JP2005066893A - 筆記具用インク収容管及びそれを使用した筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 収容するインク外観色が黒色に近い暗色であってもインク収容管を通して見た際のインク外観色が、収容するインク外観色とは異色であり収容するインクの描線色と同じか、又は異なる系統色を発現して容易に識別が可能なインク収容管及びそれを使用した筆記具を提供すること。
【解決手段】 筆記具用のインク収容管の管構成樹脂中に、収容するインクの外観色の特定波長を吸収してインク収容管を通して見た際に所定のインク外観色を発現させるパール顔料を含有させたことを特徴とする筆記具用のインク収容管であり、特に所定のインク外観色が収容するインクの外観色と異なる色か、収容するインクの描線色と同系統又は異なる系統色であるインク収容管。
【選択図】なし
【解決手段】 筆記具用のインク収容管の管構成樹脂中に、収容するインクの外観色の特定波長を吸収してインク収容管を通して見た際に所定のインク外観色を発現させるパール顔料を含有させたことを特徴とする筆記具用のインク収容管であり、特に所定のインク外観色が収容するインクの外観色と異なる色か、収容するインクの描線色と同系統又は異なる系統色であるインク収容管。
【選択図】なし
Description
本発明は、筆記具用のインク収容管及びそれを使用した筆記具に関し、特に充填されるインクの外観色が黒色に近い暗色であってもインク収容管を通して見た際に、少なくとも充填されるインクの外観色とは異色のインク外観色で、インク描線色(例えば青、紫、緑、赤等)と同系統色又は異なる系統色を発現させることができる筆記具用のインク収容管及びそれを使用した筆記具に関するものである。
従来、筆記具用のインク収容管はその多くがインクの使用によってインク量が減ることがわかるように透明あるいは半透明なものが多く使用される。一方、筆記具用インク、特にボールペンインクにおいては着色剤が多く配合される。そのため着色剤が染料の場合、インク外観色が殆ど黒色に近い暗色となってしまう。例えば赤、青、緑インクの場合は、インク外観色が描線色とは大きく異なり、殆ど黒色に近い暗色となってしまう。また、顔料を使用した場合でも、暖色系の色はともかく、寒色である青又は藍色については、やはりインク外観色が殆ど黒色に近い暗色となってしまう。
インク収容管の管構成樹脂中に着色剤を入れて、例えば赤、青、緑の半透明インク収容管とすることも可能であるが、インクの入っていない部分はそれぞれ、半透明の赤、青、緑色と確認できるが、インクの入っている部分は殆ど黒色に近い暗色を呈している。これらのことからインク収容管にインクが入っていても、染料や寒色系の顔料を使用したインクはその外観色がどれも暗色で区別しづらいという問題点があった。特に描線色とインク外観色が同系統であればインク残量の確認に加え、その効果によりインク色を即座に判断することが可能となり、また、デザイン上でも美観が生ずるという利点が発生する。上記利点を得るためにインク面から白色顔料又は白色樹脂微粒子をインク中に分散する等により、描線色とインク外観色を同系統の色とすることも提案されている(例えば特許文献1参照)が、白色顔料の分散安定性等の課題があり、安定したインクを確保することが困難である。
一方、ボールペン用のインク収納管の管構成樹脂中に光を散乱させる微粒子(100nm以下の酸化チタン等)を含有させたり(例えば特許文献2参照)、ボールペン用のインク収納管の外面及び/又は内面に上記と同じ光を散乱させる微粒子を含有する薄膜を形成させてなるボールペン用のインク収納管(例えば特許文献3参照)が提案されている。この場合は青色の油性ボールペン用のインクに対しては、インク収納管を通した際のインク外観色が青色を呈するという効果は発揮するが、青色以外のインク外観色を呈する効果は発揮できない問題がある。
特開平11−12526号公報
特開平11−334275号公報
特開平11−342693号公報
かかる現状から、本発明の目的は収容するインク外観色が黒色に近い暗色であってもインク収容管を通して見た際のインク外観色が、収容するインク外観色とは異色のインク外観色を発現するか、収容するインクの描線色と同じ、又は異なる系統色を発現して容易に識別が可能なインク収容管及びそれを使用した筆記具を提供することにある。
本発明者等は、上記課題を達成するために鋭意検討した結果、筆記具用のインク収容管の管構成樹脂中に所定のインク外観色を発現させるパール顔料を選択して含有させることにより課題を解決できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち本発明は、
(1)筆記具用のインク収容管の管構成樹脂中に、充填されるインクの外観色の特定波長を吸収してインク収容管を通して見た際に所定のインク外観色を発現させるパール顔料を含有させたことを特徴とする筆記具用のインク収容管。
(2)所定のインク外観色が少なくとも充填されるインクの外観色と異なる色である(1)記載の筆記具用のインク収容管。
(3)所定のインク外観色が充填されるインクの描線色と同系統の色である(1)または(2)に記載の筆記具用のインク収容管。
(4)所定のインク外観色が充填されるインクの描線色と異なる系統色である(1)または(2)に記載の筆記具用のインク収容管。
(5)パール顔料の含有量が0.1〜2.0重量%である(1)〜(4)のいずれかに記載の筆記具用のインク収容管。
(6)パール顔料の粒子径が1〜200μmである(1)〜(5)のいずれかに記載の筆記具用のインク収容管。
(7)インク収容管は所定のパール顔料を配合した樹脂の押出成形法で成型したものである請求項(1)に記載の筆記具用のインク収容管。
(8)(1)〜(7)のいずれかに記載のインク収容管に、インクの外観色が黒色に近い暗色の油性又は水性インクが充填されていることを特徴とする筆記具。
(9)インクの着色剤として、染料及び/又は寒色系の顔料が使用されている(8)に記載の筆記具である。
すなわち本発明は、
(1)筆記具用のインク収容管の管構成樹脂中に、充填されるインクの外観色の特定波長を吸収してインク収容管を通して見た際に所定のインク外観色を発現させるパール顔料を含有させたことを特徴とする筆記具用のインク収容管。
(2)所定のインク外観色が少なくとも充填されるインクの外観色と異なる色である(1)記載の筆記具用のインク収容管。
(3)所定のインク外観色が充填されるインクの描線色と同系統の色である(1)または(2)に記載の筆記具用のインク収容管。
(4)所定のインク外観色が充填されるインクの描線色と異なる系統色である(1)または(2)に記載の筆記具用のインク収容管。
(5)パール顔料の含有量が0.1〜2.0重量%である(1)〜(4)のいずれかに記載の筆記具用のインク収容管。
(6)パール顔料の粒子径が1〜200μmである(1)〜(5)のいずれかに記載の筆記具用のインク収容管。
(7)インク収容管は所定のパール顔料を配合した樹脂の押出成形法で成型したものである請求項(1)に記載の筆記具用のインク収容管。
(8)(1)〜(7)のいずれかに記載のインク収容管に、インクの外観色が黒色に近い暗色の油性又は水性インクが充填されていることを特徴とする筆記具。
(9)インクの着色剤として、染料及び/又は寒色系の顔料が使用されている(8)に記載の筆記具である。
かかる本発明によれば、筆記具用のインク収容管の管構成樹脂中に特定のパール顔料を選択して含有させることによって、収容するインク外観色が黒色に近い暗色であってもインク収容管を通して見た際に、インク外観色を収容するインクの描線色と同系統色又は収容するインク外観色とは異なる色を発現させることが可能となり、これによってインク充填量やインク描線色の識別が容易となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。本発明で使用するパール顔料とは、鱗片状を含む薄膜積層体による光の多重反射現象により可視光線の波長のいずれかが干渉され虹彩色を発現する顔料をいう。工業的には主としてマイカ(雲母)の表面を酸化チタン及び酸化鉄等の高屈折率の金属酸化物で被覆したもの等があり、酸化チタン等の膜厚を変えることにより虹彩色の特定な色を強調することが可能となり、また、粒子径や膜厚を変化させることにより様々な光沢のものが得られる種々なグレードのタイプのものが市販されている。本発明者等は、かかるパール顔料を本発明のインク収容管に含有させて描線色の異なる各種のインクを充填した場合、該インク収容管とインクとの組合わせ次第ではインク収容管を通して見えるインク外観色が収容するインクの描線色と同系統色を発現する組合わせがあることを見出したものである。
本発明においては、インク収容管にインク外観色が黒色に近い暗色なインクを充填した際にも、インク収容管を通した際にインク外観色が判断可能なインク収容管を提供するために、使用するパール顔料は、パール顔料をコーティングした際にコーティングされるものの色(下地)が白色に近い色の場合には白色に近い色を示し、コーティングされるものの色(下地)が黒色に近い場合は、所定の色相が得られるようなパール顔料を選定することが好ましい。このようなタイプのパール顔料を選定することにより管構成樹脂はほぼ白色の半透明の状態となり、インク外観色が暗色なインクを充填した際に所定の外観色が得られるようになる。また、同様にパール顔料を選定することにより、インク外観色が暗色でないようなインク(例えば外観色が青、赤、緑のようなインク)を、インク収容管を通して見た際の外観色が実際のインク外観色と異なるインク収容管を得ることもできる。
本発明に用いるパール顔料は、市販品としてMERCK社製のIriodin201、Iriodin205、Iriodin211、Iriodin215、Iriodin219、Iriodin221、Iriodin223、Iriodin225、Iriodin231、Iriodin235、Iriodin249、Iriodin259、Iriodin289、Iriodin299が挙げられる。
またエンゲルハード・コーポレーション社製のMearlin Micro Gold、Mearlin Micro Orange、Mearlin Micro Red、Mearlin Micro Violet、Mearlin Micro Blue、Mearlin Micro Green、Mearlin Hi−Lite Gold、Mearlin Hi−Lite Orange、Mearlin Hi−Lite Red、Mearlin Hi−Lite Violet、Mearlin Hi−Lite Blue、Meallin Hi−Lite Green、Mearlin Hi−Lite Super Gold、Mearlin Hi−Lite Super Orange、Mearlin Hi−Lite Super Red、Mearlin Hi−Lite Super Violet、Mearlin Hi−Lite Super Blue、Mearlin Hi−Lite Super Green、Mearlin Hi−Lite Sparkle Gold、Mearlin Hi−Lite Sparkle Orange、Mearlin Hi−Lite Sparkle Red、Mearlin Hi−Lite Sparkle Violet、Mearlin Hi−Lite Sparkle Blue、Mearlin Hi−Lite Sparkle Green等が挙げられる。これらのパール顔料は単独で管構成樹脂中に含有させても、2種以上を混ぜ合わせて使用してもよい。
本発明に使用するインク収容管の管構成樹脂としては、充填されるインクに対して極端に変形したり、膨潤したりすることなく、耐性があり、インクを充填した量が確認できる透明性があればよい。具体的にはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル系熱可塑性樹脂、ポリエチレンテレフタレート、エチレンビニルアルコールコポリマー等の熱可塑性樹脂が使用可能であるが、特にポリプロピレンが安価で透明度もあり適度な強度・硬度もあり好適である。
本発明のインク収容管に充填されて使用する筆記具用インクは、水性インク、油性インクを問わないが、特に好適な例は、着色剤を多く含んでおり、インク外観色が黒色に近い暗色のものである。着色剤を多く含む筆記具インクとしてはボールペンインクが挙げられ、市販のボールペンにおいてはインク流量が少ない油性ボールペンインクが特に着色剤を多く含む。かかるボールペンインク組成物としては、公知の各種成分からなるものが使用できて特に限定されない。例えば染料や顔料などの着色剤、各種有機溶剤、各種樹脂、界面活性剤、潤滑剤、保湿剤、防腐剤および防錆剤、pH調整剤その他の添加剤等が好適に配合されたものが用いられる。これらのインクを充填した本発明のインク収容管を通して見た際のインク外観色と描線色が同系統の色であることがより好適である。また、同系統の色とならない場合も筆記した際に筆記者の予想に反することから驚きにつながり、筆記具としてのひとつの特徴として興味深いものになる可能性もある。
インク収容管中に配合するパール顔料の含有量は0.1〜2.0重量%、より好ましくは0.2〜1.5重量%、更に好ましくは0.3〜1.0重量%が好適である。パール顔料の含有量が0.1重量%未満の場合は、インク収容管を通して見た際のインクの外観色が殆ど変化なく添加の効果がない。パール顔料の含有量が2.0重量%を超える場合は、パール顔料分が多すぎるためインク収容管から透明性が失われ外観が損なわれる。また、成型する際にはパール顔料を高温にて管構成樹脂中に混ぜ込む必要があるが、その際に流動性が損なわれ成型性が悪くなる問題も発生する。
パール顔料の粒子径は1〜200μm、好ましくは3〜150μm、更に好ましくは5〜80μm、最適には5〜50μmが好ましい。パール顔料の粒子径が1μm未満の場合は、干渉効果が弱くなり所定の色が発揮されにくくなる。パール顔料の粒子径が200μmを超えるとメタリック感が強くなり、インク収容管にインクを充填した際に色むらができてしまい好ましくない。更にパール顔料の粒子径が小さくなるほどインク収容管にインクを充填した際に外観から光沢がなくなり、例えば青、緑、紫等の非メタリック色に近い外観色を発現させるには特に50μm以下が最も好ましい。
パール顔料は鱗片状のものが主体の顔料であり、顔料が平行に配向された場合、顔料の各粒子への入射光が一定方向に規則的に反射し理想的な光沢、色相が得られる。このため、本発明に使用されるインク収容管は、パール顔料を配合した樹脂の押出成形法で成型したものがより好ましい。インク収容管を押出成型する際は、成型速度が5〜40m/minという非常に早い速度で行われ、この効果により成型の際にパール顔料が一定方向に規則的に且つ平行に配向する利点がある。このため押出成型により成型されたインク収容管は射出成型により成型されたものなどに比べ色むらが少なく、優れた光沢や色相のものが得られる。
本発明のインク収容管における作用としては、管構成樹脂中にパール顔料が含有されているが、インク収容管にインクが充填されていない場合には管構成樹脂の下地により特定の波長の光が吸収されないため所定のパール顔料を選定した際にはほぼ白色となり、一方インクが充填された際には、インクが下地となり特定の波長を吸収し光の干渉が起こるためインク下地とは異色の所定の色が発現すると考えられる。
本発明は、インク外観色が黒色に近い暗色にしかならないインクの性質を逆に利用し、インク収容管にパール顔料を含有させることにより特定波長の光を取り除き所定の色を発現させるものである。また、インク外観色が暗色でないようなインク(例えば外観色が膏、赤、緑のようなインク)を、インク収容管を通して見た際の外観色がインク外観色と異なる外観色を得ることを可能とするものである。更に、所定の色をよりよく発現させるためにパ−ル顔料の粒子径、配合量をコントロールするものである。加えて、パール顔料の配向環境を発現させる為に、好ましくは成型速度が早い押出成型法を利用して成形するものである。
以下に実施例によって、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこの実施例によって、何等限定されるものではない。
実施例1
ポリプロピレン樹脂にパール顔料としてIriodin 221(粒子径5〜25μm、MERCX社製)を0.5重量%混合して押出成型を行い、外径3mm、内径1.6mmの薄い白色半透明のチューブを得た。
ポリプロピレン樹脂にパール顔料としてIriodin 221(粒子径5〜25μm、MERCX社製)を0.5重量%混合して押出成型を行い、外径3mm、内径1.6mmの薄い白色半透明のチューブを得た。
実施例2
ポリプロピレン樹脂にパール顔料としてIriodin 223(粒子径5〜25μm、MERCX社製)を0.5重量%混合して押出成型を行い、外径3mm、内径1.6mmの薄い白色半透明のチューブを得た。
ポリプロピレン樹脂にパール顔料としてIriodin 223(粒子径5〜25μm、MERCX社製)を0.5重量%混合して押出成型を行い、外径3mm、内径1.6mmの薄い白色半透明のチューブを得た。
実施例3
ポリプロピレン樹脂にパール顔料としてIriodin 235(粒子径10〜60μm、MERCK社製)を0.5重量%混合して押出成型を行い、外径3mm、内径1.6mmの薄い白色半透明のチューブを得た。
ポリプロピレン樹脂にパール顔料としてIriodin 235(粒子径10〜60μm、MERCK社製)を0.5重量%混合して押出成型を行い、外径3mm、内径1.6mmの薄い白色半透明のチューブを得た。
実施例4
ポリプロピレン樹脂にパール顔料としてIriodin 285(粒子径10〜60μm、MERCX社製)を0.5重量%混合して射出成型を行い、外径6mm、内径3mmの白色半透明のチューブを得た。
ポリプロピレン樹脂にパール顔料としてIriodin 285(粒子径10〜60μm、MERCX社製)を0.5重量%混合して射出成型を行い、外径6mm、内径3mmの白色半透明のチューブを得た。
比較例1
実施例1からIriodin 221(MERCE社製)を除いたもので同様に成型して外径3mm、内径1.6mmの薄い白色半透明のチューブを得た。
実施例1からIriodin 221(MERCE社製)を除いたもので同様に成型して外径3mm、内径1.6mmの薄い白色半透明のチューブを得た。
また、下記配合の青インク、紫インク、緑インクの油性ボールペン用インクを得た。
(青インク)
2−フエノキシエタノール 35.0重量%
ベンジルアルコール 26.5重量%
ポリビニルピロリドン 0.5重量%
S.P.T.ブルー111(保土谷化学社製) 30.0重量%
オレイン酸 2.0重量%
ハイテック110H(日立化成社製) 6.0重量%
2−フエノキシエタノール 35.0重量%
ベンジルアルコール 26.5重量%
ポリビニルピロリドン 0.5重量%
S.P.T.ブルー111(保土谷化学社製) 30.0重量%
オレイン酸 2.0重量%
ハイテック110H(日立化成社製) 6.0重量%
(紫インク)
2−フェノキシエタノール 41.0重量%
ベンジルアルコール 26.5
ポリビニルピロリドン 0.5
スピロンバイオレットC−RH(保土谷化学社製) 10.0
オレイン酸 2.0
ハイラック110H(日立化成社製) 20.0
2−フェノキシエタノール 41.0重量%
ベンジルアルコール 26.5
ポリビニルピロリドン 0.5
スピロンバイオレットC−RH(保土谷化学社製) 10.0
オレイン酸 2.0
ハイラック110H(日立化成社製) 20.0
(緑インク)
2−フェノキシエタノール 46.0
ベンジルアルコール 11.5
ポリビニルピロリドン 0.5
サビニールブルーGLS(クラリアント社製) 20.0
スピロンイエローC−GNH(保土谷化学社製) 5.0
オレイン酸 2.0
ハイテック110H(日立化成社製) 15.0
2−フェノキシエタノール 46.0
ベンジルアルコール 11.5
ポリビニルピロリドン 0.5
サビニールブルーGLS(クラリアント社製) 20.0
スピロンイエローC−GNH(保土谷化学社製) 5.0
オレイン酸 2.0
ハイテック110H(日立化成社製) 15.0
実施例1〜4、比較例1で得たインク収容管毎に、青インク、紫インク、緑インクの3種類の油性インクをそれぞれ充填し、インク収容管の片方先端部に直径0.7mmボールのボールペンチップをつけてボールペンリフィールとした。このボールペンリフィールをボールペンの軸に入れボールペンとして組み立てて以下の試料とした。
試料1 :実施例1のインク収容管+青インク
試料2 :実施例1のインク収容管+紫インク
試料3 :実施例1のインク収容管+緑インク
試料4 :実施例2のインク収容管+青インク
試料5 :実施例2のインク収容管+紫インク
試料6 :実施例2のインク収容管+緑インク
試料7 :実施例3のインク収容管+青インク
試料8 :実施例3のインク収容管+紫インク
試料9 :実施例3のインク収容管+緑インク
試料10:実施例4のインク収容管+青インク
試料11:実施例4のインク収容管+紫インク
試料12:実施例4のインク収容管+緑インク
試料13:比較例1のインク収容管+青インク
試料14:比較例1のインク収容管+紫インク
試料15:比較例1のインク収容管+緑インク
試料2 :実施例1のインク収容管+紫インク
試料3 :実施例1のインク収容管+緑インク
試料4 :実施例2のインク収容管+青インク
試料5 :実施例2のインク収容管+紫インク
試料6 :実施例2のインク収容管+緑インク
試料7 :実施例3のインク収容管+青インク
試料8 :実施例3のインク収容管+紫インク
試料9 :実施例3のインク収容管+緑インク
試料10:実施例4のインク収容管+青インク
試料11:実施例4のインク収容管+紫インク
試料12:実施例4のインク収容管+緑インク
試料13:比較例1のインク収容管+青インク
試料14:比較例1のインク収容管+紫インク
試料15:比較例1のインク収容管+緑インク
試料1〜15をD65標準光源F65D−A型(スガ試験器社製)下で20人のモニターにインクを充填したインク収容管を通して見えるインク外観色を回答してもらった。その結果を表1に示す。
表1の試験結果から下記のような効果が明らかとなった。
実施例1〜4のインク収容管を使用した際は、使用するインク色に係わらず、インク収容管に練り込んだパール顔料の性質を反映した色が回答された。ここでインク収容管を通して描線色と同じインク外観色を得るためには、実施例1におけるパール顔料のIriodin 221を含有させたインク収容管には青インク(試料1)を、実施例2におけるパール顔料のIriodin 223を含有させたインク収容管には紫インキ(試料5)を、実施例3におけるパール顔料のIriodin 235を含有させたインク収容管には緑インク(試料9)をそれぞれ充填すればよいことがわかる。その他の試料の組合わせでは、描線色と一致しないが黒色に近い暗色とは異なる色を発現していることがわかる。
但し、実施例4の射出成型により成型したチューブは確かに緑色には見えるがパール顔料が配向していないためか色むらがありインク収容管を見る角度により見える色目が若干異なる結果が得られた。また、比較例1のインク収容管では、いずれのインク(試料13〜15)を使用した際にも殆ど黒色となることがわかる。
実施例1〜4のインク収容管を使用した際は、使用するインク色に係わらず、インク収容管に練り込んだパール顔料の性質を反映した色が回答された。ここでインク収容管を通して描線色と同じインク外観色を得るためには、実施例1におけるパール顔料のIriodin 221を含有させたインク収容管には青インク(試料1)を、実施例2におけるパール顔料のIriodin 223を含有させたインク収容管には紫インキ(試料5)を、実施例3におけるパール顔料のIriodin 235を含有させたインク収容管には緑インク(試料9)をそれぞれ充填すればよいことがわかる。その他の試料の組合わせでは、描線色と一致しないが黒色に近い暗色とは異なる色を発現していることがわかる。
但し、実施例4の射出成型により成型したチューブは確かに緑色には見えるがパール顔料が配向していないためか色むらがありインク収容管を見る角度により見える色目が若干異なる結果が得られた。また、比較例1のインク収容管では、いずれのインク(試料13〜15)を使用した際にも殆ど黒色となることがわかる。
本発明によれば、筆記具用のインク収容管の管構成樹脂中にパール顔料を含有させた場合、暗色のインクを充填した際にも、インク収容管を通して見た際のインク外観色が所定の色を呈するインク収容管を得ることが可能となった。これによってインク残量の確認に加え、その効果によりインクの外観色が付与され、また、デザイン上でも美観が生ずるものが得られた。また、インク収容管を通して見た際のインク外観色を描線色と同系統とした場合、インク収容管を見ただけで外観上インク色の判断が即座に可能となった。更に本発明のインク収容管を使用した筆記具の提供が可能となった。
Claims (9)
- 筆記具用のインク収容管の管構成樹脂中に、充填されるインクの外観色の特定波長を吸収してインク収容管を通して見た際に所定のインク外観色を発現させるパール顔料を含有させたことを特徴とする筆記具用のインク収容管。
- 所定のインク外観色が少なくとも充填されるインクの外観色と異なる色である請求項1に記載の筆記具用のインク収容管。
- 所定のインク外観色が充填されるインクの描線色と同系統の色である請求項1又は2に記載の筆記具用のインク収容管。
- 所定のインク外観色が充填されるインクの描線色と異なる系統色である請求項1又は2に記載の筆記具用のインク収容管。
- パール顔料の含有量が0.1〜2.0重量%である請求項1〜4のいずれかに記載の筆記具用のインク収容管。
- パール顔料の粒子径が1〜200μmである請求項1〜4のいずれかに記載の筆記具用のインク収容管。
- インク収容管はパール顔料を配合した樹脂の押出成形法で成型したものである請求項1に記載の筆記具用のインク収容管。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のインク収容管に、インクの外観色が黒色に近い暗色の油性又は水性インクが充填されて所定のインク外観色を発現する筆記具先端部へのインク供給管として使用されていることを特徴とする筆記具。
- インクの着色剤として、染料及び/又は寒色系の顔料が使用されている請求項8に記載の筆記具。
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WO2020032104A1 (ja) * | 2018-08-07 | 2020-02-13 | 三菱鉛筆株式会社 | ペン先及びこのペン先を備えた筆記具 |
JP2021147557A (ja) * | 2020-03-23 | 2021-09-27 | 東京インキ株式会社 | 成形体着色用樹脂組成物、成形体、およびマスターバッチ |
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