JP2005069440A - ギヤ構造 - Google Patents

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JP2005069440A
JP2005069440A JP2003303384A JP2003303384A JP2005069440A JP 2005069440 A JP2005069440 A JP 2005069440A JP 2003303384 A JP2003303384 A JP 2003303384A JP 2003303384 A JP2003303384 A JP 2003303384A JP 2005069440 A JP2005069440 A JP 2005069440A
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克彦 佐々木
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Abstract

【課題】 ギヤの耐久性を向上させる。
【解決手段】 スピンドル6に外装されるヘリカルギヤ8の内周面には、鋸刃7側の端縁から軸方向に沿って伸びる複数の凹溝10,10・・が、周方向に等間隔で形成され、スピンドル6の外周面には、ヘリカルギヤ8の回転方向と逆側へ傾斜し、ヘリカルギヤ8の回転によって逆方向のスラスト荷重を発生させる円弧状のカム溝11,11・・が、凹溝10と対応する位置で同数個凹設されている。そして、この各凹溝10とカム溝11との間に跨る格好でボール12,12・・が夫々嵌入されて、各ボール12を介してスピンドル6とヘリカルギヤ8とを一体回転可能に連結している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電動工具等に用いられ、回転軸と、その回転軸へ外装されるギヤとからなり、特にギヤには、回転伝達によってスラスト荷重が発生するヘリカルギヤやベベルギヤ等が用いられるギヤ構造に関する。
回転軸間で回転伝達を行う場合、例えば特許文献1に開示の如く、駆動側となるモータの出力軸に直接ヘリカルギヤまたはベベルギヤを形成し、従動側となる回転軸に、出力軸と噛合するヘリカルギヤまたはベベルギヤを外装させる構造が良く採用される。また、出力軸にも別体のヘリカルギヤまたはベベルギヤを一体に連結して、従動側のヘリカルギヤ等と噛合させる構造も知られている。
特開平11−13775号公報
このようなギヤ構造の場合、ギヤ同士の噛合によってギヤにスラスト荷重が発生し、このスラスト荷重によってギヤ間への負荷が増大して、歯に摩耗や破損等を生じさせたり、噛み合い時に騒音を発生させたりしている。
そこで、本発明は、ギヤにスラスト荷重が発生しても、ギヤの耐久性を好適に維持でき、騒音の発生も効果的に防止できるギヤ構造を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ギヤを回転軸に対して別体で回転可能且つ軸方向へ移動可能に外装すると共に、ギヤの内周面と回転軸の外周面との何れか一方に、カム溝を、他方に、カム溝に嵌合してカム溝内を摺動可能な凸部を夫々設けて、カム溝と凸部との嵌合によって回転軸とギヤとを一体回転可能に連結する一方、カム溝を、ギヤの回転に伴ってギヤをスラスト荷重の発生方向と反対側へ付勢するように軸方向から所定角度傾斜させたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、カム溝によるギヤへの付勢力がスラスト荷重と略同一となるように、ギヤがヘリカルギヤの場合は、カム溝の傾斜角度をヘリカルギヤのねじり角より小さく設定したものである。
請求項1に記載の発明によれば、ギヤに発生するスラスト荷重を効果的に吸収できる。よって、ギヤに加わる負荷を緩和でき、ギヤの耐久性や騒音の発生を低減することができる。特に、このスラスト荷重の吸収は、回転軸の起動時や制動時、負荷時等、ギヤに一時的に大きな負荷が加わった際にも好適に発揮される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、カム溝によるヘリカルギヤへの付勢力がスラスト荷重と略同一となり、ギヤに好適なバランスが得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のギヤ構造を適用した丸鋸機の断面説明図である。丸鋸機1は、矩形のベース2上に本体3を備えてなり、本体3には、同図の左右方向でモータ4が内蔵されると共に、そのモータ4の出力軸5と平行に回転軸としてのスピンドル6が軸支され、本体3から突出するスピンドル6の先端に、円盤状の鋸刃7が同軸で直交状に固着されている。また、スピンドル6の基端側には、ヘリカルギヤ8が連結され、そのヘリカルギヤ8が、出力軸5の先端に形成されたヘリカルピニオン9と噛合して、出力軸5の回転をスピンドル6及び鋸刃7へ伝達可能としている。ここでは、出力軸5が左側(鋸刃7側)に向かって左回転、ヘリカルギヤ8とスピンドル6とが同じく左側に向かって右回転することになる。
本発明のギヤ構造は、スピンドル6とヘリカルギヤ8との間に採用されている。ここでのヘリカルギヤ8は、図2にも示すように、スピンドル6へ回転可能に外装され、ヘリカルギヤ8の内周面には、鋸刃7側の端縁から軸方向に沿って伸び、先端がヘリカルギヤ8の内周にとどまる複数(ここでは3つ)の凹溝10,10・・が、周方向に等間隔で形成されている。一方、スピンドル6の外周面には、鋸刃7側へ向かうに従って左回転方向へ傾斜する円弧状のカム溝11,11・・が、凹溝10と対応する位置で同数個凹設されている。そして、この各凹溝10とカム溝11との間に跨る格好でボール12,12・・が夫々嵌入されて、凸部としての各ボール12を介してスピンドル6とヘリカルギヤ8とを一体回転可能に連結している。
なお、ヘリカルギヤ8は、鋸刃7側ではスピンドル6へ一体に外装されたスリーブ13により、モータ4側ではスピンドル6へ一体に外装された図示しないクリップによって夫々前後移動を規制されるが、夫々スリーブ13とクリップとの間に遊びが設けられて、ヘリカルピニオン9との噛合状態に影響のない範囲で軸方向へ移動できるようになっている。
以上の如く構成された丸鋸機1においては、モータ4が駆動して出力軸5が左回転すると、出力軸5と噛合するヘリカルギヤ8が右回転し、各ボール12を介してスピンドル6と鋸刃7とを右回転させる。このとき、出力軸5のヘリカルピニオン9とヘリカルギヤ8との噛合により、図2に矢印で示すように、出力軸5には右方向へ、ヘリカルギヤ8には左方向へのスラスト荷重が発生する。しかし、スピンドル6側では、カム溝11,11・・の傾斜形状によって、各ボール12がスラスト荷重と反対側の右方向へ案内されることとなるため、同時にヘリカルギヤ8には、略等しい右方向へのスラスト荷重が発生する。よって、ヘリカルギヤ8は、凹溝10の先端にボール12を位置させた状態で、カム溝11内のボール12が左右のスラスト荷重が釣り合う位置で停止する所定位置で保持され、当該位置でスピンドル6へ回転伝達を行うことになる。
なお、ここでは、ヘリカルギヤ8及びヘリカルピニオン9のねじり角よりも、カム溝11の傾斜角度が小さくなるように設定している。すなわち、図3に示すように、ヘリカルピニオン9とヘリカルギヤ8との噛み合い点であるA点で発生するトルクTと、ヘリカルギヤ8とスピンドル6との連結点(ボール12)であるB点で発生するトルクTとは、スピンドル6の回転中心Oからの距離の違い、つまりスピンドル6の半径rとヘリカルギヤ8の半径(正確にはピッチ円半径)rとの関係が、r<rであることから、T<Tとなる。よって、B点でのトルクが大きい分、カム溝11の傾斜角度を緩やかにして、ボール12で発生する逆向きのスラスト荷重が、A点で発生するスラスト荷重と同一になるように調整したものである。
両角度の関係をより具体的に説明する。まず、ヘリカルギヤ8及びヘリカルピニオン9のねじり角をα、カム溝11の傾斜角度をβとすると、A点でのスラスト荷重FSA、B点でのスラスト荷重FSBは、夫々以下の通りとなる。
SA=Tsinα FSB=Tsinβ
一方、A点、B点でのトルクは回転中心Oからの距離で決まるため、両点でのトルクT及びT間には、以下の数1の関係が成り立つ。
Figure 2005069440
よって、FSA=FSBとするためのαとβとの関係を導くには、Tsinα=Tsinβとして数1を当てはめれば、以下の数2のように傾斜角度βが決定される。すなわち、傾斜角度βを、ねじり角αと回転中心Oからの距離r、rとによって設定したものである。
Figure 2005069440
このように上記形態のギヤ構造によれば、ヘリカルギヤ8をスピンドル6に対して別体で回転可能且つ軸方向へ移動可能に外装すると共に、スピンドル6の外周面にカム溝11を、ヘリカルギヤ8の内周面に、カム溝11に嵌合してカム溝11内を摺動可能なボール12を夫々設けて、カム溝11とボール12との嵌合によってスピンドル6とヘリカルギヤ8とを一体回転可能に連結する一方、カム溝11を、ヘリカルギヤ8の回転に伴ってヘリカルギヤ8をスラスト荷重の発生方向と反対側へ付勢するように軸方向から所定角度傾斜させたことで、ヘリカルギヤ8に発生するスラスト荷重を効果的に吸収できる。よって、ヘリカルギヤ8やヘリカルピニオン9に加わる負荷を緩和でき、ギヤの耐久性や騒音の発生を低減することができる。特に、このスラスト荷重の吸収は、モータ4の起動時や制動時、鋸刃7(スピンドル6)への負荷時等、ヘリカルギヤ8に一時的に大きな負荷が加わった際にも好適に発揮される。
そして、カム溝11の傾斜角度βをヘリカルギヤ8のねじり角αより小さく設定したことで、カム溝11によるヘリカルギヤ8への付勢力を、ヘリカルピニオン9からヘリカルギヤ8との噛合によって生じるスラスト荷重と略等しくでき、好適なバランスが得られる。
なお、ボール及び凹溝、カム溝の数は上記形態に限らず、適宜増減可能で、カム溝の傾斜方向や傾斜角度も、ヘリカルギヤの回転方向やスラスト荷重の発生方向が変われば、それに応じて反対方向のスラスト荷重が発生するように変更すれば良い。また、ボールはギヤの内周面或いはスピンドルの外周面に埋め込み状態で設けても良いし、ボールに代えてピンを用いたり、突起を直接突設したりして凸部を得ることもできる。さらに、ヘリカルギヤをベベルギヤに代えても同様の作用効果が得られる。
一方、上記形態では、従動側のスピンドルとヘリカルギヤとに本発明のギヤ構造を適用しているが、これと逆に、モータの出力軸等の駆動側の回転軸が、ヘリカルギヤまたはベベルギヤを外装したものにあっては、当該駆動側のギヤと回転軸とに本発明のギヤ構造を採用することもできる。さらに、駆動側と従動側との双方の回転軸に夫々別体のヘリカルギヤまたはベベルギヤを外装したものでは、駆動側と従動側との双方に本発明を適用可能である。
その他、本発明は、丸鋸機に限らず、スラスト荷重が発生するギヤを用いた電動工具全般に適用できる。勿論電動工具以外の各種機械器具に本発明のギヤ構造を採用しても差し支えない。
丸鋸機の断面説明図である。 ギヤ構造の説明図である。 トルクの発生状態を示す説明図である。
符号の説明
1・・丸鋸機、2・・ベース、3・・本体、4・・モータ、5・・出力軸、6・・スピンドル、7・・鋸刃、8・・ヘリカルギヤ、9・・ヘリカルピニオン、10・・凹溝、11・・カム溝、12・・ボール。

Claims (2)

  1. 回転軸と、その回転軸へ設けられるギヤとからなり、前記ギヤには、従動側となる他のギヤへの回転伝達、或いは駆動側となる他のギヤからの回転伝達によってスラスト荷重が発生するギヤ構造であって、
    前記ギヤを前記回転軸に対して別体で回転可能且つ軸方向へ移動可能に外装する共に、前記ギヤの内周面と回転軸の外周面との何れか一方に、カム溝を、他方に、前記カム溝に嵌合してカム溝内を摺動可能な凸部を夫々設けて、前記カム溝と凸部との嵌合によって前記回転軸とギヤとを一体回転可能に連結する一方、前記カム溝を、前記ギヤの回転に伴って前記ギヤを前記スラスト荷重の発生方向と反対側へ付勢するように軸方向から所定角度傾斜させたことを特徴とするギヤ構造。
  2. ギヤがヘリカルギヤの場合は、カム溝の傾斜角度を前記ヘリカルギヤのねじり角より小さく設定した請求項1に記載のギヤ構造。
JP2003303384A 2003-08-27 2003-08-27 ギヤ構造 Pending JP2005069440A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009003355A1 (fr) * 2007-07-03 2009-01-08 Yong Gao Epilateur à moteur
JP2020133858A (ja) * 2019-02-25 2020-08-31 本田技研工業株式会社 ヘリカルギヤのスラスト荷重軽減構造

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