JP2005066901A - 画像形成装置、画像形成システム、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム、コンピュータプログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】普通紙とリライタブルペーパーを任意に選択して使用する場合に利便性に優れ、エネルギーの無駄を抑えることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】初回給紙トレイ100、排紙トレイ103、再利用給紙トレイ101および回収箱トレイ102と、初回給紙トレイ100から排紙トレイ103にリライタブルペーパーを搬送する通路106と、再給紙トレイ101から回収箱トレイ102にリライタブルペーパーを搬送する通路106と、再給紙トレイ101から給紙されたリライタブルペーパーを排紙トレイ103側に搬送するため通路106を再利用給紙通路107に切り換え、再利用尾給紙トレイ101から排紙トレイ103にリライタブルペーパーを搬送することができるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明はリライタブルペーパーを使用することができる複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置、この画像形成装置を含む画像形成システム、特に、コインラック装置と接続された画像形成装置を含む画像形成システム、この画像形成システムの制御手段として機能するコンピュータプログラムおよびこのコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
従来のハードコピーは、紙などの記録媒体に外部からインクあるいはトナーなどの着色剤を付着固定して画像形成を行なうか、あるいは感熱記録紙のように紙などの基材上に感熱記録層を設け、これに熱などのエネルギーを加えて可視画像を形成するなどして永久画像を形成するようにしている。しかし、近年、複写機やファクシミリの普及とコンピュータからの情報出力によって紙等の記録媒体の消費量が急激に増大し、自然破壊や廃棄物処理など社会問題を引き起こしている。この問題を解決するため、記録した可視画像を消去でき、繰り返し使用可能な記録材料が注目されている。
例えば特許文献1に示すように、有機低分子結晶粒子を分散した高分子膜の光散乱性変化を利用し、透明と白濁の2状態を熱を加えることにより可逆的に形成できる記録媒体が開示され、すでに磁気カードの内容表示部として実用化されている。しかし、この記録媒体に表示される画像は、黒や青の着色地肌またはアルミ蒸着膜などの光反射性の地肌に白色の印字となるので、通常のハードコピーとしては違和感が大きく適していない。このため、例えば特許文献2に示すように、発色と消色の2状態をとり得るロイコ染料を感熱記録層として用い、白色地肌に可逆的に発色印字画像を形成できる可逆性感熱記録媒体(以下、感熱記録媒体という)が開示されている。この感熱記録媒体用のリライタブル記録装置は、感熱記録媒体の搬送路に沿って加熱消去ユニットと記録ユニットを有し、加熱消去ユニットは消去用加熱ヘッドと、消去用加熱ヘッドを加圧ローラに押圧する圧力調整機構を有し、記録ユニットは記録用加熱ヘッドと、記録用加熱ヘッドを加圧ローラに押圧する圧力調整機構を有する。そして搬入ガイドトレイにセットされ、媒体検出センサで検出された感熱記録媒体を駆動ユニットにより駆動される加圧ローラにより、搬送しながら、その搬送過程において、加熱消去ユニットの消去用加熱ヘッドにより感熱記録媒体の感熱層の発色記録を消去し、消去された感熱記録媒体は消去用加熱ヘッドの下流側のガイドに沿って水平方向に搬送され、記録ユニットの加圧ローラで搬送しながら記録用加熱ヘッドにより新たな発色記録処理を行い、文字や画像を記録して排出ガイドトレイに排出される。
加熱消去ユニットの消去用加熱ヘッドは、加熱ヒータとヒータ基板とにより構成されている。加熱ヒータは実際に加熱を行なうものであり、加圧ローラと対向して設けられている。そして、矢印で示す方向に感熱記録媒体1が搬送されると、感熱記録媒体は加熱ヒータと加圧ローラとの間に挟み込まれながら搬送し、加熱ヒータが発生する熱で感熱記録媒体に設けられた感熱層の発色記録を消去する。
また、特許文献3に示されたリライタブルカード用記録装置においても、感熱記録媒体であるカードを水平方向に対して直線的に搬送して消去と記録を行うようにしている。
特許文献2に示すリライタブル記録装置によれば、感熱記録媒体の記録されていた感熱記録層の発色を消去用加熱ヘッドにより消去し、同一の感熱記録媒体に続けて記録用加熱ヘッドにより新たな発色記録処理を行なえるため、感熱記録媒体を繰り返し使用することができ、自然破壊や廃棄物処理等の社会問題の発生を回避することができる。
さらに、特許文献4には、課金システムや課金方法が開示されているが、前述のようなリライタブルペーパーを使用した画像形成装置を含むシステムにおける課金については何ら触れられていない。
特開昭55−154198号公報 特開平5−124360号公報 特開2000―132648号公報 特開2002−182881号公報
ところで、前述のようなリライタブルペーパーを使用した画像形成装置、あるいはこの画像形成装置を含むシステムを構築しようとすると、以下のような点に考慮する必要がある。
例えば、リライタブルペーパー出力装置の排紙トレイが1つだけであると、リライタブルペーパーに情報が印刷されたものと白紙になったものが混在してしまい、手作業で区別する必要がある。このように手作業で区別するようにすると、リライタブルペーパーを使ったコピーサービスを困難にする。また、リライタブルペーパーに化学変化を起こし白色に発色させる温度に設定された発熱体を持つ消去部熱ローラーの後に、同じく化学変化を起こし黒色に発色させる温度に設定された発熱体を持つ印字部サーマルヘッドを置いて、排紙口を1つにまとめることも考えられるが、リライタブルペーパーの印刷内容を判別する必要があり、白紙のリライタブルペーパーを消去部熱ローラーに通したり、印刷内容を消去したリライタブルペーパーを印字部サーマルヘッドに通したりするため、夫々余計な摩耗を引き起こし寿命を縮める他、余分な発熱を出してエネルギーを無駄にすることになる。
また、出力装置に複数の排紙トレイを設けることも考えられるが、このように構成すると、印字部から出た直後の排紙口が1つだけであり、特定の排紙トレイに誘導するために爪や給紙コロ、誘導通路等複雑な構造となる。しかしその複雑な構造を利用してまで、白紙になったリライタブルペーパーを特定の排紙トレイに指定して排紙するのは実用的ではない。
一方、従来のコピーサービスでは用紙の購入料金を含めた印刷料金が投入されたかを確認して用紙トレイにセットされた用紙を給紙し、用紙にコピー画像を印刷するという手順を取っている。しかし、リライタブルペーパーを利用するコピーサービスでは、リライタブルペーパーを白紙に戻して再利用し印刷する手段が新たに加わる。それは印刷料金の設定にも影響する。さらに余ったリライタブルペーパーを回収する作業も必要になり、これに対応するためには、ガラスのビンの回収と同様にデポジット料金制度の導入も考えられる。デポジット料金21を踏まえた印刷料金の設定、リライタブルペーパーの回収、デポジット料金の返却については、コストダウンを図るために従来のコピーサービスと同様に機械による自動化が好ましい。
しかし、実際にはそのような処理を行うリライタブルペーパー出力装置は存在しておらず、リライタブルペーパーのメリットを生かしたコピーサービスが提供されていない。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたもので、その目的は、普通紙とリライタブルペーパーを任意に選択して使用する場合に利便性に優れ、エネルギーの無駄を抑えることができる画像形成装置を提供することにある。
また、他の目的は、リライタブルペーパーと普通紙とを効率的に使用し、省資源に貢献することができる画像形成システムを提供することにある。
さらに他の目的は、リライタブルペーパーと普通紙とを効率的に使用し、省資源に貢献することができる画像形成システムを構築することができるコンピュータプログラムおよびこのコンピュータプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、印字手段と、消去手段とを備え、リライタブルペーパーに画像を形成する画像形成装置において、初回給紙トレイ、排紙トレイ、再利用給紙トレイおよび回収トレイと、前記初回給紙トレイから前記排紙トレイにリライタブルペーパーを搬送する第1の搬送路と、前記再給紙トレイから前記回収箱にリライタブルペーパーを搬送する第2の搬送路と、前記再給紙トレイから給紙されたリライタブルペーパーを排紙トレイ側に搬送するため前記第2の搬送路から前記第1の搬送路に搬送路を切り換える切り換え手段とを備えていることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記初回給紙トレイと前記排紙トレイと前記第1の搬送路とが水平方向に直線的に配置され、前記第2の搬送路は前記第1の搬送路に対して直交するように配置され、前記切り換え手段は、前記第1および第2の搬送路が交差する位置よりも上方の第2の搬送路と、前記交差する位置よりも排紙トレイ側の第1の搬送路とを連結する第3の搬送路により搬送路を切り換えることを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段において、前記初回給紙トレイと前記排紙トレイと前記第1の搬送路とが水平方向に直線的に配置され、前記再利用給紙トレイと前記回収トレイと前記第2の搬送路とが水平方向に直線的に、かつ前記第1の搬送路よりも上側に配置され、前記切り換え手段は、前記消去手段よりも下流側の第2の搬送路と前記印字手段より上流側の第1の搬送路とを連結する第3の搬送路により搬送路を切り換えることを特徴とする。
第4の手段は、第3の手段において、前記回収トレイの用紙搬送方向の最下流側の端部が、前記排紙トレイの用紙搬送方向の最下流側の端部より用紙搬送方向上流側に位置するように前記回収トレイと前記排紙トレイの相対的な配置位置が設定されていることを特徴とする。
第5の手段は、第1の手段において、前記印字手段は、前記第1の搬送路の前記排紙トレイの搬送方向上流側の直近に設けられ、搬送されてきたリライタブルペーパーに画像を形成することを特徴とする。
第6の手段は、第1または第5の手段において、前記印字手段がサーマルヘッドからなることを特徴とする。
第7の手段は、第1の手段において、前記消去手段は、前記第2の搬送路の前記再利用給紙トレイの搬送方向下流側の直近に設けられ、リライタブルペーパーに形成された画像を消去することを特徴とする。
第8の手段は、第1または第7の手段において、前記消去手段が加熱ローラからなることを特徴とする。
第9の手段は、第1ないし第4の手段において、前記回収トレイと前記初回給紙トレイが同一構造であることを特徴とする。
第10の手段は、第1ないし第9の手段において、前記回収トレイに回収されたリライタブルペーパーが満杯になったか否かを検出する満杯検知手段と、前記満杯検知手段により満杯が検知されたとき、その旨、使用者に報知する報知手段とを備えていることを特徴とする。
第11の手段は、第1ないし第10のいずれかの手段に係る画像形成装置と、リライタブルペーパーに対する印字・消去機能を備えていない印字出力装置と、課金・精算装置とを接続した画像形成システムにおいて、前記印字出力装置からの印刷設定が、リライタブルペーパー購入と、前記画像形成装置からの印刷指示であった場合、リライタブルペーパーのデポジット料金と印刷料金を記憶手段から取得し、印刷枚数と乗算した全印刷料金を前記課金・精算装置に表示させるとともに、印刷画像の内容を前記画像形成装置に送信し、リライタブルペーパーに印刷させる制御手段を備えていることを特徴とする。
第12の手段は、第1ないし第10のいずれかの手段に係る画像形成装置と、リライタブルペーパーに対する印字・消去機能を備えていない印字出力装置と、課金・精算装置とを接続した画像形成システムにおいて、前記印字出力装置からの印刷設定が、再利用するリライタブルペーパーが再利用給紙トレイに1枚も存在しない状態での印刷指示であった場合、リライタブルペーパーのデポジット料金と印刷料金を記憶手段から取得し、印刷枚数と乗算した全印刷料金を前記課金・精算装置に表示させるとともに、印刷画像の内容を前記画像形成装置に送信し、リライタブルペーパーに印刷させる制御手段を備えていることを特徴とする。
第13の手段は、第1ないし第10のいずれかの手段に係る画像形成装置と、リライタブルペーパーに対する印字・消去機能を備えていない印字出力装置と、課金・精算装置とを接続した画像形成システムにおいて、リライタブルペーパーの再利用と前記画像形成装置からの印刷を指示した場合、リライタブルペーパーのデポジット料金と印刷料金を記憶手段から取得し、印刷枚数と掛けた全印刷料金を前記課金・精算装置に表示させ、使用者から全印刷料金を徴収したことを確認した後で、印刷画像の内容を前記画像形成装置に送信してリライタブルペーパーに印刷させ、再利用給紙トレイから給紙したリライタブルペーパーの枚数をカウントし、カウントした枚数の分、リライタブルペーパーのデポジット料金を前記課金・精算装置から返却する制御手段を備えていることを特徴とする。
第14の手段は、第12または第13の手段において、前記制御手段は、リライタブルペーパーの画像消去時にかかる電気料金等のコストを、初回を含めた毎回の画像印刷時の印刷料金に加算して全印刷料金として使用者に課金することを特徴とする。
第15の手段は、第12または第13の手段において、前記画像形成装置および/または印字出力装置がリライタブルペーパーの回収を指示する回収ボタンを有する操作パネルを備え、再利用給紙トレイに印刷済のリライタブルペーパーを置いた状態で回収ボタンが押されると、前記制御手段は、リライタブルペーパーから情報を消去させ、前記回収トレイに収納すると同時に、リライタブルペーパーのデポジット料金を課金・精算装置から返却することを特徴とする。
第16の手段は、第12または第13の手段において、前記印字出力装置が印刷条件設定を表示する操作パネルを備え、前記操作パネルから前記刷条件設定の項目の一覧の印刷が指示されたとき、前記制御手段は、前記リライタブルペーパーのデポジット料金と印刷条件設定の項目の印刷料金(実施例ではサービス料金と称している)を記憶手段から取得し、デポジット料金と前記印刷領域とを加算した全印刷料金を前記課金・精算装置に表示することを特徴とする。
第17の手段は、第16の手段において、前記制御手段は、前記全印刷料金を前記課金・精算装置に表示させた後、次いで、使用者から前記全印刷料金を徴収したことを確認し、設定した印刷条件設定の項目一覧を一覧表の形にし、変更が一目で確認できるレイアウトに加工して画像バッファに描画することを特徴とする。
第18の手段は、第17の手段において、前記制御手段は、前記画像バッファに描画した後、描画した前記画像バッファの内容をリライタブルペーパーに印刷させることを特徴とする。
第19の手段は、第12または第13の手段において、前記課金・精算装置に代えて、または前記課金・精算装置に加えて記憶媒体記録装置を設け、前記制御手段は、前記記憶媒体記録装置によって駆動される記憶媒体に記憶された料金、精算された料金、およびデポジット料金の少なくとも1つを記憶させると共に、前記記憶媒体の表面に前記料金を可視情報として記録する記録手段を備えていることを特徴とする。
第20の手段は、第1ないし第10のいずれかの手段に係る画像形成装置と、リライタブルペーパーに対する印字・消去機能を備えていない印字出力装置と、記憶媒体に利用状況を格納する記憶媒体記録装置と、情報処理装置とがネットワーク接続された画像形成システムにおいて、前記画像形成装置および前記印字出力装置のいずれかから入力された第1の利用状況情報、および/または前記記憶媒体から読み出した第2の利用状況情報に基づいて、出力内容および/または給紙・出力先情報を含む指示情報を前記画像形成装置および/または前記印字出力装置に出力する制御手段を備えていることを特徴とする。
第21の手段は、第20の手段において、前記第1の利用状況情報が、リライタブルペーパーおよび用紙の残量および/または有無の情報を含んでいることを特徴とする。
第22の手段は、第20の手段において、前記第2の利用状況情報が、使用者のリライタブルペーパーの利用状況、印刷料金、デポジット料金、全印刷料金、用紙の購入料金、印刷条件設定の項目の印刷料金の少なくとも1つを含んでいることを特徴とする。
第23の手段は、第20の手段において、前記制御手段は、前記第2の利用状況情報に基づき、使用しようとする使用者に対して配給する用紙の利用量が制限を超えた場合、および用紙の利用に問題にあったと認識した場合には、前記使用者に対してその旨報知することを特徴とする。
第24の手段は、第23の手段において、前記制御手段は、前記報知後あるいは報知とともに、リライタブルペーパーへの強制印刷を指示し、および/または用紙への印刷を禁止する指示情報を前記画像形成装置および印字出力装置に出力することを特徴とする。
第25の手段は、第20の手段において、前記制御手段は、前記第2の利用状況情報に基づき、使用しようとする使用者に対して配給する用紙の利用料が制限量までの残量の目安を越えそうになったと認識した場合には、前記使用者に対してその旨報知することを特徴とする。
第26の手段は、第25の手段において、前記制御手段は、前記報知後あるいは報知とともに、リライタブルペーパーに印刷しても支障のない出力内容であると認識したときには、リライタブルペーパーへの強制印刷を指示し、および/または用紙への印刷を禁止する指示情報を前記画像形成装置および印字出力装置に出力することを特徴とする。
第27の手段は、第20の手段において、前記制御手段は、前記第2の利用状況情報のうち、リライタブルペーパーへの印刷を行う使用者の過去の利用状況情報に基づき、リライタブルペーパーへの印刷回数に対してリライタブルペーパーのリライタブルペーパー再利用回数および/またはリライタブルペーパー回収枚数の比率が所定の値より低いと判断した場合、使用者に対してその旨報知することを特徴とする。
第28の手段は、第27の手段において、前記制御手段は、前記報知後あるいは報知とともに、用紙への強制印刷を指示し、および/またはリライタブルペーパーへの印刷を禁止する指示情報を前記画像形成装置および印字出力装置に出力することを特徴とする。
第29の手段は、第27の手段において、前記リライタブルペーパーの再利用比率および/または回収比率の所定の値が数段階に設定されていることを特徴とする。
第30の手段は、第27の手段において、前記判断は、リライタブルペーパーの再利用比率または回収比率の基準値を数段階に定め、リライタブルペーパーへの印刷回数の多少または範囲に合わせて、評価対象となる再利用比率または回収比率の基準値を割り当て、所定の印刷回数に達した場合、リライタブルペーパー再利用回数とリライタブルペーパー回収枚数を夫々印刷回数で割って算出した値を、評価対象となる再利用比率または回収比率の基準値と比較して、比較の大小に基づいて行われることを特徴とする。
第31の手段は、第11ないし第30のいずれか1項に記載の画像形成システムにおける前記制御手段の機能をコンピュータによって実行するための手順をコンピュータプログラムが備えていることを特徴とする。
第32の手段は、第31の手段に係るコンピュータプログラムがコンピュータによって読み取られ、実行可能に記録媒体に記録されていることを特徴とする。
なお、後述の実施例において、初回給紙トレイは参照符号100に、排紙トレイは参照符号103に再利用給紙トレイは参照符号101に、回収トレイは回収箱トレイ102に、第1の搬送路は通路106aに、第2の搬送路は通路106bに、第3の搬送路は再給紙通路107に、印字手段は印字部サーマルヘッド104に、消去手段は消去部熱ローラ105に、切り換え手段はモータ121、動力伝達軸122、カム123に、制御手段は制御プログラム114,114a,114bに、満杯検知手段は重量センサ109または接触センサ110に、満杯検知手段により満杯が検知されたとき、その旨、使用者に報知する報知手段はCPU115とこのCPU115からの指示により表示する操作部や発生する光、音に、第1ないし第7のいずれかの手段に係る画像形成装置はリライタブルペーパー出力装置1に、リライタブルペーパーに対する印字・消去機能を備えていない印字出力装置は従来の出力装置2に、課金・精算装置はコインラック装置4に、記憶手段はメモリ111に、リライタブルペーパーに印刷させる制御手段はCPU115に、リライタブルペーパーは参照符号3に、デポジット料金は参照符号21に、印刷料金は参照符号20に、全印刷料金は参照符号22に、画像バッファは参照符号113に、記憶媒体駆動装置は参照符号7に、記憶媒体は参照符号8にそれぞれ対応する。
本発明によれば、普通紙とリライタブルペーパーを任意に選択して使用する場合に利便性に優れ、エネルギーの無駄を抑えることができる。また、リライタブルペーパーと普通紙とを効率的に使用し、省資源に貢献することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は本発明の第1の実施例に係るリライタブルペーパー出力装置を含むシステムのシステム構成を示す図で、このシステムは、リライタブルペーパー出力装置1と、従来から使用されているリライタブルペーパーではない普通紙に印字して出力する(リライタブルペーパーに対する印字・消去機能を備えていない)出力装置2と、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと称す)5と、コインラック装置4とから構成されている。
同図において、リライタブルペーパー出力装置1は、制御プログラム114b、CPU115b、メモリ111b、ハードディスク116b、画像バッファ113bを備えている。リライタブルペーパー3はリライタブルペーパー出力装置1の専用紙であり、ペーパー自体の物質に化学変化を起こして印刷内容の書き換えができるようにしたもので前述の従来例で示したようにトナーは不要である。
メモリ111bは一覧表9のレイアウトや、印刷条件設定10、印刷料金20、デポジット料金21、サービス印刷料金24の値を保管する。ハードディスク116bは主に出力内容16と印刷画像17を保管する。画像バッファ113bは印刷画像17の元となる出力内容を形成するための作業場所である。CPU115bは制御プログラム114bの制御により各装置へコマンドを出す。さらに制御プログラム114bは全印刷料金22や返却するデボジット料金21の合計額の算出も行う。
一方、従来の出力装置2には、制御プログラム114a、CPU115a、メモリ111a、ハードディスク116a、画像バッファ113a、監視プログラム124aを備えている。用紙6は従来の出力装置2で利用される。
他方、パソコン5には、制御プログラム114、監視プログラム124、CPU115、メモリ111、ハードディスク116、画像バッファ113、記憶媒体記録装置7、記憶媒体8、プリンタドライバー126が収められている。監視プログラム124は印刷枚数11の管理や使用者の使用状況情報の分析等を行う。記憶媒体8はメモリ111、ハードディスク116もその範囲に入るが、ここではカード類が主に使用され、用紙6とリライタブルペーパー3の利用状況を含む使用者の利用状況情報を記憶する。プリンタドライバー126は従来の出力装置2のパネル操作部と同じで印刷条件設定10を行う。
パソコン5が付かないシステムでは記憶媒体記憶装置7、記憶媒体8、コインラック装置4が従来の出力装置2、リライタブルペーパー出力装置1のいずれかに接続される。
<リライタブルペーパー出力装置>
図2はリライタブルペーパー出力装置1の概略構成を示す図である。同図において、右側のトレイは初回給紙トレイ100と再利用給紙トレイ101の2段構成となっている。
初回給紙トレイ100は未利用のリライタブルペーパー3を収納する。初回給紙トレイ100とは反対側で同じ水平線上にある左側のトレイは排紙トレイ103である。排紙トレイ103は出力内容が印刷されたリライタブルペーパー3を収納する。初回給紙トレイ100と排紙トレイ103の間に通路106があり、リライタブルペーパー3を移動させるための給紙コロ118が何箇所か設けられている。通路106の途中には印字部サーマルヘッド104が配置されている。印字部サーマルヘッド104はリライタブルペーパー3に化学変化を起こし、黒色に発色させる温度に設定された発熱体を持つ。初回給紙トレイ100から未利用のリライタブルペーパー3を給紙し印字部サーマルヘッド104に通すと情報が印刷される。
右側の2段のトレイのうち、上側は再利用給紙トレイ101である。印刷済か白紙のリライタブルペーパー3を収納する。再利用給紙トレイ101からの通路内のすぐ下流側に消去部熱ローラー105が配置されている。消去部熱ローラー105はリライタブルペーパー3に化学変化を起こし白色に発色させる温度に設定された発熱体を持つ。消去部熱ローラー105を過ぎた後の通路106は下へ90度の曲線でカープする。通路106は垂直になりそのまま下へ降りる。その行き止まりに回収箱トレイ102が配置されている。回収箱トレイ102は消去部熱ローラー105によって白紙になったリライタブルペーパー3を回収する。
回収箱トレイ102と消去部熱ローラー105を結ぶ通路106が垂直であり、初回給紙トレイ100と印字部サーマルヘッド104を結ぶ通路106が水平であるため、2つの通路は交差している。この交差部分にリライタブルペーパー3が通る際、リライタブルペーパー3の先頭の端が交差部分の角に当たり紙詰まりを起こす虞がある。そこで図14と図15の要部断面図に示すように夫々の通路106の交点部分の手前のリライタブルペーパー3の上下の部分に当たる部分に突起117を設け、通路106を多少狭めることでリライタブルペーパー3を中央へ誘導して、交差部分の角に当たらないようにしてある。
<PR印刷時のデータの流れ>
図3はリライタブルペーパー(以下、RPとも略称する)印刷時のデータの流れを説明した図である。まず、従来の出力装置2のパネル内の操作部をタッチして、コピー条件設定を行う。そこでリライタブルペーパー出力装置1を使った操作を指示する[A1]。
図4〜図7は従来の出力装置2のパネル内の操作部で行う際に表示される画面である。図4はコピー条件設定の一部であり、印刷枚数と用紙設定を行う画面である。画面では「RP」が選択され反転になり、リライタブルペーパー3への出力を設定したことになる。幾つかのステップの末に「OK」ボタンが押された場合、図5の画面となる。このようにして「OK」ボタンが押された場合、印刷枚数とリライタブルペーパー3への出力が制御プログラム114に渡される。コピーサービスは通常1枚単位で利用するが、ここでは印刷部数×頁の設定で印刷されることも考え、印刷枚数200として扱う。制御プログラム114はメモリ111から印刷料金20とデポジット料金21を取得し、
全印刷料金=印刷料金+デポジット料金×印刷枚数 ・・・(1)
の式で全印刷料金22を算出する[A2]。次いで、全印刷料金22をコインラック装置4に表示する[A2]。図5の画面ではリライタブルペーパー3に印刷すること、(1)式で算出した全印刷料金22が表示され、投入を促している。実際には、利用客に対して印刷料金として案内することになる。さらに、リライタブルペーパー3を再利用することでデポジット料金21が返却されることも表示している[A3]。
使用者が全印刷料金22をコインラック装置4から支払いする最中、制御プログラム114はコインラック装置4から全印刷料金22を徴収したかどうかの情報を受ける[A4]もし時間内に徴収できなければ処理をキャンセルして、支払済みの料金があればコインラック装置4から返却する。逆に時間内に徴収できたなら、制御プログラム114はリライタブルペーパー出力装置1から再利用給紙トレイ101上のリライタブルペーパー3の有無の情報を貰う[A5]。
図6の画面ではリライタブルペーパー3があれば再利用給紙トレイ101にセットするよう促している。さらにリライタブルペーパー3が再利用給紙トレイ101にセットされていない場合、またはセットしたリライタブルペーパー3の枚数が設定枚数に満たない場合は、初回給紙トレイ100から新規のリライタブルペーパー3を給紙して印刷することを明記している。その記述事項を確認した上で印刷を開始してよいかを尋ねている。印刷を実行する場合は「はい」ボタンを押し、逆に印刷しないで中止する場合は「いいえ」ボタンを押す。
もし、再利用給紙トレイ101上にリライタブルペーパー3があれば、制御プログラム114は再利用給紙トレイ101上のリライタブルペーパー3を給紙して印刷するよう指示する旨の給紙・出力先情報15を、リライタブルペーパー出力装置1に渡す。同時に出力内容16も渡す[A6]。リライタブルペーパー出力装置1は給紙・出力先情報15の指示通りに、再利用給紙トレイ101からリライタブルペーパー3を給紙し、消去部熱ローラー105を起動させ、リライタブルペーパー3の印刷内容を白紙に戻す。さらに分岐ポイント108の切り替えで再利用給紙通路107を通り、印字部サーマルヘッド104を起動させ、リライタブルペーパー3に出力内容16を印刷し排紙トレイ103に排出する[A7]。この時、再利用給紙のカウンタ12をインクリメントする[A8]。
逆に再利用給紙トレイ101上にリライタブルペーパー3がなければ、制御プログラム114は初回給紙トレイ101上のリライタブルペーパー3を給紙して印刷するよう指示する旨の給紙・出力先情報15を、リライタブルペーパー出力装置1に渡す。同時に出力内容16も渡す[A6]。リライタブルペーパー出力装置1は給紙・出力先情報15の指示通りに、初回給紙トレイ101からリライタブルペーパー3を給紙し、印字部サーマルヘッド104を起動させ、リライタブルペーパー3に出力内容16を印刷し排紙トレイ103に排出する[A7]。
印刷枚数の分、印刷処理をループして前記A6〜A8の処理を繰り返す。印刷処理が完了したら、再利用給紙のカウンタ12を取得する[A8]。そして、
全デポジット料金=再利用給紙のカウンタ×デボジット料金 ・・・(2)
で算出した額をコインラック装置4から返却する[A9]。
図7の画面は図6で「はい」ボタンを押した後で印刷が実行された時の図である。印刷部数5枚のうち、3枚は再利用給紙トレイ101にセットしたリライタブルペーパー3が給紙されたもの、あとの2枚は初回給紙トレイ100から新規のリライタブルペーパー3が給紙されたことを示している。さらに3枚再利用したのでデポジット料金21が、
単価2円×3枚=合計6円
返却されることを示している。
このときの処理手順を図25のフローチャートに示す。
この処理では、まず、印刷条件の設定を行い(ステップS1)、次に、RP出力の指示があったかどうかをチェックする(ステップS2)。RP出力の指示があれば、メモリ111から印刷料金20とデポジット料金21を取得し(ステップS3)設定した印刷枚数を取得する(ステップS4)。そして、前記(1)式に基づいて全印刷料金22を算出し(ステップS5)、全印刷料金22を徴収したかどうかをチェックする(ステップS6)。全印刷料金22を徴収していれば、設定した印刷枚数分印刷したかどうかをチェックし(ステップS7)、印刷していない場合には、再利用給紙トレイ101のリライタブルペーパー3の有無情報を取得し(ステップS8)、リライタブルペーパー3の有無をチェックする(ステップS9)。
リライタブルペーパー3が再利用給紙トレイ101にあれば、給紙、出力先情報と出力内容をリライタブルペーパー出力装置1のCPU115に渡し(ステップS10)、リライタブルペーパー出力装置1では、出力先情報に基づき出力内容をリライタブルペーパー3に印刷する(ステップS11)。そして、再利用給紙と印刷枚数カウントをインクリメントし(ステップS12)、ステップS7からの処理を繰り返す。
また、ステップS2でRP出力の指示がなければ、この処理を終え、ステップS6で制限時間が過ぎても全印刷料金22が徴収できなかった場合には、料金投入があれば、その料金を返却し、時間切れであることをメッセージ表示して(ステップS13)処理を終える。
また、ステップS7で設定した印刷枚数分印刷していれば、(2)式で全デポジット料金を算出し(ステップS14)、全デポジット料金を返却して(ステップS15)処理を終える。
さらに、ステップS9でリライタブルペーパー3が再利用給紙トレイ101になければ、初回給紙トレイ100内のRP有無情報を取得し(ステップS16)、リライタブルペーパー3があれば、ステップS10以降の処理を実行し、リライタブルペーパー3がなければRP補給催促のメッセージを表示した後(ステップS18)、ステップS8以降の処理を実行する。
<PR返却時のデータの流れ>
図8はRP返却時のデータの流れを説明した図である。まず従来の出力装置2のパネル内の操作部をタッチして、リライタブルペーパー3の返却を指示する[B1]。図9の画面では「RP返却」が選択されると、その表示が反転状態になり、リライタブルペーパー3の返却を指示したことになる。これにより、図10の画面が表示される。図10の画面では手持ちのリライタブルペーパー3があれば再利用給紙トレイ101にセットするよう促している。リライタブルペーパー3を回収し、回収した分だけデポジット料金21が返却されることも表示している。その記述事項を確認した上で回収を開始してよいかを尋ねている。回収を実行する場合は「はい」ボタンを押し、逆に印刷しないで中止する場合は「いいえ」ボタンを押す。
図10の画面で「はい」ボタンが押されるとリライタブルペーパー3を回収する作業を開始する。もし、再利用給紙トレイ101上にリライタブルペーパー3があれば、制御プログラム114は再利用給紙トレイ101上のリライタブルペーパー3を給紙して回収するよう指示する旨の給紙・出力先情報15を、リライタブルペーパー出力装置1に渡す[B2][B3]。リライタブルペーパー出力装置1は給紙・出力先情報15の指示通りに、再利用給紙トレイ101からリライタブルペーパー3を給紙し、消去部熱ローラー105を起動させ、リライタブルペーパー3の印刷内容を白紙に戻す。さらに分岐ポイント108を切り替えて回収箱トレイ102へ行く通路106を確保し、リライタブルペーパー3を回収箱トレイ102に回収する[B4]。この時、再利用給紙のカウンタ12をインクリメントする[B5]。そして、再利用給紙トレイ101上にリライタブルペーパー3がある間はB2〜B5の処理を繰り返す。
逆に所定の待機時間を過ぎても再利用給紙トレイ101上にリライタブルペーパー3がなければ、制御プログラム114はメモリ111からデポジット料金21を取得し、前記(2)式でデポジット料金21の総額を算出する[B6]。次いで、算出したデポジット料金21の総額をコインラック装置4から返却する[B7]。この時の回収結果が図11の画面に示される。この画面では、2枚回収しデポジット料金21が、
単価2円×2枚=合計4円
返却されることを示している。
このときの処理を図26のフローチャートに示す。
この処理では、印刷条件を設定を行った後(ステップS1)、RP返却の指示があったかどうかをチェックし(ステップS21)、指示があれば所定の待機時間が経過したかどうかをさらにチェックする(ステップS22)。このチェックで所定の待機時間が経過していなければ、再利用給紙トレイ101のRP有無情報を取得し(ステップS23)、リライタブルペーパー3があるかどうかをチェックする(ステップS24)。リライタブルペーパー3がなければステップS22以降の処理を繰り返し、リライタブルペーパー3があれば、印刷内容を消去して回収箱トレイ102に回収し(ステップS25)、再利用給紙のカウントをインクリメントして(ステップS26)ステップS22以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS21でRP返却の指示がなければ、そのまま終了し、ステップS22で所定の待機時間が経過していれば、(2)式で全デポジット料金を計算し(ステップS27)、その全デポジット料金を返却して(ステップS28)処理を終える。
<分岐部>
図13及び図14は分岐部の構成及び動作を示す要部を拡大して示す断面図で、図2におけるリライタブルペーパー出力装置1において、再利用給紙トレイ101から回収箱トレイ102への通路106を形成した分岐ポイント108の状態を示し、図15は図14において分岐板ポイント108敷居板108bを動かし、再利用給紙トレイ101から排紙トレイ103への通路106を形成した分岐ポイント108の状態を示している。
分岐ポイント108は通常ばね119の引っ張り力によって回収箱トレイ102への通路106の左側に沿った位置にへばりつくように形で配置されている。すなわち、図13は初期状態である。図15は、この状態の側面図で、分岐ポイント108を回収箱トレイ102への通路106矢印A方向から見た状態を示す。図16は逆に再利用給紙通路107矢印B方向から見た状態を示す。
リライタブルペーパー3の排紙先が回収箱トレイ102から排紙トレイ103に切り替る場合には、図14に示すようにモーター121を起動し動力伝送軸122を経由してカム123を上へ動かす図示反時計方向。楕円形のカム123の先端部は分岐ポイントのポイント部108cを押し上げる。これにより分岐ポイント108全体が支持軸120を中心に右方向へ押される形となり、排紙トレイ103への通路106が形成される。
なお、分岐ポイントのポイント部108cは通路106の上部から見ると図17、図18の平面図に示すように鉤型に形成され、通路としての空間を確保している。これはリライタブルペーパー3の配送を妨げないための措置である。図17では回収箱トレイ102への通路106(矢印Aで示す)と再利用給紙通路107(矢印Bで示す)が見えるが実際は再利用給紙通路107は図13に示すように塞がれた状態になっている。
ところで、上から落下するリライタブルペーパー3が分岐ポイント108の先端に当たってもそこで止まらず再利用給紙通路107へスムーズに配送する必要がある。そこで分岐ポイント108の分岐板の先端部108aは鋭利な三角状になっている。また、分岐ポイント108全体を図14に示すように図示右方向へ押しても、通路106の右壁にぴったりと密着するようになっている。
さらにばね119の配置場所を設けたため、支持軸120は通路の分岐の先端よりもやや下へ離れた位置に配置されている。このため、分岐ポイント108全体を右方向へ押すと、敷居板108bと通路106の分岐部分の間に隙間ができてしまい、そこにリライタブルペーパー3が入り込んで紙詰まりを起こしてしまう。それを防ぐために敷居板108bの下側、且つ通路106の分岐部分側に通路補完突起108dを設けている。この通路補完突起108dは三角形の断面形状をしており、分岐ポイント108全体を右方向へ押すと、通路補完突起108dの上面は再利用給紙通路107の一部を担う角度に設定されている。
さらに上から落下するリライタブルペーパー3が通路補完突起108dの上面に当たると、この傾斜面によって通路106の中央へ誘導される形になり、さらに通路106の奥へ進むことにより、確実に給紙コロ118の入り口に入る。そして、給紙コロ118の回転により再利用給紙通路107から排紙トレイ103へ配送される。このときの分岐ポイント108のポイント部108cは通路106から見ると図18のようになり、再利用給紙通路107矢印Bしか空いていない。さらに分岐ポイントの通路補完突起108dの上面の見える範囲が広がっていることが分かる。
逆にリライタブルペーパー3の排紙先が排紙トレイ103から回収箱トレイ102に切り替る場合、図13のようにモーター121を起動し、動力伝送軸122を経由してカム123を図示時計方向へ動かす。すると楕円形のカム123の先端部が分岐ポイント108のポイント部108cから離れてゆくのでばね119の引っ張り力により、分岐ポイント108全体が左方向へ引き戻され、回収箱トレイ102への通路106が形成される。
なお、前記システムを動作させるための制御プログラム114,114a,114b、監視プログラム124,124aを含む各種のプログラムは、ネットワークを介してサーバから、あるいはCD−ROM、SDカードなどの各種の記憶媒体を記憶媒体駆動装置にロードすることにより、ダウンロードされ、あるいはバージョンアップされる。
<リライタブルペーパー出力装置の構成>
図19は第2の実施例におけるリライタブルペーパー出力装置1の概略構成を示す図である。この実施例は、実施例1に対して初回給紙トレイ100と排紙トレイ103が同じ水平線上に配置されているのは同一であるが、これと平行する形で再利用給紙トレイ101と回収箱トレイ102が同じ水平線上に配置されている所が異なっている。また、この実施例では、再利用給紙トレイ101と回収箱トレイ102の間で再利用給紙トレイ101に近い位置に消去部熱ローラー105が配置されている。さらに初回給紙トレイ100と排紙トレイ103の間で排紙トレイ103に近い位置に印字部サーマルヘッド104が配置されている。なお、以下の説明において、前述の第1の実施例と同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
リライタブルペーパー3が再利用給紙トレイ101から給紙され、排紙トレイ103に排出される場合、消去部熱ローラー105を過ぎた位置から印字部サーマルヘッド104の手前の位置に、再利用給紙通路107を設ける必要がある。ここでも回収箱トレイ102への通路106と再利用給紙通路107の枝別れの所に分岐ポイント108が存在する。図20は本実施例において、回収箱トレイ102への通路106を形成した分岐ポイント108の要部正面図であり、図21は排紙トレイ103への通路106を形成した分岐ポイント108の要部正面図である。
分岐ポイント108の動作は基本的に第1の実施例と同様であるが、異なる点は、本実施例の場合、分岐ポイント108を寝かせた形で配置しているので、ばね119の力で分岐ポイント108の位置を固定する必要がないことである。さらに、通路106への交差部分(第1の実施例1における)がないので図13及び図14に示すように突起117を設ける必要も無い。従って通路106の構造が単純化され、ひいてはリライタブルペーパー出力装置1の構造全体がコンパクトなものになり小型化や製作コストの低減が図られる。
この実施例におけるリライタブルペーパー出力装置1では、図19に示すように回収箱トレイ102は通路106に沿って再利用給紙トレイ101側に近接した位置、すなわち、再利用給紙通路107の搬送方向下流側直後に設けられた給紙コロ118のすぐ下流側にが設けられている。これにより、通常回収箱トレイ102の直前に設置される給紙コロ(所謂排紙コロ)を再利用給紙通路107の搬送方向下流側直後に設けられた給紙コロ118で兼用することができ、その分給紙コロ118の数も少なくなる。
その他、特に説明しない各部は第1の実施例と同等に構成されている。
<デポジット料金>
リライタブルペーパー出力装置1と従来の出力装置2とコインラック装置4を接続し、従来の出力装置2のパネル内の印刷条件設定10で、リライタブルペーパー3の購入とリライタブルペーパー出力装置1からの印刷を指示した場合、または再利用給紙トレイ101に再利用するリライタブルペーパー3が1枚も置いていない状態で印刷を指示した場合、リライタブルペーパー3のデポジット料金21と印刷料金20をメモリ111から取得し、印刷枚数200と掛けた全印刷料金22をコインラック装置4に表示し、印刷画像5の内容をリライタブルペーパー出力装置1に送信し、リライタブルペーパー3に印刷する。
このように処理すると、たとえ印刷に失敗しても、リライタブルペーパー3を再利用できる。リライタブルペーパー3を再利用する場合、用紙6の購入料金を支払うことなく印刷の再実行が行えるので印刷コストが安くなり、さらに用紙6を無駄にしていると言う罪悪感がなくなり精神衛生上の意味でも良い。また、多量の枚数の用紙6を使う印刷の前に、1部だけリライタブルペーパー3でじっくり印刷結果を確認することができ、印刷結果に問題がなければ、前もって設定した印刷条件設定10で、従来の出力装置2から用紙6を使ったコピーサービスを安心して行うことができる。
リライタブルペーパー出力装置1と従来の出力装置2とコインラック装置4を接続し、再利用給紙トレイ101に置いたリライタブルペーパー3の再利用とリライタブルペーパー出力装置1からの印刷を指示した場合、リライタブルペーパー3のデポジット料金21と印刷料金20をメモリ7から取得し、印刷枚数200と掛けた全印刷料金22をコインラック装置4に表示し、使用者から全印刷料金22を徴収したことを確認した後で、印刷画像5の内容をリライタブルペーパー出力装置1に送信し、リライタブルペーパー3に印刷し、再利用給紙トレイ101から給紙したリライタブルペーパー3の枚数をカウントし、カウントした枚数の分、リライタブルペーパー3のデポジット料金21をコインラック装置4から返却する。
このように処理すると、1枚毎にデポジット料金21と印刷料金20を足した全印刷料金22に1本化するので、全印刷料金22の前払いが請求でき、コピーサービスが成り立つ。再利用給紙トレイ101から給紙したリライタブルペーパー3の枚数をカウントし、カウントした枚数の分、リライタブルペーパー3のデポジット料金21をコインラック装置4から返却するので、結果的に再利用したものは印刷料金20だけで済むことができる。
そして、これらの料金請求の際、リライタブルペーパー3の画像消去時にかかる電気料金等のコストを、初回を含めた毎回の画像印刷時の印刷料金20に載せて全印刷料金22として使用者に負担させるようにすると、リライタブルペーパー3の回収時の画像消去時にかかるコストの負担を前倒しで、未利用のリライタブルペーパー3の画像印刷時に負担させることで、再利用時の全印刷料金22と同額に設定することができ、使用者には単一で分かりやすい全印刷料金22を表示することができる。従ってリライタブルペーパー3のデポジット料金21と関わることがないので、夫々の料金設定や計算を単純化することができる。
さらに詳細に説明すると、リライタブルペーパー3の利用形態は、未利用の画像印刷時、回収時の画像消去時、再利用時の3種類に分かれる。コスト面で見れば、画像消去時のコスト、画像印刷時のコストの2つしかない。仮に画像印刷時のコストは5円、画像消去時のコストは3円と仮定する。単純にその場で印刷料金20にコストを載せた場合は表1の通りになる。印刷料金20を同額としてαで表す。

表1
消去コスト 印刷コスト 全印刷料金
未利用 なし 5円 α+5円
回収時 3円 なし α+3円
再利用時 3円 5円 α+8円

この表1から分かるように未使用、回収時、再利用時の各利用形態で全印刷料金22は異なることになる。さらに使用者は回収時にデポジット料金21を受け取る際、消去コストを請求されることになり、困惑を招き、料金の請求に対して理解が得られない。また、デポジット料金21から印刷コストまたは消去コストを差し引くと、各利用形態で金額が異なるデポジット料金21が発生するので、使用者への案内上や料金の算出方法が複雑になってしまう。さらに、リライタブルペーパー3を回収する際、再利用給紙トレイ101から給紙されるリライタブルペーパー3の状態が白紙か画像印刷済みかは印刷システムは検知できない。従って白紙状態でも消去コストを請求しなければならず、未使用か回収時かで表1に示す通りの全印刷料金22を個別に請求することは困難である。
そこで、画像消去時にかかる電気料金等のコストを、初回を含めた毎回の画像印刷時の印刷料金20に載せることが考えられる。この例を表2に示す。

表2
消去コスト 印刷コスト 全印刷料金
未利用 3円 5円 α+8円
回収時 なし なし α+0円
再利用時 3円 5円 α+8円

このように設定すると、未利用の画像印刷時、再利用時で同じ料金になり全印刷料金22として請求しやすくなる。したがって、使用者は回収時にデポジット料金21を受け取るだけで良い。
ここで、デポジット料金21について詳述する。
利用するリライタブルペーパー3の状態としては、未利用か再利用の2つである。1枚ずつ利用するとして表3の通り、利用の組み合わせは3通りである。ここでは、仮に徴収するデポジット料金21を5円とする。

表3(※料金A=徴収するデポジット料金)
ケース 未利用 再利用 料金A 返却
#1 利用 なし 5円 しない
#2 利用 利用 10円 再利用のみ5円返却
#3 なし 利用 5円 5円返却

リライタブルペーパー出力装置1と従来の出力装置2とコインラック装置4を接続し、従来の出力装置2のパネル内の操作部からの印刷条件設定10で、
1)リライタブルペーパー3の購入とリライタブルペーパー出力装置1からの印刷を指示した場合、
2)再利用給紙トレイ101に再利用するリライタブルペーパー3が1枚も置いていない状態で印刷を指示した場合、
3)リライタブルペーパー3のデポジット料金21と印刷料金20をメモリ111から取得し、印刷枚数200と掛けた全印刷料金22をコインラック装置4に表示し、印刷画像5の内容をリライタブルペーパー出力装置1に送信し、リライタブルペーパー3に印刷する場合
には、ケース#1に当たるのでに徴収するデポジット料金21は5円になる。
また、
4)リライタブルペーパー出力装置1と従来の出力装置2とコインラック装置4を接続し、再利用給紙トレイ101に置いたリライタブルペーパー3の再利用とリライタブルペーパー出力装置1からの印刷を指示した場合、
5)リライタブルペーパー3のデポジット料金21と印刷料金20をメモリ7から取得し、印刷枚数200と掛けた全印刷料金22をコインラック装置4に表示し、使用者から全印刷料金22を徴収したことを確認した後で、印刷画像5の内容をリライタブルペーパー出力装置1に送信し、リライタブルペーパー3に印刷し、再利用給紙トレイ101から給紙したリライタブルペーパー3の枚数をカウントし、カウントした枚数の分、リライタブルペーパー3のデポジット料金21をコインラック装置4から返却する場合、
ケース#2では未利用と再利用の兼用となっているが、リライタブルペーパー3を給紙しないと未利用か再利用か判別できない。しかし、セルフサービスのため料金の前払いが前提となっている。そこで、2枚未利用のリライタブルペーパー3を購入したとみなすと、徴収するデポジット料金21は10円になる。そして、給紙してみて再利用が1枚であると確認した上で、再利用した分デポジット料金5円を返却する。
ケース#3は再利用のみであるが、この場合もケース#2と同様の理由でデポジット料金5円を徴収する必要がある。給紙してみて再利用が1枚であると確認した上で、再利用した分デポジット料金5円を返却する。
<一覧表印刷>
図22は一覧表印刷時のデータの流れを説明した図である。図3における出力内容16を一覧表9に置き換えたもので、図3の内容と類似している。この処理では、まず従来の出力装置2のパネル内の操作部をタッチして、印刷条件設定10を行う。そこでリライタブルペーパー出力装置1を使った操作と一覧表9の出力を指示する。印刷条件設定10の内容をメモリ111に格納し、一覧表9の出力指示とリライタブルペーパー3への出力指示が制御プログラム114に渡される[C1]。
制御プログラム114はメモリ111から印刷料金20とデポジット料金21とサービス印刷料金24を取得し、
全印刷料金=(印刷料金+デポジット料金)×印刷枚数+サービス印刷料金
・・・(3)
の式で全印刷料金22を算出し[C2]、全印刷料金22をコインラック装置4に表示する。図5の画面ではリライタブルペーパー3に印刷すること、式(3)で算出した全印刷料金22が表示され、投入を促している。実際には、利用客に対して印刷料金として案内することになる。さらに、リライタブルペーパー3を再利用することでデポジット料金21が返却されることも表示している[C3]。
使用者が全印刷料金22をコインラック装置4から支払いする最中、制御プログラム114はコインラック装置4から全印刷料金22を徴収したかどうかの情報を受ける[C4]もし時間内に徴収できなければ処理をキャンセルして、支払済みの料金があればコインラック装置4から返却する。逆に時間内に徴収できたなら、制御プログラム114はリライタブルペーパー出力装置1から再利用給紙トレイ101上のリライタブルペーパー3の有無の情報を貰う[C5]。もし、再利用給紙トレイ101上にリライタブルペーパー3があれば、制御プログラム114は再利用給紙トレイ101上のリライタブルペーパー3を給紙して印刷するよう指示する旨の給紙・出力先情報15をリライタブルペーパー出力装置1に渡す。同時にメモリ111から印刷条件設定10の内容を取得し、一覧表9を形成して画像バッファ113に格納し[C6]、画像バッファ113の内容、つまり一覧表16をリライタブルぺーバー出力装置1に送信して最後にリライタブルペーパー3に印刷する[C7]。この時、再利用給紙のカウンタ12をインクリメントする[C8]。
印刷枚数の分、印刷処理をループして前記C6〜C8の処理を繰り返す。印刷処理が完了したら、再利用給紙のカウンタ12を取得する[C8]。そして、
再利用給紙のカウンタ×デボジット料金
で算出した額をコインラック装置4から返却する[A9]。
なお、一覧表9の印刷でも画像印刷と同様に、リライタブルペーパー3を再利用することができる。出力した一覧表9の内容は図23の通りである。
このときの処理手順を図27のフローチャートに示す。
この処理では、まず、印刷条件を設定し(ステップS30)、リライタブルペーパー3と一覧表出力の指示があったかどうかをチェックする(ステップS31)。指示があれば、メモリ111から印刷料金20とサービス印刷料金24とデポジット料金21とを取得し(ステップS32)、さらに、設定した印刷枚数を取得する(ステップS33)。そして、前記(3)式によって全印刷料金22を算出し(ステップS34)、全印刷料金22を徴収したかどうかをチェックする(ステップS35)。
このチェックで全印刷料金22を徴収していれば、再利用給紙トレイ101のRP有無情報を取得し(ステップS37)、再利用給紙トレイ101にリライタブルペーパー3があれば(ステップS38)、印刷条件設定を取得して一覧表16を作成する(ステップS39)。そして、給紙、出力先情報と出力内容をリライタブルペーパー出力装置1に渡す(ステップS40)。リライタブルペーパー出力装置1では、出力先情報に基づいて出力内容をリライタブルペーパー3に印刷し(ステップS41)、再利用給紙と印刷枚数のカウントをインクリメントして(ステップS42)ステップS36に戻り、これ以降の処理を実行する。
また、ステップS31でリライタブルペーパー3を一覧表出力の指示がなければ、そのまま終了し、ステップS35で全印刷料金を制限時間内に徴収していない場合には、料金投入があれば返却し、制限時間が切れたこと、印刷料金が不足であることをメッセージ表示して(ステップS43)処理を終える。さらに、ステップS36で設定した印刷枚数分の印刷が終了していれば、(2)式で全デポジット料金を計算し(ステップS44)、全デポジット料金を返却した上で(ステップS45)処理を終える。
<RP印刷の電子料金システム>
基本的にはコインラック装置4に入れる全印刷料金22と、返却されるデポジット料金21が小銭の代わりに電子料金25として、情報記録装置7を経由して記憶媒体8に書き込まれる。ここで言う記憶媒体8とは記録の更新が可能なもので、現時点ではICカード、SDカード、リライタブルカード等、様々な規格の記憶媒体8が出ている。しかし、一部のカードには内部に記憶部品が盛り込まれているものの、表面に情報を更新して書き込むことができないものがある。情報が目に見えなければ電子料金25の残高、利用内容が分からず、利用価値があるようでない。
これを解決するためにICカードにリライタブルフィルムを貼り合わせ、表面に情報を更新して書き込めるする。これにより、使用者が電子料金25の残高、利用内容を確認できる。
図24は監視プログラム124を組み込み、利用状況情報26と指示情報125を加えたRP印刷の電子料金システム処理のデータの流れを説明した図である。
まず、図4と同様の画面が従来の出力装置2のパネル内の操作部またはパソコン5の画面に表示される。使用者はパソコン5に入っているプリンタドライバー124、または従来の出力装置2のパネル内の操作部をタッチして、印刷条件設定を行う。そこでリライタブルペーパー出力装置1を使った操作を指示する[D1]。幾つかのステップの末に「OK」ボタンが押されたら、監視プログラム124は操作の指示を受け取り、記憶媒体記録装置7経由で記憶媒体8から使用者の利用状況情報26を入手する[D13]。ここで言う記憶媒体8とはICカード、SDカードの他にメモリ111やハードディスク116等も含む。
そこで使用者の利用状況情報26の分析を行い、リライタブルペーパー3や用紙6の使用量や利用状況に問題がなかったかどうかをチェックする[D2]。リライタブルペーパー3や用紙6の使用量や利用状況に問題がなければ、監視プログラム124は制御プログラム114に処理継続に問題なしであることを指示情報125として伝達する[D3]。次に、図12の画面、続けて図6と同様の画面が従来の出力装置2のパネル内の操作部またはパソコン5の画面に表示される。図12の画面は記憶媒体8の電子料金25に合わせた説明内容である。すなわち、リライタブルペーパーに印刷すること、印刷枚数が5枚であること、リライタブルペーパーを再使用した場合、使用した分だけデポジット料金を返還すること、変換されるデポジット料金は1枚あたり2円であること等である。
図6の画面ではリライタブルペーパー3があれば再利用給紙トレイ101にセットするよう促している。さらにリライタブルペーパー3が再利用給紙トレイ101にセットされていない場合、またはセットしたリライタブルペーパー3の枚数が設定枚数に満たない場合は、初回給紙トレイ100から新規のリライタブルペーパー3を給紙して印刷することを明記している。その記述事項を確認した上で印刷を開始してよいかを尋ねている。印刷を実行する場合は「はい」ボタンを押し、逆に印刷しないで中止する場合は「いいえ」ボタンを押す。
図6と同様の画面で「はい」ボタンが押された場合、印刷枚数とリライタブルペーパー3への出力が制御プログラム114に渡される。コピーサービスは通常1枚単位で利用するが、ここでは印刷部数×頁の設定で印刷されることも考え、印刷枚数200として扱う。制御プログラム114はメモリ111から印刷料金20とデポジット料金21を取得し、前記式(1)で全印刷料金22を算出する[D4]。制御プログラム114は算出した全印刷料金22を、記憶媒体8の中の使用者の持つ電子料金25から差し引く。もし電子料金25が全印刷料金22に満たない場合、処理をキャンセルすることを使用者に通知する[D5、D6]。
次に、制御プログラム114はリライタブルペーパー出力装置1から再利用給紙トレイ101上のリライタブルペーパー3の有無の情報を貰う[D7]。
図6の画面ではリライタブルペーパー3があれば再利用給紙トレイ101にセットするよう促している。さらにリライタブルペーパー3が再利用給紙トレイ101にセットされていない場合、またはセットしたリライタブルペーパー3の枚数が設定枚数に満たない場合は、初回給紙トレイ100から新規のリライタブルペーパー3を給紙して印刷することを明記している。その記述事項を確認した上で印刷を開始してよいかを尋ねている。印刷を実行する場合は「はい」ボタンを押し、逆に印刷しないで中止する場合は「いいえ」ボタンを押す。
もし、再利用給紙トレイ101上にリライタブルペーパー3があれば、制御プログラム114は再利用給紙トレイ101上のリライタブルペーパー3を給紙して印刷するよう指示する旨の給紙・出力先情報15を、リライタブルペーパー出力装置1に渡す。同時に出力内容16も渡す[D8]。リライタブルペーパー出力装置1は給紙・出力先情報15の指示通りに、再利用給紙トレイ101からリライタブルペーパー3を給紙し、消去部熱ローラー105を起動させ、リライタブルペーパー3の印刷内容を白紙に戻す。さらに分岐ポイント108の切り替えで再利用給紙通路107を通り、印字部サーマルヘッド104を起動させ、リライタブルペーパー3に出力内容16を印刷し排紙トレイ103に排出する[D9]。この時、再利用給紙のカウンタ12をインクリメントする[D10]。
逆に再利用給紙トレイ101上にリライタブルペーパー3がなければ、制御プログラム114は初回給紙トレイ101上のリライタブルペーパー3を給紙して印刷するよう指示する旨の給紙・出力先情報15を、リライタブルペーパー出力装置1に渡す。同時に出力内容16も渡す[D8]。リライタブルペーパー出力装置1は給紙・出力先情報15の指示通りに、初回給紙トレイ101からリライタブルペーパー3を給紙し、印字部サーマルヘッド104を起動させ、リライタブルペーパー3に出力内容16を印刷し排紙トレイ103に排出する[D8]。
印刷枚数の分印刷処理をループしてD8〜D10の処理を繰り返す。印刷処理が完了したら、再利用給紙のカウンタ12を取得する[D10]。そして、
再利用給紙のカウンタ×デボジット料金
で算出した額を記憶媒体8の中の使用者の持つ電子料金25に戻す[D11]。このときの操作画面の表示結果は図7と同様である。
次いで、D11で算出したデボジット料金21の総額、全印刷料金22の他、用紙の購入料金23、サービス印刷料金24と等の電子料金25、枚数を含む用紙6やリライタブルペーパー3の利用状況が媒体記録装置7経由で記憶媒体8に記録され、使用者の利用状況情報26も更新される[D12]、[D13]。
このときの処理手順を図28に示す。
この処理では、まず、印刷条件設定を行い(ステップS50)、RP出力の指示があったかどうかをチェックする(ステップS51)。RP出力指示があれば、使用状況情報を取得し、使用状況を分析する(ステップS51)。分析結果が正常であれば(ステップS53)、設定した印刷枚数を取得し(ステップS54)、メモリ111から印刷料金20をデポジット料金21を取得する(ステップS55)。次いで、(3)式によって全印刷料金22を算出し(ステップS56)、さらに、全印刷料金22を徴収できたかどうかをチェックする(ステップS57)。
全印刷料金22を徴収できていれば、さらに設定した印刷枚数分の印刷されているかどうかをチェックし(ステップS58)、印刷されていなければ、再利用給紙トレイ101のRP有無情報を取得し(ステップS59)、再利用給紙トレイ101にリライタブルペーパー3があれば(ステップS60)、給紙、出力先情報をリライタブルペーパー出力装置1に渡し(ステップS61)、リライタブルペーパー出力装置1では出力先情報に基づいて出力内容をリライタブルペーパー3に印刷する(ステップS62)。そして、再利用給紙と印刷枚数のカウントをインクリメントした後(ステップS63)、ステップS58に戻ってそれ以降の処理を実行する。
一方、ステップS51でRP出力指示がなければ、そのまま終了し、ステップS3で分析結果が異常であれば、その旨メッセージ表示し(ステップS64)、記憶媒体の使用状況情報を更新(ステップS67)した後、処理を終える。また、ステップS57で全印刷料金22の徴収ができていなければ、その旨メッセージ表示し(ステップS64)、記憶媒体の使用状況情報を更新(ステップS67)した後、処理を終える。さらに、ステップS58で設定した印刷枚数の印刷が終了していなければ、(2)式で全デポジット料金を計算し(ステップS65)、全デポジット料金を返却して(ステップS66)記憶媒体の使用状況情報を更新(ステップS67)した後、処理を終える。
また、ステップS60でリライタブルペーパー3がリライタブルペーパー出力装置1になければ、初回給紙トレイ100内のRP有無情報を取得し(ステップS68)、初回給紙トレイ100内のRP有無をチェックし(ステップS69)、リライタブルペーパー3があればステップS61以降の処理を実行し、リライタブルペーパー3がなければRP補給催促のメッセージを表示して(ステップS70)、ステップS59以降の処理を繰り返す。
<用紙使用状況と処理>
表4は使用者A,Bの用紙使用状況を示す表である。

表4 使用者の用紙利用状況
使用者 用紙割当枚数 用紙利用枚数 用紙利用可能枚数 使用許可
A 30枚 20枚 10枚 OK
B 30枚 15枚 15枚 NG不正利用

ここで、用紙割当枚数は管理側が使用者に割り当てる用紙6の枚数である。用紙6は管理側が所有権を持ち、使用者は購入して利用する。用紙利用枚数は使用者が印刷に使った用紙6の枚数、用紙利用可能枚数は
用紙割当枚数−用紙利用枚数
で算出した、残りの用紙割当枚数である。
各使用者が用紙6への印刷を行う際、過去の利用状況情報26を記憶媒体記録装置7経由で記憶媒体8から入手する[D1、D2]。
《A−1》用紙利用可能枚数≧印刷枚数、過去の利用状況に問題なしの場合
監視プログラム124は利用状況情報26を分析する。使用者Aの場合、表4に示すように用紙割当枚数は30枚、用紙利用枚数は20枚、用紙利用可能枚数は10枚であり、利用状況に問題はないとする。使用者Aが今回用紙6を10枚以下で印刷する場合、監視プログラム124は印刷に支障はないものと見て制御プログラム114に印刷開始を許可する。そうして制御プログラム114は従来の入力装置2に印刷実行の指示情報125を送信する。
《A−2》紙利用可能枚数<印刷枚数、印刷枚数全てをリライタブルペーパーに強制印刷する場合
逆に使用者Aが今回用紙6を11枚以上で印刷する場合、監視プログラム124は用紙利用可能枚数が足りないので印刷に支障を来たすと見て制御プログラム114に印刷不可であること、注意を送るよう指示する。制御プログラム114はこれを受けて従来の入力装置2に、印刷枚数全てをリライタブルペーパー3に強制印刷させる。同時に用紙6への印刷を禁止する等の指示情報125を送信し、さらに使用者Aに対してその旨の確認を促すメッセージをパネル部に表示する指示情報125も送信する。
《A−3》用紙利用可能枚数<印刷枚数、用紙の印刷枚数の不足枚数分をリライタブルペーパーに強制印刷する場合
用紙6の枚数が印刷枚数に足りない分をリライタブルペーパー3への強制印刷で賄うように構成することも考えられ、印刷システムのオプション仕様で選択できるようにしてもよい。
《A−4》用紙利用可能枚数<残量の目安の場合、メッセージ指示
さらに用紙6から印刷した結果、使用者Aの用紙利用可能枚数が残量の目安以下、例えば10枚以下になった場合、監視プログラム124は制御プログラム114に注意を送るよう指示する。制御プログラム114はこれを受けて従来の入力装置2に、使用者Aに対してその旨の確認を促すメッセージをパネル部に表示する指示情報125を送信する。
《A−5》用紙利用可能枚数<残量の目安の場合、印刷枚数全てをリライタブルペーパーに強制印刷する場合
さらに使用者Aの用紙利用可能枚数202が目安以下例えば10枚以下の状況で、印刷枚数例えば2枚印刷が用紙利用可能枚数202より少ない場合でも、印刷システムがリライタブルペーパー3への強制印刷を行うようセットされていれば、監視プログラム124は制御プログラム114にリライタブルペーパー3への強制印刷や用紙6への印刷を禁止する指示情報125を送信し、さらに使用者Aに対してその旨の確認を促すメッセージをパネル部に表示する指示情報125も送信する。
《B》用紙利用可能枚数≧印刷枚数、過去の利用状況に問題があった場合
一方、使用者Bの場合、用紙6の用紙割当枚数は30枚、用紙利用枚数204は15枚、用紙利用可能枚数が15枚あるが、過去に不正利用を行い利用禁止処分を受けているとする。使用者Bが今回如何なる条件で印刷を指示したとしても、監視プログラム124は制御プログラム114に印刷不可であること、指導を送るよう指示する。制御プログラム114はこれを受けて従来の入力装置2に、リライタブルペーパー3、用紙6への印刷を一切禁止する指示情報125を送信し、さらに使用者Bに対してその旨の確認を促すメッセージをパネル部に表示する指示情報125も送信する。
なお、前記A−1ないしBはいずれも[D3]の処理である。
<使用者C,D、E、Fのリライタブルペーパー使用状況と処理>
表5は使用者C,D、E、Fのリライタブルペーパー使用状況を示す表である。

表5 使用者のリライタブルペーパーRP使用状況(その1)
使用者 PR割 PR初回 PR再 PR回 使用者 過去の
当枚数 利用枚数 利用回数 収枚数 所得枚数 利用状況
C 30枚 20枚 10回 10枚 10枚
D 30枚 15枚 2回 1枚 14枚
E 30枚 18枚 4回 2枚 16枚
F 30枚 20枚 5回 3枚 17枚 不正利用あり

RP割当枚数は管理側が使用者に割り当てるリライタブルペーパー3の枚数である。リライタブルペーパー3は管理側が所有権を持ち、使用者はレンタルして利用する。RP初回利用枚数は初回給紙トレイ100から給紙された未使用のリライタブルペーパー3の枚数である。
ここでは、各使用者がリライタブルペーパー3への印刷を行う際、過去の利用状況情報26を記憶媒体記録装置7経由で記憶媒体8から入手する[D1、D2]。監視プログラム124はリライタブルペーパー3の利用状況情報26を分析する。RP再利用回数212はたとえ1枚でも何回も繰り返せるので回数と言う数え方をしている。
ところで各使用者が使用したリライタブルペーパー3が手元にあるのか破棄されたのか、印刷システムは知る由も無いので、何枚使用可能かは断定できない。さらにRP再利用回数の概念からして枚数と言う単位を用いるのは不適当である。従って利用可能枚数と言う概念は無い。ただ
RP初回利用枚数−RP回収枚数 ・・・(4)
が各使用者の手元にあるものとみなして使用者所得枚数としてカウントする。
≪F≫過去の利用状況に問題が有った場合
使用者Fの場合から先に説明すると、枚数や回数よりも利用状況の欄に注目してみれば過去に不正利用があったことが分かる。印刷システムは不正利用者に対して、用紙6への強制印刷やリライタブルペーパー3への印刷を禁止する。或いは一切の印刷禁止等の指示情報125をリライタブルペーパー出力装置1に送信する措置を取ることがある。
≪C≫使用者Cの場合
使用者Cの場合、RP割当枚数は30枚、RP初回利用枚数は20枚である。RP再利用回数10回、RP回収枚数は10枚である。使用者Cの使用者所得枚数は前記(4)式から、20−10で10枚ということになる。
≪D≫使用者Dの場合
使用者Dの場合、RP割当枚数は30枚、RP初回利用枚数は15枚である。RP再利用回数2回、RP回収枚数は1枚である。使用者Dの使用者所得枚数は前記(4)式から、15−1で14枚ということになる。
≪E≫使用者Eの場合
使用者Eの場合、RP割当枚数は30枚、RP初回利用枚数は18枚である。RP再利用回数4回、RP回収枚数は2枚である。使用者Eの使用者所得枚数は前記(4)式から、18−2で16枚ということになる。
使用者C、D、Eの違いはRP再利用回数とRP回収枚数の数値である。使用者Dの方が極端に少なく、使用者Eも少ない。ただしRP再利用回数とRP回収枚数の数値だけで判断してはいけない。印刷回数11の多少によって大きく左右されるからである。ここで言う印刷回数11とはRP初回利用枚数とRP再利用回数を足した数値、すなわち、
RP初回利用枚数+RP再利用回数
である。RP再利用回数またはRP回収枚数が同じ1回であっても、印刷回数11が10回の時と印刷回数11が100回の時とでは意味合いが大きく違ってくる。
そこで再利用と回収の妥当な評価対象として再利用比率、回収比率という概念を使用する。RP再利用回数を印刷回数11で割った値を再利用比率、また、RP回収枚数を印刷回数11で割った値を回収比率と定義する。すなわち、
再利用比率=RP再利用回数/印刷回数
回収比率=RP回収枚数/印刷回数
とする。RP再利用回数が1回の場合、印刷回数10回では再利用比率は10%、印刷回数100回では再利用比率は1%になる。となると再利用比率を10%または20%に定めて評価すれば良いかと言うとそうでもない。再利用比率を一定の数値に定めるとこれまた不都合が発生する。
そこで、リライタブルペーパー3の再利用比率または回収比率の基準値を数段階に定め、リライタブルペーパー3への印刷回数11の多少または範囲に合わせて、評価対象となる再利用比率または回収比率の基準値を割り当て、所定の印刷回数11に達した場合、RP再利用回数とRP回収枚数を夫々印刷回数11で割って算出した値を、評価対象となる再利用比率または回収比率の基準値と比較して、比較の大小で使用者のリライタブルペーパー3の再利用または回収を評価するようにする。具体的には以下のようにして評価する。
表6に再利用回数と回収枚数の比率を評価対象とした場合の評価を示す。ここでは、使用者Gの印刷回数11は10回、使用者Hの印刷回数11は100回である。

表6 再利用回数と回収枚数の比率を評価対象とした場合の評価
使用者 印刷回数 再利用比 必要なRP 回収比率 必要なRP
率基準値 再利用回数 基準値 回収枚数
G1 10回 10% 1回 20% 2枚
G2 10回 60% 6回 40% 4枚
H1 100回 10% 10回 20% 20枚
H2 100回 60% 60回 40% 40枚

この表6はまた、使用者の使い勝手や円滑な運用を重視して再利用比率とRP回収枚数の基準値を夫々、10%、20%と低く抑えた場合の、使用者Gと使用者Hの必要最少限のRP再利用回数とRP回収枚数の値を示している。表6によれば基準値を満たすためには、使用者Gは少なくともRP再利用回数を1回、RP回収枚数を2枚こなす必要がある(G1)。これに対し使用者Hは少なくともRP再利用回数を10回、RP回収枚数を20枚こなす必要がある(H1)。両者とも再利用比率220の基準値10%と回収比率221の基準値20%を満たしているが、使用者Hの場合、再利用10回でリライタブルペーパー3を10枚再利用したとして、回収枚数20枚を足しても30枚しかなく、印刷回数11が100回の割には少な過ぎる数値である。
そこで、再利用比率と回収比率の基準値を上げた場合をG2およびH2に示す。G2およびH2は、再利用比率と回収比率の基準値をそれぞれ60%、40%と上げてみた場合の使用者Gと使用者Hの必要最少限のRP再利用回数とRP回収枚数の値を示している。表6によればこの基準値を満たすためには、使用者Gは少なくともRP再利用回数を6回、RP回収枚数を4枚こなす必要がある(G2)。これに対し使用者Hは少なくともRP再利用回数は60回、RP回収枚数を40枚こなす必要がある(H2)。
使用者Hの場合、リライタブルペーパー3を1回印刷毎に1枚再利用して60枚だったとして、RP回収枚数40枚を足すと100枚、印刷回数11が100回なので理論上は利用する度に再利用か回収を行っていることになる。しかし、現実的には利用する度に再利用か回収を行うことは希で、印刷回数11が少ないうちは、ある印刷で印刷枚数11が5枚で、次回の印刷で印刷枚数11が10〜15枚だとすると、次回の印刷では5〜10枚のRP初回利用枚数が必要になり、印刷回数11が加算されるが、RP再利用回数とRP回収枚数の値はそのままなので、再利用比率の基準値と回収比率の基準値に満たすはずであるのが、逆に比率の値が下がって基準値より下回ってしまうことになる。印刷回数11をこなすにつれ、リライタブルペーパー35枚を10回、または10枚を5回再利用または回収するうちに、比率の値が再利用比率220の基準値または回収比率221の基準値に近づくかもしれないが、いつまで経っても再利用比率220の基準値または回収比率221の基準値に満たない。従って、リライタブルペーパー3への印刷を行う使用者の過去の利用状況情報26を記憶媒体記録装置7経由で記憶媒体8から入手し、リライタブルペーパー3への印刷回数11に対してリライタブルペーパー3のRP再利用回数212またはRP回収枚数213の比率が一定の値より低い場合、監視プログラム124が使用者に対して指導や注意を行うように用紙6への強制印刷やリライタブルペーパー3への印刷を禁止する指示情報125をリライタブルペーパー出力装置1と従来の出力装置2に送信して、印刷システムの制御を行うようにすると、毎回、監視プログラム124は使用者に対して指導や注意を行い、用紙6への強制印刷やリライタブルペーパー3への印刷を禁止する指示情報125をリライタブルペーパー出力装置1に送信してしまうので、使用者の使い勝手が悪くなりや円滑な運用が図られなくなる。使用者Gの場合、印刷回数11が10枚と少数なため、達成可能が容易く見えるが、再利用比率と回収比率の基準値がそれぞれ60%、40%と高いため、同様の理由で使用者の使い勝手が悪くなりや円滑な運用がより困難になる。
そこで表7のように印刷回数11によって段階的に評価対象の比率基準値を上げた場合の評価を適用する。

表7 印刷回数によって段階的に評価対象の比率基準値を上げた場合の評価
印刷回数 再利用比 必要なRP 回収比率 必要なRP
率基準値 再利用回数 基準値 回収枚数
10回 20% 2回 10% 1枚
20回 25% 5回 15% 3枚
30回 30% 9回 20% 6枚
40回 35% 14回 25% 10枚
50回 40% 20回 30% 15枚
60回 45% 27回 35% 21枚
70回 50% 35回 40% 28枚
80回以上 55% 44回 45% 36枚

印刷回数11が10回に達した時の再利用比率の基準値は20%、回収比率の基準値は10%と設定すると、必要最少限のRP再利用回数は2回、RP回収枚数は1枚となる。印刷回数11が10回増加する毎に再利用比率の基準値と回収比率の基準値が5%ずつ増加する。印刷回数11が50回に達した時の再利用比率の基準値は40%、回収比率の基準値は30%に設定され、必要最少限なRP再利用回数は20回、RP回収枚数は15枚となる。印刷1回につき1枚再利用と計算すると、再利用比率の基準値と回収比率211の基準値を足した値が100%以下でないと理論上運用できない。すなわち両方足して100%になる印刷回数11は80回が最上限である。言い換えれば印刷回数11が80回超えても、再利用比率の基準値と回収比率の基準値を上げることはできないということになる。
表8は表6の印刷回数11に適正な比率を割り当てて評価対象とした場合の評価の説明表である。使用者C,D、E、G、Hの印刷回数11に対して必要なRP再利用回数212とRP回収枚数213を求めたものである。

表8 表6に適正な比率を評価対象とした場合の評価
使用者 印刷回数 再利用比 必要なRP 回収比率 必要なRP
率基準値 再利用回数 基準値 回収枚数
C 30回 30% 9回 20% 6枚
D 17回 20% 2回 10% 1枚
E 22回 25% 5回 15% 3枚
G 10回 20% 2回 10% 1枚
H 100回 55% 55回 45% 45枚

表5と表8によれば、使用者CはRP初回利用枚数が20枚、RP再利用回数が10回なので印刷回数11は30回となる。表7によれば必要最少限のRP再利用回数は9回、必要最少限のRP回収枚数が6枚であるが、表5を見れば既にRP再利用回数が10回、RP回収枚数が10枚と必要最少限の値を超えている。
使用者DはRP初回利用枚数が15枚、RP再利用回数が2回なので印刷回数11は17回となる。20回に達していないので10回と数えられ、この場合には、表7に示したように印刷回数11が10回に達した時の再利用比率の基準値は20%、回収比率の基準値は10%と設定され、必要最少限のRP再利用回数は2回、RP回収枚数は1枚となる。表5を見れば既にRP再利用回数が2回、RP回収枚数が1枚と必要最少限の値を満たしている。
使用者EはRP初回利用枚数が18枚、RP再利用回数が4回なので印刷回数11は22回となる。30回に達していないので20回と数えられ、必要最少限のRP再利用回数が5回、必要最少限のRP回収枚数が3枚であるが、表5を見ればRP再利用回数が4回、RP回収枚数が2枚と両方とも満たしていない。
使用者Gは使用者Dと同じ判断でRP再利用回数とRP回収枚数を評価する。使用者Hは印刷回数11は100回なので必要最少限のRP再利用回数が55回、必要最少限のRP回収枚数が45枚になる。
使用者CはRP初回利用枚数が20枚、RP再利用回数が10回なので印刷回数11は30回となり(表5、表8)、必要最少限のRP再利用回数は9回、必要最少限のRP回収枚数が6枚である(表7)が、表5を見れば既にRP再利用回数が10回、RP回収枚数が10枚と必要最少限の値を超えている場合に、使用者Cは、RP再利用回数とRP回収枚数をこなしているので、その件では問題なしと言う前提で話を進める。
≪C−1≫使用者所得枚数≧印刷枚数、過去の利用状況に問題なしの場合
今回、使用者Cが今回リライタブルペーパー3を20枚以下で印刷する場合、監視プログラム124は印刷に支障はないものと見て制御プログラム114に印刷開始を許可する。そうして制御プログラム114は従来の入力装置2に印刷実行の指示情報125を送信する。
≪C−2≫使用者所得枚数<印刷枚数、印刷枚数全てを用紙6に強制印刷する場合
逆に使用者Cが今回リライタブルペーパー3を21枚以上で印刷する場合、監視プログラム124は使用者所得枚数が足りないので印刷に支障を来たすと見て制御プログラム114に印刷不可であること、注意を送るよう指示する。
制御プログラム114はこれを受けて従来の入力装置2に、印刷枚数200全てを用紙6へ強制印刷する、あるいはリライタブルペーパー3への印刷を禁止する等の指示情報125を送信し、さらに使用者Cに対してその旨の確認を促すメッセージをパネル部に表示する指示情報125も送信する。
≪C−3≫使用者所得枚数<印刷枚数、リライタブルペーパー3の不足枚数分を用紙6に強制印刷する場合
印刷システムによっては、使用者所得枚数214が足りない分は用紙6への強制印刷で賄うことも考えられ、印刷システムのオプション仕様で選択できるとよい。
一方、前述のように使用者DはRP初回利用枚数が15枚、RP再利用回数が2回なので印刷回数11は17回となる。20回に達していないので10回と数えられ、この場合には、表7に示したように印刷回数11が10回に達した時の再利用比率の基準値は20%、回収比率の基準値は10%と設定され、必要最少限のRP再利用回数は2回、RP回収枚数は1枚となる。表5を見れば既にRP再利用回数が2回、RP回収枚数が1枚と必要最少限の値を満たしている。そこで、使用者Dも、RP再利用回数とRP回収枚数をこなしているので、リライタブルペーパー3の印刷枚数によって前記C−1からC−3の場合と同様の措置が取られる。
使用者Eの場合であるが、前述のように使用者EはRP初回利用枚数が18枚、RP再利用回数が4回なので印刷回数11は22回となり、30回に達していないので20回と数えられ、必要最少限のRP再利用回数が5回、必要最少限のRP回収枚数が3枚であるが、表5を見ればRP再利用回数が4回、RP回収枚数が2枚と両方とも満たしていない。すなわち、使用者EはRP再利用回数とRP回収枚数の両者共に満たしていない。そこで、監視プログラム124はリライタブルペーパー3を多く利用した割には再利用や回収の度合が低い、または問題があったと認識する。
監視プログラム124は使用者Eに対して指導や注意、用紙6への強制印刷やリライタブルペーパー3への印刷を禁止するよう制御プログラム114に指示する。制御プログラム114は指示を受けて同様の指示情報125を従来の入力装置2に送信し、さらに使用者Eに対してその旨の確認を促すメッセージをパネル部に表示する指示情報125も送信する。余りにもRP再利用回数212とRP回収枚数213が低いと一切の印刷を禁止する措置もある(E:リライタブルペーパー3のRP再利用回数とRP回収枚数が、印刷回数11によって割り当てた必要最少限の数値より少ない場合)。前記C−1からEのケースは、いずれも[D3]の処理になる。
なお、リライタブルペーパー3が返却できないとなると、管理側が使用者Eに対して損害賠償を取る措置を取る場合もあり得る。
このように第1及び第2の実施例によれば、以下のような効果がある。
(a)すなわち、リライタブルペーパー出力装置1の排紙トレイ103が1つだけだと、リライタブルペーパー3に情報が印刷されたものと白紙になったものが混在してしまい、手作業で区別する必要がある。それは後述のリライタブルペーパー3を使ったコピーサービスを困難にする。リライタブルペーパー3に化学変化を起こし白色に発色させる温度に設定された発熱体を持つ消去部熱ローラー105の後に、同じく化学変化を起こし黒色に発色させる温度に設定された発熱体を持つ印字部サーマルヘッド104を置いて、排紙口を1つにまとめることも考えられるが、リライタブルペーパー3の印刷内容を判別する必要があり、白紙のリライタブルペーパー3を消去部熱ローラー105に通したり、印刷内容を消去したリライタブルペーパー3を印字部サーマルヘッド104に通したりするため、夫々余計な摩耗を引き起こし寿命を縮める他、余分な発熱を出してエネルギーを無駄にしていた。
一方、従来のコピーサービスでは用紙6の購入料金を含めた印刷料金20が投入されたかを確認して用紙トレイにセットされた用紙6を給紙し、用紙6にコピー画像を印刷するという手順を取っている。しかし、リライタブルペーパー3を利用するコピーサービスでは、リライタブルペーパー3を白紙に戻して再利用し印刷する手段が新たに加わる。それは印刷料金20の設定にも影響していた。さらに余ったリライタブルペーパー3を回収する作業も必要になり、これに対応するためには、ガラスのビンの回収と同様にデポジット料金21制度を導入した場合、デポジット料金21を踏まえた印刷料金20の設定、リライタブルペーパー3の回収、デポジット料金21の返却については、コストダウンを図るために従来のコピーサービスと同様に機械による自動化が好ましい。
これに対して、本実施例では、初回給紙トレイ100と再利用給紙トレイ101を設け手いるので、未利用のリライタブルペーパー3、または印刷済のリライタブルペーパー3を分けて利用でき、消去部熱ローラー105と印字部サーマルヘッド104を分けて配置することができる。
さらに情報が印刷されたリライタブルペーパー3を排紙トレイ103に、または白紙のリライタブルペーパー3Wを回収箱トレイ102に別々に収納するリライタブルペーパー出力装置1を提供することにより、後述の従来の出力装置2とコインラック装置4を併せたシステムを構築して、リライタブルペーパー3のメリットを生かしたコピーサービスが可能になる。
加えて、消去部熱ローラー105と印字部サーマルヘッド104を分けて配置することで、印刷のみのリライタブルペーパー3を印字部サーマルヘッド104に通すだけ、または消去のみのリライタブルペーパー3を消去部熱ローラー105に通すだけになるので、夫々の余分な摩耗を防ぎ寿命の長期化を図ること、及び余分な発熱を防ぎ省エネルギー化を促進することができる。
(b)また、従来のリライタブルペーパー出力装置であれば本体の大きさが大きくなり、設置スペースが限られている場所では導入が困難になる虞れがある。さらに回収箱トレイ12を垂直に設置すると、で取り外しがしづらい上に、構造的に複雑になり製作コストが嵩むが、回収箱トレイ102を水平に設置することにより通路106の構造が単純化され、リライタブルペーパー出力装置1の本体の大きさを抑え、設置スペースが限られている場所でも導入でき、製作コストの削減に繋がる。さらに回収箱トレイ102の取り外しが簡易化され、回収箱トレイ102と初回給紙トレイ100を丸ごと交換することも可能となり、白紙になったリライタブルペーパー3Wの再利用を促進することができる。
(c)回収箱トレイ102と排紙トレイ103の垂直的配置を同一にすると、上側の回収箱トレイ102が邪魔になって、排紙トレイ103からリライタブルペーパー3を取り出しにくい。さらに内部を見ると回収箱トレイ102と分岐ポイント108の間は何もなく距離が離れている。その間を複数の給紙コロ118を設けてリライタブルペーパー3を配送しているが、余分な給紙コロ118を配置している上、その給紙コロ118の動力が無駄である。
しかし、本実施例のように回収箱トレイ102をリライタブルペーパー出力装置1の内部に食い込むように配置し、回収箱トレイ102の下の排紙トレイ103の上からの露出を多くすることにより、リライタブルペーパー3の取り出しが容易に行える。また、回収トレイ102と分岐ポイント108を結ぶ通路106が不要となり給紙コロ118の数を減らせるので製作コストを削減することが可能となる。ひいては給紙コロ118の動力も不要となり省エネルギー化を促進することができる。
(d)回収箱トレイ102から満杯になった場合、白紙のリライタブルペーパー3Wを取り出して初回給紙トレイ100に入れ替えるのは面倒であるが、本実施例では、回収箱トレイ102と初回給紙トレイ100を丸ごと交換するだけで交換作業が簡易化され、白紙になったリライタブルペーパー3Wの再利用を促進することができる。
(e)回収箱トレイ102の中の白紙のリライタブルペーパー3Wが満杯になると、次に格納されるリライタブルペーパー3Wが紙詰まりを起こす。さらに使用者や管理者が多忙な状態で常に回収箱トレイ102の状態を監視することは非現実である。そこで、本実施例のように重量センサー109または接触センサー110で監視し、満杯になったことを光や音、アイコンや文字で使用者に報告するようにすると、その時だけ回収箱トレイ102と初回給紙トレイ100を交換するだけで良いので監視作業や交換作業を簡素化することができる。
(f)用紙6を使ったコピーサービスではオリジナル書類が縦方向なのに印刷画像5が横方向だったり、結果的に印刷条件設定10を誤ったばかりに意図通りの印刷画像5にならず、用紙6と印刷料金20を無駄にすることがある。印刷条件設定10の項目が多く変更が多い程、誤った設定をしがちである。最近は出力装置2の高速化が進んだが監視で印刷画像5の異常に気付いてすぐに停止を指示しても、想定以上に多くの用紙6と印刷料金20を消費してしまう虞がある。このためコピーサービスに出力が高速化された出力装置2の導入が進まない原因となっている。メーカー側も使用者の意図通りの印刷画像5にしようと、コピーのスキャン部に注意書きを加えたり、パネル内の印刷条件設定10を一目で分かりやすく表示するなど改善に努めてきた。それでも出力装置2によっては仕様や利用方法が違っていたり、習熟度が浅い使用者の存在により印刷の失敗はなくなっておらず、使用者がコピーサービスに抱く不安は依然と解消されていない。
しかし、本実施例では、たとえ印刷に失敗しても、リライタブルペーパー3を再利用できる。リライタブルペーパー3を再利用する場合、用紙6の購入料金を支払うことなく印刷の再実行が行えるので印刷コストが安くなり、さらに用紙6を無駄にしていると言う罪悪感がなくなり精神衛生上の意味でも良い。多量の枚数の用紙6を使う印刷の前に、1部だけリライタブルペーパー3でじっくり印刷結果を確認することができ、印刷結果に問題がなければ、前もって設定した印刷条件設定10で、従来の出力装置2から用紙6を使ったコピーサービスを安心して行うことができる。
(g)従来のコピーサービスは基本的にセルフサービスであり、料金の前払いで成り立っている。本発明のコピーサービスでは、リライタブルペーパー3を新規購入する際、デポジット料金21を請求することになっているが、再利用のリライタブルペーパー3と兼用する場合がある。しかし、リライタブルペーパー3を給紙してみないと、再利用か新規購入かの確認ができない。従って全印刷料金22を後払いで請求するしかないが、使用者が料金を払わずに印刷済みのリライタブルペーパー3を持ち去ったり、使用者が全印刷料金22を持ち合わせていない虞があるため、本発明のコピーサービスが成り立たなくなってしまう。かと言って前払いで請求するために使用者に再利用の枚数を事前申請させるのは手間がかかり、申請内容が間違っていると金銭が絡むだけにトラブルの元となる。
しかし、本実施例では、1枚毎にデポジット料金21と印刷料金20を足した全印刷料金22に1本化するので、全印刷料金22の前払いが請求でき、コピーサービスが成り立つ。再利用給紙トレイ101から給紙したリライタブルペーパー3の枚数をカウントし、カウントした枚数の分、リライタブルペーパー3のデポジット料金21をコインラック装置4から返却するので、結果的に再利用したものは印刷料金20だけで済ますことができる。
(h)従来のコピーサービスであれば、画像印刷時、用紙6の他にトナー、電気料金等のコストを印刷料金20にのせて使用者に負担させていたが、リライタブルペーパー3を使ったコピーサービスの場合、画像印刷時にかかるコストのみならず、画像消去時にかかるコストをどの段階で負担させるかで新たな概念が必要となる。リライタブルペーパー3の再利用の度に、画像印刷時、且つ画像消去時にかかる電気料金などのコストが発生するので、印刷料金20に載せることは安易に考え付くが、未利用のリライタブルペーパー3の画像印刷時、及びリライタブルペーパー3の回収時の画像消去時にかかるコスト額が再利用の時と異なる一方で、使用者には単一で分かりやすい全印刷料金22を表示する必要があり、その折り合いをどう付けるかが問題になる。
しかし、本実施例では、リライタブルペーパー3の回収時の画像消去時にかかるコストの負担を前倒しで、未利用のリライタブルペーパー3の画像印刷時に負担させるので、再利用時の全印刷料金22と同額に設定することができ、使用者には単一で分かりやすい全印刷料金22を表示することが可能となる。従ってリライタブルペーパー3のデポジット料金21と関わることがないので、夫々の料金設定や計算を単純化することができる。
(i)印刷時にリライタブルペーパー3を10枚以上も利用する時があれば、2,3枚で済む時がある。ところがリライタブルペーパー3に対応したリライタブルペーパー出力装置1でないと印刷、且つ印刷内容の消去ができないため、リライタブルペーパー出力装置1が手元に無い以上は余ったリライタブルペーパー3を手元に置いても仕方が無い。しかしリライタブルペーパー3の返却が面倒だと感じる人がいて、ごみに出してしまう虞がある。これではリライタブルペーパー3の返却が滞り、再利用が促進されない。従来のコピーサービスと同様にセルフサービスでコストダウンを図るため、デポジット料金21の返却も機械による自動化が不可欠である。
そこで、本実施例では、余ったリライタブルペーパー3を回収して、デポジット料金21をコインラック装置4から使用者に返却することにより、使用者にコスト意識、環境意識を持たせ、リライタブルペーパー3の返却と再利用の促進を図っている。さらに機械による自動化でコストダウンを図られ、格安な利用料金でリライタブルペーパー3を使ったコピーサービスを提供することができる。
(j)印刷条件設定10を設定してリライタブルペーパー3に一部印刷し印刷結果を確認し、印刷結果が良ければ、設定した印刷条件設定10に基づいて用紙6に印刷する流れになる。しかし、印刷頁が多くまたは印刷内容が細かいほど、印刷結果の確認に多くの時間を取られる上、コピーサービスの設置場所が混雑していると、印刷結果の確認に集中できない。しかも、別の使用者がコピーサービスを空くのを待っている場合、長く待たせると迷惑になる。と言って別の使用者が利用すると、自分が設定した印刷条件設定10がクリアされてしまうので、自分が設定した印刷条件設定10をメモする必要があるが、案外手間がかかるものである。
しかし、本実施例では、設定した印刷条件設定10の項目一覧をリライタブルペーパー3に記録するので、コピーサービスの設置場所から一旦離れて、じっくりと印刷結果の確認に集中できる。印刷結果に問題がなければ、設定した印刷条件設定10で従来の出力装置2で印刷することができる。もし印刷条件設定10の設定に誤りがあればチェックして、再びリライタブルペーパー出力装置31で修正した印刷条件設定10で再印刷して確認することができる。
(k)クレジットカードやプリペイドカード等が普及している社会では小銭を多く用意することは好まれず、ただでさえ利便性が損なわれ、使用者に敬遠される虞がある。コピーサービスの提供側でも同様で魅力の薄いサービスになってしまう。さらに、小銭の扱いではコインラック装置4の構造や制御プログラム114,114a,114bの複雑化を招き、製作コストの増加に繋がる問題点がある。最近はICカードが登場し、何度も記録の更新が可能になったばかりか、そのICカードの表面をリライタブルフィルムで覆い、情報の書き換えができるようになり、使用者はすぐに最新の情報を見られるようになっている。
そこで、本実施例では、コインラック装置4の代わりに記憶媒体記録装置7を設けるか、記憶媒体記録装置7を併設し、記録が書き込める記憶媒体8に電子料金25を組み込み、現金の代わりに電子料金25を全印刷料金22として記憶媒体8から出力したり、返却されるリライタブルペーパー3のデポジット料金21として記憶媒体(例えばカード)8に入力するようにした。これにより、小銭の用意がしなくても済み、使用者やコピーサービスの提供側の利便性が高まる。さらに、その記憶媒体8の表面に電子料金25の残高、利用内容を記録するようにしたので、使用者はすぐに電子料金25の残高、利用内容を確認することが可能となり、利便性の向上をさらに図ることができる。
また、小銭の取り扱いを止め、記憶媒体8による電子料金25の出し入れのみに割り切ることをすれば、コインラック装置4の構造や制御プログラム114が単純化され、製作コストを抑えることができる。
(l)パソコン5とプリンターをネットワークで結んだシステムにおいて、管理者が使用者権限や用紙6の印刷枚数を監視して印刷コストの増減に気を配っている。印刷コストの削減を追求するなら本発明のリライタブルペーパー入力装置1やリライタブルペーパー3の導入も考えられる。しかし、リライタブルペーパー3といえどもコストがかかり、従来と同様、リライタブルペーパー3の利用状況、印刷料金20、デポジット料金21、全印刷料金22、用紙の購入料金23、サービス印刷料金24等の様々な電子料金25の動向の監視が必要になる。
しかし、本実施例では、使用者のリライタブルペーパー3の利用状況や、印刷料金20、デポジット料金21、全印刷料金22、用紙の購入料金23、サービス印刷料金24と等の電子料金25を含む利用状況情報26を記憶媒体記録装置7経由で記憶媒体8から入手し、またはリライタブルペーパー3、用紙6の残量や有無の状況を含む利用状況情報26をリライタブルペーパー出力装置1と従来の出力装置2から入手し、監視プログラム124は利用状況情報26の分析に基づいて、出力内容16や給紙・出力先情報15を含めた必要な指示情報125をリライタブルペーパー出力装置1と従来の出力装置2に送信して、印刷システムの制御を行うので、印刷コストの削減を一層図ることができる。また、一括または一貫して監視が行えるので、リライタブルペーパー3、用紙6の残量や有無の状況によって、リライタブルペーパー3への強制印刷に切り替える等、印刷システムの運用に柔軟性をもたらすことができる。さらに、使用者毎に様々な料金を通してリライタブルペーパー3や用紙6の利用状況が取得できるので、問題があればそれなりの措置を行い、またはサービスを提供することができ、利用案内やメンテナンスを簡素化することが可能となる。これにより、印刷システムの付加価値を高め、運用率の向上を図ることができる。
(m)会社内や学校内等における印刷システムにおいて、用紙6の一定の利用量を超えた使用者に対して印刷を禁止することがある。しかしそれでも使用者にとって印刷が必要な場合があるが、規則にひっかかり印刷できないと損害を被る場合がある。管理側としても特例措置として印刷を許可する場合、その判断の基準に迷う場合がある。
そこで、本実施例では、使用者の過去の利用状況情報26を記憶媒体記録装置7経由で記憶媒体8から入手し、用紙6の利用量が制限を超えたり、用紙6の利用に問題にあった使用者に対し、監視プログラム124は指導や注意を行い、リライタブルペーパー3への強制印刷や用紙6への印刷を禁止する指示情報125をリライタブルペーパー出力装置1と従来の出力装置2に送信して、印刷システムの制御を行うようにしたので、使用者への救済措置を取ることができ、用紙6の使用量を厳密に抑えることで印刷コストの抑制の両立が図ることができる。このように、規則を厳密に守るようにすることにより、使用上のモラルを保つことができる。
また、使用者の過去の利用状況情報26を記憶媒体記録装置7経由で記憶媒体8から入手し、用紙6の利用量が制限量までの残量の目安を超えそうになった使用者に対し、監視プログラム124は指導や注意を行い、リライタブルペーパー3に印刷しても差し支えない出力内容16であると認識した場合、リライタブルペーパー3への強制印刷や用紙6への印刷を禁止する指示情報125をリライタブルペーパー出力装置1と従来の出力装置2に送信して、印刷システムの制御を行うことにより、用紙6の一定の利用量を超えた使用者に対して印刷を禁止することを事前に防止でき、印刷コストの抑制をより一層図ることが可能となる。
(n)リライタブルペーパー3は用紙6より高価格であるが、幾度の再利用によってランニングコストを抑制することによって用紙6を使った印刷コストに追い付く。しかし、リライタブルペーパー3の再利用や回収の度合が低ければ、印刷コストの抑制に繋がらず、リライタブルペーパー出力装置1を導入した意味がなくなる。使用者の過去の利用状況情報26を記録していないと、リライタブルペーパー3を再利用することなく放棄ばかりしている悪質な使用者に対して証拠を示せないので損害賠償を請求することができない。
しかし、本実施例では、使用者の過去の利用状況情報26を記憶媒体記録装置7経由で記憶媒体8から入手し、監視プログラム124がリライタブルペーパー3を多く利用した割にはRP再利用回数212またはRP回収枚数213の比率が低い、または問題にあったと認識した場合、監視プログラム124は使用者に対して指導や注意を行うことができる。また、用紙6への強制印刷やリライタブルペーパー3への印刷を禁止する指示情報125をリライタブルペーパー出力装置1と従来の出力装置2に送信して、印刷システムの制御を行うので、印刷コストの抑制を図ることができる。さらに監視プログラム124が使用者の過去の利用状況情報26を記録しているので、管理側はリライタブルペーパー3を再利用することなく放棄ばかりしている悪質な使用者に対して損害賠償を請求することができる。
(o)リライタブルペーパー3の再利用比率220または回収比率221を評価対象にした場合、一定の基準値に固定するとリライタブルペーパー3への印刷回数11が極端に少ない場合、毎回再利用または回収しないと再利用比率220または回収比率221に常に満たないため、評価が低い結果になってしまう。その度に監視プログラム124は使用者に対して指導や注意を行い、用紙6への強制印刷やリライタブルペーパー3への印刷を禁止する指示情報125をリライタブルペーパー出力装置1と従来の出力装置2に送信するのは非現実である。となると使用者の使い勝手や円滑な運用のためには再利用比率220または回収比率221の値をかなり低く抑える必要があるが、その値のままで印刷回数11が増加した場合、必要なRP再利用回数212とRP回収枚数213の最低限の値がかなり低くなり、リライタブルペーパー3の再利用または回収が極端に少なくても監視プログラム124は使用者に対して指導や注意を行わなくなってしまい、リライタブルペーパー3の運用効率が低下し、本発明の印刷システムの導入の意味がなくなる。
一方、リライタブルペーパー3のRP再利用回数212とRP回収枚数213の値を固定して評価対象にすることはできない。なぜなら印刷回数11がRP再利用回数212とRP回収枚数213を下回っていると、正当な評価が不可能であり、無意味となるからである。
これに対し、本実施例では、リライタブルペーパー3の再利用比率220または回収比率221の基準値を数段階に定め、印刷回数11に合わせて、評価対象となる再利用比率220または回収比率221の基準値を割り当て、所定の印刷回数11に達した場合、RP再利用回数212とRP回収枚数213を夫々印刷回数11で割って算出した値を、評価対象となる再利用比率220または回収比率221の基準値と比較して、再利用または回収を評価することにより、印刷回数11が極端に少ない場合、再利用比率220または回収比率221の基準値を低く抑え、逆に印刷回数11が増加すればするほど再利用比率220または回収比率221の基準値を段階的に高めるので、印刷回数11の多少に拘わらず、使用者のリライタブルペーパー3の再利用または回収を適正に評価することが可能となり、使用者の使い勝手や本発明の印刷システムの円滑な運用を図ることができる。
本発明の第1の実施例に係るリライタブルペーパー出力装置を含むシステムのシステム構成を示す図である。 図1におけるリライタブルペーパー出力装置1の概略構成を示す図である。 リライタブルペーパー印刷時のデータの流れを説明した図である。 操作部の画面(その1)を示す図である。 操作部の画面(その2)を示す図である。 操作部の画面(その3)を示す図である。 操作部の画面(その4)を示す図である。 RP返却時のデータの流れを示す図である。 RP返却実施例の操作部の画面(その5)を示す図である。 操作部の画面(その6)を示す図である。 操作部の画面(その7)を示す図である。 操作部の画面(その8)を示す図である。 回収箱トレイへの通路を形成した分岐ポイントの側面図である。 排紙トレイへの通路を形成した分岐ポイントの側面図である。 回収箱トレイへの通路側から見た分岐ポイントの正面図である。 再利用給紙通路側から見た分岐ポイントの裏面図である。 回収箱トレイへの通路を形成した分岐ポイントの平面図である。 排紙トレイへの通路を形成した分岐ポイントの平面図である。 第2の実施例におけるリライタブルペーパー出力装置の概略構成を示す図である。 第2の実施例における回収箱トレイへの通路を形成した分岐ポイントの側面図である。 第2の実施例における排紙トレイへの通路を形成した分岐ポイントの側面図である。 一覧表印刷時のデータの流れを示す説明図である。 一覧表の表示の一例を示す図である。 RP印刷の電子料金システム処理のデータの流れを示す説明図である。 RP印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 RP返却処理の処理手順を示すフローチャートである。 一覧表印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 RP印刷の電子料金システム処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 リライタブルペーパー出力装置
2 従来の出力装置
3リライタブルペーパー
4 コインラック装置
5 パソコン
6 用紙
7 記憶媒体記録装置
8 記憶媒体
9一覧表
20 印刷料金
21 デポジット料金
22 全印刷料金
23 用紙の購入料金
24 サービス印刷料金
25 電子料金
26 利用状況情報
100 初回給紙トレイ
101 再利用給紙トレイ
102 回収箱トレイ
103 排紙トレイ
104 印字部サーマルヘッド
105 消去部熱ローラー
106 通路
107 再使用給紙通路
108 分岐ポイント
109 重量センサー
110 接触センサー
111,111a,111b メモリ
113,113a,113b 画像バッファ
114,114a,114b 制御プログラム
115,115a,115b CPU
116,116a,116b ハードディスク
120 支持軸
121 モーター
122 動力伝送軸
123 カム
124,124a 監視プログラム
125 指示情報
126 プリンタドライバー

Claims (32)

  1. 印字手段と、消去手段とを備え、リライタブルペーパーに画像を形成する画像形成装置において、
    初回給紙トレイ、排紙トレイ、再利用給紙トレイおよび回収トレイと、
    前記初回給紙トレイから前記排紙トレイにリライタブルペーパーを搬送する第1の搬送路と、
    前記再給紙トレイから前記回収箱にリライタブルペーパーを搬送する第2の搬送路と、
    前記再給紙トレイから給紙されたリライタブルペーパーを排紙トレイ側に搬送するため前記第2の搬送路から前記第1の搬送路に搬送路を切り換える切り換え手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記初回給紙トレイと前記排紙トレイと前記第1の搬送路とが水平方向に直線的に配置され、
    前記第2の搬送路は前記第1の搬送路に対して直交するように配置され、
    前記切り換え手段は、前記第1および第2の搬送路が交差する位置よりも上方の第2の搬送路と、前記交差する位置よりも排紙トレイ側の第1の搬送路とを連結する第3の搬送路により搬送路を切り換えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記初回給紙トレイと前記排紙トレイと前記第1の搬送路とが水平方向に直線的に配置され、
    前記再利用給紙トレイと前記回収トレイと前記第2の搬送路とが水平方向に直線的に、かつ前記第1の搬送路よりも上側に配置され、
    前記切り換え手段は、前記消去手段よりも下流側の第2の搬送路と前記印字手段より上流側の第1の搬送路とを連結する第3の搬送路により搬送路を切り換えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記回収トレイの用紙搬送方向の最下流側の端部が、前記排紙トレイの用紙搬送方向の最下流側の端部より用紙搬送方向上流側に位置するように前記回収トレイと前記排紙トレイの相対的な配置位置が設定されていることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記印字手段は、前記第1の搬送路の前記排紙トレイの搬送方向上流側の直近に設けられ、搬送されてきたリライタブルペーパーに画像を形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記印字手段がサーマルヘッドからなることを特徴とする請求項1または5記載の画像形成装置。
  7. 前記消去手段は、前記第2の搬送路の前記再利用給紙トレイの搬送方向下流側の直近に設けられ、リライタブルペーパーに形成された画像を消去することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 前記消去手段が加熱ローラからなることを特徴とする請求項1または7記載の画像形成装置。
  9. 前記回収トレイと前記初回給紙トレイが同一構造であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記回収トレイに回収されたリライタブルペーパーが満杯になったか否かを検出する満杯検知手段と、
    前記満杯検知手段により満杯が検知されたとき、その旨、使用者に報知する報知手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像形成装置と、リライタブルペーパーに対する印字・消去機能を備えていない印字出力装置と、課金・精算装置とを接続した画像形成システムにおいて、
    前記印字出力装置からの印刷設定が、リライタブルペーパー購入と、前記画像形成装置からの印刷指示であった場合、リライタブルペーパーのデポジット料金と印刷料金を記憶手段から取得し、印刷枚数と乗算した全印刷料金を前記課金・精算装置に表示させるとともに、印刷画像の内容を前記画像形成装置に送信し、リライタブルペーパーに印刷させる制御手段を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  12. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像形成装置と、リライタブルペーパーに対する印字・消去機能を備えていない印字出力装置と、課金・精算装置とを接続した画像形成システムにおいて、
    前記印字出力装置からの印刷設定が、再利用するリライタブルペーパーが再利用給紙トレイに1枚も存在しない状態での印刷指示であった場合、リライタブルペーパーのデポジット料金と印刷料金を記憶手段から取得し、印刷枚数と乗算した全印刷料金を前記課金・精算装置に表示させるとともに、印刷画像の内容を前記画像形成装置に送信し、リライタブルペーパーに印刷させる制御手段を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  13. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像形成装置と、リライタブルペーパーに対する印字・消去機能を備えていない印字出力装置と、課金・精算装置とを接続した画像形成システムにおいて、
    リライタブルペーパーの再利用と前記画像形成装置からの印刷を指示した場合、リライタブルペーパーのデポジット料金と印刷料金を記憶手段から取得し、印刷枚数と掛けた全印刷料金を前記課金・精算装置に表示させ、使用者から全印刷料金を徴収したことを確認した後で、印刷画像の内容を前記画像形成装置に送信してリライタブルペーパーに印刷させ、再利用給紙トレイから給紙したリライタブルペーパーの枚数をカウントし、カウントした枚数の分、リライタブルペーパーのデポジット料金を前記課金・精算装置から返却する制御手段を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  14. 前記制御手段は、リライタブルペーパーの画像消去時にかかる電気料金等のコストを、初回を含めた毎回の画像印刷時の印刷料金に加算して全印刷料金として使用者に課金することを特徴とする請求項12または13記載の画像形成システム。
  15. 前記画像形成装置および/または印字出力装置がリライタブルペーパーの回収を指示する回収ボタンを有する操作パネルを備え、再利用給紙トレイに印刷済のリライタブルペーパーを置いた状態で回収ボタンが押されると、前記制御手段は、リライタブルペーパーから情報を消去させ、前記回収トレイに収納すると同時に、リライタブルペーパーのデポジット料金を課金・精算装置から返却することを特徴とする請求項12または13記載の画像形成システム。
  16. 前記印字出力装置が印刷条件設定を表示する操作パネルを備え、前記操作パネルから前記刷条件設定の項目の一覧の印刷が指示されたとき、前記制御手段は、前記リライタブルペーパーのデポジット料金と印刷条件設定の項目の印刷料金を記憶手段から取得し、デポジット料金と前記印刷領域とを加算した全印刷料金を前記課金・精算装置に表示することを特徴とする請求項12または13記載の画像形成システム。
  17. 前記制御手段は、前記全印刷料金を前記課金・精算装置に表示させた後、次いで、使用者から前記全印刷料金を徴収したことを確認し、設定した印刷条件設定の項目一覧を一覧表の形にし、変更が一目で確認できるレイアウトに加工して画像バッファに描画することを特徴とする請求項16記載の画像形成システム。
  18. 前記制御手段は、前記画像バッファに描画した後、描画した前記画像バッファの内容をリライタブルペーパーに印刷させることを特徴とする請求項17記載の画像形成システム。
  19. 前記課金・精算装置に代えて、または前記課金・精算装置に加えて記憶媒体記録装置を設け、前記制御手段は、前記記憶媒体記録装置によって駆動される記憶媒体に記憶された料金、精算された料金、およびデポジット料金の少なくとも1つを記憶させると共に、前記記憶媒体の表面に前記料金を可視情報として記録する記録手段を備えていることを特徴とする請求項12または13記載の画像形成システム。
  20. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像形成装置と、リライタブルペーパーに対する印字・消去機能を備えていない印字出力装置と、記憶媒体に利用状況を格納する記憶媒体記録装置と、情報処理装置とがネットワーク接続された画像形成システムにおいて、
    前記画像形成装置および前記印字出力装置のいずれかから入力された第1の利用状況情報、および/または前記記憶媒体から読み出した第2の利用状況情報に基づいて、出力内容および/または給紙・出力先情報を含む指示情報を前記画像形成装置および/または前記印字出力装置に出力する制御手段を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  21. 前記第1の利用状況情報が、リライタブルペーパーおよび用紙の残量および/または有無の情報を含んでいることを特徴とする請求項20記載の画像形成システム。
  22. 前記第2の利用状況情報が、使用者のリライタブルペーパーの利用状況、印刷料金、デポジット料金、全印刷料金、用紙の購入料金、印刷条件設定の項目の印刷料金の少なくとも1つを含んでいることを特徴とする請求項20記載の画像形成システム。
  23. 前記制御手段は、前記第2の利用状況情報に基づき、使用しようとする使用者に対して配給する用紙の利用量が制限を超えた場合、および用紙の利用に問題にあったと認識した場合には、前記使用者に対してその旨報知することを特徴とする請求項20記載の画像形成システム。
  24. 前記制御手段は、前記報知後あるいは報知とともに、リライタブルペーパーへの強制印刷を指示し、および/または用紙への印刷を禁止する指示情報を前記画像形成装置および印字出力装置に出力することを特徴とする請求項23記載の画像形成システム。
  25. 前記制御手段は、前記第2の利用状況情報に基づき、使用しようとする使用者に対して配給する用紙の利用料が制限量までの残量の目安を越えそうになったと認識した場合には、前記使用者に対してその旨報知することを特徴とする請求項20記載の画像形成システム。
  26. 前記制御手段は、前記報知後あるいは報知とともに、リライタブルペーパーに印刷しても支障のない出力内容であると認識したときには、リライタブルペーパーへの強制印刷を指示し、および/または用紙への印刷を禁止する指示情報を前記画像形成装置および印字出力装置に出力することを特徴とする請求項25記載の画像形成システム。
  27. 前記制御手段は、前記第2の利用状況情報のうち、リライタブルペーパーへの印刷を行う使用者の過去の利用状況情報に基づき、リライタブルペーパーへの印刷回数に対してリライタブルペーパーのリライタブルペーパー再利用回数および/またはリライタブルペーパー回収枚数の比率が所定の値より低いと判断した場合、使用者に対してその旨報知することを特徴とする請求項20記載の画像形成システム。
  28. 前記制御手段は、前記報知後あるいは報知とともに、用紙への強制印刷を指示し、および/またはリライタブルペーパーへの印刷を禁止する指示情報を前記画像形成装置および印字出力装置に出力することを特徴とする請求項27記載の画像形成システム。
  29. 前記リライタブルペーパーの再利用比率および/または回収比率の所定の値が数段階に設定されていることを特徴とする請求項27記載の画像形成システム。
  30. 前記判断は、リライタブルペーパーの再利用比率または回収比率の基準値を数段階に定め、リライタブルペーパーへの印刷回数の多少または範囲に合わせて、評価対象となる再利用比率または回収比率の基準値を割り当て、所定の印刷回数に達した場合、リライタブルペーパー再利用回数とリライタブルペーパー回収枚数を夫々印刷回数で割って算出した値を、評価対象となる再利用比率または回収比率の基準値と比較して、比較の大小に基づいて行われることを特徴とする請求項27記載の画像形成システム。
  31. 請求項11ないし30のいずれか1項に記載の画像形成システムにおける前記制御手段の機能をコンピュータによって実行するための手順を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
  32. 請求項31記載のコンピュータプログラムがコンピュータによって読み取られ、実行可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
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