JP2005069316A - サドル付き分水栓の取り付け方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】サドル付き分水栓を取り付けた既設管の、地震等によるサドル外での折損を防止することである。
【解決手段】サドル付き分水栓2を既設管1に取り付ける前に、通水用の孔6が穿孔され、サドル3で覆われる既設管1の外周面に、その軸方向強度の低下を生じさせる環状のV溝9を加工することにより、既設管1をサドル3内で優先的に折損させ、地震等によるサドル3外での折損を防止できるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】サドル付き分水栓2を既設管1に取り付ける前に、通水用の孔6が穿孔され、サドル3で覆われる既設管1の外周面に、その軸方向強度の低下を生じさせる環状のV溝9を加工することにより、既設管1をサドル3内で優先的に折損させ、地震等によるサドル3外での折損を防止できるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、断水することなく既設管から枝管を分岐させるサドル付き分水栓の取り付け方法に関するものである。
断水することなく既設管から枝管を分岐させる際には、既設管の外周を覆って周方向で複数に分割した筒状のサドルを取り付け、この筒状のサドル内面と既設管外面との間に通水可能な空間を形成して、サドルに設けた分水孔からサドル内の既設管を穿孔することにより、既設管から枝管に分水する開口を形成している(例えば、特許文献1参照。)。
上述したサドル付き分水栓を取り付けて枝管を分岐させた既設管は、枝管や分水栓の付設により地中での移動抵抗が増大するので、地震等で折損する恐れがあり、この折損がサドル外で生じると多大の漏水被害を引き起こす。特に、既設管が樹脂パイプで形成されている場合は、その軸方向強度があまり大きくないので、折損の可能性が高くなる。なお、既設管の分水栓取り付け部は穿孔により強度が低下するが、穿孔部分の既設管断面に占める割合は少ないので、既設管はこのサドル内の穿孔部分で折損するとは限らない。
そこで、本発明の課題は、サドル付き分水栓を取り付けた既設管の、地震等によるサドル外での折損を防止することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、既設管の外周を覆って周方向で複数に分割した筒状のサドルを取り付け、この筒状のサドル内面と既設管外面との間に通水可能な空間を形成して、前記サドルに設けた分水孔からサドル内の既設管の穿孔を行うサドル付き分水栓の取り付け方法において、前記サドルを既設管に取り付ける前に、このサドルで覆われる既設管の部分に、その軸方向強度の低下を生じさせる加工を施す方法を採用した。
すなわち、サドルを既設管に取り付ける前に、このサドルで覆われる既設管の部分に、その軸方向強度の低下を生じさせる加工を施すことにより、既設管をサドル内で優先的に折損させ、サドル外での折損を防止できるようにした。この軸方向強度の低下を生じさせる加工としては、既設管の外周面へのV溝加工等を採用することができる。
また、本発明は、既設管の外周を覆って周方向で複数に分割した筒状のサドルを取り付け、この筒状のサドル内面と既設管外面との間に通水可能な空間を形成して、前記サドルに設けた分水孔からサドル内の既設管の穿孔を行うサドル付き分水栓の取り付け方法において、前記穿孔に伴う既設管の強度低下を上回る軸方向強度の低下を生じさせる加工を、前記分水孔から施す方法も採用した。
すなわち、穿孔に伴う既設管の強度低下を上回る軸方向強度の低下を生じさせる加工を、分水孔から施すことによっても、既設管をサドル内で優先的に折損させるか、または予め分断し、サドル外での折損を防止できるようにした。この穿孔に伴う強度低下を上回る軸方向強度の低下を生じさせる加工としては、穿孔を分水孔と反対側の既設管側面まで貫通させる加工、分水孔から既設管の穿孔部を切断する加工、分水孔から穿孔部を含む既設管をリング状に切断除去する加工等を採用することができる。
前記軸方向強度の低下を生じさせる加工を施す部位の軸方向両側で、前記サドルを既設管に取り付ける前に、サドルで覆われる既設管の外面へ、既設管が前記加工を施された部位で分断されたときに、そのサドルからの抜けを防止するストッパを固着することにより、地震等により既設管がサドル内で分断されたときの漏水を防止することができる。
本発明のサドル付き分水栓の取り付け方法は、サドルを既設管に取り付ける前に、このサドルで覆われる既設管の部分に、その軸方向強度の低下を生じさせる加工を施すようにしたので、既設管をサドル内で優先的に折損させ、サドル外での折損を防止することができる。
また、本発明のサドル付き分水栓の取り付け方法は、穿孔に伴う既設管の強度低下を上回る軸方向強度の低下を生じさせる加工を、分水孔から施すようにもしたので、既設管をサドル内で優先的に折損させるか、または予め分断し、サドル外での折損を防止することができる。
前記軸方向強度の低下を生じさせる加工を施す部位の軸方向両側で、サドルを既設管に取り付ける前に、サドルで覆われる既設管の外面へ、既設管が加工を施された部位で分断されたときに、そのサドルからの抜けを防止するストッパを固着することにより、地震等により既設管がサドル内で分断されたときの漏水を防止することができる。
以下、図1乃至図8に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1乃至図4は、第1の実施形態を示す。図1および図2は、既設管1にサドル付き分水栓2を取り付けた後の状態を示す。樹脂パイプで形成された既設管1の外周を覆う筒状のサドル3は、上部サドル3aと下部サドル3bとに周方向で2分割され、上部サドル3aに取り付けられた分水栓2に枝管4が接続され、開閉弁5で枝管4側への通水が開閉されるようになっている。サドル3の内面と既設管1の外面との間には、分水栓2の分水孔2aに連通する空間が形成され、このサドル内空間で分水孔2a直下の部分の既設管1に通水用の孔6が穿孔されている。サドル内空間はパッキン7でシールされ、分水孔2aの上端はキャップ8で閉塞されている。
また、前記孔6が穿孔された部位の既設管1の外周面には、その軸方向強度を低下させる環状のV溝9が加工され、その軸方向両側のサドル内空間で、リング状のストッパ10が既設管1の外周面に固着され、地震等により既設管1がV溝9の部位で分断されたときに、分断された各既設管1がサドル3から抜けないようになっている。このストッパ10はサドル3からの抜け止めをするものであればよく、必ずしもリング状のものでなくてもよい。
以下に、前記既設管1へのサドル付き分水栓2の取り付け手順を説明する。まず、図3に示すように、サドル付き分水栓2の取り付け予定部位で、既設管1の外周面にV溝9を加工するとともに、その軸方向両側でリング状のストッパ10を固着する。こののち、図4に示すように、ストッパ10を固着した両部位をサドル3で覆い、V溝9を加工した部位に分水孔2aの位置を合わせて、サドル付き分水栓2を既設管1に取り付け、キャップ8を取り外した分水孔2aの上端から穿孔機11を挿入して、その直下の既設管1に孔6を穿孔する。この孔6を穿孔したのちキャップ8を取り付けて、サドル付き分水栓2の取り付け作業が完了する。
図5および図6は、第2の実施形態を示す。図5は、既設管1にサドル付き分水栓2を取り付けた後の状態である。既設管1とサドル付き分水栓2は、第1の実施形態のものと同じであり、前記分水孔2a直下の既設管1の通水用孔6と反対側の側面に、その軸方向強度を低下させる同径の孔6aが穿孔されている点が異なる。
この実施形態では、図6に示すように、前記サドル付き分水栓2を既設管1に取り付けて、キャップ8を取り外した分水孔2aの上端から挿入される穿孔機11を、分水孔2aと反対側の既設管1の側面まで貫通させ、その直下に各孔6、6aを同時に穿孔する。これらの各孔6、6aを穿孔したのちキャップ8を取り付けて、サドル付き分水栓2の取り付け作業が完了する。なお、第1の実施形態のものと同様に、サドル付き分水栓2を取り付ける前に、各孔6、6aの穿孔予定部の軸方向両側でストッパ10を固着してもよい。
図7および図8は、それぞれ第2の実施形態の変形例を示す。図7の変形例は、前記通水用孔6と反対側の側面に孔6aを穿孔する替りに、既設管1をカッタで環状に切断したものである。この切断加工は、図示は省略するが、キャップ8を取り外して通水用孔6を穿孔した後に、分水孔2aからカッタを挿入して行われる。カッタとしては、回転式カッタやウォータジェット等を用いることができる。
図8の変形例は、前記分水孔2a直下の通水用孔6が穿孔される部分を、カッタでリング状に切断除去したものである。この変形例では、キャップ8を取り外した分水孔2aからカッタを挿入して、その直下の既設管1を軸方向の2箇所でリング状に切断する。切断後のリングは、挟持具等を用いて外部に取り出してもよいし、そのままサドル3内に残してもよい。間隔を開けた2枚刃のカッタを切断加工に用い、この2枚刃のカッタで切断後のリングを挟持して取り出すこともできる。
上述した各実施形態では、サドル付き分水栓のサドルを上下に2分割されたものとしたが、サドルは周方向に3分割以上されたものとしてもよい。また、本発明に係るサドル付き分水栓の取り付け方法は、樹脂パイプの既設管に限定されることはなく、金属パイプの既設管にも適用することができる。
1 既設管
2 分水栓
2a 分水孔
3、3a、3b サドル
4 枝管
5 開閉弁
6、6a 孔
7 パッキン
8 キャップ
9 V溝
10 ストッパ
11 穿孔機
2 分水栓
2a 分水孔
3、3a、3b サドル
4 枝管
5 開閉弁
6、6a 孔
7 パッキン
8 キャップ
9 V溝
10 ストッパ
11 穿孔機
Claims (3)
- 既設管の外周を覆って周方向で複数に分割した筒状のサドルを取り付け、この筒状のサドル内面と既設管外面との間に通水可能な空間を形成して、前記サドルに設けた分水孔からサドル内の既設管の穿孔を行うサドル付き分水栓の取り付け方法において、前記サドルを既設管に取り付ける前に、このサドルで覆われる既設管の部分に、その軸方向強度の低下を生じさせる加工を施すことを特徴とするサドル付き分水栓の取り付け方法。
- 既設管の外周を覆って周方向で複数に分割した筒状のサドルを取り付け、この筒状のサドル内面と既設管外面との間に通水可能な空間を形成して、前記サドルに設けた分水孔からサドル内の既設管の穿孔を行うサドル付き分水栓の取り付け方法において、前記穿孔に伴う既設管の強度低下を上回る軸方向強度の低下を生じさせる加工を、前記分水孔から施すことを特徴とするサドル付き分水栓の取り付け方法。
- 前記軸方向強度の低下を生じさせる加工を施す部位の軸方向両側で、前記サドルを既設管に取り付ける前に、サドルで覆われる既設管の外面へ、既設管が前記加工を施された部位で分断されたときに、そのサドルからの抜けを防止するストッパを固着するようにした請求項1または2に記載のサドル付き分水栓の取り付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003298400A JP2005069316A (ja) | 2003-08-22 | 2003-08-22 | サドル付き分水栓の取り付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003298400A JP2005069316A (ja) | 2003-08-22 | 2003-08-22 | サドル付き分水栓の取り付け方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005069316A true JP2005069316A (ja) | 2005-03-17 |
Family
ID=34403905
Family Applications (1)
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JP2003298400A Pending JP2005069316A (ja) | 2003-08-22 | 2003-08-22 | サドル付き分水栓の取り付け方法 |
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JP (1) | JP2005069316A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009168163A (ja) * | 2008-01-16 | 2009-07-30 | Waterworks Technology Development Organization Co Ltd | 分岐管の撤去方法、分岐口の密栓装置及びt字管 |
WO2021157365A1 (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-12 | 株式会社タブチ | サドル付分水栓 |
-
2003
- 2003-08-22 JP JP2003298400A patent/JP2005069316A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009168163A (ja) * | 2008-01-16 | 2009-07-30 | Waterworks Technology Development Organization Co Ltd | 分岐管の撤去方法、分岐口の密栓装置及びt字管 |
WO2021157365A1 (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-12 | 株式会社タブチ | サドル付分水栓 |
JP2021123914A (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-30 | 株式会社タブチ | サドル付分水栓 |
JP7337384B2 (ja) | 2020-02-04 | 2023-09-04 | 株式会社タブチ | サドル付分水栓 |
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