければ比較信号は一定電圧のHigh信号となり、第2の入力端子に受信した電位データの方が大きければ比較信号はほぼ接地電位となるLow信号となる。
VCDの数に対応してオペアンプをn個備えた場合、第k番目のオペアンプについて、第1の入力端子には第(k−1)番目のローパスフィルタの電位データが入力され、第2の入力端子には第k番目のローパスフィルタの電位データが入力される。ただし、第1のオペアンプについて、第1の入力端子には第n番目のローパスフィルタの電位データが入力され、第2の入力端子には第1番目のローパスフィルタの電位データが入力される。
最大値検出回路18は、電位データが最大となる位相分割信号について光源駆動信号発生器11より出力されるパルス信号からの位相遅れの順番を示す位相遅れ数を求める組合せ論理回路181〜188と、位相遅れ数を10進数から2進数に変換するエンコーダ19とを有する構成である。
組合せ論理回路181〜188は、NOT回路とAND回路とが組み合わされた構成である。組合せ論理回路181〜188は、オペアンプから第1の入力端子に受信する比較信号をインバータを介して信号レベルを反転させた反転信号と、オペアンプから第2の入力端子に受信する比較信号との2つの信号の論理積をとる。これにより、その2つの信号が同種の信号レベルであればHigh信号を出力し、その2つの信号が異種の信号レベルであればLow信号を出力する。
VCDの数に対応して組合せ論理回路をn個備えた場合、第k番目の組合せ論理回路について、第1の入力端子には第k番目のオペアンプからの比較信号が入力され、第2の入力端子には第(k+1)番目のオペアンプからの比較信号が入力される。ただし、第n番目の組合せ論理回路については、第1の入力端子には第n番目のオペアンプからの比較信号が入力され、第2の入力端子には第1番目のオペアンプからの比較信号が入力される。
エンコーダ19には、組合せ論理回路181〜188からの出力信号が入力される入力端子に予め10進数の「0〜7」の位相遅れ数が順番に当てはめられている。エンコーダ19は、組合せ論理回路181〜188から出力信号を受信すると、出力信号がHigh信号レベルの組合せ論理回路に相当する位相遅れ数を2進数で表わした2進数信号にして演算回路22に送出する。
演算回路22は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、上記位相分割数とパルス信号の波長と所定の計算を実行するためのプログラムとが格納されたメモリ部を備えている。そして、エンコーダ19から2進数信号を受信すると、その数字をメモリ部に一旦格納した後、プログラムにしたがって、2進数信号の数字を分子にして位相分割数を分母にした分数に、パルス信号の(1/2)波長を乗算して2点間の距離を求める。これは、位相遅れ数の位相分割数における割合に、パルス信号の(1/2)波長を乗算したものである。なお、求められた2点間の距離はディスプレイおよびプリンタ等の出力装置(不図示)に出力される。
なお、光源駆動信号発生器11の周波数fが100MHzであれば、光の速度cを3×108m/secとすると、パルス光およびパルス信号の波長λは、c×(1/f)=300cmとなる。パルス光およびパルス信号は初めの(1/2)波長分がオン状態で、残りの(1/2)波長分がオフ状態になっている。
次に、上述した構成の距離測定器で距離を測定したときの動作手順について説明する。パルス信号の周波数を100MHzとする。
図2は距離測定方法の手順を示すフローチャートである。図3は距離測定器の動作を説明するための出力信号を示すグラフであり、縦軸は電位の大きさを示し、横軸は時間を示す。
操作者が距離測定器を操作して電源スイッチをオンすると、光源駆動信号発生器11が周波数100MHzで信号を発光素子12およびDLL14に送信する。発光素子12は光源駆動信号発生器11からパルス信号を受信すると、そのパルス信号に対応したパルス光を被測定物Mに向かって出力する。発光素子12から出力されたパルス光は被測定物Mで反射して受光素子13に到達する。受光素子13は、反射パルス光を受け取ると、反射パルス光に対応した反射パルス信号をAND回路151〜158に送信する。
一方、DLL14は、光源駆動信号発生器11から信号を受信すると、位相分割信号をVCD141〜148からAND回路151〜158に送信する(ステップS601)。ここで、VCD141〜148がAND回路151〜158に送信する位相分割信号について説明する。
図3(a)はVCD141〜148の位相分割信号の波形を示すグラフである。参考として受光素子13から出力された反射パルス信号の波形をグラフ100に示す。
図3(a)に示すように、グラフ101は光源駆動発生器11のパルス信号と比較してほとんど遅れのない信号になっている。グラフ102は、グラフ101の波形に比べて(1/4)π位相の遅れた波形になる。グラフ103から108についても、各グラフの波形はその上側のグラフの波形よりも(1/4)π位相が遅れている。そして、グラフ108の信号が(1/4)πだけ位相が遅れるとグラフ101の波形になる。
続いて、AND回路151は、受光素子13から受信した反射パルス信号とVCD141から受信した位相分割信号とによる重なり角度データを求めてローパスフィルタ161に送信する。また、AND回路152〜158は、AND回路151と同様にして、受光素子13のパルス信号とVCD142〜148の位相分割信号とから重なり角度データを求めてローパスフィルタ162〜168に送信する(ステップS602)。
図3(b)はAND回路151〜158の出力信号の波形を示すグラフである。
図3(b)に示すように、グラフ201からグラフ204にかけて、重なり角度データの波形の面積が少しずつ大きくなっており、両データが重なる位相角の大きさが変化しているのがわかる。反対に、グラフ204からグラフ207にかけて重なり角度データの波形の面積が少しずつ小さくなっていき、グラフ208では重なり角度データがほぼ0になっている。図3(b)から、グラフ201からグラフ208の重なり角度データのうち、グラフ204の波形の面積が最も大きいことがわかる。
続いて、ローパスフィルタ161は、AND回路151から受信した重なり角度データを電位データに変換し、オペアンプ171、172に送信する。また、ローパスフィルタ162〜168の各ローパスフィルタは、ローパスフィルタ161と同様にして、AND回路152〜158から受信した重なり角度データを電位データに変換してオペアンプ171〜178のうち2つのオペアンプに送信する。その際、各オペアンプに位相分割信号の位相遅れ量の近い2つの電位データを入力するようにしている。ローパスフィルタ168はオペアンプ178、171に電位データを送信する(ステップS603)。
図3(c)はローパスフィルタ161〜168の電位データの波形を示すグラフである。
図3(c)に示すように、グラフ301からグラフ304にかけて、電位データの電位が少しずつ大きくなっている。反対に、グラフ304からグラフ307にかけて電位データの電位が少しずつ小さくなっていき、グラフ308では電位データの電位がほぼ0Vになっている。図3(c)から、グラフ301からグラフ308の電位データのうち、グラフ304の電位データの電位が最も大きいことがわかる。
続いて、オペアンプ171は、ローパスフィルタ168から出力された電位データを第1の入力端子で受信し、ローパスフィルタ161から出力された電位データを第2の入力端子で受信すると、その大きさを比較する。図3(c)に示したように、グラフ301の信号とグラフ302の信号との大きさを比較するとグラフ302の信号の方が大きいので、第1の入力端子に受信した電位データよりも第2の入力端子に受信した電位データの方が大きくなる。その結果、オペアンプ171は組合せ論理回路181、188に比較信号としてLow信号を送信する(ステップS604)。
また、オペアンプ172〜174については、図3(c)に示したグラフから、第1の入力端子に受信した電位データよりも第2の入力端子に受信した電位データの方が大きくなるため、オペアンプ171と同様に、組合せ論理回路181〜184にLow信号を送信する。
一方、図3(c)に示したグラフから、グラフ304の信号とグラフ305の信号との大きさを比較するとグラフ304の信号の方が大きい。そのため、オペアンプ175は、第1の入力端子に受信した電位データと第2の入力端子に受信した電位データとを比較して、第1の入力端子に受信した電位データの方が大きいことから、組合せ論理回路184、185に比較信号としてHigh信号を送信する。
また、オペアンプ176〜178については、図3(c)に示したグラフから、第1の入力端子に受信した電位データの方が第2の入力端子に受信した電位データよりも大きくなるため、オペアンプ175と同様に、組合せ論理回路185〜188にLow信号を送信する。
図3(d)はオペアンプ171〜178の出力信号の波形を示すグラフである。
図3(d)に示すように、グラフ401からグラフ404では出力信号がLowレベルであるため信号が表示されていない。これに対して、グラフ405からグラフ408には出力信号としてHigh信号が示されている。
組合せ論理回路181は、第1の入力端子に受信した信号の信号レベルを反転させた反転信号と、第2の入力端子に受信した信号との論理積をとる。ここでは、図1に示したように、第1の入力端子に入力される信号はオペアンプ171から出力された比較信号であり、図3(d)のグラフ401に示すLow信号となる。そして、その比較信号のインバータを介した反転信号はHigh信号となる。また、第2の入力端子に入力される信号はオペアンプ172から出力された比較信号であり、グラフ402に示すLow信号となる。この2つの信号レベルが異なるため、組合せ論理回路181は、High信号とLow信号との論理積をとり、Low信号をエンコーダ19に送信する。
さらに、組合せ論理回路182、183は、図3(d)に示したグラフから、組合せ論理回路181と同様にして、Low信号をエンコーダ19に送信する。
一方、組合せ論理回路184については、第1の入力端子に入力される信号はオペアンプ174から出力された比較信号であり、図3(d)のグラフ404に示すLow信号となる。そして、その反転信号はHigh信号となる。また、第2の入力端子に入力される信号はオペアンプ175から出力された比較信号であり、グラフ405に示すHigh信号となる。この2つの信号レベルが同じであるため、組合せ論理回路184は、High信号とHigh信号との論理積をとると、High信号をエンコーダ19に送信する(ステップS605)。
組合せ論理回路185については、第1の入力端子に入力される信号はオペアンプ175から出力された比較信号であり、図3(d)のグラフ405に示すHigh信号となる。そして、その反転信号はLow信号となる。また、第2の入力端子に入力される信号はオペアンプ176から出力された比較信号であり、グラフ406に示すHigh信号となる。この2つの信号レベルが異なるため、組合せ論理回路184は、Low信号とHigh信号との論理積をとると、Low信号をエンコーダ19に送信する。また、組合せ論理回路186〜188についても、図3(d)に示したグラフから、組合せ論理回路185と同様にして、Low信号をエンコーダ19に送信する。
図3(e)は組合せ論理回路181〜188の出力信号の波形を示すグラフである。
図3(e)に示すように、グラフ501〜508のうち、グラフ504にはHigh信号が表示されているが、その他のグラフでは出力信号がLowレベルであるため信号が表示されていない。
続いて、エンコーダ19は、組合せ論理回路181〜188より信号を受信すると、High信号を出力した組合せ論理回路に相当する位相遅れ数を2進数で表わす2進数信号にして演算回路22に送信する。本実施例では、図3に示すように、組合せ論理回路184がHigh信号を出力し、組合せ論理回路184に相当する位相遅れ数が10進数の「3」であるため、エンコーダ19は10進数の「3」を2進数信号にした位相遅れ数を演算回路22に送信する(ステップS606)。
演算回路22は、エンコーダ19から2進数信号を受信すると、その数字を分子にして位相分割数を分母にした分数に、パルス信号の(1/2)波長を乗算して2点間の距離を求める(ステップS607)。ここでは、10進数の場合で説明すると、位相遅れ数が10進数の「3」で、位相分割数が「8」であり、パルス信号の波長が300cmであるため、求める2点間の距離Lは、(3/8)×(1/2)×300cm=56.25cmとなる。
なお、測定可能な2点間の距離はパルス信号の(1/2)波長以下であるが、パルス信号の周波数を小さくすることで測定可能な距離を大きくすることが可能となる。
また、本実施例では、パルス信号に対応して発光素子12からパルス光を出力するようにしていたが、超音波を利用する場合には、パルス信号源として光源の代わりに超音波を出力するための超音波信号源を設け、センサデバイスとして光入力デバイスの代わりに超音波センサを設ける。超音波は、木材、ゴム、紙等の材質に対して光よりも反射率が高いため、超音波を利用する場合には、被測定物の対象範囲が広くなる。
本発明では、上述のようにして、単一のパルス信号源と単一のセンサデバイスとで測定を可能としているため、従来よりもコストがより低減される。
また、VCDと、VCDの数に合わせてAND回路、ローパスフィルタ、オペアンプ、および組合せ論理回路とを半導体デバイスに一つの電子部品として作製すれば、VCDの数をさらに増やしても数ミリ角の半導体チップにこれらの回路を形成可能なため、電子部品の数を増やすことなく測定精度を向上させることができる。
さらに、本発明をプロジェクタに適用すれば、プロジェクタとスクリーンとの間の距離を測定し、その距離に対応してレンズを移動させて投影像のフォーカスを合わせることが可能となる。そのため、フォーカス設定用に高価なCCDを備える必要がなく、プロジェクタの製造コストをより抑制し、プロジェクタの価格をより低減できる。
本発明の距離測定器の一構成例を示すブロック図である。 本発明の距離測定方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の距離測定器の動作手順を説明するための出力信号を示すグラフである。
符号の説明
11 光源駆動信号発生器
12 発光素子
13 受光素子
14 DLL(Delay Locked Loop)
18 最大値検出回路
19 エンコーダ
20 遅れ判定回路
22 演算回路
141〜148 VCD(Voltage Controled Delay)
149 位相比較器
151〜158 AND(論理積)回路
161〜168 ローパスフィルタ
171〜178 オペアンプ(大小比較器)
181〜188 組合せ論理回路
M 被測定物

Claims (4)

  1. 所定の周波数のパルス信号が出力される基準位置と該パルス信号を反射する被測定物との間の距離を測定するための距離測定器であって、
    前記被測定物に前記パルス信号を出力する、前記基準位置に設けられたパルス信号源と、
    前記被測定物から反射した前記パルス信号の反射パルス信号を受信する、前記基準位置に設けられたセンサデバイスと、
    前記パルス信号を該パルス信号の1周期分まで所定の角度ずつ遅らせた信号である複数の位相分割信号を生成する位相分割回路と、
    前記位相分割回路から受信する前記位相分割信号と前記センサデバイスから受信する反射パルス信号とが重なる位相角の大きさを示す重なり角度データを求める複数の重ね合わせ回路と、
    前記複数の重ね合わせ回路から受信する前記重なり角度データのうち最大となる重なり角度データの前記位相分割信号を特定し、該位相分割信号について前記パルス信号からの位相遅れの順番を示す位相遅れ数を求める遅れ判定回路と、
    前記遅れ判定回路から受信する前記位相遅れ数の前記位相分割信号の数における割合と予め格納された前記パルス信号の波長とを用いて前記距離を計算する演算回路と、
    を有する距離測定器。
  2. 前記遅れ判定回路は、
    前記各重なり角度データを電位に変換した電位データを求める複数の電位変換回路と、
    前記複数の電位変換回路から受信する2つの電位データのうち一方の電位データと該一方の電位データの位相分割信号よりも前記所定の角度遅れた位相分割信号の他方の電位データとを比較し、該一方の電位データと該他方の電位データとでどちらが大きいかを示す比較信号を出力する複数のコンパレータと、
    前記複数のコンパレータから受信する前記比較信号から最大値となる電位データの位相分割信号の前記位相遅れ数を前記演算回路に送出する最大値検出回路と、
    を有する請求項1記載の距離測定器。
  3. 前記位相分割回路は前記パルス信号の位相を前記所定の角度ずつ遅延させるための複数の電圧制御遅延回路を備え、
    前記電圧制御遅延回路の数を前記位相分割信号の数と一致させる請求項1または2に記載の距離測定器。
  4. 所定の周波数のパルス信号を出力する、基準位置に設けられたパルス信号源と、前記パルス信号を反射する被測定物により該パルス信号が反射した反射パルス信号を受信する、該基準位置に設けられたセンサデバイスとを備えた距離測定器による該基準位置と該被測定物との間の距離を測定するための距離測定方法であって、
    前記パルス信号を該パルス信号の1周期分まで所定の角度ずつ遅らせた信号である複数の位相分割信号を生成し、
    前記位相分割信号と前記反射パルス信号とが重なる位相角の大きさを示す重なり角度データを複数求め、
    前記複数の重なり角度データのうち最大となる重なり角度データの前記位相分割信号を特定し、該位相分割信号について前記パルス信号からの位相遅れの順番を示す位相遅れ数を求め、
    前記位相遅れ数の前記位相分割信号の数における割合と前記パルス信号の波長とを用いて前記距離を計算する距離測定方法。
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