JP2005068898A - 工事養生用シート - Google Patents

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規夫 舩越
Yuichi Kaihara
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Abstract

【課題】 高強力で柔軟性を有し、焼却時に有毒ガスを発生しない上に残存する灰分のない難燃性を備えた工事養生用シートを提供することを目的とする。
【解決手段】 ポリオレフィン延伸糸からなる織編布の少なくとも片面に、エチレンー不飽和カルボン酸またはそのアルキルエステル共重合体100重量部に対してメラミンシアヌレート20〜70重量部及びポリフエニレンエーテル5〜40重量部を配合してなる組成物を用いてラミネート層を積層してなる積層体であって、酸素指数が26以上であり、UL94で規定する燃焼試験法でVTMー0に合格するものであることにより、高強力で柔軟性を有し、焼却時に有毒ガスを発生しない上に残存する灰分のない難燃性を備えた工事養生用シートを特徴とする工事養生用シート得られる。

Description

本発明は、工事養生用シートに関する。さらに詳しくは、原子力発電所等向け工事養生用シートであって、使用後焼却時に有毒ガスの発生がなく、燃焼灰分が不検出である難燃性を備えた工事養生用シートに関する。
従来、原子力発電所など放射性物質を取り扱う工場の定期修理などにおいても、通常の工事現場と同様に装置、機器、建物などを工事養生用シートで覆って工事が施工される。このとき使用された工事養生用シートは放射性物質が付着して散逸することによる汚染を防止するために使用後は必ず焼却処理に付される。
ところで、工事養生用シートは溶接の火花等により火災が発生する危険性があるため、例えば、JISA1322に規定されている防炎試験等に合格する難燃化処理が施されているのが通例である。工事養生用シートとしてこれまで多用されていたポリエステルやナイロンなどのフィラメント糸を用いた織編布の両面にポリ塩化ビニル層をカレンダー加工して積層した通称塩ビシートはそれ自体が難燃性であるが、易燃性であるポリオレフィン系シートなどではハロゲン系難燃剤やりん系難燃剤あるいは水酸化マグネシウムなどの無機系難燃剤などで難燃化処理を施されているのが通例であった。
しかしながら、上記ハロゲン系難燃剤やりん系難燃剤は焼却時に有毒ガスを発生し環境汚染問題となるばかりでなく、腐食性ガスによる装置の腐食などの問題があり、無機系難燃剤は焼却後に灰分が発生しフィルターの目詰まりなどのトラブルを生じるという問題があった。
このような問題を解決するために、ハロゲン系難燃剤やりん系難燃剤あるいは無機系難燃剤を用いないで難燃性を付与する方法として、トリアジン誘導体などの窒素含有化合物難燃剤が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−86649号公報(2頁)
しかしながら、上記提案のものは、ポリオレフィン、特にポリエチレンは酸素指数が17〜18程度で易燃性である上に、窒素系難燃剤は難燃性付与効果が弱いために多量に配合する必要があり、難燃剤を多量に配合すると成形性が悪くなる上、機械的性質が低下するという問題があった。
本発明は、上記の問題点に着目してなされたもので、高強力で柔軟性を有し、焼却時に有毒ガスを発生しない上に残存する灰分のない難燃性を備えた工事養生用シートを提供することを目的とする。
本発明の工事養生用シートは、ポリオレフィン延伸糸からなる織編布の少なくとも片面に、エチレンー不飽和カルボン酸またはそのアルキルエステル共重合体100重量部に対してメラミンシアヌレート20〜70重量部及びポリフエニレンエーテル5〜40重量部を配合してなる組成物をラミネート層として積層してなる積層体であって、酸素指数が26以上であり、UL94で規定する燃焼試験法でVTMー0に合格するものであることを特徴とする工事養生用シート、に存する。
本発明の工事養生用シートは、ポリオレフィン延伸糸からなる織編布の少なくとも片面に、エチレンー不飽和カルボン酸またはそのアルキルエステル共重合体に対してメラミンシアヌレートとポリフエニレンエーテルとを特定量を配合してなる組成物を用いてラミネート層を形成しているので、ハロゲン系難燃剤やりん系難燃剤のように焼却時に有毒ガスの発生の恐れがなく、かつ無機系難燃剤のように燃焼後の灰分の残存する恐れのない難燃性を備えた工事養生用シートを得ることができ、特に放射性物質を取り扱う原子力発電所等向けの工事養生用シートとして実用的な効果を奏するものである。
本発明におけるポリオレフィン延伸糸に用いるポリオレフィンとしては、延伸効果があり高強力を有するものが好ましく、具体的には、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられる。
上記延伸糸の形態としては、ダイスから押出し一軸延伸を施して形成したモノフィラメント、低繊度のモノフィラメントの複数本を集束したマルチフィラメント、成形したフィルムをスリット後一軸延伸を施して得たフラットヤーン、フラットヤーンに割繊処理を施して得たスプリットヤーンなどいずれも使用できる。これらのうちでは、フラットヤーンが好ましい。
上記延伸糸の製造方法はとくに限定されるものではなく、公知の製造方法により一軸延伸を施した延伸糸を形成する。延伸倍率は4〜12倍であることが肝要で、6〜10倍がより好ましい。延伸倍率が4倍未満では、引張強度が不十分となり本発明の目的を達成するのが困難となり、また、12倍を超えると延伸切れなどのために生産性が低下して好ましくない。延伸処理はポリオレフィンの融点以下、軟化点以上の温度にて行われるが、加熱方式としては、熱ロール式、熱板式、赤外線式、熱風式等いずれの方式も採用でき、これらの内では熱ロール式が延伸効率、高速生産性、安定性の上で好ましい。成形された未延伸糸は加熱され、前後ロールの周速度差により延伸を行う。
上記延伸糸の繊度は100〜3000デシテクス(以下、dtと略記する)が好ましく、300〜1000dtがより好ましい。繊度が100dt未満では強度が不十分となり、また、3000dtを超えると柔軟性が劣り取扱い性が低下するので好ましくない。
上記織編布の織組織としては、平織、綾織、絡み織、模紗織など種々の組織が使用され、一方、編組織としては、経編、緯編など適宜使用される。
経糸および緯糸の打込密度は5〜30本/2.54cmの範囲であり、好ましくは8〜15本/2.54cmの範囲である。また、織編布の目付量は30〜150g/mの範囲であり、好ましくは30〜100g/mの範囲である。
上記織編布の少なくとも片面にエチレンー不飽和カルボン酸またはそのアルキルエステル共重合体100重量部に対して、メラミンシアヌレート20〜70重量部及びポリフエニレンエーテル5〜40重量部を配合してなる組成物をラミネートして積層体を形成する。このエチレンー不飽和カルボン酸またはそのアルキルエステル共重合体層を設ける方法としては押出ラミネート法が好ましい。
上記エチレンー不飽和カルボン酸またはそのアルキルエステル共重合体としては、例えば、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタアクリル酸メチルーアクリル酸共重合体等、及びこれらの混合物が挙げられる。これらの中では、耐熱性、加工性等の観点からエチレン−アクリル酸エチル共重合体が好ましい。
上記メラミンシアヌレートは、塩基であるメラミンと酸であるシアヌル酸(シアヌル酸および互変異性体であるイソシアヌル酸を含む)との中和反応により生成した有機化合物の付加塩であり、耐熱性にすぐれた難燃剤として好適に使用されているものである。市販品としては、「MC−610」(商品名:日産化学株式会社製)や「メラポアMC」(商品名:チバスペシャリティケミカルズ社製)などが挙げられる。
上記エチレンー不飽和カルボン酸またはそのアルキルエステル共重合体にメラミンシアヌレートと共に、ポリフエニレンエーテルを併用すると、メラミンシアヌレートの難燃化効果がさらに向上するので好ましい。
上記エチレンー不飽和カルボン酸またはそのアルキルエステル共重合体に対するメラミンシアヌレート及びポリフエニレンエーテルの配合割合は、エチレンー不飽和カルボン酸またはそのエステル共重合体100重量部に対して、メラミンシアヌレート20〜70重量部及びポリフエニレンエーテル5〜40重量部の範囲であり、好ましくは、メラミンシアヌレート30〜60重量部及びポリフエニレンエーテル10〜20重量部の範囲である。メラミンシアヌレートの配合量が20重量部未満では、本発明の目的である所定の難燃性が付与されず、70重量部を超えると積層体の成形性が低下する上、難燃効果はそれ以上向上せず経済的でない。ポリフエニレンエーテルの配合量が5重量部未満では、メラミンシアヌレートとの難燃性の併用効果が小さく、40重量部を超えると積層体の成形性が低下する上、難燃効果はそれ以上向上せず経済的でない。
上記押出ラミネート法により設けられるラミネート層の厚みは、片面30〜300μmが好ましく、50〜150μmがより好ましい。ラミネート層の厚みが30μm未満では、ラミネート層に含有せしめる難燃剤量に限界があり、所定の難燃性付与効果が得られず、300μmを超えると重量が増加して取扱い性が低下するとともに柔軟性が失われるので好ましくない。
本発明の工事養生用シートの目付量は、通常100〜400g/mの範囲であり、好ましく、150〜300g/m2のの範囲である。
上記のようにして得られた工事用シートは、下記のように評価を行った。
1. 酸素指数は、JISK7201により測定し、26以上であることが望ましい。
2. 難燃性は、UL94を基準とする燃焼試験法により、VTMー0に合格することが望ましい。また燃焼後、灰分が0.1%以下であることが望ましい。
本発明で用いられる織編布および被覆層に対しては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、架橋剤、発泡剤、核剤等の添加剤を本発明の特性を本質的に阻害しない範囲で添加することができる。
実施例1
高密度ポリエチレン(MFR=0.7g/10分、密度=0.957g/cm)をインフレーシヨン法を用いてフィルムに押出し、冷却後延伸倍率7倍で延伸処理を施し、繊度500dtのフラットヤーンを形成した。このフラットヤーンを経緯糸に用いて、打込密度8×8本/2.54cmで平織で織成し、目付量30g/mの織布を得た。
上記織布の両面に、ラミネート層としてエチレン−アクリル酸エチル共重合体(MFR=6g/10分、密度=0.93g/cm)100重量部に対して、メラミンシアヌレート(商品名:メラポアMC、チバスペシャリティケミカルズ社製)50重量部及びポリフエニレンエーテル(商品名:FBX1000、三菱エンプラ株式会社製)10重量部からなる組成物を用いて、厚さ各100μmのラミネート層を押出ラミネート法で設けた目付量230g/mの積層体を得た。
積層体の酸素指数は28であり、UL94による燃焼試験法でVTMー0に合格するものであった。
比較例1:
実施例1において、ラミネート層として低密度ポリエチレン(MFR=8g/10分、密度=0.918g/cm)100重量部に対して、メラミンシアヌレート(商品名:メラポアMC、チバスペシャリティケミカルズ社製)40重量部を配合した組成物を用いてポリオレフィン層を設けた他は実施例1と同様に行った。
その結果、積層体の酸素指数は23であり、UL94による燃焼試験法でVTMー0に合格するものであった。

Claims (1)

  1. ポリオレフィン延伸糸からなる織編布の少なくとも片面に、エチレンー不飽和カルボン酸またはそのアルキルエステル共重合体100重量部に対してメラミンシアヌレート20〜70重量部及びポリフエニレンエーテル5〜40重量部を配合してなる組成物をラミネート層として積層してなる積層体であって、酸素指数が26以上であり、UL94による燃焼試験法でVTMー0に合格するものであることを特徴とする工事養生用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009184191A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Fujimori Kogyo Co Ltd 難燃性積層加工布及びその難燃性積層加工布の製造方法

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